JP3745507B2 - 多段階屈折率分布多心プラスチック光ファイバ - Google Patents
多段階屈折率分布多心プラスチック光ファイバ Download PDFInfo
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、パソコンや、オーディオビジュアル機器、交換機、電話、OA機器、FA機器などの機器に近接した部分に設置される可動な光通信伝送媒体として、或いは、光電スイッチの光ファイバセンサーユニットなどとして使用されるプラスチック光ファイバに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の通信用多心プラスチック光ファイバとしては、屈折率の高い透明な芯樹脂からなる複数本の芯繊維の周りを鞘樹脂でとり囲み一まとめにした多芯プラスチック光ファイバか、または、芯繊維の各々を同心円状に鞘樹脂で取り囲み鞘層となし、さらにそれらを第3の樹脂で取り囲んで一まとめにした多心プラスチック光ファイバが使用されていた。すなわち、個々の心線は屈折率の高い芯と屈折率の低い鞘からなる1段の屈折率差からなる1段ステップインデックス型多心プラスチック光ファイバであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の多心プラスチック光ファイバの信号伝送帯域を上げようとした場合、芯樹脂と鞘樹脂の屈折率差を小さくし、プラスチック光ファイバ心線の開口数を小さくする。しかし、このように開口数が小さくなると、受光量が減少するという問題があった。一方、屈折率分布型のプラスチック光ファイバでは、中程度の開口数でも伝送帯域を確保することができるが、この場合、ファイバの直径を大きくしてプラスチック光ファイバの特長である取扱性を上げようとすると、曲げによる光量ロスが大きいという問題があった。本発明は、大口径で取扱い易く、広伝送帯域のプラスチック光ファイバの提供を課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、多層複合紡糸ダイにより、3層以上の同心円多層構造を有し且つ屈折率が中心から外側に向かって順次低くなる樹脂製の心線を7本以上形成すると同時に、各心線の相対的位置関係を保ったまま各心線の最外層において融着一体化して大口径化してなるプラスチック光ファイバであって、最外層を第N層(Nは3以上の整数)とした時、第1層〜第N−1層の樹脂の光透過性が、各樹脂を芯とし、第N層の樹脂を鞘としたステップインデックスプラスチック光ファイバの伝送損失値で表わした場合、650nmの単色光に対して、第1層〜第N−2層の各樹脂が200dB/km以下であり、第N−1層の樹脂が3000〜100000dB/kmであり、第1層〜第N−1層の各層間の屈折率差が0.01以下であり、第N−1層と第N層との屈折率差が0.02〜0.15であることを特徴とする多段階屈折率分布多心プラスチック光ファイバである。
【0005】
本発明においては、心線を構成する樹脂としてメチルメタクリレート系樹脂が好ましく用いられる。また、心線を構成する樹脂のうち最外層を形成する樹脂がビニリデンフロライド系樹脂であり、該最外層以外の層を形成する樹脂がメチルメタクリレート系樹脂である組み合わせも好ましく適用される。
【0006】
また、本発明においては、各心線の屈折率が心線の中心から半径方向にほぼ2次分布的に低くなっていることが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体的に説明するが、便宜上、本発明にかかる心線をN層(Nは3以上の整数)構造とし、中心層を第1層、最外層を第N層と記す。
【0010】
図1にN=5とした本発明の多段階屈折率分布多心プラスチック光ファイバの一実施形態の断面図を示す。図中、1〜5は互いに屈折率の異なる透明樹脂からなる層であり、本実施形態では5層構造の心線6を7本融着一体化してなる。
【0011】
本発明において、心線の個々の一本は多段階に屈折率分布を有するプラスチック光ファイバである。すなわち、3層以上の同心円多層構造体であり、第1層の樹脂を一番屈折率の高い樹脂で形成し、外側の層になるに従い、屈折率が段階的に低くなるように屈折率分布をつけた細径のプラスチック光ファイバである。これを本発明では心線と称する。
【0012】
心線の中の屈折率分布は階段状である。製造コストとの兼ね合いから、当該屈折率分布は心線の伝送帯域に改善が見られる3段階(即ち3層構造)以上、好ましくは5段階以上にするのがよい。
【0013】
心線内の屈折率分布のつけ方として、屈折率をナトリウムD線の20℃の値を基準にして述べれば、第1層を一番高い値とし、第N層の値は、それより0.01〜0.2の範囲で低いものを選ぶことができる。通常は0.01〜0.15の範囲である。その分布は中心から半径方向にほぼ直線的、即ち1次分布的ないし3次分布的に低くなるようにして帯域の向上を図るが、より好ましくは2次分布である。
【0015】
また、光が通過していく第1層〜第N−2層の樹脂としては、可能な限り光透過性の高いものが良く、各樹脂を芯とし、第N層の樹脂を鞘としたステップインデックスプラスチック光ファイバの伝送損失値で表わした場合、650nmの単色光に対して、200dB/km以下であり、望ましくは150dB/km以下である。
【0016】
本発明にかかる心線を形成する樹脂としては、単独重合体、共重合体の他に、異なる重合体同志の混合体であってもよい。中でも特に好ましい樹脂としてはメチルメタクリレート系樹脂である。即ちメチルメタクリレートモノマーの単独重合体を標準にしてメチルメタクリレートと共重合可能なアクリレート又はメタリレートとの共重合体を適宜選定することにより屈折率の異なる重合体を得ることが出来る。
【0017】
例えば、屈折率の高い重合体を得るには、ベンジル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレートのようにフェニル構造のあるもの、或いはシクロヘキシル(メタ)アクリレートのようなコモノマーが選定でき、屈折率の低い重合体を得るには、炭素数1〜8のアルキルアクリレートや、フルオロアルキル(メタ)アクリレートのようなコモノマーが選定できる。そのほか、メチルメタクリレートとスチレン或いはアクリロニトリルなどとの共重合体も選定できる。
【0018】
上記樹脂の好ましいメルトフローインデックスは、オリフィスの直径2mm、長さ8mmで、230℃、3.8Kg荷重にて0.2〜60g/10分の範囲であり、特に好ましくは1.0〜40g/10分である。これらの重合体は、高い透明性が確保できる連続重合ができ、異物や酸素の混入による重合体の着色を排除して、原料モノマーの仕込みから重合反応、揮発成分の除去工程の一連の工程を連続的に行い、直接複合紡糸ダイに供給できるので、伝送損失の低い心線が得られる。
【0019】
本発明にかかる心線の第N層の樹脂については、特にビニリデンフロライド系樹脂とすることも好ましい。ビニリデンフロライド系樹脂で第N層を形成することにより、心線を互いに融着させる際に、心線同志が機械的に強固に融着される。従って、光ファイバの使用条件が機械的に苛酷な場合には、この組合せは特に好ましい。
【0020】
上記ビニリデンフロライド系樹脂としては、ビニリデンフロライドとヘキサフロロプロペンの共重合体、或いはこれらの2元成分にさらに、トリフロロエチレンやテトラフロロエチレンを加えた3元以上の共重合体、さらにビニリデンフロライドとテトラフロロエチレンの2元共重合体、特に、ビニリデンフロライド80モル%とテトラフロロエチレン20モル%からなる共重合体が好ましい。そして、これらのビニリデンフロライド系樹脂とメチルメタクリレート樹脂やエチルメタクリレート樹脂との透明な混合体が挙げられる。
【0021】
さらに本発明の多段階段屈折率分布のプラスチック光ファイバにおいて、伝送帯域を高度に保ちつつ、曲げによる光ロスを最小限に抑える手法として、第1層〜第N−1層までは屈折率を段階的にほぼ2次分布的に下げ、そして第N層にて著しく大きく屈折率を下げる。同時に、第N−1層のみを光透過性を下げたものとする。当該構成では、第N−1層が第1鞘層となり、その屈折率がこのファイバの帯域を規定する。第N−1層で全反射出来なかった光は当該層を透過して、第N層で反射回収されるが、上記したように第N−1層4は透明性を低くしているため、このような高次モードの光は以降第N−1層を透過する度に減衰を繰り返して消失し、その結果、帯域を維持することができる。一方、このような光ファイバが急峻に曲げられた時については、当然曲げの箇所で光の漏洩が生じるが、そのうちの幾分かは、うまく内側の層を反射して行く光となるように、第2鞘層である第N層で反射回収されるため、曲げによる光ロスが抑制される。
【0022】
上記構成において、第N−1層の樹脂の光透過性は、第N−1層の樹脂を芯とし、第N層の樹脂を鞘としたステップインデックスプラスチック光ファイバの伝送損失値で表わした場合、650nmの単色光に対して3000〜100000dB/kmである。この値が小さい場合には、短距離のファイバでの帯域が狭くなる。また大き過ぎると、ファイバを曲げた時の光の回収率が下がる。特に好ましくは、6000〜30000dB/kmである。また、第1層〜第N−1層の各層間の屈折率差は0.01以下である。これは500MHz・50m程度の広帯域を確保するためである。より好ましくは0.0005〜0.005である。また、第N−1層と第N層との屈折率差は0.02〜0.15である。さらに、第N−1層は第1層〜第N−2層とは異なり、厚さが1〜20μmの薄い層であることが好ましい。これらの評価のためのステップインデックスプラスチック光ファイバについては、公知の方法により製造した、1mmφの直径のファイバで測定し、第1層〜第N−2層の樹脂からなるプラスチック光ファイバについては52m−2mのカットバック法で、第N−1層については伝送損失値の程度に応じて、例えば3000dBでは5m−1m程度のカットバック法で、100000dB/kmのレベルでは20cmと10cmのカットバック法により測定したものである。
【0023】
次に、本発明の光ファイバは、上記した心線を7本以上、各心線の相対的位置関係を保ったまま、融着一体化して大口径化されている。
【0024】
本発明において、心線の数としては最低7本用いると円形配置が可能となり好ましく、最大数については、特に制限はないが本発明の光ファイバを製造する多層複合ダイの調達の困難性の問題から500本程度が限度である。
【0025】
また、1本当りの心線の直径が大きいと、心線を曲げたときの光量ロスが大きくなり、このロスを小さくするためにはどうしても心線の直径を出来るだけ小さくする必要がある。しかし、直径が小さくなると必然的に受光量が減るという問題を生じる。本発明では、細径の心線を多数本細密的に充填した多心プラスチック光ファイバとすることで、受光量減少の防止と光量ロスの低減を図ったものである。
【0026】
本発明において、各心線の直径は5μm〜500μmが好ましく、より好ましくは50μm〜350μm程度である。また、本発明の多心プラスチック光ファイバの直径としては0.1mm〜3mmであり0.1mm未満では細過ぎて扱いずらく、3mmを越えると剛直になり扱いづらくなる。通常は0.5〜1.5mmである。
【0027】
また本発明においては、各心線の相対的位置関係を保ったまま、融着一体化されている。各心線の相対的位置関係を保った状態とは、光ファイバのどの断面においても各心線が全く同じ位置関係にあるということである。その理由は、光源LEDやLDの光は小さなスポットであったり、中央部の光密度が高いのが常であるため、多心プラスチック光ファイバの中央部の心線で受けた光をそのまま反対の端面の中央部で小口径のレシーバーなどに効率よく接続するためである。しかもどの端面を切断しても、先端がばらけることなく固定され、左右の心線の位置関係が保たれ、且つ多心プラスチック光ファイバの先端での心線が突出や引っ込みを起こさないためにはそれらが融着していることが必要である。そのため、本発明の多段階屈折率分布多心プラスチック光ファイバの製造には、図2に示すような、多段階屈折率分布多心プラスチック光ファイバ用の多層複合紡糸ダイで一気に多段階屈折率分布心線を多数形成しつつ、それらを一体的に融着する方法を用いるのが特に好ましい。
【0028】
この多層複合紡糸ダイは本発明を実現するための一つの対応装置例であり、図2は図1に示したような5層構造の心線からなる多段階屈折率分布多心プラスチック光ファイバを形成する場合に用いる複合紡糸ダイの断面模式図である。図中、11〜15は樹脂口、17はガイドパイプ、18は集合ノズルである。第1樹脂口11に心線の第1層の樹脂が供給され、ガイドパイプ17から排出される。同様に第2樹脂口12〜第5樹脂口15にそれぞれ屈折率の異なる樹脂が供給され、それぞれ同心円状に配置されたガイドパイプ17を経て5層の構造体が7心排出され、それらが集合され一体的に融着して、集合ノズル18から太い円形糸として排出される。これを引き伸ばし所望の太さにして、本発明の多段階屈折率分布多心プラスチック光ファイバを得ることができる。
【0029】
本発明の多段階屈折率分布多心プラスチック光ファイバは、通常その外側にビニリデンフロライド系樹脂等の保護被覆やポリエチレンやポリ塩化ビニル等の保護被覆を行い、多段階屈折率分布多心光ファイバケーブルとして用いられる。
【0030】
【実施例】
[参考例]
精製された原料モノマーとしてメチルメタクリレートとベンジルメタクリレートを用い、5系列の完全混合器と脱揮押出機とギヤポンプからなる装置によって連続完全混合1段のバルク重合を行ない、それぞれの重合体供給系列からメチルメタクリレートとベンジルメタクリレートの共重合比率を調節した重合体を得て、図2に示した5層7心複合紡糸ダイの樹脂口11〜15に供給した。本参考例に用いた共重合体のモノマー組成と屈折率及び樹脂供給量を表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】
本参考例において紡糸温度は230℃とした。5層7心複合紡糸ダイの集合ノズルから排出されたストランドを引き伸ばし、延伸処理を行い、直径0.5mmの5段階7心プラスチック光ファイバ裸線を得た。各々の心線の直径は162μmであった。図3に本実施例のプラスチック光ファイバの各心線の屈折率分布を示す。図中、横軸は心線の中心からの距離を示す。心線の半径方向の層の厚さは図3に示すように、中心層の半径が36μm、第2層の厚さが18μm、第3層〜第5層の厚さがそれぞれ9μmであった。上記プラスチック光ファイバ裸線の外側を黒色ポリエチレンで被覆し、ケーブルとした。
【0033】
本参考例のプラスチック光ファイバの伝送損失は650nmにて200dB/kmであった。また、このプラスチック光ファイバの伝送帯域は500MHz・50m以上が認められた。さらに、このケーブルの曲げに対する光量のロスを調べたところ、入射角0.2ラジアンの光に対し、曲げ半径10mmで、360°曲げ1回で90%以上の光量が保持できた。
【0034】
[実施例1]
参考例と同じ5層7心複合紡糸ダイを用いてプラスチック光ファイバを得た。中心層の樹脂と第2層の樹脂はメチルメタクリレートとベンジルメタクリレートの共重合体で、第3層はメチルメタクリレートの単独重合体であり、それぞれ連続完全混合1段のバルク重合で重合し、脱揮押出機とギヤポンプからなる装置から複合紡糸ダイの各樹脂口11〜13に導入した。
【0035】
第4層の樹脂は、第3層に用いたメチメタクリレート単独重合体とビニリデンフロライドとテトラフロロエチレンの80モル対20モルの樹脂の96重量%と4重量%の混合体で、やや白濁した樹脂を用いた。そして第5層にはビニリデンフロライドとテトラフロロエチレンの80モル対20モルの樹脂を用いた。それぞれ押出機で溶融し、ギヤポンプで複合紡糸ダイの樹脂口14、15に供給した。これらの樹脂の供給量などを表2に記す。
【0036】
上記第1層〜第4層の樹脂について予め光透過性を確認するため、1段のステップインデックスプラスチック光ファイバを製造した。即ち、各層の樹脂を芯、上記第5層樹脂を鞘として用い、各樹脂を溶融状態で重合工程と直結した1段複合紡糸ダイに供給して直径が1mmφのプラスチック光ファイバを得た。得られたファイバの伝送損失を、測定条件として、650nmの単色光、入射NA0.15で、第1層〜第3層の樹脂については52m−2mのカットバック法、第4層の樹脂については2m−1mのカットバック法により測定した。結果を表2に示す。
【0037】
【表2】
【0038】
本実施例において紡糸温度は230℃とした。5層7心複合紡糸ダイの集合ノズルから排出されたストランドを引き伸ばし、延伸処理を行い、直径0.5mmの5段階7心プラスチック光ファイバ裸線を得た。各々の心線の直径は162μmであった。図4に本実施例のプラスチック光ファイバの各心線の屈折率分布を示す。図中、横軸は心線の中心からの距離を示す。心線の半径方向の層の厚さは図4に示すように、中心半径が40μm、第2層の厚さが20μm、第3層が10μm、第4層は3μm、第5層は8μmであった。本プラスチック光ファイバ裸線に黒色ポリエチレンで被覆を行い、ケーブルを得た。
【0039】
本実施例のプラスチック光ファイバの伝送損失は650nmにて195dB/kmであった。このプラスチック光ファイバの伝送帯域は500MHz・50m以上が認められた。さらにこのケーブルの曲げに対する光量のロスを調べたところ、入射角0.2ラジアンの光に対し、曲げ半径10mmで、360度曲げ1回で95%以上の光量が保持できた。
【0040】
【発明の効果】
本発明の多段階屈折率分布多心プラスチック光ファイバは、50m程度の伝送に耐える伝送損失を有し、伝送帯域も500MHz・50m以上の広帯域を実現し、且つファイバの直径を大きくとることができ、しかもを曲げた時の光量ロスも十分小さいものであるため、取り扱い性が良く、曲げが必要な狭いスペースでの使用にも好ましく適用される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多段階屈折率分布多心プラスチック光ファイバの一実施形態の断面図である。
【図2】図1に示したような、多段階屈折率分布多心プラスチック光ファイバを形成する場合に用いる複合紡糸ダイの断面模式図である。
【図3】実施例1のプラスチック光ファイバの各心線の屈折率分布を示す図である。
【図4】実施例2のプラスチック光ファイバの各心線の屈折率分布を示す図である。
【符号の説明】
1〜5 樹脂層
6 多段階屈折率分布心線
11〜15 樹脂口
17 ガイドパイプ
18 集合ノズル
Claims (4)
- 多層複合紡糸ダイにより、3層以上の同心円多層構造を有し且つ屈折率が中心から外側に向かって順次低くなる樹脂製の心線を7本以上形成すると同時に、各心線の相対的位置関係を保ったまま各心線の最外層において融着一体化して大口径化してなるプラスチック光ファイバであって、最外層を第N層(Nは3以上の整数)とした時、第1層〜第N−1層の樹脂の光透過性が、各樹脂を芯とし、第N層の樹脂を鞘としたステップインデックスプラスチック光ファイバの伝送損失値で表わした場合、650nmの単色光に対して、第1層〜第N−2層の各樹脂が200dB/km以下であり、第N−1層の樹脂が3000〜100000dB/kmであり、第1層〜第N−1層の各層間の屈折率差が0.01以下であり、第N−1層と第N層との屈折率差が0.02〜0.15であることを特徴とする多段階屈折率分布多心プラスチック光ファイバ。
- 心線を構成する樹脂がメチルメタクリレート系樹脂からなる請求項1記載の多段階屈折率分布多心プラスチック光ファイバ。
- 心線を構成する樹脂のうち最外層を形成する樹脂がビニリデンフロライド系樹脂であり、該最外層以外の層を形成する樹脂がメチルメタクリレート系樹脂である請求項1記載の多段階屈折率分布多心プラスチック光ファイバ。
- 各心線の屈折率が心線の中心から半径方向にほぼ2次分布的に低くなっている請求項1〜3いずれかに記載の多段階屈折率分布多心プラスチック光ファイバ。
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