JP2001174661A - プラスチック製マルチフィラメント型光ファィバ、その製造方法および光ファイバケーブル - Google Patents

プラスチック製マルチフィラメント型光ファィバ、その製造方法および光ファイバケーブル

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JP2001174661A
JP2001174661A JP35777899A JP35777899A JP2001174661A JP 2001174661 A JP2001174661 A JP 2001174661A JP 35777899 A JP35777899 A JP 35777899A JP 35777899 A JP35777899 A JP 35777899A JP 2001174661 A JP2001174661 A JP 2001174661A
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optical fiber
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plastic
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Toshinori Sumi
敏則 隅
Masaji Okamoto
正司 岡本
Osamu Maehara
修 前原
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝送帯域が広く、曲げ損失の小さいプラスチ
ック製マルチフィラメント型光ファイバおよび光ファイ
バケーブルを提供する。 【解決手段】 3個以上の島部が、該島部を構成する樹
脂よリ屈折率が低い樹脂で覆われたプラスチック製マル
チフィラメント型光ファイバーであって、島部の平均直
径が40〜300μmの隣接する島部間の平均間隔が2
μm以上であるプラスチック製マルチフィラメント型光
フアイバ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速光通信や狭視
野光センサー等の光伝送体に使用されるプラスチック製
マルチフィラメント型光ファイバ、それを用いた光ファ
イバケーブルおよび該光ファイバの製造方法に関するも
のであり、さらに詳しくは、伝送帯域が広く、曲げによ
る伝送損失が少ないプラスチック製マルチフィラメント
型光ファイバおよび光ファイバケーブルに関するもので
る。
【0002】
【従来の技術】プラスチツク製光ファイバ(POF)
は、柔軟性に優れ、端面処理も容易であることから、光
センサー、光通信、照明用等の光伝送体として好適に使
用されている。近年、このようなPOFを大容量の光通
信に使用しようとする動きが顕著となり、POFの伝送
帯域の広帯域化への要求が高まっている。一般に、PO
Fの伝送帯域は(1)式に示したように近似され、PO
Fの広帯域化のためには(2)式で表されるPOFの開
口数(NA)を小さくするとともに、POFの光伝送部
内を伝播する高開口数の光を漏出させ、高開口数の光の
伝播を抑制することことが一般に知られている。
【0003】
【数1】 (式中、Cは光の速度、nは光伝送部材の屈折率、n
は光伝送部材を覆う材料の屈折率である。) 例えば、特開平9−159844号公報では、このNA
を0.4以下とすることによって、100MHz/50
m以上の伝送帯域を有したPOFが開示されている。と
ころが、このようにPOFのNAを小さくすると、PO
Fを曲げた場合、NAが大きいPOFと比較して光伝送
部を伝播する光の光伝送部外への漏出が大きくなリ、曲
げによる伝送損失(曲げ損失)が増大し、特に小さな曲
率で曲げられる場合には大きな間題となる。
【0004】このような曲げ損失を改善するものとし
て、特再平7−832442号公報には、プラスチック
製マルチフィラメント型光ファイバ(PMF)において
NAを0.12〜0.4と低くすることで125MHz
/100m以上の伝送帯域を有し、光伝送部(芯)の直
径を50〜200μmと細くすることによって伝送する
光が光伝送部外へ漏出することを抑えることが提案され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一方、光通信等にPM
Fを使用する場合には、高帯域化と低曲げ損失ととも
に、伝送光量を大きくすることが必要となる。一般に、
伝送光量を大きくするためには、PMFの断面における
光伝送部の占有面積比率を上げることが必要となる。し
かしながら、特再平7−832442号公報に記載され
ているPMFでは、例えば図7あるいは8に示したよう
な紡糸ノズルを用いて、光伝送部を構成する樹脂を複数
個の孔をほぼ均等に設けたダイプレートに供給し、細管
のガイドで樹脂を流下させ、次いで溶融した被覆樹脂を
全ての細管の周りに供給して紡糸することによって製造
されており、このような製造方法で光伝送部の占有面積
比率を大きくしていった場合には、PMFの断面の部位
によっては、伝播する光の光伝送部外への漏出が増大す
る箇所が発生し、この漏出した光が他の光伝送部に侵入
して伝播することとなり、伝送帯域の低下を招くという
問題点を有していた。
【0006】そこで、本発明は、光伝送部の占有面積比
率を大きくして伝送光量を多くした場合でも、伝送帯域
の低下がなく、曲げ損失の小さいプラスチック製マルチ
フィラメント製光ファイバ、光ファイバケーブルおよび
該光ファイバの製造方法を提供することを目的とするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、隣接する
島部間の間隙がPMFの光伝送特性およびそのばらつき
に大きく影響し、この島部間の間隙を一定以上とするこ
とによってPMFの光伝送特性、特に伝送帯域の低下を
抑止できることを見出し、本発明に至ったものである。
【0008】すなわち、本発明のプラスチック製マルチ
フィラメント型光ファイバは、3個以上の島部が、該島
部を構成する樹脂よリ屈折率が低い樹脂で覆われたプラ
スチック製マルチフィラメント型光ファイバーであっ
て、島部の平均直径が40〜300μmで、隣接する島
部間の平均間隔が2μm以上であることを特徴とするも
のである。また、本発明の光ファイバケーブルは、この
ようなプラスチック製マルチフィラメント型光ファイバ
ーの外周部を樹脂で被覆したことを特徴とするものであ
る。本発明のプラスチック製マルチフィラメント型光フ
ァイバーの製造方法は、3個以上のノズル孔を有する複
合紡糸ノズルを用いて、各ノズル孔内を流下する中心層
を形成する各第1の樹脂の流れに、該ノズル孔の出口で
第1の樹脂とは粘度の異なる第2の樹脂を第1の樹脂の
流れの周囲を覆うように供給して同心円状の2層複合流
を形成し、複合紡糸ノズルの吐出孔において集合した3
個以上の該複合流の最外周層を接合一体化する溶融紡糸
工程を有することを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図を用いて詳細に
説明する。図1は、本発明のPMFの断面構造を模式的
に示したもので、光伝送部に相当する島部10が島部1
0を覆う樹脂からなる海部11の中に配置されている。
また、PMFの最外周には樹脂層12(保護層)が形成
されている。本発明においては、島部の形状は略円形あ
るいは略六角形であることが好ましい。
【0010】本発明においては、島部10が海部11中
に3個以上配置され、島部の平均直径が40〜300μ
mで、隣接する島部10の間隔が2μm以上であること
が必要である。これは、島部10の平均直径が40μm
未満であると伝送損失が大きくなる傾向にあり、逆に3
00μmを超えるとPMFの曲げによる伝送損失が大き
くなる傾向にあるためである。島部10の平均直径は、
好ましくは50〜250μmの範囲であり、より好まし
くは60〜200μmの範囲である。また、島部10が
3個未満であると伝送光量が小さくなる傾向にあるため
であり、好ましくは7個以上、より好ましくは19個以
上である。島部10はその数が多くなりすぎると隣接す
る島部10の間隔を十分にとろことができなくなる傾向
にあり、好ましくは1000個以下、より好ましくは7
00個以下の範囲である。
【0011】本発明においては、隣接する島部10の平
均間隔を2μm以上とすることが重要であり、これが2
μm未満であると島部10を伝播する光の漏出が増大す
る箇所が発生しやすくなり、伝送帯域が低下する傾向に
あるためである。隣接する島部10の間隔が大きくなり
すぎると、光伝送部の占有面積率が低下し伝送光量が低
下する傾向にあるとともに、島部を覆う樹脂の柔軟性が
低い場合にはPMFの屈曲の繰り返しによって耐久性が
低下する傾向にり、隣接する島部10の平均間隔は2〜
10μmの範囲とすることが好ましく、より好ましくは
2.5〜5μmの範囲である。
【0012】また、隣接する島部10の間隔が大きく変
動すると、PMFの断面の部位によって光入出射特性や
光伝送特性が変動する原因となるため、最外周に位置す
る島部を除いた他の島部が、隣接する島部間の最も近接
した部分の間隔(最近接部間隔)の標準偏差をその平均
値で割った値である最近接部間隔CV値が20%以下と
なるようにすることが好ましい。この最近接部間隔CV
値が小さいほど、PMFの断面位置における光入出射特
性および光伝送特性が一定となるため、より好ましくは
15%以下、さらに好ましくは10%以下の範囲であ
る。
【0013】本発明においては、図1に示したように、
島部10が単層構造である場合には、島部10を覆う海
部11を構成する樹脂の屈折率は、島部10を構成する
樹脂の屈折率よりも0.003〜0.03低いことが好
ましい。これは、この屈折率差が0.003未満である
とPMF中を伝播する光の伝送光量が小さくなる傾向に
あるためであり、逆に0.03を超えると伝送帯域を十
分に広げることができなくなる傾向にあるためである。
この屈折率差は、より好ましくは0.007〜0.02
5の範囲であり、さらに好ましくは0.01〜0.02
の範囲である。
【0014】さらに、本発明においては、PMFの光伝
送特性の劣化を抑制する目的で、PMFの最外周に厚さ
5μm以上の樹脂層12を形成することが好ましい。樹
脂層12の厚さは、5μm未満ではPMFの光伝送特性
の劣化抑制効果が十分に発揮できない傾向にあるためで
ある。また、この樹脂層12は、光伝送部から漏出した
高NAの光が樹脂層12で反射され、再び光伝送部に戻
って伝播すると、伝送帯域の低下を招くおそれがあるた
め、樹脂層12に接する島部10を覆う海部11の樹脂
の屈折率よりも屈折率を高くするか、海部11への移行
性のない顔料や染料等を含有し光線透過率を20%以下
あるいは10%以下とすることが好ましい。さらに、こ
の樹脂層12として柔軟性に優れた樹脂を用いることに
よって、曲げを繰り返した場合のPMFの耐久性を向上
させることもできる。
【0015】図2は、本発明のPMFの他の実施形態を
示したものであり、島部10が芯20とその外周を覆う
被覆樹脂層21から構成されている、いわゆる芯−鞘構
造をしている。このように島部10を芯鞘構造とするこ
とにより、芯20と被覆樹脂層21との界面で芯内を伝
播する光を反射させ、光伝送部外への光の漏出を抑止で
きるとともに、海部11からの光が光伝送部である芯2
0へ侵入することを抑止できる。このため、光伝送部外
へ漏出する光を抑制するとともに、光伝送部外へ漏出し
た光が再び光伝送部内に戻ってくることを抑制できるた
め、高NAの光が他の光伝送部に侵入して伝播すること
によって起こる伝送帯域の低下を効果的に防ぐことがで
きる。
【0016】この被覆樹脂層21の厚さは1μm以上と
することが好ましい。これは、被覆樹脂層21の厚さが
1μm未満であると、光伝送部外への光の漏出および光
伝送部内への光の侵入を十分に抑制することができなく
なる傾向にあり、上記のような効果を十分に発揮するこ
とができなくなる傾向にあるためである。また、被覆樹
脂層21を厚くしすぎると、光伝送部の占有面積率が低
下し伝送光量が低下する傾向にあるため、好ましくは1
〜4μmの範囲、さらに好ましくは1〜2μmの範囲で
ある。さらに、この被覆樹脂層21の厚さを1μm以上
とすることは、前記隣接する島部10の平均間隔を2μ
m以上とすることと相俟って、光の光伝送部外への漏出
が増大する箇所の発生を著しく抑止することができる。
【0017】また、被覆樹脂層21の厚さが大きく変動
すると、PMFの断面の部位によって光入出射特性や光
伝送特性が変動する原因となるため、被覆樹脂層21の
最も薄い部分と最も厚い部分との厚さの差の標準偏差を
その平均値で割った値である層厚差のCV値が20%以
下となるようにすることが好ましい。この層厚差のCV
値が小さいほど、PMFの断面位置における光入出射特
性および光伝送特性が一定となるため、より好ましくは
15%以下、さらに好ましくは10%以下の範囲であ
る。
【0018】このように、島部10が芯鞘構造である場
合には、芯20の外周を覆う被覆樹脂層21を構成する
樹脂の屈折率は、芯20を構成する樹脂の屈折率よりも
0.003〜0.03低いことが好ましい。これは、こ
の屈折率差が0.003未満であるとPMF中を伝播す
る光の伝送光量が小さくなる傾向にあるためであり、逆
に0.03を超えると伝送帯域を十分に広げることがで
きなくなる傾向にあるためである。この屈折率差は、よ
り好ましくは0.003〜0.025の範囲であり、さ
らに好ましくは0.003〜0.02の範囲である。ま
た、海部11を構成する樹脂の屈折率は、被覆樹脂層2
1を構成する樹脂の屈折率よりも0.003〜0.04
低いことが好ましい。
【0019】さらに、芯20内を伝播する光を被覆樹脂
層21で全反射させ、海部11に漏出した光の他の島部
10への侵入を抑止させる目的で、海部11に顔料や光
散乱材等を添加して遮光性を高めたり、ファイバ製造時
に相分離や微結晶化を起こし白濁するような樹脂を用い
て海部11を構成し、島部10から漏出した光を吸収し
たり、散乱減衰させることもできる。
【0020】一方、本発明において、芯20を構成する
樹脂と被覆樹脂層21を構成する樹脂の屈折率差を0.
003〜0.005程度とし、被覆樹脂層21を構成す
る樹脂の屈折率と海部11を構成する樹脂の屈折率の差
を0.003〜0.005程度とすることによって、芯
20を構成する樹脂と被覆樹脂層21を構成する樹脂の
屈折率差で決まるNAとり大きいNAの光は、芯20か
ら被覆樹脂層21に到達し、さらに被覆樹脂層21を構
成する樹脂の屈折率と海部11を構成する樹脂の屈折率
の差で決まるNAより大きいNAの光は、被覆樹脂層2
1から海部11に到達する。このため、被覆樹脂層21
を構成する樹脂の屈折率と海部11を構成する樹脂の屈
折率の差で決まるNAより小さいNAの光は、芯20と
被覆樹脂層21の両方で伝播されることになり、伝送帯
域をより広くすることができる。このような構成におい
ては、被覆樹脂層21を複数形成し、その屈折率を外部
に向かって徐々に低くすることで、光伝送部がグレーテ
ッドインデックス構造に疑似した構造となるため、さら
に伝送帯域を広くすることができる。また、以上のよう
な構造とすることによって、各層間の接合界面で2つの
層が相溶したブレンド層が形成され、各層間の界面での
光透過性の低下による光伝送特性の劣化を抑制すること
もできる。
【0021】このような構成で使用される被覆樹脂層2
1は光伝送部となるため、光伝送特性が優れた樹脂を使
用することが好ましい。このような被覆樹脂層21を構
成する樹脂としては、芯材より屈折率が0.004以上
低い樹脂を鞘材とした直径1000μm、鞘厚10μm
の芯鞘構造のPOFの芯材として使用した場合に、入射
光のNA0.1、波長650nmでの伝送損失が500
dB/km以下、好ましくは150dB/km以下とな
るようなものを用いることが好ましい。また、この場合
に、海部11の光透過性を高くすることによって、島部
10での光伝送特性をより向上させることができるた
め、海部11を構成する樹脂として光透過性の良好な樹
脂を使用することが好ましい。このような海部11を構
成する樹脂としては、芯材より屈折率が0.004以上
低い樹脂を鞘材とした直径1000μm、鞘厚10μm
の芯鞘構造のPOFの芯材として使用した場合に、入射
光のNA0.1、波長650nmでの伝送損失が500
dB/km以下、好ましくは300dB/km以下、さ
らに好ましくは200dB/km以下となるようなもの
を用いることが好ましい。
【0022】上記においては、被覆樹脂層21を光伝送
部として使用することについて説明したが、本発明にお
いては、これに限らず、図1および2に示した構成のP
MFにおいて島部10を複数層から構成し、その屈折率
を外部に向かって徐々に低くする構造とすることもで
き、この場合も上記したと同様の効果を得ることができ
る。
【0023】図3は、本発明の光ファイバケーブルの断
面構造を模式的に示したもので、上記のようなPMFの
外周部が被覆材樹脂30で被覆されている。この被覆材
樹脂30は、直径1mm程度の細いPMFの取扱い性を
容易にするとともに、PMFに損傷を与えないために被
覆されている。被覆材樹脂30としては、曲げ応力に対
する抵抗が少ない柔軟性のあるものが好ましく、塩化ビ
ニル系樹脂やポリオレフィン系樹脂等が使用され、特
に、エチレン/酢酸ビニル共重合体あるいはこの共重合
体と塩化ビニル樹脂との混合物が好ましい。この被覆材
樹脂30の厚さは0.2〜2mm程度とすることが好ま
しい。被覆材樹脂30の被覆(ケーブル化)は、紡糸さ
れたPMFをダイスを通しながら、溶融させた被覆材樹
脂30をPMFの周囲にコーティングすることで行われ
る。このケーブル化の際に、PMFの外周が損傷されや
すいため、前述にたようにPMFの最外周に保護層が形
成されていることが好ましい。
【0024】次に、本発明のPMFを構成する材料につ
いて説明する。まず、本発明のPMFにおいて図1に示
したように島部10が単層構造である場合の島部10を
構成する樹脂、図2に示したように島部10が芯20と
被覆樹脂層21からなる芯鞘構造である場合の芯20を
構成する樹脂としては、公知の透明性に優れた樹脂を使
用でき、例えば、ポリメタクリレート系樹脂、ポリスチ
レン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、フッ素系樹脂、
非晶質ポリオレフィン系樹脂等が挙げられ、特に透明性
の優れたポリメチルメタクリレート系樹脂が好ましい。
ポリメチルメタクリレート系樹脂としては、メチルメタ
クリレートのホモポリマー、メチルメタクリレートと他
のモノマーとの共重合体が挙げられ、共重合成分として
はベンジルメタクリレート、フェニルメタクリレ一ト、
シクロヘキシルメタクリレート等のメタクリレート系モ
ノマー、メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブ
チルアクリレート等のアクリレート系モノマー、スチレ
ン、安息酸ビニル等のメチリメタクリレートと共重合可
能なビニル系モノマーが使用できる。中でも、メチルメ
タクリレートのホモポリマー、メチルメタクリレート/
ベンジルメタクリレート共重合体が特に好ましい。
【0025】本発明のPMFにおいて、島部10が単層
構造である場合の海部11を構成する樹脂、島部10が
芯鞘構造で場合の被覆樹脂層21を構成する樹脂として
は、通常の芯鞘構造のPOFに用いられている公知の鞘
材を用いることができる。例えば、フッ素化メタクリレ
ート、α−フルオロメタクリレート等のフッ素化ビニル
化合物からなる重合体、これらモノマーとメチルメタク
リレートの共重合体、フッ化ビニリデン系共重合体等が
挙げられる。中でも、メチリメタクリレート、長鎖フル
オロメタクリレート、短鎖フルオロメタクリレート、メ
タクリル酸の2種以上からなる2〜4元共重合体が好ま
しい。特に、島部10が単層構造である場合の島部10
を構成する樹脂、島部10が芯鞘構造である場合の芯2
0を構成する樹脂としてポリメチルメタクリレート系樹
脂を用いた場合には、海部11を構成する樹脂あるいは
被覆樹脂層21を構成する樹脂として、長鎖フルオロメ
タクリレートとしての17FM、短鎖フルオロメタクリ
レートとしての5FMまたは3FMとメチルメタクリレ
ートとから得られる3元共重合体、これにメタクリル酸
を共重合させた4元共重合体、短鎖フルオロメタクリレ
ートとしての4FMとメチルメタクリレートから得られ
る2元共重合体が好ましい。
【0026】また、島部10が単層構造である場合の島
部10を構成する樹脂、島部10が芯鞘構造である場合
の芯20を構成する樹脂としてメチルメタクリレート/
ベンジルメタクリエート共重合体を用いた場合には、海
部11を構成する樹脂あるいは被覆樹脂層21を構成す
る樹脂として、長鎖フルオロメタクリレ一卜としての1
7FM、短鎖フルオロメタクリレートとしての5FMま
たは3FMとメチルメタクリーレトから得られる3元共
重合体、これにメタクリル酸を共重合させた4元共重合
体、島部10や芯20を構成するメチルメタクリレート
/ベンジルメタクリエート共重合体よりもメチルメタク
リレートの共重合割合の高いメチルメタクリレート/ベ
ンジルメタクリエート共重合体、メチルメタクリレート
のホモポリマーが好ましい。
【0027】また、図2に示したように島部10が芯鞘
構造である場合の海部11を構成する樹脂としては、上
記の島部10が単層構造である場合の海部11を構成す
る樹脂、島部10が芯鞘構造である場合の被覆樹脂層2
1を構成する樹脂と同様の構成成分からなり、組成比の
異なる2〜4元共重合体を用いることができる。島部1
0や被覆樹脂層21を構成する樹脂が2〜4元共重合体
である場合には、メチルメタクリレートのホモポリマー
を用いることもできる。特に、ポリメチルメタクリレー
ト系樹脂との相溶性が優れた短鎖フルオロメタクリレー
トとしての4FMとメチルメタクリレートから得られる
2元共重合体、フッ化ビニリデン系共重合体が好まし
い。さらに、フッ化ビニリデン/テトラフルオロエチレ
ン共重合体(例えば、フッ化ビニリデン80モル%とテ
トラフルオロエチレン20モル%から得られる共重合
体)は、機械的性質にも優れており好ましい。メチルメ
タクリレートのホモポリマーとフッ化ビニリデンまたは
フッ化ビニリデン/テトラフルオロエチレン共重合体と
の混合体として使用することもできる。なお、海材11
を構成する樹脂としてフッ化ビニリデン系共重合体を使
用した場合には、85℃、95%の湿熱下での耐熱試験
において光伝送特性の経時的な低下を招くことがあり、
耐熱性が要求されるような用途には、長鎖フルオロメタ
クリレートとしての17FM、短鎖フルオロメタクリレ
ートとしての5FMまたは13FMとメチルメタクリレ
ートから得られる3元共重合体、これにメタクリル酸を
共重合させた4元共重合体を用いることが好ましい。
【0028】紡糸時にPMFの最外周に形成される保護
層12を構成する樹脂としては、フッ化ビニリデン/テ
トラフルオロエチレン共重合体(例えば、フッ化ビニリ
デン80モル%とテトラフルオロエチレン20モル%か
ら得られる共重合体)が繰り返し屈曲特性を良好にする
ことができ好ましい。なお、この材料は屈折率が低く、
光伝送部から漏出した高NAの光が保護層12に到達す
るまでに減衰せず、保護層12で反射され伝播したり、
光伝送部に戻って伝播したりすると伝送帯域の低下を招
くおそれがあり、カーボンブラックのような顔料、移行
性のない染料等を海部11あるいは保護層12に添加し
光を吸収させることが好ましい。その他、ポリスチレン
系樹脂、ポリカーボネート系樹脂を用いることもでき、
特にポリカーボネート系樹脂は、屈折率が高く、機械強
度的にも優れており好ましい。
【0029】次に、本発明のPMFの製造法について説
明する。本発明のPMFを得るためには図4〜6に示す
ような構造の複合紡糸ノズルを用いて紡糸を行う。図4
に示した複合紡糸ノズルでは、まず、島部が単層構造の
場合の島部を形成する樹脂、島部が芯鞘構造である場合
の芯を形成する樹脂が、一定ピッチで第1樹脂層流下ノ
ズル孔41が設けられた第1樹脂層形成ノズルブレート
40に供袷され多数本に分配流下される。次いで、分配
流下してきた各第1の樹脂の流れの周囲に、島部が単層
構造である場合には海部を形成する樹脂、島部が芯鞘構
造からなる場合には被覆樹脂層を形成する樹脂を、第1
被覆層形成ノズルプレー卜42に設けられた第1被覆層
円周スリット部43から流出させ、第1樹脂層材の流れ
の周囲を覆うように流れるようにして同芯円2層異種粘
性材複合流を形成し、第1複合流下ノズル孔44内を流
下させる。さらに、島部が芯鞘構造である場合には、海
部を形成する樹脂を第2被覆層形成ノズルプレート45
に形成された第2被覆層円周スリット部46から流出さ
せ、同芯円2層異種粘性材複合流の周囲を覆うように流
れるようにして同芯円3層異種粘性材複合流を形成し、
第3複合流下ノズル孔47内を流下させる。このように
して形成された多数の同芯円多層異種粘性材複合流を、
漏斗状の集合ノズル48内に吐出させ、その最外周層を
互いに接合し一体化させる。その外周に保護層を形成す
る場合には、集合ノズル48に形成された保護層円周ス
リット49から保護層を形成する樹脂を流出させ、一体
化した多数の同芯円多層異種粘性材複合流の外周を円周
状に覆うようにする。その後、集合ノズル48内で断面
が相似の状態で縮小流下され、吐出孔50から吐出させ
る。吐出された溶融状態のPMFを一定速度で引き取り
ながら細化、冷却固化、延伸処理を施すことによリPM
Fが得られる。
【0030】上記のように同心円3層異種粘性材複合流
を形成した後に、この複合流の流れの周囲を覆うように
該複合流の最外周を形成する樹脂とは粘度の異なる他の
樹脂を供給し同心円状の多層複合流を形成する多層複合
流形成工程を複数回繰り返して行うことにより、さらに
多層構造のPMFを製造することができる。
【0031】このような異種粘性材複合流を管内を流下
させる際に、それぞれの樹脂が紡糸条件下での粘度が外
周ほど低くなるような組合わせとすると、管内での流動
抵抗によるエネルギー損失が最小になるように高粘度の
流体を低粘度の流体が包みこむエンカプセレーション現
象によって、各層にはセルフセンタリング効果が起こ
り、第1被覆層や第2被覆層の被覆時にスリットの隙間
斑や各層形成ノズル孔の芯ずれ等によって被覆層の偏芯
が生じていても、それが流下とともに補正され同芯円性
が高まるため、被覆層の厚さ斑や一体化した際の隣接す
る島部の間隔変動が抑制される。
【0032】本発明において、島部が単層構造で保護層
を被覆しないPMF、島部が単層構造で保護層を形成し
たPMFを紡糸する場合にも、図4に示した紡糸ノズル
を用いて、必要としない構造部を形成するノズル孔への
樹脂の供給を行わなかったり、隣接する構造部を形成す
る樹脂を供給したりすることで紡糸することが可能であ
る。しかし、樹脂の供給が行われていない流路への樹脂
の逆流や、滞留部での樹脂の熱劣化が起こる場合がある
ため、島部が単層構造で保護層を被覆しないPMFを紡
糸する際には図5に示したような複合紡糸ノズルを用
い、島部が単層構造で保護層を形成したPMFを紡糸す
る場合には図6に示したような複合紡糸ノズルを用いて
紡糸を行うことが好ましい。
【0033】原材料となる樹脂の紡糸条件下での粘度
は、紡糸が可能であれば島部が単層構造の場合には、島
部>海部、島部>海部≧保護層、島部が芯鞘構造の場合
には、芯>被覆樹脂層>海部、芯>被覆樹脂層>海部≧
保護層の関係となるようにすることが好ましい。また、
各原材料樹脂の粘度範囲は、島部あるいは芯を形成する
樹脂は200000〜20000poise、被覆樹脂
層あるいは海部を形成する樹脂は50000〜5000
poise、保護層を形成する樹脂は20000〜20
00poiseの範囲とすることが好ましい。
【0034】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。 実施例1〜2 島部を形成する樹脂としてポリメチルメタクリレート
(PMMA、屈折率=1.492)、海部を形成する樹
脂材として17FM/メチルメタクリレート(MMA)
/メタクリル酸(MAA)=14/86/1(重量%)
からなる3元共重合体(屈折率=1.478)を準備し
た。これらの樹脂を温度215℃に設定された溶融押出
機に供拾して溶融し、ギヤ式定量ポンブで図6に示す複
合紡糸ノズルの各供給口へ供給し、海部形成用ノズル孔
41の吐出部において、各ノズル孔から吐出された繊維
状の海部を融着させながら、集合ノズルによって吐出口
径まで絞った後、吐出孔50より吐出させた。次いで、
吐出した溶融状態のPMFをニップロールで引き取り、
延伸倍率が2.2倍の加熱延伸処理により機械特性の改
善を施した後、ボビンに巻き取り、単層構造の島部が海
部内に俵積み状に均一に配置された海島構造のPMFを
得た。さらに、得られたPMFの外周に、柔軟性の高い
共重合ポリ塩化ビニル(東洋インキ製造社製T314)
をケーブル化装置を用いて被覆して表1に示した構造の
光ファイバケーブルを得た。得られた光ファイバケーブ
ルを用いて、入射光のNA0.1、波長350nmでの
伝送損失、曲率半径15mmで90°に10回曲げた後
の曲げ損失、NA0.4の光源を用いた場合の伝送帯域
の光伝送特性の測定結果を表2に示した。
【0035】実施例3〜4 保護層を形成する樹脂として、フッ化ビニリデン/テト
ラフルオロエチレン=80/20(モル%)からなる2
元共重合体にカーボンブラックを0.2重量%混合した
材料を用い、図5に示した複合紡糸ノズルを用いた以外
は実施例1と同様にして、保護層を被覆した海島構造の
PMFからなる表1に示した構造の光ファイバケーブル
を得た。得られた光ファイバケーブルの光伝送特性の測
定結果を表2に示した。
【0036】実施例5〜6 保護層を形成する樹脂として共重合ポリカーボネート樹
脂(日本ジーイー社製SP1010)にカーボンブラッ
クを0.2重量%混合した材料を用いた以外は実施例3
と同様にして、保護層を被覆した海島構造のPMFから
なる表1に示した構造の光ファイバケーブルを得た。得
られた光ファイバケーブルの光伝送特性の測定結果を表
2に示した。
【0037】実施例7〜8 島部を形成する樹脂としてMMA/ベンジルメタクリレ
ート=80/20(重量%)からなる2元共重合体(屈
折率=1.505)、海部を形成する樹脂としてPMM
A(屈折率=1.492)を用いた以外は実施例3と同
様にして、保護層を被覆した海島構造のPMFからなる
表1に示した構造の光ファイバケーブルを得た。得られ
た光ファイバケーブルの光伝送特性の測定結果を表2に
示した。
【0038】実施例9〜10 芯を形成する樹脂としてPMMA(屈折率=1.49
2)、被覆樹脂層を形成する樹脂として17FM/MM
A/MAA=4/96/1(重量%)からなる3元共重
合体(屈折率=1.488)、海部を形成する樹脂とし
て17FM/MMA/MAA=14/85/1(重量
%)からなる3元共重合体(屈折率=1.478)、保
護層を形成する樹脂としてフッ化ビニリデン/テトラフ
ルオロエチレン=80/20(モル%)からなる2元共
重合体にカーボンブラックを0.2重量%混合した材料
用い、図4に示した複合紡糸ノズルを用いた以外は実施
例1と同様にして、島部が芯鞘構造である保護層を被覆
した海島構造のPMFからなる表1に示した構造の光フ
ァイバケーブルを得た。得られた光ファイバケーブルの
光伝送特性の測定結果を表2に示した。
【0039】実施例11〜12 被覆樹脂層を形成する樹脂として4FM/MMA=20
/80(重量%)からなる2元共重合体(屈折率=1.
488)、海部を形成する樹脂として4FM/MMA=
30/70(重量%)からなる2元共重合体(屈折率=
1.478)を用いた以外は実施例9と同様にして、島
部が芯鞘構造である保護層を被覆した海島構造のPMF
からなる表1に示した構造の光ファイバケーブルを得
た。得られた光ファイバケーブルの光伝送特性の測定結
果を表2に示した。
【0040】比較例1〜2 図7に示した複合紡糸ノズルを用いた以外は実施例1と
同様にして、海島構造のPMFからなる表1に示した構
造の光ファイバケーブルを得た。得られた光ファイバケ
ーブルの光伝送特性の測定結果を表2に示した。
【0041】比較例3〜4 図8に示した複合紡糸ノズルを用い、保護層の被覆を行
わなかった以外は実施例3と同様にして、海島構造のP
MFからなる表1に示した構造の光ファイバケーブルを
得た。得られた光ファイバケーブルの光伝送特性の測定
結果を表2に示した。
【0042】
【表1】
【表2】
【0043】
【発明の効果】本発明は、PMFの島部を隣接する島部
の間隔が2μm以上となるような構造とすることによっ
て、光伝送部の占有面積比率を大きくして伝送光量を多
くした場合でも、伝送帯域の低下がなく、曲げ損失の小
さいMPFおよび光ファイバケーブルを提供できるとと
もに、このようなPMFを生産性よく製造できる製造方
法を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態のPMFの断面構造を示
した概略図である。
【図2】 本発明の一実施形態のPMFの断面構造を示
した概略図である。
【図3】 本発明の一実施形態の光ファイバケーブルの
断面構造を示した概略図である。
【図4】 本発明のPMFの製造に使用される紡糸ノズ
ルの構造を示した概略図である。
【図5】 本発明のPMFの製造に使用される紡糸ノズ
ルの構造を示した概略図である。
【図6】 本発明のPMFの製造に使用される紡糸ノズ
ルの構造を示した概略図である。
【図7】 従来のPMFの製造に使用される紡糸ノズル
の構造を示した概略図である。
【図8】 従来のPMFの製造に使用される紡糸ノズル
の構造を示した概略図である。
【符号の説明】
10 島部 11 海部 12 保護層 20 芯 21 被覆樹脂層 30 被覆材樹脂 40 第1樹脂層形成ノズルプレート 41 第1樹脂層流下ノズル孔 42 第1被覆層形成ノズルプレート 43 第1被覆層円周スリット部 44 第1複合流下ノズル孔 45 第2被覆層形成ノズルプレート 46 第2被覆層円周スリット部 47 第2複合流下ノズル孔 48 集合ノズル 49 保護層円周スリット部 50 吐出孔 70 第1樹脂層分配ノズルプレート 71 第1樹脂層流下管 72 第1被覆層分配ノズルプレート 73 第1被覆層流下管 74 集合ノズル 75 吐出孔 80 第2被覆層分配ノズルブレート 81 第2被覆層流下管

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3個以上の島部が、該島部を構成する樹
    脂よリ屈折率が低い樹脂で覆われたプラスチック製マル
    チフィラメント型光ファイバーであって、島部の平均直
    径が40〜300μmで、隣接する島部間の平均間隔が
    2μm以上であることを特徴とするプラスチック製マル
    チフィラメント型光フアイバ。
  2. 【請求項2】 最外周に位置する島部以外の島部が、隣
    接した島部同士の最近接部隙間のCV値が20%以下で
    あることを特徴とする請求項1記載のプラスチツク製マ
    ルチフィラメン卜型光ファイバ。
  3. 【請求項3】 前記島部が単層構造であって、該島部を
    覆う樹脂の屈折率が島部を構成する樹脂の屈折率よりも
    0.003〜0.3低いことを特徴とする請求項1〜2
    のいずれかに記載のプラスチック製マルチフィラメント
    型光フアイバ。
  4. 【請求項4】 前記島部が、芯とその外周を覆う平均厚
    さ1μm以上の被覆樹脂層から構成されていることを特
    徴とする請求項1〜2のいずれかに記載のプラスチック
    製マルチフィラメント型光ファイバ。
  5. 【請求項5】 最外周に位置する島部以外の島部が、そ
    の被覆樹脂層の最薄肉部と最厚肉部の層厚差のCV値が
    20%以下であることを特徴とする請求項4記載のプラ
    スチック製マルチフィラメント型光ファイバ。
  6. 【請求項6】 前記被覆樹脂層を構成する樹脂の屈折率
    が、前記芯を構成する樹脂の屈折率よりも0.003〜
    0.03低いことを特徴とする請求項4〜5のいずれか
    に記載のプラスチック製マルチフィラメント型光ファイ
    バ。
  7. 【請求項7】 前記島部を覆う樹脂の屈折率が、前記被
    覆樹脂層を構成する樹脂の屈折率より0.003〜0.
    04低いことを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記
    載のプラスチック製マルチフィラメント型光ファイバ。
  8. 【請求項8】 前記被覆樹脂層を構成する樹脂の屈折率
    が、前記芯を構成する樹脂の屈折率よりも0.003〜
    0.005低く、前記島部を覆う樹脂の屈折率が、前記
    被覆樹脂層を構成する樹脂の屈折率より0.003〜
    0.005低いことを特徴とする請求項4〜7のいずれ
    かに記載のプラスチック製マルチフィラメント型光ファ
    イバ。
  9. 【請求項9】 前記被覆樹脂層を構成する樹脂を、芯材
    より屈折率が0.004以上低い樹脂を鞘材とした直径
    1000μm、鞘厚10μmの芯鞘構造のプラスチック
    光ファイバの芯材として使用した場合、入射光の開口数
    0.1、波長650nmでの伝送損失が500dB/k
    m以下となることを特徴とする請求項8記載のプラスチ
    ック製マルチフィラメント型光ファイバ。
  10. 【請求項10】 前記島部が3層以上の多層構造で、屈
    折率が外部に向かって徐々に小さくなっていることを特
    徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のプラスチック
    製マルチフィラメント型光ファイバ。
  11. 【請求項11】 光ファイバの最外周に厚さ5μm以上
    の樹脂層が形成されていることを特徴とする請求項1〜
    10のいずれかに記載のプラスチック製マルチフィラメ
    ント型光フアイバ。
  12. 【請求項12】 前記光フアイバの最外周の樹脂層の屈
    折率が、前記島部を覆う樹脂の屈折率よりも高いことを
    特徴とする請求項11記載のプラスチック製マルチフィ
    ラメント型光ファイバ。
  13. 【請求項13】 前記光ファイバの最外周の樹脂層の光
    線透過率が20%以下であることを特徴とする請求項1
    1〜12のいずれかに記載のプラスチック製マルチフィ
    ラメント型光フアイバ。
  14. 【請求項14】 請求項1〜13のいずれかに記載のプ
    ラスチック製マルチフィラメント型光ファイバーの外周
    部を樹脂で被覆したことを特徴とする光ファイバケーブ
    ル。
  15. 【請求項15】 3個以上のノズル孔を有する複合紡糸
    ノズルを用いて、各ノズル孔内を流下する中心層を形成
    する各第1の樹脂の流れに、該ノズル孔の出口で第1の
    樹脂とは粘度の異なる第2の樹脂を第1の樹脂の流れの
    周囲を覆うように供給して同心円状の2層複合流を形成
    し、複合紡糸ノズルの吐出孔において集合した3個以上
    の該複合流の最外周層を接合一体化する溶融紡糸工程を
    有することを特徴とするプラスチック製マルチフィラメ
    ント型光ファイバーの製造方法。
  16. 【請求項16】 前記2層複合流を形成した後に、複合
    流の周囲を覆うように該複合流を構成する最外周の樹脂
    とは粘度の異なる他の樹脂を供給し同心円状の多層複合
    流を形成する多層複合流形成工程を1回以上行うことを
    特徴とする請求項15記載のプラスチック製マルチフィ
    ラメント型光ファイバーの製造方法。
  17. 【請求項17】 前記多層複合流の集合体の外周に樹脂
    を供給した後に、複合紡糸ノズルの吐出孔において集合
    した3個以上の該複合流の最外周層を接合一体化するこ
    とを特徴とする請求項15〜16のいずれかに記載のプ
    ラスチック製マルチフィラメント型光ファイバーの製造
    方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008158406A (ja) * 2006-12-26 2008-07-10 Teijin Fibers Ltd 光伝送構造繊維
JP2009168974A (ja) * 2008-01-15 2009-07-30 Asahi Kasei E-Materials Corp プラスチック光ファイバテープ
JP2015045704A (ja) * 2013-08-27 2015-03-12 日本電信電話株式会社 光ファイバ
JP2015215533A (ja) * 2014-05-13 2015-12-03 株式会社フジクラ 光ケーブル及び光ケーブルの製造方法
CN113267845A (zh) * 2017-08-31 2021-08-17 旭化成株式会社 塑料光纤、塑料光纤线缆、带有连接器的塑料光纤线缆、光通信系统、和塑料光纤传感器

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