JP2000162450A - プラスチック製混合多芯光ファイバ、光ファイバケーブル、及びプラグ付き光ファイバケーブル - Google Patents

プラスチック製混合多芯光ファイバ、光ファイバケーブル、及びプラグ付き光ファイバケーブル

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JP2000162450A
JP2000162450A JP10334423A JP33442398A JP2000162450A JP 2000162450 A JP2000162450 A JP 2000162450A JP 10334423 A JP10334423 A JP 10334423A JP 33442398 A JP33442398 A JP 33442398A JP 2000162450 A JP2000162450 A JP 2000162450A
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island
diameter
islands
fiber cable
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Masaji Okamoto
正司 岡本
Toshinori Sumi
敏則 隅
Kazumi Nakamura
一己 中村
Yoshihiro Uozu
吉弘 魚津
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 曲げ損失及び伝送損失が小さく、かつ広帯域
な多芯光ファイバ、光ファイバケーブル、及びプラグ付
き光ファイバケーブルを提供する。 【解決手段】 直径の異なる複数種類の島部が互いに隔
てられた状態で海部により一体化されてなる海島構造を
有し、外周側の島部直径が中心側の島部直径未満となる
ように島部が配置されてなるプラスチック製混合多芯光
ファイバ、前記光ファイバの外周部に被覆層を形成した
ことを特徴とする光ファイバケーブル、及び前記光ファ
イバケーブルの少なくとも一端にプラグ部を配置したこ
とを特徴とするプラグ付き光ファイバケーブル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光電センサーやライ
トガイド等に使用され、特に通信用に好適に使用される
多芯光ファイバ、そのケーブル及びプラグ付きケーブル
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、広帯域なプラスチック光ファイバ
を得る為に、芯と鞘の屈折率差を小さくした低NAの芯
鞘構造の光ファイバや屈折率分布型光ファイバ等の開発
が進められている。これらの単芯の光ファイバとしては
100mにおける伝送帯域が200MHz以上のものも
得られている。しかし単芯の光ファイバは、曲げ半径を
小さくすると(例えば半径20mm以下)、伝送光量の
低下(以下適宜「曲げ損失」という)が大きくなる問題
があり、機器周辺など小さい曲げ半径が要求される場所
における配線が難しかった。これに対して特開平8−1
01316号公報には細径の光ファイバの複数を束にし
たバンドルファイバが提案されている。又、特開平9−
33737号公報には直径50〜200μmの芯を複数
本一体化した多芯光ファイバが提案されている。これら
のバンドルファイバや多芯光ファイバは、芯の直径を小
さくすることによって単芯の光ファイバよりも曲げ損失
を小さくすることはできるものの、芯の直径を小さくす
ることにより伝送損失が大きくなるという問題があっ
た。この為、これらの光ファイバは50mを越える長距
離での使用が困難であった。
【0003】一方、特開昭50−113239号公報に
は、断面積が異なる複数種の島部を同心円状に配置した
海島構造の光ファイバで、島部の断面積が同心円の中央
にいくに従って大きくなるように島部を配置した光ファ
イバが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この光ファイ
バは、ガラス製であるので、小さい曲げ半径で曲げた状
態で使用することができない。また、これと同様の構造
を有する光ファイバをプラスチックで製造したとして
も、ファイバ構造(島部の断面積や配置等)の設計がプ
ラスチック製光ファイバとしては不適切であるので、曲
げ損失及び伝送損失を改善することはできない。
【0005】そこで、本発明は、曲げ損失及び伝送損失
が小さく、かつ広帯域な多芯光ファイバ、光ファイバケ
ーブル、及びプラグ付き光ファイバケーブルを提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、直径の
異なる複数種類の島部が互いに隔てられた状態で海部に
より一体化されてなる海島構造を有し、外周側の島部直
径が中心側の島部直径未満となるように島部が配置され
てなるプラスチック製混合多芯光ファイバにある。
【0007】また、本発明の要旨は前記光ファイバの外
周部に被覆層を形成したことを特徴とする光ファイバケ
ーブルにある。
【0008】さらに、本発明の要旨は、前記光ファイバ
ケーブルの少なくとも一端にプラグ部を配置したことを
特徴とするプラグ付き光ファイバケーブルにある。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のプラスチック製混合多芯光ファイバ(以下単に
「光ファイバ」という)は、直径の異なる複数種類の島
部が互いに隔てられた状態で海部により一体化されてな
る海島構造を有している。なお、島部の断面形状は必ず
しも円形である必要は無く、受光面積を大きくし、カッ
プリングロスを小さくするため、例えば角部が丸まった
六角形とすることもできる。また、島部は非対称形とす
ることも可能である。なお、本発明において島部の直径
は、島部の形状が円形でない場合には島部の断面積と等
しい面積を有する円とした場合の直径とする。
【0010】また、島部の構造は、光ファイバの要求性
能に応じて、1層とすることも、2層、更には3層以上
とすることも可能である。なお、島部が1層の場合島部
を適宜「芯部」と、島部が2層以上の場合にはその中心
層を「芯部」という。比較的短い距離で伝送帯域200
MHz程度である場合には、島部が1層或いは2層で十
分である。100m以上の長距離で伝送帯域200MH
zを上回るような長距離伝送に使用可能な広帯域な光フ
ァイバを得るには島部の層数を増やし、かつ各層間の屈
折率差を小さくして、島部の屈折率が中心から外周に向
かって段階的に減少するようにすることが好ましい。ま
た、海部と保護層に同じ樹脂を用いる場合、芯部と海部
の屈折率差を大きくすることで曲げによる光量の低下を
防ぐことができるが、このとき、島部の層数が2層では
島部最外層と海部の屈折率差が大きくなりすぎ、これら
の境界で光が全反射して高次モードの光を同時に伝搬す
るという問題が生じる。このような場合、島部を3層以
上とすることにより、芯部と海部の屈折率差を大きくと
った場合でも、島部最外層と海部との屈折率差を小さく
することができるため好ましい。島部の各層間の屈折率
差及び島部最外層と海部の屈折率差は0.25以下とす
ることが好ましく、さらに好ましくは0.001〜0.
1の範囲である。特に、層間の屈折率差を0.1以下と
小さくすると、層界面での全反射が少なくなり、島部全
体を光の進路とすることができ、光ファイバの受光面積
を大きくしてカップリングロスを小さくすることができ
る。この場合、2層目より外層にも透明性の高い樹脂を
使用することが好ましい。
【0011】また、島部が2層以上の場合の島部の隣接
層間に隣接する層を構成する材料からなる相溶層を形成
し、その範囲において屈折率が連続的に減少するように
することも可能である。さらに、島部最外層と海部との
間に相溶層を形成することも可能である。
【0012】本発明の光ファイバは、直径の異なる複数
種類の島部を有しており、より外周側の島部直径がより
中心側の島部直径未満となるように島部が配置されてい
る。
【0013】図1は本発明の光ファイバの好ましい態様
の断面図である。図1(A)は中心部に直径の大きな島
を1本配置し、その外周に直径の小さい島を30本配置
した構造である。また、図1(B)は中心部に直径の大
きな島を7本配置し、その外周に直径の小さい島を30
本配置した構造である。なお、図1(A)及び(B)に
おいて1が芯部、2が島部2層目、3が海部、4が保護
層である。
【0014】ところで、一般的に光ファイバにおいて
は、島部の直径が小さくなるほど曲げ損失も小さくな
る。島部の直径が大きな光ファイバと島部径が小さな光
ファイバをそれぞれ同じ曲げ半径で曲げ、一つの島部に
同じ角度で光を入射させた場合、光ファイバが曲げられ
ている部分における島部と海部の界面に対する光の入射
角度は、島部の直径が小さい光ファイバのほうが小さく
なる。光ファイバの曲げ損失は、島部と海部の界面に対
する光の入射角度が臨界角を超えた場合に生じるので、
島部の直径が小さい光ファイバのほうが曲げ損失が生じ
にくくなる。従って、曲げ損失を重視して光ファイバを
設計する場合には、島部の直径を小さくすることが好ま
しい。しかし、島部の直径が大きい光ファイバと小さい
光ファイバを用いて光を伝送した場合、島部の直径が小
さい光ファイバの方が島部と海部との界面での反射回数
が増えるので伝送損失が大きくなる。従って、曲げ損失
を向上させるために島部の直径を小さくすると伝送損失
が増大することになる。
【0015】そこで、本発明の光ファイバにおいては、
島部として、直径が互いに異なる複数種類の島部を用
い、曲げ損失を小さくするためにの直径の小さい島部
と、伝送損失を小さくするための直径の大きい島部とを
組み合わせている。そのため、光ファイバ全体として曲
げ損失と伝送損失をともに小さくすることが可能とな
る。用いる島部の種類が多くなると、中心から外周部に
向かって順次島の直径を小さくするように島部を配置し
た場合に、中間的な直径の島部の曲げ損失及び伝送損失
がともに十分に小さくならなくなり、光ファイバ全体の
曲げ損失や伝送損失の改善効果が小さくなる。そのた
め、曲げ損失と伝送損失を両立するように光ファイバを
設計すること(島部の大きさや配置など)が困難にな
る。本発明においては用いる島部の種類は最小限の2種
類とすることが好ましい。
【0016】島部の種類を2種類とした場合、中心側に
配置される直径が大きい島部の直径は、200μm〜5
00μmとすることが好ましい。直径を200μmより
も小さくすると伝送損失が大きくなるおそれがある。ま
た、直径を500μmより大きくすると、通常使用され
る径の光ファイバを製造しようとしたとき、外周に位置
する直径の小さい島部の数を少なくせざるを得なくなる
場合があり、曲げ損失が大きくなるおそれがある。外周
側には曲げ損失を小さくするため、直径30μm〜15
0μmの島部を配置することが好ましい。プラスチック
製の光ファイバにおいては直径が小さすぎる島部、例え
ば30μm未満の島部は伝送損失が増大するおそれがあ
るので、外周側に配置される島部の直径は30μm以上
とすることが好ましい。又、外周側に配置される島部の
直径が150μmよりも大きくなると、曲げ損失が増加
するおそれがあり、通常の単芯の光ファィバに対する優
位性が小さくなる。
【0017】通常使用される径の光ファイバにおいて
は、外周側に配置する直径が小さい島部と中心側に配置
する直径が大きい島部とのバランスを良くすることがで
きるので、中心側に配置される直径が大きい島部を1個
〜7個とし、外周側に配置する直径の大きい島部を6個
以上とすることが好ましい。
【0018】本発明の光ファイバにおいては、直径が異
なる島部は外周側の島部の直径が中心側の島部の直径未
満となるように配置されている。なお、本発明では、光
ファイバ断面内において、ある島部の中心と光ファイバ
中心との距離と、他の島部と光ファイバ中心との距離と
を比較した場合に、距離が遠いほうの島部を外周側の島
部といい、距離が近いほうの島部を中心側の島部とい
う。
【0019】本発明においては、島部をこのように配置
することにより、光ファイバを曲げて中心部の直径が大
きい島部から光が漏れた場合でも、その光は海部を通っ
て外周部の直径が小さく曲げ損失が小さい島部に入射
し、直径が小さい島部を引き続き伝搬するため、曲げ損
失を大幅に改善することができる。また、中心部に直径
が大きい島部を配置することにより伝送損失の増大を防
ぐことができる。
【0020】即ち、本発明の光ファイバは、直径が異な
る複数種類の島部を用い、外周側により直径が小さい島
部を配置することにより、曲げ損失と伝送損失をともに
小さくすることができる。
【0021】このような構成による本発明の光ファイバ
は、直径1mmの円柱形状の棒状体に一回巻き付けたと
きの巻き付け光量保持率を95%以上とし、伝送損失を
180dB/km以下とすることが好ましい。また、光
ファイバの伝送帯域は、100MHz以上とすることが
好ましく、200MHz以上とすることがより好まし
い。
【0022】本発明においては、光ファイバ断面内にお
いて光ファイバの中心に対して点対称となるように島部
を配置することが好ましい。光ファイバを曲げた場合、
各島部についての曲げ半径は光ファイバ内における島部
の位置及び光ファイバを曲げる方向に依存する。島部の
配置が非対称の場合、即ち島部の位置に偏りがある場
合、光ファイバを曲げる方向によってある一つの曲げ半
径で曲げられている島部数は異なるため、光ファイバを
同じ曲げ半径で曲げたとしても、曲げる方向によって各
島部の曲げ損失の総量が変化し、光ファイバが伝送する
光量が変化してしまうおそれがある。これに対して、島
部の配置を点対称とした場合には光ファイバの伝送光量
は光ファイバを曲げる方向に依存しなくなるため好まし
い。
【0023】島部の総本数は特に限定されないが7〜1
000本の範囲が好ましい。更に好ましくは7〜500
本の範囲である。また光ファイバ断面積中に占める島部
の面積占有率は60%〜98%程度が好ましい。
【0024】芯材としては公知の光ファイバに使用され
る各種の透明性の高い樹脂、特にメチルメタクリレート
(MMA)系の樹脂が使用可能である。特に好ましい樹
脂としてはメチルメタクリレート単独重合体(PMM
A)や、ベンジルメタクリレート(BzMA)を主成分
とする共重合体が望ましい。
【0025】島部の芯部としては、目的に応じてそれぞ
れ別の材料を使用することも可能である。例えば、曲げ
損失を向上させるためには、外周側に配置される島部の
芯部に、中心側の島部の芯部よりも屈折率が高い材料を
使用することが好ましい。これは、外周側に配置される
島部の芯部と海部との屈折率差を大きくすることによ
り、この島部の伝送損失を悪化させずに曲げ損失の向上
効果を高くすることができるためである。この場合、外
周側に配置される島部の伝送帯域は若干悪化するが、さ
らに、中心側に配置される島部の芯部と海部との屈折率
差を小さくすることにより、光ファイバ全体の伝送帯域
の悪化を抑えることができる。
【0026】島部が2層以上の場合には、2層目以降
に、BzMA系(共)重合体、フッ素化アルキルメタク
リレート(共)重合体、フッ素化アルキルメタクリレー
ト/メタクリル酸エステル(共)重合体、α−フルオロ
メタクリレート(共)重合体、フッ化ビニリデン(Vd
F)系樹脂、またはそれらの混合物等を使用することが
好ましい。フッ素化アルキルメタクリレート(共)重合
体としては、例えば、2,2,2−トリフルオロエチル
メタクリレート(3FM)、2,2,3,3−テトラフ
ルオロプロピルメタクリレート(4FM)、または2,
2,3,3,3−ペンタフルオロプロピルメタクリレー
ト(5FM)の単独重合体またはこれらの少なくとも一
つを含む共重合体が挙げられる。具体的には5FM/
1,1,2,2−テトラヒドロキシパーフルオロデシル
メタクリレート(17FM)/MMA/メタクリル酸
(MAA)の共重合体、3FM/17FM/MMA/M
AAの共重合体、MMA/17FM/MAA=53〜7
9.95/20〜45/0.05〜2(重量%)の共重
合体等が特に好ましい。
【0027】海部に用いられる材料としては、上に例示
した島部の2層目以降に使用される樹脂等を用いること
ができる。特に芯材よりも屈折率が低いものであること
が好ましく、屈折率差を0.25以下とすることが好ま
しく、0.001〜0.1の範囲とすることが更に好ま
しい。本発明においては、島部の直径が200μm以上
である場合は、その島部の内側と外側で曲げ半径の相違
が大きくなるので、曲げによる応力差が大きくなって島
部と海部の界面が剥離したり、或いは海部に亀裂が入り
やすくなるため、この場合、海部の材料としては強度が
高いものを用いることが好ましい。強度の高い材料とし
ては、例えば、長鎖フルオロアルキルメタクリレートを
共重合したもの等が挙げられ、中でも5FM/17FM
/MMA/MAAの共重合体、3FM/17FM/MM
A/MAAの共重合体、MMA/17FM/MAA=5
3〜79.95/20〜45/0.05〜2(重量%)
の共重合体が好ましい。
【0028】本発明においては、光ファイバ断面積に占
める島部の面積占有率を大きくすると、最外周の島から
光ファイバ表面までの海部の厚さが薄くなり、取り扱い
時にダメ−ジを受け易く漏光の原因となることから、海
島構造の外周部に保護層を設けることが好ましい。保護
層はそれほど厚く被覆する必要はないので、光伝送面積
を小さくしたり、不必要に光ファイバ径を大きくしたり
することなく光ファイバを保護することができる。光フ
ァイバ全体の外径を光を入射させて光伝送に用いる径よ
りも大きくして、例えばφ1.0mmの範囲に光を入射
させて光ファイバを使用する場合にφ1.13mm程度
の光ファイバを製造して、最外周部に位置する島部を実
質的に光伝送に寄与しない保護層としてもよいが、光フ
ァイバの外径が大きくなることから、余り好ましくな
い。
【0029】また、保護層は、その屈折率を島部、及び
海部よりも小さくすることで、海部と保護層の界面で光
を反射させることができるので、海部を導光部とするこ
とが可能になり、受光面積をアップすることができ、好
ましい。
【0030】保護層を構成する材料(以下適宜「保護
材」という)としては、屈折率が海部以下でかつ島部の
芯部よりも0.25以下低いものを使用することが好ま
しく、0.002〜0.2低いものを使用することが更
に好ましい。保護材としては、島部の2層目以降や海部
の材料ととして例示した樹脂と同様の樹脂が使用可能で
あるが、短鎖フッ化アルキルメタクリレートと長鎖フッ
化アルキルメタクリレートとMMAとの共重合体、及び
VdFとテトラフルオロエチレン(TFE)との共重合
体を代表とするVdF系ポリマー等が好ましい。
【0031】光ファイバの光学特性を向上させるために
は海部の材料の透明性を良好にすることが重要であり、
本発明においては海部の材料の着色を極力防ぐために、
次のような条件下で重合することが望ましい。すなわ
ち、MMA、短鎖フッ素化アルキルメタクリレートのよ
うに低沸点のモノマーに対しては蒸留及び/又はカラム
分離によりAPHA5以下の着色に抑え、また、長鎖フ
ルオロアルキルメタクリレート、BzMAのように沸点
が高いモノマーに対してはカラム分離によりAPHA5
以下の着色に抑えたものを用い、開始剤としてはアゾア
ルカン系あるいはアゾエステル系開始剤を用い、連鎖移
動剤として沸点の低いブチルメルカプタンを用いて重合
することが好ましい。開始剤として通常用いられる過酸
化物あるいはシアノ基の付いたアゾ系開始剤は着色原因
となるおそれがあるので好ましくない。
【0032】本発明の多芯光ファイバの用途は特に限定
されるものではなく、通信用の他にも光電センサーやラ
イトガイド等の光ファイバを利用する全ての分野にて使
用される。用途によって光ファイバの要求特性も異なる
ので、それに応じて光ファイバ外径、島部の直径と個数
等の光ファイバの構造、光ファイバの材料を決定する。
【0033】本発明の光ファイバの外周部に被覆層を形
成して光ファイバケーブルとすることもできる。それに
より、通信用や光電センサーとして使用される場合に要
求される取り扱い性や耐環境性を向上させることができ
る。
【0034】被覆層を構成する材料としては、各種の熱
可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂、形状記憶樹
脂、または金属微粉末、金属短繊維もしくは金属長繊維
等を含んだ樹脂等公知の樹脂が使用できる。熱可塑性樹
脂としては、ポリ塩化ビニル、低密度ポリエチレン、直
鎖状低密度ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、エチレ
ン/酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニルとエチレン/
酢酸ビニル共重合体のブレンド品、ポリウレタン樹脂等
を使用することが好ましい。中でも、エチレン/酢酸ビ
ニル共重合体、ポリ塩化ビニルとエチレン/酢酸ビニル
共重合体のブレンド品等の弾性率の小さい樹脂がより好
ましい。また、各種樹脂に可塑剤を添加することも可能
で、ポリ塩化ビニルの場合、例えば、ジオクチルフタレ
ート、トリオクチルトリメリテート、トリクレジルフォ
スフェート等を添加することができる。但し、可塑剤は
光ファイバへ移行して光ファイバの光学性能、機械特性
に支障を来す場合が有るので、可塑剤を使用する場合は
注意が必要である。また、熱硬化性樹脂としては、フェ
ノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエ
ステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂等が用い
られ、光硬化性樹脂としては、MMAに光重合開始剤を
用いたもの等、形状記憶樹脂としてはアクリル樹脂、ト
ランスイソプレン、ポリウレタン、ポリノルボンネル、
スチレン/ブタジエン共重合体等が使用できる。
【0035】さらに、本発明の光ファイバケーブルの少
なくとも一方の先端部に公知のプラグ部を配置し、プラ
グ付き光ファイバケーブルとすることも可能である。
【0036】以下、本発明の光ファイバの製造方法の一
例を挙げる。島部の断面形状と相似形の形状を有し島部
の数と等しい数のノズル孔を備えた紡糸ノズルにクリー
ンな状態にした島部材料及び海部材料を供給し、各ノズ
ルから複数本の2層以上の同心円状多層構造の糸状体を
吐出し、次いでこれらの糸状体を一体化し、必要に応じ
て一体化された糸状体の外周に保護層を被覆して多芯光
ファイバを形成する。その際、例えば、径が異なる2種
類のノズル孔を使用し、径がより大きいものを中心側
に、径がより小さいものを外周側に配置する。糸状体同
士を一体化させるためには、糸状体の各吐出孔を接近さ
せることにより糸状体が吐出された後に隣接する糸状体
と接触させ融着するようにすることも可能であり、吐出
された複数の糸状体を円筒状或いはロート状の口金を通
過させることも可能である。なお、ノズル孔の長さが長
くなるほど樹脂が流れる際の圧力損失が大きくなり、ノ
ズル孔から吐出される樹脂の流量は少なくなるので、ノ
ズル孔の形状は、全ての孔の直径を同じにして孔の長さ
を変えることによって島部の直径の異なる物を得る事も
できる。
【0037】上記のようにして紡糸された光ファイバ
は、必要に応じて延伸される。光ファイバ自体を延伸す
ることも可能であり、光ファイバの外周に樹脂が被覆さ
れてなる光ファイバケーブルを延伸することも可能であ
る。延伸倍率は、好ましくは1.2〜4倍の範囲で必要
な光学特性と機械的特性を満足する様に決定する。ま
た、光ファイバの加熱・冷却を目的として、紡糸或いは
延伸の際に液体中を通す事も可能である。
【0038】
【実施例】以下、本発明を実施例を挙げて説明するが、
本発明の範囲がこれらの実施例に限定されるものではな
い。以下の実施例において、 1)メルトフローレートは、日本工業規格JIS K7
210に準じて測定する。即ち、試験温度230℃、試
験荷重5kg、ダイスは長さ8.0±0.025mm、
内径2.095±0.005mm、試料充填量5g、試
料採取時間30秒で測定する。 2)全モード励振における伝送帯域は、102m−2m
カットバック法により、励振NAが0.65における5
0m長の光−3dB帯域をインパルス応答法にて測定す
る。測定装置として浜松ホトニクス(株)製の光サンプ
リングオシロスコープ、光源として東芝(株)製半導体
レーザーTOLD9410を用い、発光波長は650n
mとする。 3)伝送損失は、光源からの光を分光器を用いて波長6
50nmに単色化し、励振NAはレンズを用いて0.1
に合わせる。25m−5mカットバック法により測定す
る。 4)屈折率は、アッベの屈折計を用いて温度20℃にお
ける屈折率を測定する。 5)巻き付け光量保持率は、5mにカットした光ファイ
バを用い、その光ファイバを直線状に保持した状態と中
間の任意の位置を半径1mmの棒に巻き付けた状態で光
ファイバから出射される光量を測定する。直線状態での
光量に対する巻き付け状態での光量の割合が巻き付け光
量保持率である。光源は分光器を用いて波長650nm
に単色化し、励振NAはレンズを用いて0.1に合わせ
る。
【0039】(実施例1)島材として屈折率1.492
のPMMA樹脂を用い、海材として屈折率1.460の
17FM/MMA/MAA=25/74/1(wt%)
の共重合体を用いた。保護材として屈折率1.402の
VdF/TFE=80/20(mol%)の共重合体を
用いた。これらの材料を紡糸ノズルで紡糸して、中心部
に直径250μmの1個の島部が配置され、その外周部
に直径75μmの島部が148個配置されてなる外径が
φ1.0mmの多芯光ファイバを得た。各島部は一層構
造である。この光ファイバの外周にポリ塩化ビニルとエ
チレン/酢酸ビニル共重合体のブレンド品(東洋インキ
社製:314)の被覆を施し、外径φ2.2mmの光フ
ァイバケーブルを得た。この光ファイバケーブルの伝送
損失は145dB/km、巻き付け光量保持率は99.
5%で巻き付けによる光量の低下は殆どなかった。また
この光ファイバケーブルの帯域は200MHzであっ
た。
【0040】(実施例2)芯材として屈折率1.563
のポリベンジルメタクリレート(PBzMA)樹脂、島
部の2層目の材料として屈折率が1.562のBzMA
/MMA/MAA=90/9/1(wt%)の共重合体
を用いた。海材、及び保護材として屈折率1.402の
VdF/TFE=80/20(mol%)の共重合体を
用いた。これらの材料を紡糸ノズルで紡糸して、外径が
φ1.0mmで中心部に直径210μmの島部が7個配
置され、その外周に直径50μmの島部が216個配置
されてなる外径がφ1.0mmの多層多芯光ファイバを
得た。島部はそれぞれ2層構造を有していた。この光フ
ァイバの外周に実施例1と同様の被覆を施し、外径φ
2.2mmの光ファイバケーブルを得た。この光ファイ
バケーブルの伝送損失は150dB/km、巻き付け光
量保持率は99%で巻き付けによる光量の低下は殆どな
かった。またこの光ファイバケーブルの帯域は300M
Hzであった。
【0041】(実施例3)芯材として屈折率1.49
2、メルトフローレート3g/10分のPMMA樹脂、
島部の2層目として屈折率1.475、メルトフローレ
ート8g/10分の17FM/MMA=25/75(w
t%)共重合体、島部の3層目として屈折率1.45
7、メルトフローレート8g/10分の17FM/MM
A=50/50(wt%)共重合体、海材として屈折率
1.402、メルトフローレート40g/10分のVd
F/TFE=80/20(mol%)共重合体、保護材
として屈折率1.402、メルトフローレート120g
/10分のVdF/TFE共重合体を用いた。これらの
材料を紡糸ノズルで紡糸して、外径がφ1.0mmで中
心部に直径400μmの島部が1本配置され、その外周
に直径100μmの島部が69個配置された多層多芯光
ファイバを得た。島部はそれぞれ3層構造を有してい
た。この光ファイバの外周に低密度ポリエチレンの被覆
を施し、外径φ2.2mmの光ファイバケーブルを得
た。この光ファイバケーブルの伝送損失は148dB/
km、巻き付け光量保持率は99%であった。またこの
光ファイバケーブルの帯域は、300MHzであった。
【0042】(比較例1)島材としてPMMA樹脂、海
材、保護材としてVdF/TFE共重合体を用い、直径
55μmの島部を300個有する外径がφ1.0mmの
多芯光ファイバを得た。この光ファイバの外周に低密度
ポリエチレンの被覆を施し、外径φ2.2mmの光ファ
イバケーブルを得た。この光ファイバケーブルの巻き付
け光量保持率は99%で巻き付けによる光量の低下は殆
どなかった。帯域を測定したところ、400MHzであ
ったが、伝送損失が270dB/kmと大きかった。
【0043】(比較例2)芯材として屈折率1.563
のPBzMA樹脂、鞘材として屈折率が1.562のB
zMA/MMA/MAA=90/9/1(wt%)の共
重合体を用いた。保護材として屈折率1.402のVd
F/TFE共重合体を用いて、芯の直径が960μm、
鞘部を含めた直径が980μmの外径がφ1.0mmの
単芯の光ファイバを得た。この光ファイバケーブルの伝
送損失は135dB/kmで、帯域は250MHzであ
ったが、巻き付け光量保持率は30%以下であった。
【0044】
【発明の効果】本発明により、広帯域で曲げによる光量
低下が少なく、長距離の光伝送が可能な多芯光ファイ
バ、光ファイバケーブル、及びプラグ付き光ファイバケ
ーブルを得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の混合多芯光ファイバの断面構造の一例
を示す図である。
【符号の簡単な説明】
1 芯部 2 島部2層目 3 海部 4 保護層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 魚津 吉弘 広島県大竹市御幸町20番1号 三菱レイヨ ン株式会社中央技術研究所内 Fターム(参考) 2H001 BB06 DD24 KK03 KK17 KK22 2H046 AA02 AA08 AA42 AA62 AD22 AZ08 2H050 AB43X AB43Y AB43Z BA34 BD07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直径の異なる複数種類の島部が互いに隔
    てられた状態で海部により一体化されてなる海島構造を
    有し、外周側の島部直径が中心側の島部直径未満となる
    ように島部が配置されてなるプラスチック製混合多芯光
    ファイバ。
  2. 【請求項2】 中心側に直径200μm〜500μmの
    島部が1個〜7個配置され、これらの島部よりも外周側
    に直径30μm〜150μmの島部が6個以上配置され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の光ファ
    イバの外周部に保護層を被覆したことを特徴とする光フ
    ァイバ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記
    載の光ファイバの外周部に被覆層を形成したことを特徴
    とする光ファイバケーブル。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の光ファイバケーブルの
    少なくとも一端にプラグ部を配置したことを特徴とする
    プラグ付き光ファイバケーブル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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