JP2001166174A - 多層コア光ファイバ - Google Patents

多層コア光ファイバ

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JP2001166174A
JP2001166174A JP35338999A JP35338999A JP2001166174A JP 2001166174 A JP2001166174 A JP 2001166174A JP 35338999 A JP35338999 A JP 35338999A JP 35338999 A JP35338999 A JP 35338999A JP 2001166174 A JP2001166174 A JP 2001166174A
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optical fiber
waveguide
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layer
multilayer
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JP35338999A
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Tomoyoshi Yamashita
友義 山下
Kikue Irie
菊枝 入江
Toshinori Sumi
敏則 隅
Yasushi Kawarada
泰 川原田
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 曲げ損失が小さい広帯域なプラスチック光フ
ァイバを提供する。 【解決手段】 単量体M1、M2、・・・、Mn(nは
2以上の整数)からそれぞれ製造され屈折率がこの順で
低下する単独重合体HP1、HP2、・・・、HPn、
及びこれら単量体の2元以上の共重合体CPであって共
重合組成比と屈折率が異なるものの1種以上からなる群
より選ばれる2種以上の(共)重合体を同心円状に積層
した多層構造を有する光ファイバにおいて、光ファイバ
の半径方向の内周と外周を低屈折率層で囲まれた高屈折
率層から構成される導波路を1以上リング状に配置した
構造とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信媒体として
好適に利用可能な屈折率分布型多層コア光ファイバに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の広帯域なプラスチック光ファイバ
(POF)として、国際公開WO97/36196号パ
ンフレット(1997)には、2種類以上の単量体M
1、M2、・・・及びMn(nは2以上の整数)からそ
れぞれ製造され屈折率が順次低下する単独重合体HP
1、HP2、・・・及びHPn、並びにこれら単量体の
2元共重合体CPの一種以上からなる群より選ばれる
(共)重合体を同心円状に積層した多層構造であって、
各層間には隣接する2つの(共)重合体の混合層が形成
された構造を有し、中心部の屈折率が最も高く外周部に
向かって屈折率が順次低下する多層構造の屈折率分布型
光ファイバが開示されている。このPOFの多層構造
は、1つの(共)重合体のみから構成される非混合層
(LNB)と、両側の非混合層を構成する2つの(共)重
合体の混合物で構成される混合層(LB)が交互に積層
されている。また、このPOFを構成する(共)重合体
の製造に用いられる単量体は、その単独重合体のガラス
転移温度(Tg)が70℃以上であることが好ましいこ
とも記載されている。
【0003】このPOFは、芯/鞘構造を有し、その芯
(コア)においては中心部の屈折率が最も高く外周部に
向かって屈折率が順次低下する多層構造を有している。
そして基本的には、このようなPOF構成により、光が
この多層構造を有するコア全体に分布しながら導波す
る、大口径の単一の光導波路を形成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般にPOFの産業利
用上の大きな利点としては、無機ガラス系の光ファイバ
ーに比べて大口径にできるため、光源とのカップリング
や端面処理が容易なことが挙げられる。しかしながら、
導波路の口径を大きくすると、小口径の光ファイバに比
べて幾何光学的にも曲げ損失が大きくなりやすい。
【0005】従来のPOFにおいて、曲げ損失を改善す
る方法としては、以下の3つの手段が考えられる。 POFの開口角(NA)を大きくする。 POFのコア径を小さくする。 POFの最外層に第1鞘より更に低屈折率を有する第
2鞘を形成する。
【0006】手段に関しては、曲げ損失が十分に改善
されるまでNAを大きくすると、光の伝搬モードの数が
著しく増大し帯域性能を大きく低下させてしまうため、
手段は好ましくない。
【0007】手段に関しては、POFの本来の大口径
であるという利点を損なうため好ましくない。POFの
大口径という利点を生かすためには、コア径としては、
例えば600μm以上に大きくすることが好ましいが、
コア径を大きくすると曲げ損失の充分な改善効果が得ら
れるとは言えない。
【0008】手段は、通常の状態での光信号の導波を
第1鞘層とコアによる導波路構造に負わせ、第1鞘層と
コアによるPOFの実効NAを小さくすることで帯域性
能を高く維持しつつ、一方、局所的にPOFに曲げが生
じた場合に第1鞘層を漏れ出た光が損失となるのを防ぐ
ため、第2鞘層にて全反射させ、コアに光を戻すことで
曲げ損失を軽減しようというものである。このような手
法により、大口径POFの曲げ損失に対する実用上の問
題はかなり軽減するが、用途によっては更に曲げ損失の
改善が要求されている。
【0009】一方、広帯域性能を高めるためには、コア
を多層構造とし、多層構造の層数を増やす手段もある
が、製造コストの増大を抑えるためには、出来るかぎり
少ない層数でPOFを構成することが好ましい。しか
し、少ない層数でPOFを構成するためには、POFの
実効NAをより小さく設計することが必要となり、NA
を小さくすると、伝搬光が全反射の臨界角を超えて外部
へ漏れやすくなり、すなわち曲げ損失が増大するという
問題が生じる。
【0010】そこで本発明の目的は、実用上POF本来
の有利な特性が損なわれない程度に光ファイバの口径が
大きく、かつ、曲げ損失が小さく広帯域なPOFを提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、単量体M1、
M2、・・・、Mn(nは2以上の整数)からそれぞれ
製造され屈折率がこの順で低下する単独重合体HP1、
HP2、・・・、HPn、及びこれら単量体の2元以上
の共重合体CPであって共重合組成比と屈折率が異なる
ものの1種以上からなる群より選ばれる2種以上の
(共)重合体を同心円状に積層した多層構造を有する光
ファイバであって、光ファイバの半径方向の内周と外周
を低屈折率層で囲まれた高屈折率層から構成される導波
路を1以上リング状に配置した構造を有することを特徴
とする多層コア光ファイバに関する。
【0012】また本発明は、上記本発明の多層コア光フ
ァイバの外周に被覆層が形成されてなる光ファイバケー
ブルに関する。
【0013】また本発明は、上記本発明の光ファイバケ
ーブルの少なくとも一方の端部にプラグが取り付けられ
てなるプラグ付き光ファイバケーブルに関する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を説明する。
【0015】本発明のPOFの好適な構成としては、リ
ング状に配置された1以上の導波路の少なくとも1つ
が、3層以上に積層された高屈折率層で構成された多層
導波路であり、この導波路の中央部からそれぞれPOF
半径方向の内周側および外周側に向かって徐々に屈折率
が低下するように(共)重合体が積層されているPOF
が挙げられる。以下、このような態様に基づいて本発明
を説明するが、本発明のPOFは、例えばリング状導波
路の全てが単層構造の導波路であっても良い。
【0016】その一実施形態としては、このような多層
の導波路を構成する高屈折率層が、単量体M1とM2か
ら製造される2元共重合体CP1/2であって共重合組
成比と屈折率が異なるものの1種以上、単量体M2とM
3から製造される2元共重合体CP2/3であって共重
合組成比と屈折率が異なるものの1種以上、並びに単独
重合体HP1、HP2及びHP3からなる群より選ばれ
る、ガラス転移温度が80℃以上の(共)重合体で構成
されているPOFが挙げられる。
【0017】図1に、本発明のPOFの一実施形態の説
明図を示す。図1(a)はPOFの断面図、図1(b)
はPOF断面の直径上における屈折率分布を示す図であ
る。
【0018】図1に示す実施形態では、POF断面にお
いて、中心に位置する円形導波路1の周囲に低屈折率層
(鞘層)21を介してリング状導波路2が配され、最外
周には低屈折率層(鞘層)22が設けられている。この
実施形態は、リング状導波路を1つ有する場合の例であ
る。
【0019】図1に示すPOFは、屈折率が相対的に低
い鞘層21により隔たれた2つの基本導波路を有する。
1つはPOF中心に位置する円形導波路1であり、他方
はこの円形導波路1を鞘層21を介して取り巻くように
形成されたリング状導波路2である。円形導波路1及び
リング状導波路2はいずれも多層構造を有し、図1
(b)に示すように屈折率分布を有している。
【0020】ここで、本発明における「リング状導波
路」は、複数のリング状の層が同心円状に積層され屈折
率分布を有する多層構造をとるが、POF断面におい
て、屈折率の低い鞘層によりPOF半径方向の内周と外
周を取り囲まれた多層領域を一つの基本導波路単位とし
て考える。また、POF中心に位置する円形導波路につ
いても、屈折率分布を有する積層構造をとる場合であっ
ても、屈折率の小さい鞘層にその周囲を取り囲まれた領
域を一つの基本導波路単位として考える。なお、ここで
「鞘層」とは隣接する導波路を構成する層より相対的に
屈折率が小さい層をいう。
【0021】図1に示すPOFは、リング状導波路が1
つの場合であり、最も単純な系であるが、2以上のリン
グ状導波路が鞘層を介して同心円状に積層された構成を
とってもよい。図2に示すPOFは、2つのリング状導
波路2、3を有する例であり、POF中心の円形導波路
1と合わせて基本導波路を3つ有する。そして、いずれ
の導波路も多層構造を有している。
【0022】本発明のPOFの特徴は、POF断面の中
心線に従ってみた場合、従来一つであったコアの導波路
構造が幾つかの基本導波路に分断されていることにあ
る。これにより、本発明のPOFは、従来のPOFの単
一の導波路に対して、分断された各基本導波路構造のサ
イズが小さくなっている。基本導波路のサイズは、PO
F中心部の円形導波路に関してはその直径Dにより規定
することができ、リング状導波路に関してはその厚さL
にて規定できる。なお、リング状導波路を複数有する場
合、それぞれのリング状導波路の厚さを、内周側から外
周側に向かって順に、L1、L2、・・・、Li(iは1
以上の整数)と表記する。
【0023】本発明のPOFは、このように従来一つで
あった導波路が複数の導波路に分割され、各導波路のサ
イズが小さいために、曲げ損失を著しく低減することが
可能である。導波路サイズのDとLに関しては、曲げ損
失を改善する点から250μm以下が好ましく、150
μm以下がさらに好ましい。
【0024】一方、導波路サイズのDとLは、光の波長
以上に大きいことが好ましく、20μm以上が好まし
く、50μm以上がより好ましく、100μm以上がさ
らに好ましい。導波路サイズのDとLが小さすぎると、
光の伝搬時においてリング状導波路内部を回転しながら
伝搬するスキューモード光が優先的に発生する。スキュ
ーモード光は、より外周部側に位置するリング状導波路
ほど、ファイバー内部を伝搬する距離が長くなり、内部
側のリング状導波路に比べて伝搬時間の後れを生じやす
くなる。さらに、同一のリング状導波路内においても、
スキュー角に依存した多くのモードが発生し、それらの
伝搬時間に大きな広がりが生じ、その結果、POFとし
ての伝送帯域が著しく低下することになる。従って、ス
キューモード光の発生はできる限り抑える必要があり、
そのためには、導波路サイズのDとLを上記の範囲に設
定することが望ましい。
【0025】本発明によれば、上記のように構造的に曲
げ損失が小さくなるため、POFのNA(開口角)を小
さく設計できる。さらに、リング状導波路の少なくとも
一つが階段状の屈折率分布を有しているため、優れた広
帯域特性を得ることができる。なお、実用上のNAは
0.35以下が望ましい。
【0026】本発明のPOFを構成するリング状導波路
の形態としては、3層以上の高屈折率層で構成される多
層導波路であることが好ましく、この多層構造において
中央の層が最も高い屈折率を有し、中央部からそれぞれ
光ファイバ半径方向に向かって内周側および外周側に向
かって階段状に徐々に屈折率が低下する屈折率分布構造
を有するものが好ましい。導波路をこのような構造とす
ることにより、NAが比較的大きく大口径のPOFであ
っても広帯域な光ファイバとすることができる。また、
多層導波路の屈折率分布は多層導波路の中心に対して対
称形状を有していることが好ましい。
【0027】また、POF中心の円形導波路について
は、2層以上の高屈折率層が積層された構造を有するこ
とが好ましく、円形導波路の中心部が最も屈折率が高
く、中心から外周部に向かって階段状に順次、屈折率が
低下する屈折率分布構造を有していることが望ましい。
【0028】POFの帯域を向上させるためには多層導
波路の高屈折率層の層数を増やせば良いが、製造コスト
を考慮すると、POF中心の円形導波路を構成する層数
は2〜3層が好ましく、リング状導波路を構成する層数
は3〜5層が好ましい。
【0029】また、上記と同様に帯域の向上と製造コス
トの点から、本発明のPOFが備えるリング状導波路の
数は1〜3が好ましい。
【0030】本発明のPOFは、図3及び図4に示すよ
うに、少なくとも1つのリング状導波路が、上記の階段
状屈折率分布を有する多層導波路であれば、広帯域性能
を向上させることができる。図3に示すPOFは、1つ
の円形導波路と1つのリング状導波路を有するPOFで
あって、その円形導波路は単層構造を有し、リング状導
波路は屈折率分布を有する3層の積層構造を有してい
る。図4に示すPOFは、1つの円形導波路と2つのリ
ング状導波路を有するPOFであって、その円形導波路
は2層の積層構造を有し、リング状導波路は、内周側の
ものが屈折率分布を有する3層の積層構造を有し、外周
側のものが単層である。なお、多層構造を有しない単層
導波路の部分(図3ではPOF中心の円形導波路、図4
では最外周側のリング状導波路)においては、屈折率や
層のサイズを適宜調整することで、POF全体としての
伝搬モードの分布を最適化するよう設計することも可能
である。
【0031】本発明のPOFは、光源がリング状の出射
パターンを有している場合は、図5に示すように、PO
F中心部の円形層21の全領域の屈折率を、隣接するリ
ング状導波路の屈折率より低くして(すなわち鞘層の屈
折率に合せることで)、中心部の円形層については導波
路としての機能を持たせないで(円形層内部では光を伝
搬させないで)伝搬モードを減らすこともできる。この
場合、導波路はリング状導波路でのみ構成され、図5に
示す場合は、導波路は多層構造を有するリング状導波路
1の1つのみとなる。
【0032】本発明のPOFを構成する導波路に用いる
材料に関しては、代表的に以下の二つの形態が好ましい
ものとして挙げられる。
【0033】第1の形態は、2種類の単量体M1及びM
2からそれぞれ製造される屈折率の異なる単独重合体H
P1及びHP2、並びに単量体M1及びM2から製造さ
れる2元共重合体CP1/2であって共重合組成比と屈
折率が異なるものの1種以上からなる群より選ばれる複
数の屈折率の異なる(共)重合体を用いて、多層導波路
を形成したPOFである。
【0034】第2の形態は、3種類の単量体M1、M2
及びM3からそれぞれ製造される屈折率の異なる単独重
合体HP1、HP2及びHP3、並びに単量体M1とM
2から製造される2元共重合体CP1/2であって共重
合組成比と屈折率が異なるものの1種以上、及び単量体
M2とM3から製造される2元共重合体CP2/3であ
って共重合組成比と屈折率が異なるものの1種以上から
なる群より選ばれる複数の屈折率の異なる(共)重合体
を用いて、多層導波路を形成したPOFである。
【0035】なお、本発明において、HPは単独重合
体、CPは2元共重合体、Pは単独重合体または2元共
重合体を示す。
【0036】先ず、単量体が3種類(n=3)の場合
(第2の形態)について説明する。3種類の単量体M
1、M2及びM3からそれぞれ3種類の単独重合体HP
1、HP2及びHP3を得ることができる(この順で屈
折率が低下する)。また、単量体M1とM2の組み合わ
せと単量体M2とM3の組み合わせから、2系列の2元
共重合体CPを得ることができる。これらの(共)重合
体群の中から、1つの(共)重合体を選択し、この
(共)重合体と互いに相溶性の良い他の(共)重合体を
選択することが好ましい。
【0037】ここで、高屈折率の重合体は、M1から製
造される単独重合体HP1、単量体M1とM2から製造
される種々の共重合組成比の共重合体CP1/2として
調整される。一方、低屈折率の重合体は、単量体M3か
ら製造される単独重合体HP3、単量体M2とM3から
製造される種々の共重合組成比の共重合体CP2/3と
して調製される。
【0038】これらHP1、HP2、HP3、CP1/
2の1種以上、CP2/3の1種以上からなる群より選
ばれる(共)重合体からなる層を積層して多層導波路を
形成した場合、これら隣接層間には多少なりとも、各々
の層の材料からなるブレンド領域層が必然的に構成され
る(図には示していない)。このブレンド領域は光散乱
損失を誘発しやすいので、製造法や製造条件等を考慮し
て、このブレンド領域層の厚さを、5μm以下に抑える
ことが好ましく、1μm以下に抑えることがより好まし
い。一方、界面のフレネル反射を低減し、各層界面での
接着性を高める点から、ある程度ブレンド領域層は存在
する方が望ましいため、ブレンド領域層の厚さは、0.
1μm以上が好ましく、0.5μm以上がより好まし
い。
【0039】界面でのフレネル反射は、隣接層間の屈折
率差が小さいほど低減できるため、隣接層間の屈折率差
は、0.016以下が好ましく、0.008以下が更に
好ましい。一方、実効NAの点からは、隣接層間の屈折
率差は0.004以上が好ましい。本発明のPOFの実
効NAは、最も高い屈折率を有する高屈折率層と鞘層と
の屈折率差により決定されるため、POFを構成する多
層構造の層数が少ない場合でも十分な実効NAを得るに
は、隣接層間の屈折率差をある程度確保しておくことが
好ましい。
【0040】また、隣接層の(共)重合体間における組
成差は小さい方が好ましい。隣接層間には多かれ少なか
れ異なる組成の(共)重合体からなるブレンド領域が存
在するが、隣接層の(共)重合体間における組成差が小
さいほど、それら(共)重合体間の相溶性が向上し、ブ
レンド領域がある程度厚くなる(紡糸条件にもよるが溶
融紡糸にて0.1μm〜1μm程度)。このようなブレ
ンド領域がある程度厚くなることによって隣接層間の接
着強度が増す。また、組成差が小さいとブレンド領域に
おける光散乱損失も低下する。なお、ここで「隣接層の
(共)重合体間における組成差」とは、CP間のみなら
ず、CPとHPとの間の組成差も含む。
【0041】単量体M1及びM2の少なくとも一方から
構成され互いに共重合組成比の異なる2種類の(共)重
合体の組成比の差は、M1又はM2のモル組成比(%)
の差として示される。上記理由から、M1又はM2のモ
ル組成比の差は20モル%以下であることが好ましく、
15モル%以下であることがより好ましく、10モル%
以下であることが更に好ましい。但し、共重合組成比の
差を極端に小さくしすぎると、光ファイバのNAの大き
さを維持するためには、多層導波路の高屈折率層の層数
を多くする必要性が生じコストが高くなる場合がある。
【0042】本発明のPOFの外周部には、図6および
図7に示すように、POFの外周側の鞘層の外周に隣接
してさらに屈折率が異なる材料からなる鞘層(以下「第
2鞘層」という)を設けてもよい。なお、「第2鞘層」
に対して、第2鞘層より内周側に存在する鞘層を「第1
鞘層」という。
【0043】図6に示すように第1の鞘層より屈折率が
低い第2の鞘層は次のような役割を有する。ある曲率以
上にPOFを曲げた場合、コア/クラッド界面での全反
射できる臨界角以上の光は外部へ漏れ易くなり損失を引
き起こす(曲げ損失)。最外周の第1鞘層の外側に低屈
折率の第2鞘層を配置することにより、曲げ損失を低減
することができる。ただし、鞘の損失が低く、鞘厚が小
さい場合は、第2鞘層までの低屈折率の影響が生じ、P
OFの実行NAが第1鞘層より定義されるそれより大き
くなり、高次の光の伝搬モードが発生し、帯域が低下す
る可能性がある。
【0044】図7に示すように第1鞘層より屈折率が高
い第2鞘層は次のような役割を有する。曲げ損失に関し
ては何ら効果を持たないが、第2鞘層の材料にタフネス
に優れた材料を用いることで、POFに機械的強度を付
与することができる。また、屈折率が高いことから、高
次伝搬モードの発生が抑えられ、POFの帯域特性とし
ては小さくなることはない。
【0045】これら鞘層には公知の樹脂を用いることが
可能であり、POFに付与したい特性等に応じて適宜選
択する。
【0046】第2鞘層を構成する鞘材としては、例え
ば、テトラフルオロエチレン/ビニリデンフルオライド
共重合体、エチレン/クロロトリフルオロエチレン共重
合体、α−フルオロアクリレート系(共)重合体等を用
いることが好ましい。
【0047】また、繰り返し屈曲特性の向上のために
は、第1鞘層や第2鞘層を構成する鞘材として、テトラ
フルオロエチレン/ビニリデンフルオライド共重合体、
エチレン/クロロトリフルオロエチレン共重合体、エチ
レン/メチルメタクリレート共重合、エチレン/アルキ
ル(メタ)アクリレート共重合体、エチレン/フッ化ア
ルキル(メタ)アクリレート共重合体、α−フルオロア
クリレート系(共)重合体等を用いることが好ましい。
【0048】耐熱性の向上のためには、鞘材として、酸
素遮断性を有する重合体、例えばエチレン/ビニルアル
コール共重合体、エチレン/アルキル(メタ)アクリレ
ート共重合体、エチレン/フッ化アルキル(メタ)アク
リレート共重合体等を用いることが好ましい。
【0049】防湿性を付与するためには、鞘材として、
エチレン/クロロトリフルオロエチレン共重合体、エチ
レン/アルキル(メタ)アクリレ−ト共重合、エチレン
/フッ化アルキル(メタ)アクリレイト共重合体等を用
いることが好ましい。
【0050】また、本発明のPOFの外周部には、被覆
層(ジャケット層)を設けることができ、光ファイバケ
ーブルとすることができる。また、被覆材によって2本
以上のPOFを纏めて被覆して1つの光ファイバケーブ
ルとしてもよい。
【0051】この被覆層を構成する被覆材としては、ポ
リエチレン、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリエチレン、架
橋ポリエチレン、ポリオレフィンエラストマ、ポリウレ
タン、ナイロン樹脂、エチレン/酢酸ビニル共重合体等
の公知のものを使用できる。また、本発明の特殊な態様
においては、鞘層を構成する前記の鞘材を被覆材として
用いることも可能である。
【0052】本発明のPOFにおいては、第1鞘層の伝
送損失はある程度大きい方がよい。鞘層の伝送損失が大
きいと、基本導波路内部の高次モード伝搬光の割合が低
減するため広帯域特性を得やすくなる。一つの鞘層での
伝送損失は500dB/km以上であることが好まし
く、5000dB/km以上がより好ましい。
【0053】また鞘層の厚さは、POF全体の損失の低
減を考慮すると薄い方がよく、厚さ10μm以下が好ま
しく、5μm以下がより好ましく、2μm以下がさらに
好ましい。鞘層が薄すぎると、隣接する基本導波路へ光
が貫通するため、従来の大口径のPOFと同様に曲げ損
失が大きくなり、また帯域の低下を招く。この点から、
鞘層の厚さは0.5μm以上が好ましい。
【0054】本発明のPOFを構成する(共)重合体の
ガラス転移温度(Tg)は、80℃以上が好ましい。T
gが低すぎると、POF全体の耐湿熱性が低下し、比較
的高湿度で高温の使用環境において伝送損失が増大す
る。また、Tgが低いポリマーほど、ポリマー中での水
分子等の低分子物の移動度が大きいため、湿熱環境下で
POF中への水分の侵入が容易となり、水に起因した分
子振動吸収損失が増大し、また水と残存単量体や残存重
合助剤との相互作用による新たな不均一構造が形成さ
れ、さらにはファイバー形状が変化することによって散
乱損失が増大する。したがって、POFの一般的使用を
想定した場合に要求される耐熱温度は70℃程度である
ため、POFを構成する(共)重合体のTgは、80℃
以上であることが好ましく、90℃以上であることがよ
り好ましく、100℃以上であることが更に好ましい。
【0055】単独重合体のTg差が大きくなる単量体の
組み合わせを選択した場合は、その単量体から製造され
る2元共重合体のTgは、共重合組成比に大きく依存す
る。2元共重合体を製造する2つの単量体については、
それら単量体からそれぞれ製造される各単独重合体のT
gが共に80℃以上であることが好ましい。しかし、仮
に一方の単量体から製造される単独重合体のTgが80
℃未満の場合でも、その2元共重合体中におけるその単
量体単位の含有量が少なく、かつ他方の単量体から製造
される単独重合体のTgが充分に高い場合は、それら単
量体から製造される共重合体のTgを80℃以上にする
ことが可能である。
【0056】単独重合体のTgが高い単量体M1と、低
い単量体M2とを用いて本発明のPOFを製作する場
合、単量体M1から製造される単独重合体HP1と単量
体M2から製造される単独重合体HP2との間で互いの
屈折率差が大きいことが好ましい。例えば、単独重合体
HP1のTgが100℃程度で、単独重合体HP2のT
gが50℃程度である場合、単量体M1と単量体M2か
ら製造される2元共重合体CP1/2のTgを80℃以
上に設定するためには、共重合体中のM2単位の含有量
を少なくすることが必要となる。従って、高いTgを有
するHP1と低いTgを有するHP2との屈折率差が小
さい場合は、POF全体のNAを大きくすることは難し
くなるからである。
【0057】以下、単量体M1と単量体M2から製造さ
れる2元共重合体CP1/2における、単量体M1から
製造される単独重合体HP1と単量体M2から製造され
る単独重合体HP2との屈折率差およびガラス転移温度
差の関係について詳細に説明する。
【0058】ガラス転移温度Tg1と屈折率n1を有する
HP1、及び、ガラス転移温度Tg 2(但しTg1<Tg
2)と屈折率n2(但しn1<n2)を有するHP2を製造
し得る単量体M1、M2を使用して構成したPOFを考
える。このとき、共重合体CP1/2のガラス転移温度
Tg1/2は式(1)で近似され、共重合体CP1/2の
屈折率n1/2は式(2)で近似される。また、単独重合
体HP1と共重合体CP1/2から構成されるPOFの
NAは式(3)で表現される。
【0059】 Tg1/2 =Tg1 + △Tg・V2 (1) n1/2 = n1 + △n・V2 (2) (NA)2 =(n1/22 − (n12 (3) ここで、△Tg=Tg2 − Tg1、△n=n2 − n1
であり、またV2は単量体M2の体積分率(V1+V2
=1、V1は単量体M1の体積分率)である。
【0060】上記の式(1)において、共重合体CP1
/2のガラス転移温度に関してTg 1/2 ≧80℃という
制限を付加すると、△n、△Tg及びNAとの間の関係
において、式(4)が成立する。
【0061】 △Tg≧(80−Tg1)・△n÷{−n1+((n1)2+(NA)20.5} (4) 式(4)より、仮に単量体M1としてメチルメタクリレ
ート(n1=1.492、Tg1=112℃)を用い、単
量体M2として屈折率n2=1.442(即ち△n=
0.05)の材料を用いて、NA=0.3のPOFを設
計する場合、△Tg=−53℃となり、Tg2≧112
−53=59℃の条件を満たす材料(M2)を用いなけ
ればならない。
【0062】3種類の単量体M1、M2及びM3を用い
る場合も、これら単量体から製造される共重合体CP1
/2、CP2/3に関して、同様の考え方が適用でき
る。
【0063】3種類以上の単量体を用いた場合は、リン
グ状導波路の多層構造において、NAを規定する中央層
を構成する(共)重合体と最外周層あるいは最内周層を
構成する(共)重合体との屈折率差を大きくとることが
より容易であるので、POFを構成する共重合体に用い
る単量体の種類は多いほうが好ましい。ただし、単量体
の種類が多いほど製造に手間がかかるため、用いる単量
体の種類の数は、製造するPOFに要求される特性、製
造コスト等により適宜決定する。通常のPOFの用途で
あれば、2種類又は3種類が好ましい。
【0064】次に、本発明のPOFを構成する(共)重
合体について、光散乱損失の点から説明する。POF中
の(共)重合体は光散乱損失が小さいことが好ましく、
光散乱損失が小さい(共)重合体を得るためには、重合
体または単量体の選定に際しては、単独重合体HP1と
HP2間または単独重合体HP2とHP3間の屈折率差
ができるだけ小さくなるように重合体(または単量体)
を選定することが望ましい。その理由は、単独重合体H
P1とHP2間(またはHP3とHP2間)の屈折率差
が大きいと、単独重合体HP1とHP2との重合体混合
物BPまたは単量体M1とM2から製造される共重合体
CP1/2の屈折率揺らぎが大きくなり、POFの光散
乱損失が増加するからである。但し、単独重合体HP1
とHP2間(又はHP3とHP2間)の屈折率差が大き
くても、相溶性に優れた単独重合体HPを製造し得る単
量体間の共重合体CPにおいては、低散乱損失な重合体
となる場合がある。
【0065】POFが2種類の単量体M1、M2を使用
して得られるものである場合の単独重合体HP1とHP
2間の屈折率差は、またPOFが3種類の単量体M1、
M2及びM3を使用して得られるものである場合のHP
1とHP2間およびHP2とHP3間の屈折率差は、そ
れぞれ0.03以上が好ましく、0.05以上がより好
ましい。
【0066】2種類の単量体M1、M2を使用して得ら
れるPOFにおいて、好適な共重合体としては、M2が
メチルメタクリレート(nd=1.492、Tg=11
2℃)であって、M1がベンジルメタクリレート(nd
=1.569、Tg=54℃)、フェノキシエチルメタ
クリレート(nd=1.560、Tg=30℃)、ビニ
ルベンゾエート(nd=1.579、Tg=75℃)、
フェニルメタクリレート(nd=1.572、Tg=1
20℃)、1−フェニルエチルメタクリレート、2−フ
ェニルエチルメタクリレート(nd=1.559、Tg
=30℃)、スチレン(nd=1.59、Tg=100
℃)、又はα−メチルスチレン(Tg=102℃)であ
り、これら単量体を組み合わせて得られる共重合体が挙
げられる。
【0067】また、本発明のPOFを構成する共重合体
の共重合成分としてフッ素化モノマーを用いた場合、そ
れらは分子振動吸収が小さいため、POFの伝送損失を
大きく低減させることができる。このような共重合体と
しては、M1がメチルメタクリレートであって、M2が
フッ化アルキル(メタ)アクリレート又はフッ化アルキ
ル−α−フルオロアクリレートであり、これら単量体を
組み合わせて得られる共重合体が挙げられ、これらの共
重合体は低散乱損失で良好なものである。
【0068】フッ化アルキル(メタ)アクリレートとし
ては、2,2,2−トリフルオロエチルメタクリレート
(Tg=75℃、nd=1.415)、2,2,3,3
−テトラフルオロプロピルメタクリレート(Tg=64
℃、nd=1.422)、2,2,3,3,3−ペンタ
フルオロプロピルメタクリレート(Tg=67℃、nd
=1.392)、2,2,2−トリフルオロ−1−トリ
フルオロメチルエチルメタクリレート(Tg=78℃、
nd=1.381)、2,2,3,4,4,4−ヘキサ
フルオロブチルメタクリレート(Tg=49℃、nd=
1.402)、2,2,3,3,4,4,5,5−オク
タフルオロペンチルメタクリレート(Tg=32℃、n
d=1.393)、1H,1H,7H−ドデカフルオロ
ヘプチルメタクリレート(Tg=13℃)、1H,1
H,9H−ヘキサデカフルオロノニルメタクリレート
(Tg=−15℃)、2−(パーフルオロブチル)エチ
ルメタクリレート、2−(パーフルオロヘキシル)エチ
ルメタクリレート、2−(パーフルオロオクチル)エチ
ルメタクリレート(nd=1.37)等が例示される。
【0069】フッ化アルキル−α−フルオロアクリレー
トとしては、2,2,2−トリフロオロエチル−α−フ
ルオロアクリレート(Tg=123℃、nd=1.38
5)、2,2,3,3−テトラフルオロプロピル−α−
フルオロアクリレート(Tg=95℃、nd=1.39
8)、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル−
α−フルオロアクリレート(Tg=110℃、nd=
1.366)等が例示される。
【0070】また、上記のような低散乱損失の共重合体
として、M1がフッ化アルキル−α−フルオロアクリレ
ート、α−フルオロアクリレート(Tg=140℃、n
d=1.460)、ペンタフルオロフェニルメタクリレ
ート(Tg=125℃、nd=1.487)、ペンタフ
ルオロフェニル−α−フルオロアクリレート(Tg=1
60℃、nd=1.465)、又はペンタフルオロフェ
ニルメチルメタクリレート(Tg=110℃、nd=
1.480)であり、M2がフッ化アルキルメタクリレ
ートであり、これら単量体を組み合わせて得られる共重
合体が挙げられる。
【0071】さらに、他の低散乱損失の共重合体とし
て、M1がベンジルメタクリレートであって、M2がα
−フルオロアクリレート、ペンタフルオロフェニルメタ
クリレート、ペンタフルオロフェニル−α−フルオロア
クリレート又はペンタフルオロフェニルメチルメタクリ
レートであり、これら単量体を組み合わせて得られる共
重合体が挙げられる。
【0072】また、3種類の単量体M1、M2及びM3
を使用して得られるPOFにおいて、好適な共重合体と
しては、M1がフェノキシエチルメタクリレート、ビニ
ルベンゾエート、フェニルメタクリレート、ベンジルメ
タクリレート、1−フェニルエチルメタクリレート、2
−フェニルエチルメタクリレート、スチレン又はα−メ
チルスチレンであり、M2がメチルメタクリレートであ
り、M3がフッ化アルキル(メタ)アクリレート、フッ
化アルキル−α−フルオロアクリレート、α−フルオロ
アクリレート、ペンタフルオロフェニル−α−フルオロ
アクリレート、ペンタフルオロフェニルメタクリレート
又はペンタフルオロフェニルメチルメタクリレートであ
り、これら単量体を組み合わせて得られる共重合体が挙
げられ、これらも低散乱損失で良好なものである。
【0073】また、M1がベンジルメタクリレートであ
り、M2がメチルメタクリレートであり、M3がフッ化
アルキル(メタ)アクリレート、フッ化アルキル−α−
フルオロアクリレート、α−フルオロアクリレート、ペ
ンタフルオロフェニル−α−フルオロアクリレート、ペ
ンタフルオロフェニルメタクリレート又はペンタフルオ
ロフェニルメチルメタクリレートであり、これら単量体
を組み合わせて得られる共重合体が挙げられ、これらも
低散乱損失で良好なものである。
【0074】本発明のPOFの好ましい形態として、3
種類の単量体M1、M2及びM3を用いて得られるPO
Fにおいて、M2がメチルメタクリレートであり、単量
体M1とM2から製造される2元共重合体CP1/2で
あって共重合比と屈折率が異なるものの1種以上からな
る群より選ばれる共重合体、単量体M2からなる単独重
合体HP2、及び、単量体M2とM3から製造される2
元共重合体CP2/3であって共重合比と屈折率が異な
るものの1種以上からなる群より選ばれる共重合体の各
紡糸原料を順に同心円状に積層した多層構造を有するP
OFを挙げることができる。高Tg成分であるMMA単
位が共重合体に含有されていれば、低Tg成分である単
量体単位を含有する場合であっても、各層を構成する
(共)重合体のTgを容易に高く設定できる。MMA単
位が50質量%以上含有されていれば、(共)重合体の
Tgを十分に高めることができ、機械的強度や耐湿熱性
が更に向上するので好ましい。MMA単位を60重量%
以上含有することがさらに好ましい。例えば、このPO
Fにおけるリング状導波路は、その多層導波路構造の中
央層がポリメチルメタクリレート(PMMA)層で構成
され、その内側と外側にメチルメタクリレート(MM
A)単位を含有する共重合体層が同心円状に積層して構
成することが好ましい。以上、POFを構成する(共)
重合体の製造用に3種類の単量体を用いる場合を中心と
して説明してきたが、本発明においては、2種類または
4種類以上の単量体を用いても同様にして優れた特性の
POFを得ることができる。
【0075】本発明のPOF中の残存単量体や残存連鎖
移動剤はPOFの耐湿熱特性を低下させるため、これら
残存物を極力低減することが好ましい。特に導波路にお
いて極力低減することが好ましい。本発明のPOF中
の、特に導波路中の残存単量体は0.5質量%以下に減
少させることが好ましく、0.3質量%以下とすること
がより好ましい。一方、ノルマルブチルメルカプタンや
ノルマルオクチルメルカプタンなどの連鎖移動剤の残存
量は、10ppm以下に減少させることが好ましく、1
ppm以下とすることがより好ましい。
【0076】本発明のPOFは、その外周に被覆層を設
けて光ファイバケーブルとし、この光ファイバケーブル
の一端または両端部にプラグを取り付け、プラグ付き光
ファイバケーブルとして使用することもできる。
【0077】本発明のPOFの製法は特に限定されない
が、たとえば以下のような製法で製造される。
【0078】まず、各層を構成する(共)重合体を製造
するための単量体、重合開始剤等を含む混合液を調製
し、この混合液を重合反応に供する。重合方法は特に限
定されないが、塊状重合法が好ましい方法として挙げる
ことができる。また、重合反応においては、製造する重
合体の分子量を調節するため、連鎖移動剤を用いること
が好ましい。重合開始剤、連鎖移動剤には公知のものを
適宜選択して、適量を用いる。
【0079】このように製造された紡糸原料を、必要に
応じて濾過精製した後、同心円筒状の複合紡糸ノズルに
供給し、溶融状態で紡糸する。ファイバーの外周に第2
鞘層を形成する場合はこの段階で、第2鞘材を紡糸ノズ
ルに供給して同時に形成することが好ましい。紡糸温度
は180℃〜240℃程度が好ましく、紡糸原料の溶融
粘度は100Pa・s(1000ポイズ)から1000
0Pa・s(100000ポイズ)程度とすることが好
ましい。POFの層数は、複合紡糸ノズルの層数を変更
することにより任意に調整できる。
【0080】このようにして紡糸ノズルから吐出された
ファイバを必要に応じて延伸することにより、本発明の
POFを得ることができる。
【0081】なお、本発明のPOF中の隣接層間に形成
される前記混合層は、例えば、互いに隣接する層を構成
する各紡糸原料を、溶融状態で紡糸ノズル内で相互に接
触させることによって形成される。混合層の厚みは、紡
糸原料が溶融状態で接触する時間により調節することが
でき、接触時間が長ければ厚くなり、短ければ薄くな
る。
【0082】光ファイバケーブルを形成する場合は、以
上のようにして得られたPOFに適宜被覆層を設ける。
被覆層の形成は公知の方法で行われる。プラグの取り付
けも公知の方法で取り付けることができる。
【0083】以下、実施例により本発明を詳細に説明す
る。
【0084】<実施例1>単独重合体の屈折率およびガ
ラス転移温度がそれぞれnd=1.492、Tg=11
2℃であるメチルメタクリレート(MMA)、単独重合
体の屈折率およびガラス転移温度がそれぞれnd=1.
422、Tg=64℃である2,2,3,3−テトラフ
ルオロプロピルメタクリレート(4FM)の2種類の単
量体を用いて(共)重合体を得た。重合反応に共した単
量体または単量体混合物は以下の3種類である(数値は
質量%)。
【0085】MMA MMA/4FM=90/10 MMA/4FM=80/20 上記の、及びの単量体または単量体混合物をそれ
ぞれ重合して紡糸原料を調製し、また、第2鞘層用とし
てフッ化ビニリデン/テトラフルオロエチレン(2F/
4F=80/20)の共重合体を調製し、合計4種類の
以下の紡糸原料を得た。
【0086】重合時には、連鎖移動剤としてノルマルブ
チルメルカプタン(3000ppm/単量体)を用い
た。得られた(共)重合体の重量平均分子量は、GPC
測定から、約9万〜12万であった。
【0087】 (a)PMMA (芯材1) (b)P(MMA/4FM=90/10) (芯材2) (c)P(MMA/4FM=80/20) (第1鞘材) (d)P(2F/4F=80/20) (第2鞘材) 次に、これら4種類の紡糸原料を脱揮設備を有する4台
の押出機にそれぞれ供給し、230℃で8層の同心円筒
状の複合紡糸ノズルに供給し、紡糸を行った。
【0088】このようにして得られたPOFの構造は図
6に示す通りである。POFの同心円状断面構造の中心
から、第1層、順次外周に向かって第2層、第3層、・
・・、第8層とした場合、第1層および第5層は上記
(a)の重合体(PMMA)から構成され、第2層、第4層
および第6層は上記(b)の重合体(MMA/4FM=90/10)
から構成され、第3層および第7層は上記(c)の重合
体(MMA/4FM=80/20)から構成され、最外周の第8層は
上記(d)の重合体(2F/4F=80/20)から構成されてい
る。第1層と第2層で導波路1が構成され、第3層で第
1鞘層21が構成され、第4層と第5層と第6層で導波
路2が構成され、第7層で第1鞘層22が構成され、第
8層で第2鞘層31が構成されている。
【0089】このような多層構造のPOFを製造するた
めの同心円筒状の複合紡糸ノズルは、押し出し機から供
給された紡糸原料が、同一原料を用いる層に分配される
ように分岐流路を備えている。例えば、紡糸原料(b)
は1台の押し出し機を用いて複合紡糸ノズルへ供給され
るが、第2層、第4層および第6層を形成するためにノ
ズル内部で3つに分岐され同心円筒状ノズルへ供給され
る。
【0090】このような複合紡糸ノズルを用いた紡糸に
おいて、ノズル先端温度(紡糸温度)は230℃に設定
し、紡糸原料の紡糸ノズル滞在時間は約1分とした。吐
出後のファイバは、水冷クエンチし、最終的に、外径が
750μmのPOFとなるように延伸し、巻き取り機に
よって巻き取った。
【0091】紡糸原料中に残存する単量体や連鎖移動剤
は、紡糸ノズルに供給する直前部でほぼ除去した。紡糸
ノズルへの供給直前部における各(共)重合体中の単量
体の残存量はいずれも0.2質量%以下、連鎖移動剤の
残存量はいずれも1ppm以下であった。
【0092】得られたPOFの最外周の第2鞘層(第8
層)31と第1鞘層(第7層)22を除いたファイバ系
は700μm、第1鞘層(第3層)21の厚さは約6μ
mであった。また、このPOFの第1層から第7層まで
の実行NAは約0.21であった。また、中心の多層円
形導波路1(第1層+第2層)のコアサイズDは250
μm、多層リング状導波路2(第4層+第5層+第6
層)のコアサイズL1は219μmであった。また、第
1鞘層(第7層)22の厚さは6μmであった。
【0093】以上のようにして製造された長さ50mの
POFを用い、−3dB帯域を測定したところ、1GH
zであった。帯域測定は、浜松ホトニクス社製の光サン
プリングオシロスコープと、その光源として東芝製半導
体レーザーTOLD9410(発光波長650nm)を
用いて行った。また、伝送損失は150dB/kmであ
った。伝送損失の測定は、52m/2mカットバック法
で、波長650nm、励振NA=0.2にて行った。
【0094】また、得られたPOFの曲げ損失を測定し
た。測定法は、50mファイバを4m間隔で10箇所9
0度曲げ、曲げ半径Rが15mm、25mmの2点で測
定を行った。その結果、R=15mmでは0.3dB、
R=25mmでは0.1dBであった。
【0095】<実施例2>実施例1と同様な単量体を用
い、前記の、及びの単量体または単量体混合物を
それぞれ重合して紡糸原料を調製し、また、第2鞘層用
としてエチレン/MMA(60/40)の共重合体を調
製し、合計4種類の以下の紡糸原料を得た。
【0096】重合時には、連鎖移動剤としてノルマルブ
チルメルカプタン(3000ppm/単量体)を用い
た。得られた(共)重合体の重量平均分子量は、GPC
測定から、約9万〜12万であった。
【0097】 (a)PMMA (芯材1) (b)P(MMA/4FM=90/10) (芯材2) (c)P(MMA/4FM=80/20) (第1鞘材) (e)P(エチレン/MMA=60/40) (第2鞘材) 次に、実施例1と類似の方法で、これら4種類の紡糸原
料を脱揮設備を有する4台の押出機にそれぞれ供給し、
230℃で12層の同心円筒状の複合紡糸ノズルに供給
し、紡糸を行った。
【0098】得られたPOFの構造は図7に示す通りで
ある。POFの同心円状断面構造の中心から、第1層、
順次外周に向かって第2層、第3層、・・・、第12層
とした場合、第1層、第5層および第9層は上記(a)
の重合体(PMMA)から構成され、第2層、第4層、第6
層、第8層、第10層は上記(b)の重合体(MMA/4FM=
90/10)から構成され、第3、第7層、第11層は上記
(c)の重合体(MMA/4FM=80/20)から構成され、最外
周の第12層は上記(e)の重合体(エチレン/PMMA=60/4
0)から構成されている。第1層と第2層で導波路1が
構成され、第3層で第1鞘層21が構成され、第4層と
第5層と第6層で導波路2が構成され、第7層で第1鞘
層22が構成され、第8層と第9層と第10層で導波路
3が構成され、第11層で第1鞘層23が構成され、第
12層で第2鞘層31が構成されている。
【0099】このような多層構造のPOFを形成するた
めの複合紡糸ノズルは、実施例1で用いた複合紡糸ノズ
ルに類似した構造を有し、上記多層構造が形成できるよ
うに同心円筒状構造および分岐流路を備えている。
【0100】このような複合紡糸ノズルを用いた紡糸に
おいて、ノズル先端温度(紡糸温度)は230℃に設定
し、紡糸原料の紡糸ノズル滞在時間は約5秒とした。吐
出後のファイバは、水冷クエンチし、最終的に外径が7
50μmのPOFとなるように延伸し、巻き取り機によ
って巻き取った。
【0101】各重合体中の単量体の残存量はいずれも
0.2質量%以下、連鎖移動剤の残存量はいずれも1p
pm以下であった。
【0102】得られたPOFの最外周の第2鞘層(第1
2層)31と第1鞘層(第11層)23を除いたファイ
バ系は700μm、第1鞘層である第3層と第7層の鞘
層の厚さはいずれも約5μmであった。また、このPO
Fの第1層から第11層までの実行NAは約0.19で
あった。また、中心の多層円形導波路1(第1層+第2
層)のコアサイズDは185μm、多層リング状導波路
2(第4層+第5層+第6層)のコアサイズL1は14
8μm、更に外周のリング状導波路3(第8層+第9層
+第10層)のコアサイズL2は99μmであった。
【0103】以上のようにして製造された長さ50mの
POFを用い、実施例1と同様にして−3dB帯域を測
定したところ、1.1GHzであった。伝送損失測定
は、実施例1と同様にして行ったところ、155dB/
kmであった。
【0104】また、得られたPOFの曲げ損失を実施例
1と同様にして測定したところ、R=15mmでは0.
15dB、R=25mmでは0.1dB以下であった。
【0105】さらに、POFの機械的強度を確認するた
め、ファイバーの15mm半径における180度繰り返
し屈曲試験を行い、POFの破断までの回数を調べた。
その結果、2F/4F共重合体を第2鞘層に用いた実施
例1のPOFは、50000回までは破断せず、エチレ
ン/MMAを第2鞘層に用いた実施例2のPOFでは1
00000回以上でも破断が起きなかった。
【0106】
【発明の効果】本発明によれば、曲げ損失が小さく、大
口径で広帯域なプラスチック光ファイバを得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多層コア光ファイバの一実施形態の説
明図であり、1つの多層円形導波路と1つの多層リング
状導波路を有する断面構造(a)とその屈折率分布
(b)を示す図である。
【図2】本発明の多層コア光ファイバの一実施形態の説
明図であり、1つの多層円形導波路と2つの多層リング
状導波路を有する断面構造(a)とその屈折率分布
(b)を示す図である。
【図3】本発明の多層コア光ファイバの一実施形態の説
明図であり、1つの単層円形導波路と1つの多層リング
状導波路を有する断面構造(a)とその屈折率分布
(b)を示す図である。
【図4】本発明の多層コア光ファイバの一実施形態の説
明図であり、1つの単層円形導波路と1つ多層リング状
導波路と1つの単層リング状導波路を有する断面構造
(a)とその屈折率分布(b)を示す図である。
【図5】本発明の多層コア光ファイバの一実施形態の説
明図であり、1つの多層リング状導波路を有する断面構
造(a)とその屈折率分布(b)を示す図である。
【図6】本発明の多層コア光ファイバの一実施形態の説
明図であり、1つの多層円形導波路と1つの多層リング
状導波路を有する断面構造(a)とその屈折率分布
(b)を示す図である。
【図7】本発明の多層コア光ファイバの一実施形態の説
明図であり、1つの多層円形導波路と2つの多層リング
状導波路を有する断面構造(a)とその屈折率分布
(b)を示す図である。
【符号の説明】
1、2、3 導波路 21、22、23 鞘層(第1の鞘層) 31 第2の鞘層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 隅 敏則 広島県大竹市御幸町20番1号 三菱レイヨ ン株式会社中央技術研究所内 (72)発明者 川原田 泰 広島県大竹市御幸町20番1号 三菱レイヨ ン株式会社中央技術研究所内 Fターム(参考) 2H050 AB43X AB43Y AB44X AB44Y AB48Y AB50X AB50Y AC15 AC28 AC36 BB03Q BB09Q BB10Q BB14Q BB17Q

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単量体M1、M2、・・・、Mn(nは
    2以上の整数)からそれぞれ製造され屈折率がこの順で
    低下する単独重合体HP1、HP2、・・・、HPn、
    及びこれら単量体の2元以上の共重合体CPであって共
    重合組成比と屈折率が異なるものの1種以上からなる群
    より選ばれる2種以上の(共)重合体を同心円状に積層
    した多層構造を有する光ファイバであって、 光ファイバの半径方向の内周と外周を低屈折率層で囲ま
    れた高屈折率層から構成される導波路を1以上リング状
    に配置した構造を有することを特徴とする多層コア光フ
    ァイバ。
  2. 【請求項2】 前記導波路の少なくとも1つは、3層以
    上に積層された高屈折率層で構成されてなる多層導波路
    であり、この多層導波路の高屈折率層は、多層導波路の
    中央部からそれぞれ光ファイバの半径方向の内周側およ
    び外周側に向かって徐々に屈折率が低下するように積層
    されている請求項1記載の多層コア光ファイバ。
  3. 【請求項3】 前記多層導波路を構成する高屈折率層
    は、単量体M1とM2から製造される2元共重合体CP
    1/2であって共重合組成比と屈折率が異なるものの1
    種以上、単量体M2とM3から製造される2元共重合体
    CP2/3であって共重合組成比と屈折率が異なるもの
    の1種以上、並びに単独重合体HP1、HP2及びHP
    3からなる群より選ばれる、ガラス転移温度が80℃以
    上の(共)重合体で構成されている請求項2記載の多層
    コア光ファイバ。
  4. 【請求項4】 前記多層導波路を構成する高屈折率層の
    隣接する層間の屈折率差が0.016以下である請求項
    2又は3記載の多層コア光ファイバ。
  5. 【請求項5】 前記多層導波路を構成する高屈折率層の
    隣接する層を構成する(共)重合体間の共重合組成比の
    差が20モル%以下である請求項2、3又は4記載の多
    層コア光ファイバ。
  6. 【請求項6】 ベンジルメタクリレート、メチルメタク
    リレート、フェニルメタクリレート、ポリスチレン、フ
    ッ化アルキル(メタ)アクリレートからなる群より選ば
    れる単量体から製造される(共)重合体で多層構造が構
    成された請求項1〜5のいずれか1項に記載の多層コア
    光ファイバ。
  7. 【請求項7】 前記導波路は、その厚さが250μm以
    下である請求項1〜6のいずれか1項に記載の多層コア
    光ファイバ。
  8. 【請求項8】 開口角が0.35以下である請求項1〜
    7のいずれか1項に記載の多層コア光ファイバ。
  9. 【請求項9】 前記導波路の光ファイバ半径方向の内周
    または外周を取り囲む低屈折率層の伝送損失が500d
    B/km以上である請求項1〜8のいずれか1項に記載
    の多層コア光ファイバ。
  10. 【請求項10】 前記導波路を構成する(共)重合体中
    の単量体の残存量が0.5質量%以下である請求項1〜
    9のいずれか1項に記載の多層コア光ファイバ。
  11. 【請求項11】 前記導波路を構成する(共)重合体中
    の連鎖移動剤の残存量が10ppm以下である請求項1
    〜10のいずれか1項に記載の多層コア光ファイバ。
  12. 【請求項12】 前記導波路を構成する高屈折率層の内
    周および外周を取り囲む低屈折率層は、テトラフルオロ
    エチレン/ビニリデンフルオライド共重合体、エチレン
    /クロロトリフルオロエチレン共重合体、エチレン/ビ
    ニルアルコール共重合体、α−フルオロアクリレート系
    (共)重合体、エチレン/アルキル(メタ)アクリレー
    ト共重合体、エチレン/フッ化アルキル(メタ)アクリ
    レート共重合体からなる群より選ばれる(共)重合体で
    構成される請求項1〜11のいずれか1項に記載の多層
    コア光ファイバ。
  13. 【請求項13】 最外周側の導波路の外周に隣接する低
    屈折率層の外周に隣接して、該低屈折率層とは異なる屈
    折率を有する鞘層が配された請求項1〜12のいずれか
    1項に記載の多層コア光ファイバ。
  14. 【請求項14】 前記最外周の鞘層は、テトラフルオロ
    エチレン/ビニリデンフルオライド共重合体、エチレン
    /クロロトリフルオロエチレン共重合体、エチレン/ビ
    ニルアルコール共重合体、α−フルオロアクリレート系
    (共)重合体、エチレン/アルキル(メタ)アクリレー
    ト共重合体、エチレン/フッ化アルキル(メタ)アクリ
    レート共重合体からなる群より選ばれる(共)重合体で
    構成される請求項13記載の多層コア光ファイバ。
  15. 【請求項15】 請求項1〜14に記載のいずれか1項
    に記載の多層コア光ファイバの外周に被覆層が形成され
    てなる光ファイバケーブル。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の光ファイバケーブル
    の少なくとも一方の端部にプラグが取り付けられてなる
    プラグ付き光ファイバケーブル。
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