JP3258605B2 - 多段階屈折率分布プラスチック光ファイバ - Google Patents

多段階屈折率分布プラスチック光ファイバ

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JP3258605B2 JP20555997A JP20555997A JP3258605B2 JP 3258605 B2 JP3258605 B2 JP 3258605B2 JP 20555997 A JP20555997 A JP 20555997A JP 20555997 A JP20555997 A JP 20555997A JP 3258605 B2 JP3258605 B2 JP 3258605B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、グレーディッドイ
ンデックス(GI)型プラスチック光ファイバに準ずる
広帯域を有する多段階屈折率分布プラスチック光ファイ
バに関するものである。
【0002】
【従来の技術】GI型光ファイバは、ファイバの中心の
屈折率が最も高く、外側にゆくに従って屈折率が二次分
布的に低くなるように形成された光ファイバのことであ
り、伝送帯域の広いことが特長である。このGI型光フ
ァイバとしてプラスチック製のものが昭和40年代から
多数提案されているが、中でも優れたものとしては、慶
応大学の大塚、小池らの開発によるものがある。
【0003】これらのGI型プラスチック光ファイバ
は、主としてプリフォーム方式で製造される。この方式
は、予め屈折率分布を持たせたプリフォームロッドと呼
ばれる棒を重合によって形成し、それを熱で伸ばしてフ
ァイバとするものである。重合体としては主としてメチ
ルメタクリレート系重合体が用いられている。プリフォ
ームロッドに屈折率分布を持たせるには、主としてメチ
ルメタクリレートモノマーと高屈折率の重合性モノマー
或いは非重合性化合物を静置、或いは回転させ、細心の
注意を払いながら長時間かけて重合固化させて製造して
いる。このプリフォームロッドの出来具合が、GI型光
ファイバの伝送損失や帯域などの重要な性能を決定す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のGI型プラスチ
ック光ファイバの問題点は生産性に劣る点にある。プラ
スチック光ファイバの特長は大口径で扱い易いことであ
るが、この特長が有効な0.5〜1.0mm程度の直径
の光ファイバを上記したプリフォーム方式で製造する
と、ファイバ長の短いものしか得られない。即ち、前記
した通り、プリフォームロッドは重合過程の分子の拡散
状態を利用して屈折率分布を形成したものであるから、
形成し得るロッドの大きさには限界がある。従って、工
業的に安定した品質のものを量産し、しかも経済的に生
産することが困難であった。
【0005】また、従来のGI型プラスチック光ファイ
バは、屈折率分布が狭いために、ファイバを曲げた時の
光量ロスが大きいという問題もあった。
【0006】本発明の目的は、上記従来のGI型プラス
チック光ファイバに代わり、量産が可能で伝送帯域が広
く且つ曲げによる光量ロスの小さいプラスチック光ファ
イバを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、N層(Nは5
以上の整数)の同心円状多層構造を有し且つ屈折率が中
心から外側に向かって順次段階的に低くなる樹脂製のプ
ラスチック光ファイバであり、中央芯を第1層、最外層
を第N層とした時、第1層〜第N−2層の樹脂がメチル
メタクリレート系重合体であり、第1層〜第N−1層の
樹脂の光透過性が、各樹脂を芯とし、第N層樹脂を鞘と
したステップインデックスプラスチック光ファイバの伝
送損失値で表わした場合、650nmの単色光に対し
て、第1層〜第N−2層の各樹脂が200dB/km以
下であり、第N−1層の樹脂が3000〜100000
dB/kmであり、且つ、屈折率が第1層〜第N−1層
までは各層の半径に対しほぼ二次分布的に段階的に低下
し、且つ隣り合った各層間の屈折率差が0.01以下で
あり、第N−1層と第N層との屈折率差が0.02以上
であり、第1層〜第N層の各樹脂を同時に溶融状態で多
層複合紡糸して得られたことを特徴とする多段階屈折率
分布プラスチック光ファイバである。
【0008】 本発明において、好ましくは上記第N−
1層の樹脂の伝送損失値が6000〜30000dB/
kmである。
【0009】即ち本発明は、屈折率の異なる樹脂を同心
円状に多層積層することにより、ファイバ内に段階状の
屈折率勾配を形成してGI型に疑似的なマルチステップ
インデックス型のプラスチック光ファイバとし、特に最
外層周辺の構造を特定することにより、光ファイバの曲
げ特性を改善したものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の多段階屈折率分布プラス
チック光ファイバにおいては、屈折率の異なる樹脂を積
層しているため、ファイバ内に階段状に屈折率勾配が形
成される。該屈折率分布を形成した効果は、N=5、即
ち5種類以上の樹脂を積層することにより得られる。樹
脂の種類を無限に増やせば該勾配は滑らかになり、従来
のGI型のファイバと同様の効果が得られるが、層数を
増やすと設備費が増加するため、必要以上に層数を増や
すことは好ましくなく、N=20程度が上限である。
【0011】本発明において、中央の芯を第1層、最外
層を第N層とした時、第1層から第N−2層までの層か
らなる部分は本発明のプラスチック光ファイバに、広帯
域性と低損失性を付与する部分である。そのため各層の
樹脂の屈折率は、ナトリウムD線で20℃で測定した屈
折率を目安として、第1層から第N−1層までは各層の
半径に対しほぼ二次分布的に段階的に低下せしめ、且つ
隣りあった各層間の屈折率差は0.01以下とする。こ
れは、500MHz・50m程度の広帯域を確保するた
めの条件である。より好ましくは、0.0005〜0.
005である。
【0012】これに対し、第N層はプラスチック光ファ
イバの曲げによる光ロスを抑制するための光回収層であ
る。そのため第N層樹脂の屈折率は出来るだけ低くし
て、第N−1層から漏れた光を反射回収させる。従っ
て、第N−1層と第N層の屈折率差は0.02以上の大
きな差をつける必要がある。より好ましくは0.04〜
0.1程度の差をつけるのが効果的である。
【0013】さて、各層の樹脂の光透過性について述べ
れば、第1層から第N層まで全ての樹脂が光透過性を有
する必要があるが、各層毎に要求される光透過性には規
定がある。即ち、第1層〜第N−2層の樹脂は、その中
を光が常に透過しているわけであり、これらの樹脂は極
めて光透過性が高くなければならない。
【0014】一方、第N−1層は基本的にはこのファイ
バの帯域を決する反射層であり、第N−1層に第1層〜
第N−2層と同様の高い光透過性があれば、第N−1層
を透過した光は第N層で全長にわたり反射されるため、
結果として帯域は低下してしまうことになる。よって本
発明では、第N−1層の樹脂の光透過性を抑制した。こ
れにより、第N−1層を透過して第N層で全反射を繰り
返すような高次モードの光も、全ファイバ長を透過する
うちに減衰して無視できるようになり、他方でファイバ
をある部分で急峻に曲げたような時には第N−1層を漏
洩した光が第N層で反射し短距離の伝播のうちにモード
変換して第N−2層内に有効回収することができる。
【0015】各層樹脂の光透過性を定量的に表現する指
標として、各層樹脂を芯とし、第N層樹脂を鞘としたス
テップインデックスプラスチック光ファイバを製造し、
その伝送損失値を用いる。第1層〜第N−2層について
は、各樹脂の伝送損失値は650nmの単色光に対し、
200dB/km以下であり、好ましくは150dB/
km以下である。また第N−1層の樹脂は、3000d
B/km〜100000dB/kmの範囲にある必要が
ある。この値が小さい場合には、短距離のファイバでの
帯域が狭くなる。大き過ぎると、ファイバを曲げた時の
光の回収率が下がる。特に好ましくは、6000dB/
km〜30000dB/kmである。これらの評価のた
めのステップインデックスプラスチック光ファイバにつ
いては、公知の方法により製造した、1mmφの直径の
ファイバで測定し、第1層〜第N−2層の樹脂からなる
プラスチック光ファイバについては52m−2mのカッ
トバック法で、第N−1層については伝送損失値の程度
に応じて、例えば、3000dBでは5m−1m程度の
カットバック法で、100000dB/kmのレベルで
は20cmと10cmのカットバック法により測定した
ものである。
【0016】次に第N−1層の厚さについて述べれば、
基本的にはこの層は光反射が目的であり、あまり厚くす
るのは、無駄であり、2μm〜50μmである。より好
ましくは5μm〜20μmである。
【0017】本発明において、第1層〜第N−2層の樹
脂は、極めて光透過性に優れているものでなければなら
ないことから連続溶液重合又は連続塊状重合が可能で屈
折率が共重合組成で容易に調整可能なメチルメタクリレ
ート系の重合体を用いる必要がある。
【0018】本発明において用いられるメチルメタクリ
レート系重合体とは、メチルメタクリレートの単独重合
体及びメチルメタクリレートをモノマー主成分とする共
重合体であり、メチルメタクリレートの単独重合体を標
準にして、メチルメタクリレートと共重合体可能なアク
リレート又はメタクリレートとの共重合体を適宜選定す
ることにより、屈折率の異なる重合体を得ることができ
る。例えば、屈折率の高い重合体を得るには、ベンジル
(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート
のようにフェニル構造のあるもの、或いはシクロヘキシ
ル(メタ)アクリレートのようなコモノマーを用いれば
良く、屈折率の低い重合体を得るには、炭素数1〜8の
アルキルアクリレートやフルオロアルキル(メタ)アク
リレートのようなコモノマーを用いれば良い。その他、
メチルメタクリレートとスチレン或いはアクリロニトリ
ルなどとの共重合体を用いることもできる。
【0019】上記重合体は、連続重合法により重合され
ることが好ましい。これは、プラスチック光ファイバの
伝送損失が大きくなる原因である、異物や酸素の混入に
よる重合体の着色を防止するためである。ここで、連続
重合法とは、連続塊状重合法、連続溶液重合法のことを
意味し、原料モノマーと重合開始剤と連鎖移動剤の仕込
みから重合反応を連続して行うものである。その後の工
程としては、引き続き未反応モノマーや溶剤などの揮発
成分を連続的に除去する脱揮押出機などの脱揮装置を経
由して重合体のみを分離し、固形化することなく溶融状
態のまま、引き続きギヤポンプなどの定量性のある搬送
装置で多層複合紡糸ダイに供給する。この工程により、
重合体は異物の混入を防ぎ、空気に触れさせることな
く、最低の熱履歴のみで光学的に優れた重合体をファイ
バに形成することができる。連続重合法の中でも特に好
ましい工程は、完全混合の重合反応器を1段で行うもの
で、これは、微分的な組成の重合体ができるので透明性
に優れており好ましい。
【0020】上記のようにして重合したメチルメタクリ
レート系重合体の好ましいメルトフローインデックスは
オリフィスの直径2mm、長さ8mmで、230℃、
3.8Kgの荷重にて0.2〜60g/10分の範囲の
ものであり、特に好ましくは1.0〜40g/10分の
ものである。
【0021】第1層〜第N−2層に用いられるメチルメ
タクリレート系重合体の組み合わせとしては、例えば、
第1層にメチルメタクリレート単独重合体を用い、第2
層以上にメチルメタクリレートとフルオロアルキルメタ
クリレートの共重合体を用いた組み合わせや、第N−2
層にメチルメタクリレート単独重合体を用い、第1層〜
第N−3層にメチルメタクリレートとベンジルメタクリ
レート或いはスチレンとの共重合体を用いた組み合わせ
などが好ましい。
【0022】第N−1層の樹脂については第N−2層の
延長線上のメチルメタクリレート共重合体としたり、或
いはメチルメタクリレート系重合体とビニリデンフロラ
イド系樹脂の混合物としたりすることができる。この樹
脂は、光透過性があまり高いものは好ましくないのでメ
チルメタクリレート系重合体の場合は、成型材料に使用
されるようなペレットにして用いたり、他の樹脂などと
混合するなどの方法をとることができる。これらの樹脂
は押出機で溶融し、ギヤポンプなどの定量供給装置で多
層複合紡糸ダイに供給する。
【0023】次に第N層の樹脂について述べる。この層
の樹脂は、プラスチック光ファイバの鞘樹脂として公知
のフルオロアルキルメタクリレート系樹脂やビニリデン
フロライド系樹脂が適用できる。ビニリデンフロライド
系樹脂組成物としてはビニリデンフロライドとヘキサフ
ロロプロペンの共重合体、或いはこれらの2元成分にさ
らに、トリフロロエチレンやテトラフロロエチレンを加
えた3元以上の共重合体、さらにビニリデンフロライド
とテトラフロロエチレンの2元共重合体、特に、ビニリ
デンフロライド80モル%とテトラフロロエチレン20
モル%からなる共重合体が好ましい。フルオロアルキル
メタクリレート系樹脂としては下記式で示されるフルオ
ロアルキルメタクリレートモノマーの1種類以上と、他
の共重合可能なフルオロアルキルアクリレートやアルキ
ルメタクリレートやアルキルアクリレートなどとの共重
合体が挙げられる。
【0024】
【化1】
【0025】上記フッ素系モノマーの他に、高屈折率成
分として、メチルメタクリレートやエチルメタクリレー
トなどのメタクリレートモノマーやメチルアクリレート
やエチルアクリレート、ブチルアクリレートなどのアク
リレートモノマーなどとのいろいろな組合せによる共重
合体が挙げられる。これらの樹脂は屈折率が1.35〜
1.43と比較的低いものである。これらの樹脂は第N
−1層と同様の取扱いで押出機とギヤポンプを介して多
層複合紡糸ダイに供給する。
【0026】本発明においては、各層に応じて設計され
た重合体を、所定の層の断面積分に応じて多層複合紡糸
ダイに供給する。図2に9層構造の多層複合紡糸ダイの
縦断面模式図(a)とそのガイドパイプの横断面模式図
(b)を示す。図2に示すように、多層複合紡糸ダイは
層の数に応じたダイプレートがあり、そのプレートに対
応する層の樹脂をガイドするパイプが同心円状に配置さ
れているのが好ましい。図中H1〜H9は樹脂受入口、
10はガイドパイプである。多層構造化された樹脂は引
き落としを行ない、延伸して直径0.25〜2.0mm
程度のファイバに成形される。
【0027】本発明の多段階屈折率分布プラスチック光
ファイバは、通常、その外側にビニリデンフロライド系
樹脂等の保護被覆やポリエチレンやポリ塩化ビニル等の
保護被覆を行い、多段階屈折率分布プラスチック光ファ
イバケーブルとして用いられる。
【0028】
【実施例】
[実施例1]図2に示した多層複合紡糸ダイを用いて9
層構造の多段階屈折率分布プラスチック光ファイバを製
造した。
【0029】精製された原料モノマーとして、メチルメ
タクリレート、ベンジルメタクリレート、アゾビス−t
ert−オクタン、ブチルメルカプタンを用いて、第1
層〜第7層の重合体を得た。重合装置は、7系列の完全
混合器と脱揮押出機とギヤポンプからなる装置からな
る。それぞれの重合体供給系列からはメチルメタクリレ
ートとベンジルメタクリレートの共重合比率を調節した
重合体を得た。
【0030】一方、第8層樹脂として、メチルメタクリ
レートの単独重合体96重量部とビニリデンフロライド
とテトラフロロエチレンの80モル%体20モル%の共
重合体4重量部との混合物からなる、屈折率1.489
の樹脂組成物を用いた。
【0031】また、第9層樹脂としては、ビニリデンフ
ロライドとテトラフロロエチレンの80モル%体20モ
ル%の共重合体を用いた。
【0032】上記第1層〜第8層の樹脂について予め光
透過性を確認するため、1段のステップインデックスプ
ラスチック光ファイバを製造した。即ち、各層の樹脂を
芯、上記第9層樹脂を鞘として用い、各樹脂を溶融状態
で重合工程と直結した1段複合紡糸ダイに供給して直径
が1mmφのプラスチック光ファイバを得た。得られた
ファイバの伝送損失を、測定条件として、650nmの
単色光、入射NA0.15で、第1層〜第7層の樹脂に
ついては52m−2mのカットバック法、第8層の樹脂
については2m−1mのカットバック法により測定し
た。結果を表1に示す。
【0033】上記第1層〜第7層の樹脂を、重合反応装
置、脱揮押出機、ギヤポンプを介して、第8層及び第9
層の樹脂は溶融押出機、ギヤポンプを介して、それぞれ
複合紡糸ダイに供給した。供給量は表1の通りである。
【0034】
【表1】
【0035】多層複合紡糸ダイの温度は230℃で、ダ
イの出口から排出されたストランドを引き伸ばし、延伸
処理を行ない、直径1.0mmのプラスチック光ファイ
バを得た。このプラスチック光ファイバの屈折率分布を
図1に示す。図中横軸はファイバの中心からの距離であ
る。
【0036】上記プラスチック光ファイバに黒色ポリエ
チレンで被覆を行ない、ケーブルを得た。
【0037】本実施例のプラスチック光ファイバの伝送
損失は650nmにて170dB/kmであった。ま
た、伝送帯域は1GHz・50m以上が認められた。ま
た、上記ケーブルの曲げによる光ロスは光源の入射NA
を0.15、ファイバ長16mとし、1mおきに半径2
5mmの90°曲げを合計15回付与した時で0.4d
Bと十分小さいことが判明した。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
広い伝送帯域で曲げによる光量ロスを大幅に低減され、
しかも工業的な量産が可能なプラスチック光ファイバが
提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のプラスチック光ファイバの屈
折率分布を示す図である。
【図2】本発明の実施例のプラスチック光ファイバの製
造に用いた多層複合紡糸ダイの断面模式図である。
【符号の説明】
H1〜H9 樹脂受入口 10 ガイドパイプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/00 - 6/02 G02B 6/10 G02B 6/16 - 6/22

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N層(Nは5以上の整数)の同心円状多
    層構造を有し且つ屈折率が中心から外側に向かって順次
    段階的に低くなる樹脂製のプラスチック光ファイバであ
    り、中央芯を第1層、最外層を第N層とした時、第1層
    〜第N−2層の樹脂がメチルメタクリレート系重合体で
    あり、第1層〜第N−1層の樹脂の光透過性が、各樹脂
    を芯とし、第N層樹脂を鞘としたステップインデックス
    プラスチック光ファイバの伝送損失値で表わした場合、
    650nmの単色光に対して、第1層〜第N−2層の各
    樹脂が200dB/km以下であり、第N−1層の樹脂
    が3000〜100000dB/kmであり、且つ、屈
    折率が第1層〜第N−1層までは各層の半径に対しほぼ
    二次分布的に段階的に低下し、且つ隣り合った各層間の
    屈折率差が0.01以下であり、第N−1層と第N層と
    の屈折率差が0.02以上であり、第1層〜第N層の各
    樹脂を同時に溶融状態で多層複合紡糸して得られたこと
    を特徴とする多段階屈折率分布プラスチック光ファイ
    バ。
  2. 【請求項2】 第N−1層の樹脂の伝送損失値が600
    0〜30000dB/kmである請求項1記載の多段階
    屈折率分布プラスチック光ファイバ。
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