JP3670080B2 - ファクシミリ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はファクシミリ装置に関し、特にいわゆる同報機能と、国際電気通信連合(ITU)-T 勧告T.4 により定められている非標準機能の識別信号を利用した親展機能,中継機能等の付加的機能との双方の機能を有するファクシミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のファクシミリ装置においては、同報通信と称される機能がある。この機能は、一つのファクシミリ装置から複数のファクシミリ装置に対して同一内容を送信する機能であり、たとえば企業の本社から複数の支社へ同一の指示文書を送信するような場合に利用される。また、従来のファクシミリ装置においては、国際電気通信連合(ITU)-T 勧告T.4 により定められている機能(標準機能)では規定されていない付加的な機能(以下、非標準機能と言う)を非標準機能の識別信号を利用することにより実現可能であり、個々の製造者により種々工夫されている。そのような非標準機能の代表的な機能としては、親展機能,中継機能等と称される機能が今日では一般的である。
【0003】
親展機能とは、受信側のファクシミリ装置が受信内容をメモリに一旦格納しておき、そのファクシミリ通信の指定された送信相手に対応するユーザが予め設定してある暗証番号と、そのファクシミリ通信を受信した後にユーザが入力した暗証番号とが一致した場合にのみプリンタによるプリントアウトまたは表示装置による表示を行なうことにより、そのファクシミリ通信の送信相手以外には送信内容が漏洩しないようにする機能である。
【0004】
また、中継機能とは、第1のファクシミリ装置からの通信を受信した第2のファクシミリ装置が、その受信した内容を予め設定されている第3のファクシミリ装置に対して自動的に転送する機能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述のような同報機能と少なくとも二種類の非標準機能とを併せて有する従来のファクシミリ装置で同報機能を使用する場合、同報通信の相手として指定された複数のファクシミリ装置の全てに対して親展機能を設定すること、または全てに対して中継機能を設定することは可能であったが、個々のファクシミリ装置に対して親展機能または中継機能を個別に設定すること、またはいずれの機能をも設定しないことは出来なかった。換言すれば、同報機能の通信相手として設定された複数のファクシミリ装置個々に親展機能または中継機能を設定する場合には、同報機能を利用することは出来なかった。
【0006】
しかし、同報通信の相手として設定された複数のファクシミリ装置個々に対して親展機能または中継機能を任意に設定し、またはいずれの機能をも設定しないような使用方法が可能な同報機能を有するファクシミリ装置が求められている。その理由は、たとえば前述のように企業の本社から各支社へ同一の指示文書を送信する場合を考えると、ある支社では支社長の個室にファクシミリ装置が備えられているが、他のある支社では支社長の個室にはファクシミリ装置が備えられていないために親展にする必要があったり、またある支社には他の位置的に近い支社を経由して中継した方が回線使用料が経済的である等の事情からである。
【0007】
しかし従来のファクシミリ装置では、同一内容の送信を複数のファクシミリ装置に対して行なう同報通信の場合においても、同報通信の相手側のファクシミリ装置の内のいずれかに親展送信または中継送信、あるいは双方を行なう必要がある場合には、それらの通信相手には個別に親展送信, 中継送信を行ない、それら以外の通信相手には同報通信を行なうという煩瑣な操作が必要であった。
【0008】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、複数の送信相手に同一内容の送信を行なう同報機能と複数の非標準機能とを有するファクシミリ装置において、同報機能により指定された送信先それぞれに関して、個別にいずれかの非標準機能の設定及びその設定内容に従った送信処理の実行を可能にすることを目的とする。
【0009】
具体的には、同報機能により複数のファクシミリ装置に対して同報通信を行なう際に、同報通信の送信先の個々のファクシミリ装置に対して親展機能または中継機能を個別に設定し、あるいはいずれの機能をも設定しないことを任意に選択し得るファクシミリ装置の提供を目的とする。
【0010】
また、本発明は、同報機能により指定された送信先それぞれに関して設定されている非標準機能の種類に応じて、予め設定されている優先順位に従って送信処理を実行するファクシミリ装置の提供を目的とする。
【0011】
具体的には、同報機能により指定された送信先の内のたとえば中継機能が設定されている送信先には優先的に通信を行ない、他のたとえば親展機能が設定されている送信先またはいずれの非標準機能も設定されていない送信先にはその後に通信を行なうようにしたファクシミリ装置の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明のファクシミリ装置は、複数の送信相手に同一内容の送信を行なう同報機能と、送信先において予め設定されている暗証番号の入力によってのみ通信内容が開示される親展機能,及び送信先から更に予め設定されている他のファクシミリ装置に対して同一内容の送信を自動的に行なう中継機能を含む付加的機能とを有するファクシミリ装置において、同報機能により指定された送信先と、送信先それぞれに対応して個別に前記付加的機能の内の親展機能又は中継機能のいずれかの設定が行なわれているか否かとを記憶する記憶手段を備え、この記憶手段の記憶内容に従って、親展機能が設定されている送信先に対しては親展機能による送信処理を、中継機能が設定されている送信先に対しては中継機能による送信処理を、同報機能によってそれぞれ実行するようにしてあることを特徴とする。
【0013】
また本発明は、同報機能により指定された送信先それぞれに関して前記記憶手段が記憶している付加的機能の種類に応じて予め設定されている優先順に従って、同報機能により送信処理を実行するようにしてあることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。図1は本発明のファクシミリ装置の一構成例を示すブロック図である。
【0016】
参照符号11は制御装置として機能するCPU であり、バス10を介して表示装置として機能するLCD(液晶表示デバイス)12 及びそのドライバ13, 入力装置として機能するキーマトリクス14及びそのインタフェイス(I/F)15,このファクシミリ装置の動作手順のプログラム等が格納されているROM 16, 受信したデータ, 送信すべきデータ等を一時記憶する記憶手段として機能するRAM 17, 2値画像信号の符号化/復号化装置として機能するコーデック(CODEC)18 等のディジタル信号処理を司る部分と接続されている。
【0017】
なお、RAM 17には、詳細は後述するが、同報通信時にユーザが設定した種々の情報、電話番号,親展または中継送信の指定の有無,親展または中継送信の指定が有る場合はそれに関する設定データ(親展設定データ,中継設定データ)が記憶されるRAM 17のアドレスがそれぞれ格納される同報テーブル170 が用意されている。
【0018】
また、CPU 11はバス10を介して、原稿を読み取るCCD(電荷結合素子)21 及びそれにより読み取られたアナログ画像信号をディジタル画像信号に変換する画像処理部22, ディジタル画像信号を用紙に印刷するプリンタ23等の画像の読み取り及び印刷を行なう部分と接続されている。更に、CPU 11はバス10を介して、この装置を通信回線網40に接続する網制御装置(NCU)31 及びモデム32等の通信機能を司る部分とも接続されている。
【0019】
このような図1に示されているファクシミリ装置の動作は、ROM 16に格納されているプログラムに従ってCPU 11により制御されるが、その一般的な動作は以下の如くである。なお、ファクシミリ通信は国際電気通信連合(ITU)-T 勧告T.4 により、二つの装置間の通信回線を接続するためのフェーズA (呼設定),メッセージ (本来送受信されるべき原稿のデータ) を送信するための種々の約束事をそれに先立って交換するためのフェーズB (プリメッセージ手順),メッセージを交換するためのフェーズC (メッセージ伝送),メッセージが終了したこと及びその確認のためのフェーズD (ポストメッセージ手順),二つの装置間の通信回線を遮断するためのフェーズE (呼開放) の5フェーズで段階的に行なわれることが規定されている。
【0020】
通常のファクシミリ通信を行なう場合、ユーザはキーマトリクス14を操作して送信を行なうこと指示すると共に相手先の電話番号をダイヤルする。これに応じて、CPU 11はまずフェーズAの呼設定を行なう。即ち、CPU 11はNCU 31に指示を与えて通信回線網40と接続し、発呼動作を行なう。呼設定により通信相手のファクシミリ装置と回線が接続されると、CPU 11はフェーズBのプリメッセージ手順を行なうことにより、双方の装置に要求される機能の識別と選択とを行なう。
【0021】
このフェーズBのプリメッセージ手順において、送信側と受信側のファクシミリ装置が親展機能,中継機能等の非標準機能の識別信号を使用する付加的機能(以下、非標準機能と言う)を備えているか否かの識別を行なう。
【0022】
この間に、ユーザが送信すべき原稿をCCD 21に読み取らせると、CCD 21により原稿から読み取られたアナログ画像信号は画像処理部22によりディジタル画像信号に変換され、更にコーデック18により所謂ランレングス符号化方式に従って符号化 (圧縮) され、一旦RAM 17に蓄積される。
【0023】
この後、CPU 11は信号の位相及び同期を合わせつつフェーズCのメッセージ伝送、即ち通信相手へ本来送信されるべき原稿から得られた符号化ディジタル画像信号 (メッセージ) をモデム32及びNCU 31を介して送信する。
【0024】
メッセージの全てを送信し終えると、CPU 11はフェーズDのポストメッセージ手順、即ちメッセージの終了及び確認を行なう。この確認が得られると、CPU 11はNCU 31に指示を与えて回線の切断、即ちフェーズEの呼開放を行なう。
【0025】
以上が通常のファクシミリ通信の発呼機側での基本的な動作であるが、被呼機側で受信を行なう場合の基本的な動作は以下の如くである。
【0026】
被呼機では、相手装置 (発呼機) からの呼設定によりNCU 31が通信回線網40と接続されると、CPU 11はまずフェーズBのプリメッセージ手順を行なうことにより、発呼機との間の通信が可能な状態になる。この後、CPU 11はフェーズCのメッセージ伝送により受信すべき原稿の符号化ディジタル画像信号をNCU 31及びモデム32を介して受信する。この符号化ディジタル画像信号はモデム32から一旦RAM 17に蓄積される。RAM 17に蓄積された符号化ディジタル画像信号は通常は直ちにコーデック18により元のディジタル画像信号に順次復号され、そのままプリンタ23に与えられて用紙に印刷されるか、または LCDドライバ13からLCD 12に与えられて画像表示される。
【0027】
但し、プリンタ23に用紙が無い場合、またはオペレータが希望して予め適宜の設定を行なっている場合、更には非標準機能の一つである親展機能による受信の場合には、RAM 17に蓄積されたメッセージはそのまま記憶されて出力されることはない。
【0028】
受信すべき原稿の信号を全て受信し終えると、CPU 11は発呼機との間でフェーズDのポストメッセージ手順を交換し、それが確認されるとフェーズEの呼開放を行なって通信を終了する。
【0029】
次に、図1に示されている本発明のファクシミリ装置が有する同報機能を利用し、更にその同報機能で指定された複数の送信相手のファクシミリ装置個々に共に非標準機能である親展送信または中継送信を指定し、あるいはいずれをも指定しない場合の動作手順について、CPU 11の制御手順を示す図2,図4及び図5のフローチャートと、図3のRAM 17に設けられている同報テーブル170 の記憶内容を示す模式図とを参照して説明する。但し、以下の説明においては、一つの同報通信の相手に対して親展送信と中継送信とを同時に指定することは出来ないものとする。
【0030】
なおここで、同報テーブル170 の内容について説明しておく。同報テーブル170 は、複数の区画に分割されており、それぞれの区画にはアドレス欄171,電話番号欄172,親展フラグ欄173,中継フラグ欄174,メモリアドレス欄175 が含まれる。アドレス欄171 にはそれぞれの区画を識別するためのアドレスTi(1, 2, 3…) が設定されており、電話番号欄172 には電話番号nが記憶され、親展フラグ欄173 には対応する電話番号nに親展送信が指定された場合に”1”がセットされ、中継フラグ欄174 には対応する電話番号nに中継送信が指定された場合に”1”がセットされ、メモリアドレス欄175 には対応する電話番号nに親展送信または中継送信が指定された場合に対応する親展設定データまたは中継設定データが格納されるRAM 17のメモリアドレスが記憶される。
【0031】
同報機能を利用して複数のファクシミリ装置に同一内容のファクシミリ通信を行なう場合、送信側のファクシミリ装置においては、通信相手になる複数のファクシミリ装置を予め指定しておく必要がある。換言すれば、同報機能を使用すること、及び送信先のファクシミリ装置の電話番号を予め設定しておく必要がある。以下、このような同報機能を利用するために必要な種々の情報を同報設定データという。
【0032】
また、親展機能を利用してファクシミリ通信を行なう場合は、その送信先である受信側のファクシミリ装置において個々のユーザに関して親展番号とそれに対応する親展者名及び暗証番号の設定が事前に必要であり、送信側の装置においては親展機能を使用すること、及び送信先のファクシミリ装置の電話番号及び受信者を特定するデータを設定しておく必要がある。以下、このような親展機能を利用するために必要な種々の情報を親展設定データという。
【0033】
更に、中継機能を利用してファクシミリ通信を行なう場合、送信側のファクシミリ装置において、中継機能を使用するここと、及び受信側のファクシミリ装置から次に送信を行なうべき転送先のファクシミリ装置の電話番号を予め設定しておく必要がある。以下、このような中継機能を利用するために必要な種々の情報を中継設定データという。
【0034】
なお、以下の説明においては、上述のような種々の設定の内の親展機能を利用する場合の受信側のファクシミリ装置における個々のユーザに関する親展番号とそれに対応する親展者名及び暗証番号の設定は事前に行なわれているものとする。
【0035】
本発明のファクシミリ装置、換言すれば送信側のファクシミリ装置においてユーザが送信操作を開始すると、CPU 11はまず同報機能を使用した送信が指定されているか否かを判断する (ステップS11)。同報送信が指定されていない場合には別途指定されている送信処理が実行される (ステップS23)。
【0036】
同報送信が指定されている場合、CPU 11はまずパラメータ”i”及び”j”を共に”1”に初期化する (ステップS12)。そして、ユーザが同報送信の一つの相手先のファクシミリ装置の電話番号nを入力すると、CPU 11は入力された電話番号をパラメータ”i”に従って、RAM 17内の同報テーブル170 のアドレス欄171 の”Ti”に対応する電話番号欄172 に記憶する (ステップS13)。
【0037】
次に、CPU 11はユーザが親展送信を指定したか否か、中継送信を指定したか否かを判断する (ステップS14, S17) 。この結果、ユーザが親展送信を指定している場合には、CPU 11はアドレス欄171 の”Ti”に対応する親展フラグ欄173 に”1”をセットする (ステップS15)と共に、ユーザが入力した親展送信に必要な種々の親展設定データをパラメータ”j”に従ってRAM 17のアドレス”Mj”に格納し、そのアドレスをメモリアドレス欄175 に記憶する (ステップS16)。また、ユーザが中継送信を指定している場合には、CPU 11はアドレス欄171 の”Ti”に対応する中継フラグ欄174 に”1”をセットする (ステップS18)と共に、ユーザが入力した親展送信に必要な種々の中継設定データをパラメータ”j”に従ってRAM 17のアドレス”Mj”に格納し、そのアドレスをメモリアドレス欄175 に記憶する (ステップS19)。
【0038】
ステップS16 またはS19 での設定が終了すると、CPU 11はパラメータ”j”を”1”インクリメントし (ステップS20)、ユーザが終了キーを操作したか否かを判断する (ステップS21)。ユーザが終了キー以外のキーを操作した場合には、CPU 11はパラメータ”i”を”1”インクリメントし (ステップS22)、前述のステップS13 へ処理を戻す。なお、ユーザが親展送信及び中継送信のいずれをも指定しなかった場合は、通常の送信 (標準機能による送信) が指定されていると見なされ、ユーザが入力した同報送信の相手先のファクシミリ装置の電話番号nはパラメータ”i”に従って、RAM 17内の同報テーブル170 のアドレス欄171 の”Ti”に対応する電話番号欄172 に記憶されるが、この場合には親展フラグも中継フラグもセットされない (”0”のまま)。
【0039】
図3に示されている例では、最初に入力された電話番号 (i=1に対応)は”012-34-5678 ”であり、親展送信が指定されており (親展フラグ=”1”、中継フラグ=”0”) 、親展設定データがRAM 17のメモリアドレス”Mj”=”1”に格納されたことを示しており、二番目に入力された電話番号 (i=2に対応)は”023-45-6789 ”であり、親展送信も中継送信も指定されておらず (親展フラグ=”0”、中継フラグ=”0”) 、三番目に入力された電話番号 (i=3に対応)は”034-56-7890 ”であり、中継送信が指定されている (親展フラグ=”0”、中継フラグ=”1”) 、中継設定データがRAM 17のメモリアドレス”Mj”=”2”に格納されたことを示している。
【0040】
以上のようにして、ユーザが同報通信の全ての電話番号を入力して終了キーを操作すると送信操作の手順が終了し、次にユーザが送信開始のキーを操作するとCPU 11は実際の送信処理を開始する。以下、図4及び図5のフローチャートを参照して説明する。
【0041】
まず、CPU 11は同報通信が指定されているか否かを判断する (ステップS31)。同報通信以外の送信処理が指定されている場合はそれに対応する処理が行なわれる (ステップS46)
【0042】
同報通信が指定されている場合、CPU 11はまずパラメータ”i”を”1”に初期化し (ステップS32)、パラメータ”i”=”1”に従って同報テーブル170 のアドレス”Ti”の中継フラグ欄174 の値が”1”であるか否か、換言すれば中継送信が指定されているか否かを判断する (ステップS33)。ここで、中継送信が指定されている場合、CPU 11は同報テーブル170 のアドレス”Ti”の電話番号欄172 から電話番号を、メモリアドレス欄175 からメモリアドレス”Mj”を読み出し、更にRAM 17のメモリアドレス”Mj”から中継設定データを読み出し (ステップS34)、電話番号欄172 から読み出した電話番号に対して公知の中継送信の手順で中継送信を行なう (ステップS35)。そして、CPU 11はパラメータ”i”を”1”インクリメントし (ステップS36)、インクリメントされたパラメータ”i”の値に対応する同報テーブル170 のアドレス欄171 にデータがあるか否かを判断する (ステップS37)。この判断結果が”YES ”である場合には前述のステップS33 へ処理を戻す。
【0043】
以上のステップS33, S34, S35, S36, S37 の処理が反復されると、同報テーブル170 から中継送信が指定されている (中継フラグ欄174 が”1”にセットされている) 電話番号が全て読み出され、それぞれに対する中継送信の処理が行なわれる。
【0044】
このようにして中継送信が指定されている全ての電話番号に対する中継送信の処理が完了すると、ステップS37 での判断結果が”NO”になるので、CPU 11は再度パラメータ”i”を”1”に初期化し (ステップS38)、パラメータ”i”=”1”に従って同報テーブル170 のアドレス”Ti”の中継フラグ欄174 の値が”0”であるか否か、換言すれば中継送信が指定されていないか否かを判断する (ステップS39)。ここで、中継送信が指定されていない場合、CPU 11は次に同じ同報テーブル170 のアドレス”Ti”の中継フラグ欄174 の値が”1”であるか否か、換言すれば親展送信が指定されているか否かを判断する (ステップS40)。ここで、親展送信が指定されている場合、CPU 11は同報テーブル170 のアドレス”Ti”の電話番号欄172 から電話番号を、メモリアドレス欄175 からメモリアドレス”Mj”を読み出し、更にRAM 17のメモリアドレス”Mj”から親展設定データを読み出し (ステップS41)、電話番号欄172 から読み出した電話番号に対して公知の親展送信の手順で送信を行なう (ステップS42)。そして、CPU 11はパラメータ”i”を”1”インクリメントし (ステップS44)、インクリメントされたパラメータ”i”の値に対応する同報テーブル170 のアドレス欄171 にデータがあるか否かを判断する (ステップS45)。この判断結果が”YES ”である場合には前述のステップS39 へ処理を戻す。
【0045】
但し、上述のステップS40 において親展送信が指定されていないと判断された場合、CPU 11は同報テーブル170 のアドレス”Ti”の電話番号欄172 から電話番号を読み出して公知の手順で送信を行ない (ステップS43)、ステップS44 へ処理を進める。
【0046】
以上のステップS39, S40, S41, S42, S43, S44, S45 の処理が反復されると、同報テーブル170 から中継送信が指定されていない (中継フラグ欄174 が”0”) 電話番号が全て読み出され、それぞれに対する親展送信または標準送信の処理が行なわれる。
【0047】
図3に示されている例では以下のような送信処理が行なわれる。最初に読み出されるのは中継フラグ欄174 に”1”がセットされている内のアドレス”Ti”=”3”の電話番号”034-56-7890 ”であり、RAM 17のメモリアドレス”Mj”=”2”から中継設定データが読み出されて中継送信の手順に従って送信が行なわれる。次に、他にも中継フラグ欄174 に”1”がセットされている電話番号があればその電話番号が対応する電話番号欄172 から、中継設定データがRAM 17のメモリアドレス”Mj”から読み出されて中継送信される。
【0048】
そして、中継フラグ欄174 に”1”がセットされている電話番号に対する中継送信が全て終了すると、次は順に、中継フラグ欄174 に”0”がセットされている内のアドレス”Ti”=”1”の電話番号”012-34-5678 ”が読み出され、対応する親展フラグ欄173 に”1”がセットされているのでRAM 17のメモリアドレス”Mj”=”1”から親展設定データが読み出されて親展送信の手順に従って送信が行なわれる。その次に、中継フラグ欄174 に”0”がセットされている内のアドレス”Ti”=”2”の電話番号”023-45-6789 ”が読み出され、対応する親展フラグ欄173 は”0”であるので標準の手順に従って送信が行なわれる。
【0049】
以上のようにして、CPU 11は同報テーブル170 に記憶されている全ての電話番号に関して、中継フラグ欄174 が”1”にセットされている電話番号の全てをまず送信処理し、次に中継フラグ欄174 が”0”である電話番号の全てに対して、親展フラグ欄173 に”1”がセットされていれば親展送信の手順で、親展フラグ欄173 が”0”であれば標準の手順でそれぞれ送信を行なう。
【0050】
このように本発明のファクシミリ装置においては、同報送信が指定されている電話番号の内の更に中継送信が指定されている電話番号に対して優先して送信するようにしている。これは、同報通信の「同報性」に鑑みて、中継送信を行なう場合には最終の送信先での受信が完了するまでに時間を要するため、中継送信を優先しているためである。
【0051】
なお、上述の実施の形態においては、非標準機能として親展機能と中継機能とを例として挙げたが、これらは一例であって限定されるものではない。また、親展送信よりも中継送信を優先するようにしているが、この点に関しても限定されるものではな、他の理由により親展送信を優先するようにしてもよいことは言うまでもない。
【0052】
【発明の効果】
以上に詳述したように本発明に係るファクシミリ装置によれば、同報通信の相手の各ファクシミリ装置に対して個別に付加的機能、たとえば親展送信または中継送信等の非標準機能の指定を行なうこと、あるいはいずれの指定をも行なわないことのいずれかが設定可能になる。このため、従来は同一内容の送信を複数のファクシミリ装置に対して行なう場合においても、同報通信の相手側のファクシミリ装置の内のいずれかに異なる付加的機能を使用して送信する必要がある場合には、それらの通信相手には個別に設定を行ない、それら以外の通信相手には単なる同報通信を行なうという煩瑣な操作が必要であったが、本発明のファクシミリ装置ではそのような煩瑣な操作は不要になる。
【0053】
また、同報送信の際に個別に指定可能な二つ以上の付加的機能に優先順位を付与することが可能になるので、個々の事情に応じていずれかの機能を使用した送信を優先的に行なうことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のファクシミリ装置の実施に使用されるファクシミリ装置の一構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明のファクシミリ装置により同報通信を行なう際の送信操作の手順を示すフローチャートである。
【図3】本発明のファクシミリ装置より同報通信を行なう際に同報通信データを記憶する同報テーブルの内容を示す模式図である。
【図4】本発明のファクシミリ装置により行なわれる同報通信の送信処理の手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明のファクシミリ装置により行なわれる同報通信の送信処理の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11 CPU
14 キーマトリクス
17 RAM
170 同報テーブル

Claims (2)

  1. 複数の送信相手に同一内容の送信を行なう同報機能と、送信先において予め設定されている暗証番号の入力によってのみ通信内容が開示される親展機能,及び送信先から更に予め設定されている他のファクシミリ装置に対して同一内容の送信を自動的に行なう中継機能を含む付加的機能とを有するファクシミリ装置において、
    前記同報機能により指定された送信先と、該送信先それぞれに対応して個別に前記付加的機能の内の親展機能又は中継機能のいずれかの設定が行なわれているか否かとを記憶する記憶手段を備え、
    該記憶手段の記憶内容に従って、親展機能が設定されている送信先に対しては親展機能による送信処理を、中継機能が設定されている送信先に対しては中継機能による送信処理を、同報機能によってそれぞれ実行するようにしてあることを特徴とするファクシミリ装置。
  2. 前記同報機能により指定された送信先それぞれに関して前記記憶手段が記憶している付加的機能の種類に応じて予め設定されている優先順に従って、同報機能により送信処理を実行するようにしてあることを特徴とする請求項1に記載のファクシミリ装置。
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