JP3666535B2 - 受信機用ic - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、受信機用ICに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば「特開平1−273432号公報」の技術によれば、スーパーヘテロダイン方式のFM受信機を、ダイレクトコンバージョン方式とすることにより1チップIC化することができる。
【0003】
図4は、そのようなICおよび受信機の一例を示すもので、この例においては、FM中間周波数が150 kHzの場合であり、鎖線で囲った部分がIC10として1チップ化され、鎖線の外側の部品ないし回路がIC10に外付けとされて受信機が構成される。
【0004】
そして、その外付け部品(ないし外付け回路)のうち、符号41はアンテナ、符号42はFMバンドを通過帯域とするプリセレクタ(バンドパスフィルタ)、符号43は、コイルおよびバリコン(可変コンデンサ)により構成された局部発振用の共振回路、符号44はスピーカである。
【0005】
そして、FM受信時には、アンテナ11の受信信号が、プリセレクタ42および高周波アンプ11の信号ラインを通じてミキサ回路12I、12Qに供給される。ここで、目的とする受信信号SRXは、
SRX=Asin ωRXt
ωRX=2πfRX
であるとする。また、以後の信号処理においては、各信号の相対的な振幅および位相が関係するだけなので、上式および以後の説明においては、各信号の初期位相は省略する。
【0006】
そして、
fLO:局部発振周波数
fLO=fRX−fIF
fIF:FM中間周波数(=150 kHz)
とすると、局部発振回路21において、共振回路43のバリコンの操作に対応して本来の局部発振周波数fLOの2倍の周波数の局部発振信号SLOが形成される。
【0007】
そして、この信号SLOが分周回路22I、22Qに供給されて1/2分周され、例えば図6に実線で示すように、信号SLOの立ち上がり方向のゼロクロス点および立ち下がり方向のゼロクロス点で反転する信号SLI、SLQが形成される。すなわち、信号SLO は、周波数fLOで、かつ、位相が互いに90°異なる信号SLI、SLQ
SLI=Bcos ωLO
SLQ=Bsin ωLO
ωLO=2πfLO
に分周される。なお、上式および以下の説明においては、簡単のため、信号SLI、SLQについては、基本波成分についてのみ示し、高調波成分については無視する。
【0008】
そして、これら信号SLI、SLQがミキサ回路12I、12Qにそれぞれ局部発振信号として供給される。
【0009】
したがって、ミキサ回路12I、12Qの出力信号SII、SIQは、
となる。
【0010】
そして、後述するように、これら信号SII、SIQのうち、角周波数(ωRX+ωLO)の信号成分は除去され、角周波数(ωRX−ωLO)の信号成分が中間周波信号として使用されるので、簡単のため、上式の角周波数(ωRX+ωLO)の信号成分を無視すると、上式は、
SII=αsin (ωRX−ωLO)t
SIQ=αcos (ωRX−ωLO)t
となる。
【0011】
そして、このとき、イメージ信号Simは、
Sim=Csin ωimt
ωim=ωLO+ωIF
ωIF=2πfIF
であるから、プリセレクタ42からの受信信号SRXにイメージ信号Simが含まれているとすれば、このときの信号SII、SIQは、
SII=αsin (ωRX−ωLO)t+βsin (ωim−ωLO)
SIQ=αcos (ωRX−ωLO)t+βcos (ωim−ωLO)t
β=A・C/2
となる。
【0012】
そして、このとき、さらに、
ωRX<ωLO<ωim
であるから、上式は、
となる。
【0013】
そして、これら信号SII、SIQが移相回路13I、13Qに供給される。この移相回路13I、13Qは、例えば、コンデンサ、抵抗器およびオペアンプを使用したアクティブフィルタにより構成され、移相回路13Iが信号SIIを値φだけ移相するとともに、移相回路13Qが信号SIQを値(φ+90°)だけ移相するものであり、この移相により、必要とする中間周波帯域において、入力された2つの信号SII、SIQを、位相差が90°±1°の関係に移相するものである。
【0014】
こうして、移相回路13I、13Qにより、信号SIQが信号SIIに対して90°進相され、信号SII、SIQは、
SII=−αsin (ωLO−ωRX)t+βsin (ωim−ωLO)t
とされる。
【0015】
そして、これら信号SII、SIQが加算回路14に供給されて加算され、加算回路14からは
で示される信号SIFは取り出される。
【0016】
ここで、上式において、
であるから、信号SIFは目的とする受信信号SRXの中間周波信号である。そして、プリセレクタ42からの受信信号SRXにイメージ信号Simが含まれていても、この中間周波信号SIFには、イメージ信号Simによる信号成分は相殺されて含まれていない。
【0017】
こうして、加算回路14からは、受信信号SRXから変換された中間周波信号SIF(および角周波数(ωRX+ωLO)の信号成分など)が取り出される。
【0018】
そして、この中間周波信号SIFが、FM中間周波フィルタ用のバンドパスフィルタ15に供給される。このバンドパスフィルタ15は、例えば、移相回路13I、13Qと同様にアクティブフィルタにより構成されるとともに、その通過中心周波数は150 kHzとされる。こうして、バンドパスフィルタ15において、角周波数(ωRX+ωLO)の信号成分などの不要な信号成分が除去され、中間周波信号SIFだけが取り出される。
【0019】
そして、この取り出された信号SIFが、リミッタアンプ16を通じてパルスカウント形のFM復調回路17に供給されてオーディオ信号が取り出され、このオーディオ信号が低周波アンプ18を通じてスピーカ44に供給される。
【0020】
こうして、図4のIC10によれば、FM中間周波数を150 kHzと低くしているので、中間周波フィルタ15をアクティブ型とすることによりIC化することができ、この結果、鎖線で囲った部分10を1チップIC化することができる。
【0021】
また、そのように中間周波数を低くすると、イメージ特性が低下するが、上記のように、プリセレクタ42からの受信信号SRXにイメージ信号Simが含まれていても、加算回路14においてイメージ信号Simの信号成分を相殺することができ、したがって、イメージ特性を良好なものとすることができる。
【0022】
さらに、上述においては、IC10をバリコンにより同調を行うアナログ同調方式のFM受信機に適用した場合であるが、IC10をPLLにより選局を行うシンセサイザ方式のFM受信機に適用することもできる。
【0023】
図5は、IC10をシンセサイザ方式のFM受信機に適用した場合の一例を示す。この場合には、局部発振用の共振回路43が、局部発振コイルL43及び可変容量ダイオードD43により構成される。
【0024】
そして、この共振回路43がPLL430の一部とされる。すなわち、共振回路43に得られる局部発振信号SLOが、バッファアンプ431を通じて可変分周回路432に供給されて1/Nの周波数の信号S32に分周される。そして、この分周信号S32が位相比較回路433に供給されるとともに、発振回路434から基準となる周波数、例えば100 kHzの発振信号が取り出され、この信号が比較回路433に供給される。そして、この比較回路433の比較出力が、ローパスフィルタ435及びバッファ抵抗器R43を通じて可変容量ダイオードD43にその制御電圧として供給される。
【0025】
したがって、定常時には、分周信号S32の周波数と、発振回路434の発振周波数(=100 kHz)とは等しいので、このときの局部発振信号SLOの発振周波数2fLOは、
2fLO=N×100 〔kHz〕
となっている。
【0026】
そして、このとき、
fRX=fLO+fIF
fIF=150 kHz
とされている。したがって、これらの式から、
fRX=N×50+150 〔kHz〕
となる。
【0027】
したがって、可変分周回路432の分周比Nを1517〜1797の範囲で2ずつ変更すれば、その分周比Nに対応して信号SLI、SLQの周波数fLOが75.85 MHz〜89.85 MHzの範囲を100 kHzステップで変化するので、受信周波数fRXを76MHz〜90MHzの範囲で100 kHzステップで変更することができる。なお、分周比Nは、一般のPLLシンセサイザ方式の受信機と同様、マイクロコンピュータにより設定あるいは変更することができる。
【0028】
こうして、IC10は、PLLシンセサイザ方式のFM受信機にも使用することができる。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のIC10において、局部発振回路21の発振信号SLOの波形が例えば図6に破線で示すように歪んでいると、信号SLOの正の半サイクル期間の長さτ+ と、負の半サイクル期間の長さτ- とが違ってしまい、すなわち、信号SLOはデューティレシオが50%ではなくなってしまう。
【0030】
そして、信号SLI、SLQは、信号SLOのゼロクロス点で反転するのであるから、信号SLOのデューティーレシオが50%でなくなれば、図6に破線で示すように、信号SLIと信号SLQとの位相差が90°からずれてしまう。
【0031】
すると、加算回路14に供給される信号SII中のイメージ信号Simと、信号SIQ中のイメージ信号Simとの位相差が180 °にならなくなり、この結果、加算回路14において、信号SII中のイメージ信号Simと、信号SIQ中のイメージ信号Simとが十分に相殺されなくなるので、加算回路14から出力される中間周波信号SIFにイメージ信号Simが残留してしまう。
【0032】
実験および理論計算によれば、信号SLI、SLQの位相差のずれが90°から±1°以内であれば(位相差が89°〜91°であれば)、40dBのイメージ抑圧比を得ることができるが、位相差のずれが2°になると、イメージ抑圧比は34dBに低下してしまう。
【0033】
そこで、ALC回路を設け、局部発振回路21の発振信号SLOのレベルを検出するとともに、その検出信号により信号レベルを規定値に制御することが考えられている。つまり、そのようにすれば、発振信号SLOに含まれる歪み成分(高調波成分)が減少し、信号SLOの波形がきれいな正弦波状になってデューティーレシオが50%になるので、信号SLIと信号SLQとの位相差が90°になり、所期のイメージ特性を得ることができる。
【0034】
ところが、この受信機をテレビ放送波などの妨害波の強い地域で使用すると、その強レベルの妨害波信号がアンテナ41からミキサ回路12I、12Qを通じて局部発振回路21に飛び込んでしまう。すると、ALC回路が、発振信号SLOのレベルを検出するとき、その妨害波信号も含んで検出をすることになるので、発振回路21の発振強度が目標値よりも低下してしまい、最悪の場合には、発振が停止してしまう。
【0035】
この発明は、以上のような問題点を解決しようとするものである。
【0036】
【課題を解決するための手段】
このため、この発明においては、
局部発振回路と、
この局部発振回路の発振信号を使用して受信信号を中間周波信号に周波数変換するミキサ回路と、
上記発振信号のレベルを検出して上記発振信号のレベルを所定の一定値に制御するALC回路と、
このALC回路の動作の許可・禁止を制御する回路と
を有する受信機用IC
とするものである。
したがって、妨害波の強い地域では、ALC回路の動作を禁止することにより、発振回路が正常に動作し、その発振信号が出力される。
【0037】
【発明の実施の形態】
図1および図2は、この発明の一例を紙面の都合で2分割して示すもので、図1の右側が図2の左側につながる。そして、これら図1および図2において、IC10は、その全体が図4および図5により説明したように構成されるとともに、局部発振回路21およびALC回路23が、例えば以下のように構成される。
【0038】
すなわち、IC10において、符号T11〜T15はIC10の端子(外部接続ピン)の一部を示し、端子T11は電源端子、端子T15は接地端子である。そして、これら電源端子T11と接地端子T15との間に電池45が接続されて例えば3Vの直流電圧が供給される。
【0039】
また、局部発振回路21がトランジスタQ11〜Q13により構成される。この場合、トランジスタQ11、Q12のエミッタが定電流源用のトランジスタQ13のコレクタに接続され、トランジスタQ11、Q12のベースが相手のコレクタに接続される。さらに、トランジスタQ12のコレクタが端子T13に接続され、例えば1.25Vの定電圧源V11が端子T12に接続されるとともに、これら端子T12と端子T13との間に同調回路43が接続される。
【0040】
したがって、トランジスタQ11のコレクタからは局部発振信号SLOが得られるとともに、その信号レベルはトランジスタQ11、Q12のエミッタ電流の大きさに対応したレベルとなる。そして、この局部発振信号SLOが分周回路22I、22Qに供給される。
【0041】
さらに、ALC回路23がトランジスタQ21〜Q33により構成される。すなわち、トランジスタQ12のコレクタに、トランジスタQ21のベースが接続されるとともに、トランジスタQ21のエミッタと端子T14との間に定電流源用のトランジスタQ22と、コンデンサC21とが接続される。
【0042】
こうして、トランジスタQ21はB級バイアスとされ、トランジスタQ21により発振信号SLOが整流ないし検波されるとともに、コンデンサC21によりその整流出力が平滑され、発振信号SLOの信号レベルに対応したレベルの直流電圧VDCが取り出される。つまり、発振信号SLOのレベルが検出されたことになる。
【0043】
そして、この電圧VDCが、トランジスタQ23、Q24によりトランジスタQ25のベースに供給されるとともに、トランジスタQ25のエミッタがトランジスタQ13のベースに接続され、トランジスタQ25のコレクタが端子T14に接続される。
【0044】
また、トランジスタQ31〜Q33により端子T11を基準電位点としてカレントミラー回路231が構成され、その入力側のトランジスタQ31に、ダイオード接続されたトランジスタQ34および抵抗器R34により一定の直流電流が供給され、トランジスタQ32、Q33のコレクタからそれぞれ一定の出力電流が取り出される。
【0045】
そして、トランジスタQ32のコレクタ電流がダイオード接続されたトランジスタQ26に供給され、その降下電圧がトランジスタQ22にベースバイアス電圧として供給され、トランジスタQ22は定電流源とされる。また、トランジスタQ33がトランジスタQ25のエミッタに接続される。
【0046】
さらに、端子T14と端子T15との間に、ALC回路23の動作の許可・禁止を制御するスイッチ46が接続され、端子T14がトランジスタQ41、Q42を通じてトランジスタQ43のベースに接続されるとともに、このトランジスタQ43のコレクタ・エミッタ間がトランジスタQ31のベースと端子T11との間に接続される。
【0047】
さらに、トランジスタQ11、Q12のエミッタと端子T15との間に、抵抗器R44と、トランジスタQ44のコレクタ・エミッタ間との直列回路が接続され、トランジスタQ44のベースに電圧源V11からベースバイアス電圧が供給されるとともに、そのトランジスタQ44のベースと端子T14との間に、トランジスタQ45のコレクタ・エミッタ間が接続され、そのベースが端子T14に接続される。
【0048】
また、例えば図3に示すように、プリセレクタ42の後段における受信信号SRXの信号ラインに、アッテネータ用の抵抗器R47と感度切り換えスイッチ47との直列回路が接続されるとともに、スイッチ46がスイッチ47に連動するものとされる。
【0049】
このような構成において、スイッチ46をオフとした場合には、トランジスタQ41が電圧源V11の電圧によりバイアスされてオンとなるので、トランジスタQ42がオフとなり、トランジスタQ43もオフとなる。したがって、カレントミラー回路231が有効に動作し、トランジスタQ32、Q33からそれぞれ所定のコレクタ電流が出力される。
【0050】
また、スイッチ46がオフなので、トランジスタQ45も電圧源V11の電圧によりバイアスされてオンとなり、トランジスタQ44がオフとなる。したがって、トランジスタQ11、Q12のエミッタ電流の和はトランジスタQ13のコレクタ電流に等しくなる。
【0051】
そして、例えば発振信号SLOのレベルが大きくなると、トランジスタQ21に供給される信号SLOのレベルも大きくなり、その整流電圧VDCのレベルが上昇する。すると、トランジスタQ23がオフ方向に変化してトランジスタQ24もオフ方向に変化するので、トランジスタQ25のベースの電位(対接地)が低下してそのコレクタ電流が増加する。
【0052】
そして、トランジスタQ25のコレクタ電流が増加すれば、トランジスタQ33のコレクタ電流は一定であるから、トランジスタQ13のベース電流が減少し、そのコレクタ電流も減少する。したがって、トランジスタQ11、Q12のエミッタ電流が減少するので、トランジスタQ11、Q12により形成される発振信号SLOのレベルは小さくなる。
【0053】
また、発振信号SLOのレベルが小さくなると、上述とは逆に、整流電圧VDCのレベルが低下するので、トランジスタQ23、Q24がオン方向に変化し、トランジスタQ25のコレクタ電流が減少する。したがって、トランジスタQ13のコレクタ電流が増加してトランジスタQ11、Q12のエミッタ電流が増加するので、発振信号SLOのレベルは大きくなる。
【0054】
こうして、スイッチ46がオフの場合には、ALC回路23が有効となり、発振信号SLOのレベルは所定の一定値に保持される。したがって、発振信号SLOは歪みが減少してデューティーレシオが50%となるので、分周信号SLI、QLQの位相差は90°となり、イメージ特性が改善される。
【0055】
一方、スイッチ46をオンとした場合には、トランジスタQ41がオフとなるので、トランジスタQ42がオンとなってトランジスタQ43がオンとなり、したがって、トランジスタQ31〜Q33がオフとなるので、トランジスタQ13もオフとなり、ALC回路23の動作は禁止される。
【0056】
また、スイッチ46がオンなので、トランジスタQ45がオフとなり、トランジスタQ44がオンとなる。したがって、トランジスタQ11、Q12のエミッタ電流は抵抗器R21により決まる一定の大きさとなり、発振回路21からは抵抗器R21により決まる一定のレベルの発振信号SLOが出力される。
【0057】
したがって、受信機を妨害波の強い地域で使用する場合、スイッチ46をオンにすれば、その強レベルの妨害波がアンテナ41からミキサ回路12I、12Qを通じて局部発振回路21に飛び込んでも、ALC回路23が誤動作して発振回路21の発振を停止させることがなく、発振信号SLOを得ることができ、放送を正常に受信することができる。
【0058】
こうして、このIC10によれば、ALC回路23により局部発振信号SLOのレベルを一定に制御することにより、イメージ特性を改善することができるとともに、妨害波の強い地域であっても、スイッチ46をオンとすることにより、局部発振回路21を正常に動作させることができ、放送を正常に受信することができる。
【0059】
また、スイッチ46をオンにした場合には、信号SLI、SLQの位相差が90°からずれてイメージイメージ特性の低下することもあるが、スイッチ46をオンにした場合には、スイッチ47もオンになって受信信号SRXと同時にイメージ信号Simのレベルも減衰させられているので、イメージ特性の低下はあまり問題にならない。
【0060】
なお、上述において、ミキサ回路12I、12Qに供給される受信信号SRXあるいはミキサ回路12I、12Qから出力される中間周波信号SII、SIQのレベルを検出し、その検出出力により、スイッチ46のオン・オフの場合と同様にALC回路23の動作の許可・禁止を制御することもできる。
【0061】
【発明の効果】
この発明によれば、イメージ特性を改善することができるとともに、妨害波の強い地域であっても、局部発振回路を正常に動作させることができ、放送を正常に受信することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一形態の一部を示す接続図である。
【図2】図1の続きの一形態を示す接続図である。
【図3】この発明の一形態を示す接続図である。
【図4】FM受信機用の一形態を示す系統図である。
【図5】FM受信機の他の形態を示す系統図である。
【図6】この発明を説明するための波形図である。
【符号の説明】
10…IC、12Iおよび12Q…ミキサ回路、13Iおよび13Q…移相回路、15…バンドパスフィルタ、16…リミッタアンプ、17F…FM復調回路、21…局部発振回路、22Iおよび22Q…分周回路、23…ALC回路、42…プリセレクタ、43…局部発振回路用の共振回路、44…スピーカ
Claims (2)
- 局部発振回路と、
この局部発振回路の発振信号を使用して受信信号を中間周波信号に周波数変換するミキサ回路と、
上記発振信号のレベルを検出して上記発振信号のレベルを所定の一定値に制御するALC回路と、
このALC回路の動作の許可・禁止を制御する回路と
を有する受信機用IC。 - 請求項1に記載の受信機用ICにおいて、
上記発振信号を分周する分周回路を
有し、
上記分周回路の分周出力を上記ミキサ回路に供給して上記周波数変換を行う
ようにした受信機用IC。
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