JP3338463B2 - トラッキング補正回路 - Google Patents

トラッキング補正回路

Info

Publication number
JP3338463B2
JP3338463B2 JP21598691A JP21598691A JP3338463B2 JP 3338463 B2 JP3338463 B2 JP 3338463B2 JP 21598691 A JP21598691 A JP 21598691A JP 21598691 A JP21598691 A JP 21598691A JP 3338463 B2 JP3338463 B2 JP 3338463B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
signal
frequency
amplifier
sin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP21598691A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0537410A (ja
Inventor
大和 岡信
均 富山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP21598691A priority Critical patent/JP3338463B2/ja
Publication of JPH0537410A publication Critical patent/JPH0537410A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3338463B2 publication Critical patent/JP3338463B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Input Circuits Of Receivers And Coupling Of Receivers And Audio Equipment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ラジオ受信機のトラ
ッキング補正に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばスーパーヘテロダイン方式のAM
受信機において、 fr :アンテナ同調回路の同調周波数(受信を希望する
周波数)。 fi :中間周波数。例えば、450 kHz。 fo :局部発振周波数。 とすれば、アッパーヘテロダインの場合、同調周波数f
r あるいは局発周波数fo にかかわらず、常に、 fr =fo −fi が成立していなければならない。
【0003】すなわち、局部発振周波数が値fo のとき
には、アンテナ同調回路の同調周波数fr は値(fo −
fi )でなければならない。あるいは、アンテナ同調回
路の同調周波数が値fr のときには、局部発振周波数f
o は値(fr +fi )でなければならない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、実際のスー
パーヘテロダイン受信機においては、アンテナ同調回路
のバリコン(可変コンデンサ)と、局部発振回路のバリ
コンとの間に、容量誤差ないし連動誤差があるので、ト
ラッキングエラーを生じてしまう。すなわち、局部発振
周波数が値fo であるとすれば、このときのアンテナ同
調回路の同調周波数fr は値(fo −fi )でなければ
ならない。しかし、容量誤差ないし連動誤差があると、
実際のアンテナ同調回路の同調特性は、図4に実線Aで
示すような特性となり、同調周波数fr が、本来の周波
数(fo −fi )から周波数Δfだけずれてしまう。
【0005】そして、このようなエラーを生じていると
きには、アンテナ同調回路の利得がΔGだけ低下するこ
とになるので、結果として受信感度がΔGだけ低下する
ことになる。したがって、スーパーヘテロダイン受信機
においては、トラッキングエラーがあると、受信感度が
低下してしまう。
【0006】このため、スーパーヘテロダイン受信機に
おいては、トラッキングエラーの少ない特別なバリコン
を使用したり、受信機の組み立て時にバリコンの電極を
機械的に曲げて容量を補正し、トラッキングエラーを少
なくしている。
【0007】しかし、トラッキングエラーの少ないバリ
コンは高価であり、受信機がコストアップとなってしま
う。また、受信機の組み立て時にバリコンの容量を補正
するのでは、コストアップに加えて歩止まりの低下も招
いてしまう。
【0008】また、シンセサイザ受信機のように、バリ
コンに代えて可変容量ダイオードを使用する受信機もあ
るが、可変容量ダイオードには、中間周波数450 kHzに
対応した容量特性のものがない。このため、可変容量ダ
イオードを使用する場合には、その可変容量ダイオード
に補正用コンデンサを接続して使用しているが、そのよ
うにしても、原理的にトラッキングエラーを生じてしま
う。したがって、やはり受信感度が低下してしまう。
【0009】さらに、バリコンを使用する場合でも、後
述するように、中間周波数fi が標準的な値450 kHzで
はないときには、一般のバリコンでは、トラッキングエ
ラーが大きくなりすぎて、使用できない。
【0010】この発明は、以上のような問題点を解決し
ようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】このため、この発明にお
いては、 1.受信方式は、スーパーヘテロダイン方式とする。 2.アンテナ同調回路をQダンプしてトラッキングエラー
を低減する。 3.この場合、アンテナ同調回路に抵抗器を接続してQダ
ンプを行うと、その抵抗器によりノイズを発生し、受信
感度が低下してしまう。そこで、アンテナ同調回路の次
として接続されている高周波アンプの入力インピーダ
ンスを低くして、アンテナ同調回路のQダンプを行う。
とするものである。
【0012】すなわち、この発明においては、スーパー
ヘテロダイン方式の受信機において、アンテナ同調回路
と、 このアンテナ同調回路にその次段として接続された
高周波アンプと、この高周波アンプに設けられた負帰還
回路とを有し、上記高周波アンプにより増幅された高周
波信号を、上記負帰還回路により上記高周波アンプの入
力側に負帰還して上記高周波アンプの入力インピーダン
スを低下させ、この入力インピーダンスの低下により、
上記アンテナ同調回路をQダンプしてトラッキング補正
を行うようにしたトラッキング補正回路とするものであ
る。
【0013】
【作用】アンテナ同調回路1がQダンプされてトラッキ
ングエラーが補正されるとともに、そのQダンプが次段
の回路11の入力インピーダンスにより行われるので、
受信感度の低下がない。
【0014】
【実施例】図1及び図2は、AM受信機のフロントエン
ド部を示し、1はアンテナ同調回路、2は局部発振用の
共振回路で、同調回路1は、バーアンテナ(アンテナ同
調コイル)L1 及びバリコンVC1 とから構成され、共振
回路2は、局部発振コイルL2 と、バリコンVC1 に連動
するバリコンVC2 とから構成されている。なお、実際に
は、鎖線で囲った部分10が1チップIC化されてい
る。
【0015】また、11は高周波アンプを示す。すなわ
ち、トランジスタQ11のエミッタに定電流源用のトラン
ジスタQ24が接続されてトランジスタQ11はエミッタフ
ォロワとされるとともに、コイルL1 のタップ端子が、
トランジスタQ11を通じてトランジスタQ12のベースに
接続される。そして、トランジスタQ12、Q13のエミッ
タが、定電流源用のトランジスタQ23のコレクタに共通
接続されるとともに、トランジスタQ12、Q13のコレク
タが、ダイオード接続されたトランジスタQ15、Q16に
接続されて差動アンプ111が構成される。さらに、ダ
イオード接続されたトランジスタQ14と、定電流源用の
トランジスタQ22とにより、トランジスタQ13にベース
バイアスが供給される。
【0016】そして、トランジスタQ22〜Q24は、トラ
ンジスタQ21を入力側としてカレントミラー回路112
を構成しているものであり、トランジスタQ21には、そ
のカレントミラー回路112に流れる電流を決定する定
電流源Q25が接続される。
【0017】さらに、トランジスタQ15、Q16は、トラ
ンジスタQ31、Q32を出力側としてそれぞれカレントミ
ラー回路113、114を構成しているとともに、トラ
ンジスタQ31、Q32のコレクタには、トランジスタQ3
4、Q35を有するカレントミラー回路115が接続され
る。このカレントミラー回路115は、トランジスタQ
31、Q32及び抵抗器R11とともに、負帰還回路を構成し
ているもので、トランジスタQ32、Q34のコレクタが、
負帰還用の抵抗器R11を通じてトランジスタQ11のベー
スに接続される。
【0018】さらに、12はミキサ回路を示す。すなわ
ち、このミキサ回路12は、トランジスタQ41〜Q46に
よりダブルバランス型に構成されるとともに、トランジ
スタQ43、Q46は、カレントミラー回路113、114
に、その出力側トランジスタとしてそれぞれ接続され
る。
【0019】また、トランジスタQ41、Q45及びQ42、
Q44のベースに、局部発振回路13が接続され、トラン
ジスタQ41、Q44及びQ42、Q45のコレクタに、トラン
ジスタQ47、Q48を有するカレントミラー回路121が
接続される。
【0020】このような構成によれば、同調回路1によ
り放送波信号Sr が選択され(このときの同調周波数f
r は、理想的には、周波数(fo−fi ))、この信号
Srが、トランジスタQ11を通じてトランジスタQ12に
供給され、信号電圧から信号電流に変換されるととも
に、増幅され、トランジスタQ12、Q13のコレクタから
互いに逆相の信号Sr が出力される。そして、この信号
Sr が、トランジスタQ15、Q16を通じてトランジスタ
Q43、Q46に供給されるとともに、このとき、トランジ
スタQ41、Q45及びQ42、Q44には局発回路13から局
部発振信号So (周波数fo )が供給されている。
【0021】したがって、信号Sr は、トランジスタQ
41〜Q46において、信号So により中間周波信号Si
(周波数fi )に周波数変換され、この中間周波信号S
i がトランジスタQ41、Q44及びQ42、Q45のコレクタ
から取り出されるとともに、カレントミラー回路121
により合成され、トランジスタQ42、Q45、Q48のコレ
クタから中間周波信号Si が取り出される。
【0022】さらに、この場合、トランジスタQ15、Q
16からの信号Sr が、トランジスタQ31、Q32を通じて
カレントミラー回路115に供給されて合成され、トラ
ンジスタQ32、Q34のコレクタから逆相の信号Sr が取
り出され、この信号Sr が、抵抗器R11を通じてトラン
ジスタQ11のベースに負帰還される。
【0023】したがって、アンプ11は、等価的に図3
のように示すことができるが、この場合、アンプ11に
抵抗器R11による負帰還がかかっていないとすれば、ア
ンプ11の初段はエミッタフォロワのトランジスタQ11
なので、その入力インピーダンスは十分に大きい。した
がって、 Av :負帰還のかかっていないときのアンプ11の電圧
利得。 Vin:信号Sr の信号電圧。 ir :抵抗器R11を流れる信号電流。 Zin:負帰還のかかっているときのアンプ11の入力イ
ンピーダンス。 とすれば、 (Av ・Vin−Vin)/R11=ir であるから、 Vin/ir =R11/(Av −1) となる。そして、利得Av が十分に大きいとすれば、上
式は、 Vin/ir =R11/Av となり、さらに、 Zin=Vin/ir であるから、上式は、 Zin=R11/Av となる。
【0024】したがって、例えば、 R11=400 kΩ、Av =20倍 とすれば、アンプ11の入力インピーダンスZinは20k
Ωとなり、アンテナ同調回路1は、この20kΩの入力イ
ンピーダンスZinによりQダンプされたことになる。
【0025】したがって、このQダンプの結果、同調回
路1の同調特性は、図4に破線Bで示すようにブロード
になり、同調回路1の同調周波数fr が、本来の周波数
(fo −fi )からずれていたとしても、その周波数
(fo −fi )における利得の低下は、実線Aの同調特
性のときの利得の低下量ΔGよりも小さくなる。すなわ
ち、トラッキングエラーがあっても、そのトラッキング
エラーによる受信感度の低下は小さくなる。
【0026】こうして、この発明によれば、スーパーヘ
テロダイン方式の受信機において、アンテナ同調回路1
をQダンプしているので、トラッキングエラーがあって
も、受信感度の低下を抑えることができる。
【0027】そして、そのQダンプを行うとき、アンテ
ナ同調回路1に抵抗器を接続してQダンプを行うと、そ
の抵抗器によりノイズが増加し、結果として受信感度が
低下するが、この発明によれば、同調回路1の次段のア
ンプ11の入力インピーダンスによりQダンプしている
ので、ノイズの増加がなく、したがって、受信感度の低
下がない。
【0028】また、シンセサイザ受信機のように、バリ
コンに代えて可変容量ダイオードを使用する受信機の場
合も、トラッキングエラーによる受信感度の低下を抑え
ることができる。
【0029】次に、中間周波数fi が標準的な値450 k
Hzではない受信機の場合の一例について、説明する。
【0030】すなわち、ラジオ受信機を1チップIC化
する場合、その中間周波フィルタをセラミックフィルタ
などにより構成すると、その中間周波フィルタを一体に
IC化することができない。
【0031】そこで、中間周波フィルタを、抵抗器、コ
ンデンサ及びオペアンプを使用したアクティブフィルタ
により構成することが考えられる。しかし、このとき、
その中間周波数fi を、標準的な450 kHzとすると、I
Cの半導体ペレットにおいて、アクティブフィルタが占
める面積が大きくなり、好ましくない。
【0032】そこで、さらに、中間周波数fi を、例え
ば55kHzと受信帯域に比べて十分に低くすることが考え
られている。
【0033】図5はそのようなICあるいはラジオ受信
機の一例を示すもので、図5において、鎖線で囲った部
分が、1チップIC化されたAM受信機用のIC10、
T1〜T8 はその端子ピンで、ピンT3 は電源端子ピ
ン、ピンT4 は接地端子ピンである。
【0034】また、鎖線の外側の部品が外付けされた部
品あるいは回路であり、1はアンテナ同調回路、2は局
部発振用の共振回路である。そして、同調回路1は、バ
ーアンテナ(アンテナ同調コイル)L1 及びバリコンVC
1 とから構成され、共振回路2は、局部発振コイルL2
と、バリコンVC1 に連動するバリコンVC2 とから構成さ
れている。
【0035】さらに、SWは電源スイッチ、BATTは電源用
の例えば3Vの電池、VRは音量調整用の可変抵抗器、SP
はスピーカである。
【0036】そして、アンテナ同調回路1により、周波
数fr の放送波信号Sr Sr =Er ・sin ωr t ωr =2πfr が選択されて取り出される。なお、以後の信号処理にお
いては、各信号の相対的な振幅及び位相が関係するだけ
なので、上式及び以後の説明においては、各信号の初期
位相は省略する。
【0037】そして、この信号Sr が、IC10のピン
T1 を通じて高周波アンプ11に供給され、このアンプ
11からの信号Sr が、第1及び第2のミキサ回路12
A、12Bに供給に供給される。
【0038】さらに、局部発振回路13に、端子ピンT
2 を通じて共振回路2が接続されて局部発振信号So が
形成される。この場合、この発振信号So の発振周波数
は、値2fo とされるとともに、 2fo =(fr +fi )×2 fi は中間周波数で、fi =55kHz とされる。
【0039】そして、この発振信号So が、カウンタ1
4に供給され、1/2の周波数で、互いに位相が90°異
なる局発信号Soa、Sobに分周される。すなわち、 Soa=Eo ・cos ωo t Sob=Eo ・sin ωo t ωo =2πfo の信号Soa、Sobに分周される。
【0040】そして、これら信号Soa、Sobが、ミキサ
回路12A、12Bに供給されて信号Sr とそれぞれ乗
算され、ミキサ回路12A、12Bからは、次のような
信号Sia、Sibが取り出される。すなわち、 Sia=Sr ・Soa =Er ・sin ωr t・Eo ・cos ωot =α{sin (ωr +ωo )t+sin (ωr −ωo )t} Sib=Sr ・Sob =Er ・sin ωr t・Eo ・sin ωo t =α{−cos (ωr +ωo )t+cos (ωr −ωo )t} ωr =2πfr α=Er ・Eo /2 の信号Sia、Sibが取り出される。
【0041】そして、後述するように、これら信号Si
a、Sibのうち、角周波数(ωr −ωo )の信号成分が
中間周波信号として使用され、角周波数(ωr +ωo )
の信号成分は除去されるので、簡単のため、上式の角周
波数(ωr +ωo )の信号成分を無視すると、 Sia=α・sin (ωr −ωo )t Sib=α・cos (ωr −ωo )t となる。
【0042】そして、このとき、イメージ信号Sm は、 Sm =Em ・sin ωm t ωm =ωo +ωi ωi =2πfi であるから、同調回路1からの放送波信号Sr に、イメ
ージ信号Smが含まれているとすれば、このときの信号
Sia、Sibは、 Sia=α・sin (ωr −ωo )t+β・sin (ωm −ωo ) Sib=α・cos (ωr −ωo )t+β・cos (ωm −ωo ) β=Em ・Eo /2 となる。そして、さらに、 ωr <ωo <ωm であるから、上式は、 Sia=α・sin (ωr −ωo )t+β・sin (ωm −ωo ) =−α・sin (ωo −ωr )t+β・sin (ωm −ωo ) Sib=α・cos (ωr −ωo )t+β・cos (ωm −ωo ) =α・cos (ωo −ωr )t+β・cos (ωm −ωo ) となる。
【0043】そして、これら信号Sia、Sibが、移相回
路15A、15Bに供給される。この移相回路15A、
15Bは、例えば、コンデンサ、抵抗器及びオぺアンプ
を使用したアクティブフィルタにより構成され、移相回
路15Aにおいて信号Siaを値φだけ移相するととも
に、移相回路15Bにおいて信号Sibを値(φ+90°)
だけ移相することにより、55kHz±10kHzの帯域におい
て、入力された2信号Sia、Sibの位相差を90°±1°
の関係に移相するものである。
【0044】こうして、移相回路15A、15Bによ
り、信号Sibが信号Siaに対して90°進相されて、 Sia=−α・sin (ωo −ωr )t+β・sin (ωm −ωo ) Sib=α・cos (ωo −ωr +90°)t+β・cos (ωm −ωo +90°) =α・sin (ωo −ωr )t+β・sin (ωm −ωo ) とされ、これら信号Sia、Sibが減算回路16に供給さ
れて減算され、減算回路16からは、 Si =Sib−Sia =α・sin (ωo −ωr )t+β・sin (ωm −ωo ) −{−α・sin (ωo −ωr )t+β・sin (ωm −ωo )} =2α・sin (ωo −ωr )t で示される信号Si が取り出される。
【0045】ここで、 ωo −ωr =2π(fo −fr ) =2πfi であるから、信号Si は目的とする中間周波信号であ
る。また、同調回路1からの放送波信号Sr にイメージ
信号Sm が含まれていても、この中間周波信号Siにお
いては、イメージ信号Sm による信号成分はキャンセル
されて含まれないことになる。
【0046】こうして、減算回路16からは、放送波信
号Sr から変換された中間周波信号Si (及び角周波数
(ωr +ωo )の信号成分など)が取り出される。
【0047】そして、この中間周波信号Si が、中間周
波フィルタ用のバンドパスフィルタ17に供給される。
このバンドパスフィルタ17は、例えば、コンデンサ、
抵抗器及びオペアンプを使用したバイクワッド型のアク
ティブフィルタにより構成され、その通過帯域は、55k
Hz±3kHzとされる。こうして、バンドパスフィルタ1
7において、不要な信号成分が除去されて中間周波信号
Si だけが取り出される。
【0048】そして、この取り出された中間周波信号S
i が、アンプ21を通じてAM検波回路22に供給され
てオーディオ信号Ss (及び中間周波信号Si のレベル
に対応したレベルの直流分V22)が取り出され、そのオ
ーディオ信号Ss が、差動入力のオーディオアンプ23
に供給され、このアンプ23からの信号Ss が、ピンT
8 及びコンデンサC5 を通じてスピーカSPに供給され
る。
【0049】さらに、ミキサ回路12Bからの信号Sib
が、AGC電圧形成回路18に供給されてAGC電圧が
形成され、このAGC電圧がアンプ11にその利得の制
御信号として供給されて信号Sia、Sibに対してAGC
が行われる。なお、この場合、形成回路18には、ピン
T5 を通じてAGC電圧の平滑用のコンデンサC3 が接
続される。また、このAGC電圧が、移相回路15A、
15B及びバンドパスフィルタ17を構成している各オ
ペアンプに基準電圧としてそれぞれ供給される。
【0050】また、検波回路22の検波出力が、AGC
電圧形成回路24に供給されてAGC電圧が形成され、
このAGC電圧がアンプ11、21にその利得の制御信
号として供給され、中間周波信号Sia、Sib、Si に対
してAGCが行われる。
【0051】なお、この場合、形成回路24には、ピン
T6 を通じてコンデンサC4 が接続され、このコンデン
サC4 により、ローパスフィルタが構成されて検波出力
から直流電圧V22が取り出され、この直流電圧V22から
AGC電圧が形成される。また、この直流電圧V22が、
アンプ23の差動入力に供給され、検波回路22からア
ンプ23にオーディオ信号Ss と一緒に供給される直流
分V22が、等価的にキャンセルされる。
【0052】さらに、アンプ23には、ピンT7 を通じ
て可変抵抗器VRが接続され、この可変抵抗器VRの抵抗値
に対応してアンプ23の利得が制御され、したがって、
この可変抵抗器VRにより音量調整が行われる。
【0053】なお、コンデンサC6 は、オーディオ信号
Ss 以外の信号成分をバイパスさせるためのものであ
る。
【0054】そして、この例においては、中間周波数f
i が55kHzであって標準的な中間周波数450 kHzと大き
く異なるので、バリコンVC1 、VC2 として特殊なものを
使用しないかぎりトラッキングエラーが大きくなるが、
アンプ11を負帰還アンプとするとともに、その入力イ
ンピーダンスを所定の小さな値とすることにより、アン
テナ同調回路1をQダンプしている。したがって、バリ
コンVC1 、VC2 として一般のものを使用することができ
るとともに、トラッキングエラーによる受信感度の低下
を抑えることができる。
【0055】さらに、中間周波数fi が、一般の中間周
波数や受信帯域に比べて十分に低い周波数なので、IC
化のとき、バンドパスフィルタ(中間周波フィルタ)1
7の1段あたりの占める面積は大きくなるが、必要な選
択度特性を得るための段数を少なくすることができ、し
たがって、IC10において、バンドパスフィルタ17
全体の占める面積が小さくすることができ、IC化をす
ることができる。
【0056】また、一般に、中間周波数fi が低いと、
イメージ特性が悪くなるが、回路12A〜16によりイ
メージ信号Sm を除去しているので、イメージ特性が悪
くなることがない。
【0057】さらに、移相回路15A、15B及びバン
ドパスフィルタ17はアクティブフィルタにより構成さ
れているので、これらの回路15A、15B、17は扱
うことのできる信号レベルに限界があるが、アンプ12
に対してAGCをかけているので、移相回路15A、1
5B及びバンドパスフィルタ17に対して過大入力を生
じることがない。
【0058】
【0059】
【0060】
【発明の効果】この発明によれば、スーパーヘテロダイ
ン方式の受信機において、アンテナ同調回路1をQダン
プしているので、トラッキングエラーがあっても、受信
感度の低下を抑えることができる。
【0061】そして、そのQダンプを行うとき、アンテ
ナ同調回路1に抵抗器を接続してQダンプを行うと、そ
の抵抗器によりノイズが増加し、結果として受信感度が
低下するが、この発明によれば、同調回路1の次段のア
ンプ11の入力インピーダンスによりQダンプしている
ので、ノイズの増加がなく、したがって、受信感度の低
下がない。
【0062】また、シンセサイザ受信機のように、バリ
コンに代えて可変容量ダイオードを使用する受信機の場
合も、トラッキングエラーによる受信感度の低下を抑え
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一例の一部を示す接続図である。
【図2】図1の続きを示す接続図である。
【図3】この発明を説明するための一部の等価回路図で
ある。
【図4】トラッキングエラーを説明するための特性図で
ある。
【図5】この発明の他の例を示す接続図である。
【符号の説明】
1 アンテナ同調回路 2 局部発振用の共振回路 10 1チップIC 11 高周波アンプ 12、12A、12B ミキサ回路 13 局部発振回路 14 カウンタ 15A、15B 移相回路 16 減算回路 17 バンドパスフィルタ 18 AGC電圧形成回路 21 アンプ 22 AM検波回路 23 オーディオアンプ 24 AGC電圧形成回路 T1 〜T8 端子ピン VR 可変抵抗器 SP スピーカ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−69938(JP,A) 特開 昭63−167517(JP,A) 実開 昭58−533(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スーパーヘテロダイン方式の受信機におい
    て、アンテナ同調回路と、 この アンテナ同調回路にその次段として接続された高周
    波アンプと、 この高周波アンプに設けられた負帰還回路とを有し、 上記高周波アンプにより増幅された高周波信号を、上記
    負帰還回路により上記高周波アンプの入力側に負帰還し
    て上記高周波アンプの入力インピーダンスを低下させ、 この入力インピーダンスの低下により、上記アンテナ同
    調回路をQダンプしてトラッキング補正を行うようにし
    たトラッキング補正回路。
JP21598691A 1991-08-01 1991-08-01 トラッキング補正回路 Expired - Fee Related JP3338463B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21598691A JP3338463B2 (ja) 1991-08-01 1991-08-01 トラッキング補正回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21598691A JP3338463B2 (ja) 1991-08-01 1991-08-01 トラッキング補正回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0537410A JPH0537410A (ja) 1993-02-12
JP3338463B2 true JP3338463B2 (ja) 2002-10-28

Family

ID=16681519

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21598691A Expired - Fee Related JP3338463B2 (ja) 1991-08-01 1991-08-01 トラッキング補正回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3338463B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0537410A (ja) 1993-02-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5486796A (en) Oscillator circuit for receiving a wide frequency band signal
JP3185803B2 (ja) アンプ
US7194243B2 (en) DC offset and 1/f noise compensation of a direct conversion receiver
JP3338463B2 (ja) トラッキング補正回路
US4739517A (en) Autodyne receiver
JPS5855696B2 (ja) Am・fm兼用周波数弁別器
JP3191819B2 (ja) ラジオ受信機
US4490680A (en) Integrable quadrature FM demodulator using fewer signal pins
US9246453B2 (en) Tunable RF filter
KR100239971B1 (ko) 오디오 신호용 인터페이스 회로
JPH0974319A (ja) 受信機
JP3204270B2 (ja) チューナ回路及びチューナ用ic
JP3106513B2 (ja) 電子同調式チューナ
JP4324282B2 (ja) 受信機用ic
JP3065761B2 (ja) フィルタ装置
JP3381175B2 (ja) 受信機
JPH054331Y2 (ja)
JPH066633Y2 (ja) 電子同調チューナ
JP3249615B2 (ja) Fm復調回路
JP2820069B2 (ja) Fm復調器
JP3351700B2 (ja) ラジオ受信機
JPS6161284B2 (ja)
JPH0338771B2 (ja)
JPS5880903A (ja) テレビジヨン信号処理装置
JPH07115376A (ja) 位相差信号生成回路

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080809

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090809

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees