JPH054331Y2 - - Google Patents

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JPH054331Y2
JPH054331Y2 JP1986015629U JP1562986U JPH054331Y2 JP H054331 Y2 JPH054331 Y2 JP H054331Y2 JP 1986015629 U JP1986015629 U JP 1986015629U JP 1562986 U JP1562986 U JP 1562986U JP H054331 Y2 JPH054331 Y2 JP H054331Y2
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transistor
circuit
signal
emitter
impedance
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、複数の信号をミキシングして各信
号周波数の和または差の成分を取り出すミキサ回
路に係り、特に、出力側のインピーダンス整合用
のトランスの省略などに関する。
〔従来の技術〕
従来、AM(振幅変調)信号の周波数変換には、
第4図に示すようなミキサ回路が用いられてい
る。
このミキサ回路において、トランジスタ2,4
は差動型のスイツチング回路を構成し、ベースに
共通に加えられた第1の信号f1によつてスイツチ
ングする第1のスイツチング手段として設置され
ている。また、これらトランジスタ2、4に対し
て直列に接続されたトランジスタ6は、ベースに
加えられた第2の信号f2でスイツチングする第2
のスイツチング手段として設置されている。した
がつて、トランジスタ2,4は第1の信号f1によ
つてスイツチングし、トランジスタ6は第2の信
号f2でスイツチングすることから、各スイツチン
グ動作によつて、第1および第2の信号f1,f2
周波数ミキシングを行うことができ、両信号f1
f2の和成分f1+f2および差成分f1−f2を取り出すこ
とができる。そこで、第1の信号f1を高周波信号
RF、第2の信号f2を局部発振回路からの周波数
信号LFとすると、周波数ミキシングによつて中
間周波数IFを取り出すことができる。
そして、トランジスタ4のコレクタ側には、中
間周波数の選択とともに、次段に設置されたフイ
ルタ8とのインピーダンス整合を図るための負荷
として中間周波コイル10およびキヤパシタ12
が設置されている。中間周波コイル10とキヤパ
シタ12とは並列共振回路を構成しておき、その
共振周波数は、ミキシング周波数出力から中間周
波数のみを選択し得るように中間周波数IF(たと
えば、455kHz)に設定されている。
この中間周波数IFは、フイルタ8を介して出
力端子14から外部に取り出され、図示していな
い中間周波増幅部などに供給される。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところで、このようなミキサ回路では、負荷と
して中間周波コイルを設置しており、このような
中間周波コイルを設置した場合、 (a) 中間周波コイルは、選択すべき中間周波数
IFに整合させるための調整が必要であること (b) ミキサ回路の主回路部をIC化した場合、中
間周波コイルは外付けしなければならず、その
ための外部端子の設置など、IC化に不向きで
あること (c) 中間周波コイルは温度、湿度、経時的に特性
が変化し、不安定であること (d) 中間周波コイルは大きく、専用スペースが必
要であつて、高価であること などの欠点がある。
そこで、この考案は、このような中間周波コイ
ルを省略して共振周波数の無調整化とともに、小
型化及び特性の安定化などを図つたミキサ回路の
提供を目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
即ち、この考案のミキサ回路は、第1図および
第2図に示すように、エミツタを共通にした第1
および第2のトランジスタ2,4の各ベースを共
通にし、そのベースに第1の信号f1が加えられて
スイツチングする差動回路と、この差動回路の前
記第1および第2のトランジスタのエミツタ側に
直列に接続され、前記第1の信号と混合すべき第
2の信号f2がベースに加えられてスイツチングす
る第3のトランジスタ6と、前記第1のトランジ
スタのコレクタ側に直列にダイオード18を接続
し、このダイオードをベース・コレクタ間に接続
した第4のトランジスタ20を前記第2のトラン
ジスタのコレクタ側に接続してなるカレントミラ
ー回路16と、前記第2のトランジスタのコレク
タで取り出される出力がベースに加えられる第5
のトランジスタ24を設置し、そのコレクタ側に
抵抗28、そのエミツタ側に定電流源26を設置
したインピーダンス変換回路22と、前記第5の
トランジスタのコレクタ側からインピーダンス変
換された前記第2のトランジスタ側の出力を受
け、前記第1および第2の信号の混合出力を取り
出すフイルタと、前記第5のトランジスタのエミ
ツタ側にキヤパシタ34,42およびインダクタ
ンス回路36とを備えて前記第5のトランジスタ
に流れる電流を受け、前記キヤパシタおよび前記
インダクタンス回路で設定される共振周波数に共
振し、その共振時、前記第5のトランジスタのエ
ミツタ側のインピーダンスを最少にする半導体共
振回路32とを備えてなるものである。
〔作用〕
この考案のミキサ回路は、第1および第2のト
ランジスタで構成される差動回路の負荷としてカ
レントミラー回路を設置することによつて、十分
な変換利得が得られ、高インピーダンス化が図ら
れる。そして、この高インピーダンス出力をイン
ピーダンス変換回路によつて、次段へのインピー
ダンス変換を行つた後、インピーダンス変換回路
に半導体共振回路を併設したことにより、共振時
インピーダンス変換回路のインピーダンスを最小
にして周波数ミキシング出力を取り出すことがで
きる。
〔実施例〕
以下、この考案の実施例を図面を参照して説明
する。
(第1実施例) 第1図は、この考案のミキサ回路の第1実施例
を示す。
このミキサ回路には入力部に第1および第2の
トランジスタ2,4が設置され、これらトランジ
スタ2,4はエミツタが共通化されてスイツチン
グ手段としての差動回路を構成しており、ベース
に加えられた第1の信号f1によつてスイツチング
し、各トランジスタ2,4のエミツタ側には、第
1の信号f1に混合すべき第2の信号f2でスイツチ
ングするスイツチング手段として第3のトランジ
スタ6が直列に接続されている。即ち、トランジ
スタ2,4の差動回路とトランジスタ6とによつ
てミキサ回路の主回路部が構成されている。
そして、この主回路部に対して能動負荷として
出力の高インピーダンス化を図るためにカレント
ミラー回路16が設置されている。この場合、カ
レントミラー回路16は、ダイオード18および
第4のトランジスタ20で構成されている。
したがつて、トランジスタ2,4は第1の信号
f1によつてスイツチングし、トランジスタ6は第
2の信号f2でスイツチングすることから、各スイ
ツチング動作によつて、第1および第2の信号
f1,f2の周波数ミキシングを行うことができ、両
信号f1,f2の和成分f1+f2および差成分f1−f2を取
り出すことができる。この場合、第1の信号f1
高周波数信号RFまたは局部発振周波数信号LF、
第2の信号f2を局部発振周波数信号LFまたは高
周波数信号RFに設定すると、周波数ミキシング
によつて中間周波数IFを取り出すことができる。
このような周波数ミキシング出力は、トランジ
スタ4のコレクタ側からインピーダンス変換回路
22に加えられる。このインピーダンス変換回路
22は、第5のトランジスタ24、定電流源26
および抵抗28からなるエミツタフオロワ回路で
構成されており、このインピーダンス変換回路2
2によつてインピーダンス調整された周波数ミキ
シング出力を出力端子30から取り出すことがで
きる。
(第2の実施例) 第2図は、この考案のミキサ回路の第2実施例
を示す。
この実施例のミキサ回路は、インピーダンス変
換回路22の出力側に固体共振子などで構成され
たフイルタ8を設置するとともに、半導体共振回
路32を設置したものである。インピーダンス変
換回路22は、フイルタ8とミキサ回路の主回路
部とのインピーダンス整合を図るために設置され
ている。
そして、半導体共振回路32は、トランジスタ
2,4,6とともに、共通の半導体基板にIC化
されるものであり、キヤパシタ34およびインダ
クタンス回路36から構成され、インダクタンス
回路36は、トランジスタ38、定電流源40、
キヤパシタ42および抵抗44,46で構成され
ている。この場合、キヤパシタ34に対してイン
ダクタンス回路36はインダクタとして機能し、
キヤパシタ34とそのインダクタによつて直列共
振回路を構成している。すなわち、キヤパシタ3
4はトランジスタ24のエミツタからの入力信号
の位相を90°遅らせるのに対して、インダクタン
ス回路36では、キヤパシタ42に位相遅延およ
び抵抗46を介しての帰還などによつて、信号の
位相を90°進ませる機能を持つ。
したがつて、このミキサ回路では、第1および
第2の信号f1,f2の周波数ミキシング出力がトラ
ンジスタ4のコレクタ側からインピーダンス変換
回路22を経てフイルタ8に加えられ、出力端子
48から取り出される。その場合、半導体共振回
路32のインピーダンスは、第3図に示すよう
に、中間周波数Iに共振した際に最小となるの
で、インピーダンス変換回路22のトランジスタ
24のエミツタ側のインピーダンスも、半導体共
振回路32の共振に応じて極小となる。この結
果、その場合のインピーダンスをRE、抵抗28
の抵抗値をRLとすると、インピーダンス変換回
路22の出力ゲインGは、 G=RL/RE となり、共振時、最大ゲインを呈し、その共振周
波数で選択された周波数ミキシング出力を出力端
子48から取り出すことができる。
なお、第2実施例では、カレントミラー回路1
6によつて200kΩ程度の高インピーダンス化が図
られ、インピーダンス変換回路22では、フイル
タ8とのインピーダンス整合を図るため、カレン
トミラー回路16によつて高インピーダンス化さ
れたものを2kΩ程度のインピーダンスに変換して
いる。
〔考案の効果〕
以上説明したように、この考案によれば、カレ
ントミラー回路を負荷として用いたので、中間周
波コイルを省略して周波数ミキシング出力を取り
出すことができ、共振周波数の無調整化、回路の
IC化および小型化を図ることができ、しかも、
従来の中間周波コイルを用いた場合に比較して温
度や湿度による特性の変化が防止できるととも
に、特性の経時変化を抑制でき、安定した周波数
ミキシング出力を得ることができ、しかも、安価
なミキサ回路を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案のミキサ回路の第1実施例を
示す回路図、第2図はこの考案のミキサ回路の第
2実施例を示す回路図、第3図は第2図に示した
ミキサ回路の半導体共振回路の共振特性を示す
図、第4図は従来のミキサ回路を示す回路図であ
る。 2……第1のトランジスタ、4……第2のトラ
ンジスタ、6……第3のトランジスタ、8……フ
イルタ、16……カレントミラー回路、18……
ダイオード、20……第4のトランジスタ、22
……インピーダンス変換回路、24……第5のト
ランジスタ、26……定電流原、28……抵抗、
32……半導体共振回路、34……キヤパシタ、
36……インダクタンス回路。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 エミツタを共通にした第1および第2のトラン
    ジスタの各ベースを共通にし、そのベースに第1
    の信号が加えられてスイツチングする差動回路
    と、 この差動回路の前記第1および第2のトランジ
    スタのエミツタ側に直列に接続され、前記第1の
    信号と混合すべき第2の信号がベースに加えられ
    てスイツチングする第3のトランジスタと、 前記第1のトランジスタのコレクタ側に直列に
    ダイオードを接続し、このダイオードをベース・
    コレクタ間に接続した第4のトランジスタを前記
    第2のトランジスタのコレクタ側に接続してなる
    カレントミラー回路と、 前記第2のトランジスタのコレクタで取り出さ
    れる出力がベースに加えられる第5のトランジス
    タを設置し、そのコレクタ側に抵抗、そのエミツ
    タ側に定電流源を設置したインピーダンス変換回
    路と、 前記第5のトランジスタのコレクタ側からイン
    ピーダンス変換された前記第2のトランジスタ側
    の出力を受け、前記第1および第2の信号の混合
    出力を取り出すフイルタと、 前記第5のトランジスタのエミツタ側にキヤパ
    シタおよびインダクタンス回路とを備えて前記第
    5のトランジスタに流れる電流を受け、前記キヤ
    パシタおよび前記インダクタンス回路で設定され
    る共振周波数に共振し、その共振時、前記第5の
    トランジスタのエミツタ側のインピーダンスを最
    少にする半導体共振回路と、 を備えてなることを特徴とするミキサ回路。
JP1986015629U 1986-02-05 1986-02-05 Expired - Lifetime JPH054331Y2 (ja)

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JP1986015629U JPH054331Y2 (ja) 1986-02-05 1986-02-05

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JPS62129815U JPS62129815U (ja) 1987-08-17
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6030209A (ja) * 1983-07-29 1985-02-15 Toshiba Corp フイルタ回路

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6030209A (ja) * 1983-07-29 1985-02-15 Toshiba Corp フイルタ回路

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