JP3663747B2 - コンバインの操縦装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、コンバインの操縦装置に関し、操縦席や操作機構を配置するダッシュボード等を覆うキャビンを有するコンバインに利用しうる。
【0002】
【従来の技術】
コンバインのキャビンは、前側に昇降可能の刈取装置が配置されることが多い。
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、コンバインのキャビンは、前側に昇降可能の刈取装置が配置されることが多く、フロントガラスをダッシュボードから前方へ大きく突出させることができ難く、又、このキャビンを有したダッシュボード上面の前後幅も狭くなりがちで、操作機構類の配置も制限され易い。このため、キャビンのフロントガラスを開閉するためのグリップ乃至ハンドル等をこのキャビン室内側に配置し難いものである。
【0003】
【課題を解決するための手段】
この発明は、操縦席3の前側のダッシュボード7と側部のサイドボード24とを一連の鉤形状に形成して、前記サイドボ−ド24に変速レバーと刈取脱穀クラッチレバーとを配置する一方、前記ダッシュボード7上の外側寄り位置に操向操作と刈取装置の上下動を行うパワステレバー32を設け、該パワステレバ−32の後側上部にパワステハンドル37を横向きに架設し、前記ダッシュボ−ド7とサイドボ−ド24とが交差する隅部においてモニタ−43を操縦席3の側に向けて設置し、前記操縦席3と該操縦席3前側のフロア23とダッシュボ−ド7とサイドボ−ド24との上側を覆うキャビン4を設けるにあたり、該キャビン4の外側部に開閉するドア25を設け、該キャビン4の前側に前記ダッシュボ −ド7の上面と上方のル−フ26との間に亘る開閉可能のフロントガラス5を設け、該キャビン4の後側にエンジンル−ム13上面とル−フ26との間に亘って開閉可能のリヤガラス27を設け、該キャビン4の内側部にサイドボ−ド24上面とル−フ26との間に亘って開閉可能のサイドガラス28を設けるものとし、前記フロントガラス7の上端縁部をルーフ26の前端下部のヒンジ6回りに回動自在に取り付けて、該フロントガラス7の下端縁部をダッシュボード7の上面から前方上部に向けて開き回動できるように構成するにあたり、該フロントガラス5の下端部内面に開閉操作用のグリップ8を取付け、該グリップ8の中央部分を湾曲させて前記パワステハンドル37とほぼ同じ高さに且つほぼ同じ前後位置に揃えて配置して、該パワステハンドル37とグリップ8との間に間隔Lを形成して該パワステハンドル37とグリップ8とを操縦者が左右の各々の手で把持し易い関係位置に設置すると共に操縦者がフロア23上に立ち上った姿勢で前側の刈取装置2部の刈取状態を監視する場合に該グリップ8を容易に把持できるものとし、該グリップ8のサイドガラス28側端とサイドボード24との間に伸縮自在のスプリングダンパー42を設けてフロントガラス5の開閉位置を支持しうる構成としたことを特徴とするコンバインの操縦装置の構成とする。
【0004】
【発明の効果】
キャビン4のフロントガラス5を開閉するときは、操縦者がグリップ8を把持して、前方へ押すことによって、フロントガラス5は上端部のヒンジ6の回りに前側へ回動されて開かれ、又、後側へ引き戻すことによって閉められる。このフロントガラス5の閉められたときは、グリップ8がダッシュボード7の上方後部に位置するため、操縦者がフロア23上に立ち上った姿勢で前側の刈取装置2部の刈取状態を監視する場合には、このグリップ8を把持することが容易であり、ダッシュボード7上側に配置される操作装置や計器等の邪魔になり難く、フロントガラス5の開閉も容易に行うことができる。
【0005】
更に、パワステハンドル37及びグリップ8は、ダッシュボード7の上方位置に適宜の高さで後部位置に横方向に沿わせて設けるものであるから、操縦者が把持し易く、安定した操縦姿勢として的確な操作を行うことができる。又、フロントガラス5の開閉では、このグリップ8を前方に押したり、後側へ引き戻せばよく、操作を行い易くすることができ、しかもこのグリップ8はダッシュボード7の上方に位置するため、このダッシュボード7上の操作具の操作や、計器33等の視界の邪魔になり難くすることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
コンバインは、自脱形態で、車体1前部の刈取装置2で刈取られる穀稈を挾持搬送しながら、脱穀装置9のフィードチエン10に引継搬送して、穂部を脱穀室11内へ供給して脱穀させる。車体1は左右一対のクローラ12を有して走行される。脱穀装置9はこの車体1の一側寄りに搭載され、フィードチエン10を外側に前後方向に向けている。
【0007】
この脱穀装置9と反対の側には、前部から後部に亘って、操縦席3、エンジンルーム13、脱穀された穀粒を収容するグレンタンク14、排穀縦オーガ15等を配置搭載し、刈取装置2は、該脱穀装置9の前方から操縦席3側の前方に亘って設けられ、分草体16、穀稈引起装置17、刈刃装置18、及び刈取穀稈搬送装置19等を有する。この刈取装置2は車体1に対して油圧力によるリフトシリンダ20の伸縮で上下動される。21は刈取カバー、22は排穀横オーガで、縦オーガ15の回りに旋回できる。
【0008】
前記操縦席3の前側にはフロア23を介する前端部にダッシュボード7を設け、このダッシュボード7の穀稈搬送装置19寄り側を前後方向に沿うサイドボード24を配置し、各種の操作機構や計器類を配置する。
【0009】
キャビン4は、これら操縦席3、フロア23、ダッシュボード7、及びサイドボード24等の上側を覆い、外側部には開閉するドア25を有し、前側にはダッシュボード7の上面と上方のルーフ26との間に亘る開閉可能のフロントガラス5を設け、更に後側にはエンジンルーム13上面とルーフ26との間に亘って開閉可能のリヤガラス27を設け、内側の側面にはサイドボード24上面とルーフ26との間に亘って開閉可能のサイドガラス28を設けて、密閉できるギヤビン4を構成している。29はドアハンドルである。
【0010】
前記フロントガラス7は、上端縁部をルーフ26の前端下部のヒンジ6回りに回動自在にして、下端縁部をダッシュボード7の上面から前方上部に向けて開き回動できる構成としている。
【0011】
ダッシュボード7は、前側に操縦前壁30を有し、サイドボード24は外側の穀稈搬送装置19の側面に操縦側壁31を有し、キャビン4のフロア23上部の周囲を密閉構成としている。これら前部のダッシュボード7と側部のサイドボード24とは一連の鉤形状に形成され、これらの上面に配置される操作機構や計器類として、ダッシュボード7上には、ドア25側寄りに操向操作と刈取装置の上下動を行うパワステレバー32を設け、中央部側には計器33を配置している。又、サイドパネル24には、変速レバーや刈取クラッチレバー、脱穀クラッチレバーや、これらのレバーガイド34,35,36等を配置している。
【0012】
37は前記パワステレバー32の後側上部において横向きに架設されるパワステハンドルで、左右両端部をブラケット38で操縦前壁30に取付けている。又、フロントガラス5のグリップ8は、左右両端部をブラケット39,40でこのフロントガラス5の下端部内面に取付けて、中央部分は前記パワステハンドル37とほぼ同じ高さ及び前後位置に揃えて位置させるように湾曲させている。これらパワステハンドル27とグリップ8とは操縦者が左右の各手で把持し易い関係位置に設けられ、両者27,8間に適宜の間隔Lを形成している。
【0013】
前記グリップ8のサイドガラス28側端のブラケット40とサイドボード24上のブラケット41との間は伸縮自在のスプリングダンパー42を設け、フロントガラス5の開閉位置を支持しうる構成としている。43はモニターで、ダッシュボード7とサイドボード24との交差隅部において、操縦席3の側に向けて設定される。
【0014】
前記のように、パワステハンドル37及びグリップ8は、ダッシュボード7の上方位置に適宜の高さで後部位置に横方向に沿わせて設けるものであるから、操縦者が把持し易く、安定した操縦姿勢として的確な操作を行うことができる。又、フロントガラス5の開閉では、このグリップ8を前方に押したり、後側へ引き戻せばよく、操作を行い易くするもであり、しかもこのグリップ8はダッシュボード7の上方に位置するため、このダッシュボード7上の操作具の操作や、計器33等の視界の邪魔になり難いものである。
【0015】
図5において、上例と異なる点は、前記ダッシュボード7部とサイドボード24部との交差隅部(コーナー部)の外周部に、サイドボード24を取付けるサイドフレーム44に門形のコーナステー45を取付け、このコーナステー45上面部に前記キャビン4の前横のコーナー部の支持縁46を支持させて取付けるものである。ダッシュボード7やサイドボード24等は合成樹脂材で形成されているため、キャビン4を該コーナステー45で支持することにより、安定した支持構成とすることができる。又、このコーナー部にはモニター43が設置されるが、このモニター43も安定した支持構成とすることができる。
【0016】
前記サイドフレーム44は、後部が車体1に対して支柱47で支持されるが、前端部は、ブラケット48で操縦側壁31の前部に固定されると共に、支持ブラケット49で支持して固定する。前記コーナステー45は、前端部を該ブラケット48部上面に連結し、後端はサイドフレーム44の前部側面に連結している。又、このコーナステー45は、サイドフレーム44上方適宜の高さ位置に設けられるが、キャビン4の内側に位置させて、上面をモニター43等を覆うカバー、乃至サイドボード24等の側縁部50で被覆すると共に、この側縁部50を介在させて上側面にキャビン4の外周壁板52の内側に沿って一体の支持縁46を支持させる。この支持縁46にはシール51を嵌合させて側縁部50上面に載せる。
【0017】
又、キャビン4の横側下部の外周壁板52は、前記サイドボード24の外周部に嵌合して、下部のサイドフレーム44上面に支持させると共に、このサイドフレーム44に一体のブラケット53にボルト締めで固定することができる。更に、キャビン4のリヤガラス27の下部に位置される外周壁板54の下部内周面にはステー55を設け、このステー55をエンジンルーム13を構成するエンジンカバー56上面に支持させてボルト締めにより固定できる構成とし、又、キャビン4を取外すときは、これら各ブラケット53やステー55等におけるボルト締固定を解いて上方へ抜き外すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 操縦席部の平面図と、その一部の正面図、側面図。
【図2】 コンバインの左側面図。
【図3】 その右側面図。
【図4】 その正面図。
【図5】 一部別実施例を示すキャビン部の斜視図と、その一部の断面図、斜視図。
【符号の説明】
1 車体
2 刈取装置
3 操縦席
4 キャビン
5 フロントガラス
6 ヒンジ
7 ダッシュボード
8 グリップ
13 エンジンル−ム
23 フロア
24 サイドボード
25 ドア
26 ル−フ
27 リヤガラス
28 サイドガラス
32 パワステレバー
37 パワステハンドル
42 スプリングダンパー
43 モニタ−
Claims (1)
- 操縦席3の前側のダッシュボード7と側部のサイドボード24とを一連の鉤形状に形成して、前記サイドボ−ド24に変速レバーと刈取脱穀クラッチレバーとを配置する一方、前記ダッシュボード7上の外側寄り位置に操向操作と刈取装置の上下動を行うパワステレバー32を設け、該パワステレバ−32の後側上部にパワステハンドル37を横向きに架設し、前記ダッシュボ−ド7とサイドボ−ド24とが交差する隅部においてモニタ−43を操縦席3の側に向けて設置し、前記操縦席3と該操縦席3前側のフロア23とダッシュボ−ド7とサイドボ−ド24との上側を覆うキャビン4を設けるにあたり、該キャビン4の外側部に開閉するドア25を設け、該キャビン4の前側に前記ダッシュボ−ド7の上面と上方のル−フ26との間に亘る開閉可能のフロントガラス5を設け、該キャビン4の後側にエンジンル−ム13上面とル−フ26との間に亘って開閉可能のリヤガラス27を設け、該キャビン4の内側部にサイドボ−ド24上面とル−フ26との間に亘って開閉可能のサイドガラス28を設けるものとし、前記フロントガラス7の上端縁部をルーフ26の前端下部のヒンジ6回りに回動自在に取り付けて、該フロントガラス7の下端縁部をダッシュボード7の上面から前方上部に向けて開き回動できるように構成するにあたり、該フロントガラス5の下端部内面に開閉操作用のグリップ8を取付け、該グリップ8の中央部分を湾曲させて前記パワステハンドル37とほぼ同じ高さに且つほぼ同じ前後位置に揃えて配置して、該パワステハンドル37とグリップ8との間に間隔Lを形成して該パワステハンドル37とグリップ8とを操縦者が左右の各々の手で把持し易い関係位置に設置すると共に操縦者がフロア23上に立ち上った姿勢で前側の刈取装置2部の刈取状態を監視する場合に該グリップ8を容易に把持できるものとし、該グリップ8のサイドガラス28側端とサイドボード24との間に伸縮自在のスプリングダンパー42を設けてフロントガラス5の開閉位置を支持しうる構成としたことを特徴とするコンバインの操縦装置。
Priority Applications (1)
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JP15687796A JP3663747B2 (ja) | 1996-06-18 | 1996-06-18 | コンバインの操縦装置 |
Publications (2)
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ID=15637349
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JP15687796A Expired - Fee Related JP3663747B2 (ja) | 1996-06-18 | 1996-06-18 | コンバインの操縦装置 |
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1996
- 1996-06-18 JP JP15687796A patent/JP3663747B2/ja not_active Expired - Fee Related
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