JP3801538B2 - 作業機の運転部構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、機体操向操作のための揺動操作自在な操向レバーを備えてある作業機の運転部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記作業機において、従来、運転部に機体横向きのバー形の固定ハンドルを設けるとともに、この固定ハンドルの一端側が前記操向レバーの手前側に配置され、操向レバーを支持する手の手首付近を固定ハンドルに載せることにより、機体の揺れ動きなどに起因して身体が揺れ動いても、その影響で操向レバーを動かしてしまうことを回避しやすくしながら操縦することが可能になったものがあった。
この種の作業機にあっては、従来、全長にわたって機体前後方向幅が同一の固定ハンドルを採用しているものであり、次の如き問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
すなわち、操向レバーを支持する手を載置しようとしても、固定ハンドルの機体前後方向幅が狭くて載せにくいか、あるいは、固定ハンドルを本来のハンドルとして使用しようとしても、固定ハンドルの機体前後方向幅が広くて握りにくいという問題があった。
【0004】
本発明の目的は、固定ハンドルを手の載置台としても本来の固定ハンドルとしても使用しやすい作業機の運転部構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0006】
〔構成〕
運転座席の前方側の運転デッキ上に立設された操縦パネルの機体横一側方寄り箇所に、機体操向操作のための揺動操作自在な操向レバーを備えてある作業機の運転部構造において、
前記操縦パネルを、運転座席の前方に位置する前壁部と、その前壁部の上端側に設けた固定ハンドルとが一体成型された樹脂材で構成し、
前記固定ハンドルを、前記前壁部の壁面に沿う方向で、かつ前壁部の左右の横側縁に沿って上方に延出された左右一対の支柱部分と、その左右の支柱部分の上端部間にわたる横向きのバー部分とによって門形に形成し、
前記横向きのバー部分の機体前方向きの側面を、前後方向視で前記操向レバーと重なる部位に相当する箇所のバー部分が、前記操向レバーと重なる部位から左右方向で離れた箇所のバー部分よりも前方側に位置するように、前記バー部分の長手方向での途中で機体前後方向に位置ずれした段付き面に形成するとともに、前記バー部分の機体後方向きの側面をバー部分の全長にわたって段付き部分のない滑らか面に形成することにより、前後方向視で前記操向レバーと重なる部位に相当する箇所のバー部分の機体前後方向幅を、前記操向レバーと重なる部位から左右方向で離れた箇所のバー部分の機体前後方向幅より大であるように構成してある。
【0007】
〔作用〕
操向レバーを支持する手の載置台として使用される固定ハンドルのバー部分の一端側における機体前後方向幅が他端側における機体前後方向幅より大であるものだから、手の載置台として使用する際は、機体前後方向幅が大きい部分を使用して手を楽に載置でき、固定ハンドルを本来のハンドルとして使用する際には、他端側を握ることにより、この他端側の機体前後方向幅が一端側より小さいことから楽に握ることができる。
【0008】
固定ハンドルのバー部分の機体後方向き側面を段付き部分のない滑らか面にしてバー部分に前記機体前後方向幅を備えさせてあるものだから、運転部から前方下方を見通しながら作業するなどの際、身体を固定ハンドルの滑らか面に当てて上半身を楽に突き出すことができる。
【0009】
【0010】
【0011】
〔効果〕
従って、固定ハンドルを使用する際には固定ハンドルの他端側を容易に握って使用しやすいものになり、しかも、操向レバーを支持する手の載置台に固定ハンドルを使用して操向レバーを安定的に支持するに当たり、手を固定ハンドルに楽に載せて快適に操縦できるものになった。
【0012】
固定ハンドルのバー部分が前記幅差を備えるものでありながら、前方下方を見通すなどの際、上半身を前方に楽に突き出して作業しやすいものになる。
【0013】
請求項2による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0014】
〔構成〕
請求項1による発明の構成において、前記固定ハンドルのバー部分の機体後方向きの側面を、平面視で機体前方側に凹入した湾曲面にしてある。
【0015】
〔作用〕
運転部から前方下方を見通しながら作業するなどの際、身体を固定ハンドルのバー部分の湾曲面に当てて上半身をより楽に突き出すことができる。
【0016】
〔効果〕
従って、固定ハンドルのバー部分が前記幅差を備えるものでありながら、前方下方を見通すなどの際、上半身を前方により楽に突き出して作業しやすいものになる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、左右一対のクローラ式走行装置1によって自走し、運転座席11が装備されている搭乗型運転部10、運転座席11の下方に位置するエンジン3が装備されている原動部を備えている機体の機体フレーム4の運転部の横側に、植立穀稈に作用する引起装置5a及び刈取装置5bが装備されている刈取り部5を昇降操作自在に連結するとともに、刈取り部5の穀稈搬送装置5cからの刈取穀稈を脱穀処理する脱穀装置6、この脱穀装置6からの穀粒を回収する穀粒タンク7を前記機体フレーム4に搭載して、稲・麦などを収穫するようにコンバインを構成してある。
【0018】
図2などに示すように、運転部10の運転座席11の前方に、運転部デッキ12の前端部に操縦パネル9が立設してあり、この操縦パネル9の機体横一側方寄り箇所に、機体操向操作のための揺動操作自在な操向レバー14を備えてある。
前記操縦パネル9は、運転座席11の前方に位置する前壁部13と、その前壁部13の上端側で門形に立設された固定ハンドル15部分とを、樹脂材で一体成型することによって構成されている。
【0019】
操向レバー14は、機体横方向に揺動操作できるように支持させてあり、かつ、エンジン3の駆動力を左右の走行装置1に伝達する変速装置(図示せず)に対してこれの変速制御を行なうように連係させてある。
【0020】
図2、図3などに示すように、固定ハンドル15は、前記前壁部13の横側縁に沿って上方へ延出された左右一対の支柱部分17と、その左右の支柱部分17の上端部間にわたって架け渡された機体横向きのバー部分16を備えて門形に形成されており、このバー部分16の機体前方向きの側面16aが、バー部分16の長手方向での途中に位置する段付き部aを備えていて、この段付き部aのために操向レバー14に対して近い側が遠い側より機体前方側に位置した状態に機体前後方向に位置ずれしている段付き面になり、バー部分16の機体後方向きの側面16bが、バー部分16全長にわたって段付き部分がなく滑らかに連なるとともに平面視で機体前方側に凹入した湾曲状態の滑らかな湾曲面になるように固定ハンドル15のバー部分16を形成することにより、バー部分16の操向レバー14が位置する方の一端側での機体前後方向幅W1を、他端側での機体前後方向幅W2より大にしてある。
【0021】
つまり、操向レバー14を操作して機体の操向操作を行なうようにしてある。
すなわち、操向レバー14を中立位置から機体左側や右側に揺動操作することにより、左右のクローラ走行装置1の間に駆動速度差が発生して機体が操向レバー14の操作方向に等しい左向きや右向きに走行し、操向レバー14を中立位置に操作することにより、左右のクローラ走行装置1の駆動速度が等しくなって機体が直進走行する。このとき、操向レバー14を支持する手の手首付近をバー部分16の一端側に載せて支持させることにより、身体が揺れ動いてもその影響で操向レバー14が動いてしまうことを回避しやすくなるようにしてある。バー部分16を握って身体の安定化を図るなどバー部分16を使用する場合、バー部分16の左右方向で操向レバー14から離れた他端側を使用することにより、この他端側の機体前後方向幅W2が操向レバー14に近い一端側のそれよりも小さくて握りやすくなっている。
【0022】
図3(ハ)に示すように、操縦パネル9の前壁部13は、樹脂材のブロー成型によって内部13dが中空の構造の樹脂パネルに作製してある。前記固定ハンドル15のバー部分16も、左右一対の支柱部分17も、操縦パネル9をブロー成型する際に同時にブロー成型することにより、前壁部13との一体部品で、かつ、バー部分16の内部16cも、支 柱部分17の内部15aも中空の構造の樹脂ハンドルや樹脂支柱に作製してある。
【0023】
図4に示すように、前壁部13の上端部の裏面側に、金属パイプで成る支持フレーム20が入り込む凹部13aを設け、この凹部13aや前記支持フレーム20を覆う板金製の裏カバー21を取り付けてある。図3(イ)に示すように、前壁部13の表面側に、操向レバー14の操作位置を検出する検出スイッチ(図示せず)などに接続している電気ケーブルなどを収容する凹部13bを設け、この凹部13bを図4の如き樹脂製の化粧カバー22によって覆うように構成してある。
【0024】
図4(イ)に示すように、前記裏カバー21の一端部に、裏カバー本体に対してこれから機体前方向きに延出する状態に折れ曲がっている部分21aを備え、この折れ曲がり部分21aに、サイドミラー23を支持させるミラー支持を備えてある。操縦パネル9に取り付けた前記裏カバー21の前記折れ曲がり部分21aを前方から見えないように入り込ませる凹入部13cを、操縦パネル9の前記支柱部分17の基部に設けてある。
【0025】
〔別実施形態〕
稲や麦を収穫対象とする他、玉ねぎとか人参など各種の作物を収穫対象とする収穫機に装備される運転部にも本発明は適用できる。従って、これらコンバインなどを総称して作業機と呼称する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 コンバイン全体の側面図
【図2】 運転部の平面図
【図3】 (イ)は、操縦パネルの前面側から見た斜視図、(ロ)は、操縦パネルの裏面側から見た斜視図、(ハ)は、操縦パネルの縦断側面
【図4】 (イ)は、操縦パネルの裏カバー取り付け部を示す斜視図、(イ)は、操縦パネルの裏カバー取り付け状態を示す斜視図、
【図5】 操縦パネルの化粧カバー取り付け状態を示す正面図
【符号の説明】
9 操縦パネル
13 前壁部
14 操向レバー
15 固定ハンドル
16 バー部分
16a バー部分の前向き側面
16b バー部分の後向き側面
17 支柱部分
W1 固定ハンドルの一端側での機体前後方向幅
W2 固定ハンドルの他端側での機体前後方向幅
Claims (2)
- 運転座席の前方側の運転デッキ上に立設された操縦パネルの機体横一側方寄り箇所に、機体操向操作のための揺動操作自在な操向レバーを備えてある作業機の運転部構造であって、
前記操縦パネルを、運転座席の前方に位置する前壁部と、その前壁部の上端側に設けた固定ハンドルとが一体成型された樹脂材で構成し、
前記固定ハンドルを、前記前壁部の壁面に沿う方向で、かつ前壁部の左右の横側縁に沿って上方に延出された左右一対の支柱部分と、その左右の支柱部分の上端部間にわたる横向きのバー部分とによって門形に形成し、
前記横向きのバー部分の機体前方向きの側面を、前後方向視で前記操向レバーと重なる部位に相当する箇所のバー部分が、前記操向レバーと重なる部位から左右方向で離れた箇所のバー部分よりも前方側に位置するように、前記バー部分の長手方向での途中で機体前後方向に位置ずれした段付き面に形成するとともに、前記バー部分の機体後方向きの側面をバー部分の全長にわたって段付き部分のない滑らか面に形成することにより、前後方向視で前記操向レバーと重なる部位に相当する箇所のバー部分の機体前後方向幅を、前記操向レバーと重なる部位から左右方向で離れた箇所のバー部分の機体前後方向幅より大であるように構成してある作業機の運転部構造。 - 前記固定ハンドルのバー部分の機体後方向きの側面を、平面視で機体前方側に凹入した湾曲面にしてある請求項1記載の作業機の運転部構造。
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