JP2017108637A - コンバイン - Google Patents
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Abstract
【課題】ハンドル等の操向操作具がオペレータの乗降に支障となるのを回避できるとともに、キャビンのコンパクト化も図れるコンバインを提供すること。
【解決手段】キャビンの前面部は、キャビンの一部を形成する左右一対の前部支柱の中途部間に左右方向に延伸させて横架した横フレームと、前部支柱の上部間に張設して下端縁部を横フレームに接続した上部透明体と、前部支柱の下部間に張設して上端縁部を横フレーム接続した下部透明体と、から形成し、横フレームには、操向操作具を支持する支持ケースを着脱自在に取り付け、操向操作具は、横フレームに支持ケースを介して取り付けることで、乗降通路側に進入させて配置した使用位置と、横フレームから支持ケースを介して取り外すことで、乗降通路側から退出させた不使用位置と、の間で位置変更自在となした。
【選択図】図6
【解決手段】キャビンの前面部は、キャビンの一部を形成する左右一対の前部支柱の中途部間に左右方向に延伸させて横架した横フレームと、前部支柱の上部間に張設して下端縁部を横フレームに接続した上部透明体と、前部支柱の下部間に張設して上端縁部を横フレーム接続した下部透明体と、から形成し、横フレームには、操向操作具を支持する支持ケースを着脱自在に取り付け、操向操作具は、横フレームに支持ケースを介して取り付けることで、乗降通路側に進入させて配置した使用位置と、横フレームから支持ケースを介して取り外すことで、乗降通路側から退出させた不使用位置と、の間で位置変更自在となした。
【選択図】図6
Description
本発明は、コンバイン、詳しくは、ハンドル等の操向操作具がオペレータの乗降に支障となるのを回避できるコンバインに関する。
従来、コンバインの一形態として特許文献1に開示されたものがある。すなわち、特許文献1には、キャビン内に張設した床部の前部にハンドルコラムを立設し、ハンドルコラムの上端部にハンドル支軸を介してハンドルを取り付け、ハンドルの後方に運転席を配設して運転部を構成したコンバインが開示されている。そして、運転部は、運転席とキャビンのフロントガラスとの間に位置する床部を乗降通路としており、キャビンの左・右側壁には、左・右開閉扉を設けて、いずれか一方の開閉扉を開放することで、乗降通路を通して乗降するとともに、運転席へ離・着座するようにしている。
ところが、上記したコンバインのハンドルは、運転席に着座したオペレータが操作し易いように、乗降通路内に張出状に配置されているために、このハンドルがオペレータの乗降に支障となっていた。特に、キャビンのコンパクト化を図った場合、ハンドルが、運転席に近接して配置されて、オペレータの乗降に支障となるという不具合がある。
そこで、本発明は、ハンドル等の操向操作具がオペレータの乗降に支障となるのを回避できるとともに、キャビンのコンパクト化も図れるコンバインを提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、
キャビン内に張設した床部に運転席を配設し、運転席とキャビンの前面部との間に位置する床部の部分を乗降通路となしたコンバインであって、
キャビンの前面部は、キャビンの一部を形成する左右一対の前部支柱の中途部間に左右方向に延伸させて横架した横フレームと、前部支柱の上部間に張設して下端縁部を横フレームに接続した上部透明体と、前部支柱の下部間に張設して上端縁部を横フレーム接続した下部透明体と、から形成し、
横フレームには、操向操作具を支持する支持ケースを着脱自在に取り付け、
操向操作具は、横フレームに支持ケースを介して取り付けることで、乗降通路側に進入させて配置した使用位置と、横フレームから支持ケースを介して取り外すことで、乗降通路側から退出させた不使用位置と、の間で位置変更自在となしている。
キャビン内に張設した床部に運転席を配設し、運転席とキャビンの前面部との間に位置する床部の部分を乗降通路となしたコンバインであって、
キャビンの前面部は、キャビンの一部を形成する左右一対の前部支柱の中途部間に左右方向に延伸させて横架した横フレームと、前部支柱の上部間に張設して下端縁部を横フレームに接続した上部透明体と、前部支柱の下部間に張設して上端縁部を横フレーム接続した下部透明体と、から形成し、
横フレームには、操向操作具を支持する支持ケースを着脱自在に取り付け、
操向操作具は、横フレームに支持ケースを介して取り付けることで、乗降通路側に進入させて配置した使用位置と、横フレームから支持ケースを介して取り外すことで、乗降通路側から退出させた不使用位置と、の間で位置変更自在となしている。
請求項1記載の発明では、横フレームに、操向操作具を支持する支持ケースを着脱自在に取り付け、操向操作具は、横フレームに支持ケースを介して取り付けることで、乗降通路側に進入させて配置した使用位置と、横フレームから支持ケースを介して取り外すことで、乗降通路側から退出させた不使用位置と、の間で位置変更自在となしているため、使用位置では、運転席に着座したオペレータが操向操作具を手近な位置で操向操作することができる一方、不使用位置では、オペレータが楽に乗降通路を通して乗降することができる。したがって、操向操作具がオペレータの乗降に支障となるのを回避することができるとともに、キャビンのコンパクト化も図ることができる。また、キャビンの前面部は、キャビンの一部を形成する左右一対の前部支柱の中途部間に左右方向に延伸させて横架した横フレームと、両前部支柱の上部間に張設して下端縁部を横フレームに接続した上部透明体と、両前部支柱の下部間に張設して上端縁部を横フレームに接続した下部透明体と、から形成しているため、上・下部透明体を透して、前方の視界性を良好に確保することができるとともに、採光性がよくなり、オペレータの視覚効果としてキャビン内が広く感じられて居住性が向上する。そして、上・下部透明体に上下二分割して、これらを横フレームにより繋ぎ接続して前面部を形成しているため、各透明体を薄くかつ軽量化することで、単一の透明体よりも強度確保が容易に行える。
請求項2記載の発明は、
横フレームは、その内部に電線や通信線を配線可能なように中空パイプ状に形成し、
電線や通信線は、一端が走行手段を制御する制御手段に接続されるとともに、他端が操向操作具の操作角度を検出するために支持ケース内に設けた検出器に、横フレームに支持ケースを取り付けることで接続される一方、横フレームから支持ケースを取り外すことで切断されるようにしている。
横フレームは、その内部に電線や通信線を配線可能なように中空パイプ状に形成し、
電線や通信線は、一端が走行手段を制御する制御手段に接続されるとともに、他端が操向操作具の操作角度を検出するために支持ケース内に設けた検出器に、横フレームに支持ケースを取り付けることで接続される一方、横フレームから支持ケースを取り外すことで切断されるようにしている。
請求項2記載の発明では、横フレームを、その内部に電線や通信線を配線可能なように中空パイプ状に形成しているため、電線や通信線をコンパクトにかつ堅実に保護することができる。また、電線や通信線と検出器とは、横フレームに支持ケースを取り付けることで接続される一方、横フレームから支持ケースを取り外すことで切断されるようにしているため、これらの接続・切断作業が楽にかつ必然的に行えて、接続・切断作業のし忘れを防止することができる。
請求項3記載の発明は、
操向操作具としてのステアリングホイールを、横フレームの中途部に支持ケースを介して着脱自在に取り付けている。
操向操作具としてのステアリングホイールを、横フレームの中途部に支持ケースを介して着脱自在に取り付けている。
請求項3記載の発明では、操向操作具としてのステアリングホイールを、横フレームの中途部に支持ケースを介して着脱自在に取り付けているため、運転席に着座したオペレータの前方で手近な位置にステアリングホイールを配置することができて、ステアリングホイールで楽に操向操作することができる。
請求項4記載の発明は、
操向操作具としてのモノレバーを、横フレームの右側部に支持ケースを介して着脱自在に取り付けている。
操向操作具としてのモノレバーを、横フレームの右側部に支持ケースを介して着脱自在に取り付けている。
請求項4記載の発明では、操向操作具としてのモノレバーを、横フレームの右側部に支持ケースを介して着脱自在に取り付けているため、運転席に着座したオペレータの右側方で手近な位置にモノレバーを配置することができて、モノレバーで楽に操向操作することができる。この際、モノレバーは、オペレータの右側方に配置しているため、オペレータの前方視界性をより一層向上させることができる。
本発明によれば、操向操作具がオペレータの乗降に支障となるのを回避できるとともに、キャビンのコンパクト化も図れるコンバインを提供することができる。
以下に、本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1〜図3に示すAは、刈り取った圃場の作物を機体内に掻き込んで、脱穀・選別・穀粒貯留し、適宜、機外に搬出可能とした収穫機としての普通型コンバイン(以下、単に「コンバイン」と略称する。)である。以下では、まず、[コンバイン全体の構成の概略的な説明]をし、その後に、本実施形態の特徴的な構成についての説明である[運転部の構成についての説明]をする。
[コンバイン全体の構成の概略的な説明]
コンバインAは、図1〜図3に示すように、自走可能な走行機体1の前端部に、刈取部2を昇降自在に取り付けている。
コンバインAは、図1〜図3に示すように、自走可能な走行機体1の前端部に、刈取部2を昇降自在に取り付けている。
走行機体1は、左右一対のクローラ式の走行部10,10間に機体フレーム11を架設している。そして、機体フレーム11上の左側部には、刈り取られた穀稈の着莢部を脱穀する脱穀部12と、脱穀された穀粒を選別する選別部13を上下段に配設し、これらの後方に稈屑等を機外である圃場へ排出する排塵口部14を後方へ向けて開口させている。また、機体フレーム11上の右側部には、前部に運転操作を行う運転部15を配設し、その後方に選別部13で選別された穀粒(清粒)を貯留する穀粒貯留部16を配設して、最後部に穀粒貯留部16に貯留された穀粒を機外に搬出する穀粒搬出部17を設けている。運転部15の後部の下方には、エンジンE等を有する動力源としての原動機部18を配設している。
刈取部2は、前後方向に軸線を向けた四角形筒状のフィーダハウス19と、フィーダハウス19の前端開口部に連通連設した横長バケット状の穀物ヘッダー20と、穀物ヘッダー20の前下端縁部に配設したバリカン状の刈刃装置21と、穀物ヘッダー20の前左右側部から前方へ延出させて形成した左右一対の分草体22,22と、穀物ヘッダー20の前上方に配設した掻込リール23とを備えている。
フィーダハウス19の後端部は、脱穀部12の前部に左右方向の軸線を向けた図示しない刈取入力軸(フィーダハウスコンベヤ軸)を枢支し、フィーダハウス19の下面部と機体フレーム11の前端部との間に昇降用シリンダ24を介設して、昇降用シリンダ24を伸縮作動させることにより、刈取入力軸を昇降支点として、刈取部2を昇降可能としている。
また、フィーダハウス19内には、供給コンベア(図示せず)を配設し、穀物ヘッダー20内には、掻込オーガ26(プラットホームオーガ)を左右方向の軸線廻りに回転可能に軸架している。掻込リール23は、穀物ヘッダー20に基端部が枢支された左右一対のリール支持アーム23a,23aの先端部間に、左右方向の軸線廻りに回転可能に軸架されて、穀稈の着莢部に回転しながら連続的に掻込オーガ26側へ掻込作用するようにしている。上記した各部の作動部は、各連動機構を介してエンジンEに連動連結して、適宜作動するように構成している。
このように構成したコンバインAでは、圃場において、刈取部2を所望の地上高(収穫作物である穀稈の刈取高さ)となるまで上昇させ、その状態で走行機体1を走行させる。そうすることで、収穫作物を分草体22,22により分草して、分草した穀稈の着莢部を掻込リール23により掻き込みながら刈刃装置21により穀稈の着莢部を刈り取る。所望の刈取位置で刈り取られた穀稈の着莢部は、掻込オーガ26により穀物ヘッダー20内に掻込まれるとともに、供給コンベアによりフィーダハウス19内を通して脱穀部12に供給される。脱穀部12に供給された穀稈の着莢部は、脱穀部12により脱穀処理されるとともに、脱穀部12で脱穀処理された穀粒は、選別部13により選別処理される。選別部13で選別処理された穀粒(清粒)は、穀粒貯留部16に貯留される。穀粒貯留部16に貯留されている穀粒は、適宜、穀粒搬出部17により機外に搬出される。そして、脱穀部12で穀粒と分離処理された稈屑等は、排塵口部14から機外である圃場へ排出される。
[運転部の構成についての説明]
次に、本実施形態の特徴的な構成である運転部15の構成について、図3〜図8を参照しながら説明する。すなわち、運転部15は、前部に配設した操向操作部27と、操向操作部27の後方に配設した運転席28と、運転席28の左側方に配設したサイド操作部29等と、を装備しており、キャビン30内に配設している。
次に、本実施形態の特徴的な構成である運転部15の構成について、図3〜図8を参照しながら説明する。すなわち、運転部15は、前部に配設した操向操作部27と、操向操作部27の後方に配設した運転席28と、運転席28の左側方に配設したサイド操作部29等と、を装備しており、キャビン30内に配設している。
キャビン30は、前面部31と、後面部32と、左側面部33と、右側面部34と、天井部35と、床部36と、から箱型に形成している。左側面部33には、前部と後部に左側前部支柱37と左側後部支柱38を立設し、両支柱37,38の上部間に左側窓39を設けている。右側面部34には、前部と後部に右側前部支柱40と右側後部支柱41を立設し、両支柱40,41の間に開閉扉42を設けている。
開閉扉42は、右側後部支柱41に蝶番43を介して後端縁部を枢支する一方、右側前部支柱40に設けた前端縁部受片40aに前端縁部を当接させた閉塞位置と、前端縁部受片40aから前端縁部をオペレータが乗降可能なように外方へ大きく離隔させた開放位置と、の間で開閉自在としている。42aは、開閉扉42に設けた開閉取手である。
左・右側前部支柱37,40は、左右方向に対向させて一対配置しており、両前部支柱37,40の中途部間には、左・右側ブラケット44,45を介して左右方向に直状に延伸する断面四角形パイプ状の横フレーム46を横架している。左・右側前部支柱37,40の上部間には、上部透明体47を張設しており、上部透明体47の下端縁部は、横フレーム46に上ボルト48により接続している。上部透明体47は、四角形平板状に形成して、側面視前高後低の前傾姿勢に配置した上部前面透明片47aと、逆台形平板状に形成した上部左・右側面透明片47b,47cと、から透明ガラスにより一体成形している。左・右側前部支柱37,40の下部間には、下部透明体49を張設しており、下部透明体49の上端縁部は、横フレーム46に下ボルト50により接続している。下部透明体49は、四角形平板状に形成して、側面視前低後高の後傾姿勢に配置した下部前面透明片49aと、逆台形平板状に形成した下部左・右側面透明片49b,49cと、から透明ガラスにより一体成形している。
床部36は、前部36aを水平面状に形成する一方、後部36bを段付き凸状に形成しており、後部36bには、座部28aと背もたれ部28bとを具備する運転席28を配設している。そして、前端縁部受片43の後端縁部と運転席28の前端縁部との間に位置する床部36の部分を乗降通路51となし、乗降通路51上に形成される空間を乗降空間Sとなしている。
操向操作部27は、横フレーム46に着脱自在に取り付けている。操向操作部27は、操向操作具としてのステアリングホイール52と、ステアリング支軸53を介してステアリングホイール52を支持する支持ケース54とを具備しており、横フレーム46に着脱取付体55を介して支持ケース54を着脱自在に取り付けている。
本実施形態では、運転席28の真正面に位置する横フレーム46の中途部に、支持ケース54を着脱自在に取り付けている。そのため、運転席28に着座したオペレータの前方で手近な位置にステアリングホイール52を配置することができて、ステアリングホイール52で楽に操向操作することができる。
そして、ステアリングホイール52は、横フレーム46に支持ケース54を介して取り付けることで、乗降通路51側(乗降空間S内)に進入させて配置した使用位置(a)と、横フレーム46から支持ケース54を介して取り外すことで、乗降通路51側(乗降空間S内)から退出させた不使用位置(b)と、の間で操向操作部27を位置変更自在となしている。そのため、使用位置(a)に操向操作部27を配設した場合には、運転席28に着座したオペレータがステアリングホイール52を手近な位置で操向操作することができる。
一方、不使用位置(b)に操向操作部27を配設した場合には、オペレータが楽に乗降通路51を通して乗降することができる。本実施形態では、不使用位置(b)として、運転席28の上を採択しており、運転席28の背もたれ部28bに係止具56を介して操向操作部27を係止可能としている。
したがって、ステアリングホイール52がオペレータの乗降に支障となるのを回避することができるとともに、キャビン30のコンパクト化も図ることができる。また、キャビン30の前面部31は、キャビン30の一部を形成する左右一対の前部支柱37,40の中途部間に左右方向に延伸させて横架した横フレーム46と、両前部支柱37,40の上部間に張設して下端縁部を横フレーム46に接続した上部透明体47と、両前部支柱37,40の下部間に張設して上端縁部を横フレーム46に接続した下部透明体49と、から形成している。そのため、上・下部透明体47,49を透して、前方の視界性を良好に確保することができるとともに、採光性がよくなり、オペレータの視覚効果としてキャビン30内が広く感じられて居住性が向上する。そして、上・下部透明体47,49に上下二分割して、これらを横フレーム46により繋ぎ接続して前面部31を形成しているため、各透明体47,49を薄くかつ軽量化することで、単一の透明体よりも強度確保が容易に行える。
横フレーム46は、その内部に電線や通信線(これらは図示せず)を配線可能なように断面四角形状かつ中空パイプ状に形成している。横フレーム46の後面中途部には、着脱取付体55を設けている。着脱取付体55は、板状に形成した本片55aの前面側に上下スライド位置調節用の溝部55bを上下面と前面を開口させて形成している。溝部55bは、前側部の本体溝部55cと、後側部の係合溝部55d,55dと、を連通させて形成しており、係合溝部55d,55dは、本体溝部55cから左右方向に延出させて形成している。本片55aの右側部には、固定手段55eを設けており、固定手段55eは、後述する支持ケース54を固定して支持ケース54のスライドを規制する固定カム55fと、固定カム55fを固定・解除操作する操作レバー55gと、を具備している。
また、支持ケース54は、ケース本体54aを上下方向に縦長の四角形有底筒状に形成し、ケース本体54aの左右側後部に上下方向に延伸する係合片54b,54bを形成している。そして、着脱取付体55の本体溝部55cにケース本体54aを上方から符合させるとともに、係合溝部55d,55dに係合片54b,54bを符合させることで、着脱取付体55に支持ケース54を上下摺動自在に取り付けることができる。続いて、所望の位置に配置した支持ケース54は、固定手段55eの操作レバー55gを操作することで、固定カム55fにより固定させることができる。支持ケース54の上端部には、表示パネル体60を連設している。表示パネル体60には、第1・第2表示部60a,60bと、ステアリング支軸53を挿通するための支軸挿通孔60cと、を設けている。ステアリング支軸53の下部は、支軸挿通孔60cを通して支持ケース54内で軸線廻りに回動自在に枢支されている。
電線や通信線は、後述する制御手段としてのコントローラ90に一端が電気的に接続されている。また、電線や通信線の他端は、ステアリングホイール52の回動操作角度(操作量)を検出するために支持ケース54内に設けた検出器としての操向位置センサ80と、横フレーム46に支持ケース54を取り付けることで接続される一方、横フレーム46から支持ケース54を取り外すことで切断されるようにしている。そのため、電線や通信線をコンパクトにかつ堅実に保護することができる。また、電線や通信線と操向位置センサ80とは、横フレーム46に支持ケース54を取り付けることで接続される一方、横フレーム46から支持ケース54を取り外すことで切断されるようにしているため、これらの接続・切断作業が楽にかつ必然的に行えて、接続・切断作業のし忘れを防止することができる。
本実施形態では、支持ケース54内に操向位置センサ80と、操向位置センサ80に電気的に接続した送信部81と、を配設している。一方、横フレーム46の中途部内には、通信線を電気的に接続した受信部86を配設している。そして、操向位置センサ80が検出した検出信号は、無線信号として送信部81から受信部86に送信され、受信部86に受信された受信信号は、通信線を介してコントローラ90に送信されるようにしている。ただし、送信部81からの送信情報が受信部86に受信されるのは、送信部81と受信部86とが一定間隔以内に近接した場合であり、これらが相互に一定間隔よりも離隔した場合には、受信部86に送信情報が受信されないように設定している。本実施形態では、操向操作部27が不使用位置(b)に配置された状態では、送信部81からの送信情報が受信部86に受信されないように設定されている。
サイド操作部29は、床部36の左側方にサイドコラム70を立設し、サイドコラム70の上面部から上方へ向けて、走行機体1の変速操作を行う主変速レバー71、後述する副変速機構を変速操作する副変速レバー72、刈取部2への動力継断操作用の刈取クラッチレバー73、及び、脱穀部12への動力継断操作用の脱穀クラッチレバー74等を立ち上げて配置し、各レバー71〜74を前後方向に傾動操作可能としている。75は、表示パネル部である。このように構成して、運転席28に着座したオペレータは、左手で各レバー71〜74等を前後傾動操作する一方、右手でステアリングホイール52を回動操作することができる。
次に、走行機体1を変速操向制御する構成について、図8及び図9を参照しながら説明する。すなわち、ステアリング支軸53の下端部には、ステアリングホイール52の回動操作角度(操作量)を検出する旋回検出手段としての操向位置センサ80を配設している。主変速レバー71の近傍には、主変速レバー71の前後回動操作位置(操作量)を検出する主変速位置センサ82を配設している。副変速レバー72の近傍には、副変速レバー72の前後回動操作位置(操作量)を検出する副変速位置センサ83を配設している。刈取クラッチレバー73の近傍には、クラッチ接続位置ないしはクラッチ切断位置を検出すると刈取クラッチ操作位置センサ(図示せず)を配設している。脱穀クラッチレバー74の近傍には、クラッチ接続位置ないしはクラッチ接続位置を検出する脱穀クラッチ操作位置センサ(図示せず)を配設している。これらのセンサ80,82,83は、後述する制御手段としてのコントローラ90に電気的に接続しており、その検出情報は、コントローラ90に適宜入力される。これらのセンサ80,82,83としては、例えば、ロータリエンコーダ又はロータリポテンショメータ等を採用することができる。
コントローラ90は、各種演算処理や制御を実行するCPUのほか、制御プログラムやデータを記憶させる記憶手段としてのPROM、制御プログラムやデータを一時的に記憶させるためのRAM、及び、センサやアクチュエータ等とデータのやり取りをするための入出力インターフェイス等を備えている。
コンバインAにおけるステアリングホイール52と変速レバー71,72とは、いわゆるステアバイワイヤ方式の操作構造により構成されている。すなわち、ステアバイワイヤ方式においては、図9に示すようにステアリングホイール52と主・副変速レバー71,72の操作量を操向位置センサ80、主・副変速位置センサ82,83により検出して電気信号に変換するとともに検出情報としてコントローラ90に送信し、検出情報を取得したコントローラ90は制御情報を生成して、生成した制御情報を走行手段に出力することで、走行手段を制御するようにしている。すなわち、走行手段は、走行機体1を走行させるための手段であり、コントローラ90によって制御されている。コントローラ90は、走行手段の一部を構成する走行用HST91と操向用HST94に制御情報を出力し、これらのHST91,94を制御情報に基づいて駆動制御して、最終的に走行部10,10の直進走行や旋回走行やスピンターン等を可能としている。
走行用HST91は、可変容積型の走行ポンプ91Pと可変容積型の走行モータ91Mとを具備し、互いに流体接続されているとともに、走行ポンプ91Pの駆動はエンジンEからの動力を受けつつ走行ポンプ用電磁弁92aを介して走行調整駆動が行われる。かかる走行ポンプ91Pの駆動調整による走行モータ91Mの駆動は、出力軸93に伝達される。92bは、走行モータ用電磁弁である。
出力軸93は、副変速機構98を介して遊星歯車群より構成された伝動機構97に連動連結されている。このように、主変速レバー71の操作による主変速位置センサ82を介したコントローラ90からの制御情報は、基本的に走行ポンプ用電磁弁92aの制御を行い、走行ポンプ91P、走行モータ91Mの駆動制御によって出力軸93から伝動機構97へ動力伝達するように構成している。この際、副変速レバー72の操作による副変速位置センサ83を介したコントローラ90からの制御情報は、副変速機構98の制御を行う。
伝動機構97においては、各種遊星歯車群を介して左右の第1及び第2出力軸97a,97bに出力がなされる。各出力軸97a,97bは、それぞれ左右のクローラ式の走行部10,10としての左右のクローラの駆動輪に駆動動力を伝達し、左右のクローラの走行駆動がなされる。
したがって、主変速レバー71を操作することにより、主変速位置センサ82、コントローラ90、走行ポンプ91P、走行モータ91M等を経由して出力軸93に動力が伝達されると、出力軸93に連動連結した伝動機構97において、各種遊星歯車群を介して第1及び第2出力軸97a,97bに駆動力が伝達され同一方向に回転駆動するように構成されている。
すなわち、主変速レバー71の操作によるコントローラ90からの制御情報によって走行用HST91の回転駆動制御を行い伝動機構97の遊星歯車群を介して第1及び第2出力軸97a,97bの走行制御を行って、各出力軸の正回転あるいは逆回転を行う。このようにして、クローラ式の走行部10,10の前後の直進走行を可能としている。
また、操向用HST94は、可変容積型の操向ポンプ94Pと可変容積型の操向モータ94Mとを具備し、互いに流体接続されているとともに、操向ポンプ94Pの駆動はエンジンEからの動力を受けつつ操向ポンプ用電磁弁95aを介して操向調整駆動が行われる。かかる操向ポンプ94Pの駆動調整により操向モータ94Mの駆動は、出力軸96に伝達される。
出力軸96は、クラッチ装置99を介して遊星歯車群より構成された伝動機構97に連動連結されている。このように、ステアリングホイール52の操作による操向位置センサ80を介したコントローラ90からの制御情報は、基本的には操向ポンプ用電磁弁95aの制御を行う。すなわち、操向ポンプ94P、操向モータ94Mの制御駆動によって出力軸96から伝動機構97へ動力伝達がなされるように構成されている。
伝動機構97においては、各種遊星歯車群を介して左右の第1及び第2出力軸97a,97bに出力されて、各出力軸97a,97bは、それぞれ左右のクローラ式の走行部10,10としてのクローラに駆動動力を伝達し、左右のクローラの旋回駆動がなされる。
したがって、ステアリングホイール52を操作することにより、操向位置センサ80、コントローラ90、操向ポンプ94P、操向モータ94M等の制御により出力軸96が駆動すると、出力軸96に連動連結した伝動機構97は、各種遊星歯車群を介して第1及び第2出力軸97a,97bを互いに反対方向に回転駆動するように構成されている。
すなわち、ステアリングホイール52の操作によりコントローラ90からの制御情報によって操向用HST94の回転駆動制御が行われると伝動機構97による遊星歯車群を介して第1及び第2出力軸97a,97bに動力が伝達され、第1出力軸97aと第2出力軸97bとを互いに逆回転して、クローラ式の走行部10,10を旋回あるいはスピンターンさせる。
なお、左右走行旋回、左右スピンターンの左と右の振り分けは、操向位置センサ80を介してステアリングホイール52の左右の回転をコントローラ90からの制御情報により操向ポンプ94P、操向モータ94Mを制御作動することにより行う。
このように、ステアリングホイール52及び主・副変速レバー71,72は、ステアバイワイヤ方式を介して走行用HST91、操向用HST94等を電気的に制御しながら、かつ一部は歯車群による機械伝動によってクローラ式の走行部10,10の前後進、走行旋回、スピンターン等を行うように構成されている。
[他実施形態としての操向操作具の説明]
図10は、他実施形態としての操向操作部27を装備するキャビン30内の右側面説明図、及び、図11は、他実施形態としての操向操作部27を装備するキャビン30内の平面説明図である。他実施形態としての操向操作部27は、前記した操向操作部27と基本的な構造を同じくしているが、ステアリングホイール52に代る操向操作具として、モノレバー100を採用している点で異なる。
図10は、他実施形態としての操向操作部27を装備するキャビン30内の右側面説明図、及び、図11は、他実施形態としての操向操作部27を装備するキャビン30内の平面説明図である。他実施形態としての操向操作部27は、前記した操向操作部27と基本的な構造を同じくしているが、ステアリングホイール52に代る操向操作具として、モノレバー100を採用している点で異なる。
すなわち、他実施形態としての操向操作部27は、モノレバー100と、ステアリング支軸53を介してモノレバー100を支持する支持ケース54とを具備しており、横フレーム46の右側部に設けた着脱取付体55に支持ケース54を介して着脱自在に取り付けている。そのため、運転席に着座したオペレータの右側方で手近な位置にモノレバー100を配置することができて、モノレバー100を所望の進行方向に傾倒させることで、楽に操向操作することができる。この際、モノレバー100は、オペレータの右側方に配置しているため、オペレータの前面部31を透した前方視界性をより一層向上させることができる。他実施形態としての操向操作部27が具備する操向位置センサ80は、モノレバー100の傾倒方向及び傾倒角度を検出するようにしている。110は、アームレストである。
[他実施形態としての運転部の説明]
図12は、他実施形態としての運転部15の背面説明図である。図12に示す運転部15では、床部36の前部36aであって、乗降通路51の前端縁部上に背面視門型のアシストフレーム120を立設している。アシストフレーム120は、機体フレーム11に立設した左右一対のパイプ状の支柱部122,124と、両支柱部122,124の上端部間に横架状に設けたパイプ状の横架部126と、から一体成形している。左側の支柱部122は、サイドコラム70に近接させて配置する一方、右側の支柱部124は、開閉扉42に近接させて配置している。横架部126は、横フレーム46の配設高さよりも少し高めの高さに配設しており、横架部126の中途部は、前方へ凸状に湾曲させて形成して、操向操作部27との干渉を回避している。
図12は、他実施形態としての運転部15の背面説明図である。図12に示す運転部15では、床部36の前部36aであって、乗降通路51の前端縁部上に背面視門型のアシストフレーム120を立設している。アシストフレーム120は、機体フレーム11に立設した左右一対のパイプ状の支柱部122,124と、両支柱部122,124の上端部間に横架状に設けたパイプ状の横架部126と、から一体成形している。左側の支柱部122は、サイドコラム70に近接させて配置する一方、右側の支柱部124は、開閉扉42に近接させて配置している。横架部126は、横フレーム46の配設高さよりも少し高めの高さに配設しており、横架部126の中途部は、前方へ凸状に湾曲させて形成して、操向操作部27との干渉を回避している。
このように構成した運転部15では、乗降時や運転操作時において、オペレータは、適宜、アシストフレーム120の横架部126を把持することができる。したがって、アシストフレーム120は、オペレータを補助する本来の機能を果たす。また、機体フレーム11からアシストフレーム120を立上げることで、アシストフレーム120を機体フレーム11の一部として形成することができる。そのため、アシストフレーム120は、機体フレーム11の補強部材として機能させることもできる。つまり、前後方向の軸線廻りの捻じれ等に対する機体フレーム11の剛性を高めることができる。
A コンバイン
S 乗降空間
27 操向操作部
28 運転席
30 キャビン
46 横フレーム
47 上部透明体
49 下部透明体
51 乗降通路
54 支持ケース
S 乗降空間
27 操向操作部
28 運転席
30 キャビン
46 横フレーム
47 上部透明体
49 下部透明体
51 乗降通路
54 支持ケース
Claims (4)
- キャビン内に張設した床部に運転席を配設し、運転席とキャビンの前面部との間に位置する床部の部分を乗降通路となしたコンバインであって、
キャビンの前面部は、キャビンの一部を形成する左右一対の前部支柱の中途部間に左右方向に延伸させて横架した横フレームと、前部支柱の上部間に張設して下端縁部を横フレームに接続した上部透明体と、前部支柱の下部間に張設して上端縁部を横フレーム接続した下部透明体と、から形成し、
横フレームには、操向操作具を支持する支持ケースを着脱自在に取り付け、
操向操作具は、横フレームに支持ケースを介して取り付けることで、乗降通路側に進入させて配置した使用位置と、横フレームから支持ケースを介して取り外すことで、乗降通路側から退出させた不使用位置と、の間で位置変更自在となしたコンバイン。 - 横フレームは、その内部に電線や通信線を配線可能なように中空パイプ状に形成し、
電線や通信線は、一端が走行手段を制御する制御手段に接続されるとともに、他端が操向操作具の操作角度を検出するために支持ケース内に設けた検出器に、横フレームに支持ケースを取り付けることで接続される一方、横フレームから支持ケースを取り外すことで切断されるようにした請求項1記載のコンバイン。 - 操向操作具としてのステアリングホイールは、横フレームの中途部に支持ケースを介して着脱自在に取り付けた請求項1又は2記載のコンバイン。
- 操向操作具としてのモノレバーは、横フレームの右側部に支持ケースを介して着脱自在に取り付けた請求項1又は2記載のコンバイン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015242889A JP2017108637A (ja) | 2015-12-14 | 2015-12-14 | コンバイン |
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KR20190002309A (ko) * | 2017-06-29 | 2019-01-08 | 가부시끼 가이샤 구보다 | 콤바인 |
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2015
- 2015-12-14 JP JP2015242889A patent/JP2017108637A/ja active Pending
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