JP5892864B2 - 普通型コンバイン - Google Patents

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Description

本発明は、搭乗運転部における乗降口とは反対側の横一側に位置するサイドパネルに、走行用の変速操作具及び作業装置用のクラッチ操作具が備えられている普通型コンバインに関する。
従来の普通型コンバインでは、例えば、特許文献1に示されるように、サイドパネル(操縦パネル)は、変速操作具やクラッチ操作具が上方に突出する状態で備えられる上部面と、運転座席側の側面と、運転座席とは反対側の横一側外方側の側面とを備えた略箱形状に形成されており、横一側外方側の側面は壁面にて閉塞される構成となっていた。
そして、上述したように略箱形状に形成されたサイドパネルの内部には、変速操作具に連係される操作連係機構及びクラッチ操作具に連係される操作連係機構が備えられ、これらの操作連係機構としては、例えば、リンク等を介して操作具と機体側の被操作部とを機械的に連動連係させる構成や、操作具の操作状態を検出スイッチにて検出して、例えばアクチュエータにて機体側の被操作部を操作させる等、電気的に連係させる構成等がある。
特開2010−172265号公報
上記従来構成では、サイドパネルにおける横一側外方側の側面は壁面にて閉塞される構成となっていることから、変速操作具による操作連係機構やクラッチ操作具による操作連係機構の修理点検等のメンテナンス作業はコンバインの外部から行う難いものとなっていた。
本発明の目的は、変速操作具による操作連係機構やクラッチ操作具による操作連係機構のメンテナンス作業を容易に行うことが可能となる普通型コンバインを提供する点にある。
本発明に係るコンバインは、搭乗運転部における乗降口とは反対側の横一側に位置するサイドパネルに、走行用の変速操作具及び作業装置用のクラッチ操作具が備えられているものであって、その第1特徴構成は、前記サイドパネルにおける横一側外方側の側面に、前記変速操作具に連係された操作連係機構に対応する変速操作対応箇所、並びに、前記クラッチ操作具に連係された操作連係機構に対応するクラッチ操作対応箇所の夫々にわたって一連に開口する開口部が形成され、且つ、この開口部が開閉自在な蓋体にて閉塞され、前記蓋体の周縁部における上部辺及び前部辺に対応する箇所に、前記上部辺及び前記前部辺の略全長にわたり横一側外方側に向けて突出する屈曲部が形成され、前記蓋体は、周縁部の全周にわたって設けられた複数の取付固定部により前記開口部の周囲に取り付け固定されている点にある。
第1特徴構成によれば、サイドパネルにおける横一側外方側の側面に形成された開口部を通して、横一側の機体外方側から、変速操作具に連係された操作連係機構及びクラッチ操作具に連係された操作連係機構の夫々のメンテナンス作業を行うことができる。しかも、このとき、開口部に備えられた蓋体を取り外すだけの簡単な作業で対応できる。
ところで、サイドパネルにおける横一側外方側の側面に、作業用の開口を形成するにあたり、変速操作対応箇所及びクラッチ操作対応箇所の夫々に各別に小形の開口部を形成する構成とすることも考えられるが、このように構成すると、作業を行うための開口が狭く、作業者の手が開口部の周縁部に接触してメンテナンス作業が行い難いものとなるおそれがある。
これに対して、第1特徴構成によれば、前記開口部は、前記変速操作対応箇所並びに前記クラッチ操作対応箇所の夫々にわたって一連に開口する状態で形成されているので、機体外方側からメンテナンス作業を行う場合に、開口部の周縁部に作業者の身体が接触するおそれが少なく作業が行い難いものとなる等の不利がない。
例えば、変速操作具に連係された操作連係機構についてのメンテナンス作業を行う場合に、変速操作対応箇所だけでなくクラッチ操作対応箇所にわたって一連に開口しているので、メンテナンス作業を行う作業者の身体が開口部の周縁部に干渉するおそれが少なくなる。クラッチ操作具に連係された操作連係機構のメンテナンス作業を行う場合も同様である。
従って、変速操作具による操作連係機構やクラッチ操作具による操作連係機構のメンテナンス作業を容易に行うことが可能となる普通型コンバインを提供できるに至った。
本発明の第2特徴構成は、前記変速操作対応箇所が機体前部側に位置し、前記クラッチ操作対応箇所が機体後部側に位置する状態で配備され、前記クラッチ操作具に連係された操作連係機構が、電気的なセンサを入り切りすることによりクラッチ操作を行うように構成され、前記開口部及び前記蓋体は夫々、後部下側箇所が階段状に切り欠かれている点にある。
本発明の第特徴構成は、刈取部にて刈り取られた作物を後方に搬送するフィーダが、前記搭乗運転部の横一側外方側箇所に位置する状態で且つ後端側の横軸芯周りで上下揺動自在に備えられ、前記開口部が、前記フィーダの下降状態において、側面視にて前記フィーダよりも上方側に位置し且つ前記フィーダと重複しない状態で形成されている点にある。
特徴構成によれば、刈取部にて刈り取られた作物がフィーダにより後方に搬送されるが、このフィーダは、搭乗運転部の横一側外方側箇所に位置するものであり、刈高さを変更したり、非作業時に刈取部を上方に退避させるために、後端側の横軸芯周りで上下揺動自在に構成される。
そして、フィーダを下降させると、側面視にてフィーダよりも上方側に位置し且つフィーダと重複しない状態で開口部が位置することになるから、搭乗運転部の横一側外方側箇所に位置するフィーダが邪魔になることのない状態で、開口部を通してメンテナンス作業を容易に行うことができる。
本発明の第特徴構成は、前記搭乗運転部の上方を覆うキャビンが備えられ、このキャビンの横一側に位置する側面に、前後一対の引き違い戸のスライド操作により開閉可能に構成された横窓が備えられ、前記開口部が、前記横窓における前後一対の引き違い戸の中間合わせ線よりも車体前方側の領域から車体後方側の領域にわたって延びる状態で形成されている点にある。
特徴構成によれば、搭乗運転部の上方がキャビンにて覆われ、そのキャビンの横一側に位置する側面に横窓が備えられる。横窓は前後一対の引き違い戸のスライド操作により開閉するものであるが、作業状況の確認のために前記側面の広い範囲にわたって設けられることになる。
そして、その前後中央部にて前後一対の引き違い戸の中間合わせ線が存在するが、中間合わせ線よりも車体前方側の領域から車体後方側の領域にわたって延びる状態で開口部が形成されるのであり、開口部が前後方向に大きなものになる。このように開口部が前後方向に大きなものになって、開口部を通してメンテナンス作業を容易に行うことができる。
普通型コンバインの全体右側面図である。 普通型コンバインの全体左側面図である。 普通型コンバインの全体平面図である。 コンバイン前部の右側面図である。 コンバイン前部の左側面図である。 搭乗運転部の平面図である。 搭乗運転部の縦断側面図である。 対地高さ検出部の平面図である。 対地高さ検出部の縦断側面図である。 開口部形成箇所の側面図である。 蓋体を外した状態での開口部形成箇所の側面図である。 クラッチ操作レバー及び操作連係機構の側面図である。 クラッチ操作レバーの縦断背面図である。 蓋体の斜視図である。 制御ブロック図である。
以下、図面に基づいて、本発明に係る普通型コンバインの実施形態について説明する。
〔全体構成〕
図1〜図3に示すように、本実施形態における普通型コンバインは、走行機体1の前部に、昇降用油圧シリンダ2(以下、昇降シリンダという)により揺動昇降自在に刈取搬送装置3を備えて構成され、走行機体1は、左右一対のクローラ走行装置4を備えた機体フレーム5上に、搭乗運転部6、脱穀装置7、穀粒タンク8等を備えて構成されている。つまり、走行機体1の前部右側に搭乗運転部6が備えられ、その搭乗運転部6の後方に穀粒タンク8が備えられ、穀粒タンク8の左側には脱穀装置7が備えられている。又、搭乗運転部6の上方をキャビン9にて覆うように構成されている。
刈取搬送装置3は、植立穀稈を刈り取ったのち刈幅方向中間部に向けて寄せ集める刈取部10と、刈取られた穀稈を脱穀装置7に向けて搬送するフィーダ11と、刈取部10の上部で植立穀稈の穂先側を掻き寄せるリール装置12とを備えている。
フィーダ11は、キャビン9の左側方(横一側方の一例)を通って前方へ延出されており、フィーダ11の前部には処理物を受け入れる入り口部13が形成され、図2に示すように、フィーダ11の内部にはチェーン式の掻き揚げコンベア14が備えられている。刈取部10は、植立穀稈を刈り取るバリカン型の刈刃15と、刈り取られた穀稈をフィーダ11の入り口部側すなわち刈幅方向中間部へ向けて寄せ集めるための横送りオーガ16とを備えている。
穀稈の刈り取り動作を説明すると、まず、刈取対象となる植立穀稈はリール装置12で後方に掻き込まれ、刈刃15にて株元が切断されて刈り取られる。刈り取られた穀稈は、横送りオーガ16でフィーダ11の入り口部13へ向けて搬送される。入り口部13に到達した穀稈は、掻き揚げコンベア14によってフィーダ11の底面に沿って掻き揚げ搬送され、脱穀装置7の前端部に投入される。
刈取搬送装置3は、機体フレーム5上の固定箇所に対して水平方向の横軸芯X1周りで上下揺動自在に枢支されている。また、機体フレーム5と刈取部10との間に昇降シリンダ2が枢支連結されている。この昇降シリンダ2を伸縮操作することで、刈取部10が地面に近接した刈取作業姿勢と、刈取部10が地面から所定高さまで上昇した非刈取作業姿勢とに変更することができる。
図15に示すように、昇降シリンダ2の作動を制御する制御装置17が備えられ、刈取部10に備えられた対地高さ検出部Sに備えられた一対の高さセンサ25,26の検出情報に基づいて、刈取部10の対地高さを設定高さに維持するように昇降シリンダ2の作動を制御するように構成されている。
図8に示すように、対地高さ検出部Sは、刈幅が刈取部フレーム18における前後方向に延びる前後向きフレーム部18Aにて区画形成された3つの検出区画A,B,Cが形成され、各検出区画A,B,Cに幅広橇状に形成された板金製の接地体19,20,21がその共通の前端支点Pを中心に上下揺動可能に刈取部フレーム18に装備されている。
各接地体19,20,21は、平面視で前後フレーム部18Aに重複しないように、前後フレーム部18Aに形成された検出区画の幅内に収まる横幅にて形成されている。このように構成することで、各接地体19,20,21は、前後向きフレーム部18Aに接当することのない状態で揺動する構成となっており、上方側への揺動範囲がそのことにより規制されることがなく、検出範囲を広くすることができるように構成されている。但し、各接地体19,20,21は、横向きフレーム部18Bに接当して上方側の操作限界が規定されるようになっている。
刈取部フレーム18には、2本の支軸22,23が前端支点Pに沿って横架されて夫々が独立して回動自在に支承されている。また、各接地体19,20,21の前端にはパイプ材からなる支点ボス19a,20a,21aが備えられており、左側に位置する2つの接地体19,20の支点ボス19a,20aが左側の支軸22に挿嵌されてセットボルト24で固定されるとともに、右外側の接地体21の支点ボス21aが右側の支軸23に挿嵌されてセットボルト24で固定されている。
刈取部フレーム18の左右には回転式のポテンショメータからなる高さセンサ25,26が配備されており、図9にも示すように、各高さセンサ25,26に備えられた検出レバー25a,26aと、左右の支軸22,23の外端部から屈曲延出された操作アーム27,28とが接当連係されている。なお、高さセンサ25,26の検出レバー25a,26aは上向きに回動付勢されるとともに、この検出レバー25a,26aに上方から操作アーム27,28の遊端部が接当作用するよう配備されており、支軸22,23が接地体自重によって回動して操作アーム27,28が下方に揺動することで検出レバー25a,26aが下方に押圧回動操作され、また、接地体突き上げによって支軸22,23が逆方向に回動して操作アーム27,28が上方に揺動すると、その遊端部に接当追従して検出レバー25a,26aが上方に回動操作されるようになっている。
左右の高さセンサ25,26で検出された左右の検出高さは制御装置17に入力され、左右の対地高さのうちの低い側の検出値(刈高さ)が設定範囲から外れると、昇降シリンダ2が制御されて刈高さが設定範囲内に維持されるように刈取部10が昇降制御される。
脱穀装置7は、全稈投入型に形成され、図2に示すように、前後方向に長い扱胴29を備えている。脱穀装置7は、投入された被処理物を脱穀処理し、被処理物中の塵埃を後方から排出するとともに、脱穀された穀粒を穀粒タンク8へ送り込むように構成されている。
穀粒タンク8は、脱穀装置7側から送り込まれた穀粒を一時的に貯留し、穀粒タンク8から穀粒排出用オーガ30を介して外部へ穀粒を排出させることができるように構成されている。
図4に示すように、キャビン9の下部後方には、エンジンルーム31が設けられ、このエンジンルーム31内には、エンジン32、ラジエータ33、防塵カバー34等が備えられている。防塵カバー34を通して吸入された外気は、ラジエータ33を通過してエンジン32を冷却した後、エンジンルーム31の左側方(図4の図面手前方向)へ排気されるように構成されている。
〔搭乗運転部〕
次に、搭乗運転部6の構成について説明する。
搭乗運転部6は、図6及び図7に示すように、座席支持フレーム35に支持される状態で運転座席36が備えられ、運転座席36の右側前方には操向操作部37が備えられ、運転座席36の左側にはサイドパネル38が備えられている。又、搭乗運転部6の床部におけるサイドパネル38側の箇所には、ブレーキペダル39が備えられている。
操向操作部37は、レバー支持部40にて十字方向の揺動操作が可能なように操縦レバー41が支持され、手を支持させるアームレスト42が備えられている。レバー支持部40の内部には、操縦レバー41の十字方向の操作位置を検出する不図示の位置センサが内装されている。そして、操縦レバー41を前方に揺動操作すると刈取搬送装置3が下降し、操縦レバー41を後方に揺動操作すると、制御装置17により刈取搬送装置3が上昇するように昇降シリンダ2の作動が制御される。又、走行中に、操縦レバー41を左に揺動操作すると走行機体1が左方向に旋回し、操縦レバー41を右に揺動操作すると走行機体1が右方向に旋回する。
図6及び図7に示すように、サイドパネル38は前方のフロントガラス43に達するまで前方に延びており、計器盤44はサイドパネル38の前端付近の上面に設けられている。計器盤44は、例えば、横並びに配列された走行速度計、燃料計、エンジン回転計等と、それらを収容する樹脂製のケースとを備えている。
サイドパネル38には、計器盤44の他に、走行用の変速操作具としての主変速レバー45、副変速レバー46、クラッチ操作レバー47、旋回状態切換レバー48、風量調整レバー49等が備えられている。
旋回状態切換レバー48は、ミッションケース50内に備えられる伝動機構(図示せず)の旋回走行状態を切り換えるためのものであり、例えば、左右のクローラ式走行装置4が速度差をつけて共に前進走行する緩旋回状態、一方のクローラ式走行装置4を制動するブレーキ旋回状態、左右のクローラ式走行装置4を逆方向に回動させるスピン旋回状態等に切り換えることができる。
又、風量調整レバー49は、脱穀装置7に備えられる唐箕の風量を調整するためのものであり、図示はしないが、唐箕における外気取り入れ口に備えられる導風板の傾斜角を変更させることにより、風量を変更調整することができるように構成されている。
図10及び図11に示すように、搭乗運転部6の下方に位置するミッションケース50の内部には、静油圧式無段変速装置(HST)にて構成される主変速装置51が備えられ、主変速レバー45は、機械式の操作連係機構52を介して主変速装置の変速アーム51aと連動連係されている。すなわち、主変速レバー45は、ベース部材53に横軸芯X2周りで前後揺動自在に支持された平面視略コ字形の支持ブラケット54に、前後向きの支持軸55を介してその支持軸の軸芯周りで左右揺動自在に支持される。つまり、主変速レバー45は前後左右方向夫々に十字揺動自在に支持される。
支持ブラケット54に一体的に設けられた揺動アーム56と主変速装置の変速アーム51aとが操作ロッド57を介して枢支連結され、主変速レバー45の前後向きの揺動操作に伴って変速アーム51aが操作されて車速を変更することができる。つまり、主変速レバー45が中立位置から前方に操作されるほど前進走行速度が増速され、中立位置から後方に操作されるほど後進走行速度が増速される。
副変速レバー46は、ミッションケース50の内部に備えられた副変速装置58を切り換えることができるようにしたものであり、主変速レバー45の運転座席36側に位置する箇所に備えられている。副変速レバー46は、主変速レバー45と同様に、機械式の連係機構を介して副変速装置58と連動連係されている。
すなわち、副変速レバー46はベース部材53に横軸芯X3周りで前後揺動自在に支持され、副変速レバー46の回動支持部60から後方に突出する状態で設けられた揺動アーム61の先端部と副変速装置58に備えられた操作アーム58aとを連動リンク部材62により枢支連結されている。この副変速レバー46を前後方向に操作することで、副変速装置の作動状態を高低複数段のいずれかに切り換えることができる。
クラッチ操作レバー47は、主変速レバー45の後方側に位置する状態で備えられ、横軸芯周りで揺動自在にベース部材53に支持されている。このクラッチ操作レバー47の基端側には操作カム板70が一体回動する状態で備えられ、この操作カム板70が作用することで入り切り操作自在な電気的なセンサである2つのリミットスイッチ63,64がベース部材に支持されている。
又、クラッチ操作レバー47は、ボールデテント機構65により3つの操作位置に位置保持自在に構成されている。すなわち、図12及び図13に示すように、ベース部材53から延設されるボール保持具66に3つの係止孔67が形成され、クラッチ操作レバー47は下半分が板バネ材68にて形成され、クラッチ操作レバー47とボール保持具66との間に介装されたボール69がいずれかの係止孔67に係入するように押圧付勢する構成となっている。
クラッチ操作レバー47の基端部に2つのリミットスイッチ63,64の検知片63a,64aに作用する操作カム体70が備えられ、クラッチ操作レバー47の操作位置の変化に伴って操作カム体70が作用することにより、2つのリミットスイッチ63,64が操作される。
説明を加えると、クラッチ操作レバー47が第1の操作位置K1に操作されると、第1リミットスイッチ63及び第2リミットスイッチ64がオフ状態となり、脱穀クラッチ72及び刈取クラッチ73が共に切り状態となる。又、クラッチ操作レバー47が第2の操作位置K2(図12で示す状態)に操作されると、第1リミットスイッチ63がオン状態となり、第2リミットスイッチ64がオフ状態となって、脱穀クラッチ72が入り状態となり、刈取クラッチ73が切り状態となる。そして、クラッチ操作レバー47が第3の操作位置K3に操作されると、2つのリミットスイッチ63,64が共に入り状態となり、脱穀クラッチ72及び刈取クラッチ73が共に入り状態となる。
従って、クラッチ操作レバー47が作業装置用のクラッチ操作具に相当し、ボールでテント機構65、操作カム板70等によりクラッチ操作具に連係された操作連係機構59を構成する。
図示はしないが、脱穀クラッチ72は、エンジン32の動力を脱穀装置7に伝えるクラッチ入り状態と伝動を遮断するクラッチ切り状態とに切り換え自在なベルトテンション式クラッチにて構成され、刈取クラッチ73は、エンジン32の動力を刈取搬送装置3に伝えるクラッチ入り状態と伝動を遮断するクラッチ切り状態とに切り換え自在なベルトテンション式クラッチにて構成されている。
脱穀クラッチ72及び刈取クラッチ73は、1つの電動モータC1と図示しない連係操作機構とにより、クラッチ入り状態とクラッチ切り状態とに切り換え操作自在に構成されている。図15に示すように、前記2つのリミットスイッチ63,64の入り切り操作に伴って、制御装置17が、電動モータC1を作動制御するように構成されている。
制御装置17は、第1リミットスイッチ63及び第2リミットスイッチ64がオフ状態(第1の操作位置K1)であれば、脱穀クラッチ72及び刈取クラッチ73が共にクラッチ切り状態となるように、電動モータC1を制御する。
第1リミットスイッチ63がオン状態となり、第2リミットスイッチ64がオフ状態(第2の操作位置K2)であれば、脱穀クラッチ72がクラッチ入り状態となり、刈取クラッチ73がクラッチ切り状態となるように、電動モータC1を制御する。
第1リミットスイッチ63と第2リミットスイッチ64が共に入り状態(第3の操作位置K3)であれば、脱穀クラッチ72及び刈取クラッチ73が共にクラッチ入り状態となるように、電動モータC1を制御する。
〔キャビン〕
次に、キャビン9の構成について説明する。
キャビン9は、図4〜図6に示すように、機体フレーム5から固定立設した支持材76にて床板77が支持され、この床板77の上には4本の支柱78a〜78dが立設されている。そして、4本の支柱78a〜78dにより屋根部79が支持されている。
走行機体11の前部側の左右の支柱78a,78bの間には、曲面ガラスで構成されたフロントガラス43が設けられている。このフロントガラス43は床面から屋根部までの全範囲にわたるように設けられている。このフロントガラス43の側面視での曲面形状は、一定曲率の曲面で形成され、上端よりも少し下方側の位置が最も前方に突出するように取付姿勢を定めている。
このように、フロントガラス43の最大前方突出位置を、フロントガラス43の上端よりも少し下方側の位置となるように形成しているのは、キャビン9の前方下方を覗き込むとき、操縦者の頭部をフロントガラス43に近づけやすくするためである。
また、フロントガラス43は、図6に示すように、平面視でも左右方向での中央部箇所が左右方向での両端部箇所よりも前方側へ膨出する突曲形状に形成している。したがって、フロントガラス43は、単なる水平方向もしくは上下方向の何れかの軸線周りでの曲率を有した単曲面ではなく、上下方向と左右方向との互いに交差する複数の軸線周りでの曲率を有した複曲面によって構成されている。
フロントガラス43の前部側の左右の支柱78a,78bは、フロントガラス43の横側端縁の形状に沿って、側面視でのフロントガラス43の傾斜面の傾斜と同様な傾斜を有した湾曲形状に形成されている。
キャビン9の右側面には、右前部側の支柱78aと右後部側の支柱78cとの間に操縦者が乗り降りするための乗降口が形成されている。この乗降口を開閉するための乗降用ドア80が右後部側の支柱78cに設けたヒンジ81を介して開閉操作自在に装着されている。
キャビン9の左側面では、図5に示すように、左横側壁82の一部に、左前部側の支柱78bと左後部側の支柱78dとの間に前後一対の透明ガラス製の引き違い戸83のスライド操作により開閉可能に構成された横窓84が備えられている。この横窓84の下端は、サイドパネル38の上面付近に位置するように構成されている。一方、横窓84の上端は、屋根部79の下縁付近に位置するように構成されている。キャビン9の右側後部の角部には、湾曲した形状の透明ガラスからなる固定窓85が備えられている。
そして、平面視におけるフロントガラス43の下端縁の形状が、図6に示すように、左右方向での中央部が左右方向での両端部よりも前方側へ膨出する突曲形状となっているため、搭乗運転部6の床面の前縁形状も左右方向での中央部が左右方向での両端部よりも前方側へ膨出する突曲形状として、フロントガラス43の下端縁の形状に沿うように構成されている。
フロントガラス43の下端が運転座席36の座面よりも下方の床面にまで達しているため、操縦者の脚がフロントガラス43に接触し、フロントガラス43を破損するおそれがある。そのため、図6及び図7に示すように、床面上にフロアマット86を敷設し、このフロアマット86の前端部にフロントガラス43の左右中央側部分の広い範囲にわたって上方に突出する凸部87を形成している。
このように、凸部87を形成しておくと、操縦者の脚が凸部87に当たり、操縦者の脚が凸部87よりも前方にいきにくくなり、凸部87により脚がフロントガラス43に接触することが阻止されている。これにより、フロントガラス43の破損の可能性を低減することができる。
図6に示すように、フロントガラス43の左右両側端部には凸部87は形成されていない。これにより、フロントガラス43の隅部の下方側外方箇所を目視し易くなるようにしている。また、図7に示すように、凸部87はフロントガラス43よりも若干後方に位置している。これにより、図7の点線矢印で示す操縦者の視線が凸部87により遮られにくくなり、操縦者の前下方の視界を確保することができる。さらに、凸部87の前端面は、後方に傾斜するように構成されている。これにより、凸部87を可能な限り前方に位置させるとともに、操縦者の前下方の視界が凸部87により遮られにくくしている。
乗降用ドア80は、外周枠88により囲まれて構成され、外周枠88の上下方向の中間位置には横桟部材89が横方向に掛け渡されている。この横桟部材89を境にして、下方側は一枚物の透明ガラスによって構成されている。一方、上方側は前後一対の透明ガラス製の引き違い戸でスライド操作により開閉可能に構成されたドア窓90となっている。
横桟部材89のドア内面側には、図6に示すように、キャビン9の室内側から乗降用ドア80を開閉操作する際に把持する内側把持部材91が備えられている。一方、乗降用ドア80の外方側には、図4に示すように、乗降用ドア80を開閉操作するのに用いる取っ手92が備えられている。
図5に示すように、キャビン9の左側面の左横側壁82における横窓84よりも下方側箇所は、金属板からなる壁部82Aにて覆われる状態となっており、この壁部82Aはサイドパネル38の左側面を兼用する構成となっている。そして、この左側壁部82における下部の壁部82Aには、メンテナンス用の開口部92が形成され、この開口部92が開閉自在な蓋体93にて覆われる構成となっている。
図2に示すように、開口部92は、フィーダ11の下降状態つまり刈取部10が刈取作業姿勢に近い位置にまで下降している状態において、側面視にてフィーダ11よりも上方側に位置し且つフィーダ11と重複しない状態で形成されている。
図5、図10、図11に示すように、開口部92は、主変速レバー45に連係された操作連係機構52に対応する変速操作対応箇所A、並びに、クラッチ操作レバー47に連係された操作連係機構59に対応するクラッチ操作対応箇所Bの夫々にわたって一連に開口する状態で形成されており、開口部92における変速操作対応箇所Aの上下幅W1がクラッチ操作対応箇所Bの上下幅W2よりも大に形成されている。又、開口部92は、横窓84における前後一対の引き違い戸83の中間合わせ線Lよりも車体前方側の領域から車体後方側の領域にわたって延びる状態で形成されている。
開口部92を塞ぐ蓋体93は、図14に示すように、開口部92の外形形状よりも少し大きめに形成され、開口部92を閉塞する状態で周囲を左側壁部82の開口部92の周囲に複数箇所をネジ止めすることにより取付け固定されている。
図14に示すように、蓋体93の周縁部における上部辺及び前部辺に対応する箇所には、断面形状が略L字形になるように折り曲げて左側外方に向けて突出する屈曲部94が形成されている。このように屈曲部94を形成することで、蓋体93の周縁部の強度補強を図り、ネジ95の締め付けにより蓋体93の周縁部が屈曲して蓋体93と左側壁部82の開口部92の周囲との間に隙間ができるのを防止するようにしている。
隙間ができると雨水や塵埃がサイドパネル38の内部に侵入するおそれがあるが、上記構成ではそのことを防止できることになる。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、開口部92における変速操作対応箇所Aの上下幅W1がクラッチ操作対応箇所Bの上下幅W2よりも大に形成されるものを示したが、このような構成に代えて、クラッチ操作対応箇所Bの上下幅W2を変速操作対応箇所Aの上下幅W1とが同じ広幅に形成するものでもよい。
)上記実施形態では、開口部92が、横窓84における前後一対の引き違い戸83の中間合わせ線Lよりも車体前方側の領域から車体後方側の領域にわたって延びる状態で形成されるものを示したが、このような構成に代えて、開口部92が中間合わせ線Lよりも車体前方側の領域にのみ形成される構成や、開口部92が中間合わせ線Lよりも車体後方側の領域にのみ形成される構成等であってもよい。
)上記実施形態では、キャビン9を備えた普通型コンバインを示したが、キャビン9を備えていない普通型コンバインであってもよい。
本発明は、搭乗運転部のサイドパネルに走行用の変速操作具及び作業装置用のクラッチ操作具が備えられている普通型コンバインに適用できる。
6 搭乗運転部
9 キャビン
10 刈取部
11 フィーダ
38 サイドパネル
45 変速操作具
47 クラッチ操作具
52 操作連係機構
59 操作連係機構
63,64 センサ
83 引き違い戸
84 横窓
92 開口部
93 蓋体
94 屈曲部
A 変速操作対応箇所
B クラッチ操作対応箇所
L 中間合わせ線
W1,W2 上下幅

Claims (4)

  1. 搭乗運転部における乗降口とは反対側の横一側に位置するサイドパネルに、走行用の変速操作具及び作業装置用のクラッチ操作具が備えられている普通型コンバインであって、
    前記サイドパネルにおける横一側外方側の側面に、前記変速操作具に連係された操作連係機構に対応する変速操作対応箇所、並びに、前記クラッチ操作具に連係された操作連係機構に対応するクラッチ操作対応箇所の夫々にわたって一連に開口する開口部が形成され、且つ、この開口部が開閉自在な蓋体にて閉塞され、
    前記蓋体の周縁部における上部辺及び前部辺に対応する箇所に、前記上部辺及び前記前部辺の略全長にわたり横一側外方側に向けて突出する屈曲部が形成され、
    前記蓋体は、周縁部の全周にわたって設けられた複数の取付固定部により前記開口部の周囲に取り付け固定されている普通型コンバイン。
  2. 前記変速操作対応箇所が機体前部側に位置し、前記クラッチ操作対応箇所が機体後部側に位置する状態で配備され、
    前記クラッチ操作具に連係された操作連係機構が、電気的なセンサを入り切りすることによりクラッチ操作を行うように構成され、
    前記開口部及び前記蓋体は夫々、後部下側箇所が階段状に切り欠かれている請求項1記載の普通型コンバイン。
  3. 刈取部にて刈り取られた作物を後方に搬送するフィーダが、前記搭乗運転部の横一側外方側箇所に位置する状態で且つ後端側の横軸芯周りで上下揺動自在に備えられ、
    前記開口部が、前記フィーダの下降状態において、側面視にて前記フィーダよりも上方側に位置し且つ前記フィーダと重複しない状態で形成されている請求項1又は2に記載の普通型コンバイン。
  4. 前記搭乗運転部の上方を覆うキャビンが備えられ、
    このキャビンの横一側に位置する側面に、前後一対の引き違い戸のスライド操作により開閉可能に構成された横窓が備えられ、
    前記開口部が、前記横窓における前後一対の引き違い戸の中間合わせ線よりも車体前方側の領域から車体後方側の領域にわたって延びる状態で形成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の普通型コンバイン。
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