JP3568447B2 - コンバイン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、走行車体の前端部に駆動昇降自在に刈取前処理部を備えると共に、この刈取前処理部と並列する位置に運転座席と、座席前方位置の操縦塔と、この操縦塔上面に立設した操縦レバーとを有した搭乗運転部を備えて成るコンバインに関し、詳しくは、操縦塔の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記構造を有したコンバインとして特開平11‐46561号公報に示されるものが存在し、このコンバインでは操縦塔の上面位置において左右方向の中央位置から反刈取前処理部に偏位した位置に対して操縦ハンドルを配置して構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、コンバインによる収穫作業を考えるに、収穫作業時には収穫すべき植立穀稈と、刈取前処理部の位置との関係を適切に設定した状態で、植立穀稈の列に沿って車体を走行させるものとなる。具体的には車体を走行させ乍ら穀稈の列に刈取前処理部に備えたデバイダを沿わせるように車体の操向制御を行い、又、このように操向制御を行って車体が畦際まで走行した後には、刈取前処理部を圃場面から一旦上昇させた状態で車体を旋回させ、未刈りの穀稈の位置と刈取前処理部との相対位置関係を適切に設定し乍ら、刈取前処理部を下降させて収穫を再開するという作業形態となる。
【0004】
又、このように穀稈列と刈取前処理部との相対位置関係を設定して作業を行う際には搭乗運転部の位置の作業者が穀稈列と刈取前処理部との相対位置関係を視覚的に把握する作業形態となることから、搭乗運転部の位置の作業者は操縦塔越しに刈取前処理部の前端位置を見る頻度が高くなる。しかし、操縦塔越しに刈取前処理部の前端位置を見る際に操縦塔が視界を妨げ易く改善の余地がある。
【0005】
本発明の目的は、搭乗運転部の位置から刈取前処理部の前端位置を容易に視認し得るコンバインを合理的に構成する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の特徴(請求項1)は、走行車体の前端部に駆動昇降自在に刈取前処理部を備えると共に、この刈取前処理部と並列する位置に運転座席と、座席前方位置の操縦塔と、この操縦塔上面に立設した操縦レバーとを有した搭乗運転部を備えて成るコンバインにおいて、前記操縦レバーが、前記操縦塔の左右方向の中央位置より反刈取前処理側に偏位した位置に配置されると共に、平面視において、この操縦ハンドルが配置された位置の操縦塔の前部が最も前方に突出し、かつ、この突出位置から刈取前処理部の側ほど運転座席の側に近づく仮想直線より運転座席の側に凹入する湾曲形状となるよう操縦塔の前端部を成形してある点にあり、その作用、及び、効果は次の通りである。
【0007】
本発明の第2の特徴(請求項2)は請求項1において、前記搭乗運転部における前記運転座席の前方の下方位置にステップを備えると共に、前記操縦塔の運転座席側の上端部が、平面視で直線状で、かつ、前記ステップを基準として運転座席に着座した作業者の膝の高さより下方に位置させてある点にあり、その作用、及び、効果は次の通りである。
【0008】
本発明の第3の特徴(請求項3)は請求項1又は2において、前記操縦塔の上部位置で前記操縦ハンドルより後方位置に横向き姿勢の握り部を備えたアーチ状の固定フレームを備えている点にあり、その作用、及び、効果は次の通りである。
【0009】
〔作用〕
【0010】
上記第1の特徴によると、操縦ハンドルが操縦塔の左右方向の中央位置より反刈取前処理部の側に偏位し、かつ、この操縦ハンドルを備えた操縦塔の前部が最も前方に突出しているので、操縦塔のうち操縦ハンドルを備えた突出位置から刈取前処理部の側ほど運転座席の側に近づくよう設定される仮想直線の傾斜の程度を小さくする(車体の左右方向に沿う姿勢に近づける)ばかりでなく、この仮想直線の前方への突出量が少なくなり、この結果、この仮想直線から運転座席の側に凹入する湾曲形状となるよう操縦塔の前端部を大きく運転座席の側に引き込む形状として、搭乗運転部の位置から刈取前処理部の前端位置方向に対する視界の妨げを無くして容易に刈取前処理部と植立穀稈との相対位置関係を視認できるものとなる。
【0011】
上記第2の特徴によると、作業者が運転座席に着座した状態で膝の位置が操縦塔の後端位置より上方に達するので、操縦塔を運転座席の側に接近する位置に配置した場合でも、膝と操縦塔との接触を避けた状態での作業を可能にして作業環境を良好なものに維持しながら、操縦塔の運転座席の側への接近配置により刈取前処理部側への視界を一層広くするものとし、又、操縦塔の後端位置を直線状に成形しているので、操縦塔の後端位置に突出部が形成されているものと比較して搭乗運転部に対する作業者の出入りを滑らかなものにする。
【0012】
上記第3の特徴によると、操縦塔の上部位置で操縦ハンドルの後方位置に横向き姿勢の握り部を有した固定フレームを備えているので、握り部を握ることで搭乗運転部に対する作業者の乗り降りを容易にするものとなり、しかも、植立穀稈と刈取前処理部との相対位置関係を視覚的に把握する際に搭乗運転部から体を乗り出す姿勢をとる場合でも握り部を握ることで姿勢を安定させることが可能となる。
【0013】
〔発明の効果〕
従って、操縦塔に妨げられることなく搭乗運転部の位置から刈取前処理部の前端位置を容易に視認し得るコンバインが合理的に構成されたのである(請求項1)。又、作業者の作業環境を良好なものにしながら、搭乗運転部の位置から刈取前処理部の前端位置の視認性を一層良好にするものとなり(請求項2)、搭乗運転部に対する作業者の乗り降りを容易にするばかりでなく、作業時に搭乗運転部から前方の体を乗り出す場合でも姿勢を安定させて刈取前処理部と植立穀稈との相対位置関係を良好にするものとなった(請求項3)。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、左右のクローラ走行装置1で走行する走行車体2に対して脱穀装置3とグレンホッパー4とを左右に並列して備えると共に、脱穀装置3の前部位置に対して油圧シリンダ5の駆動力で昇降自在に刈取前処理部Aを配置し、この刈取前処理部Aと横方向に並列する位置で、かつ、グレンホッパー4の前部位置に対して搭乗運転部Bを備えてコンバインを構成する。
【0015】
刈取前処理部Aは前端部にデバイダ7と引起し装置8とを備えると共に、この引起し装置8で引き起こされた穀稈の株元を切断するカッター9と、このカッター9で株元が切断された刈取穀稈を前記脱穀装置3に搬送する搬送機構10とを備えて構成されている。又、前記搭乗運転部Bには作業者Hが着座する運転座席12と、この運転座席12の前方で下方に位置するステップ13と、運転座席12の前方に配置された操縦塔14と、運転座席12の左側部に配置されたパネル部15とを備えて構成されている。
【0016】
図2、図3、図4に示すように、操縦塔14の左右方向での中央位置より右側(反刈取前処理部側)に偏位した位置の上面に対して、前方及び後方への操作により刈取前処理部Aを下降及び上昇させ、左側及び右側への操作で走行車体2を左側及び右側へ操向させるよう十字方向に操作自在な操縦ハンドル16を立設してあり、この操縦塔14の左右両側部から上方に立設した左右の縦フレーム17A、17Aの上端同士を横向き姿勢の握り部17Bで連結してアーチ状に形成された固定フレーム17を操縦ハンドル16の後方に配置して備え、操縦塔14の上面にはメータ18を備えている。又、パネル部15には前後方向に操作自在な変速レバー19を備えると共に、刈取前処理部に対する動力の伝動と遮断とを行う刈取クラッチレバー20と、脱穀装置に対する動力の伝動と遮断とを行う脱穀クラッチレバー21とを備えている。尚、操縦塔14の前面にはヘッドライト22を備えている。
【0017】
このコンバインでの収穫作業時には、搭乗運転部Bに位置する作業者Hの位置から刈取前処理部Aのデバイダ7と植立穀稈との相対位置関係が適切となるよう操縦ハンドル16を操作しながら、植立穀稈の列に沿って走行車体2を走行させる作業形態となるものである。そして、このコンバインでは搭乗運転部Bに位置する作業者Hから刈取前処理部Aの前端位置の視認性を良好にするため以下の構成が採用されている。つまり、平面視において前記操縦ハンドル16が配置された位置の操縦塔14の前部を最も前方へ突出させてあり、この突出位置から刈取前処理部Aの側の操縦塔14の端部位置に至る仮想直線Lを想定すると(図3を参照)、この仮想直線Lは、走行車体2の横方向に向かう姿勢に対して傾斜する姿勢となり、この仮想直線Lを基準にして搭乗運転部14の前端部14Fを運転座席12の側に凹入湾曲する形状に成形してあり、この操縦塔14の後端部14Rを走行車体2の横方向姿勢と平行姿勢となる直線状に成形してある。又、図1に示すように、この操縦塔14の後端部14Rの上端位置のステップ13を基準とした高さ標準的な体型の作業者Hの膝Kの高さ以下に設定してある。
【0018】
このように構成したことにより、作業時に運転座席12に着座した作業者Hの位置から刈取前処理部Aの前端位置と植立穀稈との相対位置関係を視覚的に把握する際にも操縦塔14が視界の妨げになることがなく、良好な視認性を確保するものとなっており、搭乗運転部Bから作業者Hが体を前方に乗り出す姿勢で刈取前処理部Aの前端位置と植立穀稈との相対位置関係を視覚的に把握する際にも固定フレーム17の握り部を作業者Hが握ることにより姿勢を安定させるものとなっている。又、操縦塔14の後端部14Rの高さを作業者Hの膝Kの高さより低く設定してあるので、操縦塔14と作業者の膝Kとの接触を回避して、搭乗運転部14での作業者Hの運動性を向上させるばかりでなく、この操縦塔14を運転座席12の側に接近させて作業者Hの位置から刈取前処理部Aの前端位置に対する視認性を向上させることを可能にするばかりでなく、操縦塔14の後端部14Rが平滑な直線上に形成されているので、搭乗運転部Bに対する作業者Hの乗り降りを滑らかに行わせるものとなっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの全体側面図
【図2】コンバイン前部の平面図
【図3】操縦塔の平面図
【図4】搭乗運転部の斜視図
【符号の説明】
2 走行車体
12 運転座席
14 操縦塔
14F 前端部
13 ステップ
16 操縦レバー
17 固定フレーム
17B 握り部
A 刈取前処理部
B 搭乗運転部
Claims (3)
- 走行車体の前端部に駆動昇降自在に刈取前処理部を備えると共に、この刈取前処理部と並列する位置に運転座席と、座席前方位置の操縦塔と、この操縦塔上面に立設した操縦レバーとを有した搭乗運転部を備えて成るコンバインであって、
前記操縦レバーが、前記操縦塔の左右方向の中央位置より反刈取前処理側に偏位した位置に配置されると共に、平面視において、この操縦ハンドルが配置された位置の操縦塔の前部が最も前方に突出し、かつ、この突出位置から刈取前処理部の側ほど運転座席の側に近づく仮想直線より運転座席の側に凹入する湾曲形状となるよう操縦塔の前端部を成形してあるコンバイン。 - 前記搭乗運転部における前記運転座席の前方の下方位置にステップを備えると共に、前記操縦塔の運転座席側の上端部が、平面視で直線状で、かつ、前記ステップを基準として運転座席に着座した作業者の膝の高さより下方に位置させてある請求項1記載のコンバイン。
- 前記操縦塔の上部位置で前記操縦ハンドルより後方位置に横向き姿勢の握り部を備えたアーチ状の固定フレームを備えている請求項1又は2記載のコンバイン。
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