JP3666137B2 - コンバイン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、コンバインに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
コンバインの操縦席は、機体の前部一側に配置されて、エンジンル−ム上等の高位置に設けられることが多く、操縦者の乗降にあたっては、ア−ムレストを把持して乗降することが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、コンバインの操縦席は、機体の前部一側に配置されて、エンジンルーム上等の高位置に設けられることが多く、操縦者の昇降にあたっては、アームレストを把持して昇降することが多い。このため、このアームレストは、堅固で安定した構成とする必要がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明は、エンジンル−ム2の上側面部から前側面部に亘って覆うエンジンカバ−3と該エンジンル−ム2の外側に設けるラジエ−タカバ−6とを一体構成とし、把持穴25の前上部に構成したハンドル26と前記ラジエ−タカバ−6の上面部23に接合する接合部32とから合成樹脂材で成形されたア−ムレスト7を構成して該ア−ムレスト7の前記接合部32をラジエ−タカバ−6の上部面23に沿ってボルト27で取り付け、前記エンジンル−ム2の後部上側に吸気カバ−44を設けて、該吸気カバ−44内の吸気室45に電子制御のためのコントロ−ルボックス46を配置すると共に該吸気室45にサイレンサ−としての機能を有する吸気胴52および該吸気胴52に連通するエアクリ−ナ43を設けて、該エアクリ−ナ43の吸気作用による吸気カバ−44内の防塵効果によって前記コントロ−ルボックス46を汚さないように保護するように構成したことを特徴とするコンバインの構成とする。
【0005】
【発明の効果】
操縦者の操縦席への乗降時はアームレスト7を把持して、乗降を安全に容易に行うことができる。このアームレスト7は、ラジエータカバー6の上部面に沿って取付けられるために、特別の取付フレーム等を設けることなく、又、これによる機体幅が広くなることもなく、ラジエータカバー6を有効に利用して幅狭く設定できる。しかも、このアームレスト7は、ラジエータカバー6の上部面に対する取付によって、前後乃至上下方向の作用力に対しては十分な強度を有する。
【0006】
また、合成樹脂材で成形された前記ア−ムレスト7のハンドル26は、操縦者が把持し易いものとなる。
また、吸気カバ−44内は防塵効果が良好であるため、該吸気カバ−44内の吸気室45に配置される電子制御のためのコントロ−ルボックス46を汚さないように保護することができる。
【0007】
また、吸気室45に設ける吸気胴52がサイレンサ−としての機能を有することによって、エア騒音を小さくすることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
コンバインは、クローラ走行装置8を有する車台9上に、刈取装置10を昇降可能に支持し、この刈取装置10から供給される穀稈を受けて脱穀する脱穀装置11、この脱穀装置11で脱穀選別された穀粒を収容するグレンタンク12、このグレンタンク12に収容する穀粒を機外に取出す排穀オーガ13、及び、このグレンタンク12の前側で刈取装置10の横側にエンジンEや操縦席1、操縦台14等を搭載乃至設置している。21はステップフロアである。
【0009】
エンジンEは、車台9上に防振ゴム15を介在させて支持され、外側部にラジエータファン16を有し、内側部の出力軸17からはベルト伝動で走行ミッションケース18の伝動機構や、刈取装置10、脱穀装置11、及びグレンタンク12等各部の伝動機構を伝動する。このエンジンEの上部はエンジンカバー3や操作カバー19等で覆い、外側のラジエータファン16の回転によって吸引される吸気口5部には、防塵網20を有したラジエータカバー6が設けられて、エンジンルーム2が構成される。
【0010】
前記エンジンカバー3は、エンジンルーム2の上側面部から前側面部に亘って覆い、この外側のラジエータカバー6と一体構成としている。又、このラジエータカバー6は左右幅の狭い箱形構成で、エンジンルーム2のラジエータ4の外側面に対向して吸気口5を形成する内壁部22と、前側面に亘る上部面23と、外側面の防塵網20等を有し、この防塵網20から外気をラジエータカバー6内に吸入して、吸気口5からラジエータ4を通してエンジンルーム2側へ流して、ラジエータ4を放熱させる。
【0011】
又、このようなラジエータカバー6は、後端部を上下方向のヒンジ24として車台9の外側方へ回動可能で、前記エンジンカバー3や操縦席1等も一体的に回動させて、エンジンルーム2内のメンテナンスを容易化する。このエンジンカバー3の閉鎖時は、内側端部を操作カバー19等に連結しておき、ラジエータカバー6を開くときはこの連結部を解放しておく。
【0012】
前記アームレスト7は、前記ラジエータカバー6の上部面23に取付けるもので、操縦席1のアームレストとしての機能を有する。合成樹脂材で成形されて、把持穴25を形成した前上部には操縦者の把持し易いハンドル26が構成される。このアームレスト7は、ボルト27及びナット28によってラジエータカバー6の上部面23に固定される。又、このアームレスト7の下端部は、箱形のブラケット29をエンジンカバー3の前側面側へ突出させて、ボルト30、ナット31でこのエンジンカバー3と固定している。
【0013】
前記アームレスト7の取付構造について、前記ラジエータカバー6の上部面23に接合させる接合部32の上端部Aと下端部Bとをボルト27,28で固定し、この下端部B近くから内側に突出のブラケット29による前側部Cで、ボルト30、ナット31により固定する。このうち上端部Aでは、把持穴25の内側にボルト27の頭部が露出しないように袋溝33が形成されて、この袋溝33内にボルト27の頭部を座金36と共に介入させる。袋溝33はカバー34で覆われているために、ボルト27は突出しない。ボルト27はボルト穴35の一側の開放部から嵌合させる。
【0014】
又、下端部Bでは、袋溝37が把持穴25の外側に形成されるために、前記のような特別のカバー34は設ける必要ない。
又、前側部Cでは、箱形態としたブラケット29は袋溝38を形成し、前面をカバー39で覆われている座金40やボルト30の頭部を露出させない。このブラケット29のエンジンカバー3面と接合する接合部41にはボルト30の嵌合しうるボルト穴42が形成されている。
【0015】
図5において、上例と異なる点は、エンジンルーム2の後部上側にエアクリーナ43を収容する吸気カバー44を構成し、この吸気カバー44内の吸気室45に、電子制御のためのコントロールボックス46や、リレーボックス47、ヒューズボックス48等を配置している。該コントロールボックス46は、吸気カバー44の後側面をヒンジ49で後側へ開閉できる開閉板50の内側面に着脱自在にして取付け、コントローラロムの交換や、メンテナンス等を行い易くしている。又、リレーボックス47やヒューズボックス48等を配置する取付プレート51が着脱可能に設けられ、これらのメンテナンスも行われ易く構成されている。吸気カバー44内はエアクリーナ43による吸気作用が働くため、防塵効果が良好で、前記コントロールボックス46や、リレーボックス47、ヒューズボックス48等の電子部品を汚さないように保護する。
【0016】
図6において、上例と異なる点は、エンジンルーム2の上方に吸気カバー44で覆われる吸気室45を設け、この外側にラジエータカバー6を配置する構成において、吸気室45内に吸気胴52を設け、この吸気胴52の外側端側には偏心位置に吸気筒53を連設して該ラジエータカバー6上部内に連通させて、外気をこのラジエータカバー6内から吸入させる。又、この吸気胴52の内側端側には該吸気筒53とは逆の側に偏心させて連通する送気筒54を有し、この送気筒54の下端部をエンジンルーム2上部に収容のエアクリーナ43に連通させて、エンジンEの燃焼用エアーとする。このような吸気胴52は、吸気筒53と送気筒54とが相互に逆方向に偏心して配設されるために、サイレンサーとしての機能を有しエア騒音を小さくできる。
【0017】
図7において、上例と異なる点は、前記車台9後部上のグレンタンク12から収容穀粒を機外へ排出するための排穀オーガ13を駆動制御するためのリレー55、及びオーガコントロールユニット56等を配置したオーガユニットボックス57を、車台9後端のリヤカバー58部に取付け、ハーネススレッシャー59と連結させている。車台9の底部に沿っては、前記操縦台14部に設けられるメインコントローラに連結のメインハーネス60が敷設されていて、ハーネスカプラー61,62で連結できる。又、ハーネススレッシャー59は、脱穀装置11の各部を駆動制御するための脱穀ユニットボックス等に連結される。
【0018】
前記のようなグレンタンク12に代えて、袋詰用のホッパーを備える形態では、前記排穀オーガ13等を有しないため、オーガユニットボックス57は不要となるため、単なるハーネススレッシャー59のみの構成でよい。従って、ハーネススレッシャー59はグレンタンク仕様GTと袋詰ホッパー仕様Hとを切替できるようにし、メインハーネス60を共用化して構成を簡単化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 アームレスト部の斜視図と、その一部の正面図、側面図。
【図2】 ラジエータカバー部の正面図と、平面図。
【図3】 アームレストの拡大側面図と、正面図。
【図4】 コンバインの側面図。
【図5】 吸気カバー部の側面図と、背面図。
【図6】 一部別実施例を示すラジエータカバー部の側面図と、その正面図、その吸気胴部の平面図と側面図。
【図7】 一部別実施例を示すグレンタンク部の斜視図と、その一部の配線図。
【符号の説明】
2 エンジンルーム
3 エンジンカバー
6 ラジエータカバー
7 アームレスト
23 上部面
25 把持穴
26 ハンドル
27 ボルト
32 接合部
43 エアクリ−ナ
44 吸気カバ−
45 吸気室
46 コントロ−ルボックス
52 吸気胴
Claims (1)
- エンジンル−ム2の上側面部から前側面部に亘って覆うエンジンカバ−3と該エンジンル−ム2の外側に設けるラジエ−タカバ−6とを一体構成とし、把持穴25の前上部に構成したハンドル26と前記ラジエ−タカバ−6の上面部23に接合する接合部32とから合成樹脂材で成形されたア−ムレスト7を構成して該ア−ムレスト7の前記接合部32をラジエ−タカバ−6の上部面23に沿ってボルト27で取り付け、前記エンジンル−ム2の後部上側に吸気カバ−44を設けて、該吸気カバ−44内の吸気室45に電子制御のためのコントロ−ルボックス46を配置すると共に該吸気室45にサイレンサ−としての機能を有する吸気胴52および該吸気胴52に連通するエアクリ−ナ43を設けて、該エアクリ−ナ43の吸気作用による吸気カバ−44内の防塵効果によって前記コントロ−ルボックス46を汚さないように保護するように構成したことを特徴とするコンバイン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24616496A JP3666137B2 (ja) | 1996-09-18 | 1996-09-18 | コンバイン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24616496A JP3666137B2 (ja) | 1996-09-18 | 1996-09-18 | コンバイン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1084750A JPH1084750A (ja) | 1998-04-07 |
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Family
ID=17144465
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24616496A Expired - Lifetime JP3666137B2 (ja) | 1996-09-18 | 1996-09-18 | コンバイン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3666137B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4984681B2 (ja) * | 2006-06-28 | 2012-07-25 | 井関農機株式会社 | コンバイン |
JP7025167B2 (ja) * | 2017-09-29 | 2022-02-24 | 三菱マヒンドラ農機株式会社 | コンバイン |
-
1996
- 1996-09-18 JP JP24616496A patent/JP3666137B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1084750A (ja) | 1998-04-07 |
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