JP6762272B2 - コンバイン - Google Patents

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本発明は、エンジンの駆動力を変速する機械式の変速装置と、変速装置を変速操作する変速操作レバーと、が備えられたコンバインに関する。
上記のようなコンバインとして、例えば、特許文献1に記載のコンバインが既に知られている。特許文献1に記載のコンバインには、運転者が搭乗する運転部(文献では「運転操縦部」)と、エンジンの駆動力を変速する機械式の変速装置(文献では「ギヤ式副変速機構」)と、変速装置を変速操作する変速操作レバー(文献では「副変速レバー」)と、が備えられている。特許文献1に記載のコンバインでは、運転部の搭乗空間のスペースの有効活用を図るべく、使用頻度の低い変速操作レバーを搭乗空間の外部に配置している。
特開2009−078776号公報
特許文献1に記載のコンバインでは、変速操作レバーが側部操縦塔の横外隣に配置されている。このため、運転者が変速操作を行う際に、変速操作レバーの持ち手部に対して側部操縦塔を越えて手を伸ばす必要があり、変速操作レバーの持ち手部に手が届き難い。
上記状況に鑑み、搭乗空間の外部に位置する変速操作レバーの操作性を向上させることが可能なコンバインが要望されている。
本発明の特徴は、
運転者が搭乗する運転部と、
前記運転部の下方に設けられると共にエンジンを収容するエンジンルームと、
前記運転部の搭乗空間と前記エンジンルームとを仕切る構造体と、
前記エンジンの駆動力を変速する機械式の変速装置と、
前記エンジンルーム内に設けられると共に前記変速装置を変速操作する変速操作レバーと、が備えられ
前記構造体のうち前記変速操作レバーの持ち手部と対向する部分に、開口が形成され、
前記搭乗空間内から前記開口を介して前記変速操作レバーを変速操作可能なことにある。
本特徴構成によれば、開口から手を入れれば、搭乗空間内から変速操作レバーの持ち手部に手が届くことになる。これにより、運転者が変速操作を行う際に、変速操作レバーの持ち手部に手が届き易い。すなわち、本特徴構成によれば、搭乗空間の外部に位置する変速操作レバーの操作性を向上させることが可能なコンバインを実現することができる。
さらに、本発明において、
前記構造体に、運転座席を載置支持する天板と、前記運転座席に着座した運転者の足元空間に面する前壁と、が備えられ、
前記開口は、前記前壁に形成され、
前記変速操作レバーは、上下方向に操作されるように構成されていると好適である。
本特徴構成によれば、運転者が運転座席に着座した状態で少し前に屈むことにより、開口に対して前側から手を入れて変速操作レバーの持ち手部を容易に握ることができる。また、運転者が変速操作レバーの持ち手部を握った状態で前腕部を上げ下げする簡単な動作によって、変速操作を行うことができる。
さらに、本発明において、
前記開口は、前記前壁のうち前記運転座席の左右中心に対して左右一方側に偏倚した位置に形成されていると好適である。
本特徴構成によれば、運転者が運転座席に着座した状態で運転座席の左右中心に対して左右他方側の手を開口から入れれば、当該手が運転座席の左右中心に対して左右一方側に位置することになる。これにより、運転者が運転座席に着座した状態で腕を無理に捻ること無く、前腕部を上げ下げする動作を行い易い。
さらに、本発明において、
前記開口に、開放可能な蓋が設けられていると好適である。
本特徴構成によれば、運転者が変速操作を行う際は、蓋を開放することにより、蓋が開放された状態の開口から手を入れて変速操作レバーの持ち手部を握ることができる。また、運転者が変速操作を行わない際は、蓋を閉じることにより、エンジンルーム内の熱気が開口を介して搭乗空間内に流入しないようにすることができる。
さらに、本発明において、
前記変速操作レバーに、前記変速装置に連結されると共に上下方向に移動可能な操作ロッドが備えられ、
前記操作ロッドの周方向の回り止めを行う回り止め機構が備えられていると好適である。
本特徴構成によれば、操作ロッドが周方向にガタつくこと無く、操作ロッドを上下方向に移動させて変速操作を円滑に行うことができる。
さらに、本発明において、
前記回り止め機構に、前記操作ロッドから前記操作ロッドの移動方向と交差する方向に延びる横向き部と、前記横向き部の先端部から前記移動方向に延びる縦向き部と、前記縦向き部を上下方向に移動可能に支持する支持部と、が備えられていると好適である。
本特徴構成によれば、縦向き部が上下方向に移動することにより、回り止め機構が操作ロッドの上下方向の移動を阻害することがない。また、縦向き部が支持部と操作ロッドの移動方向と交差する方向で係合することにより、操作ロッドの周方向の回り止めを確実に行うことができる。
さらに、本発明において、
前記運転部は、前記エンジンルームを閉じる閉位置と前記閉位置よりも機体横外側の位置で前記エンジンルームを開く開位置とに亘って移動可能であり、
前記構造体は、前記運転部の移動に追従して位置変更され、
前記変速操作レバーは、前記運転部の移動に追従して位置変更されないと好適である。
本特徴構成によれば、運転部の移動に追従して位置変更される構造体に対して、変速操作レバーが運転部の移動に追従して位置変更されない。これにより、構造体を変速操作レバーに阻害されること無く移動させた状態で、エンジンルーム内のメンテナンスを容易に行うことができる。
自脱型コンバインを示す右側面図である。 自脱型コンバインを示す平面図である。 運転キャビンの内部を示す平面断面図である。 運転キャビンを示す正面図である。 運転キャビンの内部を示す正面断面図である。 副変速操作レバーを示す斜視図である。 図5におけるVII−VII断面図である。 運転部を閉位置から開位置側に移動させた状態を示す平面断面図である。 ステップ操作レバーを示す斜視図である。
本発明を実施するための形態について、図面に基づき説明する。
〔コンバインの全体構成〕
図1及び図2には、自脱型コンバインを示している。本コンバインには、機体フレーム1と、機体フレーム1を支持する走行装置2と、が備えられている。機体の前部における右側には、運転キャビン3が設けられている。運転キャビン3には、運転者が搭乗する運転部4と、運転部4を覆うキャビン5と、が備えられている。
運転キャビン3の前方には、植立穀稈を刈り取る刈取部6が設けられている。運転キャビン3の後方には、穀粒を貯留する穀粒貯留タンク7が設けられている。穀粒貯留タンク7内の穀粒を排出する穀粒排出装置8が設けられている。穀粒排出装置8は、上下方向に延びる旋回軸心Z1周りで格納位置(図2参照)と排出位置とに亘って旋回可能である。穀粒貯留タンク7の左隣には、刈取穀稈を扱胴(図示省略)によって脱穀処理する脱穀装置10が設けられている。
運転部4の下方には、エンジンルーム11が設けられている。エンジンルーム11には、エンジンEが収容されている。運転部4の後部には、エアクリーナルーム12が設けられている。エアクリーナルーム12には、エンジンE用のエアクリーナ13が収容されている。エンジンルーム11及びエアクリーナルーム12の機体横外側の側部には、エンジンE及びエアクリーナ13を機体横外方から通気可能に覆う防塵カバー14が設けられている。キャビン5と穀粒貯留タンク7との間には、エンジンE用のプレクリーナ15が設けられている。
機体の下部には、エンジンEの駆動力を変速する変速装置16が設けられている。変速装置16には、静油圧式の無段変速装置(図示省略)と、機械式(ギヤ式)の副変速装置(図示省略)と、が備えられている。当該副変速装置は、本発明に係る「変速装置」に相当する。
〔刈取部〕
刈取部6は、複数刈り仕様(例えば、六条刈り仕様)に構成されている。刈取部6には、複数(例えば、七個)の分草具17と、複数(例えば、六個)の引起装置18と、切断装置19と、搬送装置20と、が備えられている。分草具17は、圃場の植立穀稈を分草する。引起装置18は、分草された植立穀稈を引き起こす。切断装置19は、引き起こされた植立穀稈を切断する。搬送装置20は、刈取穀稈を脱穀装置10に向けて後方へ搬送する。
〔運転キャビン〕
図3から図5に示すように、運転部4には、運転者が着座する運転座席21と、サイドパネル22と、機体を操向操作する操向操作レバー23と、表示装置24と、が備えられている。サイドパネル22は、運転座席21に対して左側に設けられている。サイドパネル22には、前記無段変速装置を変速操作する主変速操作レバー25や操作パネル26等が設けられている。操向操作レバー23は、運転座席21に対して右側に設けられている。表示装置24は、サイドパネル22と操向操作レバー23との間で運転座席21の前方に設けられている。表示装置24には、液晶表示部24aが備えられている。液晶表示部24aは、例えば、走行速度やエンジン回転数、燃料残量等を表示する。
運転部4の搭乗空間とエンジンルーム11とは、エンジンボンネット27(本発明に係る「構造体」に相当)によって仕切られている。エンジンボンネット27には、運転座席21を載置支持する天板28と、運転座席21に着座した運転者の足元空間に面する前壁29と、が備えられている。運転部4の搭乗空間とエアクリーナルーム12とは、後部カバー30によって仕切られている。
前壁29には、左側に位置する左側部分29Aと、左右中央部に位置する中央部分29Bと、が備えられている。左側部分29Aは、機体左右方向に直線状に延びている。中央部分29Bは、左側部分29Aの右端部から右後方に延びている。左側部分29Aと中央部分29Bとの境界は、運転座席21の左右中心C1よりも左側に位置している。
運転部4のうち機体横外側の側部には、搭乗口4aが形成されている。搭乗口4aの下方には、運転者が運転部4に搭乗する際に足をかけるステップ41が設けられている。運転部4は、上下方向に延びる揺動軸心Z2周りで、エンジンルーム11を閉じる閉位置と閉位置よりも機体横外側の位置でエンジンルーム11を開く開位置とに亘って揺動可能である(図8参照)。揺動軸心Z2は、運転部4の後部における機体横内側に位置している。
キャビン5には、ルーフ部31と、フロントガラス32と、サイドガラス33と、ドア34と、リアガラス35と、右リアガラス36と、が備えられている。フロントガラス32は、左前支柱37と右前支柱38とに亘っている。フロントガラス32は、ルーフ部31から運転座席21の座面よりも下側(具体的には、天板28の上下位置と同じ又は略同じ上下位置)まで延びている。ドア34は、上下一対のヒンジ39を介して後支柱40に揺動開閉可能に支持されている。
〔副変速操作レバー〕
図3から図7に示すように、エンジンルーム11内には、前記副変速装置を変速操作する副変速操作レバー42(本発明に係る「変速操作レバー」に相当)が設けられている。副変速操作レバー42は、上下方向に操作(押し引き操作)されるように構成されている。副変速操作レバー42には、操作ロッド43と、持ち手部44と、が備えられている。
操作ロッド43は、サイドパネル22の下方で上下方向に延びている。操作ロッド43は、ステー45(本発明に係る「支持部」に相当)に上下方向に移動可能に支持されている。操作ロッド43の上端部には、右側(運転座席21側)に折れ曲がる折れ曲り部43aが形成されている。操作ロッド43の下端部は、前記副変速装置の変速位置を切り替えるシフタ(図示省略)を切り替え操作可能なシフタレバー46に連結されている。シフタレバー46は、機体前後方向に延びる揺動軸心Y1周りで揺動可能である。副変速操作レバー42を上下方向に操作(押し引き操作)することにより、シフタレバー46が揺動軸心Y2周りで揺動して、前記副変変速装置の変速位置を切り替えることができる。
持ち手部44は、折れ曲り部43aの先端部に設けられている。持ち手部44は、サイドパネル22の右端(サイドパネル22とエンジンボンネット27との境界)よりも右側(運転座席21側)に位置している。持ち手部44は、平面視において、運転座席21のうち座部21aの左縁部と重複している。持ち手部44は、前壁29の上下中間部に対応する上下位置(具体的には、前壁29の上下中央部よりも若干上側の上下位置)に位置している。持ち手部44は、開口29Aaの左右中心よりも運転座席21の左右中心C1側まで延びていない。これは、持ち手部44を延ばし過ぎることによる不都合(具体的には、運転部4が閉位置と開位置とに亘って揺動する際における運転部4と持ち手部44との干渉や、副変速操作レバー42を上下方向に操作する際に、操作ロッド43の折り曲げ部43aに無理な力が作用する等の強度上の問題等)を回避するためである。
〔開口〕
前壁29のうち副変速操作レバー42の持ち手部44と対向する部分(左側部分29A)には、開口29Aaが形成されている。開口29Aaは、前壁29のうち運転座席21の左右中心C1に対して左側に偏倚した位置に形成されている。開口29Aaは、上下方向に長い略長方形状に形成されている。開口29Aaは、正面視において、持ち手部44と重複している。
〔蓋〕
開口29Aaには、開放可能な蓋50が設けられている。蓋50は、開口29Aaよりも一回り大きいと共に上下方向に長い略長方形状の板材である。蓋50は、上下一対のヒンジ51を介して、前壁29における左側部分29Aのうち開口29Aaの左縁に対応する部分に揺動開閉可能に支持されている。蓋50のうちヒンジ51とは反対側の縁部は、前壁29における左側部分29Aにピン52(上下二箇所)によって固定解除可能に固定されている。
このような構成によれば、蓋50が開放された状態の開口29Aaから手を入れれば、運転部4の搭乗空間内から副変速操作レバー42の持ち手部44に手が届くことになる。これにより、運転者が変速操作を行う際に、副変速操作レバー42の持ち手部44に手が届き易い。
ここで、図8に示すように、運転部4が閉位置と開位置とに亘って揺動する際、エンジンボンネット27は、運転部4の揺動に追従して位置変更されるところ、副変速操作レバー42は、運転部4の移動に追従して位置変更されない。
〔回り止め機構〕
図5から図7に示すように、操作ロッド43の周方向の回り止めを行う回り止め機構47が設けられている。回り止め機構47には、横向き部48と、縦向き部49と、ステー45と、が備えられている。横向き部48は、操作ロッド43の上下中間部から操作ロッド43の移動方向(上下方向)と交差する方向(水平方向又は略水平方向)に延びている。本実施形態では、横向き部48は、操作ロッド43のうち上下中央部よりも若干上側の箇所から右前方に延びている。縦向き部49は、横向き部48の先端部から下方に延びている。
ステー45は、操作ロッド43及び縦向き部49を上下方向に移動可能に支持している。ステー45には、操作ロッド43を支持する支持溝45a及び縦向き部49を支持する支持孔45bが形成されている。支持溝45aは、操作ロッド43を左方から抜き差し可能なように、左方に開口する形状に形成されている。操作ロッド43が支持溝45a内で周方向に回ろうとしても、縦向き部49がステー45のうち支持孔45bに対応する部分と係合することにより、操作ロッド43が周方向に回ることが無い。
〔ステップ操作レバー〕
図5及び図9に示すように、ステップ41は、機体前後方向に延びる揺動軸心Y2周りにおいて、揺動軸心Y2から機体横外方に張り出す使用位置と、揺動軸心Y2から上方に延びる収納位置とに亘って揺動可能である。ステップ41には、ステップ41を使用位置と収納位置とに切り替え操作するステップ操作レバー53が連結されている。ステップ操作レバー53は、運転座席21に対して右側に設けられているステップ操作レバー53は、上下方向に操作(押し引き操作)されるように構成されている。ステップ操作レバー53には、操作ロッド54と、持ち手部55と、踏み板56と、が備えられている。
操作ロッド54は、略クランク形状に形成されている。操作ロッド54には、横向き部54aと、上縦向き部54bと、下縦向き部54cと、が備えられている。横向き部54aは、運転部4の床面に沿って延びている。横向き部54aには、踏み板56が設けられている。上縦向き部54bは、横向き部54aの一端部から上方に延びている。上縦向き部54bは、ステー57(上下二箇所)を介して前壁29の右端部に上下方向に移動可能に支持されている。上縦向き部54bの上端部には、持ち手部55が設けられている。下縦向き部54cは、横向き部54aの他端部から下方に延びている。下縦向き部54cの下端部は、ステップ41に連結されている。このような構成によれば、ステップ操作レバー53を押し下げることによって、ステップ41を使用位置に切り替えることができると共に、踏み板56を踏むことによっても、ステップ41を使用位置に切り替えることができる。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、本発明に係る「変速操作レバー」が副変速操作レバー42である。しかし、同「変速操作レバー」が機械式の主変速装置を変速操作する主変速操作レバーであってもよい。
(2)上記実施形態では、副変速操作レバー42が上下方向に操作されるように構成されている。しかし、副変速操作レバー42が左右方向又は前後方向に操作されるように構成されていてもよい。
(3)上記実施形態では、開口29Aaが前壁29のうち運転座席21の左右中心C1に対して左側に偏倚した位置に形成されている。しかし、開口29Aaが前壁29のうち運転座席21の左右中心C1に対して右側に偏倚した位置に形成されていてもよい。あるいは、開口29Aaが前壁29のうち運転座席21の左右中心C1上の位置に形成されていてもよい。あるいは、開口29Aaが天板28に形成されていてもよい。
(4)上記実施形態では、蓋50が揺動開閉式である。しかし、蓋50がスライド開閉式又は取り外し式であってもよい。あるいは、開口29Aaに蓋50が設けられていなくてもよい。
(5)上記実施形態では、回り止め機構47に、横向き部48と、縦向き部49と、ステー45と、が備えられている。しかし、本発明に係る「回り止め機構」は、操作ロッド43の回り止めを行うことが可能な構成であれば、上記実施形態に係る構成に限定されるものではない。例えば、同「回り止め機構」は、横向き部48及び縦向き部49を備えずに、操作ロッド43とステー45との間に構成されていてもよい。
(6)上記実施形態では、運転部4が揺動軸心Z2周りで閉位置と開位置とに亘って揺動するように構成されている。しかし、運転部4が閉位置と開位置とに亘ってスライド移動するように構成されていてもよい。
(7)上記実施形態では、キャビン5が備えられている。しかし、キャビン5が備えられていなくてもよい。
本発明は、自脱型コンバインの他、普通型コンバインにも利用可能である。
4 運転部
11 エンジンルーム
21 運転座席
27 エンジンボンネット(構造体)
28 天板
29 前壁
29Aa 開口
42 副変速操作レバー(変速操作レバー)
43 操作ロッド
44 持ち手部
45 ステー(支持部)
47 回り止め機構
48 横向き部
49 縦向き部
50 蓋
C1 運転座席の左右中心
E エンジン

Claims (7)

  1. 運転者が搭乗する運転部と、
    前記運転部の下方に設けられると共にエンジンを収容するエンジンルームと、
    前記運転部の搭乗空間と前記エンジンルームとを仕切る構造体と、
    前記エンジンの駆動力を変速する機械式の変速装置と、
    前記エンジンルーム内に設けられると共に前記変速装置を変速操作する変速操作レバーと、が備えられ
    前記構造体のうち前記変速操作レバーの持ち手部と対向する部分に、開口が形成され、
    前記搭乗空間内から前記開口を介して前記変速操作レバーを変速操作可能なコンバイン。
  2. 前記構造体に、運転座席を載置支持する天板と、前記運転座席に着座した運転者の足元空間に面する前壁と、が備えられ、
    前記開口は、前記前壁に形成され、
    前記変速操作レバーは、上下方向に操作されるように構成されている請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記開口は、前記前壁のうち前記運転座席の左右中心に対して左右一方側に偏倚した位置に形成されている請求項2に記載のコンバイン。
  4. 前記開口に、開放可能な蓋が設けられている請求項1から3の何れか一項に記載のコンバイン。
  5. 前記変速操作レバーに、前記変速装置に連結されると共に上下方向に移動可能な操作ロッドが備えられ、
    前記操作ロッドの周方向の回り止めを行う回り止め機構が備えられている請求項1から4の何れか一項に記載のコンバイン。
  6. 前記回り止め機構に、前記操作ロッドから前記操作ロッドの移動方向と交差する方向に延びる横向き部と、前記横向き部の先端部から前記移動方向に延びる縦向き部と、前記縦向き部を上下方向に移動可能に支持する支持部と、が備えられている請求項5に記載のコンバイン。
  7. 前記運転部は、前記エンジンルームを閉じる閉位置と前記閉位置よりも機体横外側の位置で前記エンジンルームを開く開位置とに亘って移動可能であり、
    前記構造体は、前記運転部の移動に追従して位置変更され、
    前記変速操作レバーは、前記運転部の移動に追従して位置変更されない請求項1から6の何れか一項に記載のコンバイン。
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