JP2557031Y2

JP2557031Y2 - トラクタにおける操作装置

Info

Publication number: JP2557031Y2
Application number: JP10264190U
Authority: JP
Inventors: 昭夫大島
Original assignee: MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
Current assignee: MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
Priority date: 1990-09-29
Filing date: 1990-09-29
Publication date: 1997-12-08
Anticipated expiration: 2005-09-29
Also published as: JPH0459523U

Description

【考案の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野本考案は農業用のトラクタにおけるデフロックペダル
のような操作ペダル及び変速レバー等の操作レバーの操
作装置に関する。

（ロ）従来技術従来、機体の前部にエンジンと操作盤を設け、機体後
部のミッションケース上に運転席を配設し、該運転席の
下部にシート下部カバーを設けたトラクタにおいて、前
記シート下部カバーから各種の操作レバーを延出させる
ことは既に知られている。

（ハ）考案が解決しようとする問題点前記既知のトラクタのシート下部カバーは、その前側
が横方向にストレートな面に形成されていたので、この
シート下部カバーから操作レバーを前方へ向けて延出さ
せると該操作レバーが前方へ大きく突出し、それが運転
者の足の邪魔になると共に運転席から離れて操作性が悪
かった。

また、操作ペダルをシート下部カバーの前側下部から
前方へ向けて延出させる場合、足を掛けるためには、或
る程度突出させることを要する。

（ニ）問題点を解決するための手段本考案は、機体の前部にエンジンと操作盤を設け、機
体後方にはステップを隔ててミッションケースを設け、
また、ミッションケースの上方には運転席を配設し、該
運転席の下部にシート下部カバーを設けたトラクタにお
いて、前記シート下部カバーは、ミッションケースの上
面及び前面を覆うようにミッションケースの前部上方に
おいて斜め下方に向けて折曲してあると共に、該シート
下部カバーの左右方向の一側から中央寄りの前面は運転
席の前縁下方に臨ませ、また、他側の前面はそれよりも
後退した凹部に形成し、さらに、上記一側の前面の下部
からは操作ペダルを、そして、他側の凹部からは手動操
作レバーを夫々前方に向けて延出させることにより、即
ち、足で操作する操作ペダルと、手で操作する操作レバ
ーとをシート下部カバーの左右に分けると共に、前後の
延出位置を変えることにより前述の問題点を解決した。

（ホ）作用走行中、操作ペダルにより伝動系を切換える時は、シ
ート下部カバーの一側前面の下部から前方に向けて延出
した操作ペダルを踵で踏み込むことによりこれを操作
し、シート下部カバーの他側前面から前方に向けて延出
した手動操作レバーを操作する時は、その側の手を下方
へ伸ばすと、上記手動操作レバーはシート下部カバーの
凹部から延出しているので、手動操作レバーのグリップ
を容易に把持して操作することができる。

（ヘ）実施例本考案の一実施例を図面について説明すると、シャー
シ１の前部にエンジン２を搭載すると共にその直後に操
作盤３を立設し、後方にはステップ５を隔ててミッショ
ンケース６を取付け、左右の後輪７をそれぞれフェンダ
ー８により覆い、操作盤３の上部に支架したペダル軸の
右側に左右のブレーキペダル10,11を垂設し、他側には
クラッチペダル12を垂設し、ステップ５の側方にはフー
トアクセルペダル13を軸支し、前記ミッションケース６
の上面後部寄りにはリフトアーム16を上下回動させる油
圧ケース15を取付けてある。

運転席17の前部を支点軸18で枢支し、後部を弾性材19
で支持するシート下部カバー20は、上記油圧ケース15及
びミッションケース６の前部の上面を経て斜め下方へ折
曲し、後部を油圧ケース15に、前端下部をステップ５の
後端に重合して螺着し、その前端中央部20aは第３図に
示す如く平面視で前面20bよりも前方へ突出してミッシ
ョンケース６の前部に装着した主クラッチケースを覆っ
ており、右側は上記前面20bをそのまま垂下させてフェ
ンダー８の下端内側と略一致させると共に運転席17の前
縁下方に臨ませ、左側はフェンダー８の内側下端及び運
転席17の前縁直下よりも後退した凹部21に形成してあ
り、ミッションケース６の左側下部の前輪変速シフト軸
22から延出した前輪増速切換レバー23と、その上方近傍
に軸支された超低速切換レバー25と、副変速レバー26と
は、前記シート下部カバー20の凹部21に穿設した上下方
向のガイド溝に挿通してあり、それらのレバーの把持部
は略前記凹部21内に位置している。

また、シート下部カバー20の前面20bの右側下部には
デフロックペダル27を配設し、その側のフェンダー８上
のレバーパネルにはPTO変速レバー28及び油圧レバーを
配設し、左側のフェンダー８上のレバーガイド29のガイ
ド溝には、主変速レバー30及びシャトル変速レバー31を
挿通してある。

運転中、デフロックする時は、右足を少し後退させる
だけで踵によりデフロックペダル27を踏み込むことがで
きる。

また、前輪増速切換レバー23、超低速切換レバー25及
び副変速レバー26を操作する時は左手を運転席17の前端
に沿わせながら下すとそこには上記各レバーの把持部が
あるので、容易にそれを握って操作することができる。

32はレバーガイド29の下面に固定してフェンダー８の
運転席寄りに設けた前後方向の凹部に向けて垂下させた
仕切板であって中間に段部を有し、その後方には工具箱
に構成され上面には蓋33を着脱可能に取付けるか又は螺
着してある。

（ト）考案の効果本考案は前述のように構成したので、操作ペダル27の
ように足により操作するものは、シート下部カバー20の
一側前面20bの下部から前方に向けて延出させて運転席1
7の直下より少々前方に設けることにより、運転者は足
を大きく移動させなくともこれを容易に操作することが
できる。

また、手動により操作する操作レバー23,25,26は、シ
ート下部カバー20の他側の凹部21から前方に向けて延出
させてそれらのレバーの把持部を運転席17の略々直下に
配設することができるので、運転者がその側の手を着席
姿勢でそのまま下すことにより前方へ大きく伸ばさなく
とも容易に把持して操作することができる。

さらに、前述のように操作ペダル27と操作レバー23,2
5,26をシート下部カバー20の左右に振り分けて配設する
ことにより、操作ペダル27を足で操作する時にも操作レ
バー23,25,26が干渉することがなく、また、操作ペダル
27はシート下部カバー20の前面20bの下部から前方に向
けて延出してステップ５の上面と比較的近接し、一方、
操作レバー23,25,26は凹部21から前方に向けて延出して
ステップ５の上方に大きく突出することがなく、トラク
タへの乗降もこれらの操作ペダル或いは操作レバーに干
渉させることがなくスムースに行うことができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すものであって、第１図は
要部の側面図、第２図はトラクタの側面図、第３図は前
部を省略した同上平面図である。１……シャーシ、２……エンジン、３……操作盤、５…
…ステップ、６……ミッションケース、10,11……ブレ
ーキペダル、17……運転席、20……シート下部カバー、
20b……前面、21……凹部、23……前輪増速切換レバ
ー、25……超低速切換レバー、26……副変速レバー、27
……デフロックペダル

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】機体の前部にエンジン（２）と操作盤
（３）を設け、機体後方にはステップ（５）を隔ててミ
ッションケース（６）を設け、また、ミッションケース
（６）の上方には運転席（17）を配設し、該運転席（1
7）の下部にシート下部カバー（20）を設けたトラクタ
において、前記シート下部カバー（20）は、ミッション
ケース（６）の上面及び前面を覆うようにミッションケ
ース（６）の前部上方において斜め下方に向けて折曲し
てあると共に、該シート下部カバー（20）の左右方向の
一側から中央寄りの前面（20b）は運転席（17）の前縁
下方に臨ませ、また、他側の前面はそれよりも後退した
凹部（21）に形成し、さらに、上記一側の前面（20b）
の下部からは操作ペダル（27）を、そして、他側の凹部
（21）からは手動操作レバー（23），（25），（26）を
夫々前方に向けて延出させてあることを特徴とするトラ
クタにおける操作装置。