JPS5931465Y2 - トラクタ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、左右後輪の間に操縦座席を配備したトラクタ
に関し、その目的は、搭載エンジンのアクセルペダルの
配備筒柱を合理的に設定することにより、座席への乗降
を円滑に行なえるようにせんとするものである。

上記トラクタでは、前記後輪の前部側を通って座席への
乗降を行なうことになるが、従来では、アクセルペダル
を、平面視において前記一対の後輪の内の一方のものの
直前方相当箇所近くに配備していたため、座席への乗降
を行なう時にアクセルペダルが邪魔になる問題があった
。

尚、アクセルペダルを、車輪の直前方箇所よりも充分機
体内方側に寄せて配備することにより、上記問題を解消
することが考えられるが、この部分には、ブレーキペダ
ルやクラッチペダル等の他の操作ペダルが配備されるも
のであり、アクセルペダルがこれら他のペダル類に近接
して夫々が操作し難くなるものであった。

本考案は、上記実情に留意して為されたものであって、
冒記した構造のトラクタにむいて、搭載エンジンのアク
上々ペダルを、前記操縦座席の前方位置に配設したブレ
ーキペダルおよびクラッチペダルから機体後方側へ離し
て位置させると共に、平面視にかいて、前記後輪の間で
、かつ、後輪の前端よりも後方側箇所に配設した点にそ
の構成上の特徴があり、かかる構成から次の作用効果を
奏するものである。

すなわち、座席に搭載ｌ−た操縦者が、普通に脚を伸ば
した状態で操作し易い位置に設けられるブレーキペダル
やクラッチペダルから機体後方側へ離した位置にアクセ
ルペダルを設けても、アクセルペダルが一般に比較的軽
い操作力で操作し得るものであるから、操縦者がやや膝
を曲げて足を座席に近づけた状態で操作することも可能
である点に着目し、これに基いて前記アクセルペダルを
プレーキペダルやクラッチペダルから後方側へ離して位
置させ、これによってアクセルペダルの位置を、操縦者
が昇降する部位から外れた後輪の蔭に設定することがで
き、操縦者の座席への昇降を妨げることのないアクセル
ペダル配設位置の設定を可能としたもので、しかも、こ
のようにアクセルペダルの位置を前記ブレーキペダルや
クラッチペダルとは別の位置にしたことにより、ブレー
キペダルやクラッチペダルの配設間隔を比較的広くとる
ことができて、その操作が行ない易くなる点でも有利で
ある。

以下本考案の実施例を図面に基いて詳述する。

第１図及び第２図は、オフセット型トラクタの平面と側
面を示しており、左右一対の操向用前輪１ａ、Ｉｂ及び
左右一対の後輪２ａ、２ｂにて囲まれた空間内の左側に
片寄った箇所に、ボンネット３にて覆われた前部エンジ
ン４や機枠を兼ねた伝動ケース５が配備されるとともに
、前記一対の後輪２ａ 、２ｂの間に操縦座席６が配備
され、この座席６の前部に操向用−・ンドル７が配備さ
れている。

前記座席６０足元部に、ステップ８が配備されるととも
に、このステップ８の前端側には、エンジン動力が後輪
２ａ、２ａに伝達されるのを断続操作するクラッチペダ
ル９、及び後輪２ａ、２ｂの制動機構（図示せず）を操
作する一対のブレーキペダル１０ａ、１０ｂが配備され
ている。

又、平面視において、前記後輪２ａ 、２ｂの間であっ
て後輪２ａ 、２ｂの前端よりも後方側箇所に、かつ、
前記ブレーキペダル１０ａ、１０ｂ＞よびクラッチペダ
ル９から離れた後方位置に、前記エンジン４のアクセル
ペダル１１が配備されている。

以下にこのペダル１１１Ｃよるアクセル構造について、
第３図に基づいて説明する。

すなわち、ガバナ１２の調速アーム１２ａ（このアーム
１２ａはアイドリング回転数に相当する位置に中立付勢
されている。

）にロッド１３を介して連係される１字型アーム１４と
、前記アクセルペダル１１とがリンク機構１５を介して
連動連係されており、ペダル１１を踏み込み操作するに
伴い、エンジン回転数をアイドリンク回転数から最高回
転数側へ増速操作すべく構成されている。

尚、前記り字型アーム１４は、前記−・ンドル１の下側
箇所に配備されるものであって、上方へ揺動操作される
と前記調速アーム１２ａをエンジン停止用操作位置に強
制操作する、いわゆるエンジン停止用操作具に兼用され
ている。

又、図中１６は、バンクセルレバーであって、前記り字
型アーム１４と接当連結された揺動アーム１７とロッド
１８を介して連結されており、前方側へ揺動されるに伴
い、エンジン回転数をアイドリンク回転数から最高回転
数側へ増速操作するようになっている。

尚、本案を実施するに、例示図に示す如く、アクセルペ
ダル１１を後輪２ａの内側側部に近接して設けておけば
、着座した作業者にとって邪魔にならなくて好都合であ
るが、本案の目的を奏するには、前記ブレーキペダル１
０ａ、１０ｂ、ｂよびクラッチペダル９から機体後方側
に離れるとともに、平面視において、前記後輪２ｂ 、
２ｂの間であって、後輪２ａ 、２ｂの前端よりも後方
側箇所に設ければよい。

又、実施例では、オフセット型トラクタについて例示し
たが、通常の型式のトラクタにも適用できることは勿論
である。

又、本案を、ガンリン型エンジンを搭載したトラクタに
適用できることは勿論である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るトラクタの実施例を示し、第１図は
全体側面図、第２図は全体平面図、第３図はアクセル構
造の概略斜視図である。 ２ａ、２ｂ・・・・・・後輪、４・・・・・・エンジン
、６・・曲操縦座席、Ｇ・・・・・・クラッチペダル、
１０ａ、１０ｂ・・・・・・ブレーキペダル、１１・・
曲アクセルペダル。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■ 左右後輪２ａ 、２ｂの間に操縦座席６を配備した
   トラクタであって、搭載エンジン４のアクセルペダル１
   １を、前記操縦座席６の前方位置に配設したブレーキペ
   ダル１０ａ、１０ｂおよびクラッチペダル９から機体後
   方側へ離して位置させると共に、平面視において、前記
   後輪２ａ 、２ｂの間で、かつ、後輪２ａ 、２ｂの前
   端よりも後方側箇所に配設しであることを特徴とするト
   ラクタ。 ■ 搭載エンジン４がディーゼルエンジンであり、前記
   アクセルペダル１１が、エンジン回転数をアイドリンク
   回転数と最高回転数との間で操作すべく構成されている
   実用新案登録請求の範囲第■項記載のトラクタ。