JP3663237B2 - ペダル支持構造及びその組立方法 - Google Patents

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  • Braking Elements And Transmission Devices (AREA)
  • Sliding-Contact Bearings (AREA)
  • Pivots And Pivotal Connections (AREA)
  • Mounting Of Bearings Or Others (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、揺動部材のボスに装着され内部に支持軸が挿通されるブッシュ、このブッシュを利用したペダル支持構造及びその組立方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両のクラッチペダル等のペダル支持構造としては、図8に示すように、車体側にブラケット110を設け、このブラケット110にクラッチペダル109のペダルボス120を支持軸(ボルト140)周りに揺動自在に取り付けるものが知られている。
【0003】
即ち、かかるペダル支持構造は、図9に示すように、ボルト挿通孔111a、112aが穿設された第1及び第2板部材111、112を有するブラケット110、このブラケット110の第1及び第2板部材111、112の間に配置されたペダルボス120、ペダルボス120の両開口端から挿入された一対のブッシュ130、130、この一対のブッシュ130、130に挿入されたカラー150、そして、第1板部材111のボルト挿通孔111a、カラー150、第2板部材112のボルト挿通孔112aを挿通するボルト140からなる。
【0004】
かかるペダル支持構造を組み立てるには、図10に示すように、まず、ペダルボス120の両開口端からブッシュ130、130を挿入し、次いでカラー150を両ブッシュ130、130に挿入し、次いでこのペダルボス120をブラケット110の第1及び第2板部材111、112の間に配置し、ボルト140を第1板部材111のボルト挿通孔111a、カラー150、第2板部材112のボルト挿通孔112aに挿通し、ナット145で締結する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記ペダル支持構造では、2つのブッシュ130、130をペダルボス120の両開口端から挿入する(つまり2方向からブッシュ130を挿入する)必要があったため、作業性がよくなかった。また、ブッシュ130を挿入してからカラー150をブッシュ130に挿入する際、カラー150を挿入する側と反対側にあるブッシュ130がカラー150によって押し出されてしまうことがあったため、やはり作業性がよくなかった。これらの点は、特にペダル支持構造を組み立てる作業の自動化を図る上で、自動化装置の構成を複雑化する要因となるため、改良が望まれていた。
【0006】
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、揺動部材のボスへの装着作業が簡便なブッシュの提供、並びに、このブッシュを利用したペダル支持構造及びその組立方法の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、ペダルに設けられたペダルボスと、
支持軸が挿通されるスリーブ、前記スリーブの一端の周縁に設けられて前記ペダルボスの一方の開口端に当接する第1フランジ、および前記スリーブの他端の周縁に設けられて前記ペダルボスの他方の開口端に当接する第2フランジを有し、前記ペダルボスに挿入されるブッシュと、大孔が穿設された第1板部材及び小孔が穿設された第2板部材を有し、前記大孔内には前記ブッシュの第1フランジが挿通され、前記小孔の周囲には前記ブッシュの第2フランジが当接するブラケットと、前記ブッシュ及び前記小孔に挿通された支持軸、前記ブラケットの第1板部材と前記ブッシュの第1フランジを押圧する第1押え部、及び前記ブラケットの第2板部材を押圧する第2押え部を有する支持部材とを備え、前記ブッシュには、前記スリーブの他端の近傍から前記第2フランジにかけて軸方向に沿ってスリットが設けられており、さらに、前記ブッシュが前記ペダルボスに挿入される前においては、前記スリーブの外径寸法は、前記第1フランジ側から前記第2フランジ側にかけて一定であることを特徴とする。
【0008】
これにより、ブッシュをペダルボスに装着する際、まず第2フランジの外径を前記ペダルボスの内径と略一致する状態でペダルボスの一方の開口端からこの第2フランジを挿入し、第2フランジをボスの他方の開口端から露出させることができるので、ペダルボスの一方の開口端から挿入すれば該ボスに装着することができるため、従来のようにボスの両開口端から挿入する(つまり2方向から挿入する)場合に比べて、装着作業が簡便になり、作業性が向上するという効果が得られる。
【0009】
請求項2に記載の発明では、ペダルに設けられたペダルボスと、支持軸が挿通されるスリーブ、前記スリーブの一端の周縁に設けられて前記ペダルボスの一方の開口端に当接する第1フランジ、および前記スリーブの他端の周縁に設けられて前記ペダルボスの他方の開口端に当接する第2フランジを有し、前記ペダルボスに挿入されるブッシュと、大孔が穿設された第1板部材及び小孔が穿設された第2板部材を有し、前記大孔内には前記ブッシュの第1フランジが挿通され、前記小孔の周囲には前記ブッシュの第2フランジが当接するブラケットと、前記ブッシュ及び前記小孔に挿通された支持軸、前記ブラケットの第1板部材と前記ブッシュの第1フランジを押圧する第1押え部、及び前記ブラケットの第2板部材を押圧する第2押え部を有する支持部材とを備え、前記ブッシュには、前記スリーブの他端の近傍から前記第2フランジにかけて軸方向に沿ってスリットが設けられており、さらに、前記ブッシュが前記ペダルボスに挿入される前においては、前記スリーブには、その略中央から前記第2フランジ側にかけて徐々に径が小さくなっている絞り部が設けられていることを特徴とする。
【0010】
これにより、請求項2に記載の発明では、ブッシュに挿入された支持軸に押圧されて第2フランジの内径が支持軸の外径と略一致するように開くので、請求項1に記載の発明と同様に、ペダルボスの一方の開口端から挿入すれば該ボスに装着することができる。したがって、従来のようにボスの両開口端から挿入する(つまり2方向から挿入する)場合に比べて、装着作業が簡便になるので、作業性が向上するという効果が得られる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のペダル支持構造の組立方法であって、大孔を設けた第1板部材及び小孔を設けた第2板部材の間にて前記ペダルボスの他方の開口端が第2板部材と隙間を持つように前記ペダルボスを配置し、次いで前記ブッシュを前記第2フランジの外径が前記ペダルボスの内径と略一致する状態で第1板部材の大孔側から前記ペダルボスに挿入し、続いて前記第2フランジを前記ペダルボスの他端の開口端から露出させ後、前記ブッシュ及び前記小孔を挿通した支持軸を第1及び第2板部材に固定することを特徴とする。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のペダル支持構造の組立方法であって、大孔を設けた第1板部材及び小孔を設けた第2板部材の間にて前記ペダルボスの他方の開口端が第2板部材と隙間を持つように前記ペダルボスを配置し、次いで前記ブッシュを第1板部材の大孔側から前記ペダルボスに挿入し、続いて前記第2フランジを前記ペダルボスの他端の開口端から露出させ後、支持軸を前記ブッシュ及び前記小孔に挿通して前記絞り部を拡開することを特徴とする。
【0013】
そして、請求項3または4に記載のペダル支持構造及びその組立方法によれば、ブラケットの第1板部材にはこのブッシュの第1フランジを挿通可能な大孔を設けたため、ペダルボスをブラケットの第1及び第2板部材の間に配置した後ブッシュ及び支持軸をペダルボスに挿入することが可能となり、しかもブッシュ及び支持軸は同じ方向からペダルボスに挿入することが可能となった。これにより、組立作業が簡便となり、組立を自動化する際の自動化装置の構成も簡易になるという効果が得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の好適な実施例を図面に基づいて説明する。尚、本発明の実施の形態は、下記の実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもない。
[第1実施例]
図1は第1実施例のペダル支持構造の断面図、図2はブッシュの斜視図であり、(a)は通常状態、(b)は変形状態を表す斜視図である。第1実施例のペダル支持構造は、ブラケット10、ペダルボス20、ブッシュ30及び支持ピン40から構成されている。
【0015】
ブラケット10は、相対向する第1及び第2板部材11、12を備えている。第1板部材11にはブッシュ30の第1フランジ31(後述)の外径と略一致する大孔11aが穿設され、第2板部材12には支持ピン40の足部42の外径と略一致する小孔12aが穿設されている。
【0016】
ペダルボス20は、その略中央にてクラッチペダル9と一体となるように固着され、ブラケット10の第1及び第2板部材11、12の間に配置されている。ブッシュ30は、スリーブ33と、スリーブ33の一端の周縁に設けられた第1フランジ31と、スリーブ33の他端の周縁に設けられた第2フランジ32により構成されている。また、スリーブ33の他端の近傍(具体的にはスリーブ33の中央からやや第2フランジ32よりの位置)から第2フランジ32にかけて、軸方向に沿ったスリット34が4つ設けられている。
【0017】
このブッシュ30は、ペダルボス20に挿入されている。そして、スリーブ33の外周面はペダルボス20の内周面と略一致している。また、第1フランジ31はペダルボス20の一方の開口端21及び支持ピン40の頭部41に当接すると共に第1板部材11に設けた大孔11a内に配置されている。更に、第2フランジ32はペダルボス20の他方の開口端22及び第2板部材12の小孔12aの周囲に当接している。
【0018】
また、このブッシュ30は、図2(a)に示すように、通常、第2フランジ32の内径が支持ピン40の足部42の外径と略一致する状態にある。これに対して、ブッシュ30の第2フランジ32の外周を押圧したときには、図2(b)に示すように、第2フランジ32はスリット34の幅だけ縮小して第2フランジ32の外径がペダルボス20の内径と略一致する状態に変化する。但し、第2フランジ32の外周の押圧を解除すれば、再び通常の状態に復元する。
【0019】
支持ピン40は、頭部41(第1押え部)と、足部42と、かしめ部43(第2押え部)により構成されている。この支持ピン40は、足部42がブッシュ30及び第2板部材12の小孔12aを挿通し、頭部41が第1板部材11の外面及びブッシュ30の第1フランジ31の外面を押圧し、かしめ部43が第2板部材12の外面を押圧している。この支持ピン40により、ペダルボス20はブラケット10に摺動自在に支持されている。
【0020】
以上の構成からなる第1実施例のペダル支持構造の組立工程につき、図3に基づいて説明する。図3はペダル支持構造の組立工程図である。まず、図3(a)に示すように、クラッチペダル9のペダルボス20をブラケット10の第1及び第2板部材11、12の間に配置する。この際、ペダルボス20の一方の開口端21を第1板部材11の大孔11aに挿通した状態で配置する。すると、ペダルボス20の他方の開口端22は第2板部材12と隙間を持つように配置される。一方、ブッシュ30の第2フランジ32の外周を押圧して、第2フランジ32の外径をペダルボス20の内径と略一致する状態にする(図3(a)の2点鎖線参照)。
【0021】
次いで、図3(a)の2点鎖線の状態にしたブッシュ30を第1板部材11の大孔11a側からペダルボス20に挿入する。このとき、第2フランジ32の外周はペダルボス20の内周面により押圧されるため、第2フランジ32の外径はペダルボス20の内径と略一致する状態に維持されている(図3(b)参照)。
【0022】
続いて、ブッシュ30の第2フランジ32をペダルボス20の他端の開口端22から露出させる。すると、第2フランジ32は押圧が解除されて通常の状態、即ち、第2フランジ32の内径が支持ピン40の足部42の外径と略一致する状態に復元する。この結果、ブッシュ30は、スリーブ33の外周面がペダルボス20の内周面と略一致し、第1フランジ31がペダルボス20の一方の開口端21に当接し、第2フランジ32がペダルボス20の他方の開口端22に当接する(図3(c)参照)。
【0023】
その後、ブッシュ30及び第2板部材12の小孔12aに支持ピン40の足部42を挿通する。そして、頭部41によりブラケット10の第1板部材11の外面及びブッシュ30の第1フランジ31の外面を押圧した状態で、小孔12aから突出した足部42をかしめる(例えばローリングかしめ)ことにより、かしめ部43を形成する。以上の組立工程により、図1のペダル支持構造とすることができる。
【0024】
以上の第1実施例によれば、以下の効果が得られる。
(A)ブッシュ30は、ペダルボス20の一方の開口端21から挿入すればペダルボス20に装着されるため、従来のようにボスの両開口端から挿入する場合に比べて装着作業が簡便になり、作業性が向上するという効果が得られる。
(B)ブッシュ30を利用し、ブラケット10の第1板部材11にはこのブッシュ30の第1フランジ31を挿通可能な大孔11aを設けたため、ペダルボス20をブラケット10の第1及び第2板部材11、12の間に配置した後ブッシュ30及び支持ピン40をペダルボス20に挿入することが可能となり、しかもブッシュ30及び支持ピン40は同じ方向からペダルボス20に挿入することが可能となった。これにより、組立作業が簡便となり、組立を自動化する際の自動化装置の構成も簡易になるという効果が得られる。
(C)ペダルボス20に装着されたブッシュ30は第1及び第2フランジ31、32がペダルボス20の開口端21、22に係合しているため、一旦ペダルボス20に装着したブッシュ30はペダルボス20から抜け落ちることがなく、取扱い易いという効果が得られる。
[第2実施例]
図4は第2実施例のブッシュの斜視図であり、(a)は通常状態、(b)は変形状態を表す斜視図である。
【0025】
第2実施例のペダル支持構造は、ブッシュを除いては第1実施例と同様であるため、他の構成要素については同様の符号を付し、その説明を省略する。また、第2実施例のペダル支持構造の断面図は図1と同様に表れるため、第1実施例のブッシュ30、第1フランジ31、第2フランジ32、スリーブ33を第2実施例のブッシュ50、第1フランジ51、第2フランジ52、スリーブ53に置き換えて、図1を参照して以下に説明する。
【0026】
第2実施例のペダル支持構造は、ブラケット10、ペダルボス20、ブッシュ50及び支持ピン40から構成されている。このブッシュ50は、ペダルボス20に挿入され、スリーブ53の外周面がペダルボス20の内周面と略一致し、第1フランジ51がペダルボス20の一方の開口端21及び支持ピン40の頭部41に当接すると共にブラケット10の第1板部材11に設けた大孔11aに挿通され、第2フランジ52がペダルボス20の他方の開口端22及び第2板部材12の小孔12aの周囲に当接している。
【0027】
このブッシュ50は、図4に示すように、スリーブ53と、スリーブ53の一端の周縁に設けられた第1フランジ51と、スリーブ53の他端の周縁に設けられた第2フランジ52により構成されている。また、スリーブ53は略中央から第2フランジ52側にかけて徐々に径が小さくなる絞り部分53aを有している。更に、この絞り部分53a及び第2フランジ52には、軸方向に沿ったスリット54が4つ設けられている。
【0028】
また、このブッシュ50は、図4(a)に示すように、通常、第2フランジ52の外径がペダルボス20の内径と略一致する状態にある。これに対して、ブッシュ50に支持ピン40の足部42が挿通されたときには、図4(b)に示すように、第2フランジ52は絞り部分53aと共にスリット54の幅だけ拡開して第2フランジ52の内径が支持ピン40の足部42の外径と略一致する状態に変化する。但し、ブッシュ50から支持ピン40を抜き去れば、再び通常の状態に復元する。
【0029】
以上の構成からなる第2実施例のペダル支持構造の組立工程につき、図5に基づいて説明する。図5は第2実施例のペダル支持構造の組立工程図である。まず、図5(a)に示すように、クラッチペダル9のペダルボス20をブラケット10の第1及び第2板部材11、12の間に配置する。この際、ペダルボス20の一方の開口端21を第1板部材11の大孔11aに挿通した状態で配置する。すると、ペダルボス20の他方の開口端22は第2板部材12と隙間を持つように配置される。
【0030】
次いで、ブッシュ50の第2フランジ52を、第1板部材11の大孔11a側からペダルボス20に挿入する(図5(b)参照)。
続いて、ブッシュ50の第2フランジ52をペダルボス20の他端の開口端22から露出させる(図5(c)参照)。その後、ブッシュ50及び第2板部材12の小孔12aに支持ピン40の足部42を挿通する。すると、ブッシュ50のスリーブ53の絞り部分53a及び第2フランジ52は支持ピン40の足部42に押圧されてスリット54の幅だけ拡開されるため、第2フランジ52の内径が支持ピン40の足部42の外径と略一致する状態になる。この結果、ブッシュ50は、スリーブ53の外周面がペダルボス20の内周面と略一致し、第1フランジ51がペダルボス20の一方の開口端21に当接し、第2フランジ52がペダルボス20の他方の開口端22に当接する。
【0031】
そして、頭部41によりブラケット10の第1板部材11の外面及びブッシュ50の第1フランジ51の外面を押圧した状態で、小孔12aから突出した足部をかしめる(例えばローリングかしめ)ことにより、かしめ部43を形成する。以上の組立工程により、第2実施例のペダル支持構造とすることができる(図1参照)。
【0032】
以上の第2実施例によれば、第1実施例の効果(A)、(B)に加えて以下の効果を奏する。即ち、ブッシュ50をペダルボス20に挿入する際、ブッシュ50の第2フランジ52を押圧して変形させる必要がないため、ペダルボス20への装着が一層容易になるという効果が得られる。
[上記実施例の変形例]
第1実施例において、図6に示すように、ブラケット10の第1板部材11に大孔11aを穿設する代わりに支持ピン40の足部42の外径と略一致する小孔11bを穿設し、ブッシュ30の第1フランジ31は第1板部材11の小孔11bの周囲に当接するようにしてもよい。この場合の組立方法は第1実施例と異なり、まずペダルボス20にブッシュ30を装着し、次いでブラケット10の第1及び第2板部材11、12の間にこのブッシュ30を装着したペダルボス20を配置し、その後支持ピン40によりブラケット10に固定する。この場合であっても、ブッシュ30はペダルボス20の一方の開口端21から挿入すれば該ペダルボス20に装着されるため、従来のようにボスの両開口端から挿入する場合に比べて、装着作業が簡便になり作業性が向上するという効果が得られる。また、一旦ペダルボス20に装着したブッシュ30はペダルボス20から抜け落ちることがなく、取扱い易いという効果が得られる。
【0033】
また、第1実施例において、図7に示すように、支持ピン40の頭部41はブッシュ30の第1フランジ31を押圧する部分41aとブラケット10の第1板部材11を押圧する部分41bとが段差をもって設けられていてもよい。
更に、第1、第2実施例において、カラー(例えば図9、図10のカラー150)を用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例のペダル支持構造の断面図である。
【図2】 第1実施例のブッシュの斜視図であり、(a)は通常状態、(b)は変形状態を表す斜視図である。
【図3】 第1実施例のペダル支持構造の組立工程図である。
【図4】 第2実施例のブッシュの斜視図であり、(a)は通常状態、(b)は変形状態を表す斜視図である。
【図5】 第2実施例のペダル支持構造の組立工程図である。
【図6】 第1実施例の変形例の断面図である。
【図7】 第1実施例の変形例の断面図である。
【図8】 従来のペダル支持構造の側面図である。
【図9】 図8のA−A断面図である。
【図10】 従来のペダル支持構造の組立斜視図である。
【符号の説明】
9・・・クラッチペダル、 10・・・ブラケット、
11・・・第1板部材、 11a・・・大孔、
12・・・第2板部材、 12a・・・小孔、
20・・・ペダルボス、 21、22・・・開口端、
30・・・ブッシュ、 31・・・第1フランジ、
32・・・第2フランジ、 33・・・スリーブ、
34・・・スリット、 40・・・支持ピン、
41・・・頭部、 42・・・足部、
43・・・かしめ部

Claims (4)

  1. ペダルに設けられたペダルボスと、
    支持軸が挿通されるスリーブ、前記スリーブの一端の周縁に設けられて前記ペダルボスの一方の開口端に当接する第1フランジ、および前記スリーブの他端の周縁に設けられて前記ペダルボスの他方の開口端に当接する第2フランジを有し、前記ペダルボスに挿入されるブッシュと、
    大孔が穿設された第1板部材及び小孔が穿設された第2板部材を有し、前記大孔内には前記ブッシュの第1フランジが挿通され、前記小孔の周囲には前記ブッシュの第2フランジが当接するブラケットと、
    前記ブッシュ及び前記小孔に挿通された支持軸、前記ブラケットの第1板部材と前記ブッシュの第1フランジを押圧する第1押え部、及び前記ブラケットの第2板部材を押圧する第2押え部を有する支持部材とを備え、
    前記ブッシュには、前記スリーブの他端の近傍から前記第2フランジにかけて軸方向に沿ってスリットが設けられており、
    さらに、前記ブッシュが前記ペダルボスに挿入される前においては、前記スリーブの外径寸法は、前記第1フランジ側から前記第2フランジ側にかけて一定であることを特徴とするペダル支持構造。
  2. ペダルに設けられたペダルボスと、
    支持軸が挿通されるスリーブ、前記スリーブの一端の周縁に設けられて前記ペダルボスの一方の開口端に当接する第1フランジ、および前記スリーブの他端の周縁に設けられて前記ペダルボスの他方の開口端に当接する第2フランジを有し、前記ペダルボスに挿入されるブッシュと、
    大孔が穿設された第1板部材及び小孔が穿設された第2板部材を有し、前記大孔内には前記ブッシュの第1フランジが挿通され、前記小孔の周囲には前記ブッシュの第2フランジが当接するブラケットと、
    前記ブッシュ及び前記小孔に挿通された支持軸、前記ブラケットの第1板部材と前記ブッシュの第1フランジを押圧する第1押え部、及び前記ブラケットの第2板部材を押圧する第2押え部を有する支持部材とを備え、
    前記ブッシュには、前記スリーブの他端の近傍から前記第2フランジにかけて軸方向に沿ってスリットが設けられており、
    さらに、前記ブッシュが前記ペダルボスに挿入される前においては、前記スリーブには、その略中央から前記第2フランジ側にかけて徐々に径が小さくなっている絞り部が設けられていることを特徴とするペダル支持構造。
  3. 請求項1に記載のペダル支持構造の組立方法であって、
    大孔を設けた第1板部材及び小孔を設けた第2板部材の間にて前記ペダルボスの他方の開口端が第2板部材と隙間を持つように前記ペダルボスを配置し、
    次いで前記ブッシュを前記第2フランジの外径が前記ペダルボスの内径と一致する状態で第1板部材の大孔側から前記ペダルボスに挿入し、
    続いて前記第2フランジを前記ペダルボスの他端の開口端から露出させ後、前記ブッシュ及び前記小孔を挿通した支持軸を第1及び第2板部材に固定する
    ことを特徴とするペダル支持構造の組立方法。
  4. 請求項3に記載のペダル支持構造の組立方法であって、
    大孔を設けた第1板部材及び小孔を設けた第2板部材の間にて前記ペダルボスの他方の開口端が第2板部材と隙間を持つように前記ペダルボスを配置し、
    次いで前記ブッシュを第1板部材の大孔側から前記ペダルボスに挿入し、
    続いて前記第2フランジを前記ペダルボスの他端の開口端から露出させ後、支持軸を前 記ブッシュ及び前記小孔に挿通して前記絞り部を拡開する
    ことを特徴とするペダル支持構造の組立方法。
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