JP3662453B2 - 通信方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、子機と親機とを含む通信装置に関し、特に、親機から子機へ電力を供給して、子機のスピーカを動作させる通信装置、当該通信装置に用いられる親機および子機、ならびに通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ドアホン装置などの通信装置は、屋外に設置されるカメラ付き子機と屋内に設置されるモニタ付き親機とを2線の通信線により接続することが一般的である。この装置において、子機は電源を含まず、親機から通信線を介して電力の供給を受ける。そのため、通信線には、子機から親機への映像信号と親機と子機間の双方向の音声信号とに、親機から子機への供給電力が重畳される。
【0003】
図8を参照して、この通信装置は、子機10と、親機30と、親機30に接続された電源42とを含む。子機10は、屋外の映像を撮像するための子機映像部12と、屋外の音声を入力および屋外に音声を出力するための子機音声部14と、子機映像部12と子機音声部14とに接続され、映像信号および音声信号を親機20との間で送受信するためのインピーダンス変換回路26と、インピーダンス変換回路26に接続され、親機30から供給された電力を子機映像部12と子機音声部14とに供給するための電源回路28とを含む。親機30は、屋外の映像を出力するための親機映像部32と、屋内の音声を入力および屋内に音声を出力するための親機音声部34と、親機映像部32と親機音声部34とに接続され、映像信号および音声信号を子機10との間で送受信するためのインピーダンス変換回路36と、インピーダンス変換回路36に接続され、電源42から供給された電力を親機映像部32と親機音声部34とに供給するための電源回路38とを含む。なお、図8における点線は、電源42、電源回路28および電源回路38から回路等への電力供給を示す。
【0004】
この通信装置においては、映像信号は子機映像部12においてFM(Frequency Modulation)変調されて、子機10から親機30へ送信され、音声信号はベースバンド方式で子機10と親機30との間で双方向に通信される。この映像信号と音声信号とに重畳して、2線の通信線に直流電圧を印加させることにより、親機から子機への電力が供給される。
【0005】
図9(A)を参照して、親機30から子機10への供給電力は、矩形波にて供給される。図9(C)を参照して、子機10のスピーカ回路16の電源電圧は、親機30から供給された電力により徐々に立ち上がる。スピーカ回路16は、しきい値Lを上回ると作動する。また、親機30から供給される電力が停止すると、子機10のスピーカ回路16の電源電圧は、徐々に立ち下がる。スピーカ回路16は、しきい値Lを下回ると停止する。したがって、スピーカ回路16は、時間TU〜TDの間のおいて作動している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような通信装置においては、子機10のインピーダンス変換回路26からの音声信号を増幅させる必要がある。この場合、直流成分をカットして信号を増幅させるために、増幅回路の入力側にコンデンサを接続したコンデンサカップリング回路(図示しない)が設けられている。この回路に、矩形波のような急激に立ち上がったり、立ち下がったりする信号が入力されると、高周波成分(変化分)が出力される。
【0007】
図9(D)を参照して、親機30から子機10へ電力が供給されると(図9(A)参照)、スピーカ回路16にはインピーダンス変換回路26からD1で示される信号(図9(A)の立ち上がり側の微分信号)が入力される。図9(E)を参照して、スピーカ回路16は時間TUから作動するので、電源供給を開始する時には、スピーカ回路16からスピーカ18へ、信号E1(図9(D)の信号D1が増幅された信号)が入力される。
【0008】
また、図9(D)を参照して、親機30から子機10へ電力の供給が停止されると(図9(A)参照)、スピーカ回路16にはインピーダンス変換回路26からD2で示される信号(図9(A)の立ち下がり側の微分信号)が入力される。図9(E)を参照して、スピーカ回路16は時間TDまでは作動しているので、電源供給終了時には、スピーカ回路16からスピーカ18へ信号E2(図9(D)の信号D2が増幅された信号)が入力される。
【0009】
信号E1およびE2で示されるスピーカ回路16からスピーカ18への入力は、ポップ音としてスピーカ18から出力される。このポップ音は、屋外の人に聞こえ、品位の面で好ましいものではない。また、屋外の人に気付かれることなく、屋内において屋外の音声、映像をモニタすることができない。
【0010】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、親機と子機との間を2線の通信線により接続して、搬送波により、音声信号とFM変調した映像信号とを送受信し、映像信号と音声信号とに重畳して、2線の通信線に直流電圧を印加させることにより、親機から子機へ電力を供給する通信方法であって、通信開始時および通信終了時に子機のスピーカにポップ音が発生しない通信方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る通信装置は、親機と子機との間を2線の通信線により接続して、搬送波により、音声信号とFM変調した映像信号とを送受信し、映像信号と音声信号とに重畳して、2線の通信線に直流電圧を印加させることにより、親機から子機へ電力を供給する通信方法を実現する通信装置であって、親機は、子機へ子機駆動電力を供給するための電力供給手段と、音声を親機音声信号に変換するための親機音声入力手段と、親機音声入力手段と電力供給手段とに接続され、子機へ親機音声信号と子機駆動電力とを送出するための親機送出手段とを含み、子機は、通信線を介して親機送出手段に接続され、親機から親機音声信号と子機駆動電力とを受取るための子機受取手段と、子機受取手段に接続され、子機駆動電力の供給を受けて動作し、親機音声信号に基づいて音声を出力するための子機音声出力手段とを含み、親機は、子機音声出力手段に対する制御信号を生成するための制御信号生成手段をさらに含み、親機送出手段は、子機へ親機音声信号と子機駆動電力とに加えて制御信号を送出する手段を含み、子機受取手段は、親機から親機音声信号と子機駆動電力とに加えて制御信号を受取る手段を含み、子機は、受信した制御信号に基づいて子機音声出力手段を作動および停止させるための制御手段をさらに含む。
好ましくは、子機は、制御信号に対する応答信号を生成するための応答信号生成手段と、応答信号を親機に送信するための手段とをさらに含み、親機は、応答信号を受信するための親機受信手段をさらに含み、制御信号生成手段は、親機受信手段に接続され、応答信号を受信するまで、制御信号を生成するための手段を含む。
さらに好ましくは、子機は、制御信号に対する応答信号を生成するための応答信号生成手段と、応答信号を親機に送信するための手段とをさらに含み、親機は、応答信号を受信するための親機受信手段と、親機受信手段と電力供給手段とに接続され、応答信号を受信した後に所定の条件が満たされると、電力供給手段に対して子機駆動電力の供給を停止させるための供給電力制御手段とをさらに含む。
この発明に係る親機は、親機と子機との間を2線の通信線により接続して、映像信号および音声信号の少なくともどちらかをFM変調して搬送波により送受信し、映像信号と音声信号とに重畳して、2線の通信線に直流電圧を印加させることにより、親機から子機へ電力を供給する通信方法を実現する通信装置の親機であって、子機へ子機駆動電力を供給するための電力供給手段と、音声を親機音声信号に変換するための親機音声入力手段と、子機音声出力手段の作動および停止のための制御信号を生成するための制御信号生成手段と、親機音声入力手段と制御信号生成手段と電力供給手段とに接続され、子機へ親機音声信号と制御信号と子機駆動電力とを送出するための親機送出手段とを含む。
好ましくは親機は、子機から制御信号に対する応答信号を受信するための親機受信手段をさらに含み、制御信号生成手段は、親機受信手段に接続され、応答信号を受信するまで、制御信号を生成するための手段を含む。
さらに好ましくは、親機は、子機から制御信号に対する応答信号を受信するための親機受信手段と、親機受信手段と電力供給手段とに接続され、応答信号を受信した後に所定の条件が満たされると、電力供給手段に対して子機駆動電力の供給を停止させるための供給電力制御手段とをさらに含む。
この発明に係る子機は、親機と子機との間を2線の通信線により接続して、映像信号および音声信号の少なくともどちらかをFM変調して搬送波により送受信し、映像信号と音声信号とに重畳して、2線の通信線に直流電圧を印加させることにより、親機から子機へ電力を供給する通信方法を実現する通信装置の子機であって、親機から親機音声信号と制御信号と子機駆動電力とを受取るための子機受取手段と、子機受取手段に接続され、受信した制御信号に基づいて子機音声出力手段を作動および停止させるための制御手段と、子機受取手段と制御手段とに接続され、子機駆動電力の供給を受けて動作し、親機音声信号に基づいて音声を出力するための子機音声出力手段とを含む。
好ましくは、子機は、制御信号に対する応答信号を生成するための応答信号生成手段と、応答信号を親機に送信するための手段とをさらに含む。
【0027】
この発明の別の局面に係る通信方法は、親機と子機との間を2線の通信線により接続して、搬送波により、音声信号とFM変調した映像信号とを送受信し、映像信号と音声信号とに重畳して、2線の通信線に直流電圧を印加させることにより、親機から子機へ電力を供給する通信方法であって、親機が通信開始を認識する通信開始ステップと、通信開始ステップの後、親機が子機への電力供給を開始する子機電力供給開始ステップと、子機電力供給開始ステップから第1の所定時間の経過後、親機が子機へ第1の制御信号を送信する第1制御ステップと、子機が第1の制御信号を受信したことに応答して、子機の音声出力手段を作動させる作動指示ステップとを含む。
【0028】
この発明によると、親機は、通信開始を認識すると、子機電力開始供給ステップにて、子機への電力供給を開始する。第1制御ステップにて、電力供給ステップから第1の所定時間の経過後、親機は、子機へ第1の制御信号を送信する。作動指示ステップにて、子機は、第1の制御信号を受信したことに応答して、音声出力手段を作動させる。これにより、電力供給ステップにて子機への子機駆動電力の供給を開始させる時には、子機音声出力手段を停止させておき、第1の所定時間の経過後の作動指示ステップにて子機音声出力手段を作動させることができる。したがって、子機への電源供給開始時には子機音声出力手段が作動していないため、ポップ音は発生しない。その結果、親機から子機へ電源を供給して音声出力手段を動作させる通信方法において、通信開始時に子機の音声出力手段にポップ音が発生しない通信方法を提供できる。
【0029】
さらに好ましくは、この通信方法は、親機が通信終了を認識する通信終了ステップと、親機が子機へ第2の制御信号を送信する第2制御ステップと、子機が第2の制御信号を受信したことに応答して、音声出力手段を停止させる停止指示ステップと、停止指示ステップから第2の所定時間の経過後、親機が子機への電力供給を停止する子機電力供給停止ステップとをさらに含む。
【0030】
この発明によると、親機は、通信終了を認識すると、第2制御ステップにて、子機へ第2の制御信号を送信する。停止指示ステップにて、子機は、第2の制御信号を受信したことに応答して、音声出力手段を停止させる。子機電力供給停止ステップにて、停止指示ステップから第2の所定時間の経過後、親機は、子機への電力供給を停止する。これにより、子機への子機駆動電力の供給を停止させる前に、停止指示ステップにて子機音声出力手段を停止させておき、第2の所定時間の経過後の子機電力供給停止ステップにて子機への子機駆動電力の供給を停止させることができる。したがって、子機への電源供給停止時には子機音声出力手段が作動していないため、ポップ音は発生しない。その結果、親機から子機へ電源を供給して音声出力手段を動作させる通信方法において、通信終了時に子機の音声出力手段にポップ音が発生しない通信方法を提供できる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明の繰返しは適宜省略する。
【0032】
<実施の形態1>
図1を参照して、本発明の実施の形態1に係る通信装置は、屋内に設置される親機200と、親機200から供給された電力により動作する、屋外に設置される子機100と、親機200に接続された電源300と、親機200と子機100を接続する2線の通信線X,Yとを含む。
【0033】
子機100は、親機200から親機音声信号と制御信号と駆動電力とを受取るためのインピーダンス変換回路130と、インピーダンス変換回路130に接続され、制御信号を受信するための制御信号受信回路140と、制御信号受信回路140に接続され、スピーカ回路122の作動および停止を制御するためのスイッチ150と、インピーダンス変換回路130に接続され、屋外の映像を撮像するための子機映像部110と、インピーダンス変換回路130に接続され、屋外の音声を入力および屋外に音声を出力するための子機音声部120と、インピーダンス変換回路130に接続され、子機映像部110、子機音声部120などに電力を供給する電源回路160とを含む。
【0034】
子機映像部110は、カメラなどの撮像部112と、撮像部112に接続された撮像回路114と、撮像回路114に接続された画像を処理するための映像処理回路116と、映像処理回路116に接続され、映像信号を搬送波によりFM変調するためのFM変調回路118とを含む。
【0036】
FM変調回路118は、映像処理回路116から出力された映像信号をFMキャリアにてFM変調する。FMキャリアとは、音声信号と周波数帯域が重ならず、かつ0〜4MHzの映像信号をFM変調するのに適したキャリア(搬送波)である。映像キャリアの中心周波数は、たとえば6MHzに選ばれる。
【0037】
子機音声部120は、インピーダンス変換回路130に接続され、インピーダンス変換回路130から入力された音声信号を増幅等するためのスピーカ回路122と、スピーカ回路122に接続され、音声を出力するためのスピーカ124と、入力された音声を音声信号に変換するためのマイク128と、マイク128に接続され、音声信号を増幅等するためのマイク回路126とを含む。
【0038】
インピーダンス変換回路130は、電源回路160側を低インピーダンスに、2本の通信線X,Y側を高インピーダンスに変換する。
【0039】
親機200は、親機200自身および子機100へ駆動電力を供給するための電源回路260と、電源回路260に接続され、子機100へ親機音声信号と制御信号と駆動電力とを送出するためのインピーダンス変換回路230と、インピーダンス変換回路230に接続され、屋外の映像を出力するための親機映像部210と、インピーダンス変換回路230に接続され、屋内の音声を入力および屋内に音声を出力するための親機音声部220と、インピーダンス変換回路230に接続され、子機100への制御信号を送信するための制御信号送信回路240と、電源回路260と制御信号送信回路240と親機映像部210とに接続され、親機映像部260を介して子機100から受信した信号に基づいて制御信号送信回路240等を制御するための制御回路250とを含む。
【0040】
インピーダンス変換回路230は、電源回路260側を低インピーダンスに、2本の通信線X,Y側を高インピーダンスに変換する。
【0041】
親機映像部210は、モニタなどの画像を表示するための表示部212と、表示部212に接続され、映像信号を表示部212のモニタ用信号に変換するための表示回路214と、表示回路214に接続された映像処理回路216と、映像処理回路216に接続されたFM復調回路218とを含む。
【0042】
FM復調回路218は、前述の子機映像部110のFM変調回路118においてFM変調された映像信号を復調させる。
【0043】
親機音声部220は、インピーダンス変換回路230に接続され、インピーダンス変換回路230から入力された音声信号を増幅等するためのスピーカ回路222と、スピーカ回路222に接続され、音声を出力するためのスピーカ224と、入力された音声を音声信号に変換するためのマイク228と、マイク228に接続され、音声信号を増幅等するためのマイク回路226とを含む。
【0044】
なお、図1における点線は、電力の供給経路を示す。電源300から供給された電力は、親機200の電源回路260に供給され、親機200自身の親機映像部210および親機音声部220に供給される。また、制御回路250からの指示に従って、電源回路260は、インピーダンス変換回路230を介して、2本の通信線X,Yに子機供給電力を供給する。2本の通信線X,Yに子機供給電源が出力されると子機100において、インピーダンス変換回路130を介して電源回路160に子機供給電力が入力され、子機映像部110、スイッチ150および子機音声部120に電力が供給される。
【0045】
親機200における制御回路送信回路240は、子機100のスピーカ回路122に接続されたスイッチ150に、スピーカ回路122のオンオフ指令を制御信号として送信する。図2(A)を参照して、スピーカオン信号は2線X,Yにて伝送しやすいように40kHzのバースト信号の構成にしてある。データは4ビットであり、スタートビット、データビット1、データビット2、パリティビットで構成されている。また、図2(B)を参照して、スピーカオフ信号はスピーカオン信号と同様の構成を有するが、データビット1,2の内容が異なっている。
【0046】
子機100の制御信号受信回路140は、図2(A)のスピーカオン信号を受信すると、スイッチ150にスピーカ回路122のオン指令を出力する。これによりスピーカ回路122が作動する。一方、制御信号受信回路140は、図2(B)のスピーカオフ信号を受信すると、スイッチ150にスピーカ回路122のオフ指令を出力する。これによりスピーカ回路122が停止する。
【0048】
図3を参照して、本実施の形態に係る通信装置は、以下のような制御構造を有する。
【0049】
まず、親機200が子機100との通信開始を認識すると、ステップ2(以下ステップをSと略す。)にて、親機200の電源回路260から、インピーダンス変換回路230と2線の通信線X,Yとを介して、子機100への電源供給が開始される。
【0050】
S4にて、時間T0を経過したか否かが判断される。時間T0は、予め定められたものであって、その詳細については後述する。
【0051】
時間T0を経過していないと(S4にてNO)、処理はS4へ戻される。一方、時間T0を経過していると(S4にてYES)、処理はS6へ移される。
【0052】
S6にて、親機200の制御信号送信回路240からインピーダンス変換回路230と2本の通信線X,Yとを介して、子機100へ図2(A)に示すスピーカオン信号が送信される。
【0053】
送信されたスピーカオン信号は、子機100のインピーダンス変換回路130を介して制御信号受信回路140により受信される。制御信号受信回路140は、スイッチ150に対しスピーカ回路122のオン指令を行なう。これにより、子機100の子機音声部120が作動する。
【0054】
S8にて、親機200が子機100から映像信号を受信し、子機映像部110の撮像部112で撮像された映像は、親機200の親機映像部210の表示部212にて表示される。また、子機音声部120と親機音声部220との間で音声が双方向に送受信され、親機音声部220で入力された音声が子機音声部120にて出力され、子機音声部120で入力された音声が親機音声部220にて出力される。
【0055】
S10にて、親機200は、通話を遮断するか否かを判断する。通話を遮断する場合には(S10にてYES)、処理はS12へ移される。一方、通話を遮断しない場合には(S10にてNO)、処理はS8へ戻される。
【0056】
S12にて、親機200の制御信号送信回路240から、インピーダンス制御回路230と2本の通信線X,Yとを介して、図2(B)に示すスピーカオフ信号が子機100に送信される。子機100において、制御信号受信回路140は、受信したスピーカオフ信号に従ってスイッチ150に対してスピーカ回路122を停止するように指示する。
【0057】
S14にて、時間T2を経過したか否かが判断される。時間T2は、予め定められたものであって、その詳細については後述する。時間T2を経過すると(S14にてYES)、処理はS16へ移される。一方、時間T2を経過していないと(S14にてNO)、処理はS14に戻される。
【0058】
S16にて、親機200の制御回路250は、電源回路260に対して親機200から子機100への電源供給を停止するように指示する。
【0059】
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る通信装置の動作について、タイムチャートを参照して説明する。
【0060】
図4(A)を参照して、親機200から子機100へ電力が供給される(S2)。
【0061】
図4(B)を参照して、親機200から子機100へ制御信号(図2(A)に示すスピーカオン信号)BUが送信される(S6)。
【0062】
図4(B)の信号BUが制御信号受信回路140に入力され、スイッチ150に対して、スピーカ回路122のオン指令がされる。これにより、図4(C)を参照して、子機100のスピーカ回路122の電源電圧は徐々に立上がり、しきい値Lを超えることによりスピーカ回路122が作動する。
【0063】
一方、図4(D)を参照して、インピーダンス変換回路130からスピーカ回路122へ、時間T1まで過渡的な信号D1が入力される。この信号D1は、コンデンサカップリング回路による、図4(A)の立上がり側の信号に対する微分信号である。ここで、時間T0と子機スピーカオン信号の受信と認識時間等とを加算した時間が、子機への供給電力の立上がりに伴って発生する過渡的な信号の発生している時間T1より長くなるように、時間T0が予め設定されている。このため、図4(E)を参照して、スピーカ回路122が作動した時点では、すでに時間T1を経過しており、スピーカ回路122からスピーカ124への出力信号は存在しない。
【0064】
通話が遮断される場合には(S10にてYES)、親機200の制御信号送信回路240からインピーダンス変換回路230と2本の通信線X,Yとを介して図2(B)に示すスピーカオフ信号BDが子機100に送信される(S12)。このスピーカオフ信号BDを受けた子機の制御信号受信回路140は、スイッチ150に対してスピーカ回路122を停止するように指示する。その結果、図4(C)を参照して、時間T3を経てスピーカ回路の電圧が徐々に降下していく。
【0065】
スピーカオフ信号BDの送信後から時間T2が経過すると(S14にてYES)、親機200から子機100への電源供給が停止される(S16)。ここで、時間T2は、スピーカ回路122の電源が低下しスピーカ回路122が停止するまでの時間T3よりも長くなるように、予め定められている。これにより、図4(A)を参照して、供給電力を遮断するときには、すでにスピーカ回路122の電圧は降下し、スピーカ回路122は停止している。したがって、図4(D)に示す過渡的な波形D2が入力されたとしても、スピーカ回路122からスピーカ124へ、波形D2の増幅波形が出力されることはない。なお、この信号D2は、コンデンサカップリング回路による、図4(A)の立下がり側の信号に対する微分信号である。
【0066】
このようにして、親機200から子機100への電源供給を開始するにおいては、スピーカ回路122を作動させていない。したがって、2本の通信線X,Yに子機への供給電力である直流電圧が急激に印加されたことによる過渡的な信号が発生したとしても、その過渡的な信号が終息した時間T1以降にスピーカ回路122が作動するためポップ音が発生することはない。また、電源供給を停止する場合においては、予めスピーカ回路122を停止させた後に、親機200から子機100への供給電力の停止をさせる。したがって、2本の通信線X,Yに直流電圧の急激な降下による過渡的な信号が発生したとしても、子機のスピーカ124からポップ音が発生することはない。
【0067】
以上のようにして、本実施の形態に係る通信装置は、親機から子機へ電源を供給し、双方向に音声信号を通信する通信装置において、通信開始時および通信終了時に子機のスピーカにポップ音が発生しない通信装置を提供することができる。
【0068】
<実施の形態2>
次に、本発明の実施の形態2に係る通信装置について説明する。
【0069】
本実施の形態に係る通信装置が、実施の形態1に係る通信装置と異なる点は、子機100から親機200へACK信号を送信する点である。なお、本実施の形態に係る通信装置の制御ブロック図は、実施の形態1に係る通信装置の制御ブロック図と同じであるため、ここでの詳細な説明は繰返さない。
【0070】
親機200から、図2(A)に示すスピーカオン信号を受けた子機100は、以下のようにして、親機200へ応答信号であるACK信号を送信する。
【0071】
親機200からスピーカオン信号を受けた制御信号受信回路140は、FM変調回路118にスピーカオン信号の受信を送信する。FM変調回路118は、スピーカオン信号に対応して、映像FMキャリアをオンさせる。FM変調回路118にてオンされたFMキャリアは、インピーダンス変換回路130,230を介して、FM復調回路218へ送信される。
【0072】
FM復調回路218は、映像FMキャリアの検出を行なう。検出されたFM映像キャリアは、制御回路250へ送信され、制御回路250は、ACK信号を受信したことを認識する。
【0073】
この後、このFMキャリアにより変調された映像信号が、子機100から親機へ送信される。図6(F)を参照して、FMキャリアは、通話が遮断されるまでオン状態を続ける。
【0074】
一方、親機200から、図2(B)に示すスピーカオフ信号を受けた子機100は、以下のようにして、親機200へ応答信号であるACK信号を送信する。
【0075】
親機200からスピーカオフ信号を受信した制御信号受信回路140は、FM変調回路118にスピーカオフ信号の受信を送信する。FM変調回路118は、映像FMキャリアをオフさせる。映像FMキャリアがFM変調回路118にてオフされると、インピーダンス変換回路130,230を介して、FM復調回路218へ映像FMキャリアがオフしたことが送信される。
【0076】
すなわち、子機100は、図2(A)に示すスピーカオン信号を受信すると、図6(F)に示すように、ACK信号として映像FMキャリアを立上げて、スピーカオフ信号を受信すると、ACK信号として映像FMキャリアを立下げる。
【0077】
図5を参照して、本実施の形態に係る通信装置は、以下のような制御構造を有する。なお、図5に示す制御構造のうち図3と同一の部分については、ここでの詳細な説明は繰返さない。
【0078】
図5を参照して、本実施の形態に係る通信装置の制御構造が、実施の形態1に係る通信装置の制御構造と異なる点は、図3におけるS12とS14との間に、S24を設けた点である。
【0079】
S12にて、親機200から子機100へ、スピーカオフ信号が送信される。
S24にて、親機200は、子機100からACK信号を受信したか否かを判断する。子機100からACK信号を受信していなければ、すなわち、映像信号のFMキャリアがオフしていないと(S24にてNO)、処理はS12に戻され、再度スピーカオフ信号が送信される。一方、子機100からACK信号を受信すると、すなわち、映像信号のFMキャリアがオフしていると(S24にてYES)、処理はS14へ移される。
【0080】
S14にて、時間T2を経過したか否かが判断される。時間T2を経過すると(S14にてYES)、処理はS16へ移される。S16にて、親機200の制御回路250は電源回路260に対して親機200から子機100への電源供給を停止するように指示する。
【0081】
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る通信装置の動作について説明する。
【0082】
図6を参照して、本実施の形態に係る通信装置の動作が、実施の形態1に係る通信装置の動作と異なる点は、図6(F)に示すスピーカオン信号およびスピーカオフ信号に応答した子機から親機へのACK信号を有する点と、スピーカオフ信号に応答した子機からのACK信号を親機が受信するまで図6(B)に示すスピーカオフ信号BDを子機に送信する点である。
【0083】
図6(B)を参照して、通話を遮断する場合には(S10にてYES)、親機200から子機100へ、スピーカオフ信号BD1が送信される。正常に送信されると、スピーカオフ信号BD1は、子機の制御信号受信回路140にて受信される。一方、何らかのトラブルにより制御信号受信回路140がスピーカオフ信号BD1を受信しなかった場合について以下に説明する。
【0084】
制御信号受信回路140がスピーカオフ信号を認識するまでは、図6(F)に示すACK信号が立下がることはない。図6(F)に示すACK信号が立下がらないため、親機200の制御信号送信回路240は、インピーダンス変換回路230を介して、図6(B)に示すスピーカオフ信号の送信を繰返す。
【0085】
図6(B)を参照して、スピーカオフ信号BD1に続いてスピーカオフ信号BD2が親機200から子機100へ送信される。スピーカオフ信号BD2が制御信号受信回路140にて受信されて認識された場合は、制御信号受信回路140はFM変調回路118にスピーカオフ信号の受信を送信する。FM送信回路118は、映像FMキャリアをオフさせる。映像FMキャリアがオフされたことは、インピーダンス変換回路130と2本の通信線X,Yとを介して、親機200のFM復調回路218に送信される。これにより、図6(F)に示すようにACK信号が2回目のスピーカオフ信号BD2により立下がる。親機200の制御回路250は、子機100へのスピーカオフ信号が正常に送信されたことを認識する。
【0086】
このようにして、図6(F)に示すACK信号が立下がるまで、親機200の制御回路250は、制御信号送信回路240に対してスピーカオフ信号を続けて送信することを指示する。
【0087】
以上のようにして、本実施の形態に係る通信装置は、確実に子機へ制御信号を送信することができ、通信終了時に子機のスピーカにポップ音が発生しない通信装置を提供することができる。
【0088】
<実施の形態3>
図7を参照して、本実施の形態に係る通信装置は、実施の形態1における子機100の電源回路160に代えて電源回路162を設け、実施の形態1における子機のスイッチ150に代えて指示回路152を設けた点が、実施の形態1に係る通信装置と異なる。制御ブロック図における他の部分については実施の形態1と同じであるため、ここでの詳細な説明は繰返さない。
【0089】
図7を参照して、本実施の形態に係る通信装置は、電源回路162がスピーカ回路122へ直接電力を供給する点が実施の形態1に係る通信装置と異なる。
【0090】
また、本実施の形態に係る通信装置は、指示回路152が、制御信号受信回路140と接続され、制御信号受信回路140が受信した図2(A)に示すスピーカオン信号、図2(B)に示すスピーカオフ信号に基づいて、スピーカ回路122へ作動、停止指示を行なう点が、実施の形態1に係る通信装置と異なる。
【0091】
その他の構造およびフローチャートは実施の形態1と同じであるためここでの詳細な説明は繰返さない。
【0092】
以上のようにして、本実施の形態に係る通信装置は、実施の形態1,実施の形態2と同様の作用効果を発現することができる。
【0093】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態1,2に係る通信装置の制御ブロック図を示す図である。
【図2】 スピーカオン信号(A)、スピーカオフ信号(B)の信号波形図である。
【図3】 実施の形態1に係る通信装置の制御構造を示すフローチャートである。
【図4】 実施の形態1に係る通信装置における通信タイミングチャートを示す図である。
【図5】 実施の形態2に係る通信装置の制御構造を示すフローチャートである。
【図6】 実施の形態2に係る通信装置における通信タイミングチャートを示す図である。
【図7】 実施の形態3に係る通信装置の制御ブロック図を示す図である。
【図8】 従来の通信装置の制御ブロック図を示す図である。
【図9】 従来の通信装置における通信タイミングチャートを示す図である。
【符号の説明】
100 子機、110 子機映像部、120 機構音声部、130 インピーダンス変換回路、140 制御信号受信回路、150 スイッチ、200 親機、210 親機映像部、220 親機音声部、230 インピーダンス変換回路、240 制御信号送信回路、250 制御回路、160,260 電源回路、300 電源。
Claims (2)
- 親機と子機との間を2線の通信線により接続して、搬送波により、音声信号とFM変調した映像信号とを送受信し、前記映像信号と前記音声信号とに重畳して、前記2線の通信線に直流電圧を印加させることにより、親機から子機へ電力を供給する通信方法であって、
前記親機が通信開始を認識する通信開始ステップと、
前記通信開始ステップの後、前記親機が前記子機への電力供給を開始する子機電力供給開始ステップと、
前記子機電力供給開始ステップから第1の所定時間の経過後、前記親機が子機へ第1の制御信号を送信する第1制御ステップと、
前記子機が第1の制御信号を受信したことに応答して、前記子機の音声出力手段を作動させる作動指示ステップとを含む、通信方法。 - 前記親機が通信終了を認識する通信終了ステップと、
前記親機が前記子機へ第2の制御信号を送信する第2制御ステップと、
前記子機が第2の制御信号を受信したことに応答して、前記音声出力手段を停止させる停止指示ステップと、
前記停止指示ステップから第2の所定時間の経過後、前記親機が前記子機への電力供給を停止する子機電力供給停止ステップとをさらに含む、請求項1に記載の通信方法。
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