JP4487623B2 - 周辺機器制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、任意の周辺機器の遠隔制御が可能な周辺機器制御装置に関する。
CD、DVDといったオーディオ機器は、リモコンにより遠隔操作可能なものが殆どである。リモコンは、便利なものではあるが、制御対象機器に所望の動作を行わせるためには、リモコンから送信された赤外線信号などのリモコン信号が制御対象機器に到達しなければならない。従って、制御対象機器が例えば隣の部屋にある場合には、その部屋に出向いてリモコン操作をしなければならないという問題がある。また、リモコンは、CDを遠隔操作するときにはCD用のリモコン、DVDを遠隔操作するときにはDVD用のリモコン、という具合に制御対象機器に併せて使い分けなければならないところに難がある。後者の問題を解決するための一手段として、いわゆる学習リモコンがある。ユーザが、所望の機器(例えば機器Aとする)に所望の動作(例えば動作Bとする)を実行させるためのリモコン操作を行い、このときリモコンから出力されるリモコン信号を学習リモコンに受信させ、学習リモコンにおける所望のキー(例えばキーCとする)を押すと、学習リモコンは、受信したリモコン信号をその押下されたキーAに対応付けて記憶する。以後、ユーザは、機器Aのリモコンを操作する代わりに、学習リモコンのキーCを押下すれば、学習リモコンはキーCに対応付けられたリモコン信号を送信するので、機器Aに動作Bを行わせることができる。なお、この種の学習リモコンについては例えば特許文献1に開示されている。
特開平7−7771号公報
ところで、上述した学習リモコンは、機器に所望の動作を行わせるためのリモコン信号を逐一記憶させる必要があり、この作業が面倒であるという問題があった。また、学習リモコンも、結局はリモコンであり、制御対象機器の前で操作しないと、その機器の遠隔制御をすることができないというリモコンが持つ根本的な問題を解決することができない。
この発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、その第1の目的は、リモコンから送信されるリモコン信号の届かない場所に制御対象機器がある場合であっても、リモコンを操作することによりその制御対象機器の遠隔制御を行うことが可能な周辺機器制御装置を提供することにある。また、この発明の第2の目的は、制御対象機器が複数種類ある場合においても、単一のリモコンの操作によりそれらの制御対象機器の遠隔制御を行うことが可能な周辺機器制御装置を提供することにある。
リモコン信号を受け取れない場所にある制御対象機器の遠隔制御を可能にするための一手段として、リモコン信号を受け取れる場所に何らかの機器を設け、この機器がリモコン信号を受け取って電気信号に変換して信号線に載せ、制御対象機器に届ける、という方法が考えられる。しかし、リモコン信号は、オーディオ周波数帯域に比較的近い周波数のキャリアをデジタル変調した信号である。従って、長い信号線を介して、リモコン信号を制御対象機器に伝送すると、信号線の周囲のオーディオ機器などに影響を与える可能性がある。従って、リモコンからリモコン信号を受け取る場所において、制御対象機器向けのリモコン信号(電気信号)を生成するのは得策でない。むしろ、制御対象機器向けのリモコン信号(電気信号)は、制御対象機器の近くにおいて生成されるのが好ましい。
そこで、本願発明者は、次の着想に至った。すなわち、リモコン信号を受信可能な場所に親機を設け、この親機が、リモコン信号からキャリアを取り除いた信号、すなわち、リモコン内においてキャリアを変調するのに用いたリモコンベースバンド信号を受信リモコン信号から取り出し、これを、信号線を介して、制御対象機器近傍に設けられた子機に送る。そして、子機は、信号線を介して受信したリモコンベースバンド信号によりキャリアを変調し、制御対象機器向けのリモコン信号を出力するのである。
しかし、リモコン信号のフォーマット(例えばリモコン信号に含まれるヘッダのフォーマットやリモコンコードのビットの時間長など)やキャリアの周波数は、そのリモコンの制御対象である機器により区々である。従って、上記の方法だと、上記第1の目的を達成することはできても、上記第2の目的を達成することはできない。上記第2の目的を達成するためには、リモコンから出力されるリモコン信号を制御対象機器に対応したリモコン信号のフォーマットやキャリアを持ったものに変換する何らかの手段が必要である。
そこで、本願発明者は、次のような着想に至った。すなわち、親機は、リモコンからのリモコン信号に基づいて、制御対象機器向けのリモコン信号を生成するのに必要なデータやコマンドを子機に送り、子機では、このデータやコマンドに従って制御対象機器向けのリモコン信号を生成するのである。
しかし、この着想を実現するためには、親機から子機にコマンドを送るための信号線、コマンドに対するACK(確認応答)を子機から親機に送るための信号線、親機から子機にデータを送るための信号線が少なくとも必要になる。制御対象機器の遠隔制御だけのために、これらの信号線を含んだケーブルを屋内に配線するのは不経済である。
ところで、米国などの家屋では、オーディオ信号などの伝送のために所定本数の信号線を含んだケーブルが家屋内の各部屋を通って張り巡らされている。このような既存のケーブル内の信号線を機器の遠隔制御に利用することができれば好都合である。しかし、ケーブル内の信号線は、オーディオ信号やビデオ信号の伝送にも必要であるため、機器の遠隔制御のために多数の信号線を利用する余裕はない。
本願発明者は、このような状況を打破するため、1本の信号線をバスとして使用し、親機および子機間でリモコン信号の生成のための情報交換を行うようにしてはどうか、という考えに至った。
本願発明は、このような考えに基づくものであり、親機と、前記親機とバスを介して接続された子機とを有し、前記親機は、バッファと、リモコンから受信した第1の制御信号に基づき第2の制御信号を生成し、前記バッファを介して前記バスに出力する処理と、前記第1の制御信号に対応するキャリア周波数と前記子機におけるキャリア周波数とが一致しない場合には、前記第1の制御信号に対するキャリア周波数を指示するコマンドを前記子機宛の第2の制御信号に含めて、前記バッファを介して前記バスに出力し、その後、所定時間、該バッファの出力端子をオープン状態とし、前記コマンドに対する確認応答を前記子機から前記バスを介して受信する処理とを行う親プロセッサを有し、前記子機は、前記バスを介して前記第2の制御信号を受信し、前記第2の制御信号が前記コマンドを含む場合には、当該コマンドで指示されたキャリア周波数に変更し、該コマンドに対する確認応答を前記バスに出力する処理と、前記バスを介して前記第2の制御信号を受信し、リモコン信号に変換して外部へ出力するための処理とを行う子プロセッサを有することを特徴とする周辺機器制御装置を提供するものである。
以下、図面を参照して、この発明の一実施形態について説明する。
図1は、この発明の一実施形態である周辺機器制御装置100を利用したオーディオシステムの構成を示す図である。図2は、図1に示す各装置の配置例を示す図である。図1において、周辺機器制御装置100は、チューナ、DVD、CD、アンプといった周辺機器群200を対象とした遠隔制御を行う装置である。周辺機器群200は、例えば周辺機器制御装置100のユーザが買い揃えた任意の機器であり、各々に固有のリモコンにより遠隔制御が可能である。リモコン300は、周辺機器制御装置100のために用意された専用リモコンである。本実施形態において、ユーザは、周辺機器群200における所望の機器の遠隔制御を行いたい場合、その遠隔制御を指示するためのキー操作をリモコン300に対して行えばよい。周辺機器制御装置100は、このリモコン300の操作を検知すると、その検知結果に基づき、ユーザが望む周辺機器およびその動作内容を求め、そのような動作を周辺機器に行わせるためのリモコン信号であるIRコードを赤外線発光部180から出力する。サーバ400は、IRデータベースを記憶している。このIRデータベースは、各社から提供されているチューナ、DVD、CD、アンプなどの各種の機器について、各種の動作を行わせるためのIRコードのフォーマット(リモコンコード、キャリア周波数など)などを定義した周辺機器制御情報の集合体である。この周辺機器制御情報は、周辺機器制御装置100が、リモコン300の操作に応じて、各種周辺機器用のIRコードを生成する際に、その信号生成のための基礎となる情報である。
周辺機器制御装置100は、親機110と、この親機110にケーブル170により接続された子機160を主要な構成要素とするものである。ケーブル170は、ユーザが居住する家屋の各部屋を通って張り巡らされているケーブルの1つであり、例えば8本の信号線を中に含んでいる。この8本の信号線の中の1本が親機110および子機160間の通信に用いられる。親機110は、リモコン300からIRコードを受信すると、この受信IRコードによって指示されている動作を遠隔制御の対象となっている機器に行わせるためのリモコンベースバンド信号を生成し、ケーブル170を介して子機160に送る。子機160は、このリモコンベースバンド信号によりキャリアを変調し、ケーブル190を介して赤外線発光部180に送る。赤外線発光部180は、これを赤外線信号であるIRコードとして周辺機器群200に向けて送信する。
好ましい態様において、親機110と、子機160および周辺機器群200とは、壁によって仕切られた別々の部屋に配置される。図2(a)および(b)にはその例が示されている。図2(a)において、周辺機器制御装置100における親機110および子機160は、いずれも壁掛け型の装置である。親機110は、部屋501内の壁に設置され、子機160は部屋502内の壁に設置されている。部屋501内には、スピーカSP1およびSP2が設置されている。ユーザは、部屋501内においてリモコン300を使用する。周辺機器群200は、子機160とともに部屋502内に設置される。この周辺機器群200には、アンプとCDが含まれており、このアンプのL、Rチャネルの出力信号は、信号線201および202を介して、スピーカSP1およびSP2に供給される。赤外線発光部180は、周辺機器群200のすべてにIRコードを受信させることが可能な部屋502内の位置、例えば周辺機器群200の手前のやや離れた位置に配置される。この赤外線発光部180は、子機160と接続されている。サーバ400は、他の部屋503内に配置されている。このサーバ400は、ケーブル401を介して親機110に接続されている。この例において、サーバ400は、周辺機器制御情報を親機110に供給する機能の他、親機110からの要求に応じて、音楽のストリーミング再生音のオーディオ信号を供給する機能を有している。また、親機110は、リモコン300の操作に応じて、サーバ400にオーディオ信号の供給を要求する機能を有している。この要求に応じてサーバ400から供給されるオーディオ信号は、親機110を介した後、ケーブル170内の信号線を介して子機160に至り、信号線171を介して周辺機器群200内のアンプに至る。そして、アンプは信号線171を介して供給されるオーディオ信号を増幅し、増幅後のL、R2チャネルのオーディオ信号を信号線201および202を介して部屋501内のスピーカSP1およびSP2内に供給する。図2(b)に示す例では、子機160がアンプを内蔵しており、この子機160内のアンプがケーブル170内の信号線を介して供給されるサーバ400からのオーディオ信号を増幅し、スピーカSP1およびSP2に供給する。このように、図2(a)および(b)に示す例では、ユーザは、リモコン300の操作により、周辺機器群200を遠隔制御する他に、サーバ400から提供されるストリーミング再生音を部屋501内において楽しむことができる。なお、図2(a)および(b)は、あくまでも各機器の配置の例示であり、例えば親機110および子機160を同一の部屋に配置することを妨げるものではない。
図3は、親機110、子機160および赤外線発光部180の詳細な構成を示す図である。図示のように、親機110と子機160は、ケーブル170内の1本の信号線であるIRバス171を介して接続されている。また、親機110側の回路のグランドと、子機160側の回路のグランドは、ケーブル170内の他の1本の信号線を利用して短絡されている。なお、親機110内の回路を動作させるための電源VCC1と子機160内の回路を動作させるための電源VCC2は、別系統の電源である。ただし、親機110および子機160を同じ部屋に配置する場合には、電源VCC1およびVCC2を同一系統の電源にすることも可能である。
親機110は、親CPU111と、赤外線受光部112と、ANDゲート113および114と、NORゲート115と、抵抗116と、キャパシタ117と、バッファ118とを有している。赤外線受光部112は、赤外線信号であるIRコードをリモコンから受光したとき、これを電気信号に変換し、この電気信号からキャリアを除いた信号、すなわち、リモコン側においてキャリアを変調するのに用いられたリモコンベースバンド信号を取り出して、入力信号IN1として親CPU111に与えるとともに、ANDゲート114に与える。このリモコンベースバンド信号は、ヘッダとリモコン操作内容を示すリモコンコードを含んだリモコンフォーマットのデジタル信号である。
ANDゲート113、114およびNORゲート115は、セレクタ119を構成している。また、NORゲートは、その出力端子がH、L、オープン(ハイインピーダンス)の3状態をとる3ステートバッファである。親CPU111からHレベルのイネーブル信号OEN1およびLレベルのIRイネーブル信号IRENが出力されているとき、セレクタ119は、親CPU111の出力信号OUT1を選択し、レベル反転して出力する。また、親CPU111からHレベルのイネーブル信号OEN1およびHレベルのIRイネーブル信号IRENが出力されているとき、セレクタ119は、赤外線受光部112から出力されるリモコンベースバンド信号を選択し、レベル反転して出力する。また、親CPU111からLレベルのイネーブル信号OEN1が出力されているとき、セレクタ119の出力バッファであるNORゲート115の出力端子はオープン状態となる。
抵抗116およびキャパシタ117は、NORゲート115から出力される矩形パルスを鈍らせて三角波状にし、IRバス171に出力する。このように波形を鈍らせるのは、NORゲート115の出力信号を、高周波成分を含んだ矩形パルスのままIRバス171に出力すると、これがIRバス171を介して伝送される際にケーブル170内の他の信号線に高周波ノイズを与えるおそれがあるからである。バッファ118は、ヒステリシス特性を持ったノンインバーティング型のバッファであり、子機160側からIRバス171を介して受信されるACKを親CPU111に出力する。
親CPU111は、IRバス171を介して子機160と通信を行うことにより、子機160から周辺機器群200にIRコードを送信させるための制御を行う。周辺機器群200にIRコードを送信する態様には2つの態様がある。1つは、IRフラッシャ、すなわち、赤外線受光部112によって受信されたIRコードをそのまま赤外線発光部180から出力する態様である。もう1つは、親CPU111が、赤外線受光部112から出力されるリモコンベースバンド信号に基づき、制御対象である周辺機器とその周辺機器に行わせるべき動作を求め、その動作を行わせるIRコードが赤外線発光部180から出力されるように子機160を制御する態様である。
このような制御を可能にするため、親CPU111には、次の機能が設けられている。
a.リモコン300の操作に応じて、制御対象となり得る周辺機器に対応した周辺機器制御情報をサーバ400からダウンロードし、親機110内のメモリ(図示略)に格納する。
b.リモコン300の操作により、制御対象である周辺機器が指定された後、その周辺機器にある動作を行わせるIRコードが赤外線受光部112によって受信された場合に、メモリ内の周辺機器情報を参照して、その周辺機器にその動作を行わせるIRコードのフォーマット、リモコンコードおよびキャリア周波数を求める。そして、親CPU111は、このIRコードを生成するのに必要なリモコンベースバンド信号を生成し、IRバス171を介して子機160に送る。その際、親CPU111は、適切なIRコードの送信が子機160によって行われるよう子機160の制御を行う。
このような子機160の制御を行うため、親CPU111は、子機160にコマンドを送り、子機160からACKを受け取る。このコマンドの送信、ACKの受信もIRバス171を介して行われる。親CPU111から子機160に送られるコマンドの例として、子機160におけるキャリア周波数の切り換えコマンドがある。
親CPU111は、子機160に送るべきコマンドが発生した場合、リモコンフォーマットのリモコンベースバンド信号を生成し、その一部、例えばリモコンコード部にコマンドを埋め込んでIRバス171に出力する。このリモコンベースバンド信号のフォーマットは、周辺機器群200のいずれの周辺機器にも対応しないフォーマットである。従って、このリモコンベースバンド信号が子機160を介してIRコードとして送信されても、周辺機器群200は反応しない。親CPU111は、親機110側から子機160に送られる各種のデータやコマンドと、子機160側から送られるACKとがIRバス171上において衝突しないようにするために、IRバス171の使用権の割り当てのタイミング制御を行う。なお、その詳細については、説明の重複を避けるため、本実施形態の動作の説明において明らかにする。
子機160は、子CPU161と、ヒステリシス特性を持ったインバータ162と、ヒステリシス特性を持ったANDゲート163と、抵抗164と、キャパシタ165と、トランジスタ167と、抵抗168および169とにより構成されている。子CPU161は、発振周波数可変の発振器を内蔵しており、この発振器によりキャリアを発生し、ANDゲート163に供給する。ANDゲート163は、親機110側からIRバス171を介して供給されるリモコンベースバンド信号によりキャリアを変調して出力する変調器として機能する。子CPU161は、このキャリアの周波数の制御およびキャリアの発生・停止の制御を行う機能を備えている。インバータ162は、IRバス171を介して受信される信号をレベル反転し、入力信号IN2として子CPU161に与える。子CPU161は、ACK信号を出力するための3ステート構成のバッファ166を内蔵している。入力信号IN2として親CPU111からのコマンドを受け取った場合、子CPU161は、Hレベルのイネーブル信号OEN2を発生して、バッファ166を出力可能状態とし、バッファ166からACKを出力させる。抵抗164およびキャパシタ165は、このACKの信号波形を鈍らせて三角波形状とし、IRバス171に出力する。
トランジスタ167、抵抗168および169は、赤外線発光ダイオードにより構成された赤外線発光部180を駆動する回路を構成している。
以下、本実施形態の動作を説明する。
本実施形態において、赤外線受光部112は、所定周波数帯のキャリアを持ったIRコードのみを受信可能である。子CPU161におけるキャリア周波数のデフォルト周波数は、この赤外線受光部112が受信可能なキャリア周波数と一致している。定常状態において、子CPU161は、このデフォルト周波数のキャリアを常時出力しており、また、イネーブル信号OEN2をLレベルとし、バッファ166の出力端子をオープン状態にしている。また、定常状態において、親CPU111は、IRイネーブル信号IREをHレベル、イネーブル信号OEN1をHレベルにしている。
定常状態において、リモコンからのIRコードが赤外線受光部112により受光されると、このとき赤外線受光部112から出力されるリモコンベースバンド信号は、ANDゲート114を通過した後、NORゲート115によりレベル反転され、IRバス171を介して子機161のANDゲート163に至る。ANDゲート163は、リモコンベースバンド信号としてビット“1”が供給される期間は、子CPU161から与えられるキャリアを出力し、ビット“0”が与えられる期間は、非アクティブレベル(例えばグランドレベル)を出力する。このようにして、リモコンベースバンド信号によってキャリアを変調した遠隔操作信号がANDゲート163から出力され、赤外線発光ダイオード181からこれに対応したIRコードが出力される。このようにしてIRフラッシャとしての動作が行われる。
従って、制御対象である周辺機器のリモコンのキャリア周波数が子機160のキャリアのデフォルト周波数と一致している場合、ユーザは、そのリモコンを操作し、リモコンが出力するIRコードを赤外線受光部112に与えることにより、そのIRコードと同じものを赤外線発光部180から出力させ、周辺機器の遠隔制御を行うことができる。
本実施形態において、ユーザは、所望の周辺機器のリモコンのキャリア周波数がデフォルト周波数と一致しているか否かに拘わらず、リモコン300を操作することにより、その周辺機器の遠隔制御を行うことができる。この場合の動作は次の通りである。
定常状態において、リモコン300からのIRコードが赤外線受光部112により受信され、このとき赤外線受光部112から出力されるリモコンベースバンド信号が、ある周辺機器にある動作を行わせることを指示している場合、親CPU111は、IRイネーブル信号IRENをLレベルとし、赤外線受光部112の出力信号がIRバス171に流出しないようにマスクする。そして、親CPU111は、メモリ内の周辺機器情報を参照して、指示された周辺機器に指示された動作を行わせるIRコードのフォーマット、リモコンコードおよびキャリア周波数を求め、IRコードを生成するのに必要なリモコンベースバンド信号を生成する。求めたキャリア周波数が子機160におけるキャリアのデフォルト周波数と一致する場合、親CPU111は、イネーブル信号OEN1をHレベルとし、生成したリモコンベースバンド信号を信号OUT1として出力する。このリモコンベースバンド信号は、セレクタ119およびIRバス171を介して、子機160のANDゲート163に供給される。そして、ANDゲート163では、このリモコンベースバンド信号によりキャリアの変調が行われる。この変調により得られる信号が赤外線発光部180に与えられ、IRコードとして周辺機器群200に送信される。
周辺機器情報から求めたキャリア周波数が子機160におけるキャリアのデフォルト周波数と異なる場合、親CPU111は、リモコンベースバンド信号の送信に先立って、キャリア周波数を周辺機器情報から求めたキャリア周波数に変更することを指示するコマンドを、IRバス171を介して子CPU161に送る。そして、リモコンベースバンド信号の送信後、親CPU111は、キャリア周波数をデフォルト周波数に戻すことを指示するコマンドを、IRバス171を介して子CPU161に送る。
次に、図4および図5を参照し、キャリア周波数の変更指示などの各種のコマンドの送信動作について説明する。本実施形態では、親CPU111から子CPU161にコマンドが単発的に送られる場合と、プリコマンドと実コマンドが連続的に送られる場合とがある。図4は前者の動作を、図5は、後者の動作を示している。
まず、図4を参照して前者の動作を説明する。
親CPU111において、子CPU161に送るべきコマンドが生じた場合、親CPU111は、IRイネーブル信号IRENをLレベルとし、赤外線受光部112の出力信号をマスクすることにより、IRバス171の使用権を獲得する(ステップS1)。次に、親CPU111は、リモコンフォーマットのリモコンベースバンド信号を生成し、その一部である例えばリモコンコード部にコマンドを埋め込み、IRバス171を介して子CPU161に送信する。この送信後、親CPU111は、イネーブル信号OEN1をLレベルとすることにより、NORゲート115の出力端子をオープン状態とする(以上、ステップS2)。
子CPU161は、IRバス171およびインバータ162を介してコマンドを受信すると、キャリアを停止する(ステップS3)。次いで子CPU161は、イネーブル信号OEN2をHレベルとし、受信コマンドに対する確認応答であるACKをバッファ166からIRバス171に出力する(ステップS4)。このとき、キャリアは停止しているため、ACKがANDゲート163を介して赤外線発光部180に流出することはない。
子CPU161は、ACKの送信後、キャリアの発生を再開する(ステップS5)。ここで、親CPU111から受信したコマンドがキャリア周波数の変更を指示するコマンドであった場合には、変更後の周波数でキャリア発生を再開することとなる。そして、キャリア再開後、子CPU161は、親CPU111からのコマンドに従った動作を行う(ステップS6)。
一方、親CPU111は、コマンド送信後の一定時間だけバッファ118の出力信号を監視している。この一定期間内に子CPU161からのACKがバッファ118を介して受信された場合、親CPU111は、コマンドが子CPU161に受信されたと判断し、IRイネーブル信号IRENをHレベルとし、赤外線受光部112にIRバス171を解放する(すなわち、定常状態に戻す)。これにより、その後、赤外線受光部112によりIRコードが受信された場合には、このIRコードからリモコンベースバンド信号が取り出され、セレクタ119を介してIRバス171に出力される。これに対し、コマンド送信後、ACKが受信されることなく一定時間が経過した場合には、親CPU111は、コマンド送信が失敗に終わったとみなし、一旦、IRイネーブル信号IRENをHレベルとし、その後、必要であれば、コマンドの再送信を行う。
コマンドがリモコンフォーマットの信号であるのに対し、子CPU161から親CPU111に送信されるACKは、これより時間長の短い非リモコンフォーマットの信号である。従って、親CPU111がACKの受信を待つ時間を短くすることができ、その分だけ、赤外線受光部112の受信信号をIRバス171に出力することが可能な期間を長くすることができる。
次に図5を参照し、プリコマンドと実コマンドを親CPU111から子CPU161に送信する場合の動作を説明する。親CPU111において、子CPU161に送るべきプリコマンドおよび実コマンドが生じた場合、親CPU111は、IRイネーブル信号IRENをLレベルとし、IRバス171の使用権を獲得する(ステップS11)。次に、親CPU111は、リモコンフォーマットのリモコンベースバンド信号を生成し、その一部である例えばリモコンコード部にプリコマンドを埋め込み、IRバス171を介して子CPU161に送信する。この送信後、親CPU111は、イネーブル信号OEN1をLレベルとすることにより、NORゲート115の出力端子をオープン状態とする(以上、ステップS12)。
子CPU161は、IRバス171およびインバータ162を介してコマンドを受信すると、キャリアを停止する(ステップS13)。次いで子CPU161は、イネーブル信号OEN2をHレベルとし、ACKをバッファ166からIRバス171に出力する(ステップS14)。このACKは、プリコマンドに対する確認応答なので、子CPU161は、このACKの送信後であっても、キャリアの発生を再開しない。
親CPU111は、プリコマンド送信後の一定時間だけバッファ118の出力信号を監視している。この一定期間内に子CPU161からのACKがバッファ118を介して受信された場合、親CPU111は、プリコマンドと同様の方法により実コマンドを子CPU161に送信する(ステップS15)。これに対し、プリコマンドの送信後、プリコマンドに対するACKが受信されることなく一定時間が経過した場合、親CPU111は、プリコマンド送信が失敗に終わったとみなし、一旦、IRイネーブル信号IRENをHレベルとし、その後、必要であれば、プリコマンドの再送信を行う。
子CPU161は、プリコマンドに対するACKの送信後、キャリアを停止したまま、一定時間、親CPU111から実コマンドが送られてくるのを待っている。この一定時間内に親CPU111からの実コマンドが受信された場合、子CPU161は、実コマンドに対するACKを親CPU111に送り(ステップS16)、その後、キャリア発生を再開する(ステップS17)。そして、キャリア再開後、子CPU161は、親CPU111からのプリコマンドおよび実コマンドに従った動作を行う(ステップS18)。これに対し、プリコマンドに対するACKの送信後、親CPU111から実コマンドが受信されることなく一定時間が経過した場合には、子CPU161は、キャリアの発生を再開する。
親CPU111は、実コマンド送信後の一定時間だけ実コマンドに対するACKを待っている。この一定期間内に子CPU161からACKが受信された場合、親CPU111は、実コマンドが子CPU161に受信されたと判断し、IRイネーブル信号IRENをHレベルとし、赤外線受光部112にIRバス171を解放する。これに対し、実コマンド送信後、ACKが受信されることなく一定時間が経過した場合には、親CPU111は、実コマンド送信が失敗に終わったとみなし、一旦、IRイネーブル信号IRENをHレベルとし、その後、必要であれば、プリコマンドおよび実コマンドの再送信を行う。
以上が本実施形態の動作の詳細である。
本実施形態によれば、親機110は、1本のIRバス171を介して、赤外線受光部112により受信されたリモコンベースバンド信号あるいは親CPU111により生成されたリモコンベースバンド信号を子機160に送ることができる。さらに親機110の親CPU111は、同IRバス171を子機160の子CPU161にコマンドを送り、子CPU161からACKを受け取ることができるので、キャリア周波数の制御など、制御対象機器に適したリモコン信号が出力されるように子機160を制御することができる。従って、リモコン信号の届かない場所に制御対象機器がある場合においても、ユーザはリモコン操作によりその機器の遠隔制御を行うことができる。
なお、本発明には、以上挙げた以外にも、他の実施形態が考えられる。例えば上記実施形態では、リモコン信号を送信する送信手段として、無線信号である赤外線信号を周辺機器に送信する赤外線発光部を用いた。しかし、このようにする代わり、例えば周辺機器に無線LANを利用した通信機能を付加し、無線LAN経由でリモコン信号を送るようにしてもよい。あるいは、周辺機器にバスを介してリモコン信号を受け取る入力端子を設け、複数の周辺機器の入力端子をバスに接続し、周辺機器制御装置の送信手段はこのバスにリモコン信号を出力するようにしてもよい。
この発明の一実施形態である周辺機器制御装置を用いたオーディオシステムの構成を示す図である。 同システムを構成する各装置のレイアウトを示す平面図である。 同実施形態における親機、子機、赤外線発光部の構成を示す図である。 同実施形態の動作を示すシーケンス図である。 同実施形態の動作を示すシーケンス図である。
符号の説明
100……周辺機器制御装置、200……周辺機器群、300……リモコン、400……サーバ、110……親機、111……親CPU、160……子機、161……子CPU、171……IRバス。

Claims (2)

  1. 親機と、前記親機とバスを介して接続された子機とを有し、
    前記親機は、
    バッファと、
    リモコンから受信した第1の制御信号に基づき第2の制御信号を生成し、前記バッファを介して前記バスに出力する処理と、前記第1の制御信号に対応するキャリア周波数と前記子機におけるキャリア周波数とが一致しない場合には、前記第1の制御信号に対するキャリア周波数を指示するコマンドを前記子機宛の第2の制御信号に含めて、前記バッファを介して前記バスに出力し、その後、所定時間、該バッファの出力端子をオープン状態とし、前記コマンドに対する確認応答を前記子機から前記バスを介して受信する処理とを行う親プロセッサを有し、
    前記子機は、
    前記バスを介して前記第2の制御信号を受信し、前記第2の制御信号が前記コマンドを含む場合には、当該コマンドで指示されたキャリア周波数に変更し、該コマンドに対する確認応答を前記バスに出力する処理と、前記バスを介して前記第2の制御信号を受信し、リモコン信号に変換して外部へ出力するための処理とを行う子プロセッサを有する
    ことを特徴とする周辺機器制御装置。
  2. 前記親機は、前記親プロセッサによる制御の下、前記バッファを介して前記第1の制御信号を前記バスに出力する出力制御手段を有し、
    前記親プロセッサは、少なくとも前記第2の制御信号を前記バスに出力する間および前記子プロセッサからの確認応答を待つ間、前記第1の制御信号が前記バスに出力されないように前記出力制御手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の周辺機器制御装置。
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