JP3893498B2

JP3893498B2 - インターホン通話回線開通制御方法及び装置

Info

Publication number: JP3893498B2
Application number: JP2002260969A
Authority: JP
Inventors: 秀東篠原; 隆星野; 武英上林
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 2002-09-06
Filing date: 2002-09-06
Publication date: 2007-03-14
Anticipated expiration: 2022-09-06
Also published as: JP2004104290A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、給湯器用リモートコントローラ（以下、リモコンと略称する）のインターホン通話回線開通制御方法及び装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来の給湯器用リモコンには、データ通信用の通信信号とインターホン用の音声信号で通信キャリアと音声キャリアを夫々変調し、同一の回線を重畳して送受信するインターホン機能付きのものがある（例えば、特許文献１参照）。
【０００３】
【特許文献１】
特開２００１―１１９７６４号公報（第１頁、図１）
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術に示されたインターホン付きリモコンでは、台所リモコンのインターホンスイッチを押すと同時に、台所リモコンのインターホン送受信回路部が動作する。しかし、浴室リモコン側は、台所リモコンからのインターホンＯＮ信号を受信するまでは、インターホン送受信回路部が動作を停止しているので、運転信号搬送波と台所音声信号搬送波の２信号しか存在しない。
通常は、運転信号搬送波と、台所音声信号搬送波と、浴室音声信号搬送波の３信号で、ビート波のレベルが最小になるように各信号の周波数を選択しているため、２信号になると、バランスがくずれて、レベルの大きなビート波が発生することになる。よって、インターホン通話回線が開通し、運転信号搬送波と、台所音声信号搬送波と、浴室音声信号搬送波の３信号が発生するまでの間、台所リモコンのインターホン送受信回路部は、発生したビート波を復調して、スピーカより雑音を発生してしまうという問題点があった。
【０００５】
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、インターホン通話回線が開通するまでの間、発生したビート波の復調信号をスピーカから出力しないようにして、スピーカから雑音が聞こえないインターホン通話回線開通制御方法及び装置を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るインターホン通話回線開通制御方法は、インターホンの音声信号搬送波と給湯器の運転信号搬送波とを同一の電源線に重畳して送受信し、インターホンの通話制御と給湯器の運転制御を行う給湯器用リモコンのインターホン通話回線開通制御であって、リモコンに備えられた通話スイッチを押してから相手側のリモコンが通話ＯＮ信号を受信して音声信号搬送波を出力するまでの間、通話スイッチを押した側のリモコンのスピーカの機能を停止しておき、相手側のリモコンが通話ＯＮ信号を受信して音声信号搬送波を出力すると、通話スイッチを押した側のリモコンのスピーカの機能を作動してインターホン通話回線を開通させるようにすることを特徴とする。
【０００７】
また、本発明に係るインターホン通話回線開通制御装置は、インターホンの音声信号搬送波と給湯器の運転信号搬送波とを同一の電源線に重畳して送受信し、インターホンの通話制御と給湯器の運転制御を行う給湯器リモコンのインターホン通話回線開通制御であって、各リモコンには、運転信号通信回路部、インターホン回路部、制御部を備え、リモコンに備えられた通話スイッチを押してから相手側のリモコンが通話ＯＮ信号を受信して音声信号搬送波を出力するまでの間は、前記制御部からインターホン回路部のピーカ増幅回路を動作停止にするミュート信号を出力し、相手側のリモコンが通話ＯＮ信号を受信して音声信号搬送波を出力すると、前記制御部からインターホン回路部のピーカ増幅回路にミュート解除信号を出力するようにしたことを特徴とする。
【０００８】
【発明の実施の形態】
実施の形態１．
以下、本発明の実施の形態１について説明する。
図１は、本発明の実施の形態１を示すインターホン通話回線開通制御装置の回路ブロック図である。
図１において、台所リモコン１は、運転信号通信回路部１ａ、インターホン回路部１ｂ、操作部１ｃ、表示部１ｄ、電源回路１ｅ、制御部１ｆで構成されている。前記運転信号通信回路部１ａは、ＡＳＫ変調回路１１ａ、信号重畳回路１２ａ、ＡＳＫ復調回路１３ａで構成されている。前記インターホン回路部１ｂは、マイク１１ｂ、マイク増幅回路１２ｂ、ＦＭ変調回路１３ｂ、ハイブリッド回路１４ｂ、ＦＭ復調回路１５ｂ、スピーカ増幅回路１６ｂ、スピーカ１７ｂで構成されている。前記操作部１ｃには通話スイッチ１１ｃが備えられている。
【０００９】
浴室リモコン２は、運転信号通信回路部２ａ、インターホン回路部２ｂ、操作部２ｃ、表示部２ｄ、電源回路２ｅ、制御部２ｆで構成されている。前記運転信号通信回路部２ａは、ＡＳＫ変調回路２１ａ、信号重畳回路２２ａ、ＡＳＫ復調回路２３ａで構成されている。前記インターホン回路部２ｂは、マイク２１ｂ、マイク増幅回路２２ｂ、ＦＭ変調回路２３ｂ、ハイブリッド回路２４ｂ、ＦＭ復調回路２５ｂ、スピーカ増幅回路２６ｂ、スピーカ２７ｂで構成されている。前記操作部２ｃには通話スイッチ２１ｃが備えられている。
【００１０】
給湯器本体３は、運転信号通信回路部３ａ、電源回路３ｅ、制御部３ｆで構成されている。前記運転信号通信回路部３ａは、ＡＳＫ変調回路３１ａ、信号重畳回路３２ａ、ＡＳＫ復調回路３３ａで構成されている。台所リモコン１と浴室リモコン２と給湯器本体３は、電源線４で互いに接続されている。
【００１１】
次に、上記実施の形態１に示すインターホン通話回線開通制御装置の基本動作について説明する。
通常、インターホンを使用する場合は、台所リモコン１と浴室リモコン２のどちらからでも使用されるが、ここでは、説明の都合上、台所リモコン１から浴室リモコン２に通話を行う場合で説明する。
まず、台所リモコン１の操作部１ｃに備えられた通話スイッチ１１ｃを押すと、台所リモコン１は運転信号通信回路部１ａを介して通話ＯＮ信号を電源線４に重畳して浴室リモコン２に送信する。浴室リモコン２側は運転信号通信回路部２ａを介してその通話ＯＮ信号を受信すると、インターホン回路部２ｂを動作させる。その後、台所リモコン１側のインターホン回路部１ｂを動作させてインターホン通話回線を開通させる。
以上により、台所リモコン１と浴室リモコン２の間で、ハンズフリーでインターホンが使用できる。
【００１２】
次に、上記実施の形態１におけるインターホン通話回線開通の制御動作について詳細に説明する。図２は実施の形態１におけるインターホン通話回線開通制御のタイミングチャートである。
【００１３】
ここでも、説明の都合上、台所リモコン１の通話スイッチ１１ｃを押してインターホンを使用する場合で説明する。
まず、台所リモコン１の通話スイッチ１１ｃを押すと（図２のＴ1時点）、通話ＯＮ信号Ｓ15が制御部１ｆに入力され、制御部１ｆは運転信号通信回路部１ａのＡＳＫ変調回路１１ａ，信号重畳回路１２ａを介して電源線４に重畳されて浴室リモコン２に送信される。同時に、台所リモコン１の制御部１ｆより、インターホン電源信号Ｓ11が出力されて、ＦＭ変調回路１３ｂとＦＭ復調回路１５ｂを動作させる（図２のＴ1時点）。
この時点では、制御部１ｆよりミュート信号Ｓ16をスピーカ増幅回路１６ｂに出力して、スピーカ増幅回路１６ｂを停止状態としている。
【００１４】
次に、浴室リモコン２側で、台所リモコン１から送られる通話ＯＮ信号Ｓ15を運転信号通信回路部２ａの信号重畳回路２２ａ、ＡＳＫ復調回路２３ａを介して制御部２ｆが受信すると、制御部２ｆはインターホン回路部２ｂのＦＭ変調回路２３ｂとＦＭ復調回路２５ｂにインターホン電源信号Ｓ21を出力して、インターホン回路２ｂを動作させる（図２のＴ2時点）。
このＴ2時点では、制御部２ｆよりミュート解除信号Ｓ26をスピーカ増幅回路２６ｂに出力して、スピーカ増幅回路２６ｂを動作状態とする。
浴室リモコン２のＦＭ変調回路２３ｂはＴ２時点で動作を開始すると同時に、音声信号搬送波Ｓ23を出力する。音声信号搬送波Ｓ23は、ハイブリッド回路２４ｂ、信号重畳回路２２ａを介して電源線４に重畳され、台所リモコン１に送信される。
【００１５】
電源線４に重畳された音声信号搬送波Ｓ23は、台所リモコン１の運転信号通信回路部１ａの信号重畳回路１２ａ、ハイブリッド回路１４ｂを介してＦＭ復調回路１３ｂで検出され、音声信号搬送波検出信号Ｓ12がＦＭ復調回路１５ｂより制御部1ｆに出力される（Ｔ2時点）。
台所リモコン１の制御部1ｆは、音声信号搬送波検出信号Ｓ12を確認すると、ミュート解除信号Ｓ16をスピーカ増幅回路１６ｂに出力してスピーカ増幅回路１６ｂを動作させる。
【００１６】
以上により、台所リモコン１と浴室リモコン２間のインターホン通話回線が開通して、インターホンが使用できるようになるが、台所リモコン１の通話スイッチ１１ｃが押されて通話ＯＮ信号Ｓ15が送信されたのを浴室リモコン２が受信して、浴室リモコン２が音声信号搬送波Ｓ23の出力を開始したのを台所リモコン１のＦＭ復調回路１５ｂが検出するまでの時間Ｔ12は、台所リモコン１のスピーカ増幅回路１６はミュート状態となっている。
【００１７】
なお、浴室リモコン２側の通話スイッチ２１ｃを押してインターホンを使用する場合は、上記説明のまったく逆の動作となる。この場合、浴室リモコン２の通話スイッチ２１ｃが押されて送信される通話ＯＮ信号はＳ25、ミュート信号はＳ26、台所リモコン１から出力される音声信号搬送波はＳ13、音声信号搬送波検出信号はＳ22、ミュート解除信号はＳ16となる。
【００１８】
したがって、上記実施の形態１に示す制御によれば、台所リモコン１又は浴室リモコン２の通話スイッチ１１ｃ又は２１ｃを押してインターホン通話回線が開通するまでの間は、通話スイッチを押した側のリモコンの制御部がミュート信号をスピーカ増幅回路に出力して、スピーカ増幅回路をミュート状態にするので、通話スイッチを押した側のリモコンのスピーカよりビート波が雑音となって聞こえることがない。
【００１９】
【発明の効果】
以上説明したとおり、本発明によれば、リモコンの通話スイッチを押してインターホン通話回線が開通するまでの間は、通話スイッチを押した側のリモコンのスピーカ増幅回路をミュート状態にするので、通話スイッチを押した側のリモコンのスピーカよりビート波が雑音となって聞こえることがない。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態１を示すインターホン通話回線開通制御装置の回路ブロック図である。
【図２】本発明の実施の形態１におけるインターホン通話回線開通制御装置の動作タイミングチャートである。
【符号の説明】
1 台所リモコン、２浴室リモコン、３給湯器本体、４電源線、１ａ，２ａ，３ａ運転信号通信回路部、１２ａ，２２ａ信号重畳回路、１ｂ，２ｂインターホン回路部、１６ｂ，２６ｂスピーカ増幅回路、１７ｂ，２７ｂスピーカ、１ｃ，２ｃ操作部、１１ｃ，２１ｃ通話スイッチ、1ｆ，２ｆ，３ｆ制御部、Ｓ11，Ｓ21 インターホン電源信号、Ｓ12，Ｓ22 音声信号搬送波検出信号、Ｓ13，Ｓ23 音声信号搬送波、Ｓ14，Ｓ24 運転信号搬送波、Ｓ15 通話ＯＮ信号、Ｓ16，Ｓ26 ミュート信号（ミュート解除信号）。

Claims

インターホンの音声信号搬送波と給湯器の運転信号搬送波とを同一の電源線に重畳して送受信し、インターホンの通話制御と給湯器の運転制御を行う給湯器用リモコンのインターホン通話回線開通制御であって、リモコンに備えられた通話スイッチを押してから相手側のリモコンが通話ＯＮ信号を受信して音声信号搬送波を出力するまでの間、通話スイッチを押した側のリモコンのスピーカの機能を停止しておき、相手側のリモコンが通話ＯＮ信号を受信して音声信号搬送波を出力すると、通話スイッチを押した側のリモコンのスピーカの機能を作動してインターホン通話回線を開通させるようにしたことを特徴とするインターホン通話回線開通制御方法。
インターホンの音声信号搬送波と給湯器の運転信号搬送波とを同一の電源線に重畳して送受信し、インターホンの通話制御と給湯器の運転制御を行う給湯器リモコンのインターホン通話回線開通制御であって、各リモコンには、運転信号通信回路部、インターホン回路部、制御部を備え、リモコンに備えられた通話スイッチを押してから相手側のリモコンが通話ＯＮ信号を受信して音声信号搬送波を出力するまでの間は、前記制御部からインターホン回路部のピーカ増幅回路を動作停止にするミュート信号を出力し、相手側のリモコンが通話ＯＮ信号を受信して音声信号搬送波を出力すると、前記制御部からインターホン回路部のピーカ増幅回路にミュート解除信号を出力するようにしたことを特徴とするインターホン通話回線開通制御装置。