JP3336849B2 - インターホン機能付遠隔操作装置 - Google Patents

インターホン機能付遠隔操作装置

Info

Publication number
JP3336849B2
JP3336849B2 JP03812296A JP3812296A JP3336849B2 JP 3336849 B2 JP3336849 B2 JP 3336849B2 JP 03812296 A JP03812296 A JP 03812296A JP 3812296 A JP3812296 A JP 3812296A JP 3336849 B2 JP3336849 B2 JP 3336849B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carrier
bathroom
remote controller
call
voice
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP03812296A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09233565A (ja
Inventor
典弘 宮本
明彦 津川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noritz Corp
Original Assignee
Noritz Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Noritz Corp filed Critical Noritz Corp
Priority to JP03812296A priority Critical patent/JP3336849B2/ja
Publication of JPH09233565A publication Critical patent/JPH09233565A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3336849B2 publication Critical patent/JP3336849B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control For Baths (AREA)
  • Domestic Hot-Water Supply Systems And Details Of Heating Systems (AREA)
  • Interconnected Communication Systems, Intercoms, And Interphones (AREA)
  • Selective Calling Equipment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、被操作機器を遠
隔操作する複数のリモートコントローラを備え、これら
複数のリモートコントローラのうちの少なくとも2つの
リモートコントローラ相互間で通話可能なインターホン
機能付遠隔操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のインターホン装置は、一般に、全
二重通信方式を採用しており、互いに異なる周波数の搬
送波を接続線上で重畳させることにより、通話中は常時
いずれの側からも送話および受話が可能であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のインターホン装置では、狭い室内などで使用する場
合、ハウリングの問題を生じることがあった。たとえ
ば、リモートコントローラの設置箇所同士で通話を行う
必要のある代表的な例として、給湯装置を遠隔制御する
ためのリモートコントローラが設置された浴室と台所と
が考えられるが、上記従来のインターホン装置を浴室と
台所とに設置して相互に通話する場合、特に浴室でのハ
ウリングが大きく、良質な通話が行えないという課題が
あった。
【0004】また、上記従来のインターホン装置のよう
に、全二重通信方式を採用した場合、送話側の音声搬送
波と受話側の音声搬送波とが接続線上で重畳されるの
で、波形歪を生じ、それによる再生ノイズを発生するの
で、このことからも良質な通話が行えないという課題が
あった。
【0005】本願発明は上記の点に鑑みて提案されたも
のであって、浴室などに設置してもハウリングを起こす
ことなく、良質な通話を行えるインターホン機能付遠隔
操作装置を提供することを、その目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
【0007】すなわち、本願の請求項1に記載した発明
は、2芯の接続手段により相互に接続されて被操作機器
を遠隔操作する複数のリモートコントローラを備え、こ
れら複数のリモートコントローラのうちの少なくとも2
つのリモートコントローラ相互間で通話可能なインター
ホン機能付遠隔操作装置であって、通話可能な各リモー
トコントローラに、通話の指示操作を行うための通話ス
イッチと、音声に基づく音声信号により変調された音声
搬送波を送信する送話手段と、受信した音声搬送波を復
調した音声信号に基づく音声を出力する受話手段と、通
話スイッチの押下状態に応じた通話手順コマンドデータ
により変調された通話手順コマンドデータ搬送波を送信
する通話手順コマンドデータ出力手段と、受信した通話
手順コマンドデータ搬送波を復調した通話手順コマンド
データに基づいて送話手段および受話手段を制御する通
信制御手段とを設け、通話可能な各リモートコントロー
ラのうち、少なくとも1つのリモートコントローラは、
通話スイッチの押下状態を継続している期間にのみ、送
話手段が音声搬送波を送信し、その期間中、他のリモー
トコントローラは、自己の送話手段が音声搬送波を送信
しないように構成し、音声搬送波と通話手順コマンドデ
ータ搬送波と遠隔制御用のコントロールデータにより変
調されたコントロールデータ搬送波と電源とを接続手段
により伝送し、通話手順コマンドデータ搬送波とコント
ロールデータ搬送波とを音声搬送波の周波数とは異なる
同一の周波数とし、接続手段に通話手順コマンドデータ
搬送波またはコントロールデータ搬送波が送出されたと
きには音声搬送波を接続手段に送出しないように構成し
ことを特徴としている。
【0008】このインターホン機能付遠隔操作装置によ
れば、通話可能な各リモートコントローラのうち、少な
くとも1つのリモートコントローラは、通話スイッチの
押下状態を継続している期間にのみ、送話手段が音声搬
送波を送信し、その期間中、他のリモートコントローラ
は、自己の送話手段が音声搬送波を送信しないという、
いわゆるプレストークによる単信半二重通信方式を採用
しているので、狭い室内などに設置してもハウリングを
生じることがなく、また、送話側の音声搬送波と受話側
の音声搬送波とが重畳されることがなく、それによる波
形歪に起因する再生ノイズを生じないことから、良質な
通話を行える。
【0009】被操作機器としては、たとえば浴槽や台所
などへの給湯機能や風呂追い焚き機能などを備えた給湯
装置が考えられるが、もちろんこれに限るものではな
い。リモートコントローラとしては、たとえば浴室や台
所に設置されて給湯装置を遠隔操作するものが考えられ
るが、もちろんこれに限るものではない。通話スイッチ
としては、たとえば小型の押釦スイッチが考えられる
が、もちろんこれに限るものではない。送話手段として
は、マイクロホンとアンプと変調器との組み合わせが考
えられるが、もちろんこれに限るものではない。受話手
段としては、復調器とアンプとスピーカとの組み合わせ
が考えられるが、もちろんこれに限るものではない。音
声搬送波の変調方式としては、たとえばFMやAMが考
えられるが、もちろんこれに限るものではない。
【0010】
【0011】また、通話状態を通話手順コマンドデータ
により制御するので、音声搬送波を検出することにより
通話状態を制御する場合と比較して、ノイズによる誤動
作を低減できる。すなわち、音声搬送波を検出すること
により通話状態を制御する場合、その音声搬送波と同じ
周波数で所定レベル以上のノイズが瞬時にでも加われば
誤動作を生じるが、通話状態を通話手順コマンドデータ
により制御する場合、瞬時のノイズでは誤動作を起こし
にくく、また誤り訂正などにより誤動作を確実に防止す
ることが可能である。また、音声搬送波と通話手順コマ
ンドデータ搬送波とコントロールデータ搬送波と電源と
を2芯の接続手段により伝送するので、配線数を減少さ
せることができ、配線のためのコストや誤配線を低減で
きる。
【0012】
【0013】
【0014】また、接続手段に通話手順コマンドデータ
搬送波またはコントロールデータ搬送波が送出されたと
きには音声搬送波を接続手段に送出しないことから、通
話手順コマンドデータ搬送波またはコントロールデータ
搬送波と音声搬送波とが接続手段上で重畳されることが
なく、波形歪に起因する再生ノイズによる通話手順コマ
ンドデータやコントロールデータの誤検出を生じること
がないので、誤動作を防止できる。また、通話手順コマ
ンドデータ搬送波とコントロールデータ搬送波とを音声
搬送波の周波数とは異なる同一の周波数としたので、通
話手順コマンドデータ搬送波およびコントロールデータ
搬送波を容易に検出でき、それに基づいて音声搬送波の
送出を停止させることができる。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態を、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0019】図1は、本願発明に係るインターホン機能
付遠隔操作装置を含む給湯システムの制御系の概略構成
図であって、この給湯システムは、被操作機器の一例と
しての給湯器1と、リモートコントローラの一例として
の浴室内リモートコントローラ2と、リモートコントロ
ーラの一例としての浴室外リモートコントローラ3と、
これら給湯器1と浴室内リモートコントローラ2と浴室
外リモートコントローラ3とを相互に接続する接続手段
の一例としての2芯のケーブル4とを備えている。
【0020】給湯器1は、台所や浴槽などへ湯水を供給
する給湯機能や浴槽の湯水を循環させて加温する風呂追
い焚き機能などを有している。浴室内リモートコントロ
ーラ2は、浴室に設置されて、給湯器1を遠隔操作する
機能と、浴室外リモートコントローラ3との間で通話を
行える機能とを有している。浴室外リモートコントロー
ラ3は、たとえば台所に設置されて、給湯器1を遠隔操
作する機能と、浴室内リモートコントローラ2との間で
通話を行える機能とを有している。
【0021】図2は、給湯器1の回路ブロック図であっ
て、この給湯器1は、電源重畳手段11、搬送波発生手
段12、データ用AM変復調手段13、データ処理手段
14、および給湯制御手段15を備えている。
【0022】電源重畳手段11は、ケーブル4を介して
浴室内リモートコントローラ2および浴室外リモートコ
ントローラ3に電源を供給する。搬送波発生手段12
は、周波数f3 のコントロールデータ搬送波を発生す
る。データ用AM変復調手段13は、搬送波発生手段1
2からのコントロールデータ搬送波をデータ処理手段1
4からの給湯器1の現在の動作状態を表すデータ信号に
よりAM変調して、ケーブル4を介して浴室内リモート
コントローラ2および浴室外リモートコントローラ3に
送信する。すなわち、データ用AM変復調手段13から
のコントロールデータ搬送波はケーブル4上で電源に重
畳される。さらにデータ用AM変復調手段13は、浴室
内リモートコントローラ2および浴室外リモートコント
ローラ3からのコントロールデータ搬送波をAM復調し
てコントロールデータ信号を取り出し、データ処理手段
14に出力する。データ処理手段14は、給湯制御手段
15からの給湯器1の現在の動作状態を表す信号を処理
してコントロールデータ信号としてデータ用AM変復調
手段13に出力するとともに、データ用AM変復調手段
13により復調された浴室内リモートコントローラ2お
よび浴室外リモートコントローラ3からのコントロール
データ信号を処理して制御指示信号として給湯制御手段
15に出力する。給湯制御手段15は、データ処理手段
14からの制御指示信号などに基づいて給湯器1の各種
被制御要素を制御する。
【0023】図3は、浴室内リモートコントローラ2の
回路ブロック図であって、この浴室内リモートコントロ
ーラ2は、電源分離手段21、搬送波発生手段22、送
話用FM変調手段23、受話用FM復調手段24、通信
制御手段25、搬送波発生手段26、インターホン用A
M変復調手段27、ブザー信号生成手段28、インター
ホンデータ処理手段29、マイクロホン30、スピーカ
31、通話スイッチ32、通話表示手段33、搬送波発
生手段34、リモコン用AM変復調手段35、リモコン
データ処理手段36、リモコン操作手段37、およびリ
モコン表示手段38を備えている。
【0024】電源分離手段21は、ケーブル4を介して
重畳伝送された電源を分離し、直流電圧を浴室内リモー
トコントローラ2の各回路部に供給する。搬送波発生手
段22は、周波数f1 の音声搬送波を発生する。送話用
FM変調手段23は、マイクロホン30からの音声信号
により搬送波発生手段22からの音声搬送波をFM変調
してケーブル4に出力する。受話用FM復調手段24
は、浴室外リモートコントローラ3からケーブル4を介
して重畳伝送された周波数f2 の音声搬送波をFM復調
して音声信号を取り出し、スピーカ31に出力する。通
信制御手段25は、送話用FM変調手段23、受話用F
M復調手段24、インターホン用AM変復調手段27、
およびリモコン用AM変復調手段35などを制御する。
搬送波発生手段26は、周波数f3 の通話手順コマンド
データ搬送波を発生する。インターホン用AM変復調手
段27は、搬送波発生手段26からの通話手順コマンド
データ搬送波をインターホンデータ処理手段29からの
通話手順コマンドデータ信号によりAM変調してケーブ
ル4に出力する。さらにインターホン用AM変復調手段
27は、ケーブル4を介して重畳伝送された浴室外リモ
ートコントローラ3からの通話手順コマンドデータ搬送
波を復調して通話手順コマンドデータ信号を取り出し、
インターホンデータ処理手段29に出力する。ブザー信
号生成手段28は、インターホンデータ処理手段29か
らの指示によりブザー信号を生成してスピーカ31に出
力する。インターホンデータ処理手段29は、通話スイ
ッチ32からの信号に基づいて通話手順コマンドデータ
信号を生成してインターホン用AM変復調手段27に出
力するとともに、インターホン用AM変復調手段27か
らの通話手順コマンドデータ信号に基づいてブザー信号
生成手段28や通話表示手段33を制御する。マイクロ
ホン30は、使用者の音声を音声信号に変換して送話用
FM変調手段23に出力する。スピーカ31は、受話用
FM復調手段24からの音声信号やブザー信号生成手段
28からのブザー信号を音に変換して出力する。通話ス
イッチ32は、通話の開始や終了などを指示するために
使用者により操作されるものである。通話表示手段33
は、通話スイッチ32に内蔵されたLEDからなり、点
滅あるいは点灯によりインターホンの呼び出しや通話状
態などを表示する。
【0025】搬送波発生手段34は、周波数f3 のコン
トロールデータ搬送波を発生する。リモコン用AM変復
調手段35は、搬送波発生手段34からのコントロール
データ搬送波をリモコンデータ処理手段36からのコン
トロールデータ信号によりAM変調してケーブル4に出
力する。さらにリモコン用AM変復調手段35は、ケー
ブル4を介して重畳伝送された給湯器1からのコントロ
ールデータ搬送波を復調してコントロールデータ信号を
取り出し、リモコンデータ処理手段36に出力する。リ
モコンデータ処理手段36は、リモコン操作手段37か
らの操作信号に基づいてコントロールデータ信号を生成
してリモコン用AM変復調手段35に出力するととも
に、リモコン用AM変復調手段35からのコントロール
データ信号に基づいてリモコン表示手段38を駆動制御
する。リモコン操作手段37は、使用者により操作され
て給湯器1を遠隔操作するための操作信号をリモコンデ
ータ処理手段36に出力する。リモコン表示手段38
は、リモコンデータ処理手段36により駆動制御され
て、給湯器1の現在の動作状態などを表示する。
【0026】図4は、浴室外リモートコントローラ3の
回路ブロック図であって、この浴室外リモートコントロ
ーラ3は、電源分離手段41、搬送波発生手段42、送
話用FM変調手段43、受話用FM復調手段44、通信
制御手段45、搬送波発生手段46、インターホン用A
M変復調手段47、ブザー信号生成手段48、インター
ホンデータ処理手段49、マイクロホン50、スピーカ
51、通話スイッチ52、通話表示手段53、搬送波発
生手段54、リモコン用AM変復調手段55、リモコン
データ処理手段56、リモコン操作手段57、およびリ
モコン表示手段58を備えている。
【0027】電源分離手段41は、ケーブル4を介して
重畳伝送された電源を分離し、直流電圧を浴室外リモー
トコントローラ3の各回路部に供給する。搬送波発生手
段42は、周波数f2 の音声搬送波を発生する。送話用
FM変調手段43は、マイクロホン50からの音声信号
により搬送波発生手段42からの音声搬送波をFM変調
してケーブル4に出力する。受話用FM復調手段44
は、浴室内リモートコントローラ2からケーブル4を介
して重畳伝送された周波数f1 の音声搬送波をFM復調
して音声信号を取り出し、スピーカ51に出力する。通
信制御手段45は、送話用FM変調手段43、受話用F
M復調手段44、インターホン用AM変復調手段47、
およびリモコン用AM変復調手段55などを制御する。
搬送波発生手段46は、周波数f3 の通話手順コマンド
データ搬送波を発生する。インターホン用AM変復調手
段47は、搬送波発生手段46からの通話手順コマンド
データ搬送波をインターホンデータ処理手段49からの
通話手順コマンドデータ信号によりAM変調してケーブ
ル4に出力する。さらにインターホン用AM変復調手段
47は、ケーブル4を介して重畳伝送された浴室内リモ
ートコントローラ2からの通話手順コマンドデータ搬送
波を復調して通話手順コマンドデータ信号を取り出し、
インターホンデータ処理手段49に出力する。ブザー信
号生成手段48は、インターホンデータ処理手段49か
らの指示によりブザー信号を生成してスピーカ51に出
力する。インターホンデータ処理手段49は、通話スイ
ッチ52からの信号に基づいて通話手順コマンドデータ
信号を生成してインターホン用AM変復調手段47に出
力するとともに、インターホン用AM変復調手段47か
らの通話手順コマンドデータ信号に基づいてブザー信号
生成手段48や通話表示手段53を制御する。マイクロ
ホン50は、使用者の音声を音声信号に変換して送話用
FM変調手段43に出力する。スピーカ51は、受話用
FM復調手段44からの音声信号やブザー信号生成手段
48からのブザー信号を音に変換して出力する。通話ス
イッチ52は、通話の開始や終了などを指示するために
使用者により操作されるものである。通話表示手段53
は、通話スイッチ52に内蔵されたLEDからなり、点
滅あるいは点灯によりインターホンの呼び出しや通話状
態などを表示する。
【0028】搬送波発生手段54は、周波数f3 のコン
トロールデータ搬送波を発生する。リモコン用AM変復
調手段55は、搬送波発生手段54からのコントロール
データ搬送波をリモコンデータ処理手段56からのコン
トロールデータ信号によりAM変調してケーブル4に出
力する。さらにリモコン用AM変復調手段55は、ケー
ブル4を介して重畳伝送された給湯器1からのコントロ
ールデータ搬送波を復調してコントロールデータ信号を
取り出し、リモコンデータ処理手段56に出力する。リ
モコンデータ処理手段56は、リモコン操作手段57か
らの操作信号に基づいてリモコンデータ信号を生成して
リモコン用AM変復調手段55に出力するとともに、リ
モコン用AM変復調手段55からのリモコンデータ信号
に基づいてリモコン表示手段58を駆動制御する。リモ
コン操作手段57は、使用者により操作されて給湯器1
を遠隔操作するための操作信号をリモコンデータ処理手
段56に出力する。リモコン表示手段58は、リモコン
データ処理手段56により駆動制御されて、給湯器1の
現在の動作状態などを表示する。
【0029】図5は浴室内リモートコントローラ2の正
面図であって、この浴室内リモートコントローラ2の正
面には、マイクロホン30、スピーカ31、および通話
スイッチ32などが設置されている。通話表示手段33
は、通話スイッチ32に内蔵されており、点灯あるいは
点滅が外部から視認できるようになされている。また、
運転入・切やふろ自動などの各種スイッチによりリモコ
ン操作手段37が構成されており、ふろ自動運転の運転
状態などの給湯器1の現在動作状態を表示する各種表示
灯や蛍光表示管によりリモコン表示手段38が構成され
ている。
【0030】図6は浴室外リモートコントローラ3の正
面図であって、この浴室外リモートコントローラ3の正
面には、マイクロホン50、スピーカ51、および通話
スイッチ52などが設置されている。通話表示手段53
は、通話スイッチ52に内蔵されており、点灯あるいは
点滅が外部から視認できるようになされている。また、
運転入・切やふろ自動などの各種スイッチによりリモコ
ン操作手段57が構成されており、給湯温度などの給湯
器1の現在動作状態を表示する各種表示灯やLEDによ
りリモコン表示手段58が構成されている。
【0031】図7は各搬送波の周波数および信号強度の
説明図であって、浴室内リモートコントローラ2の送話
用FM変調手段23から出力される音声搬送波の周波数
1は450KHzである。また、浴室外リモートコン
トローラ3の送話用FM変調手段43から出力される音
声搬送波の周波数f2 は350KHzである。また、給
湯器1のデータ用AM変復調手段13や浴室内リモート
コントローラ2のリモコン用AM変復調手段35や浴室
外リモートコントローラ3のリモコン用AM変復調手段
55から出力されるコントロールデータ搬送波、および
浴室内リモートコントローラ2のインターホン用AM変
復調手段27や浴室外リモートコントローラ3のインタ
ーホン用AM変復調手段47から出力される通話手順コ
マンドデータ搬送波の周波数f3 は250KHzであ
る。
【0032】したがって、これら搬送波がAMラジオ周
波数帯域への妨害となることはない。また、周波数f3
の第2高調波は500KHz、周波数f2 の第2高調波
は700KHzであるので、これら第2高調波が周波数
2 ,f1 に重なることはない。
【0033】また、これら搬送波は、f3 p>f1 p+
2 pの関係を満足している。なお、f3 pなどの表記
は、周波数f3 の搬送波の信号強度を表している。さら
に具体的には、周波数f1 の音声搬送波の信号強度と、
周波数f2 の音声搬送波の信号強度とは、互いに等し
く、しかもいずれも周波数f3 のコントロールデータ搬
送波および通話手順コマンドデータ搬送波の信号強度の
半分以下に設定されている。これは、コントロールデー
タ信号および通話手順コマンドデータ信号の伝送品質を
可能な限り向上させるためである。
【0034】また、コントロールデータ信号および通話
手順コマンドデータ信号はAM変調方式であり、かつ、
上記のように信号強度が大きいため、音声信号はFM変
調方式として、通話品質の劣化を可能な限り防止してい
る。
【0035】ただし、必ずしも音声信号がFM変調方式
であり、コントロールデータ信号および通話手順コマン
ドデータ信号がAM変調方式である必要はなく、AM、
FM、SSB、FSK、PSK、PCMなど、その他の
変調方式を採用してもよい。また、周波数f1 ,f2
3 が必ずしも450KHz、350KHz、250K
Hzである必要はない。要するに、コントロールデータ
信号および通話手順コマンドデータ信号の伝送品質なら
びに音声の通話品質を確保でき、しかも外部への電波妨
害の問題が生じないように、搬送周波数や変調方式を決
定すればよいのである。
【0036】また、コントロールデータ信号と通話手順
コマンドデータ信号とは、信号フォーマットは異なる
が、通信プロトコルや搬送波の周波数f3 および信号強
度は同じである。
【0037】次に上記インターホン機能付遠隔操作装置
の動作を説明する。使用者により浴室内リモートコント
ローラ2のリモコン操作手段37が操作されると、リモ
コン操作手段37が、使用者の操作に応じた操作信号を
リモコンデータ処理手段36に出力する。これによりリ
モコンデータ処理手段36が、コントロールデータ信号
を送信する旨の信号を通信制御手段25に出力するとと
もに、リモコン操作手段37からの操作信号に基づいて
コントロールデータ信号を生成してリモコン用AM変復
調手段35に出力する。これにより通信制御手段25
が、リモコン用AM変復調手段35の変調動作を起動さ
せ、リモコン用AM変復調手段35が、搬送波発生手段
34からの周波数f3 のコントロールデータ搬送波をリ
モコンデータ処理手段36からのコントロールデータ信
号でAM変調し、ケーブル4に出力する。
【0038】また、使用者により浴室外リモートコント
ローラ3のリモコン操作手段57が操作されると、リモ
コン操作手段57が、使用者の操作に応じた操作信号を
リモコンデータ処理手段56に出力する。これによりリ
モコンデータ処理手段56が、コントロールデータ信号
を送信する旨の信号を通信制御手段45に出力するとと
もに、リモコン操作手段57からの操作信号に基づいて
コントロールデータ信号を生成してリモコン用AM変復
調手段55に出力する。これにより通信制御手段45
が、リモコン用AM変復調手段55の変調動作を起動さ
せ、リモコン用AM変復調手段55が、搬送波発生手段
54からの周波数f3 のコントロールデータ搬送波をリ
モコンデータ処理手段56からのコントロールデータ信
号でAM変調し、ケーブル4に出力する。
【0039】ケーブル4により重畳伝送された浴室内リ
モートコントローラ2あるいは浴室外リモートコントロ
ーラ3からの周波数f3 のコントロールデータ搬送波
は、給湯器1のデータ用AM変復調手段13により復調
されてコントロールデータ信号が取り出され、そのコン
トロールデータ信号はデータ処理手段14に出力され
る。これによりデータ処理手段14が、データ用AM変
復調手段13からのコントロールデータ信号に基づいて
制御指示信号を生成し、その制御指示信号を給湯制御手
段15に出力する。これにより給湯制御手段15が、デ
ータ処理手段14からの制御指示信号に従って給湯器1
の各被制御要素を制御する。この結果、浴室内リモート
コントローラ2あるいは浴室外リモートコントローラ3
により給湯器1が遠隔操作されることになる。
【0040】一方、給湯器1のデータ処理手段14が、
給湯器1の現在の動作状態に対応する信号を所定時間毎
に給湯制御手段15から読み込み、それに基づいてコン
トロールデータ信号を生成し、データ用AM変復調手段
13に出力するとともに、データ用AM変復調手段13
の変調動作を起動させる。これによりデータ用AM変復
調手段13が、搬送波発生手段12からの周波数f3
コントロールデータ搬送波をデータ処理手段14からの
コントロールデータ信号により変調し、ケーブル4に出
力する。
【0041】ケーブル4により重畳伝送された給湯器1
からの周波数f3 のコントロールデータ搬送波は、浴室
内リモートコントローラ2のリモコン用AM変復調手段
35により復調されてコントロールデータ信号が取り出
され、リモコンデータ処理手段36に出力される。これ
によりリモコンデータ処理手段36が、リモコン用AM
変復調手段35からのコントロールデータ信号に基づい
てリモコン表示手段38を駆動制御し、リモコン表示手
段38に給湯器1の現在の動作状態を表示させる。
【0042】さらに、ケーブル4により重畳伝送された
給湯器1からの周波数f3 のコントロールデータ搬送波
は、浴室外リモートコントローラ3のリモコン用AM変
復調手段55により復調されてコントロールデータ信号
が取り出され、リモコンデータ処理手段56に出力され
る。これによりリモコンデータ処理手段56が、リモコ
ン用AM変復調手段55からのコントロールデータ信号
に基づいてリモコン表示手段58を駆動制御し、リモコ
ン表示手段58に給湯器1の現在の動作状態を表示させ
る。
【0043】ここで、浴室外リモートコントローラ3か
ら浴室内リモートコントローラ2への通話手順につい
て、図8に示すコマンド授受説明図を参照しながら説明
する。先ず、台所の使用者が浴室外リモートコントロー
ラ3の通話スイッチ52を一度だけ押下して所定時間内
に手を離す(以下「単押」という)と、通話スイッチ5
2が、使用者の操作に応じた単押操作信号をインターホ
ンデータ処理手段49に出力する。これによりインター
ホンデータ処理手段49が、通話表示手段53を構成す
るLEDを点灯させ、さらに、通話手順コマンドデータ
信号を送信する旨の信号を通信制御手段45に出力する
とともに、通話スイッチ52からの単押操作に対応する
通話開始要求コマンドを生成し、インターホン用AM変
復調手段47に出力する。この通話表示手段53を構成
するLEDの点灯により、通話スイッチ52の単押操作
が浴室外リモートコントローラ3に受け付けられたこと
を台所の使用者に報知している。これにより通信制御手
段45が、インターホン用AM変復調手段47の変調動
作を起動させ、インターホン用AM変復調手段47が、
搬送波発生手段46からの周波数f3 の通話手順コマン
ドデータ搬送波をインターホンデータ処理手段49から
の通話開始要求コマンドで変調し、ケーブル4に出力す
る。
【0044】ケーブル4により重畳伝送された周波数f
3 の通信手順コマンドデータ搬送波は、浴室内リモート
コントローラ2のインターホン用AM変復調手段27に
より復調されて通話開始要求コマンドが取り出され、イ
ンターホンデータ処理手段29に出力される。これによ
りインターホンデータ処理手段29が、通話開始要求コ
マンドに基づいてブザー信号生成手段28および通話表
示手段33を駆動制御する。すなわち、通話表示手段3
3を構成するLEDを点滅させ、また、ブザー信号生成
手段28がブザー信号を生成してスピーカ31にブザー
音を2秒間吹鳴させる。これら通話表示手段33を構成
するLEDの点滅およびブザー音により、浴室の使用者
にインターホンの呼び出しを報知している。そして、2
秒間の経過後、インターホンデータ処理手段29が、通
話手順コマンドデータ信号を送信する旨の信号を通信制
御手段25に出力するとともに、返答コマンドを生成し
てインターホン用AM変復調手段27に出力する。これ
により通信制御手段25が、インターホン用AM変復調
手段27の変調動作を起動させ、インターホン用AM変
復調手段27が、搬送波発生手段26からの周波数f3
の通話手順コマンドデータ搬送波をインターホンデータ
処理手段29からの返答コマンドで変調し、ケーブル4
に出力する。なお、通話手順コマンドデータ信号の授受
に関する各部動作の詳細は、上記の説明により既述した
ので、以下の説明では省略する。
【0045】浴室内リモートコントローラ2からの返答
コマンドを受信した浴室外リモートコントローラ3は、
浴室内リモートコントローラ2に送話状態移行指示コマ
ンドを送信する。
【0046】浴室外リモートコントローラ3からの送話
状態移行指示コマンドを受信した浴室内リモートコント
ローラ2は、通話表示手段33を構成するLEDを点滅
状態から点灯状態に切替え、周波数f1 の音声搬送波を
ケーブル4に出力して送話状態に移行するとともに、返
答コマンドを浴室外リモートコントローラ3に送信す
る。この通話表示手段33を構成するLEDが点滅状態
から点灯状態に切り替わることにより、浴室の使用者に
浴室内リモートコントローラ2が送話状態になったこと
を報知している。なお、周波数f1 の音声搬送波の送信
は、インターホンデータ処理手段29からの指示により
通信制御手段25が送話用FM変調手段23を起動させ
ることにより、搬送波発生手段22からの周波数f1
音声搬送波をケーブル4に出力することによって実現さ
れる。
【0047】浴室内リモートコントローラ2からの返答
コマンドを受信した浴室外リモートコントローラ3は、
受話状態になる。
【0048】したがって、この状態で浴室の使用者は、
台所の使用者に送話できる。すなわち、浴室の使用者が
浴室内リモートコントローラ2のマイクロホン30に向
かって音声を発すると、搬送波発生手段22からの周波
数f1 の音声搬送波がマイクロホン30からの音声信号
により変調され、ケーブル4により重畳伝送された周波
数f1 の音声搬送波が浴室外リモートコントローラ3の
受話用FM復調手段44により復調されて音声信号が取
り出され、その音声信号によりスピーカ51が駆動され
る。
【0049】ここで、台所の使用者が浴室外リモートコ
ントローラ3の通話スイッチ52を押下したままの状態
を継続する(以下「継続押」という)と、浴室外リモー
トコントローラ3から浴室内リモートコントローラ2に
受話状態移行指示コマンドが送信される。
【0050】浴室外リモートコントローラ3からの受話
状態移行指示コマンドを受信した浴室内リモートコント
ローラ2は、送話状態から受話状態に切り替わるととも
に、返答コマンドを浴室外リモートコントローラ3に送
信する。すなわち、通信制御手段25が、送話用FM変
調手段23を停止させる。
【0051】浴室内リモートコントローラ2からの返答
コマンドを受信した浴室外リモートコントローラ3は、
送話状態に移行する。すなわち、通信制御手段45が、
送話用FM変調手段43を起動させる。
【0052】したがって、この状態で台所の使用者は、
浴室の使用者に送話できる。すなわち、台所の使用者が
浴室外リモートコントローラ3のマイクロホン50に向
かって音声を発すると、搬送波発生手段42からの周波
数f2 の音声搬送波がマイクロホン50からの音声信号
により変調され、ケーブル4により重畳伝送された周波
数f2 の音声搬送波が浴室内リモートコントローラ2の
受話用FM復調手段24により復調されて音声信号が取
り出され、その音声信号によりスピーカ31が駆動され
る。
【0053】台所の使用者が浴室外リモートコントロー
ラ3の通話スイッチ52から手を離すことにより継続押
を解除すると、浴室外リモートコントローラ3から浴室
内リモートコントローラ2へ送話状態移行指示コマンド
が送信され、これにより浴室内リモートコントローラ2
が、送話状態に移行するとともに、浴室外リモートコン
トローラ3に返答コマンドを送信する。
【0054】浴室内リモートコントローラ2からの返答
コマンドを受信した浴室外リモートコントローラ3は、
受話状態に移行する。
【0055】すなわち、台所の使用者が浴室外リモート
コントローラ3の通話スイッチ52を押下し続けている
期間のみ、浴室外リモートコントローラ3から浴室内リ
モートコントローラ2への送話が可能になり、台所の使
用者が浴室外リモートコントローラ3の通話スイッチ5
2から手を離している期間は、浴室内リモートコントロ
ーラ2から浴室外リモートコントローラ3への送話が可
能になる。これは、入浴中の使用者が浴室内リモートコ
ントローラ2の通話スイッチ32を押下し続けて送話す
るのでは、体を洗っていたりシャワーを浴びていること
の多い入浴中の使用者にとって非常に不便であるため、
台所の使用者が通話スイッチ52を押下し続けて送話す
るようにしたものである。
【0056】ここで、台所の使用者が浴室外リモートコ
ントローラ3の通話スイッチ52を所定時間内に2回押
下する(以下「複押」という)と、浴室外リモートコン
トローラ3から浴室内リモートコントローラ2に通話終
了要求コマンドが送信される。
【0057】浴室外リモートコントローラ3からの通話
終了要求コマンドを受信した浴室内リモートコントロー
ラ2は、通話表示手段33を構成するLEDを消灯さ
せ、送話状態を解除するとともに、浴室外リモートコン
トローラ3に返答コマンドを送信する。この通話表示手
段33を構成するLEDの消灯により、浴室の使用者に
通話が終了したことを報知している。
【0058】浴室内リモートコントローラ2から返答コ
マンドを受信した浴室外リモートコントローラ3は、通
話表示手段53を構成するLEDを消灯させる。この通
話表示手段53を構成するLEDの消灯により、台所の
使用者に通話が終了したことを報知している。
【0059】一方、浴室内リモートコントローラ2側か
ら通話を終了させる場合は、浴室の使用者が浴室内リモ
ートコントローラ2の通話スイッチ32を単押する。こ
れにより浴室内リモートコントローラ2から浴室外リモ
ートコントローラ3へ通話終了要求コマンドが送信され
る。
【0060】浴室内リモートコントローラ2からの通話
終了要求コマンドを受信した浴室外リモートコントロー
ラ3は、通話表示手段53を構成するLEDを消灯させ
るとともに、浴室内リモートコントローラ2へ返答コマ
ンドを送信する。この通話表示手段53を構成するLE
Dの消灯により、台所の使用者に通話が終了したことを
報知している。
【0061】浴室外リモートコントローラ3からの返答
コマンドを受信した浴室内リモートコントローラ2は、
通話表示手段33を構成するLEDを消灯させるととも
に、送話状態を解除する。この通話表示手段33を構成
するLEDの消灯により、浴室の使用者に通話が終了し
たことを報知している。
【0062】次に、浴室内リモートコントローラ2から
浴室外リモートコントローラ3への通話手順について、
図9に示すコマンド授受説明図を参照しながら説明す
る。先ず、浴室の使用者が浴室内リモートコントローラ
2の通話スイッチ32を単押すると、通話表示手段33
を構成するLEDが点滅するとともに、浴室内リモート
コントローラ2から浴室外リモートコントローラ3へ通
話開始要求コマンドが送信される。この通話表示手段3
3を構成するLEDの点滅により、浴室の使用者に浴室
外リモートコントローラ3へ通話開始要求を行っている
ことを報知している。
【0063】浴室内リモートコントローラ2からの通話
開始要求コマンドを受信した浴室外リモートコントロー
ラ3は、通話表示手段53を構成するLEDを点滅さ
せ、ブザー音を10秒間鳴らせる。この通話表示手段5
3を構成するLEDの点滅およびブザー音により、台所
の使用者にインターホンの呼び出しを報知している。こ
の間に台所の使用者が浴室外リモートコントローラ3の
通話スイッチ52を操作しなければ、浴室外リモートコ
ントローラ3から浴室内リモートコントローラ2へ返答
コマンドが送信される。
【0064】浴室外リモートコントローラ3からの返答
コマンドを受信した浴室内リモートコントローラ2は、
通話表示手段33を構成するLEDを消灯させ、台所に
使用者がいなかったものとして通話を終了する。この通
話表示手段33を構成するLEDの消灯により、浴室の
使用者に台所側からの応答がなかったことを報知してい
る。
【0065】一方、10秒間のブザー音が鳴っている間
に、台所の使用者が浴室外リモートコントローラ3の通
話スイッチ52を単押すれば、浴室外リモートコントロ
ーラ3が、通話開始了承コマンドを浴室内リモートコン
トローラ2へ送信する。
【0066】浴室外リモートコントローラ3からの通話
開始了承コマンドを受信した浴室内リモートコントロー
ラ2は、通話表示手段33を構成するLEDを点滅状態
から点灯状態に切り替えるとともに、浴室外リモートコ
ントローラ3へ返答コマンドを送信する。この通話表示
手段33を構成するLEDが点滅状態から点灯状態に切
り替わることにより、浴室の使用者に台所側からの応答
があったことを報知している。
【0067】浴室内リモートコントローラ2からの返答
コマンドを受信した浴室外リモートコントローラ3は、
スピーカ51からのブザー音の吹鳴を停止させ、通話表
示手段53を構成するLEDを点滅状態から点灯状態に
切替えるとともに、浴室内リモートコントローラ2へ送
話状態移行指示コマンドを送信する。この通話表示手段
53を構成するLEDが点滅状態から点灯状態に切り替
わってブザー音が停止することにより、台所の使用者に
通話スイッチ52の単押操作が浴室内リモートコントロ
ーラ2に受け付けられたことを報知している。
【0068】浴室外リモートコントローラ3からの送話
状態移行指示コマンドを受信した浴室内リモートコント
ローラ2は、送話状態に移行するとともに、浴室外リモ
ートコントローラ3へ返答コマンドを送信する。
【0069】このように通話状態になった後は、図8に
示すコマンド授受説明図により説明したのと同様に、台
所の使用者が浴室外リモートコントローラ3の通話スイ
ッチ52を押下し続けている期間のみ、浴室外リモート
コントローラ3から浴室内リモートコントローラ2への
送話が可能になり、台所の使用者が浴室外リモートコン
トローラ3の通話スイッチ52から手を離している期間
は、浴室内リモートコントローラ2から浴室外リモート
コントローラ3への送話が可能になる。また、通話終了
動作も同様であり、台所の使用者による浴室外リモート
コントローラ3の通話スイッチ52の複押、あるいは浴
室の利用者による浴室内リモートコントローラ2の通話
スイッチ32の単押により通話状態が終了する。
【0070】ところで、以上のような浴室内リモートコ
ントローラ2と浴室外リモートコントローラ3との間の
通話中において、給湯器1から浴室内リモートコントロ
ーラ2および浴室外リモートコントローラ3に周波数f
3 のコントロールデータ信号搬送波が出力された場合、
浴室内リモートコントローラ2あるいは浴室外リモート
コントローラ3から給湯器1に周波数f3 のコントロー
ルデータ信号搬送波が出力された場合、および浴室内リ
モートコントローラ2から浴室外リモートコントローラ
3あるいは浴室外リモートコントローラ3から浴室内リ
モートコントローラ2に周波数f3 の通話手順コマンド
データ搬送波が出力された場合、これら周波数f3 の搬
送波はいずれもケーブル4上で電源および周波数f1
るいは周波数f2 の音声搬送波に重畳されることになる
が、浴室内リモートコントローラ2の通信制御手段25
および浴室外リモートコントローラ3の通信制御手段4
5が常にケーブル4上の周波数f3 の搬送波を監視して
おり、周波数f3 の搬送波を検出したときには、通信制
御手段25が送話用FM変調手段23を停止させ、通信
制御手段45が送話用FM変調手段43を停止させる。
これにより、通話中であっても、浴室内リモートコント
ローラ2からの周波数f1 の音声搬送波および浴室外リ
モートコントローラ3からの周波数f2 の音声搬送波が
ケーブル4に出力されなくなり、周波数f3 のコントロ
ールデータ信号搬送波あるいは周波数f3 の通話手順コ
マンドデータ搬送波のみがケーブル4上で電源と重畳さ
れることになる。この結果、通話中の音声が一時的に途
切れることになるが、この時間はたとえば25msec
程度以下の極めて短い時間であるので、通話には支障が
ない。なお、通話中の音声が一時的に途切れたときには
ミューティングがかけられるので、ノイズ音が発生する
ことはない。
【0071】また、浴室内リモートコントローラ2の通
信制御手段25は、自己のリモコン用AM変復調手段3
5と給湯器1と浴室外リモートコントローラ3とから出
力される周波数f3 のコントロールデータ信号搬送波、
および自己のインターホン用AM変復調手段27と浴室
外リモートコントローラ3とから出力される周波数f 3
の通話手順コマンドデータ搬送波の相互の衝突検知制御
を行い、コントロールデータ信号および通話手順コマン
ドデータ信号の確実な伝送がなされるようにしている。
【0072】さらに、浴室外リモートコントローラ3の
通信制御手段45は、自己のリモコン用AM変復調手段
55と給湯器1と浴室内リモートコントローラ2とから
出力される周波数f3 のコントロールデータ信号搬送
波、および自己のインターホン用AM変復調手段47と
浴室内リモートコントローラ2とから出力される周波数
3 の通話手順コマンドデータ搬送波の相互の衝突検知
制御を行い、コントロールデータ信号および通話手順コ
マンドデータ信号の確実な伝送がなされるようにしてい
る。なお、衝突検知制御自体は周知であるので説明を省
略する。
【0073】なお上記実施形態では、使用者が通話スイ
ッチ32,52を操作することにより通話を終了するよ
うに構成したが、これに加えて、通話の開始から所定時
間が経過したときに自動的に通話終了状態に移行するよ
うにしてもよい。また、通話スイッチ32,52の一定
の操作から所定時間内は再度の操作を受け付けないよう
にして、使用者の誤操作などにより通話が終了してしま
うのを防止するようにしてもよい。さらに、通話表示手
段33,53を構成するLEDの点灯あるいは点滅、ブ
ザー音の吹鳴時間、通話スイッチ32,52の単押、複
押、継続押などの使い分けは、上記実施形態のように限
られるものではなく、各種の変形が可能である。
【0074】また上記実施形態では、浴室内リモートコ
ントローラ2と浴室外リモートコントローラ3との間で
通話を行う例について説明したが、3個以上のリモート
コントローラ間で相互に通話を行えるようにしてもよ
い。さらには、リモートコントローラと電話機との間で
通話を行えるようにしてもよい。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、通話可能な各リモートコントローラのうち、少な
くとも1つのリモートコントローラは、通話スイッチの
押下状態を継続している期間にのみ、送話手段が音声搬
送波を送信し、その期間中、他のリモートコントローラ
は、自己の送話手段が音声搬送波を送信しないという、
いわゆるプレストークによる単信半二重通信方式を採用
しているので、ハウリングを生じることがなく、また、
送話側の音声搬送波と受話側の音声搬送波とが重畳され
ることがなく、それによる波形歪に起因する再生ノイズ
を生じないことから、良質な通話を行える。
【0076】また、通話状態を通話手順コマンドデータ
により制御するので、音声搬送波を検出することにより
通話状態を制御する場合と比較して、ノイズによる誤動
作を低減できる。また、音声搬送波と通話手順コマンド
データ搬送波とコントロールデータ搬送波と電源とを2
芯の接続手段により伝送するので、配線数を減少させる
ことができ、配線のためのコストや誤配線を低減でき
る。
【0077】また、接続手段に通話手順コマンドデータ
搬送波またはコントロールデータ搬送波が送出されたと
きには音声搬送波を接続手段に送出しないことから、通
話手順コマンドデータ搬送波またはコントロールデータ
搬送波と音声搬送波とが接続手段上で重畳されることが
なく、波形歪に起因する再生ノイズによる通話手順コマ
ンドデータやコントロールデータの誤検出を生じること
がないので、誤動作を防止できる。また、通話手順コマ
ンドデータ搬送波とコントロールデータ搬送波とを音声
搬送波の周波数とは異なる同一の周波数としたので、通
話手順コマンドデータ搬送波およびコントロールデータ
搬送波を容易に検出でき、それに基づいて音声搬送波の
送出を停止させることができる。
【0078】
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係るインターホン機能付遠隔操作装
置を含む給湯システムの制御系の概略構成図である。
【図2】図1に示す給湯器の回路ブロック図である。
【図3】図1に示す浴室内リモートコントローラの回路
ブロック図である。
【図4】図1に示す浴室外リモートコントローラの回路
ブロック図である。
【図5】図1に示す浴室内リモートコントローラの正面
図である。
【図6】図1に示す浴室外リモートコントローラの正面
図である。
【図7】本願発明に係るインターホン機能付遠隔操作装
置に用いる各搬送波の周波数および信号強度の説明図で
ある。
【図8】図1に示す浴室外リモートコントローラから浴
室内リモートコントローラへの通話におけるコマンド授
受説明図である。
【図9】図1に示す浴室内リモートコントローラから浴
室外リモートコントローラへの通話におけるコマンド授
受説明図である。
【符号の説明】
1 給湯器 2 浴室内リモートコントローラ 3 浴室外リモートコントローラ 4 ケーブル 12 搬送波発生手段 13 データ用AM変復調手段 22 搬送波発生手段 23 送話用FM変調手段 24 受話用FM復調手段 25 通信制御手段 26 搬送波発生手段 27 インターホン用AM変復調手段 29 インターホンデータ処理手段 30 マイクロホン 31 スピーカ 32 通話スイッチ 34 搬送波発生手段 35 リモコン用AM変復調手段 36 リモコンデータ処理手段 42 搬送波発生手段 43 送話用FM変調手段 44 受話用FM復調手段 45 通信制御手段 46 搬送波発生手段 47 インターホン用AM変復調手段 49 インターホンデータ処理手段 50 マイクロホン 51 スピーカ 52 通話スイッチ 54 搬送波発生手段 55 リモコン用AM変復調手段 56 リモコンデータ処理手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04Q 9/00 H04M 9/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2芯の接続手段により相互に接続されて
    被操作機器を遠隔操作する複数のリモートコントローラ
    を備え、これら複数のリモートコントローラのうちの少
    なくとも2つのリモートコントローラ相互間で通話可能
    なインターホン機能付遠隔操作装置であって、 前記通話可能な各リモートコントローラに、通話の指示
    操作を行うための通話スイッチと、音声に基づく音声信
    号により変調された音声搬送波を送信する送話手段と、
    受信した音声搬送波を復調した音声信号に基づく音声を
    出力する受話手段と、前記通話スイッチの押下状態に応
    じた通話手順コマンドデータにより変調された通話手順
    コマンドデータ搬送波を送信する通話手順コマンドデー
    タ出力手段と、受信した通話手順コマンドデータ搬送波
    を復調した通話手順コマンドデータに基づいて前記送話
    手段および前記受話手段を制御する通信制御手段とを設
    け、 前記通話可能な各リモートコントローラのうち、少なく
    とも1つのリモートコントローラは、前記通話スイッチ
    の押下状態を継続している期間にのみ、前記送話手段が
    前記音声搬送波を送信し、その期間中、他のリモートコ
    ントローラは、自己の送話手段が音声搬送波を送信しな
    いように構成し、 前記音声搬送波と前記通話手順コマンドデータ搬送波と
    遠隔制御用のコントロールデータにより変調されたコン
    トロールデータ搬送波と電源とを前記接続手段により伝
    送し、前記通話手順コマンドデータ搬送波と前記コント
    ロールデータ搬送波とを前記音声搬送波の周波数とは異
    なる同一の周波数とし、前記接続手段に前記通話手順コ
    マンドデータ搬送波または前記コントロールデータ搬送
    波が送出されたときには前記音声搬送波を前記接続手段
    に送出しないように構成したことを特徴とする、遠隔操
    作装置。
JP03812296A 1996-02-26 1996-02-26 インターホン機能付遠隔操作装置 Expired - Fee Related JP3336849B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03812296A JP3336849B2 (ja) 1996-02-26 1996-02-26 インターホン機能付遠隔操作装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03812296A JP3336849B2 (ja) 1996-02-26 1996-02-26 インターホン機能付遠隔操作装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09233565A JPH09233565A (ja) 1997-09-05
JP3336849B2 true JP3336849B2 (ja) 2002-10-21

Family

ID=12516660

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03812296A Expired - Fee Related JP3336849B2 (ja) 1996-02-26 1996-02-26 インターホン機能付遠隔操作装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3336849B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3601691B2 (ja) * 2000-04-18 2004-12-15 炳霖 ▲楊▼ 面実装サージアブソーバおよびサージアブソーバ用面実装キャップ
JP5078795B2 (ja) * 2008-07-31 2012-11-21 セコム株式会社 インターホンシステム及びインターホン住戸装置
JP5556710B2 (ja) * 2011-03-16 2014-07-23 パナソニック株式会社 リモコンシステム及びその制御方法
JP6087729B2 (ja) * 2013-05-27 2017-03-01 株式会社コロナ インターホン機能付きリモコン装置
CN109634133B (zh) * 2019-01-29 2024-01-26 柳州工学院 一种适于大户型的智能浴缸控制装置
CN109669362B (zh) * 2019-01-29 2024-01-30 柳州工学院 一种与家用浴缸配套的物联网智能控制装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09233565A (ja) 1997-09-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4996709A (en) Intercom telephone
JPS63111732A (ja) コ−ドレス電話装置
JP3336849B2 (ja) インターホン機能付遠隔操作装置
JP3359213B2 (ja) インターホン機能付リモートコントローラおよびリモートコントロールシステム
JP3889291B2 (ja) インターホン機能付きリモコンシステム
JPH07226801A (ja) ドアホンシステム
JP3414099B2 (ja) インターホンの通話方法
JP2001339522A (ja) インターホン機能付き遠隔操作装置
JP2563179B2 (ja) コ−ドレス電話機
JP3893498B2 (ja) インターホン通話回線開通制御方法及び装置
JP2000283559A (ja) 給湯装置
JP4401953B2 (ja) 給湯機リモコン
JP2542835B2 (ja) コ−ドレスインタ−ホン
JP4220089B2 (ja) テレビインターホン装置
JP3845268B2 (ja) インターホン装置
JP3863386B2 (ja) 浴室用インターホン装置
JP3029769B2 (ja) コードレス電話装置
JP2002344637A (ja) ワイヤレスインターホンシステム、ワイヤレスコールインターホンシステム
JP3654183B2 (ja) インターホンシステム
JP2002291054A (ja) 風呂用リモコンシステム
JP2003189001A (ja) ハンズフリーインターホン装置
JP2009210178A (ja) 給湯機のリモコン装置
JPS59127472A (ja) フアクシミリ装置
JP2002243272A (ja) リモコン装置
JPH1032875A (ja) 無線機と電話機との通話システム

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090809

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100809

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees