JP2009210178A - 給湯機のリモコン装置 - Google Patents

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【課題】情報端末機器から発せられる警告音や音声ガイダンスが聞き取りにくい場所であっても、聞き取ることができる給湯機のリモコン装置を提供すること。
【解決手段】本発明の給湯機のリモコン装置は、給湯機の操作を行い互いに音声データの送受信が可能なインターホン機能を有する第1のリモコン装置15および第2のリモコン装置16と、警告音や音声を報知する情報端末機器14と、第1のリモコン装置15には情報端末機器14からの信号を受信するための受信部1とを備え、情報端末機器14からのON信号を受信部1で受信した場合に、第1のリモコン装置15と第2のリモコン装置16との間のインターホン機能を有効にする。
【選択図】図1

Description

本発明は、給湯機を操作するリモコン装置に関する。
近年、ガス、石油、電気もしくはヒートポンプを熱源とする貯湯式給湯機において、その貯湯式給湯機を操作するためのリモコン装置には、離れた場所に設置された異なるリモコン装置との間でコミュニケーションをとるために、インターホン機能を搭載したものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、音声によるガイダンス機能、例えば、「もうすぐお風呂が沸きます」というように音声でユーザーに情報を与える機能を搭載しているリモコン装置も存在する。これらの機能は、予め録音された音声データを決まったパターンで再生するものが一般的である。
また、一般的に従来の給湯機には、お風呂の湯張り機能を搭載しており、一方のリモコン装置を台所に、もう一方のリモコン装置を浴室に設置する場合が多い。
ところで、最近では気象庁が出す地震情報を、配信業者が受け、一般ユーザーに配信する緊急地震速報システムがある。これは、地震の揺れがユーザーの家に到達する前に、警告音や音声ガイダンス等でユーザーに非難を促すことができるものである。また地震速報システムだけではなくて、煙検知方式や熱検知方式で火災を検知する火災警報器においても、火災を検知すると警告音や音声ガイダンス等でユーザーに非難を促すことで、被害を最小限にとどめることができるシステムもある。
特開2003−114049号公報
しかしながら、従来の緊急地震速報システムや火災警報器のような情報端末機器は、一般的に台所やリビングといった主たる生活空間に設置されるために、ユーザーが入浴中もしくはシャワー中においては、情報端末機器が発する警告音や、音声ガイダンスが聞き取りにくい、もしくは聞こえないという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、情報端末機器から発せられる警告音や音声ガイダンスが聞き取りにくい場所であっても、聞き取ることができる給湯機のリモコン装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の給湯機のリモコン装置は、給湯機の操作を行い互いに音声データの送受信が可能なインターホン機能を有する第1のリモコン装置および第2のリモコン装置と、警告音や音声を報知する情報端末機器と、前記第1のリモコン装置には前記情報端末機器からの信号を受信するための受信部とを備え、前記情報端末機器からのON信号を前記受信部で受信した場合に、前記第1のリモコン装置と前記第2のリモコン装置との間のインターホン機能を有効にすることにより、情報端末機器から発せられている警告音や音声を第1のリモコン装置に備えられたマイクで拾い、インターホン機能で第2のリモコン装置に送ることで、第2のリモコン装置が取り付けられている浴室等でも、情報端末機器から発せられている音声を聞き取ることができる。
本発明は、情報端末機器から発せられる警告音や音声ガイダンスが聞き取りにくい場所であっても、聞き取ることができる給湯機のリモコン装置を提供することができる。
第1の発明の給湯機のリモコン装置は、給湯機の操作を行い互いに音声データの送受信が可能なインターホン機能を有する第1のリモコン装置および第2のリモコン装置と、警告音や音声を報知する情報端末機器と、前記第1のリモコン装置には前記情報端末機器からの信号を受信するための受信部とを備え、前記情報端末機器からのON信号を前記受信部で受信した場合に、前記第1のリモコン装置と前記第2のリモコン装置との間のインターホン機能を有効にすることにより、情報端末機器から発せられている警告音や音声を第1のリモコン装置に備えられたマイクで拾い、インターホン機能で第2のリモコン装置に送ることで、第2のリモコン装置が取り付けられている浴室等でも、情報端末機器から発せられている音声を聞き取ることができる。
第2の発明の給湯機のリモコン装置は、特に第1の発明において、前記情報端末機器からのON信号を前記受信部で受信した場合に、前記第1のリモコン装置は音声データを送信のみ行う送話モードにし、前記第2のリモコン装置は音声データを受信のみ行う受話モードにすることにより、強制的に、情報端末機器から発せられる音声を拾うことができる第1のリモコン装置から、情報端末機器から発せられる音声を聞き取ることができない場所に設置されている第2のリモコン装置へと確実に音声を伝えることができる。
第3の発明の給湯機のリモコン装置は、特に第1または第2の発明において、前記情報端末機器からのON信号を前記受信部で受信してインターホン機能を有効にした後に、前記情報端末機器からのOFF信号を前記受信部で受信してから一定時間経過後に、前記インターホン機能を無効にすることにより、OFF信号を受けてすぐにインターホン機能を無効にしないために、情報端末機器からの報知が終了した後に、第2のリモコン装置の設置している場所にいる人が、新たにインターホン機能を有効にするボタンを押さずとも、OFF信号を受けてから一定時間はインターホン機能を有効にしているので、インターホン機能を通じて、第1のリモコン装置の設置している場所にいる人に、第1のリモコン装置の設置している部屋の状況を確認することができ、使用性の高いリモコン装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
本発明の実施例について、以下図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態における給湯機のリモコン装置のブロック図を示すものである。本実施の形態において、給湯機の本体17を備えており、この本体17には、ガス、石油、電気、ヒートポンプなどあらゆる熱源を用いた給湯機を採用することができる。
そして、本体17を操作するためのリモコン装置が設けられており、リビングなどの生活空間には第1のリモコン装置15、浴室等のプライベート性が高くリビングなどの生活空間からの音が聞こえない場所には第2のリモコン装置16が配設されており、どちらのリモコンからも本体17を操作することが可能となっている。なお、本実施の形態では、第1のリモコン装置15を台所に、第2のリモコン装置16を浴室に設けているものとして説明するが、これに限定されることはない。
次に、図1を用いて、リモコン装置の構成について説明する。なお、本実施の形態では第1のリモコン装置15の構成についてのみ説明するが、第2のリモコン装置16においては、第1のリモコン装置15と主たる構成要件は同じであるので説明を省略する。図1に示すように、第1のリモコン装置15には、各種制御を行う制御部であり、外部の情報端末機器14からの信号を受け取る受信部であるマイコン1、給湯温度や湯張り温度など様々な情報を表示するための表示部2が設けられており、通常は、液晶や蛍光表示管などで構成されている。
また、給湯温度や湯張り温度等、給湯機を操作するための操作部3が設けられており、操作部3の一部に、第1のリモコン装置と第2のリモコン装置との間で通話が可能となるインターホン機能を実現するための通話スイッチ(図示せず)が設けられている。ユーザーはこの通話スイッチを押下することで、第1のリモコン装置と第2のリモコン装置との間で通話を可能としている。
また、本体17や第2のリモコン装置16と、第1のリモコン装置15との間で情報を相互に伝達するための通信制御部5、操作案内や完了予告を報知するための音声データをユーザーに伝達する音声ガイダンス機能制御部6、他のリモコン装置へ音声信号を送る機能を有する送話機能制御部7を有しており、特に送話機能制御部7は、音を拾うマイク8と、変調回路9を有している。
また、他のリモコン装置から送られてきた音声信号を復調するための受話機能制御部である復調回路10を有しており、スピーカー11から音声データを報知する。スピーカー11から報知される内容として、音声ガイダンス機能制御部6もしくは復調回路10からの音声信号のどちらかが選択され、そのどちらの音声を報知するかを切り替えるために、切り替えスイッチ12を設けている。
また、復調回路10とスピーカー11との間、および変調回路9とマイク8との間には、インターホン切り替えスイッチ20が設けられており、インターホン切り替えスイッチ20を動作させることで、受話と送話とを切り替えている。
図2は、インターホン切り替えスイッチ20の詳細図である。図2において、通話スイッチが押されインターホン機能が有効になると、インターホン切り替えスイッチ20は、音声データのあるほうに切り替えられる。つまり、リビングや台所に取り付けられている第1のリモコン装置15で音声を拾って、第2のリモコン装置に向けて音声データを送る時には、第1のリモコン装置に設けられたインターホン切り替えスイッチ20においては、マイク側のスイッチがONとなり、スピーカー側のスイッチがOFFとなる。
一方、第1のリモコンと同じように、第2のリモコン装置16においてもインターホン切り替えスイッチ(図示せず)が設けられており、第2のリモコン装置に設けられたインターホン切り替えスイッチでは、マイク側のスイッチがOFFとなり、スピーカー側のスイッチがONとなる。このようにそれぞれのリモコン装置に設けられたインターホン切り替えスイッチが切り替わることによって、一方のリモコンから他方のリモコンへのコミュニケーションが実現される。
そして、リビングや台所には、火災が起こっていることを知らせるための火災報知システムや、地震が来ることを知らせるための地震速報システム等の情報端末機器14が設置されており、情報端末機器が設置されている場所に近いリモコン、つまり本実施の形態では第1のリモコン装置15と、情報端末機器14が接続線で接続されている。
情報端末機器14には外部へON/OFF信号を送信する外部出力端子(図示せず)が
設けられており、第1のリモコン装置15には、情報端末機器14と接続するためのホームオートメーション端子(HA端子)13が設けられている。そして、設置工事の際には、この外部出力端子とHA端子13とを接続線で接続するだけで、情報端末機器14と第1のリモコン装置15との間で信号のやり取りが可能となる。
なお、情報端末機器14としては、本実施の形態では地震速報システムを例にとって説明するが、これに限定されることはなく、例えば、火災報知システムや、玄関ドアホンの室内端末と連動する構成でもよい。また、本実施の形態では、HA端子と外部出力端子とを接続線で接続する構成であるが、これに限定されることはなく、例えば、無線などを用いて情報端末機器14と、リモコン装置とを接続してもよい。
以上のように構成された給湯機のリモコン装置において、以下、その動作および作用を説明する。
まず、第1のリモコン装置15設けられている切り替えスイッチ12(第2のリモコン装置16に設けられている切り替えスイッチ(図示せず)も同様である。)では、スピーカー11と、音声ガイダンス機能制御部6とが接続されており、操作部3で何らかのスイッチ操作をした場合に、その操作に対応する音声ガイダンスが、音声ガイダンス機能制御部6で生成されスピーカー11から発声される。また、風呂への湯張り完了近くになると、湯張り完了予告として、例えば「もうすぐお風呂がわきます」というようなガイダンスがスピーカー11から報知される。このように、通常は、音声ガイダンスの要求があった場合には、音声ガイダンス機能制御部6からスピーカー11を通して音声が出力される。
つぎに、台所にいるユーザーと、浴室にいるユーザーとの間で通話をする場合には、第1のリモコン装置15もしくは第2のリモコン装置16に設けられている通話スイッチ(図示せず)を押下することで、切り替えスイッチ12が、復調回路10側に切り替わる。そして互いのリモコン装置に設けられた通信制御部で音声データの通信を行い、第1のリモコン装置15と第2のリモコン装置16との間で通話が可能となる。
つぎに、地震速報システムが地震情報を受信すると、地震の揺れがユーザー宅に到達する前に、「ピーピー、もうすぐ地震が来ます」といった警報音もしくは音声ガイダンスで非難を促す。そして地震速報システムが地震情報を受信すると同時に、情報端末機器14に設けられている外部出力端子(図示せず)を通じて、第1のリモコン装置へON信号を送信する。
第1のリモコン装置がON信号を受信部であるマイコン1で受信すると、インターホン機能を有効にする。つまり、図2に示すように、切り替えスイッチ12において、スピーカー11と復調回路10側とを接続する。第2のリモコン装置16でも同様の動作となり、第1のリモコン装置15と第2のリモコン装置16との間にはインターホン機能が有効となる。
その結果、情報端末機器14からON信号を受けると、通話スイッチを押さずして、インターホン機能が有効となるので、第1のリモコン装置15が設置されている場所の音声をマイクで拾い、第2のリモコン装置16のスピーカーから音声を報知することができる。つまり、インターホン機能を自動的に有効にして、情報端末機器14から発せられる警告音や音声を聞き取ることができない場所に設置されている第2のリモコン装置16から、リビングなどで情報端末機器14から発せられている警報音や音声を聞き取れるようになる。そのため、リビングや台所で発生した警告音や音声を、浴室にいるユーザーに対して、素早く、的確に伝えることができ、地震や火災などに対する避難行動が取れて安全性が高まる。
また、本実施の形態では、第1のリモコン装置にはホームオートメーション端子のような接続線を接続できる端子口だけを設けるだけで、第2のリモコン装置16側に警報音や音声を伝えることができるので、第2のリモコン装置16側に、情報端末危機14に関連する警報音や音声ガイダンスを新たに設ける必要がなく、コストアップを防止することができる。
また、一般的にインターホン機能は双方向の通話機能であるので、もし浴室内でシャワーを浴びていると、浴室に設置されている第2のリモコン装置16でシャワー音を拾ってしまい、台所に設置されている第1のリモコン装置15へシャワー音を伝えてしまう。そのため、情報端末機器14からON信号を受け取ると、地震速報システムが設置されている台所側の第1のリモコン装置15に配設されているインターホン切り替えスイッチ20を、マイク側に強制的に接続し、浴室側の第2のリモコン装置16に配設されているインターホン切り替えスイッチをスピーカー側に強制的に接続する。
このように、第1のリモコン装置15側では音声を拾うだけの機能(送話モード)に限定し、第2のリモコン装置16側では音声を発するだけの機能(受話モード)に限定することで、たとえ、浴室内でシャワーなどを浴びていても、第2のリモコン装置16のマイクを通して音声を拾うことがなく、また、確実に第1のリモコン装置15のマイクで音声を拾い、第2のリモコン装置16のスピーカーで音声を伝えることができるので、より安全性を確保することができる。
また、情報端末機器14からのON信号を受信部で受信してインターホン機能を有効にした後に、情報端末機器14からのOFF信号を受信部で受信してから一定時間経過後に、インターホン機能を無効にする構成としている。つまり、情報端末機器14からOFF信号を受けて、すぐにインターホン機能を無効にしないため、情報端末機器14からの報知が終了した後に、第2のリモコン装置を設置している場所にいるユーザーが、新たに通話スイッチを押下せずとも、OFF信号を受けてから一定時間はインターホン機能が有効になっているので、インターホン機能を通じて、第1のリモコン装置15の設置している場所にいる人に、第1のリモコン装置15の設置している部屋の状況を確認することができ、使用性の高いリモコン装置を提供することができる。
以上のように、本発明にかかる給湯機のリモコン装置は、情報端末機器が発する音声や警告音が聞こえない場所であっても、インターホン機能を利用して、ユーザーに音声や警告音を伝えることができるので、非常に使用性の高いリモコン装置を提供できると共に、情報端末機器には、実施例のような地震速報システムだけではなく、火災報知システムや、ドアホンの室内端末を採用することも可能である。
本発明の実施の形態1におけるリモコン装置のブロック図 同要部詳細図
符号の説明
1 マイコン
2 表示部
3 操作部
5 通信制御部
6 音声ガイダンス機能制御部
7 送話機能制御部
8 マイク
9 変調回路
10 復調回路
11 スピーカー
12 切り替えスイッチ
13 ホームオートメーション端子
14 情報端末機器
15 第1のリモコン装置
16 第2のリモコン装置
17 本体(給湯機)
20 インターホン切り替えスイッチ

Claims (3)

  1. 給湯機の操作を行い互いに音声データの送受信が可能なインターホン機能を有する第1のリモコン装置および第2のリモコン装置と、警告音や音声を報知する情報端末機器と、前記第1のリモコン装置には前記情報端末機器からの信号を受信するための受信部とを備え、前記情報端末機器からのON信号を前記受信部で受信した場合に、前記第1のリモコン装置と前記第2のリモコン装置との間のインターホン機能を有効にすることを特徴とする給湯機のリモコン装置。
  2. 前記情報端末機器からのON信号を前記受信部で受信した場合に、前記第1のリモコン装置は音声データを送信のみ行う送話モードにし、前記第2のリモコン装置は音声データを受信のみ行う受話モードにすることを特徴とする請求項1に記載の給湯機のリモコン装置。
  3. 前記情報端末機器からのON信号を前記受信部で受信してインターホン機能を有効にした後に、前記情報端末機器からのOFF信号を前記受信部で受信してから一定時間経過後に、前記インターホン機能を無効にすることを特徴とする請求項1または2に記載の給湯機のリモコン装置。
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