JP3845268B2 - インターホン装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、離間した第1の場所と第2の場所で音声通話を行うインターホン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来よりこの種のインターホン装置においては、例えば特開平9−233565号に開示されているように、浴室外インターホンの通話スイッチを押している間だけ浴室外の音声を浴室内インターホンに送話し、この通話スイッチが離されると浴室内インターホンが浴室内の音声を浴室外インターホンに送話するようにして、浴室内のハンズフリー通話を可能にしたものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この従来のものでは、入浴者は気づかないうちに浴室内の音を浴室外インターホンで聞かれてしまう可能性があり、プライバシー保護の観点から好ましいものではなかった。
【0004】
【問題点を解決するための手段】
そこで、本発明は前記課題を解決するため、請求項1では、音声を送話するマイクと、送話された音声を再生するスピーカーと、相手のインターホンに音声を送話開始する通話スイッチと、該通話スイッチの1回目の操作により送話状態とすると共に2回目の操作により受話状態に切り替える送受話切替手段と、前記マイクとスピーカーによりハンズフリー送話状態となる第1インターホンと第2インターホンとからなるインターホン装置に於いて、通話スイッチの2回目の操作により相手のインターホンに送話権を移行するための送受話切替信号を送信する通話切替信号生成手段と送話が可能な送話状態と送話ができない送話禁止状態とを切り替えて設定する送話可否切替手段を備え、前記送受話切替信号を受信するとマイクによるハンズフリー送話状態になると共に、相手のインターホンが送信した送受話切替信号を受信して送話権が移行された時、前記送話可否切替手段の設定に基づいて送話状態又は送話禁止状態とするものである。
【0005】
これにより一方のインターホン例えば浴室外のインターホンから通話が要求された時、この最初に通話スイッチを押圧したインターホン側に送話権の決定権があるため、インターホン通話を要求した側のペースで他方のインターホン例えば浴室内のインターホンと通話することができ使い勝手がよいと共に、インターホン通話を要求された他方のインターホンでは、入浴者がインターホンに一切触れることのないハンズフリー通話が可能となるため、例えば洗髪中に一方のインターホンから通話要求があった場合などに洗髪を続けながらの通話応対が可能となるものである。
又、通常は他方のインターホン側はハンズフリーでインターホン通話が可能であるが、例えば入浴者が浴室内の音を勝手に聞かれたくない場合には、相手のインターホンが送信した送受話切替信号を受信して送話権がこちらのインターホンに移行された時に、送話可否切替手段によって送話禁止状態となっていた時、送話禁止状態とすることができるため、入浴者自らがプライバシーを守ることが可能となる。
【0006】
また、請求項2では、相手のインターホンが送信した送受話切替信号を受信して送話権が移行された時、送話可否切替手段の設定に基づいて送話禁止状態となった場合、送話禁止状態であることを表示する状態表示手段を設けたものである。
【0007】
これにより、インターホンが送話禁止状態となっていることを報知することができるものである。
【0008】
また、請求項3では、相手のインターホンが送信した送受話切替信号を受信して送話権が移行された時、送話可否切替手段の設定に基づいて送話禁止状態となった場合、その状態で通話スイッチが操作された時、一時的に送話禁止状態を解除して送話状態とするものである。
【0009】
これにより、送話禁止状態であるインターホン側がインターホン通話を望んだ時、インターホン通話ができるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1において、1は台所等の浴室外に設けられたインターホン機能付の浴室外リモコン(浴室外インターホン)、2は浴室内に設けられたインターホン機能付の浴室内リモコン(浴室内インターホン)、3は石油給湯機(図示せず)の本体制御部、4は前記浴室外リモコン1と浴室内リモコン2と本体制御部3とをそれぞれ接続する2芯コードで、これら給湯機がもともと有しているリモコン装置を利用して浴室用インターホン装置を構成しているものである。
【0011】
まず、前記浴室外リモコン1について説明すると、101はこの浴室外リモコン1の制御を行うマイコン、102はマイコン101の指示に基づき給湯温度や時刻や給湯機の状態およびこの浴室外リモコン1がインターホン機能の送話状態か受話状態かを表示する状態表示手段(報知手段)、103は浴室外の音声を前記2芯コード4を介して浴室内リモコン2に送話するためのマイク、104は前記2芯コード4を介して浴室内リモコン2から送話された音声を再生し、かつマイコン101の指示に基づき送話状態と受話状態の切替時に切替音を出力するスピーカ(報知手段)、105は浴室内リモコン2へ音声を送話開始させる通話スイッチである。
【0012】
106は前記2芯コード4を介して浴室外リモコン1と本体制御部3の制御データの通信を行うための制御データ通信手段で、給湯温度変更スイッチ(図示せず)やその他の給湯機に動作指示をするリモコンスイッチ(図示せず)の押圧による各種の指令データを本体制御部3に送信し、本体制御部3からの現在の給湯温度データや作動状態データ、表示データ、報知データなどを受信するものである。
【0013】
107はマイク103で拾った浴室外リモコン1の周囲の音を音声信号としてキャリア波に乗せてAM変調するAM変調手段、108は前記浴室内リモコン2から送られてくるキャリア波に乗った音声信号を復調しスピーカ104へ送るAM復調手段である。
【0014】
109は送話状態と受話状態とを切り替える送受話切替手段で、この浴室外リモコン1の通話スイッチ105が一回目の押圧がなされると送話状態としてインターホン通話を開始し、浴室外の音を浴室内リモコン2に送話開始した後に、この通話スイッチ105の二回目の押圧がなされると、浴室内の音を受信する受話状態に切り替えるものである。
【0015】
詳しくは、通話スイッチ105の二回目の押圧がなされると、通話切替信号生成手段110が浴室内リモコン2に送話権を移行するための特定の音声信号(送受話切替信号)を生成する。そしてこの送受話切替信号を前記2芯コード4を介して浴室内リモコン2に送信し、送話権を前記浴室内リモコン2に移すと、前記AM変調手段107を停止してAM復調手段108を作動させて受話状態に切り替えるものである。また逆に、送受話切替信号フィルタ手段111で浴室内リモコン2からの特定の音声信号による送受話切替信号を分離受信すると、前記AM復調手段108を停止してAM変調手段107を作動させて送話状態に切り替えるものである。
【0016】
これにより、浴室外リモコン1の通話スイッチ105の一回目の押圧操作によって、浴室外の音声を浴室内リモコン2に送話する送話状態となり、また前記通話スイッチ105の二回目の押圧操作によって、浴室外リモコン1が送話状態から受話状態に切り替わり、浴室内では入浴者が浴室内リモコン2に触れることなく浴室外と交互に会話することが可能となる。
【0017】
次に、前記浴室内リモコン2について説明すると、201はこの浴室内リモコン2の制御を行うマイコン、202はマイコン201の指示に基づき風呂温度や時刻や給湯機の状態およびこの浴室内リモコン2がインターホン機能の送話状態か受話状態かを表示する状態表示手段(報知手段)、203は浴室内の音声を前記2芯コード4を介して浴室外リモコン1に送話するためのマイク、204は前記2芯コード4を介して浴室外リモコン1から送話された音声を再生し、かつマイコン101の指示に基づき送話状態と受話状態の切替時に切替音を出力するスピーカ(報知手段)、205は浴室外リモコン1へ音声を送話開始させる通話スイッチである。
【0018】
206は前記2芯コード4を介して浴室内リモコン2と本体制御部3の制御データの通信を行うための制御データ通信手段で、風呂温度変更スイッチ(図示せず)やその他の給湯機に動作指示をするリモコンスイッチ(図示せず)の押圧による各種の指令データを本体制御部3に送信し、本体制御部3からの現在の風呂温度データや作動状態データなどを受信するものである。
【0019】
207はマイク203で拾った浴室内リモコン2の周囲の音を音声信号としてキャリア波に乗せてAM変調するAM変調手段、208は前記浴室外リモコン1から送られてくるキャリア波に乗った音声信号を復調するAM復調手段である。
【0020】
209は送話状態と受話状態とを切り替える送受話切替手段で、この浴室内リモコン2の通話スイッチ205が一回目の押圧がなされると送話状態としてインターホン通話を開始し、浴室内の音を浴室外リモコン1に送話開始した後に、この通話スイッチ205の二回目の押圧がなされると、浴室外の音を受信する受話状態に切り替えるものである。
【0021】
詳しくは、通話スイッチ205の二回目の押圧がなされると、通話切替信号生成手段210が浴室外リモコン1に送話権を移行するための特定の音声信号(送受話切替信号)を生成する。そしてこの送受話切替信号を前記2芯コード4を介して浴室外リモコン1に送信し、送話権を前記浴室外リモコン1に移すと、前記AM変調手段207を停止してAM復調手段208を作動させて受話状態に切り替えるものである。また逆に、送受話切替信号フィルタ手段211で浴室外リモコン1からの特定の音声信号による送受話切替信号を受信すると、前記AM復調手段208を停止してAM変調手段207を作動させて送話状態に切り替えるものである。
【0022】
このように、浴室内リモコン2の通話スイッチ205の一回目の押圧操作によって、浴室内の音声を浴室外リモコン1に送話する送話状態となり、また前記通話スイッチ205の二回目の押圧操作によって、浴室内リモコン2が送話状態から受話状態に切り替わり、浴室外では浴室外リモコン1付近にいる人が浴室外リモコン1に触れることなく浴室内と交互に会話することが可能となる。
【0023】
また、212は浴室内リモコン2の送話の許可・禁止を切り替える送話可否切替手段で、前記通話スイッチ205の通常操作とは異なる所定操作(ここでは一定時間継続押し)により浴室内リモコン2の音声を送話可能とする送話許可状態か送話禁止する送話禁止状態を切り替えるものである。
【0024】
ここで、通話中か否かに関わらず通話スイッチ205の一定時間継続押しにより送話禁止状態に切り替えられるとAM変調手段207を停止させて浴室内の音声を浴室外リモコン1に送話するのを禁止し、また送話許可状態に切り替えられると送話権の有無に応じてAM変調手段207を作動させて浴室内の音声を浴室外リモコン1に送話可能とするものであって、浴室外リモコン1で通話スイッチ105の押圧操作がされて浴室内リモコン2に送話権が移ったときにこの送話可否切替手段212の状態に応じて浴室内の音声を浴室外リモコン1へ送話するか否かを選択できるものである。
【0025】
なお、前記通話スイッチ205の通常操作とは異なる所定操作は、上記説明のような一定時間継続押しに限らず、例えば一定時間内の複数回押圧でもよく、要は通常操作とは異なる所定操作であれば新たにスイッチを増やしたりすることなく、入浴者のプライバシーを保護するための機能を追加することが可能となる。
【0026】
次に、前記本体制御部3について説明すると、301は燃焼や温度制御などの給湯機の制御を行うマイコン、302は前記2芯コード4を介して浴室外リモコン1および浴室内リモコン2に電源を供給する電源供給手段、303は前記2芯コード4を介して浴室外リモコン1および浴室内リモコン2と制御データの送受を行う制御データ通信手段である。
【0027】
304は前記浴室外リモコン1または浴室内リモコン2から送信されるキャリア波に乗った音声信号をAM復調するAM復調手段、305はAM復調した音声信号から特定の音声信号(送受話切替信号)を取り出す送受話切替信号フィルタ手段であり、通話開始後に二回目以降の通話スイッチ105または205が押圧されて、通話切替信号を受信すると、一度給湯機本体の制御データを浴室外リモコン1および浴室内リモコン2に送信するとともに、通話スイッチ105または205を最初に押圧したリモコンが有していた送話権を他のリモコンに移すものである。
【0028】
次に、この一実施形態の作動について図2、図3に基づいて説明すると、浴室外リモコン1の通話スイッチ105が一回目に押圧されると、浴室外リモコン1は通話開始データを含む制御データを制御データ通信手段106を介して浴室内リモコン2に送信すると共に、AM変調手段107を作動しマイク103で拾った音声信号をキャリア波に乗せてAM変調し、浴室内リモコン2へ送信開始し、さらにスピーカ104を駆動して通話開始のブザー音を発すると共に状態表示手段102に通話開始して送話状態にあることを文字(例えば「送話中」)または図形(例えば「マイクの絵」や「耳の絵」)により表示する。
【0029】
そして、通話開始データを含む制御データを制御データ通信手段206を介して受信した浴室内リモコン2は、AM復調手段208を作動させて浴室外リモコン1からのキャリア波に乗った音声信号をスピーカ204で再生可能とし、さらにスピーカ204を駆動して通話開始のブザー音を発すると共に状態表示手段202に通話開始して受話状態にあることを文字(例えば「受話中」)または図形(例えば「スピーカの絵」や「口の絵」)により表示する。そして、AM復調手段208で復調した浴室外リモコン1からの音声信号をスピーカ204で再生する。
【0030】
浴室外からの送話が終わり浴室外リモコン1の通話スイッチ105が二回目の押圧がなされると、送受話切替手段109は送受話切替信号生成手段110を作動させて特定の音声信号による送受話切替信号を送信すると共に、AM変調手段107を停止して制御データ通信手段106を作動させる。
【0031】
そして、浴室内リモコン2は特定の音声信号による送受話切替信号をAM復調手段208で復調し送受話切替信号フィルタ手段211で分離受信すると、AM復調手段208を停止して制御データ通信手段206を作動させる。
【0032】
また、本体制御部3は特定の音声信号による送受話切替信号をAM復調手段304で復調して送受話切替信号フィルタ手段305で分離受信すると、通話切替データを含む制御データを制御データ通信手段303を介して浴室外リモコン1および浴室内リモコン2へ送信する。
【0033】
本体制御部3からの通話切替データを含む制御データを受信した浴室内リモコン2は、AM変調手段207を作動しマイク203で拾った音声信号をキャリア波に乗せてAM変調し、浴室外リモコン1へ送信開始し、さらにスピーカ204を駆動して通話切替のブザー音(切替音)を発すると共に状態表示手段202に通話切替して受信状態から送話状態に切り替わったことを文字(例えば「送話中」)または図形(例えば「マイクの絵」や「耳の絵」)により表示する。
【0034】
また、本体制御部3からの通話切替データを含む制御データを受信した浴室外リモコン1は、AM復調手段108を作動させて浴室内リモコン2からのキャリア波に乗った音声信号をスピーカ104で再生可能とし、さらにスピーカ104を駆動して通話切替のブザー音(切替音)を発すると共に状態表示手段102に通話切替して送話状態から受話状態に切り替わったことを文字(例えば「受話中」)または図形(例えば「スピーカの絵」や「口の絵」)により表示する。そして、AM復調手段108で復調した浴室内リモコン2からの音声信号をスピーカ104で再生する。
【0035】
そして、浴室内の音声信号を送話開始してから一定時間Tが経過すると、浴室外リモコン1および浴室内リモコン2はそれぞれAM復調手段108、AM変調手段207を停止して制御データ通信手段106、206を作動し、本体制御部3から送信される通話終了データを含む制御データを受信し、それぞれのスピーカ104、204を駆動して通話終了のブザー音を発すると共に、状態表示手段102、202を通常の給湯機の状態表示に戻してインターホン通話を終了するものである。
【0036】
このように、浴室外リモコン1側でインターホン通話が要求され最初に通話スイッチを押圧した浴室外リモコン1側に送話権の決定権があるため、インターホン通話を要求した側のペースで浴室内リモコン2と通話することができ使い勝手がよいと共に、浴室内リモコン2側では入浴者が浴室内リモコン2に一切触れることのないハンズフリー通話が可能となるため、例えば洗髪中に浴室外リモコン1から通話要求があった場合などに洗髪を続けながらの通話応対が可能となるものである。
【0037】
また、浴室内リモコン2のハンズフリー通話が可能となるので、入浴者の体調や健康状態に何らか不安があり、入浴中の事故を早期に発見するため入浴中の音の監視を行いたいといった要望に答えることが可能となる。さらに、入浴者側からは何らかの事故により浴室内リモコン2の通話スイッチ205を押圧することができない状態でも、浴室外の家族などによるインターホン通話による呼びかけに浴室内リモコン2の通話スイッチ205に触れることなく答えることができる。
【0038】
ここで、上記説明は浴室内リモコン2が送話許可状態にあるときについてであったが、図4に基づき送話禁止状態である場合について説明すると、インターホン通話の開始前に浴室内リモコン2の通話スイッチ205が一定時間(例えば3秒)継続して押圧されると、送話可否切替手段212は浴室内リモコン2の音声を浴室外リモコン1へ送信禁止するためにAM変調手段207を作動禁止して送話禁止状態にする。なお、このとき状態表示手段202に送話禁止状態である旨を表示するようにするとよいものである。
【0039】
この状態で、浴室外リモコン1の通話スイッチ105が一回目の押圧がなされ、浴室外から通話要求が送信されると、浴室内リモコン2はAM復調手段208を作動し浴室外から送話される音声信号を復調してスピーカ204から再生する。
【0040】
そして、浴室外リモコン1の通話スイッチ105が二回目の押圧がなされ、送受話切替信号が送信されて送話権が浴室内リモコン2に移る段になるが、このとき浴室内リモコン2は送話禁止状態にあるので、浴室内の音声は浴室外リモコン1へ送話されることはなく、インターホン通話が終了する。
【0041】
この際、浴室外リモコン1では浴室内リモコン2が送話禁止状態であることを報知するようにすればなおよいもので、報知の形態としてはスピーカ204から切替音とは異なるブザー音を発したり、状態表示手段202に浴室内リモコン2が送話禁止状態にある旨を表示するようにすればよい。
【0042】
このように、通常は浴室内リモコン2はハンズフリーでインターホン通話が可能であるが、入浴者が浴室内の音を勝手に聞かれたくない場合には送話可否切替手段212によって送話禁止状態とすることができるため、入浴者自らがプライバシーを守ることが可能となる。
【0043】
また、浴室内リモコン2が送話禁止状態であるときに、浴室外リモコン1から通話要求が送信されてきた場合、再度浴室内リモコン2の通話スイッチ205を一定時間押圧することで送話許可状態に戻せば、浴室外リモコン1と浴室内リモコン2の通話が可能となる。
【0044】
次に、浴室内リモコン2の通話スイッチ205が一回目に押圧されてインターホン通話が開始された場合を図5、図6に示すが、その説明は省略する。
【0045】
なお、ここでもし浴室内リモコン2が送話禁止状態になっていたとしても、浴室内リモコン2の通話スイッチ205が押された場合は、浴室内の入浴者がインターホン通話を望んでいるため、送話禁止状態を一時的に解除することが望ましい。そして、インターホン通話が終了したら再度送話禁止状態にして浴室外リモコン1からの通話要求があっても浴室内の音声を送話しないようにすればよいものである。
【0046】
本発明はこの一実施形態に限定されるものではなく、浴室外リモコンからの通話要求によって浴室内リモコンでハンズフリー通話が可能なものであれば、全二重通信による同時双方向通話可能なインターホン装置でもよいものである。また、本一実施形態では制御データと音声信号とを分離して送受信しているが、これらを適当な変調方式で変調して電源信号に三重に重畳するようにしたものでもよいものである。
【0047】
また、第1インターホンおよび第2インターホンは浴室内外のリモコンに限るものではなく、第1インタ−ホンからの通話要求によって第2インターホンでハンズフリー通話が可能なものであればどこに設置されていてもよいものである。
【0048】
【発明の効果】
以上のように請求項1の発明によれば、一方のインターホン例えば浴室外のインターホンから通話が要求された時、この最初に通話スイッチを押圧したインターホン側に送話権の決定権があるため、インターホン通話を要求した側のペースで他方のインターホン例えば浴室内のインターホンと通話することができ使い勝手がよいと共に、インターホン通話を要求された他方のインターホンでは、入浴者がインターホンに一切触れることのないハンズフリー通話が可能となるため、例えば洗髪中に一方のインターホンから通話要求があった場合などに洗髪を続けながらの通話応対が可能となるものである。
又、通常は他方のインターホン側はハンズフリーでインターホン通話が可能であるが、例えば入浴者が浴室内の音を勝手に聞かれたくない場合には、相手のインターホンが送信した送受話切替信号を受信して送話権がこちらのインターホンに移行された時に、送話可否切替手段によって送話禁止状態となっていた時、送話禁止状態とすることができるため、入浴者自らがプライバシーを守ることが可能となる。
【0049】
また、請求項2の発明によれば、インターホンが送話禁止状態となっていることを報知することができるものである。
【0050】
また、請求項3の発明によれば、送話禁止状態であるインターホン側がインターホン通話を望んだ時、インターホン通話ができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の概略構成図。
【図2】同一実施形態の浴室外リモコンから通話開始した場合に送受信する信号の説明図。
【図3】同一実施形態の浴室外リモコンから通話開始した場合の手順の説明図。
【図4】同一実施形態の浴室内リモコンが送話禁止状態で浴室外リモコンから通話開始した場合の手順の説明図。
【図5】同一実施形態の浴室内リモコンから通話開始した場合に送受信する信号の説明図。
【図6】同一実施形態の浴室内リモコンから通話開始した場合の手順の説明図。
【符号の説明】
1 浴室外リモコン(第1インターホン)
101 マイコン
102 状態表示手段(報知手段)
103 マイク
104 スピーカ(報知手段)
105 通話スイッチ
106 制御データ通信手段
107 AM変調手段
108 AM復調手段
109 送受話切替手段
110 送受話切替信号生成手段
111 送受話切替信号フィルタ手段
2 浴室内リモコン(第2インターホン)
201 マイコン
202 状態表示手段(報知手段)
203 マイク
204 スピーカ(報知手段)
205 通話スイッチ
206 制御データ通信手段
207 AM変調手段
208 AM復調手段
209 送受話切替手段
210 送受話切替信号生成手段
211 送受話切替信号フィルタ手段
212 送話可否切替手段
3 本体制御部
301 マイコン
302 電源供給手段
303 制御データ通信手段
304 AM復調手段
305 送受話切替信号フィルタ手段

Claims (3)

  1. 音声を送話するマイクと、送話された音声を再生するスピーカーと、相手のインターホンに音声を送話開始する通話スイッチと、該通話スイッチの1回目の操作により送話状態とすると共に2回目の操作により受話状態に切り替える送受話切替手段と、前記マイクとスピーカーによりハンズフリー送話状態となる第1インターホンと第2インターホンとからなるインターホン装置に於いて、通話スイッチの2回目の操作により相手のインターホンに送話権を移行するための送受話切替信号を送信する通話切替信号生成手段と送話が可能な送話状態と送話ができない送話禁止状態とを切り替えて設定する送話可否切替手段を備え、前記送受話切替信号を受信するとマイクによるハンズフリー送話状態になると共に、相手のインターホンが送信した送受話切替信号を受信して送話権が移行された時、前記送話可否切替手段の設定に基づいて送話状態又は送話禁止状態とすることを特徴とするインターホン装置。
  2. 相手のインターホンが送信した送受話切替信号を受信して送話権が移行された時、送話可否切替手段の設定に基づいて送話禁止状態となった場合、送話禁止状態であることを表示する状態表示手段を設けたことを特徴とする請求項1記載のインターホン装置。
  3. 相手のインターホンが送信した送受話切替信号を受信して送話権が移行された時、送話可否切替手段の設定に基づいて送話禁止状態となった場合、その状態で通話スイッチが操作された時、一時的に送話禁止状態を解除して送話状態とすることを特徴とする請求項1記載のインターホン装置。
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