JP3656409B2 - 内燃機関のオイルパンのドレン構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、内燃機関の底部に取り付けられるオイルパンのドレン構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車用内燃機関に代表される多くの内燃機関では、シリンダブロック下面に浅底部と深底部とを有するオイルパンが取り付けられており、ここに潤滑油を貯留するとともに、オイルポンプにて吸い上げて各部へ圧送する構成となっている。また、オイルパンの底部にはドレンコックが設けられており、オイル交換等の際には、このドレンコックを介してオイルパン内部の潤滑油を外部へ排出するようになっている。
【0003】
ここで、オイルパンは、路面干渉を回避するために所定の地上高を確保するといったレイアウト上の制約から、所定の上下方向寸法に制限される。従って、仮にドレンコックがオイルパンの底壁部より下方へ突出していると、この突出分だけオイルパン自体の底上げが必要となる。この結果、オイルパンの内部容量が減少し、オイル交換のインターバルが短縮されてしまう。
【0004】
そこで、近年では、ドレンコックをオイルパンの底壁部よりも上方位置に取り付けた構造が提案されている。例えば特開平7−293327号公報では、オイルパンの底壁部と側壁部とのコーナー部を内側へ凹ませて傾斜壁部を形成し、そこへドレンコックを取り付けた構造が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようにドレンコックがオイルパンの底壁部よりも上方位置で斜めに取り付けられている場合、ドレンコックから排出される潤滑油が、傾斜壁部を伝って底壁部の表面を任意の方向へ広範囲にわたって流れてしまう。この結果、オイルパン下方の広範囲にわたって潤滑油が飛散してしまい、排出油の回収作業が煩雑になるとともに、底壁部の広範囲にわたって潤滑油の付着によるにじみが生じる虞がある。
【0006】
また、オイルパンの下方にアンダーカバーが設けられている場合、このアンダーカバーには潤滑油排出用の開口部が形成されることとなるが、上記のように広範囲に潤滑油が飛散すると、この潤滑油が開口部から外部へ排出されずにアンダーカバーの内面に付着する虞がある。しかしながら、開口部をあまり大きく形成すると、アンダーカバー本来の保護機能や遮音性能を損ねてしまう。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで、請求項1の発明は、内燃機関の底部に取り付けられるオイルパンの底壁部と側壁部とのコーナー部をオイルパン内方へ凹ませて傾斜壁部を形成し、この傾斜壁部にドレンコックを取り付けた内燃機関のオイルパンのドレン構造であって、上記底壁部に、上記ドレンコックを囲むようにビードを形成し、このビードの両端を上記底壁部と上記傾斜壁部との稜線近傍まで延ばしたことを特徴としている。
【0008】
請求項1の発明によれば、ドレンコックから排出される潤滑油が、仮に傾斜壁部を伝って底壁部の表面を流れたとしても、ビードの部分で確実かつ速やかに滴下される。
【0009】
上記ビードは、好ましくは請求項2の発明のように、オイルパンの内側へ向けて凸となっている。
【0010】
この場合、ビードがオイルパンの底壁部より下方へ突出することはないので、オイルパン自体の上下方向寸法並びに地上高寸法に影響を与えることはない。
【0011】
より好ましくは、上記ビードは、例えば請求項3の発明のように上記ドレンコックを中心とする略半円弧状に延在しており、あるいは請求項4の発明のように、上記ドレンコック側へ向けて広がる略V字状に延在している。
【0012】
また、請求項5の発明は、上記オイルパンの下方にアンダーカバーが上記オイルパンの底壁部と所定の間隙を介して設けられており、このアンダーカバーには、上記ドレンコック並びに上記ビードの鉛直下方領域を含む所定範囲に開口部が形成されていることを特徴としている。
【0013】
この場合、オイルパンから滴下する潤滑油が、アンダーカバーの内面に付着することなく、確実に開口部から外部へ排出されるようになる。
【0014】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、ビードによって潤滑油が伝わる底壁部の範囲が効果的に制限されるため、従来のように潤滑油が広範囲にわたって飛散してしまうようなことはなく、排出油の回収作業が容易になるとともに、にじみが生じる範囲を最小限に抑制することができる。
【0015】
また、請求項2の発明によれば、ビードがオイルパン自体の上下方向寸法並びに地上高寸法に影響を与えることはないので、ビードの形成に伴うオイルパンの内部容量の低下を最小限に抑制することができる。
【0016】
更に、請求項5の発明によれば、アンダーカバーの開口部をビードに対応した必要最小限の大きさに容易に形成できるため、開口部によるアンダーカバー本来の保護機能並びに遮音機能の低下を最小限に抑制することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の具体的な実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0018】
図1,2は、この発明の第1実施例を示している。オイルパン10は、図示せぬシリンダブロックの下面に取り付けられるものであって、アルミニウムダイキャストからなる平坦な浅底部12と、金属板をプレス成形してなる深底部14とから構成されており、この深底部14に潤滑油が貯留されるようになっている。なお、図1は、深底部14を単体で上から見た平面図である。
【0019】
深底部14は、上部が開口する箱形をなしており、その上面に形成されたフランジ部16で浅底部12の下面に形成されたフランジ部と図示せぬボルトを介して固定され、浅底部12と一体となっている。
【0020】
ここで、深底部14には、略水平面に沿う底壁部18と、この底壁部18の外周部から略垂直に折曲する側壁部20とのコーナー部分をオイルパン10内方へ凹ませるようにして、これら底壁部18並びに側壁部20に対して傾斜する傾斜壁部22を形成し、この傾斜壁部22に、潤滑油排出用のドレンコック24を取り付けている。
【0021】
すなわちドレンコック24は、図2に示すように、外側から見て部分的に内側へ凹んだ部分に実質的に収容される形で取り付けられている。より具体的には、ドレンコック24は、そのボルト24aの下端が底壁部18と略同じ高さに設定されており、全体として底壁部18よりも上方位置に取り付けられている。これにより、オイルパン10の内部容積の低下を最小限に抑制しつつ、ドレンコック24がオイルパン10の外壁面から外側へ張り出さないレイアウトとなっている。
【0022】
また、ドレンコック24は、その中心線Lが底壁部18と直交する方向に対して傾斜した姿勢で取り付けられている。これによって、ドレンコック24から排出されずに深底部14内に残留する潤滑油の残量を効果的に低減するようになっている。
【0023】
そして本実施例では、深底部14の底壁部18に、オイルパン10の内側へ向けて凸となったドレン用ビード28を形成している。このドレン用ビード28は、ドレンコック24を中心とした略半円弧状をなし、その両端28aが底壁部18と傾斜壁部22との稜線26の近傍に位置するように延在している。
【0024】
従って、図2にも示すように、ドレンコック24から排出された潤滑油が、仮に傾斜壁部22から底壁部18へ伝ってきたとしても、ビード28の部分で確実かつ速やかに滴下されるようになり、それ以上の範囲(図2でビード28より右方向の範囲)に流れてしまうことが抑制される。この結果、従来のように潤滑油が広範囲にわたって飛散してしまうようなことはなく、排出油の回収作業が容易になるとともに、潤滑油のにじみが生じる範囲を最小限に抑制することができる。
【0025】
ここで、ビード28は、オイルパン10の内側へ向かって凸な形状となっており、底壁部18よりも下方へ突出することはないので、オイルパン自体の上下方向寸法並びに地上高寸法に影響を与えることはない。
【0026】
なお、底壁部18には、上記のドレン用ビード28とは別に、複数本(この実施例では3本)の補強用ビード30が形成されている。これらのビード30は、やはりオイルパン10自体の鉛直方向寸法に影響を与えることのないように、オイルパン10の内側へ向かって凸となった略矩形の断面形状をなし、かつ、同一の高さで底壁部18の全幅にわたって直線状に延在している。
【0027】
また、このような構造のオイルパン10の下方には、平板状のアンダーカバー32が底壁部18と所定の間隙Dを介した所定の地上高さ位置で、略水平方向に延在している。このアンダーカバー32は、車体底部側の保護機能並びに遮音機能を備えている。
【0028】
このようなアンダーカバー32には、潤滑油排出用の開口部34が形成されており、この開口部34を介してドレンコック24のボルト24aを外し、ドレンコック24を介して潤滑油を外部へ排出するようになっている。
【0029】
ここで、開口部34は、ドレンコック24並びにドレン用ビード28の鉛直下方領域を含む所定範囲に形成されている。つまり、開口部34は、オイルパン10から潤滑油が滴下される必要最小限の所定範囲に形成されている。従って、オイルパン10から滴下する潤滑油は、アンダーカバー32の内面に付着することなく、確実に開口部34を通って下方へ滴下されるようになる。また、開口部34を小さくできるので、アンダーカバー32本来の保護機能や遮音性能を損ねる虞はない。
【0030】
図3は本発明の第2実施例を示しており、オイルパン10の底壁部18には、やはりオイルパン10内方へ向けて凸となったドレン用ビード36がドレンコック24を囲うように形成され、その両端36aが稜線26の近傍に位置するようになっている。ここで、この第2実施例に係るドレン用ビード36は、ドレンコック24側へ向けて広がる略V字状に延在しており、その頂部36bが図3に示す平面視でドレンコック24の中心線L上に設定されている。なお、このビード36以外の構造は上記第1実施例と同様であり、重複する説明を適宜省略する。
【0031】
このような第2実施例によれば、上記第1実施例の効果に加え、ドレン用ビード36を伝う潤滑油に頂部36bへ向かう方向の指向性が与えられ、潤滑油の排出方向並びに滴下位置のばらつきをより効果的に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に係るオイルパンのドレン構造を示す平面図。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図。
【図3】この発明の第2実施例に係るオイルパンのドレン構造を示す下面図。
【符号の説明】
10…オイルパン
18…底壁部
20…側壁部
22…傾斜壁部
24…ドレンコック
26…稜線
28,36…ドレン用ビード
32…アンダーカバー
34…開口部

Claims (5)

  1. 内燃機関の底部に取り付けられるオイルパンの底壁部と側壁部とのコーナー部をオイルパン内方へ凹ませて傾斜壁部を形成し、この傾斜壁部にドレンコックを取り付けた内燃機関のオイルパンのドレン構造であって、
    上記底壁部に、上記ドレンコックを囲むようにビードを形成し、このビードの両端を上記底壁部と上記傾斜壁部との稜線近傍まで延ばしたことを特徴とする内燃機関のオイルパンのドレン構造。
  2. 上記ビードは、オイルパンの内側へ向けて凸となっていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のオイルパンのドレン構造。
  3. 上記ビードは、上記ドレンコックを中心とする略半円弧状に延在していることを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関のオイルパンのドレン構造。
  4. 上記ビードは、上記ドレンコック側へ向けて広がる略V字状に延在していることを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関のオイルパンのドレン構造。
  5. 上記オイルパンの下方にアンダーカバーが上記オイルパンの底壁部と所定の間隙を介して設けられており、このアンダーカバーには、上記ドレンコック並びに上記ビードの鉛直下方領域を含む所定範囲に開口部が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の内燃機関のオイルパンのドレン構造。
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