JP2000282838A - エンジンのブリーザ構造 - Google Patents

エンジンのブリーザ構造

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JP2000282838A
JP2000282838A JP11088317A JP8831799A JP2000282838A JP 2000282838 A JP2000282838 A JP 2000282838A JP 11088317 A JP11088317 A JP 11088317A JP 8831799 A JP8831799 A JP 8831799A JP 2000282838 A JP2000282838 A JP 2000282838A
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JP
Japan
Prior art keywords
oil
breather
gas
blow
engine
Prior art date
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Pending
Application number
JP11088317A
Other languages
English (en)
Inventor
Kuni Sugiura
久仁 杉浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 残留したオイルがガス流にのって上昇するこ
とを防止すると共に、ブリーザプレートの下部からのオ
イル浸入量も少なくしたエンジンのブリーザ構造を提供
する。 【解決手段】 傾斜しているブリーザプレート15の低
い方の端部に、下方に突出する段差16を形成し、その
段差16の壁部16bにオイル落とし孔17を設けたの
で、ブローバイガスから分離したオイルOは段差16内
に溜り、ブローバイガスにさらされる面積を少なくし
て、オイルOのブローバイガスによる上昇を防止すると
共に、オイルOは一定量を超えるとオイル落とし孔17
から排出される。さらに、ブリーザプレート15の下部
で回転するカムが掻き揚げるオイルは、シリンダヘッド
3及びブリーザ室4aの壁部を伝わって上昇するもの
の、段差底部16aに当たるのでオイル浸入量も少なく
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のうち、と
くに商用車と呼ばれる車種に適用する、エンジンのブリ
ーザ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】トラック等の商用車には、エンジンを運
転席下部の限られた空間内に搭載するため、図4に示す
ようにエンジン1を傾斜させて取付けることが多い。こ
のエンジン1において、2はシリンダブロック、3はシ
リンダヘッド、4はシリンダヘッドカバーであり、この
シリンダヘッドカバー4には、オイルフィラーキャップ
5、ブリーザパイプ6およびPCVバルブ7等が設けら
れている。8はトランスミッションである。
【0003】ところで、エンジンは作動中にブローバイ
ガスを発生するので、これを処理する構造がとられてい
る。図5は、その構造と、その構造におけるブローバイ
ガスの流れ順序を模式的に示したものである。すなわ
ち、シリンダブロック2内にはピストン9が往復動自在
に嵌合しており、コネクティングロッド10を介してク
ランクシャフト11を回転させるようになっている。シ
リンダヘッド3には点火プラグ12が取付けられ、燃焼
室13の内部に導入された混合気に点火するようになっ
ている。
【0004】燃焼室13からピストン9の外周部(ピス
トンリング14とシリンダ壁との隙間)を通ってクラン
ク室に洩れたブローバイガスは、シリンダブロック2と
シリンダヘッド3に設けられたブローバイガス通路2
a,3aを通ってシリンダヘッドカバー4内のブリーザ
室4aに入る。ブリーザ室4aは、シリンダヘッドカバ
ー4内に設けられたブリーザプレート15により区画さ
れ形成される。
【0005】図6は、ブリーザプレート15を上方から
見た図である。このブリーザプレート15は3気筒エン
ジン用のものであるから、3個の点火プラグ12の上方
に位置する部分に孔15aが設けられ、周囲には、外郭
部15bが、他の部分より僅置に高く形成されている。
インテーク側のブローバイガス通路3aに連通する通気
孔15cから上がってきたブローバイガス中のオイル
が、矢印aで示すようにエキゾースト側に設けられたオ
イル落とし孔15dに誘導されるようになっている。オ
イルが分離されたブローバイガスは、矢印bで示すよう
にオイル落とし孔15dとは反対側(インテーク側)に
設けられた出口孔15e,15fからブリーザパイプ6
およびPCVバルブ7(図4参照)に流れるようになっ
ている。
【0006】上記ブローバイガスは、エンジン1が車体
に垂直あるいはそれに近い状態で搭載されているとき
に、上記のように流れるが、エンジン1が図4に示すよ
うに傾斜している場合には、ブリーザプレート15が水
平でなくなるために、オイルの排出が十分に行われない
ことになる。
【0007】図7および図8はそれを説明するものであ
る。これらの図に示すように、エンジン1が傾斜すれ
ば、ブリーザプレート15も当然に傾斜する。したがっ
て、オイル落とし孔15dの下縁とブリーザ室4aの壁
部との間に斜線で示すようにオイルOが残留する。ブリ
ーザ室4a内は、矢印a,bで示すブローバイガスが常
時流れているため、残留しているオイルOがこのガス流
にのって上昇し、ブリーザパイプ6およびPCVバルブ
7に到達してしまう虞があり、この場合には、エンジン
1に機能面で影響(例えば、燃料安定性の低下、排気ガ
スの白煙等)を及ぼす虞がある。
【0008】したがって、オイルOが残留しないように
するために、オイル落とし孔15dの位置をブリーザ室
4aの壁部に近付けてオイルOが残留する部分を設けな
いようにすることが考えられる。しかしながらそのよう
にすると、ブリーザプレート15の下部で回転するカム
が掻き揚げるオイルがシリンダヘッド3およびブリーザ
室4aの壁部を伝わってブリーザ室4aに入ってしまう
という問題が生ずる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこの点に鑑み
てなされたものであり、残留したオイルがガス流にのっ
て上昇することを防止すると共に、ブリーザプレートの
下部からのオイル浸入量も少なくしたエンジンのブリー
ザ構造を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するための手段として、請求項1に記載された発明
は、シリンダヘッドカバー内部でカムの上部にブリーザ
プレートを設けて該ブリーザプレートの上部をブリーザ
室に形成し、水平面に対して該ブリーザプレートの一端
が他端より低くなるように、エンジンを傾斜させて車体
に搭載したものにおいて、前記ブリーザプレートの低い
方の端部に、下方に突出する段差を形成し、該段差の壁
部にオイル落とし孔を設けたことを特徴とする。
【0011】上記構成としたことにより、ブローバイガ
スとともにブリーザプレートの上面に上がったオイルは
段差内に溜り、ブローバイガスの流れに影響されづらく
なる。さらに段差の壁部にオイル落とし孔を設けたの
で、段差内に溜ったオイルは、このオイル落とし孔から
排出できると共に、ブリーザプレートの下部で回転する
カムが掻き揚げるオイルは、段差で遮られてブリーザプ
レートの上方には来ない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、オ
イルOの残留について従来技術の欄で説明した図7およ
び図8に対応させて示した図1および図2について説明
する。本発明のエンジン1のブリーザ構造は、傾斜した
ブリーザプレート15の低い方の端部に、エンジン1の
長手方向に沿って下方に突出する段差16を形成し、こ
の段差16の壁16bに複数のオイル落とし孔17を段
差底部16aに平行になるように設けている。このよう
な構成とすると、図6に対応する図3に示すように、イ
ンテーク側のブローバイガス通路3aに連通する通気孔
15cから上がってきたブローバイガス中のオイルは、
ブリーザ室4a内で分離され、矢印cで示すようにエキ
ゾースト側に設けられた段差16に誘導される。一方、
オイル分離後の気体成分は、矢印bで示すように段差1
6とは反対側(インテーク側)に設けられた出口孔15
e,15fからブリーザパイプ6およびPCVバルブ7
(図4参照)に流れるようになっている。
【0013】このように、ブローバイガスから分離され
たオイル成分は自重により流下して段差16内に残留す
る。このときオイルOは、図1及び図2に示すように段
差16内に溜るので、ブローバイガスにさらされる面積
が僅かであるから、ガス流による影響を受けづらい。ま
た、オイルOの残留位置が低くなることから、ブリーザ
パイプ6およびPCVバルブ7までの距離をより長くす
ることができるので、たとえオイルOがガス流にのって
もブリーザパイプ6およびPCVバルブ7まで到達しづ
らくなる。
【0014】さらに、段差16内にはオイル落とし穴1
7が設けられているため、オイルOの残留量が一定以上
になると、オイル落とし穴17からオイルOが排出され
てシリンダーヘッド3のカム室に戻される。しかも、オ
イル落とし穴17は段差16に形成されていることか
ら、段差底部16aに沿うよう平行に開口している。こ
のためブリーザプレート15の下部で回転するカムが掻
き揚げるオイルは、シリンダヘッド3およびブリーザ室
4aの壁部を伝わって上昇するものの、段差底部16a
に当たるので、オイル落とし穴17から浸入しづらく、
ブリーザ室4aへの浸入を防止する。また、ヘッドカバ
ー4とブリーザプレート15は、完全にシールされてい
るため、両者の隙間からオイルが進入することはない。
【0015】
【発明の効果】請求項1記載の本発明では、上部にブリ
ーザ室が形成されると共に、傾斜して配置されるブリー
ザプレートの低い方の端部に、下方に突出する段差を形
成し、その段差の壁部にオイル落とし孔を設けたので、
段差内に溜るオイルは、ブローバイガスにさらされる面
積が少なくなる。このため、ブリーザ室で分離されて段
差内に溜るオイルが、ブローバイガスのガス流にのって
上昇することを防止すると共に、残留するオイルが一定
量を超えるとオイル落とし孔から排出される。さらに、
ブリーザプレートの下部で回転するカムが掻き揚げるオ
イルは、シリンダヘッドおよびブリーザ室の壁部を伝わ
って上昇するものの、段差底部に当たるので、直接オイ
ル落とし孔から浸入しづらい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のブリーザ構造を説明する
ための概略図である。
【図2】図1の部分拡大図である。
【図3】本発明の実施の形態のブリーザ構造によるブロ
ーバイガス処理を説明するための模式図である。
【図4】エンジンの概略構成を説明するための斜視図で
ある。
【図5】ブローバイガスの処理構造を説明するための模
式図である。
【図6】従来のブリーザプレートを上方から見た正面図
である。
【図7】従来のブリーザ室内の残留オイルを説明するた
めの概略図である。
【図8】図7の部分拡大図である。
【符号の説明】
1 エンジン 15 ブリーザプレート 16 段差 17 オイル落とし穴

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダヘッドカバー内部でカムの上部
    にブリーザプレートを設けて該ブリーザプレートの上部
    をブリーザ室に形成し、水平面に対して該ブリーザプレ
    ートの一端が他端より低くなるように、エンジンを傾斜
    させて車体に搭載したものにおいて、前記ブリーザプレ
    ートの低い方の端部に、下方に突出する段差を形成し、
    該段差の壁部にオイル落とし孔を設けたことを特徴とす
    るエンジンのブリーザ構造。
JP11088317A 1999-03-30 1999-03-30 エンジンのブリーザ構造 Pending JP2000282838A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10226476A1 (de) * 2002-06-14 2004-01-08 Plattenhardt Kg Flüssigkeitsabscheidevorrichtung
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WO2022071260A1 (ja) * 2020-09-29 2022-04-07 いすゞ自動車株式会社 ブローバイガス処理装置

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