JP3655418B2 - 乾式止水ガスケット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、乾式止水ガスケットに関する。より詳しくは、建築物の開口部サッシと外壁パネル間の目地空間をシールする乾式止水ガスケットに関する。
【0002】
【従来の技術】
建築物の矩形状の開口部サッシとその外周に施工された外壁パネルとの間に形成される同じく矩形状に延びる目地空間には、湿式のシーリング材を充填して目地を塞いで止水効果を高めるといった、湿式工法が採用されていて、従来、乾式のガスケットは採用されていなかった。
しかしながら、湿式のシーリング材を充填する方法は、横目地及び縦目地の全体にむらなくシーリング材を流し込む必要があるため施工作業が煩雑で、多くの作業時間を要する。さらに、流し込まれたシーリング材が乾燥するまでの養生期間が必要である。また、耐候性,耐久性の点で品質が劣り、施工作業,及び品質そのものも天候に左右されるという問題がある。
【0003】
そこでこれら問題を解決するため本発明者は、図1乃至図5に示すような乾式止水ガスケット10を発明した。以下、乾式止水ガスケット10について説明する。なお、図1は乾式止水ガスケット10の拡大断面図,図2は目地空間mに乾式止水ガスケット10が挿入された状態を示す正面図,図3は図2のA−A線拡大断面図,図4は図3の部分拡大断面図である。
【0004】
乾式止水ガスケット10は、中空シール部11と中空シール部11に一体成形されたシールリップ部12とからなる環状のガスケットである。
中空シール部11は、建築物に取り付けられる例えば矩形状の開口部サッシ1と、その外周に施工された外壁パネル2との間に形成され同じく矩形状に延びる目地空間mに沿って挿入されるものであり、開口部サッシ1側の内側側面部11aが平面状にされ開口部サッシ1に固着されている。また、中空シール部11の断面形状は略U字形からなる曲面部11bの開口部を平面状の内側側面部11aで塞いだものである。そして、中空シール部11は、その固着後に外壁パネル2の施工により図4に示す矢印Fの方向に十分押圧されることにより止水効果がより高められるようになっている。すなわち、十分な押圧が得られるところで外壁パネル2が固定されるようになっている。
なお、開口部サッシ1に対する乾式止水ガスケット10の固着は、平面状の内側側面部11aがブチルテープ3を介して開口部サッシ1に貼着されることによって行われているので、取り付けが簡単で特に工具や治具等を必要としない。
【0005】
シールリップ部12は、ゴム様弾性体からなる水返しリップで、中空シール部11の曲面部11b外側から外壁パネル2側に向けて略水平に突出して延びるように中空シール部11とともに押出成形により一体的に成形されたものである。このシールリップ部12は、中空シール部11の室内側に設けられたものであり、外壁パネル2の施工時にその先端部12aが外壁パネル2の側端部2aに当接してその側端部2aと曲面部11bとの間から万が一浸入した水を導き室内側に浸水することを防止する役割を果たす。すなわち、上部の横目地から左右の縦目地に導水し下部の横目地に取り付けられた乾式止水ガスケット10の下部に設けられた水切りパネル4から外部に水を排出するようになっている。
また、シールリップ部12が外壁パネル2側に延びていることによって目地幅のバラツキを吸収することができる。
【0006】
更に、シールリップ部12の曲面部11b外側の成形位置は、内側側面部11aの室内側端部よりも室内側に位置するように形成されている。これによれば、図4に示すように、外壁パネル2の施工により矢印Fの方向に十分な押圧力が働くとシールリップ部12に初めに当たり、この結果、中空シール部11全体は室内側にズレ変形をおこす。そして、シールリップ部12と中空シール部11とが略ハの字状となり2点シールの状態となってシール力を高める。よって、中空シール部11側のシール性に仮りに問題があってもシールリップ部12で補助する構成となっている。その上、内側側面部11aの室内側端部に交わる曲面部11bのつけ根部に凹部13が形成され、シールリップ部12の位置はこの凹部13の位置よりも室内側に設けられているので、上述のように図4に示す押圧力Fが働くと凹部13が中空シール部11のズレ変形を一層助ける作用をする。よって、一層、シール力が高められるようになっている。
【0007】
なお、下部の横目地に乾式止水ガスケット10を取り付けることなく、すなわち、上部の横目地および左右縦目地にだけに沿うように形成した乾式止水ガスケット10を取り付け、下部の横目地に相当する開口部サッシ1の底面には水切りパネル4だけを設けるようにしてもよい。また、開口部サッシ1の形状は矩形状であるが、例えば円形状や馬蹄形状などであってもよく、その形状は特に限定されるものではない。
【0008】
このような乾式止水ガスケット10によれば、十分な止水効果が安定して得られ、従来の湿式のシーリング材と比較して取り付けが簡単で施工時間の短縮化が図れる。また、蛇行や浮き沈みすることなく直進性に優れるため外観上の見栄えもよく、更に乾式止水ガスケットは中空シール部とシールリップ部からなる単純なものであるので安価に生産することができるといった効果が得られる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、乾式止水ガスケット10のコーナー部は、乾式止水ガスケット10の納まりが複雑なので、図5に示すように型成形されたコーナー部材15を接着剤等で接合するようになっている。あるいは、図6に示すようにガスケット端部を略45度に斜めに切断し、突き付け接合するようになっている。
これにより各辺を一連一体にして止水効果を十分発揮させようとするものであるが、コーナー部を型成形したり、あるいは切断した端部同士を接合する作業は煩雑で、長時間を要するという問題がある。
【0010】
そこで本発明は、上記問題を解決するものであり、その目的とするところは、コーナー部加工が特に簡単で、施工時間の短縮化を図るとともに十分な止水効果を安定して得ることのできる乾式止水ガスケットを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の乾式止水ガスケットは、開口部サッシ(1)と、その外周に施工された外壁パネル(2)との間に形成される目地空間(m)に沿って挿入されるとともに、前記開口部サッシ(1)側の内側側面部(11a)が開口部サッシ(1)に固着され、前記外壁パネル(2)の施工により押圧される中空シール部(11)と,および、該中空シール部(11)から外壁パネル(2)側に突出するように一体成形され、前記外壁パネル(2)の施工時に先端部(12a)が外壁パネル(2)の側端部(2a)に当接するシールリップ部(12)と,を備え、横目地と縦目地が交わるコーナー部においては、前記中空シール部(11)の外壁パネル(2)側の一部およびシールリップ部(12)を切断し中空シール部(11)内に屈曲自在の保持部材(30)を差し込んでコーナー成形してなるものであって、前記中空シール部(11)の外壁パネル(2)側の一部の切断により、残った中空シール部(11)の開口部サッシ(1)側の外側に外壁パネル(2)側に延び、しかも前記外壁パネル(2)の施工時に先端部(21a)が外壁パネル(2)の側端部(2a)に当接してシールする遮蔽リップ部(21)を一体成形して、その遮蔽リップ部(21)の幅(L1)を、前記保持部材(30)が差し込まれてコーナー成形された部分を外部から覆って隠すような幅にし、その上、遮蔽リップ部(21)の先端部の肉厚を厚くしたことを特徴とする。
【0012】
また請求項2に記載の乾式止水ガスケットは、開口部サッシ(1)と、その外周に施工された外壁パネル(2)との間に形成される目地空間(m)に沿って挿入されるとともに、前記開口部サッシ(1)側の内側側面部(11a)が開口部サッシ(1)に固着され、前記外壁パネル(2)の施工により押圧される中空シール部(11)と,および、該中空シール部(11)から外壁パネル(2)側に突出するように一体成形され、前記外壁パネル(2)の施工時に先端部(12a)が外壁パネル(2)の側端部(2a)に当接するシールリップ部(12)と,を備え、前記シールリップ部(12)が中空シール部(11)の室内側でしかも内側側面部(11a)の室内側端部よりも室内側に位置するように形成され、前記外壁パネル(2)の施工時に、前記シールリップ部(12)に前記外壁パネル(2)の側面部(2a)が始めに当たり、前記中空シール部(11)全体を室内側にズレ変形を起こさせ、前記シールリップ部(12)と前記中空シール部(11)の2点でシールしたものであって、横目地と縦目地が交わるコーナー部においては、前記中空シール部(11)の外壁パネル(2)側の一部およびシールリップ部(12)を切断し中空シール部(11)内に屈曲自在の保持部材(30)を差し込んでコーナー成形してなることを特徴とする。
【0015】
請求項1に記載の乾式止水ガスケットは、中空シール部は開口部サッシ側の内側側面部が開口部サッシに固着されるとともに外壁パネルの施工により押圧され、シールリップ部は外壁パネルの施工時に先端部が外壁パネルの側端部に当接するようになっているので、乾式止水ガスケットであっても十分な止水効果が得られる。このような、乾式止水ガスケットは目地空間に挿入するだけでよいので、湿式シーリング材と比較して取り付けが簡単で施工時間の短縮化が図れる。また、シールリップ部が外壁パネル側に突出していることによって目地幅のバラツキを吸収することができる。
特に、横目地と縦目地が交わるコーナー部加工は、型成形や切断した端部を突き合わせるものではなく、中空シール部の外壁パネル側の一部およびシールリップ部を切断し中空シール部内に屈曲自在の保持部材を差し込むだけでよいのでコーナー部加工が非常に簡単で、施工時間の短縮化が図れる。
また、中空シール部に一体成形された遮蔽リップ部によってコーナー成形された部分は外部から覆って隠されるので外観上見栄えが良い。しかも、遮蔽リップ部は、外壁パネルの施工時にはシールリップ部とともに外壁パネルの側端部に当接するので、一層高い止水効果が得られる。
さらに、遮蔽リップ部の先端部の肉厚は厚くされているので、乾式止水ガスケットの取り付けによって遮蔽リップ部にかかる張力の影響は遮蔽リップ部が外壁パネルに当接することでやわらげられるようなはたらきをする。
【0016】
また請求項2に記載の乾式止水ガスケットによれば、中空シール部は開口部サッシ側の内側側面部が開口部サッシに固着されるとともに外壁パネルの施工により押圧され、シールリップ部は外壁パネルの施工時に先端部が外壁パネルの側端部に当接するようになっているので、乾式止水ガスケットであっても十分な止水効果が得られる。このような、乾式止水ガスケットは目地空間に挿入するだけでよいので、湿式シーリング材と比較して取り付けが簡単で施工時間の短縮化が図れる。また、シールリップ部が外壁パネル側に突出していることによって目地幅のバラツキを吸収することができる。
特に、横目地と縦目地が交わるコーナー部加工は、型成形や切断した端部を突き合わせるものではなく、中空シール部の外壁パネル側の一部およびシールリップ部を切断し中空シール部内に屈曲自在の保持部材を差し込むだけでよいのでコーナー部加工が非常に簡単で、施工時間の短縮化が図れる。
また、内側側面部の室内側端部よりもシールリップ部が室内側にあるため、例えば図4に示すように、外壁パネルの施工により矢印Fの方向に十分な押圧力が働くとシールリップ部に初めに当たり、この結果、中空シール部全体は室内側にズレ変形をおこす。これにより、シールリップ部と中空シール部とが略ハの字状となり2点シールの状態となってシール力を高める。よって、中空シール部側のシール性に仮りに問題があってもシールリップ部で補助する構成となっている。
【0019】
【発明の実施の形態】
図7乃至図11を参照して、本発明の実施形態に係る乾式止水ガスケット20について説明する。図7は本発明の実施形態に係る乾式止水ガスケット20の拡大断面図,図8は目地空間mに乾式止水ガスケット20が挿入された状態を示す正面図,図9は図8のB−B線拡大断面図,図10は図8のY部拡大正面図,および図11は図10に示すZ方向からコーナー部加工を見た外観図である。図7は図10のC−C線拡大断面図に相当している。
なお、従来例(図1〜図6)で示した同一部分には同一符号を付しその説明を省略した。
【0020】
本発明の実施形態に係る乾式止水ガスケット20は、従来例で示した乾式止水ガスケット10と同様に中空シール部11と中空シール部11に一体成形されたシールリップ部12とからなる環状のガスケットであり、図8に示すように、横目地と縦目地が交わるコーナー部においては、図10および図11に示すように、中空シール部11の外壁パネル2側の一部およびシールリップ部12を切断し中空シール部11内に屈曲自在の保持部材30を差し込んでコーナー成形してなるものである。図10において、符号Sは中空シール部11の切断線を示す。
保持部材30は、例えばEPDMスポンジなどのスポンジゴム様弾性体や可撓性を有する発泡樹脂などであり、差し込まれ接着されることにより中空シール部11内で固定されている。これにより、コーナー部加工は簡単となり型成形や切断した端部の突き合せなどの煩わしい作業は不要となる。
【0021】
また図7に示すように、中空シール部11の外壁パネル2側の一部の切断により、残った中空シール部11の開口部サッシ1側の外側となる、開口部サッシ1側の内側側面部11aの上部には外壁パネル2側に延びる遮蔽リップ部21が中空シール部11に一体成形されている。これにより、図10に示すように、切断され保持部材30が差し込まれコーナー成形された部分が外部から覆って隠されるようになっているので、外観上見栄えが良い。なお遮蔽リップ部21の幅L1は、露出した保持部材30を完全に覆い隠すような幅であることが好ましく、すなわち、図10に示す保持部材30の端部までの幅L0よりも大きいことが好ましい。
更に、遮蔽リップ部21は外壁パネル2の施工時にその先端部21aが外壁パネル2の側端部2aに当接してシールするようになっているので、シールリップ部12とともに2重にシールされるので一層高い止水効果が得られる。
【0022】
なお、遮蔽リップ部21の先端部21aの肉厚は、図7に示すように、中空シール部11側に厚くされている。これは、乾式止水ガスケット20の取り付けによって遮蔽リップ部21には大きい張力がかかるので外壁パネル2との当接で張力による影響をやわらげるためである。また遮蔽リップ部21の外表面には装飾用のカラー材22が貼着されている。
【0023】
また乾式止水ガスケット20は、乾式止水ガスケット10と同様に、開口部サッシ1と、その外周に施工された外壁パネル2との間に形成され同じく矩形状に延びる目地空間mに沿って挿入されるように4辺長としてもよく、あるいは、3辺長、すなわち、下部の横目地に乾式止水ガスケット20を取り付けることなく、上部の横目地および左右縦目地にだけに沿うように形成した乾式止水ガスケット20を取り付け、下部の横目地に相当する開口部サッシ1の底面には水切りパネル4だけを設けるようにしてもよい。
【0024】
次に、図12を参照して本発明の実施形態に係る乾式止水ガスケット20のコーナー部の加工手順を示す。これは、上述したように3辺長にした場合の例である。
まず、図12(a)に示すように、左縦目地,上部の横目地,および右縦目地のそれぞれの長さを加えた距離に相当する長さ分、乾式止水ガスケット20を押出成形した後、切断する。次に、図12(b)に示すように、各コーナー部に相当する部分の、中空シール部11の外壁パネル2側の一部およびシールリップ部12を切断する。つまり、中空シール部11の開口部サッシ1側の一部となる内側側面部11aと遮蔽リップ部21を残すようにして切断するものである。その後、図12(c)に示すように、乾式止水ガスケット20は各コーナー部で折り曲げられ中空シール部11内に屈曲自在の保持部材30が差し込まれ接着されることでコーナー成形加工が施される。その後、乾式止水ガスケット20は乾式止水ガスケット10と同様に、目地空間mに挿入され、平面状の内側側面部11aがブチルテープ3を介して開口部サッシ1に貼着される。そして、中空シール部11の十分な押圧が得られるところで外壁パネル2が固定される。
【0025】
【発明の効果】
以上のとおり、請求項1に記載の乾式止水ガスケットによれば、中空シール部は開口部サッシ側の内側側面部が開口部サッシに固着されるとともに外壁パネルの施工により押圧され、シールリップ部は外壁パネルの施工時に先端部が外壁パネルの側端部に当接するようになっているので、乾式止水ガスケットであっても十分な止水効果が得られる。このような、乾式止水ガスケットは目地空間に挿入するだけでよいので、特に工具や治具等を使用することなく取り付けができるなど湿式シーリング材と比較して取り付けが簡単で施工時間の短縮化が図れる。また、蛇行や浮き沈みすることなく直進性に優れるため外観上の見栄えもよい。また、シールリップ部が外壁パネル側に突出していることによって目地幅のバラツキを吸収することができる。
特に、横目地と縦目地が交わるコーナー部加工は、型成形や切断した端部を突き合わせるものではなく、中空シール部の外壁パネル側の一部およびシールリップ部を切断し中空シール部内に屈曲自在の保持部材を差し込むだけでよいのでコーナー部加工が非常に簡単で、施工時間の短縮化が図れる。よって、製造工数の少ない、低コストの乾式止水ガスケットが提供される。
また乾式止水ガスケットをサッシに工場にて先付けする事により現場での作業工数の低減が出来る。
また、中空シール部に一体成形された遮蔽リップ部によってコーナー成形された部分は外部から覆って隠されるので外観上見栄えが良い。しかも、遮蔽リップ部は、外壁パネルの施工時にはシールリップ部とともに外壁パネルの側端部に当接するので、一層高い止水効果が得られる。
さらに、遮蔽リップ部の先端部の肉厚は厚くされているので、乾式止水ガスケットの取り付けによって遮蔽リップ部にかかる張力の影響は遮蔽リップ部が外壁パネルに当接することでやわらげられるようなはたらきをする。
【0026】
また請求項2に記載の乾式止水ガスケットによれば、中空シール部は開口部サッシ側の内側側面部が開口部サッシに固着されるとともに外壁パネルの施工により押圧され、シールリップ部は外壁パネルの施工時に先端部が外壁パネルの側端部に当接するようになっているので、乾式止水ガスケットであっても十分な止水効果が得られる。このような、乾式止水ガスケットは目地空間に挿入するだけでよいので、湿式シーリング材と比較して取り付けが簡単で施工時間の短縮化が図れる。また、シールリップ部が外壁パネル側に突出していることによって目地幅のバラツキを吸収することができる。
特に、横目地と縦目地が交わるコーナー部加工は、型成形や切断した端部を突き合わせるものではなく、中空シール部の外壁パネル側の一部およびシールリップ部を切断し中空シール部内に屈曲自在の保持部材を差し込むだけでよいのでコーナー部加工が非常に簡単で、施工時間の短縮化が図れる。
また、内側側面部の室内側端部よりもシールリップ部が室内側にあるため、例えば図4に示すように、外壁パネルの施工により矢印Fの方向に十分な押圧力が働くとシールリップ部に初めに当たり、この結果、中空シール部全体は室内側にズレ変形をおこす。これにより、シールリップ部と中空シール部とが略ハの字状となり2点シールの状態となってシール力を高める。よって、中空シール部側のシール性に仮りに問題があってもシールリップ部で補助する構成となっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】乾式止水ガスケット10の拡大断面図である。
【図2】乾式止水ガスケット10が目地空間mに挿入された状態を示す正面図である。
【図3】図2のA−A線拡大断面図である。
【図4】図3の部分拡大断面図である。
【図5】コーナー部加工を示す、図2のX部拡大正面図である。
【図6】他のコーナー部加工を示す、図2のX部拡大正面図である。
【図7】本発明の実施形態に係る乾式止水ガスケット20の拡大断面図である。
【図8】本発明の実施形態に係る乾式止水ガスケット20が目地空間mに挿入された状態を示す正面図である。
【図9】図8のB−B線拡大断面図である。
【図10】コーナー部加工を示す、図8のY部拡大正面図である。
【図11】図10に示すZ方向からコーナー部加工を見た外観図である。
【図12】本発明の実施形態に係る乾式止水ガスケット20のコーナー部の加工手順の一部を示す正面図である。
【符号の説明】
1 開口部サッシ
2 外壁パネル
2a 側端部
3 ブチルテープ
4 水切りパネル
10 乾式止水ガスケット
11 中空シール部
11a 内側側面部
11b 曲面部
12 シールリップ部
12a 先端部
13 凹部
15 コーナー部材
20 乾式止水ガスケット
21 遮蔽リップ部
21a 先端部
22 カラー材
30 保持部材
m 目地空間
Claims (2)
- 開口部サッシ(1)と、その外周に施工された外壁パネル(2)との間に形成される目地空間(m)に沿って挿入されるとともに、前記開口部サッシ(1)側の内側側面部(11a)が開口部サッシ(1)に固着され、前記外壁パネル(2)の施工により押圧される中空シール部(11)と,および、該中空シール部(11)から外壁パネル(2)側に突出するように一体成形され、前記外壁パネル(2)の施工時に先端部(12a)が外壁パネル(2)の側端部(2a)に当接するシールリップ部(12)と,を備え、横目地と縦目地が交わるコーナー部においては、前記中空シール部(11)の外壁パネル(2)側の一部およびシールリップ部(12)を切断し中空シール部(11)内に屈曲自在の保持部材(30)を差し込んでコーナー成形してなるものであって、前記中空シール部(11)の外壁パネル(2)側の一部の切断により、残った中空シール部(11)の開口部サッシ(1)側の外側に外壁パネル(2)側に延び、しかも前記外壁パネル(2)の施工時に先端部(21a)が外壁パネル(2)の側端部(2a)に当接してシールする遮蔽リップ部(21)を一体成形して、その遮蔽リップ部(21)の幅(L1)を、前記保持部材(30)が差し込まれてコーナー成形された部分を外部から覆って隠すような幅にし、その上、遮蔽リップ部(21)の先端部の肉厚を厚くしたことを特徴とする乾式止水ガスケット。
- 開口部サッシ(1)と、その外周に施工された外壁パネル(2)との間に形成される目地空間(m)に沿って挿入されるとともに、前記開口部サッシ(1)側の内側側面部(11a)が開口部サッシ(1)に固着され、前記外壁パネル(2)の施工により押圧される中空シール部(11)と,および、該中空シール部(11)から外壁パネル(2)側に突出するように一体成形され、前記外壁パネル(2)の施工時に先端部(12a)が外壁パネル(2)の側端部(2a)に当接するシールリップ部(12)と,を備え、前記シールリップ部(12)が中空シール部(11)の室内側でしかも内側側面部(11a)の室内側端部よりも室内側に位置するように形成され、前記外壁パネル(2)の施工時に、前記シールリップ部(12)に前記外壁パネル(2)の側面部(2a)が始めに当たり、前記中空シール部(11)全体を室内側にズレ変形を起こさせ、前記シールリップ部(12)と前記中空シール部(11)の2点でシールしたものであって、横目地と縦目地が交わるコーナー部においては、前記中空シール部(11)の外壁パネル(2)側の一部およびシールリップ部(12)を切断し中空シール部(11)内に屈曲自在の保持部材(30)を差し込んでコーナー成形してなることを特徴とする乾式止水ガスケット。
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