JP3654460B2 - 外壁目地のシール装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユニットを上下左右に組み合せた建造物の傾斜のある横目地を密封する外壁目地のシール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3に示すように、ユニット工法による建造物100の例えば屋根の部分においては、組み立てられた複数のユニット101〜104のうち、左右に隣接するユニット101、102、103の外壁間に縦目地105が形成され、上下に隣接するユニット101〜104の外壁間に傾斜した横目地106が形成される。横目地106はその内部を伝わって水が流れるので、高い止水性が要求される。
【0003】
そのため、従来は図4に示すようなシール装置200が横目地106に取り付けられていた。このシール装置200は、縦目地105内の水を外側に排水するために、縦目地105と横目地106の交差部にL字状の水切り金具201が取り付けられると共に、横目地106を密封するために全長に亘ってコーキング材202が充填される。
このコーキング材202は比較的柔らかく、施工現場で横目地106内に充填される。なお、図中の符号107は上側のユニット101〜103のフレーム、108は側のユニット104の水切り鉄板である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のシール装置200では、施工現場で横目地106内に全長に亘ってコーキング材202を充填しなければならないので、作業工数が多くなると共にコーキング材202の養生期間が必要になり、施工期間が延びるという問題があった。また、コーキング材202は養生が終了してもある程度の柔軟性を有しているので、塵埃が付着し易く、外観が劣化するという問題があった。
そこで、本発明の目的は上記課題を解消することであり、施工現場での作業工数を低減すると共に施工期間を短縮することができ、更に外観の劣化を防止することが可能な外壁目地のシール装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、建造物として上下左右に組み合せた各ユニットの外壁間に形成される傾斜した横目地を密封するシール装置において、前記上側のユニットの下端部を密封する板状の密封部と、前記外壁間から外側に向けて突出するソリッドゴムとが一体成形され、前記ソリッドゴムが、その外端部の上下に折り返し部を設け、前記外端部の外表面に装飾層を設け、前記各折り返し部に引き続いて排水溝を凹設して成り、少なくとも前記上側のユニットによって内側に曲げられる前記一方の折り返し部が、前記排水溝と共に前記外壁間に形成される縦目地内の水分を排水する排水路を画成することを特徴とする外壁目地のシール装置によって達成することができる。
【0006】
この外壁目地のシール装置は、前記密封部と前記ソリッドゴムとが一体成形されているので、前記各ユニットの横目地に簡単に取り付けることができ、作業工数の低減が可能になる。また、養生期間が不要なので施工期間を短縮することができ、更にコーキング材に比べて塵埃の付着が少ないので、外観劣化を防止することができ、前記折り返し部によって形成された排水路から縦目地内の水分が確実に排水される。
【0007】
本発明の上記目的は、前記密封部と前記ソリッドゴムとが押し出し成形によって一体成形されていることを特徴とする外壁目地のシール装置によって達成することができる。
【0008】
この外壁目地のシール装置は、前記密封部と前記ソリッドゴムとが押し出し成形によって長尺品を簡単に成形することができ、これを必要に応じて切断して使用することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る外壁目地のシール装置の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る外壁目地のシール装置の断面図、図2はシール装置の斜視図である。図1に示すように、このシール装置1はユニット工法による建造物100(図3)の上下左右に組立られたユニット101〜104間に形成される傾斜した横目地106に取り付けられている。
【0010】
シール装置1は、上側のユニット102(101、103)とそのフレーム107との間に挟入される密封部11と、横目地106内に配置されて外側に向けて突出するソリッドゴム12と、ソリッドゴム12の先端に取り付けられたカラー材13とで構成されている。
なお、密封部11はスポンジゴムで形成しても、又、硬度の低いソリッドゴムで形成しても、さらには、スポンジゴムとソリッドゴムとの複合体でもよい。また、装飾層であるカラー材13は、ソリッドゴム12の外端部にカラーソリッド材やカラー樹脂層等を一体的に形成しても良い。又、ソリッドゴムにおいては耐候性を考慮して、シリコンゴムを使用してもよい。また、装飾層はカラー塗装でもよい。
図2に示すように、密封部(スポンジゴム又はソリッドゴム)11、ソリッドゴム12及びカラー材13は、押し出し成形によって一体成形されている。カラーゴム材として、ソリッドゴム12と密封部11との複合押し出しも可能である。
【0011】
密封部11のユニット102(101、103)との接触面には、長手方向に沿って複数の凸条14が設けられている。ソリッドゴム12は比較的厚肉であり、その突出端の上下には排水溝15と折り返し部16とが設けられている。折り返し部16の外表面には、上述のカラー材13が取り付けられている。また、このカラー材13は同一押し出しにより被膜することができる。このシール装置1は長尺に成形され、これを必要に応じて所定の長さに切断して使用することができる。
図1に示すように、密封部11は上側のユニット102(101、103)とそのフレーム107との間に挟入され、適宜な量だけ押しつぶされている。これによって、上側ユニット102(101、103)の下端部を確実に密封することができる。ここでは、密封部11に複数の凸条14が設けられ、これが押しつぶされているので、シール性が更に向上する。また、複数の凸条の代わりに複数の突起や複数のリップ等を設けてもよい。
【0012】
ソリッドゴム12は、上側のユニット102(101、103)の下端面と、下側ユニット104の水切り鉄板108の上端面との間に挟入されている。そして、カラー13及び折り返し部16がユニット102及び水切り板108によって内側に折り返され、折り返し部16の内面と排水溝15との間に排水路17が形成されている。この排水路17には縦目地105内の水が導入される。排水路17は横目地106に沿って傾斜しているので、内部の水は滞留することなく確実に排水される。
【0013】
上述のように、このシール装置1においては、密封部11とソリッドゴム12とが押し出し成形によって一体成形されているので、従来のようにコーキング材202を施工現場で充填する場合に比べて、組立作業を大幅に低減することができる。また、養生期間も不要なので、施工期間を短縮することができる。更に、塵埃などが付着することもないので、外観を長期間に亘って良好に保持することができる。
【0014】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、密封部とソリッドゴムとが一体成形されているので、ユニット同士を施工現場での組み立てるときの工数を低減することができて作業性を向上させることができ、またコストダウンが可能になると共に、養生期間が不要なので施工期間を短縮することができる。また、塵埃が付着するのを抑制して外観の劣化を防止できる。
請求項2の発明によれば、ソリッドゴムの先端に設けられた折り返し部で縦目地内の水分を排水する排水路を形成するので、組み立てが容易でありかつ縦目地内及び横目地内の水分が確実に排水され、防水性が向上する。
また、請求項3の発明によれば、押し出し成形によって密封部とソリッドゴムが一体成形されるので、長尺品を容易に成形することができ、製造コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る外壁目地のシール装置の断面図である。
【図2】本発明に係るシール装置を示す斜視図である。
【図3】一般的なユニット工法による建造物を示す図である。
【図4】図3のA−A断面図である。
【符号の説明】
1 外壁目地のシール装置
11 密封部(スポンジゴム又はソリッドゴム)
12 ソリッドゴム
13 カラー材
14 凸条
15 排水溝
16 折り返し部
17 排水路
100 建造物
101〜104 ユニット
105 縦目地
106 横目地
Claims (2)
- 建造物(100)として上下左右に組み合せた各ユニット(101〜104)の外壁間に形成される傾斜した横目地(106)を密封するシール装置(1)において、
前記上側のユニット(101〜103)の下端部を密封する板状の密封部(11)と、前記外壁間から外側に向けて突出するソリッドゴム(12)とが一体成形され、
前記ソリッドゴム(12)が、その外端部の上下に折り返し部(16)を設け、前記外端部の外表面に装飾層(13)を設け、前記各折り返し部(16)に引き続いて排水溝(15)を凹設して成り、
少なくとも前記上側のユニット(101〜103)によって内側に曲げられる前記一方の折り返し部(16)が、前記排水溝(15)と共に前記外壁間に形成される縦目地(105)内の水分を排水する排水路(17)を画成することを特徴とする外壁目地のシール装置。 - 前記密封部(11)と前記ソリッドゴム(12)が、押し出し成形によって一体成形されることを特徴とする請求項1に記載の外壁目地のシール装置。
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JPH09221843A JPH09221843A (ja) | 1997-08-26 |
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1996
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