JP3652639B2 - メディア情報検索サービス提供システムにおける着信番号を用いた利用者特定装置及び方法、並びに利用者特定プログラム - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、iモード(登録商標)やLモード(登録商標)等、インターネット接続可能な電話端末を用い、インターネット網サービスと電話網サービスとを融合させて音声や画像等による付加情報サービスを提供するメディア情報検索サービス提供システムに用いて好適な、メディア情報検索サービス提供システムにおける着信番号を用いた利用者特定装置及び方法、並びに利用者特定プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
上記したiモード(登録商標)等によるインターネット網を利用した画面表示サービスによれば、画面表示サービスセンタでは発信者ID(identification)をもらうことができるが、利用者を特定することはできない。
一方、電話網を利用した電話サービスでは、利用者が発信者番号の通知を許可した場合、着信時に電話網から発信者番号を受け取ることができ、この電話番号により利用者を特定することが可能となる。但し、プライバシの観点から利用者が発信者番号の通知を許可していない場合には利用できない。
【0003】
このため、上記した画面表示サービスと電話サービスとを組み合わせて新しいサービスを提供する場合、例えば、通常行なわれている着メロの検索ダウンロードサービスに、音声応答認識を用いて曲をヒットさせる検索サービス機能を付加した場合、両サービスセンタ間の連係をとるためには、画面表示サービスセンタで発信者番号を登録し、画面表示サービスセンタでは発信者IDと発信者番号を管理するデータベースを作成することになる。また、画面表示サービスセンタは、電話端末に発信者番号を強制的に送信するように指示する必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、電話を発信した相手を認識するには、発信者番号により提供する方法が広く利用されている。この方式では、電話番号の信頼性が高く一意性があることを利用して、電話番号からの発信者番号通知を受信して利用者を特定することになる。
しかしながらこの方式によれば、前もって利用者番号をデータベース等に登録しておく必要があり、そのための利用者による登録作業が必要になる。また、多数の発信者番号を登録する必要があり、運用時におけるデータベース検索のためのCPU負荷が大きく、検索回答を得るために時間を要する。更に、発信者番号が勝手に通知され、プライバシが守れないといった諸々の欠点を有していた。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、画面表示サービスと電話サービスとを組み合わせて新しいサービスを提供する場合において両者の連係をとるための利用者の特定に着信番号を用いることにより、電話端末の利用操作を容易とし、また、発信者番号ではなく着信番号で利用者を特定することにより、データベースの検索を高速に実現でき、更に、プライバシが守れる、メディア情報検索サービス提供システムにおける着信番号を用いた利用者特定装置及び方法、並びに利用者特定プログラムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために本発明は、インターネット接続可能な電話端末が電話網およびインターネット網を介して接続されたメディア情報検索サービス提供システムにおける着信番号を用いた利用者特定装置であって、前記電話端末から前記メディア情報検索のための電話サービス接続要求を受信したときに、前記電話端末に対し、複数ある着信回線の中から特定の一つを割付け、その着信番号を通知する着信番号設定通知手段と、前記電話端末から前記着信番号に基づく呼を受信したときに利用者を特定し、前記利用者の要求を音声認識して当該要求に応じたメディア情報検索を行い、その検索結果を回答するメディア情報検索結果回答手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、利用者の特定に着信番号を用いることにより、利用者番号を前もって登録する必要がないので、電話端末の利用操作が容易となり、また、利用者番号ではなく着信番号で利用者を特定するためにデータベースの検索を高速に実現でき、更に、プライバシが守れるメディア情報検索サービス提供システムにおける着信番号を用いた利用者特定装置を提供することができる。
【0007】
また、本発明において、前記着信番号設定通知手段は、着信回線管理テーブル上で空いている着信回線1回線を確保し、発信者テーブルの発信者IDに着信番号を登録する着信番号登録手段と、前記確保した着信回線の着信番号を電話サービス接続画面に埋め込み、前記接続要求のあった電話端末に送信する着信番号通知手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、着信番号通知手段が着信番号登録手段により確保した着信回線の電話番号を電話サービス接続画面に埋め込み送信するため、利用者は、その電話番号が埋め込まれたボタンをクリックするだけで音声検索システムとの接続を可能としたメディア情報検索サービス提供システムにおける着信番号を用いた利用者特定装置を提供することができる。
【0008】
また、本発明において、前記メディア情報検索回答手段は、前記メディア情報検索に必要な音声ガイダンスを生成し、当該音声ガイダンスに従い前記電話端末を介して発話される利用者の要求を認識して必要なメディア情報を検索する音声処理検索手段と、前記音声処理検索手段による検索結果を前記発信者テーブルの着信回線番号に対応する位置に登録するメディア情報登録手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、音声処理手段により音声認識された結果に基づき必要なメディア情報提供サービスを受けることができるメディア情報検索サービス提供システムにおける着信番号を用いた利用者特定装置を提供することができる。
【0009】
また、本発明において、前記電話端末から検索結果の閲覧要求を受信したときに、前記発信者IDに基づき前記発信者テーブルに登録された検索結果を抽出して検索結果の回答を行う検索結果回答手段と、前記発信者テーブルの発信者IDに対応する位置の情報を削除すると共に、前記着信管理テーブルの対応する着信回線番号を解放するテーブル操作手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、検索結果回答手段により、検索結果がウェブ画面である検索結果表示画面に引き渡され、当該検索結果表示画面を介して要求のあった電話端末に検索結果を返答でき、また、テーブル操作手段により解放された着信回線を他の電話端末に割り付けることができるメディア情報検索サービス提供システムにおける着信番号を用いた利用者特定装置を提供することができる。
【0010】
また、本発明において、前記着信番号を複数のダイヤルイン番号で共有し、かつ、同一ダイヤルイン番号で前記検索結果が複数あった場合に、前記検索結果のそれぞれにユニークなIDを付与し、前記検索結果の抽出を前記ユニークなIDに基づき行なわせるID付与手段を更に備えたことを特徴とする。
本発明によれば、同一ダイヤルイン番号で複数の検索結果があった場合、ID付与部がその検索結果にユニークなIDを設定し、電話端末利用者が検索結果画面を要求したときに、そのIDをキーに抽出することで着信回線の管理が不用となり、また、ダイヤルイン番号の割り付け状況に関係なくダイヤルイン番号が取得できるため、電話接続終了時に利用可能なメディア情報検索サービス提供システムにおける着信番号を用いた利用者特定装置を提供することができる。
【0011】
上記した課題を解決するために本発明は、インターネット接続可能な電話端末が電話網およびインターネット網を介して接続されたメディア情報検索サービス提供システムに用いられるメディア情報検索サービス提供システムにおける着信番号を用いた利用者特定方法であって、前記電話端末から前記メディア情報検索のための電話サービス接続要求を受信したときに、前記電話端末に対して複数ある着信回線の中から特定の一つを割付けてその着信番号を通知し、前記電話端末から前記着信番号に基づく呼を受信したときに、着信番号に基づいて利用者を特定することを特徴とする。
本発明によれば、利用者の特定に着信番号を用いることにより、利用者番号を前もって登録する必要がないので、電話端末の利用操作が容易となり、また、利用者番号ではなく着信番号で利用者を特定するためにデータベースの検索を高速に実現でき、更に、プライバシが守れる。
【0012】
上記した課題を解決するために本発明は、インターネット接続可能な電話端末が電話網およびインターネット網を介して接続されたメディア情報検索サービス提供システムにおける着信番号を用いた利用者特定装置に用いられる利用者特定プログラムであって、前記電話端末から前記メディア情報検索のための電話サービス接続要求を受信したときに、前記電話端末に対して複数ある着信回線の中から特定の一つを割付け、その着信番号を通知する着信番号設定通知ステップと、前記電話端末から前記着信番号に基づく呼を受信したときに、着信番号に基づいて利用者を特定し、利用者の要求を音声認識して当該要求に応じたメディア情報検索を行いその検索結果を回答するメディア情報検索結果回答ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、上記した利用者特定プログラムを、利用者特定装置を構成するサーバに実行させることにより、発信番号を前もって登録する必要がないので、電話端末の利用操作が容易となり、また、発信番号ではなく着信番号で利用者を特定するためにデータベースの検索を高速に実現でき、更に、プライバシが守れる。
【0013】
また、本発明は、前記着信番号設定通知ステップは、着信回線管理テーブル上で空いている着信回線1回線を確保し、発信者テーブルの発信者IDに着信番号を登録する着信番号登録ステップと、前記確保した着信回線の着信番号を電話サービス接続要求画面に埋め込み、前記接続要求のあった電話端末に送信する着信番号通知ステップとを含み、前記各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、上記した利用者特定プログラムを利用者特定装置を構成するサーバに実行させることにより、確保した着信回線の電話番号を電話サービス接続画面に埋め込み送信するため、利用者は、その電話番号が埋め込まれたボタンをクリックするだけで音声検索システムとの接続を可能とすることができる。
【0014】
また、本発明は、前記メディア情報検索回答ステップは、前記メディア情報検索に必要な音声ガイダンスを生成し、当該音声ガイダンスに従い前記電話端末を介して発話される利用者の要求を認識して必要なメディア情報を検索する音声処理検索ステップと、前記検索結果を前記発信者テーブルの着信回線番号に対応する位置に登録するメディア情報登録ステップとを含み、前記各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、上記した利用者特定プログラムを、利用者特定装置を構成するサーバに実行させることにより、音声認識された結果に基づき必要なメディア情報提供サービスを受けることができる。
【0015】
また、本発明において、前記電話端末から検索結果の閲覧要求を受信したときに、当該発信者IDに基づき前記発信者テーブルに登録された検索結果を抽出して検索結果の回答を行う検索結果回答ステップと、前記発信者テーブルの発信者IDに対応する位置の情報を削除すると共に、前記着信管理テーブルの対応する着信回線番号を解放するテーブル操作ステップとを更に含み、前記各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、上記した利用者特定プログラムを、利用者特定装置を構成するサーバに実行させることにより、検索結果がウェブ画面である検索結果表示画面に引き渡され、当該検索結果表示画面を介して要求のあった電話端末に検索結果を返答できる。
【0016】
また、本発明において、同一ダイヤルイン番号で前記検索結果が複数あった場合に、前記検索結果のそれぞれにユニークなIDを付与し、前記検索結果の抽出を前記ユニークなIDに基づき行なわせるID付与ステップをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、上記した利用者特定プログラムを、利用者特定装置を構成するサーバに実行させることにより、同一ダイヤルイン番号で複数の検索結果があった場合、その検索結果にユニークなIDを設定し、電話端末利用者が検索結果画面を要求したときに、そのIDをキーに抽出することで着信回線の管理が不用となり、また、ダイヤルイン番号の割り付け状況に関係なくダイヤルイン番号が取得できるため、電話接続終了時に利用が可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明のメディア情報検索システムにおける利用者特定装置を実現するシステム構成を説明するために引用した図である。
図1において、電話端末1は、例えば、iモード(登録商標)対応の携帯端末やLモード(登録商標)対応の電話端末等のインターネット接続可能な端末装置である。これらは、電話網3およびIP(Internet Protocol)網4を介してメディア情報検索ポータルサイト2(着信番号設定通知手段、メディア情報検索結果回答手段、着信番号登録手段、着信番号通知手段、音声処理検索手段、着信回線解放手段、検索結果回答手段、ID付与手段)に設置された各種サーバに接続される。
【0018】
音声や画像等各種メディア情報を検索提供するメディア情報検索ポータルサイト2は、音声統合サーバ21、音声応答サーバ22、音声認識サーバ23、ウェブサーバ24、データベース(DB)サーバ25で構成され、これらはLAN(Local Area Network)26経由で接続されている。
音声検索システム20は、音声統合サーバ21を核とし、複数ある着信回線5毎に音声応答サーバ22ならびに音声認識サーバ23が用意され、ここでは、音声統合サーバ21がこれら音声応答サーバ22および音声認識サーバ23の連係を制御し、音声認識の結果をDBサーバ25へ供給する。
【0019】
ウェブサーバ24は、ここでは、電話端末1の種類(iモード(登録商標)、Lモード(登録商標))に応じて設けられ、メディア情報検索のための各種画面を提供し、また、画面を介して得られる情報を取り込みDBサーバ25へ供給する。
DBサーバ25は、音声応答サーバ22ならびにウェブサーバ24によって共有され、音声応答サーバ22による電話網3を介した電話サービスと、ウェブサーバ24によるIP網4を介した画面表示サービスとを両サービス間の連係をとる。そのために、後述する着信管理テーブルおよび発信者テーブルが割り付けられる。
【0020】
図2は、本発明のメディア情報検索サービス提供システムにおける着信番号を用いた利用者特定装置の内部構成を機能展開して示したブロック図であり、具体的には、メディア情報検索ポータルサイト2の各種サーバのうち、本発明と関係する部分のみが示されている。
なお、後述するが、本発明の利用者特定装置は、メディア情報検索ポータルサイト2を構成する各種サーバに適宜分散して設置される。つまり、例えば利用者特定装置のうち一部の構成がウェブサーバ24等に置かれ、一部の構成がDBサーバ25等に置かれるようになっている。
以下に示すブロックは、具体的には、CPUならびにメモリを含む周辺LSIで構成され、CPUがメモリに記録されたプログラムを逐次読み出し実行することで、そのブロックが持つ機能を実現するものとする。
【0021】
本発明のメディア情報検索サービス提供システムにおける着信番号を用いた利用者特定装置は、通信インタフェース部201と、着信番号設定通知部202と、情報検索回答部203で構成される。
通信インタフェース部201は、複数の電話端末1と電話網3およびIP網4を介して接続するインタフェースを司る部分であり、IP網4に関してはTCP/IP(Transport Control Protocol/Internet Protocol)を実装するものとする。
着信番号設定通知部202は、電話端末1からメディア情報検索のための電話サービス接続要求を受信したときに、電話端末1に対し、複数ある着信回線5の中から特定の一つを割付け、その着信番号を通知する機能を持つ。
着信番号設定通知部202は、着信番号登録部221と、着信回線管理テーブル(TBL)222と、着信番号通知部223で構成される。
着信番号登録部221は、着信回線管理TBL222上で空いている着信回線5のうちの1回線を確保し、後述する発信者テーブル234の発信者IDに着信番号を登録する機能を持つ。また、着信番号通知部223は、確保した着信回線の着信番号を電話サービス接続画面に埋め込み、接続要求のあった電話端末1に送信する機能を持つ。
【0022】
なお、着信番号設定通知部202は、ID付与部224を内蔵してもよい。ID付与部224は、例えばm個のダイヤルイン番号がn本の着信回線5を共有し(n<m)、かつ、同一ダイヤルイン番号で検索結果が複数あった場合に、当該検索結果のそれぞれにユニークなIDを付与し、検索結果の抽出をユニークなIDに基づき行なわせるものである。詳細は後述する。
【0023】
一方、情報検索回答部203は、電話端末1から着信番号に基づく呼を受信したときに利用者を特定し、利用者の要求を音声認識して当該要求に応じたメディア情報検索を行い、その検索結果を回答する機能を持つ。
情報検索回答部203は、音声処理検索部231と、メデイア情報登録部232と、テーブル(TBL)操作部233と、検索結果回答部234と、発信者テーブル(TBL)239で構成される。
【0024】
音声処理部231は、メディア情報検索に必要な音声ガイダンスを生成し、当該音声ガイダンスに従い電話端末1を介して発話される利用者の要求を認識して必要なメディア情報を検索する機能を持つ。音声処理部231は、生成された音声ガイダンスを音声応答する音声ガイダンス生成部235と、利用者の発話要求を認識する音声認識部236と、音声認識された検索要求に基づきメディア情報インデックス238を検索するメディア情報検索部237で構成される。
メディア情報登録部232は、音声処理検索処理部231による検索結果を発信者TBL239の着信回線番号に対応する位置に登録する機能を持ち、TBL操作部233は、発信者テーブルの発信者IDに対応する位置の情報を削除すると共に、着信回線管理TBL222の対応する着信回線番号を解放する機能を持つ。
検索結果回答部234は、電話端末1から検索結果が要求されたときに、当該発信者IDに基づき発信者TBL239に登録された検索結果を抽出して検索結果の回答を行う機能を持つ。
【0025】
図3〜図7は、図1、図2に示す本発明実施形態の動作を説明するために引用した図であり、電話端末1とメディア情報検索ポータルサイト2間の動作シーケンス図(図3)、ウェブサーバ24の動作フローチャート(図4)、音声検索システム20の動作フローチャート(図5)、DBサーバ25によるテーブル操作の概要(図6)、電話端末1における画面遷移(図7)のそれぞれを示す。
以下、図3〜図7を参照しながら、図1、図2に示す本発明実施形態の動作について詳細に説明する。
【0026】
図3において、まず、利用者は、電話端末1を操作してウェブ接続を行い、メディア情報検索のための電話サービス接続画面の表示要求を発する(a)。
これを受信したウェブサーバ24では、DBサーバ25に対して空き着信番号検索の指示を発し(b)、DBサーバ25が着信回線管理TBL222をサーチすることにより空き回線を見つけ、そのうちの1回線を着信回線として割付け、着信回線管理TBL222の内容を更新する(c)。具体的には、着信番号登録部221が、図6(a)に示すように、着信回線管理TBL222を検索して割り付けた着信回線番号に相当する割付の有無フラグをON(済)設定する。
そして、着信番号通知部223により、要求のあった電話端末1に対し、通信インタフェース部21を介して割り付けられた着信回線番号が通知される(d)。この着信回線の通知は、電話サービス接続画面に埋め込むことにより行なわれる。図7にその画面構成の一例が示されている。
【0027】
次に、着信番号を電話サービス接続画面を介して受信した電話端末1では、音声検索ボタンをクリックすることにより指定回線への電話接続を行い、音声による検索をスタートさせる(e)。図7に示す例では、歌手名検索か曲名検索の一方を選択して検索スタートをクリックすることによって指定の電話番号への発信が行なわれ、図7に示されるようにシステム側と利用者(お客様)側で音声によるやりとりが開始される。
具体的には、音声ガイダンス生成部235により音声ガイダンスが出力され(f)、また、音声認識部236で利用者が発話する内容を音声認識して取り込み(g)、その認識内容を利用者側に確認させることにより(h、i)、その認識結果がDBサーバ25に登録され、検索指示が発せられる(j)。DBサーバ25では、メディア情報検索部237によるメディア情報インデックスの検索を開始し、電話端末1は一旦回線を切断する(k)。
【0028】
次に、電話端末1は、ウェブサーバ24に再接続を行って検索結果の閲覧を要求する(l)。図7に示す検索結果表示ボタンのクリックがこの検索結果の閲覧要求に相当する。
これを受けたウェブサーバ24では、DBサーバ25に対して発信者TBL239の検索を指示する(m)。同時に、DBサーバ25では、発信者TBL239の発信者IDに該当する検索結果情報を通知し(n)、この情報を発信者TBL239のサービス結果フィールドに反映させる。検索結果回答部234は、この内容に基づき、ウェブサーバ24経由で要求のあった電話端末1に検索結果表示を行う(o)。
【0029】
図6(b)に電話サービス結果報告前の状態と電話サービス結果報告後の状態が示されている。ここでは、着信回線番号“0003”が割り付けられた発信者ID“1002”の利用者に検索結果情報“X”が提供される。
なお、ウェブサーバ24では検索結果を電話端末1に送信してDBサーバ25に制御を移し、DBサーバ25では、発信者テーブルの発信者IDに対応する位置の情報を削除すると共に、前記着信管理テーブルの対応する着信回線番号を解放する(p)。
【0030】
次に、図4、図5を用いて、音声検索システム20の動作について説明する。全体的な動作については上記したとおりであり、ウェブサーバ24は、利用者からのメディア情報検索のための電話サービス接続画面の表示要求に基づいて起動され、まず、電話サービス接続画面を生成出力し、電話サービスの接続が要求されることにより音声応答サーバ22が動作する。
そして、音声やPBX信号により指示した情報がウェブサーバ24に通知され、一通り、音声による検索条件をやりとりした後、電話が切断されることにより再度電話サービス接続画面に戻り、ウェブサーバ24はその電話サービス接続画面に検索結果を表示する。
【0031】
図4において、ウェブサーバ24は、電話サービス接続画面が要求されたとき(ステップS401)、着信回線管理TBL212上で空いている1回線を確保し、発信者TBL239の発信者ID該当フィールドにその着信回線番号を登録する(ステップS402)。そして、着信番号通知223で確保した着信回線の番号を先の電話サービス接続画面に埋め込んで要求のあった電話端末1に送信する(ステップS403)。
【0032】
一方、電話サービス終了後、検索結果画面表示を要求されたとき(ステップS411)、発信者TBL239の発信者IDから電話サービスの結果を応答すると同時に、発信者TBL239の該当発信者IDから着信回線番号を削除し、着信回線管理TBL222上で確保した回線を開放する(ステップS412、S413)。なお、検索結果の回答は検索結果回答部234が、着信回線の解放は、TBL操作部233が行う。
【0033】
図5において、電話サービス接続画面で電話接続が要求されると、音声検索システム20の確保された着信回線に着信がある(ステップS501)。音声検索システム20では、発信者TBL239の着信回線番号から利用者を特定し(ステップS502)、利用者に対応したサービスを行う。
すなわち、音声ガイダンス生成部235により、図7に示す音声ガイダンスが生成され(ステップS503)、このガイダンスに従い利用者が検索条件(歌手名あるいは曲名等)を発話すると音声認識部236で音声認識処理がなされ(ステップS504、S505)、利用者の承認を得てメディア情報検索部237によるメディア情報インデックス238の検索を指示する(ステップS506)。
【0034】
なお、DBサーバ25によるメディア情報検索の結果は、発信者TBL239の該当発信者IDフィールドに登録される(ステップS507)。ここで、電話回線が切断される(ステップS508)。また、発信者TBL239に登録された検索結果は、再度ウェブ接続要求があって、検索結果画面が要求されたときにウェブサーバ24により要求のあった電話端末1に表示されることは上記した通りである。
【0035】
なお、上記した実施形態は、電話端末1に1対1に対応した着信番号を割付け、利用者を特定する方法について述べた。次に、代表番号のように、着信番号を共有する場合における利用者の特定の仕方について補足する。
例えば、m個のダイヤルイン番号がn本の着信回線5を共有し(n<m)、かつ、同一ダイヤルイン番号で検索結果が複数あった場合、検索結果のそれぞれにユニークなIDを付与し、検索結果の抽出をそのユニークなIDに基づき行なわせる。このときのID付与は、着信番号設定通知部202に設けられるID付与部224が行う。
【0036】
図8に、そのときに用いる管理TBLの内容が、図9にそのときのダイヤルイン番号毎の回線占有状態を時間軸上に示した。
ここでは、着信回線5を3回線(回線#1、回線#2、回線#3)とし、電話番号は6個のダイヤルイン番号(0001、0002、0003、0004、0005、0006)とし、かつ、7人のサービス接続者がほぼ同時にそれぞれのダイヤルイン番号で電話接続を行うものとして説明する。
図8に示す管理TBLにより、ダイヤルイン番号“0001”は、AさんおよびGさんが共有した場合を想定し、この場合、認識結果に個別にIDを付すことにより着信回線の管理は不要となる。すなわち、同一ダイヤルイン番号で複数の検索結果があった場合は、そのIDをユニークに設定し、電話端末利用者が検索結果画面を要求したときに、そのIDをキーに抽出することで着信回線の管理は不要となる。
【0037】
なお、着信回線の管理を要する場合、Gさんは図9(a)に示されるように、論理的にどこかのダイヤルイン番号が解放(管理TBLの内容がクリア)されて、はじめて新たなダイヤルイン番号が取得できるため、実際の回線使用効率は悪い。ここでは、Aさんがダイヤルイン番号を解放した後、Gさんにダイヤルイン番号を割り付けるため、Dさんが電話接続終了してからGさんが電話接続を開始するまで回線#1は利用することができない。
これに対し、IDを付すことによって着信回線の管理を不要とした場合、図9(b)に示されるように、Gさんは、ダイヤルイン番号の割り付け状況に関係なくダイヤルイン番号が取得できるため、実際の回線使用効率がよい。ここでは、GさんにAさんと同じダイヤルイン番号を割り付けているため、Dさんが電話接続終了するとGさんは電話接続を開始できる。
【0038】
以上説明のように本発明は、着信番号により利用者を特定するもので、ウェブ画面表示時に複数ある着信番号から空着信番号を検索して設定通知し、音声検索システム20に対し利用者が設定された着信番号でアクセスすることにより、その着信番号から発信者IDを選択して結果を格納し、更に、利用者がウェブ画面で検索結果を要求することにより、ウェブサーバ24がその検索結果を出力することで利用者番号の通知を不要とするものである。また、着信回線を共有する場合は、検索結果にユニークなIDを付すことにより、着信回線の管理を不用とし、かつ回線使用効率を向上させることもできる。
【0039】
なお、上記した実施形態によれば、画面表示サービスと電話サービスとを組み合わせて新しいサービスを提供する例として、着メロの検索サービスに付加価値をつけた例のみ示したが、他に、映画等の画像情報検索サービス等、メディアの種類は問わない。また、電話端末1として、iモード(登録商標)やLモード(登録商標)対応の機種についてのみ示したが、他のキャリア事業者が提供するこの種サービスが提供可能なモデルであればその種類を問わない。
【0040】
また、メディア情報検索ポータルサイト2における各種サーバが持つ通信インタフェース部201、着信番号設定通知部202、情報検索回答部203、着信番号登録部221、着信回線管理TBL222、着信番号通知部223、ID付与部224、音声処理検索部231、メディア情報登録部232、TBL操作部233、検索結果回答部234、発信者TBL239、音声ガイダンス生成部235、音声認識部236、メディア情報検索部237のそれぞれで実行される手順をコンピュータ読取り可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、本発明のメディア情報検索システムなおける利用者特定装置が実現されるものとする。ここでいうコンピュータシステムとは、OSや周辺機器等のハードウアを含むものである。
【0041】
更に、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読取り可能な記録媒体」とは、ROMの他に、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のシステムやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
【0042】
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【0043】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【0044】
【発明の効果】
以上説明のように本発明によれば、電話網およびインターネット網を介して接続されたメディア情報検索サービス提供システムからサービスを受ける際に、利用者の特定に着信番号を用いることにより、利用者番号を前もって登録する必要がないので、電話端末の利用操作が容易となり、また、利用者番号ではなく着信番号で利用者を特定するためにデータベースの検索を高速に実現でき、更に、プライバシが守ることができる。
また、着信回線を複数のダイヤルイン番号で共有する場合においても、検索結果のそれぞれにユニークなIDを付与し、検索結果の抽出をそのユニークなIDに基づき行わせることにより上記と同様の結果が得られる他に、ダイヤルイン番号の割り付け状況に関係なくダイヤルイン番号が取得できるため実際に使用する上での回線使用効率がよくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のメディア情報検索システムにおける着信番号を用いた利用者特定装置を実現するシステム構成を説明するために引用した図である。
【図2】 本発明のメディア情報検索サービス提供システムにおける着信番号を用いた利用者特定装置の内部構成を機能展開して示したブロック図である。
【図3】 本発明実施形態の動作を説明するために引用した、電話端末とメディア情報検索ポータルサイト間の動作シーケンスチャートである。
【図4】 本発明実施形態の動作を説明するために引用したウェブサーバの動作フローチャートである。
【図5】 本発明実施形態の動作を示すために引用した音声検索システムの動作フローチャートである。
【図6】 本発明実施形態の動作を説明するために引用したテーブル操作の概要を示す図である。
【図7】 本発明実施形態の動作を説明するために引用した電話端末の画面遷移を示す図である。
【図8】 本発明における他の実施形態の動作を説明するために引用した図であり、管理テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
【図9】 本発明における他の実施形態の動作を説明するために引用した図であり、ダイヤルイン番号毎の回線占有状態を時間軸上に示した図である。
【符号の説明】
1 電話端末
2 メディア情報検索ポータルサイト(着信番号設定通知手段、メディア情報検索結果回答手段、着信番号登録手段、着信番号通知手段、音声処理検索手段、メデイア情報登録手段、テーブル操作手段、検索結果回答手段、ID付与手段)
3 電話網
4 IP網(インターネット網)
5 着信回線
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、iモード(登録商標)やLモード(登録商標)等、インターネット接続可能な電話端末を用い、インターネット網サービスと電話網サービスとを融合させて音声や画像等による付加情報サービスを提供するメディア情報検索サービス提供システムに用いて好適な、メディア情報検索サービス提供システムにおける着信番号を用いた利用者特定装置及び方法、並びに利用者特定プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
上記したiモード(登録商標)等によるインターネット網を利用した画面表示サービスによれば、画面表示サービスセンタでは発信者ID(identification)をもらうことができるが、利用者を特定することはできない。
一方、電話網を利用した電話サービスでは、利用者が発信者番号の通知を許可した場合、着信時に電話網から発信者番号を受け取ることができ、この電話番号により利用者を特定することが可能となる。但し、プライバシの観点から利用者が発信者番号の通知を許可していない場合には利用できない。
【0003】
このため、上記した画面表示サービスと電話サービスとを組み合わせて新しいサービスを提供する場合、例えば、通常行なわれている着メロの検索ダウンロードサービスに、音声応答認識を用いて曲をヒットさせる検索サービス機能を付加した場合、両サービスセンタ間の連係をとるためには、画面表示サービスセンタで発信者番号を登録し、画面表示サービスセンタでは発信者IDと発信者番号を管理するデータベースを作成することになる。また、画面表示サービスセンタは、電話端末に発信者番号を強制的に送信するように指示する必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、電話を発信した相手を認識するには、発信者番号により提供する方法が広く利用されている。この方式では、電話番号の信頼性が高く一意性があることを利用して、電話番号からの発信者番号通知を受信して利用者を特定することになる。
しかしながらこの方式によれば、前もって利用者番号をデータベース等に登録しておく必要があり、そのための利用者による登録作業が必要になる。また、多数の発信者番号を登録する必要があり、運用時におけるデータベース検索のためのCPU負荷が大きく、検索回答を得るために時間を要する。更に、発信者番号が勝手に通知され、プライバシが守れないといった諸々の欠点を有していた。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、画面表示サービスと電話サービスとを組み合わせて新しいサービスを提供する場合において両者の連係をとるための利用者の特定に着信番号を用いることにより、電話端末の利用操作を容易とし、また、発信者番号ではなく着信番号で利用者を特定することにより、データベースの検索を高速に実現でき、更に、プライバシが守れる、メディア情報検索サービス提供システムにおける着信番号を用いた利用者特定装置及び方法、並びに利用者特定プログラムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために本発明は、インターネット接続可能な電話端末が電話網およびインターネット網を介して接続されたメディア情報検索サービス提供システムにおける着信番号を用いた利用者特定装置であって、前記電話端末から前記メディア情報検索のための電話サービス接続要求を受信したときに、前記電話端末に対し、複数ある着信回線の中から特定の一つを割付け、その着信番号を通知する着信番号設定通知手段と、前記電話端末から前記着信番号に基づく呼を受信したときに利用者を特定し、前記利用者の要求を音声認識して当該要求に応じたメディア情報検索を行い、その検索結果を回答するメディア情報検索結果回答手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、利用者の特定に着信番号を用いることにより、利用者番号を前もって登録する必要がないので、電話端末の利用操作が容易となり、また、利用者番号ではなく着信番号で利用者を特定するためにデータベースの検索を高速に実現でき、更に、プライバシが守れるメディア情報検索サービス提供システムにおける着信番号を用いた利用者特定装置を提供することができる。
【0007】
また、本発明において、前記着信番号設定通知手段は、着信回線管理テーブル上で空いている着信回線1回線を確保し、発信者テーブルの発信者IDに着信番号を登録する着信番号登録手段と、前記確保した着信回線の着信番号を電話サービス接続画面に埋め込み、前記接続要求のあった電話端末に送信する着信番号通知手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、着信番号通知手段が着信番号登録手段により確保した着信回線の電話番号を電話サービス接続画面に埋め込み送信するため、利用者は、その電話番号が埋め込まれたボタンをクリックするだけで音声検索システムとの接続を可能としたメディア情報検索サービス提供システムにおける着信番号を用いた利用者特定装置を提供することができる。
【0008】
また、本発明において、前記メディア情報検索回答手段は、前記メディア情報検索に必要な音声ガイダンスを生成し、当該音声ガイダンスに従い前記電話端末を介して発話される利用者の要求を認識して必要なメディア情報を検索する音声処理検索手段と、前記音声処理検索手段による検索結果を前記発信者テーブルの着信回線番号に対応する位置に登録するメディア情報登録手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、音声処理手段により音声認識された結果に基づき必要なメディア情報提供サービスを受けることができるメディア情報検索サービス提供システムにおける着信番号を用いた利用者特定装置を提供することができる。
【0009】
また、本発明において、前記電話端末から検索結果の閲覧要求を受信したときに、前記発信者IDに基づき前記発信者テーブルに登録された検索結果を抽出して検索結果の回答を行う検索結果回答手段と、前記発信者テーブルの発信者IDに対応する位置の情報を削除すると共に、前記着信管理テーブルの対応する着信回線番号を解放するテーブル操作手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、検索結果回答手段により、検索結果がウェブ画面である検索結果表示画面に引き渡され、当該検索結果表示画面を介して要求のあった電話端末に検索結果を返答でき、また、テーブル操作手段により解放された着信回線を他の電話端末に割り付けることができるメディア情報検索サービス提供システムにおける着信番号を用いた利用者特定装置を提供することができる。
【0010】
また、本発明において、前記着信番号を複数のダイヤルイン番号で共有し、かつ、同一ダイヤルイン番号で前記検索結果が複数あった場合に、前記検索結果のそれぞれにユニークなIDを付与し、前記検索結果の抽出を前記ユニークなIDに基づき行なわせるID付与手段を更に備えたことを特徴とする。
本発明によれば、同一ダイヤルイン番号で複数の検索結果があった場合、ID付与部がその検索結果にユニークなIDを設定し、電話端末利用者が検索結果画面を要求したときに、そのIDをキーに抽出することで着信回線の管理が不用となり、また、ダイヤルイン番号の割り付け状況に関係なくダイヤルイン番号が取得できるため、電話接続終了時に利用可能なメディア情報検索サービス提供システムにおける着信番号を用いた利用者特定装置を提供することができる。
【0011】
上記した課題を解決するために本発明は、インターネット接続可能な電話端末が電話網およびインターネット網を介して接続されたメディア情報検索サービス提供システムに用いられるメディア情報検索サービス提供システムにおける着信番号を用いた利用者特定方法であって、前記電話端末から前記メディア情報検索のための電話サービス接続要求を受信したときに、前記電話端末に対して複数ある着信回線の中から特定の一つを割付けてその着信番号を通知し、前記電話端末から前記着信番号に基づく呼を受信したときに、着信番号に基づいて利用者を特定することを特徴とする。
本発明によれば、利用者の特定に着信番号を用いることにより、利用者番号を前もって登録する必要がないので、電話端末の利用操作が容易となり、また、利用者番号ではなく着信番号で利用者を特定するためにデータベースの検索を高速に実現でき、更に、プライバシが守れる。
【0012】
上記した課題を解決するために本発明は、インターネット接続可能な電話端末が電話網およびインターネット網を介して接続されたメディア情報検索サービス提供システムにおける着信番号を用いた利用者特定装置に用いられる利用者特定プログラムであって、前記電話端末から前記メディア情報検索のための電話サービス接続要求を受信したときに、前記電話端末に対して複数ある着信回線の中から特定の一つを割付け、その着信番号を通知する着信番号設定通知ステップと、前記電話端末から前記着信番号に基づく呼を受信したときに、着信番号に基づいて利用者を特定し、利用者の要求を音声認識して当該要求に応じたメディア情報検索を行いその検索結果を回答するメディア情報検索結果回答ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、上記した利用者特定プログラムを、利用者特定装置を構成するサーバに実行させることにより、発信番号を前もって登録する必要がないので、電話端末の利用操作が容易となり、また、発信番号ではなく着信番号で利用者を特定するためにデータベースの検索を高速に実現でき、更に、プライバシが守れる。
【0013】
また、本発明は、前記着信番号設定通知ステップは、着信回線管理テーブル上で空いている着信回線1回線を確保し、発信者テーブルの発信者IDに着信番号を登録する着信番号登録ステップと、前記確保した着信回線の着信番号を電話サービス接続要求画面に埋め込み、前記接続要求のあった電話端末に送信する着信番号通知ステップとを含み、前記各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、上記した利用者特定プログラムを利用者特定装置を構成するサーバに実行させることにより、確保した着信回線の電話番号を電話サービス接続画面に埋め込み送信するため、利用者は、その電話番号が埋め込まれたボタンをクリックするだけで音声検索システムとの接続を可能とすることができる。
【0014】
また、本発明は、前記メディア情報検索回答ステップは、前記メディア情報検索に必要な音声ガイダンスを生成し、当該音声ガイダンスに従い前記電話端末を介して発話される利用者の要求を認識して必要なメディア情報を検索する音声処理検索ステップと、前記検索結果を前記発信者テーブルの着信回線番号に対応する位置に登録するメディア情報登録ステップとを含み、前記各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、上記した利用者特定プログラムを、利用者特定装置を構成するサーバに実行させることにより、音声認識された結果に基づき必要なメディア情報提供サービスを受けることができる。
【0015】
また、本発明において、前記電話端末から検索結果の閲覧要求を受信したときに、当該発信者IDに基づき前記発信者テーブルに登録された検索結果を抽出して検索結果の回答を行う検索結果回答ステップと、前記発信者テーブルの発信者IDに対応する位置の情報を削除すると共に、前記着信管理テーブルの対応する着信回線番号を解放するテーブル操作ステップとを更に含み、前記各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、上記した利用者特定プログラムを、利用者特定装置を構成するサーバに実行させることにより、検索結果がウェブ画面である検索結果表示画面に引き渡され、当該検索結果表示画面を介して要求のあった電話端末に検索結果を返答できる。
【0016】
また、本発明において、同一ダイヤルイン番号で前記検索結果が複数あった場合に、前記検索結果のそれぞれにユニークなIDを付与し、前記検索結果の抽出を前記ユニークなIDに基づき行なわせるID付与ステップをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、上記した利用者特定プログラムを、利用者特定装置を構成するサーバに実行させることにより、同一ダイヤルイン番号で複数の検索結果があった場合、その検索結果にユニークなIDを設定し、電話端末利用者が検索結果画面を要求したときに、そのIDをキーに抽出することで着信回線の管理が不用となり、また、ダイヤルイン番号の割り付け状況に関係なくダイヤルイン番号が取得できるため、電話接続終了時に利用が可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明のメディア情報検索システムにおける利用者特定装置を実現するシステム構成を説明するために引用した図である。
図1において、電話端末1は、例えば、iモード(登録商標)対応の携帯端末やLモード(登録商標)対応の電話端末等のインターネット接続可能な端末装置である。これらは、電話網3およびIP(Internet Protocol)網4を介してメディア情報検索ポータルサイト2(着信番号設定通知手段、メディア情報検索結果回答手段、着信番号登録手段、着信番号通知手段、音声処理検索手段、着信回線解放手段、検索結果回答手段、ID付与手段)に設置された各種サーバに接続される。
【0018】
音声や画像等各種メディア情報を検索提供するメディア情報検索ポータルサイト2は、音声統合サーバ21、音声応答サーバ22、音声認識サーバ23、ウェブサーバ24、データベース(DB)サーバ25で構成され、これらはLAN(Local Area Network)26経由で接続されている。
音声検索システム20は、音声統合サーバ21を核とし、複数ある着信回線5毎に音声応答サーバ22ならびに音声認識サーバ23が用意され、ここでは、音声統合サーバ21がこれら音声応答サーバ22および音声認識サーバ23の連係を制御し、音声認識の結果をDBサーバ25へ供給する。
【0019】
ウェブサーバ24は、ここでは、電話端末1の種類(iモード(登録商標)、Lモード(登録商標))に応じて設けられ、メディア情報検索のための各種画面を提供し、また、画面を介して得られる情報を取り込みDBサーバ25へ供給する。
DBサーバ25は、音声応答サーバ22ならびにウェブサーバ24によって共有され、音声応答サーバ22による電話網3を介した電話サービスと、ウェブサーバ24によるIP網4を介した画面表示サービスとを両サービス間の連係をとる。そのために、後述する着信管理テーブルおよび発信者テーブルが割り付けられる。
【0020】
図2は、本発明のメディア情報検索サービス提供システムにおける着信番号を用いた利用者特定装置の内部構成を機能展開して示したブロック図であり、具体的には、メディア情報検索ポータルサイト2の各種サーバのうち、本発明と関係する部分のみが示されている。
なお、後述するが、本発明の利用者特定装置は、メディア情報検索ポータルサイト2を構成する各種サーバに適宜分散して設置される。つまり、例えば利用者特定装置のうち一部の構成がウェブサーバ24等に置かれ、一部の構成がDBサーバ25等に置かれるようになっている。
以下に示すブロックは、具体的には、CPUならびにメモリを含む周辺LSIで構成され、CPUがメモリに記録されたプログラムを逐次読み出し実行することで、そのブロックが持つ機能を実現するものとする。
【0021】
本発明のメディア情報検索サービス提供システムにおける着信番号を用いた利用者特定装置は、通信インタフェース部201と、着信番号設定通知部202と、情報検索回答部203で構成される。
通信インタフェース部201は、複数の電話端末1と電話網3およびIP網4を介して接続するインタフェースを司る部分であり、IP網4に関してはTCP/IP(Transport Control Protocol/Internet Protocol)を実装するものとする。
着信番号設定通知部202は、電話端末1からメディア情報検索のための電話サービス接続要求を受信したときに、電話端末1に対し、複数ある着信回線5の中から特定の一つを割付け、その着信番号を通知する機能を持つ。
着信番号設定通知部202は、着信番号登録部221と、着信回線管理テーブル(TBL)222と、着信番号通知部223で構成される。
着信番号登録部221は、着信回線管理TBL222上で空いている着信回線5のうちの1回線を確保し、後述する発信者テーブル234の発信者IDに着信番号を登録する機能を持つ。また、着信番号通知部223は、確保した着信回線の着信番号を電話サービス接続画面に埋め込み、接続要求のあった電話端末1に送信する機能を持つ。
【0022】
なお、着信番号設定通知部202は、ID付与部224を内蔵してもよい。ID付与部224は、例えばm個のダイヤルイン番号がn本の着信回線5を共有し(n<m)、かつ、同一ダイヤルイン番号で検索結果が複数あった場合に、当該検索結果のそれぞれにユニークなIDを付与し、検索結果の抽出をユニークなIDに基づき行なわせるものである。詳細は後述する。
【0023】
一方、情報検索回答部203は、電話端末1から着信番号に基づく呼を受信したときに利用者を特定し、利用者の要求を音声認識して当該要求に応じたメディア情報検索を行い、その検索結果を回答する機能を持つ。
情報検索回答部203は、音声処理検索部231と、メデイア情報登録部232と、テーブル(TBL)操作部233と、検索結果回答部234と、発信者テーブル(TBL)239で構成される。
【0024】
音声処理部231は、メディア情報検索に必要な音声ガイダンスを生成し、当該音声ガイダンスに従い電話端末1を介して発話される利用者の要求を認識して必要なメディア情報を検索する機能を持つ。音声処理部231は、生成された音声ガイダンスを音声応答する音声ガイダンス生成部235と、利用者の発話要求を認識する音声認識部236と、音声認識された検索要求に基づきメディア情報インデックス238を検索するメディア情報検索部237で構成される。
メディア情報登録部232は、音声処理検索処理部231による検索結果を発信者TBL239の着信回線番号に対応する位置に登録する機能を持ち、TBL操作部233は、発信者テーブルの発信者IDに対応する位置の情報を削除すると共に、着信回線管理TBL222の対応する着信回線番号を解放する機能を持つ。
検索結果回答部234は、電話端末1から検索結果が要求されたときに、当該発信者IDに基づき発信者TBL239に登録された検索結果を抽出して検索結果の回答を行う機能を持つ。
【0025】
図3〜図7は、図1、図2に示す本発明実施形態の動作を説明するために引用した図であり、電話端末1とメディア情報検索ポータルサイト2間の動作シーケンス図(図3)、ウェブサーバ24の動作フローチャート(図4)、音声検索システム20の動作フローチャート(図5)、DBサーバ25によるテーブル操作の概要(図6)、電話端末1における画面遷移(図7)のそれぞれを示す。
以下、図3〜図7を参照しながら、図1、図2に示す本発明実施形態の動作について詳細に説明する。
【0026】
図3において、まず、利用者は、電話端末1を操作してウェブ接続を行い、メディア情報検索のための電話サービス接続画面の表示要求を発する(a)。
これを受信したウェブサーバ24では、DBサーバ25に対して空き着信番号検索の指示を発し(b)、DBサーバ25が着信回線管理TBL222をサーチすることにより空き回線を見つけ、そのうちの1回線を着信回線として割付け、着信回線管理TBL222の内容を更新する(c)。具体的には、着信番号登録部221が、図6(a)に示すように、着信回線管理TBL222を検索して割り付けた着信回線番号に相当する割付の有無フラグをON(済)設定する。
そして、着信番号通知部223により、要求のあった電話端末1に対し、通信インタフェース部21を介して割り付けられた着信回線番号が通知される(d)。この着信回線の通知は、電話サービス接続画面に埋め込むことにより行なわれる。図7にその画面構成の一例が示されている。
【0027】
次に、着信番号を電話サービス接続画面を介して受信した電話端末1では、音声検索ボタンをクリックすることにより指定回線への電話接続を行い、音声による検索をスタートさせる(e)。図7に示す例では、歌手名検索か曲名検索の一方を選択して検索スタートをクリックすることによって指定の電話番号への発信が行なわれ、図7に示されるようにシステム側と利用者(お客様)側で音声によるやりとりが開始される。
具体的には、音声ガイダンス生成部235により音声ガイダンスが出力され(f)、また、音声認識部236で利用者が発話する内容を音声認識して取り込み(g)、その認識内容を利用者側に確認させることにより(h、i)、その認識結果がDBサーバ25に登録され、検索指示が発せられる(j)。DBサーバ25では、メディア情報検索部237によるメディア情報インデックスの検索を開始し、電話端末1は一旦回線を切断する(k)。
【0028】
次に、電話端末1は、ウェブサーバ24に再接続を行って検索結果の閲覧を要求する(l)。図7に示す検索結果表示ボタンのクリックがこの検索結果の閲覧要求に相当する。
これを受けたウェブサーバ24では、DBサーバ25に対して発信者TBL239の検索を指示する(m)。同時に、DBサーバ25では、発信者TBL239の発信者IDに該当する検索結果情報を通知し(n)、この情報を発信者TBL239のサービス結果フィールドに反映させる。検索結果回答部234は、この内容に基づき、ウェブサーバ24経由で要求のあった電話端末1に検索結果表示を行う(o)。
【0029】
図6(b)に電話サービス結果報告前の状態と電話サービス結果報告後の状態が示されている。ここでは、着信回線番号“0003”が割り付けられた発信者ID“1002”の利用者に検索結果情報“X”が提供される。
なお、ウェブサーバ24では検索結果を電話端末1に送信してDBサーバ25に制御を移し、DBサーバ25では、発信者テーブルの発信者IDに対応する位置の情報を削除すると共に、前記着信管理テーブルの対応する着信回線番号を解放する(p)。
【0030】
次に、図4、図5を用いて、音声検索システム20の動作について説明する。全体的な動作については上記したとおりであり、ウェブサーバ24は、利用者からのメディア情報検索のための電話サービス接続画面の表示要求に基づいて起動され、まず、電話サービス接続画面を生成出力し、電話サービスの接続が要求されることにより音声応答サーバ22が動作する。
そして、音声やPBX信号により指示した情報がウェブサーバ24に通知され、一通り、音声による検索条件をやりとりした後、電話が切断されることにより再度電話サービス接続画面に戻り、ウェブサーバ24はその電話サービス接続画面に検索結果を表示する。
【0031】
図4において、ウェブサーバ24は、電話サービス接続画面が要求されたとき(ステップS401)、着信回線管理TBL212上で空いている1回線を確保し、発信者TBL239の発信者ID該当フィールドにその着信回線番号を登録する(ステップS402)。そして、着信番号通知223で確保した着信回線の番号を先の電話サービス接続画面に埋め込んで要求のあった電話端末1に送信する(ステップS403)。
【0032】
一方、電話サービス終了後、検索結果画面表示を要求されたとき(ステップS411)、発信者TBL239の発信者IDから電話サービスの結果を応答すると同時に、発信者TBL239の該当発信者IDから着信回線番号を削除し、着信回線管理TBL222上で確保した回線を開放する(ステップS412、S413)。なお、検索結果の回答は検索結果回答部234が、着信回線の解放は、TBL操作部233が行う。
【0033】
図5において、電話サービス接続画面で電話接続が要求されると、音声検索システム20の確保された着信回線に着信がある(ステップS501)。音声検索システム20では、発信者TBL239の着信回線番号から利用者を特定し(ステップS502)、利用者に対応したサービスを行う。
すなわち、音声ガイダンス生成部235により、図7に示す音声ガイダンスが生成され(ステップS503)、このガイダンスに従い利用者が検索条件(歌手名あるいは曲名等)を発話すると音声認識部236で音声認識処理がなされ(ステップS504、S505)、利用者の承認を得てメディア情報検索部237によるメディア情報インデックス238の検索を指示する(ステップS506)。
【0034】
なお、DBサーバ25によるメディア情報検索の結果は、発信者TBL239の該当発信者IDフィールドに登録される(ステップS507)。ここで、電話回線が切断される(ステップS508)。また、発信者TBL239に登録された検索結果は、再度ウェブ接続要求があって、検索結果画面が要求されたときにウェブサーバ24により要求のあった電話端末1に表示されることは上記した通りである。
【0035】
なお、上記した実施形態は、電話端末1に1対1に対応した着信番号を割付け、利用者を特定する方法について述べた。次に、代表番号のように、着信番号を共有する場合における利用者の特定の仕方について補足する。
例えば、m個のダイヤルイン番号がn本の着信回線5を共有し(n<m)、かつ、同一ダイヤルイン番号で検索結果が複数あった場合、検索結果のそれぞれにユニークなIDを付与し、検索結果の抽出をそのユニークなIDに基づき行なわせる。このときのID付与は、着信番号設定通知部202に設けられるID付与部224が行う。
【0036】
図8に、そのときに用いる管理TBLの内容が、図9にそのときのダイヤルイン番号毎の回線占有状態を時間軸上に示した。
ここでは、着信回線5を3回線(回線#1、回線#2、回線#3)とし、電話番号は6個のダイヤルイン番号(0001、0002、0003、0004、0005、0006)とし、かつ、7人のサービス接続者がほぼ同時にそれぞれのダイヤルイン番号で電話接続を行うものとして説明する。
図8に示す管理TBLにより、ダイヤルイン番号“0001”は、AさんおよびGさんが共有した場合を想定し、この場合、認識結果に個別にIDを付すことにより着信回線の管理は不要となる。すなわち、同一ダイヤルイン番号で複数の検索結果があった場合は、そのIDをユニークに設定し、電話端末利用者が検索結果画面を要求したときに、そのIDをキーに抽出することで着信回線の管理は不要となる。
【0037】
なお、着信回線の管理を要する場合、Gさんは図9(a)に示されるように、論理的にどこかのダイヤルイン番号が解放(管理TBLの内容がクリア)されて、はじめて新たなダイヤルイン番号が取得できるため、実際の回線使用効率は悪い。ここでは、Aさんがダイヤルイン番号を解放した後、Gさんにダイヤルイン番号を割り付けるため、Dさんが電話接続終了してからGさんが電話接続を開始するまで回線#1は利用することができない。
これに対し、IDを付すことによって着信回線の管理を不要とした場合、図9(b)に示されるように、Gさんは、ダイヤルイン番号の割り付け状況に関係なくダイヤルイン番号が取得できるため、実際の回線使用効率がよい。ここでは、GさんにAさんと同じダイヤルイン番号を割り付けているため、Dさんが電話接続終了するとGさんは電話接続を開始できる。
【0038】
以上説明のように本発明は、着信番号により利用者を特定するもので、ウェブ画面表示時に複数ある着信番号から空着信番号を検索して設定通知し、音声検索システム20に対し利用者が設定された着信番号でアクセスすることにより、その着信番号から発信者IDを選択して結果を格納し、更に、利用者がウェブ画面で検索結果を要求することにより、ウェブサーバ24がその検索結果を出力することで利用者番号の通知を不要とするものである。また、着信回線を共有する場合は、検索結果にユニークなIDを付すことにより、着信回線の管理を不用とし、かつ回線使用効率を向上させることもできる。
【0039】
なお、上記した実施形態によれば、画面表示サービスと電話サービスとを組み合わせて新しいサービスを提供する例として、着メロの検索サービスに付加価値をつけた例のみ示したが、他に、映画等の画像情報検索サービス等、メディアの種類は問わない。また、電話端末1として、iモード(登録商標)やLモード(登録商標)対応の機種についてのみ示したが、他のキャリア事業者が提供するこの種サービスが提供可能なモデルであればその種類を問わない。
【0040】
また、メディア情報検索ポータルサイト2における各種サーバが持つ通信インタフェース部201、着信番号設定通知部202、情報検索回答部203、着信番号登録部221、着信回線管理TBL222、着信番号通知部223、ID付与部224、音声処理検索部231、メディア情報登録部232、TBL操作部233、検索結果回答部234、発信者TBL239、音声ガイダンス生成部235、音声認識部236、メディア情報検索部237のそれぞれで実行される手順をコンピュータ読取り可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、本発明のメディア情報検索システムなおける利用者特定装置が実現されるものとする。ここでいうコンピュータシステムとは、OSや周辺機器等のハードウアを含むものである。
【0041】
更に、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読取り可能な記録媒体」とは、ROMの他に、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のシステムやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
【0042】
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【0043】
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【0044】
【発明の効果】
以上説明のように本発明によれば、電話網およびインターネット網を介して接続されたメディア情報検索サービス提供システムからサービスを受ける際に、利用者の特定に着信番号を用いることにより、利用者番号を前もって登録する必要がないので、電話端末の利用操作が容易となり、また、利用者番号ではなく着信番号で利用者を特定するためにデータベースの検索を高速に実現でき、更に、プライバシが守ることができる。
また、着信回線を複数のダイヤルイン番号で共有する場合においても、検索結果のそれぞれにユニークなIDを付与し、検索結果の抽出をそのユニークなIDに基づき行わせることにより上記と同様の結果が得られる他に、ダイヤルイン番号の割り付け状況に関係なくダイヤルイン番号が取得できるため実際に使用する上での回線使用効率がよくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のメディア情報検索システムにおける着信番号を用いた利用者特定装置を実現するシステム構成を説明するために引用した図である。
【図2】 本発明のメディア情報検索サービス提供システムにおける着信番号を用いた利用者特定装置の内部構成を機能展開して示したブロック図である。
【図3】 本発明実施形態の動作を説明するために引用した、電話端末とメディア情報検索ポータルサイト間の動作シーケンスチャートである。
【図4】 本発明実施形態の動作を説明するために引用したウェブサーバの動作フローチャートである。
【図5】 本発明実施形態の動作を示すために引用した音声検索システムの動作フローチャートである。
【図6】 本発明実施形態の動作を説明するために引用したテーブル操作の概要を示す図である。
【図7】 本発明実施形態の動作を説明するために引用した電話端末の画面遷移を示す図である。
【図8】 本発明における他の実施形態の動作を説明するために引用した図であり、管理テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
【図9】 本発明における他の実施形態の動作を説明するために引用した図であり、ダイヤルイン番号毎の回線占有状態を時間軸上に示した図である。
【符号の説明】
1 電話端末
2 メディア情報検索ポータルサイト(着信番号設定通知手段、メディア情報検索結果回答手段、着信番号登録手段、着信番号通知手段、音声処理検索手段、メデイア情報登録手段、テーブル操作手段、検索結果回答手段、ID付与手段)
3 電話網
4 IP網(インターネット網)
5 着信回線
Claims (11)
- インターネット接続可能な電話端末が電話網およびインターネット網を介して接続されたメディア情報検索サービス提供システムにおける着信番号を用いた利用者特定装置であって、
前記電話端末から前記メディア情報検索のための電話サービス接続要求を受信したときに、前記電話端末に対し、複数ある着信回線の中から特定の一つを割付け、その着信番号を通知する着信番号設定通知手段と、
前記電話端末から前記着信番号に基づく呼を受信したときに利用者を特定し、前記利用者の要求を音声認識して当該要求に応じたメディア情報検索を行い、その検索結果を回答するメディア情報検索結果回答手段と
を備えたことを特徴とするメディア情報検索サービス提供システムにおける着信番号を用いた利用者特定装置。 - 前記着信番号設定通知手段は、
着信回線管理テーブル上で空いている着信回線1回線を確保し、発信者テーブルの発信者IDに着信番号を登録する着信番号登録手段と、
前記確保した着信回線の着信番号を電話サービス接続要求画面に埋め込み、前記接続要求のあった電話端末に送信する着信番号通知手段と
を備えたことを特徴とする請求項1に記載のメディア情報検索サービス提供システムにおける着信番号を用いた利用者特定装置。 - 前記メディア情報検索回答手段は、
前記メディア情報検索に必要な音声ガイダンスを生成し、当該音声ガイダンスに従い前記電話端末を介して発話される利用者の要求を認識して必要なメディア情報を検索する音声処理検索手段と、
前記音声処理検索手段による検索結果を前記発信者テーブルの着信回線番号に対応する位置に登録するメディア情報登録手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のメディア情報検索サービス提供システムにおける着信番号を用いた利用者特定装置。 - 前記電話端末から検索結果の閲覧要求を受信したときに、前記発信者IDに基づき前記発信者テーブルに登録された検索結果を抽出して検索結果の回答を行う検索結果回答手段と、
前記発信者テーブルの発信者IDに対応する位置の情報を削除すると共に、前記着信回線管理テーブルの対応する着信回線番号を解放するテーブル操作手段とを備えたことを特徴とする請求項3に記載のメディア情報検索サービス提供システムにおける着信番号を用いた利用者特定装置。 - 前記着信番号を複数のダイヤルイン番号で共有し、かつ、同一ダイヤルイン番号で前記検索結果が複数あった場合に、前記検索結果のそれぞれにユニークなIDを付与し、前記検索結果の抽出を前記ユニークなIDに基づき行なわせるID付与手段を更に備えたことを特徴とする請求項4に記載のメディア情報検索サービス提供システムにおける着信番号を用いた利用者特定装置。
- インターネット接続可能な電話端末が電話網およびインターネット網を介して接続されたメディア情報検索サービス提供システムに用いられるメディア情報検索サービス提供システムにおける着信番号を用いた利用者特定方法であって、
前記電話端末から前記メディア情報検索のための電話サービス接続要求を受信したときに、前記電話端末に対して複数ある着信回線の中から特定の一つを割付けてその着信番号を通知し、
前記電話端末から前記着信番号に基づく呼を受信したときに、着信番号に基づいて利用者を特定することを特徴とするメディア情報検索サービス提供システムにおける着信番号を用いた利用者特定方法。 - インターネット接続可能な電話端末が電話網およびインターネット網を介して接続されたメディア情報検索サービス提供システムにおける着信番号を用いた利用者特定装置に用いられる利用者特定プログラムであって、
前記電話端末から前記メディア情報検索のための電話サービス接続要求を受信したときに、前記電話端末に対して複数ある着信回線の中から特定の一つを割付け、その着信番号を通知する着信番号設定通知ステップと、
前記電話端末から前記着信番号に基づく呼を受信したときに、着信番号に基づいて利用者を特定し、利用者の要求を音声認識して当該要求に応じたメディア情報検索を行いその検索結果を回答するメディア情報検索結果回答ステップと
をコンピュータに実行させる利用者特定プログラム。 - 前記着信番号設定通知ステップは、
着信回線管理テーブル上で空いている着信回線1回線を確保し、発信者テーブルの発信者IDに着信番号を登録する着信番号登録ステップと、
前記確保した着信回線の着信番号を電話サービス接続要求画面に埋め込み、前記接続要求のあった電話端末に送信する着信番号通知ステップとを含み、前記各ステップをコンピュータに実行させる請求項7に記載の利用者特定プログラム。 - 前記メディア情報検索回答ステップは、
前記メディア情報検索に必要な音声ガイダンスを生成し、当該音声ガイダンスに従い前記電話端末を介して発話される利用者の要求を認識して必要なメディア情報を検索する音声処理検索ステップと、
前記検索結果を前記発信者テーブルの着信回線番号に対応する位置に登録するメディア情報登録ステップとを含み、前記各ステップをコンピュータに実行させる請求項7又は8に記載の利用者特定プログラム。 - 前記電話端末から検索結果の閲覧要求を受信したときに、当該発信者IDに基づき前記発信者テーブルに登録された検索結果を抽出して検索結果の回答を行う検索結果回答ステップと、
前記発信者テーブルの発信者IDに対応する位置の情報を削除すると共に、前記着信回線管理テーブルの対応する着信回線番号を解放するテーブル操作ステップとを更に含み、前記各ステップをコンピュータに実行させる請求項9に記載の利用者特定プログラム。 - 同一ダイヤルイン番号で前記検索結果が複数あった場合に、前記検索結果のそれぞれにユニークなIDを付与し、前記検索結果の抽出を前記ユニークなIDに基づき行なわせるID付与ステップをコンピュータに実行させる請求項10に記載の利用者特定プログラム。
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