JP3647995B2 - 永久磁石用粉末並びにその製造方法および該粉末を用いた異方性永久磁石 - Google Patents

永久磁石用粉末並びにその製造方法および該粉末を用いた異方性永久磁石 Download PDF

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    • H01F1/0306Metals or alloys, e.g. LAVES phase alloys of the MgCu2-type

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、モーター、スピーカー、アクチュエーターなどに用いられるボンド永久磁石材料に関するものであり、同一組織内にSm2Fe17Xに代表される硬質磁性相と、FeまたはFe−Co合金などの軟磁性相との複合構造を有する交換スプリング磁石を対象とし、高い磁化と高い保磁力をバランスよく備えた新規な永久磁石用粉末並びにその製造方法および該粉末を用いた異方性永久磁石に関する。
【0002】
【従来の技術】
交換スプリング磁石とは、上記両相間の強い交換結合力により単一の硬質磁性材料のように振る舞うが、同時に減磁曲線の第二象限で磁化が外部磁界の変化に対して可逆的にスプリングバックする特異な挙動を示すものであり、その効果を最適に利用する用途について近年注目を集めている。
【0003】
磁石用合金内部に軟磁性相を共存させる方法の提案には大別して二通りある。第一の区分に属する方法は、調整された組成の合金溶湯からスタートして、冷却凝固時あるいはその後の熱処理時に分相析出させるものであり、Nd−Fe−B系においてはFeの量を過剰にして溶製、凝固、熱処理し、Fe3B 相(軟磁性相)とNd2Fe14B 相(硬質磁性層)の微結晶集合体を得る特開平5−135928号公報に記載の方法、あるいはSm−Fe−N系において同様にFeの量を過剰にして溶製、凝固、熱処理し、Fe相(軟磁性相)とSm2Fe17X相(硬質磁性層)をそれぞれ0.5μm以下の結晶粒径として共存させる特開平6−330252号公報に記載の方法など多くの提案がある。しかし、これらの方法によって得られる合金は等方性磁石合金にしかなり得ず、将来の新規用途に対して特性的に限界があること、また、合金の溶解と急冷凝固のための高額・大規模な設備を必要とすることなどの不利な点がある。
【0004】
第二の区分に属する方法は、針状鉄粉を母体とし、その表面部分を化学処理と熱処理により硬質磁性相に変化させるものであり、特開平7−272913号公報には、針状鉄粉の表面に、リン酸アルミニウム被覆層、希土類拡散層または希土類・鉄・ホウ素拡散層または希土類・ホウ素・窒素拡散層、リン酸アルミニウム被覆層を順次有する永久磁石原料が開示され、その製法として、FeOOH((ゲータイト)針状結晶をリン酸アルミニウムで被覆した状態において水素雰囲気中で300〜500℃に加熱してFeOOHをFe(針状鉄粉)に還元する工程、希土類または希土類とホウ素の存在下においてアルゴン雰囲気中で650〜1000℃に加熱して希土類または希土類とホウ素をリン酸アルミニウム被覆針状鉄粉表面に拡散させる工程、窒素雰囲気中において500〜300℃に加熱して窒素を表層に拡散させる工程、およびアルゴン雰囲気中で300〜500℃に加熱して再びリン酸アルミニウムで被覆する工程が開示されている。この方法においては、リン酸アルミニウムの二重被覆による酸化防止効果と磁壁としての作用により、磁気特性が向上するとされるが、安定して優れた磁気特性を得ることはできない。というのは、Smの蒸着・拡散において、Smの強い還元力によりリン酸アルミニウムが分解・還元されてAlが鉄粉中に侵入し、またSmは酸化されてSm−Fe−N系の硬質磁性相が形成されにくく、磁気特性を損なうからであると考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、特に上記第二の区分に属する方法による交換スプリング磁石の改良に関するものであり、針状鉄微粒子の表面に均一に硬質磁性層を拡散・形成することにより、安定して優れた磁気特性を有する永久磁石用粉末並びにその製造方法および該粉末を用いた異方性永久磁石を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の永久磁石用粉末は、母体がFeまたはFeにCoを含む合金の針状微粒子であって、該針状微粒子の表面にFe、SmおよびNを含む硬質磁性層と、該硬質磁性層の外側に希土類元素の酸化物からなる隔離層を備えてなることを特徴としている。このような隔離層を有することにより、各針状微粒子をセパレートし、針状微粒子同士の接着・粒成長を抑制し、アスペクト比の低下が抑えられる。その結果、形状異方性の優れた永久磁石を得ることができる。
【0007】
また、本発明の永久磁石用粉末は、そのような針状Fe微粒子の表面に硬質磁性層を有し、その硬質磁性層の外側に隔離層を備えた針状微粒子から構成される粒径10〜100μmの焼結体粉末からなることを特徴としている。そして、そのような隔離層を有することにより、焼結時に鉄相同士の結合が抑えられ、分散性のよい高密度の焼結体を得ることができる。
【0008】
さらに、隔離層をZn、Sn、Pbの1種または2種以上の金属で被覆すれば、Smとこれら低融点金属との間で金属間化合物が形成され、保磁力が大幅に向上する。
【0009】
【発明の実施の形態】
すなわち、本発明は、母体がFeまたはFeにCoを含む合金の針状微粒子であって、該針状微粒子の表面にFe、SmおよびNを含む硬質磁性層と、該硬質磁性層の外側に希土類元素の酸化物からなる隔離層を備えてなる永久磁石用粉末を第一の発明としている。希土類元素としては、Nd、La、Ce、Pr、SmおよびYの一種または二種以上からなるものを用いることができる。
【0010】
また、母体がFeまたはFeにCoを含む合金の針状微粒子であって、該針状微粒子の表面にFe、SmおよびNを含む硬質磁性層と、該硬質磁性層の外側に希土類元素の酸化物からなる隔離層を備えた針状微粒子から構成される粒径10〜100μmの焼結体粉末からなる永久磁石用粉末を第二の発明とする。
【0011】
また、上記第一の発明において、隔離層をZn、Sn、Pbの1種または2種以上の金属で被覆してなる永久磁石用粉末を第三の発明とする。
【0012】
上記のような永久磁石用粉末を製造するために、長軸0.1〜3μm、短軸0.03〜0.4μmの大きさの針状Fe微粒子またはFeにCoを含む針状Fe−Co合金微粒子の表面を湿式析出法により希土元素の水酸化物で被覆し、濾過・乾燥した後、水素ガスもしく不活性ガスまたは両者の混合ガス雰囲気中で熱処理し、得られた希土類元素の酸化物で被覆された針状Fe微粒子または針状Fe−Co合金微粒子に真空中において500〜1000℃でSmを被覆し、さらに熱処理を行って上記針状Fe微粒子または針状Fe−Co合金微粒子の表面にFeおよびSmを含む化合物層を形成し、次いで、窒素含有ガス中で窒化処理を施すことを特徴とする永久磁石用粉末の製造方法を第四の発明とする。
【0013】
別の製造方法として、長軸0.1〜3μm、短軸0.03〜0.4μmの大きさのα−FeOOH針状微粒子または該α−FeOOH微粒子にCoをドープしたα−FeOOH針状微粒子の表面を湿式析出法により希土類元素の水酸化物で被覆し、濾過・乾燥した後、水素ガス含有雰囲気中で熱処理し、得られた希土類元素の酸化物で被覆された針状Fe微粒子または針状Fe−Co微粒子に真空中において500〜1000℃でSmを被覆し、さらに熱処理を行って上記針状Fe微粒子または針状Fe−Co合金微粒子の表面にFeおよびSmを含む化合物層を形成し、次いで、窒素含有ガス中で窒化処理を施すことを特徴とする永久磁石用粉末の製造方法を第五の発明とする。
【0014】
さらに別の製造方法として、長軸0.1〜3μm、短軸0.03〜0.4μmの大きさの針状Fe微粒子またはFeにCoを含む針状Fe−Co合金微粒子の表面を湿式析出法により希土類元素の水酸化物で被覆し、濾過・乾燥した後、水素ガスもしくは不活性ガスまたは両者の混合ガス雰囲気中で熱処理し、得られた希土類元素の酸化物で被覆された針状Fe微粒子または針状Fe−Co合金微粒子に真空中において500〜1000℃でSmを被覆し、さらに熱処理を行って上記針状Fe微粒子または針状Fe−Co合金微粒子の表面にFeおよびSmを含む化合物層を形成し、次いで、該針状微粒子を磁場中で圧縮成型した後700〜1000℃で焼結し、その後粒径10〜100μmに粉砕し、さらに、窒素含有ガス中で窒化処理を施すことを特徴とする永久磁石用粉末の製造方法を第六の発明とする。
【0015】
さらに別の製造方法として、長軸0.1〜3μm、短軸0.03〜0.4μmの大きさのα−FeOOH針状微粒子または該α−FeOOH微粒子にCoをドープしたα−FeOOH針状微粒子の表面を湿式析出法により希土類元素の水酸化物で被覆し、濾過・乾燥した後、水素ガス含有雰囲気中で熱処理し、得られた希土類元素の酸化物で被覆された針状Fe微粒子または針状Fe−Co微粒子に真空中において500〜1000℃でSmを被覆し、さらに熱処理を行って上記針状Fe微粒子または針状Fe−Co合金微粒子の表面にFeおよびSmを含む化合物層を形成し、次いで、該針状微粒子を磁場中で圧縮成型した後700〜1000℃で焼結し、その後粒径10〜100μmに粉砕し、さらに、窒素含有ガス中で窒化処理を施すことを特徴とする永久磁石用粉末の製造方法を第七の発明とする。
【0016】
そして、上記第四または第五の発明において、窒化処理に引き続きZn、Sn、Pbの1種または2種以上の金属で表面を被覆する処理を行うことを特徴とする永久磁石用粉末の製造方法を第八の発明とする。
【0017】
また、上記した永久磁石用粉末を用いた永久磁石として、母体がFeまたはFeにCoを含む合金の針状微粒子であって、該針状微粒子の表面にFe、SmおよびNを含む硬質磁性層と、該硬質磁性層の外側に希土類元素の酸化物からなる隔離層を備えてなる永久磁石用粉末を樹脂と混練し、磁場中で加熱圧縮成型することにより得られる異方性永久磁石を第九の発明とする。
【0018】
さらに別の永久磁石として、母体がFeまたはFeにCoを含む合金の針状微粒子であって、該針状微粒子の表面にFe、SmおよびNを含む硬質磁性層と、該硬質磁性層の外側に希土類元素の酸化物からなる隔離層を備えた針状微粒子から構成される粒径10〜100μmの焼結体粉末からなる永久磁石用粉末を樹脂と混練し、磁場中で加熱圧縮成型することにより得られる異方性永久磁石を第十の発明とする。
【0019】
さらに別の永久磁石として、母体がFeまたはFeにCoを含む合金の針状微粒子であって、該針状微粒子の表面にFe、SmおよびNを含む硬質磁性層と、該硬質磁性層の外側に希土類元素の酸化物からなる隔離層を備え、該隔離層をZn、Sn、Pbの1種または2種以上の金属で被覆してなる永久磁石用粉末を樹脂と混練し、磁場中で加熱圧縮成型することにより得られる異方性永久磁石を第十一の発明とする。
【0020】
さらに別の永久磁石として、母体がFeまたはFeにCoを含む合金の針状微粒子であって、該針状微粒子の表面にFe、SmおよびNを含む硬質磁性層と、該硬質磁性層の外側に希土類元素の酸化物からなる隔離層を備え、該隔離層をZn、Sn、Pbの1種または2種以上の金属で被覆してなる永久磁石用粉末を、該金属をバインダーとして加熱・圧縮成型することにより得られる異方性永久磁石を第十二の発明とする。
【0021】
本発明において、FeまたはFe−Co合金の針状微粒子の長軸は0.1〜3μmとし、短軸は0.03〜0.4μmとし、形状異方性を発現するために、アスペクト比を2以上とするのが好ましい。しかし、アスペクト比が15を超えると双晶が発生し、微粒子の流動性が悪く、取り扱いが難しくなる。短軸が0.03μm未満では、後続のFe−Sm化合物層形成において、Sm拡散層の厚みの制御が難しく、安定した磁気特性が得られない。一方、短軸が0.4μmを超えると、拡散後に残るFe(ソフト相)の厚みが大きすぎ、磁気特性が劣化する。この針状Fe微粒子の製造方法としては、FeOOHを原料とする還元法、電解析出法等を挙げることができる。
【0022】
隔離層を構成する元素としては、希土類元素またはCaOが好ましいが、希土類元素の中では、密着性の点からPrまたはNdを好適に用いることができる。隔離層の目的は、上記したように針状微粒子同士をセパレートし、アスペクト比の低下を抑えることにある。かかる隔離層の目的を達成するために、隔離層構成元素は硬質磁性層の構成元素より酸素親和力が大きいことが好ましい。また、熱処理工程中における剥離を防止するため、隔離層は高い密着性を有することが好ましい。
【0023】
また、一定厚さの希土類元素の酸化物の隔離層でFeまたはFe−Co合金の針状微粒子を全面的に覆い尽くすのではなく、微粒子状の希土類元素の酸化物でポーラスな隔離層を形成することが重要であり、これによりSmの蒸着が均一に進行し、FeまたはFe−Co合金の針状微粒子上に一様に硬質磁性層が形成されるのである。
【0024】
また、隔離層の形成方法として、FeOOH針状微粒子、針状Fe微粒子又はFe−Co針状微粒子の懸濁液に希土類元素の塩を添加し、さらにNH4 OH等を添加して溶液をアルカリ性にし、上記針状微粒子表面に希土類元素の水酸化物を析出させて被覆することができる。この湿式析出法としては、正添加・逆添加・同時添加・ガス沈殿法・水熱処理法・共沈法等の公知の方法を採用することができる。なお、溶液をアルカリにする際にKOHおよびNaOHを添加するのは、KまたはNaの塩が針状Fe微粒子に残留し、磁石の耐食性を劣化するので好ましくない。得られた水酸化物層は、引き続く熱処理において分解し、ポーラスな酸化物層に変化する。
【0025】
針状Fe微粒子またはFe−Co針状微粒子の表面に形成するFe−Smの化合物層の厚みは、両側の和で0.01〜0.1μm、好ましくは0.02〜0.08μm、さらに0.02〜0.05μmがより好ましい。というのは、鉄微粒子が短軸方向で0.2μmを超えると、磁壁が安定して存在し、著しく保磁力を低下させるからである。
【0026】
窒化処理は前記Fe−Sm化合物層にNを導入し、Sm2Fe17X(X=約3)に代表される硬質磁性層を形成させるものであり、窒素ガス、アンモニアガス、またはこれらに水素ガスを添加したN含有雰囲気中で400〜600℃で熱処理することにより行われる。
【0027】
また、隔離層をZn、Sn、Pbの1種または2種以上の金属で被覆した場合、硬質磁性層のSmとこれら低融点金属との金属間化合物が生成し、保磁力が大幅に向上する。しかし、Zn、Sn、Pb等の低融点金属は非磁性であるため、低融点金属の被覆の厚さが0.3μmを超えると、磁化の値が著しく低下する。一方、低融点金属の被覆の厚さが0.01μm未満であると、保磁力改善効果は得られない。
【0028】
また、第二の発明である焼結体粉末からなる永久磁石用粉末を第六の発明になる製造方法で得る場合、焼結温度が700℃未満の場合、密度が上がらず、一方、1000℃を超えると粒子の粗大化が起こり、磁気特性が低下する。焼結した針状微粒子を粉砕して焼結体粉末を得るには、粒径10〜100μmに粉砕するのが好ましい。というのは、10μm未満では高い配向が得られにくく、また100μmを超えると、圧粉密度が低下するからである。
【0029】
【実施例】
以下に、本発明の実施例として、スタート原料に基づいて磁石成形体を得るまでの各工程を順に説明する。
【0030】
1.低温成形による磁石の製造
A.原料の準備から亜鉛被覆層の形成までの工程
(1)スタート原料
針状Fe微粒子を磁石用粉末の母体とする場合には、チタン工業株式会社製のタロックス合成酸化鉄黄色系統LL−XLO、長軸平均0.7μm、短軸平均0.07μmの微細な針状α−FeOOH微粒子または水銀陰極による鉄塩溶液の電解によって得られた(米国特許2239144号参照)長軸0.5〜1.0μm、短軸約0.03μmの微細な針状電解析出Fe微粒子を原料として用いた。また、針状Fe−Co合金微粒子を磁石用粉末の母体とする場合は、原子比でFe/Co=70/30となる硫酸第一鉄と硫酸コバルトの混合水溶液に室温でアンモニア水を添加してFeイオンとCoイオンを(Fe0.7 Co0.3)(OH )2の形で共沈させ、これを溶液中で70℃で空気酸化して(Fe0.7Co0.3)OOHの針状微粒子とし、濾過・乾燥してスタート原料とした。この原料針状微粒子の模式図を図1(a)に示す。また、以下に説明する各処理内容を図2にフロー図として示す。
【0031】
(2)R(OH)3 被覆処理
以下、α−FeOOH針状微粒子をスタート原料とした場合について述べる。純水1500mlに、上記α−FeOOH針状微粒子75gを投入し、充分に撹拌を行い懸濁液を得た。その後、その懸濁液に、ミッシュメタル(Mm )用原料酸化物(La、Ce、Pr、Ndの混合酸化物)の硝酸水溶液(濃度0.25mol/l)またはNd(NO33水溶液(濃度0.25mol/l)を所定の量だけ投入し、均一に混合されるまで、さらに1時間撹拌した。その後、撹拌を続けながらこの懸濁液にアンモニア水を投入し、さらに2時間撹拌することによってpHをアルカリ側(pH=約9)に調整した。その結果、α−FeOOH針状微粒子の表面にMm(OH)3またはNd(OH)3(以下R(OH)3と記す)が析出し、被覆処理が完了した。被覆処理を施されたα−FeOOH針状微粒子の模式図を図1(b)に示す。
【0032】
(3)熱処理(還元処理)
以上のようにして得られたR(OH)3 を被覆したα−FeOOH針状微粒子を、濾過・乾燥させ、得られた乾燥ケーキを解砕して還元処理用の原料を得、その原料を真空回転熱処理炉に装入し、水素ガスを毎分3リッターの割合で通入しながら、500℃で1時間の還元処理を行い、R23の微粒子を被覆した針状Fe微粒子を得た。この場合、R23の被覆をより均一に行うために、還元処理を行う前に原料微粒子を大気中で熱処理をしてもよい。R23の微粒子を被覆した針状Fe微粒子の模式図を図1(c)に示す。なお、本実施例においては、スタート原料としてα−FeOOH針状微粒子を用いたので、希土類元素の酸化物で被覆された針状Fe微粒子を得るためには、熱処理時の雰囲気は水素ガスを含有するガスを使用するが、針状Fe微粒子をスタート原料とする場合は、必ずしも水素ガス含有雰囲気とする必要はなく、窒素、Ar等の不活性ガスを雰囲気ガスとして採用することもできる。
【0033】
(4)SmとFeの化合物の形成
上記工程に引き続き、真空回転熱処理炉内にArガスを導入し、炉内に所定量のSm粉末を装入した。その後、炉内を真空にし、同炉を回転させながら、800℃で1時間の熱処理を行った。その結果、炉内にはSm蒸気が充満し、引き続き徐冷することによって針状Fe微粒子表面にSmが被覆された。その後、炉内にArガスを導入し、800℃で3時間の熱処理を行った。その結果、Fe微粒子表面でSmとFeの固相反応が進行し、針状Fe微粒子表面に約0.02μmの厚さのSm2Fe17 の層が形成された。表面にSm2Fe17 の層が形成された針状Fe微粒子の模式図を図1(d)に示す。
【0034】
(5)窒化処理およびZn被覆
上記工程に引き続き、真空回転熱処理炉を回転させながら、大気圧下においてアンモニアガスを炉内に通入しながら、500℃で3時間の窒化処理を施した。その結果、針状Fe微粒子表面にSm2Fe17X層が形成された。次に、炉内にArガスを通入しながら、炉内に重量比で10%のZn粉末を装入し、炉内を10-3Torrに減圧した後、同炉を回転させながら、400℃で1時間の熱処理を行った。その結果、炉内にはZn蒸気が充満し、引き続き徐冷することによって、隔離層を形成するR23の微粒子がZnによって被覆された。かかる針状Fe微粒子の模式図を図1(e)に示す。亜鉛の被覆処理としては、上記の他に亜鉛の光分解による被覆(ジエチル亜鉛/n−ヘキサン溶液に針状Fe微粒子を入れて、紫外線を照射することによってジエチル亜鉛を分解させて金属亜鉛として被覆する方法)を採用することもできる。また、亜鉛以外の低融点金属(錫、鉛など)を併用することもできる。
【0035】
B.低温成形
(1)実施例1
上記A(5)までの工程で作製した窒化処理−Zn被覆針状Fe微粒子を、15kOeの磁場中で配向させながら、2ton/cm2 の圧力でプレスを行うことにより、ペレット状とした。次に、このペレット状体のものをホットプレス装置にてArガス雰囲気中において、420℃で2時間、7ton/cm2 の圧力で熱間圧縮することにより、図1(f)に示すような成形体を得た。
【0036】
(2)実施例2
同上ペレット状体を、圧延機によって板厚が2cmとなるように、300℃で熱間圧延成形し、得られた成形物を切断・研削することにより、図1(f)に示すような成形体を得た。
【0037】
(3)実施例3
同上ペレット状体を、押出機によって300℃で熱間押出成形し、得られた成形物を切断することにより、図1(f)に示すような成形体を得た。
【0038】
(4)実施例4
上記したA(5)まで作製した窒化処理−亜鉛被覆針状Fe微粒子をエポキシ樹脂(原料微粒子の約3重量%)と混合、混練し、15kOeの磁場中で配向させながら、2ton/cm2 の圧力でプレスし、その後、120℃で1時間のキュアー処理を施すことにより樹脂ボンド永久磁石を得た。
【0039】
2.焼結体粉末による磁石の製造
(1)実施例5
上記したA(4)までの工程で作製した、表面にSm2Fe17 の層が形成された針状Fe微粒子を15kOeの磁場中で配向させながら、2ton/cm2 の圧力でプレスした後、電気炉に装入し、Arガス雰囲気中において、950℃で1時間の焼結を施すことにより、図1(g)に示すような焼結体を得た。この焼結体を50〜100μmの大きさに粉砕し、窒素ガス(アンモニアガスまたは水素とアンモニアの混合ガスなどを用いることもできる)を通入しながら、500℃で3時間の窒化処理を施した。その結果、針状Fe微粒子表面にSm2F e17X層が形成された(図1(h))。この針状Fe微粒子焼結体粉末をエポキシ樹脂(焼結体粉末の約2重量%)と混合、混練し、15kOeの磁場中で配向させながら、2ton/cm2 の圧力でプレスし、その後、120℃で1時間のキュアー処理を施すことにより、図1(i)に示すような樹脂ボンド永久磁石を得た。
【0040】
3.比較例の磁石の製造
(1)比較例1
同上チタン工業株式会社製の微細な針状α−FeOOH微粒子をスタート原料にして、隔離層の形成を行うことなく水素中500℃で直接還元処理し、還元後、同上条件でSm−Fe化合物層を形成し、窒化処理、Zn被覆処理を行い、実施例4と同じようにして樹脂ボンド磁石を作製した。
【0041】
(2)比較例2
同上チタン工業株式会社製の微細な針状α−FeOOH微粒子をスタート原料にして、10%リン酸アルミニウム−エタノール溶液を添加し、エタノールを加熱蒸発させて、α−FeOOHの5モル%相当のリン酸アルミニウムを被覆した後、同上還元処理し、還元後、同上条件でSm−Fe化合物層を表面に形成し、以降実施例5と同じようにして樹脂ボンド磁石を作製した
4.磁石性能の調査
以上のような方法で磁石を作製したが、そのスタート原料としては、次の表1に示すように6種類を採用した。表1中には、Sm−Fe化合物層形成後の金属元素を分析した結果を原子比で表して示した。そして、得られた磁石をすべて断面10mm×10mmに加工し、直流BHトレーサー(東芝工業社製)により各磁石の磁石性能を測定した。その結果を以下の表2に示す。
【0042】
【表1】
Figure 0003647995
【0043】
【表2】
Figure 0003647995
【0044】
表2に明らかなように、本実施例の全磁石は残留磁束密度、保磁力、BHmax のすべてにおいて、優れた値を示している。
しかし、比較例1の磁石では、還元処理時およびSm−Fe化合物層形成熱処理時に粒子間の結合と粒成長が生じ、アスペクト比が1〜3まで低下しており、ほとんど磁石性能を示していない。
また、比較例2の磁石は、リン酸アルミニウムの被覆が希土類元素により還元されるため、焼結時に試料内の有効希土類元素が酸化されて体積膨張し、ほとんど原形をとどめずに崩壊した。一応ボンド磁石化したが、ほとんど磁石性能を示していない。
【0045】
【発明の効果】
針状鉄微粒子の表面に均一に硬質磁性層を拡散・形成することにより、安定して優れた磁気特性を有する永久磁石用粉末並びにその製造方法および該粉末を用いた異方性永久磁石を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】磁石原料から磁石成形体を得るまでの原料微粒子の変化を模式的に示す図である。
【図2】磁石原料から磁石成形体を得るまでの処理工程のフローを示す図である。

Claims (12)

  1. 母体がFeまたはFeにCoを含む合金の針状微粒子であって、該針状微粒子の表面にFe、SmおよびNを含む硬質磁性層と、該硬質磁性層の外側にRの酸化物からなる隔離層を備えてなる永久磁石用粉末。
    ただし、Rは、Nd、La、Ce、Pr、SmおよびYの一種または二種以上からなる希土類元素である。
  2. 母体がFeまたはFeにCoを含む合金の針状微粒子であって、該針状微粒子の表面にFe、SmおよびNを含む硬質磁性層と、該硬質磁性層の外側にRの酸化物からなる隔離層を備えた針状微粒子から構成される粒径10〜100μmの焼結体粉末からなる永久磁石用粉末。
    ただし、Rは、Nd、La、Ce、Pr、SmおよびYの一種または二種以上からなる希土類元素である。
  3. 隔離層を備えた永久磁石用粉末を更にZn、Sn、Pbの1種または2種以上の金属で被覆してなる請求項1記載の永久磁石用粉末。
  4. 長軸0.1〜3μm、短軸0.03〜0.4μmの大きさの針状Fe微粒子またはFeにCoを含む針状Fe−Co合金微粒子の表面を湿式析出法によりRの水酸化物で被覆し、濾過・乾燥した後、水素ガスもしくは不活性ガスまたは両者の混合ガス雰囲気中で熱処理し、得られたRの酸化物で被覆された針状Fe微粒子または針状Fe−Co合金微粒子に真空中において500〜1000℃でSmを被覆し、さらに熱処理を行って上記針状Fe微粒子または針状Fe−Co合金微粒子の表面にFeおよびSmを含む化合物層を形成し、次いで、窒素含有ガス中で窒化処理を施すことを特徴とする永久磁石用粉末の製造方法。
    ただし、Rは、Nd、La、Ce、Pr、SmおよびYの一種または二種以上からなる希土類元素である。
  5. 長軸0.1〜3μm、短軸0.03〜0.4μmの大きさのα−FeOOH針状微粒子または該α−FeOOH微粒子にCoをドープしたα−FeOOH針状微粒子の表面を湿式析出法によりRの水酸化物で被覆し、濾過・乾燥した後、水素ガス含有雰囲気中で熱処理し、得られたRの酸化物で被覆された針状Fe微粒子または針状Fe−Co微粒子に真空中において500〜1000℃でSmを被覆し、さらに熱処理を行って上記針状Fe微粒子または針状Fe−Co合金微粒子の表面にFeおよびSmを含む化合物層を形成し、次いで、窒素含有ガス中で窒化処理を施すことを特徴とする永久磁石用粉末の製造方法。ただし、Rは、Nd、La、Ce、Pr、SmおよびYの一種または二種以上からなる希土類元素である。
  6. 長軸0.1〜3μm、短軸0.03〜0.4μmの大きさの針状Fe微粒子またはFeにCoを含む針状Fe−Co合金微粒子の表面を湿式析出法によりRの水酸化物で被覆し、濾過・乾燥した後、水素ガスもしくは不活性ガスまたは両者の混合ガス雰囲気中で熱処理し、得られたRの酸化物で被覆された針状Fe微粒子または針状Fe−Co合金微粒子に真空中において500〜1000℃でSmを被覆し、さらに熱処理を行って上記針状Fe微粒子または針状Fe−Co合金微粒子の表面にFeおよびSmを含む化合物層を形成し、次いで、該針状微粒子を磁場中で圧縮成型した後700〜1000℃で焼結し、その後粒径10〜100μmに粉砕し、さらに、窒素含有ガス中で窒化処理を施すことを特徴とする永久磁石用粉末の製造方法。
    ただし、Rは、Nd、La、Ce、Pr、SmおよびYの一種または二種以上からなる希土類元素である。
  7. 長軸0.1〜3μm、短軸0.03〜0.4μmの大きさのα−FeOOH針状微粒子または該α−FeOOH微粒子にCoをドープしたα−FeOOH針状微粒子の表面を湿式析出法によりRの水酸化物で被覆し、濾過・乾燥した後、水素ガス含有雰囲気中で熱処理し、得られたRの酸化物で被覆された針状Fe微粒子または針状Fe−Co微粒子に真空中において500〜1000℃でSmを被覆し、さらに熱処理を行って上記針状Fe微粒子または針状Fe−Co合金微粒子の表面にFeおよびSmを含む化合物層を形成し、次いで、該針状微粒子を磁場中で圧縮成型した後700〜1000℃で焼結し、その後粒径10〜100μmに粉砕し、さらに、窒素含有ガス中で窒化処理を施すことを特徴とする永久磁石用粉末の製造方法。
    ただし、Rは、Nd、La、Ce、Pr、SmおよびYの一種または二種以上からなる希土類元素である。
  8. 窒化処理に引き続きZn、Sn、Pbの1種または2種以上の金属で表面を被覆する処理を行うことを特徴とする請求項4または5記載の永久磁石用粉末の製造方法。
  9. 母体がFeまたはFeにCoを含む合金の針状微粒子であって、該針状微粒子の表面にFe、SmおよびNを含む硬質磁性層と、該硬質磁性層の外側にRの酸化物からなる隔離層を備えてなる永久磁石用粉末を樹脂と混練し、磁場中で加熱圧縮成型することにより得られる異方性永久磁石。
    ただし、Rは、Nd、La、Ce、Pr、SmおよびYの一種または二種以上からなる希土類元素である。
  10. 母体がFeまたはFeにCoを含む合金の針状微粒子であって、該針状微粒子の表面にFe、SmおよびNを含む硬質磁性層と、該硬質磁性層の外側にRの酸化物からなる隔離層を備えた針状微粒子から構成される粒径10〜100μmの焼結体粉末からなる永久磁石用粉末を樹脂と混練し、磁場中で加熱圧縮成型することにより得られる異方性永久磁石。
    ただし、Rは、Nd、La、Ce、Pr、SmおよびYの一種または二種以上からなる希土類元素である。
  11. 母体がFeまたはFeにCoを含む合金の針状微粒子であって、該針状微粒子の表面にFe、SmおよびNを含む硬質磁性層と、該硬質磁性層の外側にRの酸化物からなる隔離層を備え、該隔離層をZn、Sn、Pbの1種または2種以上の金属で被覆してなる永久磁石用粉末を樹脂と混練し、磁場中で加熱圧縮成型することにより得られる異方性永久磁石。
    ただし、Rは、Nd、La、Ce、Pr、SmおよびYの一種または二種以上からなる希土類元素である。
  12. 母体がFeまたはFeにCoを含む合金の針状微粒子であって、該針状微粒子の表面にFe、SmおよびNを含む硬質磁性層と、該硬質磁性層の外側にRの酸化物からなる隔離層を備え、該隔離層をZn、Sn、Pbの1種または2種以上の金属で被覆してなる永久磁石用粉末を、該金属をバインダーとして加熱・圧縮成型することにより得られる異方性永久磁石。
    ただし、Rは、Nd、La、Ce、Pr、SmおよびYの一種または二種以上からなる希土類元素である。
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