JP3647646B2 - 感熱性粘着ラベルの熱活性化方法、その装置及びプリンタ - Google Patents

感熱性粘着ラベルの熱活性化方法、その装置及びプリンタ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通常時には非粘着であって加熱されることにより粘着性を生じる感熱性粘着剤層を支持体の片面に設けた感熱性粘着ラベルの熱活性化方法、その装置及びプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、記録用ラベル、特に、感熱記録用ラベルはPOS分野などを含む広い分野で使用されている。これらの記録用ラベルは、記録面の裏面側に感圧粘着剤層を介して剥離紙(ライナー)が貼り付けられ、使用時にこの剥離紙を剥離させて貼付対象物に貼り付ける形式のものが一般的である。
【0003】
このような記録用ラベルは使い勝手がよく、非常に有用である。しかし、使用後に剥離紙がゴミとなって残ること、剥離紙を必要とするために全体の製造コストが高くなる等の欠点がある。
【0004】
そこで、剥離紙を使用しない種々の記録用ラベルが提案されている。例えば、粘着剤をマイクロカプセル化したもの、保護層上に粘着剤に対する剥離剤層を設けたもの等が、実開昭59−43979号公報、実開昭59−46265号公報、特開昭60−54842号公報等に記載されている。しかしこれらは、粘着力が弱いことや、剥離剤層の上からは印刷ができない等の不具合がある。
【0005】
剥離紙を不要とした他の方式の記録用ラベルとしては、感熱性粘着剤層を用いたものが特開昭63−303387号公報、実公平5−11573号公報等に記載されている。これらの感熱性粘着剤層を用いた記録用ラベルの場合には、感熱性粘着剤層を熱活性化する必要がある。その熱活性化の方法としては、実公平5−11573号公報には熱風や赤外線を用いる方法が記載され、特開平5−127598号公報には電熱ヒータや誘電コイルを用いる方法が記載され、特開平6−8977号公報にはマイクロ波を用いる方法が記載され、特開平7−121108号公報にはキセノンフラッシュを用いる方法が記載され、特開平7−164750号公報にはハロゲンランプを用いる方法が記載されている。
【0006】
しかしこれらの熱活性化方法は、電熱ヒータやハロゲンランプ等の熱源と感熱性粘着剤層とが非接触状態であり、熱源の熱を感熱性粘着剤層に効率よく伝えることが困難であり、熱源の発熱量を大きくしている。このため、熱源の周囲が過熱状態に陥ることがある。また、熱エネルギーが有効に使われないことによりエネルギーコストが高くなる。熱エネルギーの有効利用を図るとともに熱源の発熱量を小さくして熱源の周囲が過熱状態に陥ることを防止するため、熱活性化が行われる部分をカバーで囲むことも考えられるが、その場合には装置全体のコンパクト性が損なわれる。
【0007】
そこで、熱エネルギーの有効利用を図る、熱源の周囲が過熱状態に陥ることを防止して安全性を確保する、装置全体のコンパクト化を図る等の観点から、感熱性粘着剤層と熱源を囲んだ熱媒体とを接触させた状態で感熱性粘着剤層を熱活性化するようにした熱活性化方法が、特開昭60−45132号公報、特開平6−263128号公報などに記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、感熱性粘着剤層の熱活性化を、この感熱性粘着剤層と熱媒体とを接触させた状態で行う場合には、感熱性粘着剤層が熱活性化され過ぎると、熱活性化された感熱性粘着剤層が熱媒体に転移したり、記録用ラベルが熱媒体に貼り付いたりする場合がある。
【0009】
そこで本発明は、感熱性粘着ラベルの感熱性粘着剤層に熱ロールを接触させてこの感熱性粘着剤層を熱活性化するときに、熱活性化された感熱性粘着剤層が熱ロールの外周面に転移することを防止し、及び、感熱性粘着ラベルが熱ロールの外周面に貼り付くことを防止できる感熱性粘着ラベルの熱活性化方法、その装置及びプリンタを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の感熱性粘着ラベルの熱活性化方法は、加熱されることにより粘着性を生じる感熱性粘着剤層を支持体の片面に有する感熱性粘着ラベルの熱活性化方法において、回転自在な熱ロールと加圧体との外周面を0.3N/mm以下の接触圧で接触させ、前記感熱性粘着ラベルを前記熱ロールと前記加圧体との間を通過させて熱活性化する時に前記熱ロールの外周面を前記感熱性粘着剤層に接触させ、前記熱ロールと前記感熱性粘着剤層との接触幅を前記感熱性粘着ラベルの搬送方向に沿って3mm以上とした。
従って、熱ロールと加圧体とで感熱性粘着ラベルを挾み、かつ、熱ロールを感熱性粘着ラベルの感熱性粘着剤層に接触させることにより、熱ロールから発熱される熱が感熱性粘着剤層に効率良く伝わり、感熱性粘着剤層が十分な粘着性を生じる。この熱活性化時において、熱ロールと加圧体との外周面を0.3N/mm以下の接触圧で接触させ、かつ、熱ロールと感熱性粘着剤層との接触幅を感熱性粘着ラベルの搬送方向に沿って3mm以上とすることにより、熱活性化された感熱性粘着剤層が熱ロールの外周面に転移することが防止され、及び、感熱粘着剤層が熱活性化された感熱性粘着ラベルが熱ロールの外周面に貼り付くことが防止される。
【0011】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の感熱性粘着ラベルの熱活性化方法において、支持体の他方の片面に感熱発色層を有する。
従って、感熱発色層を加熱発色させて記録を行う方式の感熱性粘着ラベルの場合においても、熱ロールから発熱された熱が感熱性粘着剤層へ効率良く伝わって感熱性粘着剤層が十分な粘着性を生じ、また、熱活性化された感熱性粘着剤層が熱ロールの外周面に転移することが防止され、及び、感熱粘着剤層が熱活性化された感熱性粘着ラベルが熱ロールの外周面に貼り付くことが防止される。
【0012】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明の感熱性粘着ラベルの熱活性化方法において、感熱発色層の発色開始温度を感熱性粘着剤層の熱活性化温度に比べて10℃以上高くした。
従って、熱活性化時の加熱によっては、感熱発色層の地肌発色が防止される。本発明でいう感熱発色層の発色開始温度とは、当業者間で慣用の傾斜試験機(東洋精機社製)を用いて2kg/cm2 ・1秒間の条件で感熱発色層を発色させた時の発色濃度(マクベス濃度計RD−914)が、0.2に達する温度をいう。また、感熱性粘着剤層の熱活性化温度とは、上記と同じ条件で感熱性粘着剤層を加熱した時、粘着性が発現を開始する温度をいう。
【0013】
請求項4記載の発明は、請求項1,2又は3記載の発明の感熱性粘着ラベルの熱活性化方法において、支持体と感熱発色層との間、支持体と感熱性粘着剤層との間の少なくとも一方に断熱層を有する。
従って、熱ロールから支持体の片面に設けた感熱性粘着剤層に与えられた熱が支持体の他方の片面側から放熱されることが断熱層により防止され、熱ロールから与えられた熱が感熱性粘着剤層の熱活性化のためにより一層効率良く用いられる。また、支持体の他方の片面に感熱発色層を設けた場合には、熱活性化のための熱が感熱発色層に伝わることが断熱層により防止され、熱活性化時における感熱発色層の発色が防止される。
【0014】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明の感熱性粘着ラベルの熱活性化方法において、断熱層は、熱可塑性樹脂を殻とする中空度30%以上の微小中空粒子を主成分とする非発泡性の断熱層である。
従って、この断熱層により断熱効果が十分に発揮される。
中空度とは、中空粒子の外径と内径との比であり、中空度が30%以上のものは、十分な断熱性を有する。
【0015】
請求項6記載の発明の感熱性粘着ラベルの熱活性化装置は、加熱されることにより粘着性を生じる感熱性粘着剤層を支持体の片面に有する感熱性粘着ラベルを搬送する搬送手段と、この搬送手段で搬送される前記感熱性粘着ラベルの搬送経路上に位置して外周面を0.3N/mm以下の接触圧で接触させた回転自在な熱ロールと加圧体とを有するとともに前記熱ロールの外周面を前記感熱性粘着剤層に前記感熱性粘着ラベルの搬送方向に沿って3mm以上の接触幅で接触させた熱活性化手段とを有する。
【0016】
従って、搬送手段で搬送された感熱性粘着ラベルを熱ロールと加圧体とで挾むとともに熱ロールを感熱性粘着剤層に接触させる。これにより、熱ロールから発熱された熱が感熱性粘着剤層に伝わり、感熱性粘着剤層が十分な粘着性を生じる。このとき、熱ロールと加圧体との外周面を0.3N/mm以下の接触圧で接触させるとともに熱ロールの外周面を感熱性粘着剤層に感熱性粘着ラベルの搬送方向に沿って3mm以上の接触幅で接触させることにより、熱活性化された感熱性粘着剤層が熱ロールの外周面に転移することが防止され、及び、感熱粘着剤層が熱活性化された感熱性粘着ラベルが熱ロールの外周面に貼り付くことが防止される。
【0017】
請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明の感熱性粘着ラベルの熱活性化装置において、加圧体は、感熱性粘着ラベルの搬送方向と直交する向きに配設された2本以上の加圧ロールである。
従って、加圧体として2本の加圧ロールを用いることにより、2本の加圧ロールの間隔が、感熱性粘着剤層と熱ロールの外周面とが接触する接触幅となる。このため、熱ロールを大径にすることなく、感熱性粘着剤層と熱ロールの外周面との接触幅を容易に3mm以上とすることができる。
【0018】
請求項8記載の発明は、請求項6記載の発明の感熱性粘着ラベルの熱活性化装置において、加圧体は、加圧ベルトである。
従って、加圧体として加圧ベルトを用いることにより、感熱性粘着ラベルを搬送していないときに加圧ベルトが熱ロールの外周面に接触する幅が、感熱性粘着剤層と熱ロールの外周面とが接触する接触幅となる。このため、熱ロールを大径にすることなく、感熱性粘着剤層と熱ロールの外周面との接触幅を容易に3mm以上とすることができる。
【0019】
請求項9記載の発明は、請求項6、7又は8記載の発明の感熱性粘着ラベルの熱活性化装置において、熱ロールの外周面がシリコーンゴム又はシリコーン樹脂である。
従って、熱活性化された感熱性粘着剤層が熱ロールの外周面に対してさらに付着しにくくなり、また、感熱性粘着剤層が熱活性化された感熱性粘着ラベルが熱ロールの外周面に対してさらに貼り付きにくくなる。
【0020】
請求項10記載の発明のプリンタは、加熱されることにより粘着性を生じる感熱性粘着剤層を支持体の片面に有する感熱性粘着ラベルを保持するラベル保持部と、前記支持体の他方の片面側に所定事項を記録する記録手段と、前記感熱性粘着ラベルを所定の長さにカットするカッターと、請求項6ないし9のいずれか一記載の熱活性化装置とを有する。
従って、ラベル保持部で保持された感熱性粘着ラベルが搬送手段で搬送され、この搬送されている間に、記録手段による感熱性粘着ラベルへの所定事項の記録と、カッターによる感熱性粘着ラベルの所定長さでのカットとが行われ(記録手段による記録とカッターによるカットとはいずれが先でもよい)、所定長さにカットされた感熱性粘着ベルトが熱ロールと加圧体との間を通過するときに感熱性粘着剤層が熱活性化される。そして、熱活性化された感熱性粘着剤層が熱ロールの外周面に転移することが防止され、また、感熱粘着剤層が熱活性化された感熱性粘着ラベルが熱ロールの外周面に貼り付くことが防止されるため、感熱性粘着ラベルを貼付対象物へ貼り付ける作業の能率が高くなる。
【0021】
上記各発明においては、熱ロールと加圧体との外周面の接触圧を0.3N/mm以下としたが、好ましくは0.2N/mm以下である。また、上記各発明においては、熱ロールと感熱性粘着剤層との接触幅を感熱性粘着ラベルの搬送方向に沿って3mm以上としたが、好ましくは5mm以上である。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態を図1ないし図3に基づいて説明する。図1はプリンタ1の全体構造を示す側面図である。このプリンタ1にはラベル保持部である保持軸2が設けられ、この保持軸2にはロール状に巻回された感熱性粘着ラベル3が保持されている。図3はこの感熱性粘着ラベル3の構成を示す縦断側面図である。この感熱性粘着ラベル3は、支持体である上質紙4と、上質紙4の片面に設けられた感熱性粘着剤層5と、上質紙4の他方の片面に設けられた断熱層6と、断熱層6を挾んで上質紙4の反対側に設けられた感熱発色層7とにより構成されている。前記感熱性粘着剤層5は、通常時には非粘着であって加熱されることにより熱活性化され、粘着性を生じる。前記感熱発色層7は、所定温度以上に加熱されることにより発色する。
【0023】
また、前記プリンタ1には、前記保持軸2に保持された感熱性粘着ラベル3を引き出して搬送する搬送ロール8と、前記感熱発色層7に所定事項を記録する記録手段であるサーマルヘッド9と、前記感熱性粘着ラベル3を所定長さにカットするカッター10と、前記感熱性粘着剤層5を熱活性化する熱活性化手段11とが設けられている。熱活性化手段11は、モータ(図示せず)により回転駆動されて前記感熱性粘着ラベル3を搬送する搬送手段を兼ねる熱ロール12と、感熱性粘着ラベル3の搬送方向と直交する向きに配設された加圧体である2本の加圧ロール13とにより構成されている。
【0024】
前記加圧ロール13は、前記熱ロール12の外周面に対して0.1N/mmの接触圧で接触するように調節されている。また、感熱性粘着ラベル3は、熱ロール12と加圧ロール13との間を挾持された状態で搬送されるが、この搬送時において、感熱性粘着ラベル3の搬送方向に沿った感熱性粘着剤層5と熱ロール12の外周面との接触幅Lが10mmとなるように2本の加圧ロール13の間隔が調節されている。
【0025】
前記熱ロール12は、外径寸法がφ15mmに形成され、その内部に熱源14が設置されている。熱源14としては、ハロゲンランプ、セラミックヒータ、ニクロム線を加工したもの等を使用することができる。熱ロール12の外周面はシリコーン樹脂で加工されている。
【0026】
ここで、前記感熱性粘着ラベル3の構造及びその材質について詳しく説明する。なお、以下に示す“部”及び“%”は、いずれも重量基準である。また、以下に説明する各液は、ボールミルで粉砕分散し、含有粒子の平均粒子径を2.0μm以下とした。
【0027】
(A液)染料分散液
3−プチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 20部
ポリビニルアルコール10%水溶液 20部
水 60部
(B液)顕色剤分散液
4−ヒドロキシン−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン 10部
ポリビニルアルコール10%水溶液 25部
炭酸カルシウム 15部
水 50部
上記A液とB液との重量比が1:8となるように混合撹拌して感熱塗布液(C液)を得た。
【0028】
Figure 0003647646
上記構成からなる(D液)を撹拌分散して、これを上質紙4の表面に乾燥後重量が5g/m2 となるように塗布乾燥して、非発泡性の断熱層6を形成した。
【0029】
上質紙4の表面に断熱層6を形成した後、その断熱層6の上に(C液)を乾燥後重量が5g/m2 となるように塗布乾燥し、更に、ベック平滑度が600〜700秒になるようにスーパーキャレンダー処理して、感熱発色層7を形成した。
【0030】
上質紙4の表面に断熱層6と感熱発色層7とを形成した後、上質紙4の裏面に感熱性粘着剤(レヂテックス製;DT−200固形分58%)を乾燥後重量が20g/m2 となるように塗布乾燥して感熱性粘着剤層5を形成し、ライナーレスの感熱性粘着ラベル3を得た。
【0031】
ここで、感熱発色層7と感熱性粘着剤層5とを上述した構成とすることにより、感熱発色層7の発色開始温度が、感熱性粘着剤層5の熱活性化温度に比べて40℃高くなる。
【0032】
このような構成において、このプリンタ1の使用時には、保持軸2に取り付けられた感熱性粘着ラベル3が搬送ロール8及び熱ロール12によって搬送され、搬送された感熱性粘着ラベル3の感熱発色層7に対してサーマルヘッド9から熱が加えられることによりこの感熱発色層7に所定事項の記録が行われる。つぎに、所定事項の記録が行われた感熱性粘着ラベル3がカッター10で所定長さにカットされ、所定長さにカットされた感熱性粘着ラベル3の感熱性粘着剤層5が熱活性化手段11で熱活性化される。そして、熱活性化されることにより感熱性粘着剤層5が粘着性を生じた感熱性粘着ラベルが貼付対象物に貼り付けられる。
【0033】
ここで、熱活性化手段11において、加圧ロール13が熱ロール12の外周面に対して0.1N/mmの接触圧で接触し、また、感熱性粘着ラベル3の搬送方向に沿った感熱性粘着剤層5と熱ロール12の外周面との接触幅Lが10mmであるため、感熱性粘着剤層5の熱活性化時において、熱活性化された感熱性粘着剤層5が熱ロール12の外周面に転移することが防止され、及び、感熱性粘着剤層5が熱活性化された感熱性粘着ラベル3が熱ロール12の外周面に貼り付くことが防止される。このため、感熱性粘着剤層5が熱活性化された感熱性粘着ラベル3を貼付対象物へ貼り付ける作業の能率が高くなる。
【0034】
接触幅Lを得ることに関し、2本の加圧ロール13を所定間隔を隔てて熱ロール12の外周面に接触させることにより行える。このため、接触幅Lを得るために大径の熱ロールを使用する必要がなく、本実施の形態で示すように小径の熱ロール12を用いることができる。そして、小径の熱ロール12を用いることにより、熱活性化手段11の小型化及びプリンタ1の小型化を図ることができる。
【0035】
また、熱ロール12が感熱性粘着剤層5に接触しているため、熱ロール12から発熱された熱が感熱性粘着剤層5に効率良く伝わり、熱エネルギーの有効利用を図ることができるとともに感熱性粘着剤層5が十分な粘着性を生じる。
【0036】
さらに、上質紙4と感熱発色層7との間に断熱層6が設けられているため、感熱性粘着剤層5の熱活性化のために感熱性粘着剤層5に与えられた熱が感熱発色層7側に放熱されることを断熱層6によって防止でき、与えた熱を熱活性化のために効率良く利用できる。しかも、熱活性化時の熱が感熱発色層7に伝わって感熱発色層7を発色させることをこの断熱層6によって防止でき、感熱発色層7の地肌濃度が低くなる。
【0037】
また、感熱発色層7の発色開始温度が感熱性粘着剤層5の熱活性化温度に比べて40℃高く、その温度差が大きいため、感熱性粘着剤層5の熱活性化の温度を低く抑えることにより、この熱活性化時における感熱発色層7の地肌発色を容易に防止することができる。
【0038】
なお、本実施の形態では、加圧体として2本の加圧ロール13を用いた場合を例に挙げて説明したが、図4に示すように、3本の加圧ロール13を用いてもよい。
【0039】
また、本実施の形態では、サーマルヘッド9を用いて感熱発色層7に記録を行う方式の感熱性粘着ラベル3を例に挙げて説明したが、記録方式が異なる他の感熱性粘着ラベル、例えば、感熱転写(溶融転写)リボンを用いて記録が行われる感熱性粘着ラベル、インクジェットから吐出されたインクの付着により記録が行われる感熱性粘着ラベル、昇華転写リボンを用いて記録が行われる感熱性粘着ラベルも使用できる。
【0040】
また、本実施の形態の感熱性粘着ラベル3では、支持体として上質紙4を例に挙げて説明したが、この支持体を、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステルフィルム、三酢酸セルロース等のセルロース誘導体フィルム、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィンフィルム、ポリスチレンフィルム、或いは、これらを貼り合わせたフィルムを使用することができる。
【0041】
さらに、本実施の形態のプリンタ1では、所定事項の記録を行った後に感熱性粘着ラベル3をカッター10で所定長さにカットする場合を例に挙げて説明したが、感熱性粘着ラベル3をカッター10で所定長さにカットした後に所定事項を記録してもよい。
【0042】
つぎに、本発明の第2の実施の形態を説明する。なお、図1ないし図3において説明した部分と同じ部分は同じ符号で示す(以下、同様)。また、本実施の形態の基本的な構造は第1の実施の形態と同じであり、図1ないし図3を援用して説明する。本実施の形態は、感熱性粘着ラベル3の搬送方向に沿った感熱性粘着剤層5と熱ロール12の外周面との接触幅Lを4mmとした点が第1の実施の形態と異なり、他の部分は第1の実施の形態と同じである。
【0043】
本実施の形態においても、感熱性粘着剤層5の熱活性化時において、熱活性化された感熱性粘着剤層5が熱ロール12の外周面に転移することが防止され、及び、感熱性粘着剤層5が熱活性化された感熱性粘着ラベル3が熱ロール12の外相面に貼り付くことが防止される。このため、感熱性粘着剤層5が熱活性化された感熱性粘着ラベル3を貼付対象物へ貼り付ける作業の能率が高くなる。
【0044】
つぎに、本発明の第3の実施の形態を説明する。本実施の形態の基本的な構造は第1の実施の形態と同じであり、図1ないし図3を援用して説明する。本実施の形態は、加圧ロール13を熱ロール12の外周面に対して0.25N/mmの接触圧で接触させた点が第1の実施の形態と異なり、他の部分は第1の実施の形態と同じである。
【0045】
本実施の形態においても、感熱性粘着剤層5の熱活性化時において、熱活性化された感熱性粘着剤層5が熱ロール12の外周面に転移することが防止され、及び、感熱粘着剤層5が熱活性化された感熱性粘着ラベル3が熱ロール12の外周面に貼り付くことが防止される。このため、感熱性粘着剤層5が熱活性化された感熱性粘着ラベル3を貼付対象物へ貼り付ける作業の能率が高くなる。
【0046】
つぎに、本発明の第4の実施の形態を説明する。本実施の形態の外観構造は第1の実施の形態と同じであり、図1ないし図3を援用して説明する。本実施の形態は、熱ロール12の表面をテフロン樹脂で加工した点が第1の実施の形態と異なり、他の部分は第1の実施の形態と同じである。
【0047】
本実施の形態においても、感熱性粘着剤層5の熱活性化時において、熱活性化された感熱性粘着剤層5が熱ロール12の外周面に転移することが防止され、及び、感熱粘着剤層5が熱活性化された感熱性粘着ラベル3が熱ロール12の外周面に貼り付くことが防止される。このため、感熱性粘着剤層5が熱活性化された感熱性粘着ラベル3を貼付対象物へ貼り付ける作業の能率が高くなる。
【0048】
つぎに、本発明の第5の実施の形態を図5に基づいて説明する。本実施の形態の熱活性化手段15は、加圧体として加圧ベルト16を用いたものである。この加圧ベルト16は、熱ロール12の外周面に対して0.15N/mmの接触圧で接触するように調節されている。また、感熱性粘着ラベル3は熱ロール12と加圧ベルト16との間を挾持された状態で搬送されるが、この搬送時において、感熱性粘着ラベル3の搬送方向に沿った感熱性粘着剤層5と熱ロール12の外周面との接触幅Lが7mmに設定されている。
【0049】
本実施の形態においても、感熱性粘着剤層5の熱活性化時において、熱活性化された感熱性粘着剤層5が熱ロール12の外周面に転移することが防止され、及び、感熱粘着剤層5が熱活性化された感熱性粘着ラベル3が熱ロール12の外周面に貼り付くことが防止される。このため、感熱性粘着剤層5が熱活性化された感熱性粘着ラベル3を貼付対象物へ貼り付ける作業の能率が高くなる。
【0050】
つぎに、本発明の第6の実施の形態を説明する。本実施の形態の外観構造は第1の実施の形態と同じであり、図1ないし図3を援用して説明する。本実施の形態は、第1の実施の形態で使用した断熱層6を形成するためのD液中の微小中空粒子分散体の代わりに、尿素ホルムアルデヒド樹脂(固形分25%)を用いた点が第1の実施の形態と異なり、他の部分は第1の実施の形態と同じである。
【0051】
本実施の形態の断熱層6においても、この断熱層6により、感熱性粘着剤層5の熱活性化のために感熱性粘着剤層5に与えられた熱が感熱発色層7側に放熱されることを防止でき、与えた熱を熱活性化のために効率良く利用できる。しかも、熱活性化時の熱が感熱発色層7に伝わることをこの断熱層6で防止でき、熱活性時の熱により感熱発色層7が発色することを防止できる。
【0052】
つぎに、本発明の第7の実施の形態を説明する。本実施の形態は、第1の実施の形態で説明した感熱性粘着ラベル3から、断熱層6を取り除いた点が第1の実施の形態と異なり、他の部分は第1の実施の形態と同じである。
【0053】
従って、本実施の形態では、第1の実施の形態で説明した作用及び効果のうち、断熱層6を設けたことによる作用及び効果、例えば、熱ロール12から与えられた熱を断熱層6で逃げないようにして熱活性化の効率を高めるという作用、効果や、熱ロール12からの熱が感熱発色層7に伝わることを遮断するという作用、効果はなくなる。しかし、熱ロール12が感熱性粘着剤層5に0.1N/mmの接触圧で接触されており、断熱性6を設けなくても十分に熱活性化の効率が高くなる。また、感熱発色層7の発色開始温度が感熱性粘着剤層5の熱活性化温度より40℃高いため、断熱層6を設けなくても熱活性化時における感熱発色層7の発色を防止できる。
【0054】
つぎに、本発明の第8の実施の形態を説明する。本実施の形態では、まず、以下に示す成分の(E液)を作成した。
【0055】
(E液)
4−ヒドロキシン−4−イソプロボキシジフェニルスルホン 10部
シュウ酸ジ(p−メチルベンジル) 3部
ポリビニルアルコール10%水溶液 25部
炭酸カルシウム 15部
水 47部
そして、この(E液)を第1の実施の形態で説明した(B液)に代えて使用した。他の点は第1の実施の形態と同じである。
【0056】
従って、このE液を用いて形成される感熱発色層7の発色温度が、B液を用いた場合に比べて低くなるが、他の作用、効果については第1の実施の形態と同じものが得られる。感熱発色層7の発色温度を低くすることにより、サーマルヘッド9の発熱温度を下げることができる。
【0057】
つぎに、本発明の第9の実施の形態を説明する。本実施の形態は、第8の実施の形態で使用した(E液)中の成分の一つであるシュウ酸ジ(p−メチルベンジル)の代わりに、p−ベンジルビフェニルを用いたものであり、他の点は第8の実施の形態と同じである。
【0058】
従って、本実施の形態では、感熱発色層7の発色温度がさらに低くなるが、他の作用、効果については第1の実施の形態と同じものが得られる。
【0059】
ここで、上述した第1〜第9の実施の形態について、熱活性化時における感熱性粘着剤層5の粘着性と転移性、感熱発色層7の地肌濃度と動的発色濃度とについての試験を行った。その試験結果を表1に示す。
【0060】
なお、この試験に際して、図6に示すような熱活性化手段17を試作し、第1〜第9の実施の形態と比較する試験を行った。この熱活性化手段17を用いた第1の比較例では、熱ロール12と加圧体である加圧ロール18との接触圧を0.25N/mmとし、感熱性粘着ラベル3の搬送方向に沿った熱ロール12と感熱性粘着剤層5との接触幅を1mmとした。
【0061】
また、この熱活性化手段17を用いた第2の比較例では、熱ロール12と加圧体である加圧ロール18との接触圧を0.4N/mmとし、感熱性粘着ラベル3の搬送方向に沿った熱ロール12と感熱性粘着剤層5との接触幅を3mmとした。
【0062】
【表1】
Figure 0003647646
【0063】
ここで、試験内容について詳しく説明する。
(熱活性化時の感熱性粘着剤層の粘着性、及び、感熱性粘着剤層の熱ロールへの転移性)
各実施の形態、及び、比較例の方法・条件で熱活性化させたときの、感熱性粘着剤層の粘着性及び転移性を、以下のランクで評価した。
【0064】
Figure 0003647646
(熱活性化時の地肌発色)
上記粘着性及び転移性と同一条件下で熱活性化した時の感熱発色層の地肌濃度をマクベス濃度計RD−914で測定した。
【0065】
(動的発色濃度)
松下電子部品(株)製の薄膜技術で形成したサーマルヘッドを有する感熱印字装置にて、ヘッド電力0.6w/dot、1ライン記録時間10msec、走査線密度8×7.7dot/mmの条件下で、パルス幅0.4msec,0.5msecで印字し、その印字濃度をマクベス濃度計RD−914で測定した。
【0066】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、熱ロールと加圧体とで感熱性粘着ラベルを挾み、かつ、熱ロールを感熱性粘着ラベルの感熱性粘着剤層に接触させることにより、熱ロールから発熱された熱が感熱性粘着剤層に効率良く伝わり、感熱性粘着剤層が十分な粘着性を生じる。また、この熱活性化時において、熱ロールと加圧体との外周面を0.3N/mm以下の接触圧で接触させ、かつ、熱ロールと感熱性粘着剤層との接触幅を感熱性粘着ラベルの搬送方向に沿って3mm以上とすることにより、熱活性化された感熱性粘着剤層が熱ロールの外周面に転移することを防止でき、及び、感熱粘着剤層が熱活性化された感熱性粘着ラベルが熱ロールの外周面に貼り付くことを防止できる。
【0067】
請求項2記載の発明によれば、感熱発色層を加熱発色させて記録を行う方式の感熱性粘着ラベルの場合においても、熱ロールから発熱された熱が感熱性粘着剤層へ効率良く伝わって感熱性粘着剤層が十分な粘着性を生じる。また、熱活性化された感熱性粘着剤層が熱ロールの外周面に転移することを防止でき、及び、感熱粘着剤層が熱活性化された感熱性粘着ラベルが熱ロールの外周面に貼り付くことを防止できる。
【0068】
請求項3記載の発明によれば、感熱発色層の発色開始温度を感熱性粘着剤層の熱活性化温度に比べて10℃以上高くしたので、感熱性粘着剤層の熱活性化時において感熱発色層の地肌発色を防止することができる。
【0069】
請求項4記載の発明によれば、感熱性粘着ラベルにおける支持体と感熱発色層との間、支持体と感熱性粘着剤層との間の少なくとも一方に断熱層を有するので、熱ロールから支持体の一方の片面に設けられた感熱性粘着剤層に与えられた熱が支持体の他方の片面側から放熱されることを断熱層により防止することができ、熱ロールから与えられた熱を感熱性粘着剤層の熱活性化のために効率良く用いることができる。また、支持体の他方の片面に感熱発色層を設けた場合には、熱活性化のための熱が感熱発色層に伝わることを断熱層により防止でき、熱活性化時における感熱発色層の発色を防止することができる。
【0070】
請求項5記載の発明によれば、断熱層が熱可塑性樹脂を殻とする中空度30%以上の微小中空粒子を主成分とする非発泡性の断熱層であるので、この断熱層は十分な断熱効果を有する。
【0071】
請求項6記載の発明によれば、搬送手段で搬送された感熱性粘着ラベルを熱ロールと加圧体とで挾むとともに熱ロールを感熱性粘着剤層に接触させることにより、熱ロールから発熱された熱が感熱性粘着剤層に効率良く伝わり、感熱性粘着剤層が十分な粘着性を生じる。このとき、熱ロールと加圧体との外周面を0.3N/mm以下の接触圧で接触させるとともに熱ロールの外周面を感熱性粘着剤層に感熱性粘着ラベルの搬送方向に沿って3mm以上の接触幅で接触させることにより、熱活性化された感熱性粘着剤層が熱ロールの外周面に転移することを防止でき、及び、感熱粘着剤層が熱活性化された感熱性粘着ラベルが熱ロールの外周面に貼り付くことを防止できる。
【0072】
請求項7記載の発明によれば、加圧体は、感熱性粘着ラベルの搬送方向と直交する向きに配設された2本以上の加圧ロールであるので、2本の加圧ロールの間隔が、感熱性粘着剤層と熱ロールの外周面とが接触する接触幅となるため、熱ロールを大径にすることなく、感熱性粘着剤層と熱ロールの外周面との接触幅を容易に3mm以上とすることができ、熱活性化手段の小型化を図ることができる。
【0073】
請求項8記載の発明によれば、加圧体は、加圧ベルトであるので、感熱性粘着ラベルを搬送していないときに加圧ベルトが熱ロールの外周面に接触する幅が、感熱性粘着剤層と熱ロールの外周面とが接触する接触幅となるため、熱ロールを大径にすることなく、感熱性粘着剤層と熱ロールの外周面との接触幅を容易に3mm以上とすることができ、熱活性化手段の小型化を図ることができる。
【0074】
請求項9記載の発明によれば、熱ロールの外周面がシリコーンゴム又はシリコーン樹脂であるので、熱活性化された感熱性粘着剤層を熱ロールの外周面に対してさらに付着しにくくすることができ、また、感熱性粘着剤層が熱活性化された感熱性粘着ラベルを熱ロールの外周面に対してさらに貼り付きにくくすることができる。
【0075】
請求項10記載の発明によれば、所定事項が記録されるとともに所定長さにカットされた感熱性粘着ラベルの感熱性粘着剤層を熱活性化手段で熱活性化することができ、かつ、熱活性化された感熱性粘着剤層が熱ロールの外周面に転移することを防止できるとともに感熱粘着剤層が熱活性化された感熱性粘着ラベルが熱ロールの外周面に貼り付くことを防止することができ、感熱性粘着ラベルを貼付対象物へ貼り付ける作業の能率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるプリンタの概略構造を示す側面図である。
【図2】熱活性化手段を拡大して示す側面図である。
【図3】感熱性粘着ラベルの構造を示す縦断側面図である。
【図4】第1の実施の形態の変形例の熱活性化手段を拡大して示す側面図である。
【図5】本発明の第5の実施の形態のプリンタにおける熱活性化手段を拡大して示す側面図である。
【図6】比較例の試験を行うために試作した熱活性化手段を示す側面図である。
【符号の説明】
1 プリンタ
2 ラベル保持軸
3 感熱性粘着ラベル
4 支持体
5 感熱性粘着剤層
6 断熱層
7 感熱発色層
9 記録手段
10 カッター
11,15 熱活性化手段
12,16 加圧体
L 接触幅

Claims (10)

  1. 加熱されることにより粘着性を生じる感熱性粘着剤層を支持体の片面に有する感熱性粘着ラベルの熱活性化方法において、回転自在な熱ロールと加圧体との外周面を0.3N/mm以下の接触圧で接触させ、前記感熱性粘着ラベルを前記熱ロールと前記加圧体との間を通過させて熱活性化する時に前記熱ロールの外周面を前記感熱性粘着剤層に接触させ、前記熱ロールと前記感熱性粘着剤層との接触幅を前記感熱性粘着ラベルの搬送方向に沿って3mm以上としたことを特徴とする感熱性粘着ラベルの熱活性化方法。
  2. 支持体の他方の片面に感熱発色層を有することを特徴とする請求項1記載の感熱性粘着ラベルの熱活性化方法。
  3. 感熱発色層の発色開始温度を感熱性粘着剤層の熱活性化温度に比べて10℃以上高くしたことを特徴とする請求項2記載の感熱性粘着ラベルの熱活性化方法。
  4. 支持体と感熱発色層との間、支持体と感熱性粘着剤層との間の少なくとも一方に断熱層を有することを特徴とする請求項1、2又は3記載の感熱性粘着ラベルの熱活性化方法。
  5. 断熱層は、熱可塑性樹脂を殻とする中空度30%以上の微小中空粒子を主成分とする非発泡性の断熱層であることを特徴とする請求項4記載の感熱性粘着ラベルの熱活性化方法。
  6. 加熱されることにより粘着性を生じる感熱性粘着剤層を支持体の片面に有する感熱性粘着ラベルを搬送する搬送手段と、この搬送手段で搬送される前記感熱性粘着ラベルの搬送経路上に位置して外周面を0.3N/mm以下の接触圧で接触させた回転自在な熱ロールと加圧体とを有するとともに前記熱ロールの外周面を前記感熱性粘着剤層に前記感熱性粘着ラベルの搬送方向に沿って3mm以上の接触幅で接触させた熱活性化手段とを有することを特徴とする感熱性粘着ラベルの熱活性化装置。
  7. 加圧体は、感熱性粘着ラベルの搬送方向と直交する向きに配設された2本以上の加圧ロールであることを特徴とする請求項6記載の感熱性粘着ラベルの熱活性化装置。
  8. 加圧体は、加圧ベルトであることを特徴とする請求項6記載の感熱性粘着ラベルの熱活性化装置。
  9. 熱ロールの外周面がシリコーンゴム又はシリコーン樹脂であることを特徴とする請求項6、7又は8記載の感熱性粘着ラベルの熱活性化装置。
  10. 加熱されることにより粘着性を生じる感熱性粘着剤層を支持体の片面に有する感熱性粘着ラベルを保持するラベル保持部と、前記支持体の他方の片面側に所定事項を記録する記録手段と、前記感熱性粘着ラベルを所定の長さにカットするカッターと、請求項6ないし9のいずれか一記載の熱活性化装置とを有することを特徴とするプリンタ。
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