JP2502739B2 - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP2502739B2
JP2502739B2 JP8620789A JP8620789A JP2502739B2 JP 2502739 B2 JP2502739 B2 JP 2502739B2 JP 8620789 A JP8620789 A JP 8620789A JP 8620789 A JP8620789 A JP 8620789A JP 2502739 B2 JP2502739 B2 JP 2502739B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、弾性のある中間転写媒体上に熱溶融性イン
クの像を形成し、その像を受像紙に転写することにより
記録を行う記録装置に関するものである。
従来の技術 近年、様々な方式の記録装置が開発され、それぞれが
複写機,プリンタ,ファクシミリ等に広く応用されてい
る。その中で、特に熱溶融性インクを用いたいわゆる感
熱転写方式は、メンテナンスの容易性と装置の簡便性か
らパーソナルユースの分野で普及してきている。
以下図面を参照しながら、上述した従来の記録装置の
一例について説明する。
第9図,第10図は従来の感熱転写プリンタの記録原理
を示す概略図である。第9図において、92は感熱インク
リボンで、ベースフィルム92aの一方の面に熱溶融性イ
ンク92bが塗布されている。91は感熱ヘッドで、記録信
号にしたがって一連の発熱素子91aが発熱するように構
成されている。93は受像紙で、熱溶融性インクの像92c
が記録される。94はプラテンである。
以上のように構成された記録装置について、以下その
動作について説明する。
まず受像紙93と感熱インクリボン92のインク塗布面と
が対向するように配された状態で、感熱ヘッド91がプラ
テン94の方向に付勢され、受像紙93と熱溶融性インク92
bとが密着される。このとき、感熱ヘッド91が所定の速
度で矢印95の方向へ動き、感熱インクリボン92が矢印96
の方向へ巻き取られ、その動きに関連して送られる記録
信号にしたがって感熱ヘッド91の発熱素子91aが発熱す
る。すると、感熱ヘッド91の発熱パターンに応じて熱溶
融性インク92bが溶融して、受像紙93に付着し、受像紙9
3上に画像が記録される。
発明が解決しようとする課題 しかしながら上記のような構成では、熱転写専用紙や
ポリエステルフィルム等のように表面平滑度の非常に高
い受像紙には良好な記録が可能であるが、表面平滑度の
低い受像紙(例えばPPC用紙やボンド紙)には鮮明な記
録ができない。その理由を第10図を参照しながら説明す
る。第10図は第9図の感熱ヘッド91の近傍の詳細図であ
る。第10図に示すように感熱ヘッド91はプラテン94の間
で熱溶融性インク92bと受像紙93とを圧接しているが、
感熱ヘッド91は弾性が低いので、表面平滑度の低い受像
紙では感熱ヘッド91によって加熱・溶融された熱溶融性
インク92bの溶融部92dが受像紙93の凹凸に対して倣わ
ず、受像紙93の凸部にのみ付着する。このため、熱溶融
性インク92bは溶融部92dの一部分しか転写されず、記録
画像は非常にざらつき感のある品質の悪いものとなる。
また、このような表面平滑度の低い受像紙への転写性
を向上させるために、フィルム状の中間転写媒体上に熱
溶融性インクの像を一旦形成して、その後にこの熱溶融
性インクの像を加熱・圧接して受像紙に転写する方法が
ある。(特開昭52−150047号公報)。しかしながらこの
方法においても、中間転写媒体上のインクがその一部が
受像紙に転写されずに中間転写媒体上に残るため、中間
転写媒体をクリーニングする必要があり、メンテナンス
を要するという問題がある。
本発明は上記課題に鑑み、メンテナンスが不要でしか
も表面平滑度によらずあらゆる受像紙に(ポリエステル
フィルム等を含む)良好な画像が記録できる記録装置を
提供するものである。
課題を解決するための手段 上記課題を解決するために本発明の記録装置は、弾性
体からなる表面層を備えた中間転写媒体を用い、記録手
段によって中間転写媒体の表面上に熱溶融性インクの像
を形成し、その像を加熱して溶融あるいは軟化させ、受
像紙に圧接して付着させ、その後、圧接した状態で熱溶
融性インクの像を融点以下の温度まで冷却して、インク
の膜強度を上げてから圧接を解除するという構成を備え
たものである。
作用 本発明は上記した構成によって、熱溶融性インクの像
の温度が融点以下になるまで圧接状態を保つことによ
り、剥離時のインクの膜強度が高まって、熱溶融性イン
クの受像紙および中間転写媒体への付着力の差により、
熱溶融性インクが完全に受像紙側に転写することとな
る。
実施例 以下本発明の一実施例の記録装置について、図面を参
照しながら説明する。
第1図は本発明の第1の実施例における記録装置の構
成を示す概略図である。第1図において、10aは書き込
み部、10bは転写部である。11はゴムブランケットドラ
ムで、回転可能に支持されている。12は通電記録ヘッ
ド、13は通電記録シートである。通電記録ヘッド12と通
電記録シート13とはゴムブランケットドラム11の表面に
像を形成するように配されている。14aはゴムブランケ
ットドラム11の表面に形成された熱溶融性インクの像で
ある。15はハロゲンランプで、16は反射鏡でハロゲンラ
ンプ15の光を集光して熱溶融性インクの像14aに照射す
るよう配されている。
17は受像紙で、18はバックアップローラである。14b
は受像紙17に転写された熱溶融性インクの像である。
以上のように構成された記録装置について、以下第1
図および第2図を用いてその動作を説明する。
第2図は、ゴムブランケットドラム11から受像紙17へ
熱溶融性インクの像14aを転写する原理を示す説明図で
ある。第2図において、第1図と同じ部材には同じ符号
をつけている。Fgはゴムブランケットドラム11と熱溶融
性インクの像14aとの間の接着力を表し、FP1〜FP3はそ
れぞれ受像紙17と熱溶融性インクの像14aとの間の接着
力を表す。Fσは熱溶融性インクの像14aを厚さ方向に
引張って破断させるのに必要な力を表し、Fτは同じく
せん断するのに必要な力を表す。
まず第1図で書き込み部10aにおいて、通電記録ヘッ
ド12は、通電記録シート13に塗布された熱溶融性インク
を周知の方法でゴムブランケットドラム11に転写する。
この通電記録による転写では、ゴムブランケットドラム
11の表面平滑度が十分に高いため、通電記録本来の高解
像度の鮮明な画像が形成される。
つぎにゴムブランケットドラム11上に形成された熱溶
融性インクの像14aは、矢印に示されたゴムブランケッ
トドラム11の回転によって、転写部10bへ送られる。転
写部10bではハロゲンランプ15の光を反射鏡16が集光
し、熱溶融性インクの像14aに照射する。黒いインクは
光をよく吸収するので発熱し、融点以上の温度となり、
溶融する。この時バックアップローラ18をゴムブランケ
ットドラム11に付勢しておき、その間に受像紙17を挿入
すると、第2図に示すようにゴムブランケットドラム11
の弾性により、熱溶融性インクの像14aは受像紙17の凹
凸に倣わされる。ハロゲンランプ15の光を照射する位置
を、熱溶融性インクの像14aと受像紙17とが接触する位
置の直前にすると、熱溶融性インクの像14aは溶融状態
のまま受像紙17に接触する。ここで、ハロゲンランプ15
の光照射によって加熱されるのは黒色であるインクのみ
で、他の部材(例えばゴムブランケットドラム)は加熱
されない。従って熱溶融性インクの像14aは受像紙17に
接触後、ただちにゴムブランケットドラム11と受像紙17
によって融点以下に冷却される。
ここで、受像紙17をゴムブランケットドラム11から剥
離する時に熱溶融性インクの像14aが常にその全部が受
像紙へ転写される条件は、 であると考えられる。すなわち、受像紙17とゴムブラン
ケットドラム11とが熱溶融性インクの像14aを引張り合
う力よりも、熱溶融性インクの像14aの強度が強く、か
つ受像紙17と熱溶融性インクの像14aとの接着力がゴム
ブランケットドラム11と熱溶融性インクの像14aとのそ
れよりも大であるということである。
本実施例では、熱溶融性インクの像14aが冷却されて
固化した後に剥離を行うので、Fσ,Fτ>Fgとなり、さ
らに、ゴムブランケットドラム11の弾性のため熱溶融性
インクの像14aと受像紙17との接触面積が大きくなり が大きくなる。ゴムブランケットドラム11の材料を適当
に選ぶことによって が成立する。この条件の下で剥離を行うことにより、熱
溶融性インクの像14aは受像紙17へその全量が転写され
ることになる。
以上のように本実施例によれば、表面平滑度の高いゴ
ムブランケットドラム11を中間転写媒体に用い、転写の
際に熱溶融性インクの像14aを融点以下の温度まで冷却
してから剥離する構成とすることにより、平滑度の低い
受像紙17へも鮮明な画像を記録することができ、またゴ
ムブランケットドラム11上の熱溶融性インクの像14aを
受像紙17に全量転写することができるのでゴムブランケ
ットドラム11のクリーニングが不要となり、メンテナン
スが不要となる。
なお、第1の実施例において、加熱手段はハロゲンラン
プ15と反射鏡16とから構成されるとしたが、加熱手段
は、高周波加熱装置を用いて、熱溶融性インクの誘電率
あるいは導電率より適当な周波数を定めることにより加
熱する構成としてもよい。この場合は、加熱手段が高温
を発生しないので安全性が高いという効果が得られる。
以下本発明の第2の実施例について図面を参照しなが
ら説明する。
第3図は本発明の第2の実施例を示す記録装置の構成
を示す概略図である。第3図において31は転写ドラム
で、透明なガラス管31aの外周部に透明なシリコーンゴ
ム31bが設けられている。35はハロゲンランプで、36は
反射鏡である。38,39はバックアップローラで、図示し
ない付勢手段により転写ドラム31に付勢されるととも
に、エンドレスベルト40に張力を与えている。ハロゲン
ランプ35と反射鏡36は、転写ドラム31とエンドレスベル
ト40との接触部において熱溶融性インクの像14aを照射
するように配されている。エンドレスベルト40は、受像
紙17がバックアップローラ38からバックアップローラ39
に至る間、受像紙17を転写ドラム31に圧接して保持し続
けるよう構成されている。その他の構成は第1の実施例
と同様である。
上記のように構成された記録装置について、以下その
動作を説明する。
書き込み部10aの動作については第1の実施例と同様
であり、転写ドラム31の外周部に熱溶融性インクの像14
aを形成する。次に転写部10bにおいては、受像紙17が転
写ドラム31とエンドレスベルト40との間に挿入されて、
エンドレスベルト40の張力によって転写ドラム31に圧接
される。その圧接部の熱溶融性インクの像14aにハロゲ
ンランプ35の光を照射すると、黒色の熱溶融性インクの
像は光を吸収して発熱し、溶融し、受像紙17に接着す
る。転写ドラム31の回転によってハロゲンランプ35の照
射域を通過した熱溶融性インクの像14aは、エンドレス
ベルト40によって転写ドラム31に圧接されつつ搬送さ
れ、その間に転写ドラム31と受像紙17とによって融点以
下の温度まで冷却され受像紙17は圧接部を通過後に剥離
される。
以上のように第2の実施例においては、透明な転写ド
ラム31を用いてその内側から光を照射する構成とするこ
とにより、第1の実施例における効果に加えて、転写ド
ラム31と受像紙17とが圧接された状態で熱溶融性インク
の像14aを加熱することができ、加熱から圧接に至るま
での放熱を防ぎ、加熱に要するエネルギーを少なくする
事ができる。また、エンドレスベルト40によって受像紙
を転写ドラム31に圧接する構成とすることにより、冷却
時間を長く取ることができ、記録速度を高速にすること
ができる。さらに、転写ドラム31の外周部にシリコーン
ゴム31aを設けることにより、熱溶融性インクの像14aと
転写ドラム31との接着力が小さくなり、凝固時の膜強度
の小さいインクでも完全に転写することができる。
以下本発明の第3図の実施例について図面を参照しな
がら説明する。
第4図は本発明の第3の実施例を示す記録装置の構成
を示す概略図である。第4図において第1図と同じ記号
を付してあるものは、第1の実施例と同じ構成であり、
第1の実施例と同様の作用をする。第1の実施例と異な
るのは、ゴムブランケットドラム41の表層部に黒色の光
吸収層41aを設けたことである。この光吸収層41aは内部
のゴム基材41bと同じ材料に黒色の粒子(カーボンブラ
ックなど)を分散させたものでもよいし、シリコーンゴ
ムのように溶解度因子の小さい物質に黒色の粒子を分散
させたものでもよい。また、元来黒色を有する材料を用
いてももちろん差し支えない。
上記のように構成された記録装置について、以下その
動作を第1の実施例と異なる点のみ説明する。
転写部10bにおいて、熱溶融性インクの像14aの加熱に
際し、まずハロゲンランプ15はゴムブランケットドラム
41の光吸収層41aを照射する。光吸収層41aはハロゲンラ
ンプ15の光照射によって発熱し、その熱が熱溶融性イン
クの像14aに伝導して熱溶融性インクの像14aが溶融す
る。
以上のように第3の実施例においては、ゴムブランケ
ットドラム41の表層部に光吸収層41aを設けることによ
り、光の吸収率の低いインク、すなわちカラーインクの
加熱に適し、カラー画像の記録を可能とする。
なお、第3の実施例においては、ゴム基材41bは熱溶
融性インクの像14aの冷却に寄与するので、ハロゲンラ
ンプ15の光照射によって発熱する光吸収層41aの厚さは
熱溶融性インクの像14aの加熱に必要十分であることが
望ましい。具体的にはその厚さは10μmあれば十分であ
る。
以下本発明の第4の実施例について図面を参照しなが
ら説明する。
第5図は本発明の第4の実施例を示す記録装置の構成
を示す正面図及び側面図である。第5図において第1図
と同じ記号を付してあるものは、第1の実施例と同じ構
成であり、第1の実施例と同様の作用をする。第1の実
施例と異なるのは、ゴムブランケットドラム51の表層近
傍に複数の短冊状の発熱体51aを設け、バックアップロ
ーラ18の直前で発熱体51aに通電して発熱体51aが発熱す
るように電極52,53及び電源54を配したことである。
上記のように構成された記録装置について、以下その
動作を第1の実施例と異なる点のみ説明する。
書き込み部10aにおいて熱溶融性インクの像14aが形成
されたゴムブランケットドラム51は、矢印55の方向に回
転して熱溶融性インクの像14aを転写部10bへ搬送する。
発熱体51aはバックアップローラ18に接する直前で電極5
2,53と接触し、通電され、発熱する。この発熱体51aの
発熱により、ゴムブランケットドラム51の表層部が加熱
され、さらにその表面に形成されている熱溶融性インク
の像14aが加熱・溶融される。
以上のように第4の実施例においては、ゴムブランケ
ットドラム51の表層近傍に複数の短冊状の発熱体51aを
設けることにより、熱溶融性インクの色に関わらず加熱
することができ、白黒・カラー両方の画像の記録を可能
とする。
なお、第4の実施例において発熱体51aは複数の短冊
状のものとしたが、形状はこれに限るものではない。ま
た、発熱体51aはゴムブランケットドラム51の基材に導
電性の粒子を分散させたものとしてもよい。
以下本発明の第5の実施例について図面を参照しなが
ら説明する。
第6図は本発明の第5の実施例を示す記録装置の構成
を示す図である。第6図において第1図と同じ記号を付
してあるものは、第1の実施例と同じ構成であり、第1
の実施例と同様の作用をする。第1の実施例と異なるの
は、加熱ローラ61と対向ローラ62とを、受像紙17がゴム
ブランケットドラム11とバックアップローラ18との間に
挿入される直前に受像紙17を加熱できるように配したこ
とである。
上記のように構成された記録装置について、以下その
動作を第1の実施例と異なる点のみ説明する。
受像紙17は、ゴムブランケットドラム11とバックアッ
プローラ18との間に挿入される直前に、加熱ローラ61と
対向ローラ62との間に挿入され加熱ローラ61によって熱
溶融性インクの像14aの融点以上の温度まで加熱され
る。その直後に、受像紙17はゴムブランケットドラム11
とバックアップローラ18との間に挿入されて、熱溶融性
インクの像14aと接触する。受像紙17と接触した熱溶融
性インクの像14aは受像紙17からの熱伝導によって溶融
し、受像紙17に接着する。接触と同時に受像紙17と熱溶
融性インクの像14aとはゴムブランケットドラム11とバ
ックアップローラ18とにより冷却され、融点以下の温度
になる。
以上のように、第5の実施例においては、受像紙17を
熱溶融性インクの像14aと接触する直前に加熱して、受
像紙17の熱によって熱溶融性インクの像14aを溶融させ
る構成を取ることにより、第4の実施例と同様にインク
の色に関わらず転写することができ、さらに受像紙17側
から熱溶融性インクの像14aを溶融するので熱溶融性イ
ンクの像14aが受像紙17になじみやすく、接着力が高め
られるという効果が得られる。
なお、第5の実施例において受像紙17を加熱ローラ61
で加熱するとしたが、受像紙17は、温風発生手段により
温風を吹き付けるまたは受像紙17の近傍に赤外線ヒータ
を配するなどの手段により加熱してもよく、熱溶融性イ
ンクの像14aの融点以上に加熱する手段であればよい。
また、バックアップローラ18の温度を、ゴムブランケ
ットドラム11の温度以上、熱溶融性インクの像14aの融
点以下の温度に保つ構成を備えると、受像紙17が薄く熱
容量が小さい場合においても、バックアップローラ18へ
の熱伝導を抑制し、熱を有効に熱溶融性インクの像14a
に伝えて加熱することができる。
以下本発明の第6の実施例について図面を参照しなが
ら説明する。
第7図は本発明の第6の実施例を示す記録装置の構成
を示す図である。第7図において第1図と同じ記号を付
してあるものは、第1の実施例と同じ構成であり、第1
の実施例と同様の作用をする。第1の実施例と異なるの
は、加熱ローラ71が受像紙17を加熱し、かつゴムブラン
ケットローラ11に圧接するように配したことと、さら
に、金属製の冷却ベルト74がガイドローラ72,73に掛け
られ、ゴムブランケットドラム11を冷却するように圧接
していることである。75は紙ガイドローラで、受像紙17
がゴムブランケットローラ11に圧接される前に加熱ロー
ラ71に接触させるように配されている。
上記のように構成された記録装置について、以下その
動作を第1の実施例と異なる点のみ説明する。
受像紙17は、まず加熱ローラ71と紙ガイドローラ75と
の間に挿入され、熱溶融性インクの像14aの融点以上に
加熱され、その後に熱溶融性インクの像14aと接触す
る。受像紙17と接触した熱溶融性インクの像14aは、受
像紙17の熱によって受像紙17と接している側から加熱さ
れ、溶融し、受像紙17に接着する。そして、熱溶融性イ
ンクの像14aと受像紙17の熱溶融性インクの像14aに接し
ている側の近傍とは、ゴムブランケットドラム11への熱
伝導によってただちに冷却され、熱溶融性インクの像14
aは融点以下の温度になる。一方冷却ベルト74は、ガイ
ドローラ72,73の間でゴムブランケットドラム11に圧接
されながら、ゴムブランケットドラム11に沿って回転す
る。このときゴムブランケットドラム11の熱を奪って、
外部に放熱し、ゴムブランケットドラム11の温度を熱溶
融性インクの像14aの融点より20度以上低い温度に保
つ。
以上のように、第6の実施例においては、ゴムブラン
ケットドラム11の温度を熱溶融性インクの像14aの融点
より20度以上低い温度に保つことによって、加熱ローラ
71とゴムブランケットドラム11とのニップ幅内で熱溶融
性インクの像14aを冷却することができる。なお、第6
の実施例において金属性の冷却ベルト74をゴムブランケ
ットドラム11に圧接してゴムブランケットドラム11を冷
却する構成としたが、冷却風を送る、熱伝導性のよい材
質のローラを圧接する、またはペルチェ素子のような冷
却素子を接触させるなどの方法を用いても差し支えな
い。また、冷却ベルト74は金属以外の熱伝導率の高い材
料でもよい。
また、冷却手段を転写部10bの後に配する構成として
いるが、冷却手段を転写部10bの前に配することによ
り、書き込み部10aで伝えられた熱を逃がすことができ
るので、冷却の効果をより高めることが可能になる。
以下本発明の第7の実施例について図面を参照しなが
ら説明する。
第8図は本発明の第7の実施例を示す記録装置の構成
を示す概略図である。第8図において書き込み部10aは
第1の実施例と同じ構成であり、第1の実施例と同様の
作用をする。転写部10bにおいて、81はアルミニウム製
中空管の加熱ローラで、内部にハロゲンランプ84が配さ
れ、その発光による熱で加熱される。82はガイドローラ
で、加熱ローラ81とともにエンドレスベルト83を介して
受像紙17をゴムブランケットドラム11に圧接し、かつエ
ンドレスベルト83に張力を与えるように構成されてい
る。
上記のように構成された記録装置について、以下その
動作を説明する。
書き込み部10aにおいて、第1の実施例と同様にゴム
ブランケットドラム11の表面上に熱溶融性インクの像14
aが形成される。そして、ゴムブランケットドラム11の
回転によって、熱溶融性インクの像14aは転写部10bに送
られる。転写部10bでは受像紙17がエンドレスベルト83
とゴムブランケットローラ11との間に挿入され、エンド
レスベルト83を介して加熱ローラ81により加熱され、ゴ
ムブランケットドラム11に圧接される。ゴムブランケッ
トドラム11に圧接された受像紙17は熱伝導により熱溶融
性インクの像14aを溶融し、熱溶融性インクの像14aは受
像紙17に接着する。受像紙17は、その後ゴムブランケッ
トドラム11の回転によって、エンドレスベルト83とゴム
ブランケットドラム11との間にはさまれて搬送される
が、エンドレスベルト83の張力のためゴムブランケット
ドラム11に圧接された状態が続く。そのあいだに熱溶融
性インクの像14aと受像紙17とは、ゴムブランケットド
ラム11とエンドレスベルト83とによって冷却され、熱溶
融性インクの像14aはその融点以下の温度になる。ゴム
ブランケットドラム11の回転がさらに進むと、受像紙17
はエンドレスベルト83とガイドローラ82とによる圧接か
ら解放され、ゴムブランケットドラム11から剥離され
る。
以上のように、第7の実施例においては、加熱ローラ
81によって受像紙17を加熱する構成とすることにより、
低電力でかつ安全に熱溶融性インクの像14aを溶融する
ことができる。また、受像紙17からの熱伝導によって熱
溶融性インクの像14aを溶融するので、受像紙17へ接着
しやすくなる。さらに、エンドレスベルト83によって受
像紙17をゴムブランケットドラム11に圧接したまま搬送
する構成とすることにより、熱溶融性インクの像を冷却
する時間が長くなり、受像紙17をゴムブランケットドラ
ム11から剥離する前に確実に融点以下の温度まで冷却す
ることが可能となって、ゴムブランケットドラム11から
受像紙17への熱溶融性インクの像14aの全量転写が完璧
なものとなる。
なお、第7の実施例において、エンドレスベルト83の
受像紙17に接している面の反対側の面近傍にエンドレス
ベルト83を冷却するベルト冷却手段を設け、その冷却手
段がエンドレスベルト83と受像紙17とを介して熱溶融性
インクの像14aを冷却する構成とすることによって、転
写をより確実にかつ高速に行うことができるようにな
る。
なお、上記第1ないし第7の実施例中書き込み部にお
ける記録手段は通電記録を用いるとしたが、感熱記録ヘ
ッドと感熱インクリボンを用いる感熱転写方式、または
熱溶融性インクを加熱溶融した状態で中間転写媒体に飛
翔させるインクジェット方式等、熱溶融性インクの像を
中間転写媒体上に形成できる手段であればその方法は問
わない。
また、中間転写媒体の表面の材質としては、転写性向
上のため熱溶融性インクの接着力の低いもの(具体的に
は溶解度因子7.5以下)が望ましく、その一例としては
シリコーンゴム,ふっ素ゴム,フロロシリコーンゴムな
どがある。
発明の効果 以上のように本発明は中間転写媒体を用いて、書き込
み部においてその表面上に熱溶融性インクの像を形成
し、その後に転写部において加熱手段により熱溶融性イ
ンクの像を加熱し、溶融または軟化させ、圧接手段によ
り受像紙を中間転写媒体に圧接することによって熱溶融
性インクの像を受像紙に接着させ、熱溶融性インクの像
が冷却されて固化した後に受像紙を剥離するという構成
で記録を行なうことにより、中間転写媒体から熱溶融性
インクの像を完全に受像紙へ転写することができる。そ
のため、中間転写媒体を用いながらそのクリーニングが
不用となるので、熱溶融性インクを利用した記録方式の
特徴をそのまま引き継ぎ、メンテナンスフリーの記録装
置を供給することができる。さらに、中間転写媒体は弾
性を持ち、受像紙の表面の凹凸に熱溶融性インクの像を
倣わせるので、表面平滑度の低い受像紙にも高品質な記
録が行えるという大きな効果が得られる。
尚、上記実施例において用いられる受像紙は、紙のみ
を意味するものではなく、OHP用シート等のプラスチッ
クシートあるいはカード類等像を記録する被転写材を意
味するものである。また、本発明の上記実施例は、記録
装置としての実施例を挙げたものであり、その応用範囲
を特定するものではない。その応用製品としては、プリ
ンタ,複写機,ファクシミリ等が挙げられる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例における記録装置の構成
を示す概略図、第2図は中間転写媒体による転写の原理
を示す説明図、第3図は本発明の第2の実施例における
記録装置の構成を示す概略図、第4図は本発明の第3の
実施例における記録装置の構成を示す概略図、第5図は
本発明の第4の実施例における記録装置の構成を示す概
略図、第6図は本発明の第5の実施例における記録装置
の構成を示す概略図、第7図は本発明の第6の実施例に
おける記録装置の構成を示す概略図、第8図は本発明の
第7の実施例における記録装置の構成を示す概略図、第
9図は従来の感熱記録装置の概略図、第10図は従来の感
熱記録装置の、ラフ紙に対する転写の様子を示す説明図
である。 10a……書き込み部、10b……転写部、11……ゴムブラン
ケットドラム、15……ハロゲンランプ、18……バックア
ップローラ、31a……透明シリコーンゴム、31b……ガラ
ス管、40……エンドレスベルト、41a……光吸収層、41b
……ゴム基材、51a……発熱体、61……加熱ローラ、71
……加熱ローラ、74……冷却ベルト、81……加熱ロー
ラ、83……エンドレスベルト。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−187367(JP,A) 特開 昭62−248669(JP,A) 特開 昭62−119064(JP,A) 特開 昭61−272174(JP,A) 特開 昭60−18366(JP,A) 実開 昭62−58646(JP,U) 実開 昭62−189138(JP,U) 実開 昭59−15547(JP,U)

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】弾性体からなる表面層を備えた中間転写媒
    体と、前記中間転写媒体の表面上に熱溶融性のインク像
    を形成する記録手段と、受像紙を前記中間転写媒体に圧
    接する圧接手段と、前記インク像を加熱して溶融または
    軟化させる加熱手段とを備え、前記加熱手段が前記イン
    ク像を溶融または軟化させるとともに、前記圧接手段が
    前記受像紙と前記中間転写媒体とを圧接することによっ
    て前記インク像を前記受像紙に接着させ、そのインク像
    が冷却されて固化した後に、前記圧接手段の圧接を解除
    して、前記受像紙を前記中間転写媒体から剥離し、前記
    インク像を前記受像紙に転写するように構成したことを
    特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】中間転写媒体が透明体であり、加熱手段が
    前記中間転写媒体のインク像が形成された面の反対側に
    配された光源より構成される請求項1記載の記録装置。
  3. 【請求項3】加熱手段が中間転写媒体の表層近傍のみを
    加熱するように構成した請求項1または2のいずれかに
    記載の記録装置。
  4. 【請求項4】中間転写媒体の表層部が黒色であり、加熱
    手段が前記中間転写媒体の近傍を照射する光源より構成
    される請求項3記載の記録装置。
  5. 【請求項5】加熱手段がヒートローラであり、圧接手段
    が、前記ヒートローラと少なくとも1本のガイドローラ
    との間に掛けられた無端ベルトからなり、前記ヒートロ
    ーラは、前記無端ベルトと記録用紙とを介してインク像
    を加熱するとともに、前記無端ベルトは、前記インク像
    が加熱される位置から冷却固化される位置まで前記記録
    用紙を圧接保持しながら搬送するように構成した請求項
    1記載の記録装置。
  6. 【請求項6】無端ベルトを介してインク像を冷却するベ
    ルト冷却手段を備えた請求項5記載の記録装置。
  7. 【請求項7】加熱手段は、受像紙を加熱し、前記加熱手
    段によって加熱された前記受像紙がインク像と接触する
    ときに前記インク像を加熱するとともに、前記受像紙及
    び前記インク像は中間転写媒体及び圧接手段によって冷
    却されるよう構成した請求項1記載の記録装置。
  8. 【請求項8】圧接手段の、受像紙に接する部分の温度が
    中間転写媒体の表面温度よりも高くかつ熱溶融性インク
    の融点よりも低い温度であるように構成した請求項7記
    載の記録装置。
  9. 【請求項9】中間転写媒体を冷却する冷却手段を備え、
    加熱手段と加圧手段とが同一のヒートローラからなり、
    かつ前記ヒートローラによりインク像を加熱した後、前
    記ヒートローラと前記中間転写媒体とのニップ幅内で前
    記インク像を直ちに冷却させ固化するために、前記冷却
    手段が前記中間転写媒体の温度が前記インク像の融点の
    少なくとも20度以下に保つように構成した請求項1記載
    の記録装置。
  10. 【請求項10】中間転写媒体の表面の材質が溶解度因子
    7.5以下である請求項1、2、3、4、5、7または9
    のいずれかに記載の記録装置。
  11. 【請求項11】加熱手段が高周波加熱装置である請求項
    1、2、3、4または10のいずれかに記載の記録装置。
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