JPH05309823A - 熱転写印刷方法及び熱転写印刷装置 - Google Patents

熱転写印刷方法及び熱転写印刷装置

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JPH05309823A
JPH05309823A JP4176759A JP17675992A JPH05309823A JP H05309823 A JPH05309823 A JP H05309823A JP 4176759 A JP4176759 A JP 4176759A JP 17675992 A JP17675992 A JP 17675992A JP H05309823 A JPH05309823 A JP H05309823A
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film
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シャッタ等の金属製の被転写物に熱転写印刷
を施すことを目的とする。 【構成】 シャッタ4等の被転写物を被転写物予熱部材
6により予め加熱し、所定の温度まで上昇させたのち
に、上記被転写物に転写フィルム3を圧着させる。被転
写物を垂直方向に搬送して転写を行うことにより転写印
刷の品質を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフロッピーディスクのシ
ャッタ等の金属に熱転写印刷を施すための方法及び装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図16に示したように、フロッピーディ
スク201のシャッタ202の表面にメーカー名や品名
等の印刷203を施したものが知られている。
【0003】そして、従来は上記シャッタ202に印刷
203を施す方法としてシルク印刷方法やパッド印刷方
法等の直接印刷方法が採られていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
シルク印刷方法やパッド印刷方法等の直接印刷方法でシ
ャッタ202の表面に印刷203を施す場合には次に述
べるような問題点がある。
【0005】(1)多色印刷が難しい。
【0006】(2)多色印刷を行なおうとすると印刷精
度が低下し、また印刷コストが高くなる。
【0007】上記直接印刷方法の問題点を解決するため
に、熱転写フィルム(以下、単に転写フィルムという)
を使用する熱転写印刷方法を採用してシャッタに印刷を
施すことも考えられるが従来の熱転写印刷方法には次に
述べるような問題点があった。
【0008】(1)ステンレス薄板等の金属製のシャッ
タに印刷を施す場合には、転写フィルム加熱部材による
転写フィルムの加熱時間が長くなり、印刷作業能率が低
下する。
【0009】何故ならば金属製のシャッタは熱伝導性が
良いために、該シャッタ上に転写フィルムを重ね合わせ
て、ヒーター等のフィルム加熱部材で転写フィルムを加
熱した場合に、その熱はシャッタを伝わって放熱されて
しまい、転写フィルムの接着剤層が容易に溶融しないか
らである。
【0010】(2)転写フィルムの接着層を短時間で溶
融させるためには、フィルム加熱部材により転写フィル
ムへ加える熱の温度を高くすることも考えられるが、転
写フィルムへ加える熱の温度を余り高くすると、転写フ
ィルムのインク層等が破壊されてしまう。
【0011】このため、金属製のシャッタの印刷には熱
転写印刷方法は適用されていないのが現状である。
【0012】本発明は上記従来の問題点を解決し、フィ
ルム加熱部材による転写フィルムの加熱時間を短縮し、
しかも確実に金属製のシャッタに多色印刷を施すことの
できる熱転写印刷方法及び熱転写印刷装置を提供するこ
とを目的として為されたものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明の熱転写印刷方法にあっては、金属製のシ
ャッタ等の被転写物を予め加熱して所定の温度まで上昇
させたのち、該シャッタ等の被転写物上に重ね合わせた
転写フィルムを加熱、加圧して、該転写フィルムの接着
剤層及びインク層をシャッタ等の被転写物上に転写する
ようにした。
【0014】(2)本発明の熱転写印刷装置にあって
は、加圧部材駆動機構と、該加圧部材駆動機構により駆
動されて、転写フィルムを被転写物上に圧着させる加圧
部材とを備えた熱転写印刷装置において、上記加圧部材
で転写フィルムを被転写物に圧着させる前に、予めシャ
ッタ等の被転写物を所定の温度に加熱する被転写物予熱
部材を設けた。
【0015】
【作用】
(1)シャッタ等の被転写物を予め加熱して所定の温度
まで上昇させたのちに、被転写物上に重ね合わせた転写
フィルムを加熱するので、転写フィルムに加えられた熱
が被転写物側に逃げるのを防止して、転写フィルムの接
着剤層を効果的に溶融させることができる。
【0016】(2)熱転写印刷装置に被転写物予熱部材
を設けたので、該被転写物予熱部材で予めシャッタ等の
被転写物を加熱しておくことにより、転写フィルムを迅
速に加熱し、該転写フィルムの接着剤層及びインク層を
被転写物上に確実に転写させ、装置の性能の向上を図る
ことができる。
【0017】
【実施例】次に本発明の第1実施例を図1〜図10を参
照して説明する。図1は本発明の熱転写印刷装置1を示
し、該熱転写印刷装置1は、加圧部材駆動機構2と、該
加圧部材駆動機構2により駆動されて、転写フィルム3
を被転写物としての金属板製のシャッタ4上に加熱圧着
させる加圧部材5と、該加圧部材5で転写フィルム3を
シャッタ4に加熱圧着させる前に、予め、シャッタ4を
所定の温度になるまで加熱(以下、予熱という)する被
転写物予熱部材6とを備えている。7は被転写物予熱部
材6を内蔵したシャッタ支持治具、8はテーブルであ
る。
【0018】そして、上記被転写物予熱部材6でシャッ
タ4を予熱したのち、該シャッタ4に重ね合わせた転写
フィルム3を加圧部材5で加熱しながらシャッタ4に圧
着させるようになっている。
【0019】上記加圧部材駆動機構2は上記加圧部材5
を下端に取付けた上下動部材11と、該上下動部材11
の上下動をガイドするガイド部材12と、該ガイド部材
12に沿って上下動部材11を上下動させる油圧又は空
圧装置(図示省略)とからなっていて、上記空圧装置等
で上下動部材11を下降させると、該上下動部材11の
下端に取付けられた加圧部材5が転写フィルム3に接触
し、該転写フィルム3を加熱しながらシャッタ4に圧着
させるようになっている。
【0020】上記加圧部材5は、加熱板21と、該加熱
板21の下端に取付けられたゴム等の弾性材22とで構
成されている。
【0021】上記加熱板21はヒーター23を内蔵して
いて、温度コントローラ24により温度調整を行うこと
ができるようになっていると共に、その下面は加圧部材
取付面25になっている。
【0022】上記加圧部材取付面25は図2に示したよ
うに中央部の最も凸出した部分と左右両端部の最も凹ん
だ部分との段差aが所定値になるような円弧状面に形成
されている。
【0023】また、上記弾性部材22はショアゴム硬度
70程度のシリコンゴムにより上記段差aよりも大きな
肉厚bの板状に作られていて、上記円弧状の加圧部材取
付面25に沿わせて円弧状に湾曲させた状態で取付けら
れている。
【0024】上記のように弾性材22を円弧状に湾曲さ
せ、かつ、その肉厚bを加圧部材取付面25の段差aよ
りも大きくしたのは、加圧部材5で転写フィルム3をシ
ャッタ4に圧着させる際に、上記弾性材22が中央部か
ら周縁部にかけて、徐々に圧着面積を広げて行き、か
つ、図3に示したようにシャッタ4の端部に至るまで転
写フィルム3を完全に圧着させるためであり、転写フィ
ルム3をシャッタ4に圧着させる際に、これら転写フィ
ルム3とシャッタ4の間に空気が封じ込められるのを防
止するようになっている。
【0025】次に、転写フィルム3について述べる。
【0026】転写フィルム3は、図4に示したように、
ポリエステルやポリオレフィン等のベースフィルム31
上に塩化ビニルや酢酸ビニル共重合体樹脂等を用いた透
明の剥離層(保護層)32を形成し、該剥離層32上
に、品名やメーカー名或は図柄等のインク層33を印刷
したのち、これらインク層33を覆うように、上記剥離
層32上に感熱接着剤層34を設けることにより形成さ
れている。
【0027】上記インク層33は図5に示したように、
シャッタ1枚分を一単位として、所定間隔ごとに連続的
に形成されていて、上記各単位インク層33…33ごと
にレジマーク(位置検出マーク)35…35が付されて
いる。
【0028】そして、上記転写フィルム3はフィルム供
給リール36に巻付けられていて、フィルム巻取リール
37側に巻取られながら送られて、上記インク層33が
シャッタ4の位置までくると上記レジマーク35がセン
サで検出されて転写フィルム3の送りは停止される。
【0029】そして、上記感熱接着剤層34を上記加圧
部材5で加熱して、シャッタ4に接着させたのち、上記
ベースフィルム31を剥離し、剥離層32、インク層3
3及び感熱接着剤層34をシャッタ4側に残すことによ
り印刷を行うようになっている。
【0030】次にシャッタ4及びシャッタ支持治具7に
ついて説明する。
【0031】シャッタ4はステンレス薄板をコ字状に折
曲げることによりマイクロフロッピーデイスク(MF
D)用のシャッタとして構成されていて、シャッタ支持
治具7によりテーブル8上に支持されて、一側面の転写
面4aに印刷を施されるようになっている。
【0032】上記シャッタ支持治具7は図6に示したよ
うに熱伝導性のよい金属により中空部41を有する箱形
に作られていて、該箱形のシャッタ支持治具7の上面板
42を挾むようにして、コ字状のシャッタ4を取付ける
ようになっている。
【0033】また、シャッタ支持治具7の下面板43に
は断熱シート44が接着されている。
【0034】そして、上記シャッタ支持治具7は、その
下面中央部を金属ボール45を介してテーブル8上に傾
斜調整自在に支持されていると共に、左右両側部に設け
たネジ46,47により、シャッタ支持治具7はテーブ
ル8上に固定されるようになっている。
【0035】また、本発明の必須構成要素である被転写
物予熱部材6は上記シャッタ支持治具7の左右側面板4
8,49内にヒーターを内蔵させることにより構成され
ていて、これら左右側面板48,49、上面板42を介
して、該上面板42を挾んだ状態で取付けられているシ
ャッタ4を予熱するようになっている。
【0036】51は被転写物予熱部材6と共に、シャッ
タ支持治具7内に内蔵されたサーモセンサー、52は被
転写物予熱部材6の温度コントローラである。
【0037】第1実施例の熱転写印刷装置1は以上のよ
うな構成であるから、シャッタ4をシャッタ支持治具7
に取付けて、被転写物予熱部材6により、上記シャッタ
4を予熱する。
【0038】そして、上記シャッタ4が所望の温度まで
上昇したら、加圧部材5で転写フィルム3を加熱しなが
らシャッタ4の転写面に押付ければ、上記転写フィルム
3の感熱接着剤層34は適度に溶けて、シャッタ4に接
着される。
【0039】しかるのち、転写フィルム3のベースフィ
ルム31を剥離すれば、感熱接着剤層34、インク層3
3、剥離層32がシャッタ4側に残って、図8に示した
ようにシャッタ4の転写面の表面に品名、メーカー名、
絵柄等の多色印刷が施された状態になり、これをシェル
に組付けることにより、マイクロフロッピーディスク2
01が構成されるのである。
【0040】なお、図9〜図10は被転写物予熱部材6
の変形例を示す。
【0041】図9の変形例では被転写物予熱部材6とし
て、シャッタ支持治具7の上方にランプ等の熱源61と
反射板62と配置し、上記熱源61からの輻射熱でシャ
ッタ4を予熱するようにした場合を示している。
【0042】また、図10の変形例では被転写物予熱部
材6として、ヒーター等を内蔵した加熱板63と、該加
熱板63を上下動させる上下動部材64を使用し、上記
加熱板63をシャッタ4に接触させて、所謂熱伝導によ
り、シャッタ4を予熱するようにした場合を示してい
る。
【0043】図12〜図15は本発明の第2実施例の熱
転写印刷装置1を示し、この実施例の熱転写印刷装置1
においては、シャッタ4の搬送から転写までの一連の作
業をシャッタ4の転写面4aを垂直にして行うことによ
り、シャッタ4の転写面4aに塵埃等が付着した状態で
転写が行われるのを防止できるようにしたものである。
【0044】即ち、シャッタ4の転写面4aを水平か
つ、上方に向けてシャッタ4の搬送及び転写を行う場合
には、シャッタ4の転写面4a上に塵埃等が付着,堆積
しやすい。
【0045】シャッタ4の転写面4aに塵埃等が付着し
たままの状態で転写を行うと、図11に示したように、
シャッタ4と感熱接着剤層34との間に塵埃38等によ
り空気層39が発生し、これら塵埃38等や空気層39
により印刷の品質が著しく悪化し、また剥離の原因にな
るという問題点がある。
【0046】第2実施例の熱転写印刷装置1は上記問題
点を解決するものであり、該熱転写印刷装置1は、図1
2に示したようにシャッタ4の転写面4aを垂直にした
状態でシャッタ4の送りを行う被転写物搬送機構101
と、該被転写物搬送機構101により送られてきたシャ
ッタ4の転写面4aを垂直にしたままの状態で支持する
被転写物支持治具102と、該被転写物支持治具102
に支持されているシャッタ4の転写面4aに転写フィル
ム3を圧着させる加圧部材103と、該加圧部材103
を駆動する加圧部材駆動機構104と、上記加圧部材1
03及び加圧部材駆動機構104により転写フィルム3
をシャッタ4の転写面4aに圧着させる前に、予めシャ
ッタ4の所定の温度に加熱する被転写物予熱部材105
とを備えている。
【0047】上記被転写物搬送機構101は第1〜第4
駆動ローラ111〜114と図示省略のコンベアとを備
えていて、シャッタストッカー115から送り出されて
きたシャッタ4を転写面4aを垂直にし、かつ転写面4
aを第2,第4ローラ112,114側に向けた状態で
被転写物支持治具102に向けて順次送り込むようにな
っている。
【0048】上記被転写物支持治具102は図13に示
したように、シャッタ4の対向する片4b,4c間に嵌
まり込んで、該シャッタ4を支持するようになってい
る。
【0049】また、上記加圧部材103は上記被転写物
支持治具102に支持されているシャッタ4の転写面4
aに対向して配置されている。
【0050】そして、上記加圧部材103は第1実施例
の加圧部材5と同様に加熱板121と、該加熱板121
のの先端に取付けられたゴム等の弾性材122とで構成
されていて、上記加熱板121にはヒータ123とサー
モセンサ124が内蔵されていて、温度コントローラ1
25により温度調整を行うことができるようになってい
る。
【0051】また、加圧部材駆動機構104は上記加圧
部材103を先端に取付けたロッド131…131と、
これらロッド131…131を水平方向にスライドガイ
ドするガイド部材132と、該ガイド部材132に沿っ
て上記ロッド131…131を水平方向にスライドさせ
る油圧又は空圧装置等とからなっている。
【0052】そして、上記空圧装置等で上記ロッド13
1…131を一方向にスライドさせると、これらロッド
131…131の先端に取付けられた加圧部材103に
より転写フィルム3を加熱しながらシャッタ4の転写面
4aに押付けるようになっている。
【0053】また、被転写物予熱部材105はヒータ1
41とサーモセンサ142とを内蔵していて、温度コン
トローラ143により温度調整可能になっている。
【0054】そして、上記被転写物予熱部材105は上
記被転写物支持治具102の背面側(加圧部材103と
反対側)に配置されていて、該被転写物支持治具102
に支持されているシャッタ4の背面に接触して、該シャ
ッタ4を加熱するようになっている。
【0055】なお、151は搬送中のシャッタ4の転写
面4aの塵埃や汚れを除去するためのイオンエアー発生
装置、152はシャッタ位置検出センサ、153はイン
ク層位置検出センサである。なお、フィルム供給リール
36から送り出された転写フィルム3はガイドローラ1
54,155により、シャッタ4の転写面4aに重なり
合うようにしてガイドされながらフィルム巻取リール3
7に巻取られるようになっている。
【0056】第2実施例の熱転写印刷装置1は上述のよ
うな構成であって、シャッタストッカー115から送り
出されてきたシャッタ4は熱転写物搬送機構101によ
り被転写物支持治具102に向けて送られ、その途中で
イオンエアー発生装置151で転写面4aの汚れを落さ
れ、またシャッタ位置検出センサ152で、その位置を
検出されたシャッタ4は被転写物支持治具102の位置
まで送られて停止する。
【0057】一方、転写フィルム3はレジマーク35を
インク層位置検出センサ153で検出されて、インク層
33がシャッタ4の転写面4aの位置にくると停止し、
上記加圧部材103により、シャッタ4の転写面4aに
押付けられ熱転写が行われるようになっている。
【0058】そして、上記熱転写を終了したシャッタ4
は被転写物搬送機構101により製品ストッカー156
に運ばれてストックされるようになっている。
【0059】図13〜図14は加圧部材駆動機構104
の変形例を示し、エアプランジャ又は電磁プランジャ1
61を使用して、加圧部材103を駆動するようにした
場合を示している。
【0060】また、図15は加圧部材駆動機構104の
他の変形例を示し、トグル装置162を用いて加圧部材
103をスライドさせるようにしたものである。
【0061】上記トグル装置162は一端側を第1軸1
63により加圧部材103に枢支された第1リンク16
4と、該第1リンク164の他端部に一端側を第2軸1
65で、枢着され、中央部を第3軸166でベース部1
67に枢支された第2リンク168とを備えている。
【0062】そして、上記第2リンク168の他端部の
被操作部169を図示省略のカムで矢印A方向に回動さ
せると上記第2軸165が矢印B方向に下降して、加圧
部材103をガイド170に沿って矢印C方向に安定性
よくスライドさせるようになっている。
【0063】なお、図面に示す実施例では、加圧部材5
で転写フィルム3を加熱しながら加圧する構成とした
が、シャッタ4の予熱で転写フィルム3を加熱し、該転
写フィルム3の感熱接着剤層34を溶かすことにより、
加圧部材5側から転写フィルム3を加熱しなくても済む
ようにしてもよい。
【0064】また、実施例では被転写物としてマイクロ
フロッピーディスク用のシャッタ4に印刷する場合を示
したがシャッタはマイクロフロッピーディスク用のもの
に限られずデジタルコンパクトカセット(DCC)用の
ものや光ディスク用のものであってもよいのは勿論のこ
と、シャッタに限られず金属製のもの、或はこれと同等
の熱伝導性を有する素材のものに適用することができ
る。
【0065】
【発明の効果】本発明には次に述べるような効果があ
る。
【0066】(1)金属製の被転写物を予め加熱して、
所定の温度まで上昇させたのち、該被転写物に転写フィ
ルムを加圧部材で圧着させるので、該加圧部材を介して
転写フィルムに加えられる熱が被転写物側に逃げるのを
防止することができる。
【0067】従って、転写フィルムの接着剤層は短時間
で溶け、そのぶん作業時間を短縮し、かつ接着乃至印刷
効果を向上させることができる。
【0068】また、被転写物を予め加熱しておくので、
これに転写フィルムを接触させると、被転写物の熱で転
写フィルムの接着剤層を溶かして、加圧部材側から転写
フィルムに熱を加える必要性を無くすことも可能にな
る。
【0069】(2)既存の熱転写印刷装置に被転写物予
熱部材を付加するという簡単な構成で、シャッタ等の金
属への熱転写印刷を可能にした熱転写印刷装置を提供す
ることができる。
【0070】(3)シャッタの転写面を垂直にして搬
送,転写を行うことにより、塵埃等の上に転写フィルム
の転写するのを防止し、印刷の品質を高めることができ
る。
【0071】(4)従来は困難とされていたシャッタの
多色印刷や絵柄の多様化等が可能になり、シャッタの装
飾性を高めたいというユーザーの欲求に対応することが
でき、シャッタ及び該シャッタを使用したディスクカー
トリッジ等の商品価値を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】熱転写印刷装置の断面図。
【図2】転写フィルムを押圧する前の加圧部材の断面
図。
【図3】転写フィルムを押圧した状態の加圧部材の断面
図。
【図4】転写フィルムの断面図。
【図5】転写フィルムの平面図。
【図6】シャッタ支持治具部分の斜視図。
【図7】シャッタ支持治具部分の正面図。
【図8】本発明のMFDの斜視図。
【図9】被転写物予熱部材の変形例の説明図。
【図10】被転写物予熱部材の変形例の説明図。
【図11】塵埃等の上に転写した状態を示す断面図。
【図12】第2実施例の熱転写印刷装置の平面図。
【図13】加圧部材駆動機構の変形例の側面図。
【図14】加圧部材駆動機構の変形例の平面図。
【図15】加圧部材駆動機構の他の変形例の側面図。
【図16】従来のMFDの斜視図。
【符号の説明】
1…熱転写印刷装置 2…加圧部材駆動機構 3…転写フィルム 4…シャッタ(被転写物) 5…加圧部材 6…被転写物予熱部材 21…加熱板 22…弾性材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製の被転写物を予め加熱して所定の
    温度まで上昇させたのち、該被転写物上に重ね合わせた
    転写フィルムを加圧して、該転写フィルムの接着剤層及
    びインク層を被転写物上に転写することを特徴とする熱
    転写印刷方法。
  2. 【請求項2】 加圧部材駆動機構と、該加圧部材駆動機
    構により駆動されて、転写フィルムを被転写物上に圧着
    させる加圧部材と、該加圧部材で転写フィルムを被転写
    物に圧着させる前に、予め被転写物を所定の温度に加熱
    する被転写物予熱部材とを備えてなる熱転写印刷装置。
  3. 【請求項3】 加圧部材駆動機構と、該加圧部材駆動機
    構により駆動されて、転写フィルムを被転写物上に圧着
    させる加圧部材とを備えていて、 上記加圧部材を、加熱板と、該加熱板に取付けられてい
    て、上記転写フィルムに圧着させたときに、その中央部
    から周縁部にかけて徐々に圧着面積を広げる円弧状面を
    有する弾性材とで形成したことを特徴とする熱転写印刷
    装置。
  4. 【請求項4】 加圧部材で転写フィルムを被転写物に圧
    着させる前に予め被転写物を所定の温度に加熱する被転
    写物予熱部材を付設した請求項3の熱転写印刷装置。
  5. 【請求項5】 転写面を垂直にした状態で被転写物の搬
    送を行う被転写物搬送機構と、該被転写物搬送機構によ
    り送られてきた被転写物を転写面を垂直にしたままの状
    態に支持する被転写物支持治具と、該被転写物支持治具
    に支持されている被転写物の転写面に転写フィルムを圧
    着させる加圧部材と、該加圧部材を駆動する加圧部材駆
    動機構と、上記加圧部材で転写フィルムを転写面に圧着
    させる前に、予め被転写物を所定の温度に加熱する被転
    写物予熱部材とを備えてなる熱転写印刷装置
  6. 【請求項6】 熱転写印刷により多色印刷を施したシャ
    ッタを備えたディスクカートリッジ。
JP17675992A 1992-03-13 1992-07-03 熱転写印刷方法及び熱転写印刷装置 Expired - Fee Related JP3398399B2 (ja)

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US5600359A (en) * 1993-07-14 1997-02-04 Sony Corporation Thermal transfer printing method and apparatus
JP2003035811A (ja) * 2001-07-23 2003-02-07 Dainippon Printing Co Ltd 転写フィルムの供給方法、転写方法及び転写フィルム供給用のカートリッジ
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