JP2000047513A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JP2000047513A
JP2000047513A JP10211404A JP21140498A JP2000047513A JP 2000047513 A JP2000047513 A JP 2000047513A JP 10211404 A JP10211404 A JP 10211404A JP 21140498 A JP21140498 A JP 21140498A JP 2000047513 A JP2000047513 A JP 2000047513A
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sheet
roll
heating roll
image
peeling member
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JP10211404A
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Inventor
Hideaki Sekiguchi
英明 関口
Atsumi Kurita
篤美 栗田
Ryuichi Inamiya
竜一 稲宮
Masaru Kijima
勝 木島
Haruhiko Sano
晴彦 佐野
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱加圧式の定着装置において、その加熱用
ロール1と加圧用ロール2との間に形成される圧接部N
から送り出された後の記録シートP上の画像がシート剥
離部材6や排出ロール対等に触れることにより発生し得
る部分的な画質障害(像乱れや光沢度の差等)を防止す
ることができるようにする。 【解決手段】 シート剥離部材6を、加熱用ロール1と
平行に配設される平板状の部材60とし、かつ、その平
板状の部材60を冷却する冷却手段7を具備させた。こ
の結果、圧接部Nから送り出される定着後の記録シート
Pは、シート剥離部材6により冷却されるようになり、
また、そのシート剥離部材6に接触する場合には均等に
接触するようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式を利
用した複写機、プリンタ等の画像形成装置に使用される
定着装置に係り、特に、加熱用ロールと加圧用ロールと
の間に形成される圧接部から送り出された後の記録シー
ト上の画像に画質障害が発生しない対策が施された定着
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式を利用した画像形成装置に
使用される定着装置としては、一般に、内部に加熱源を
有し回転する加熱用ロールと、この加熱用ロールに圧接
されて加圧ロールとを備え、その加熱用ロールと加圧用
ロールの間に形成される圧接部(ニップ部)により、画
像形成装置の作像部にて形成される未定着トナー像が転
写された記録シート(用紙やOHPシート等)を挟持し
て搬送させて通過させることにより、そのトナー像のト
ナーを加熱及び加圧してシート表面に融着させる、いわ
ゆる加熱加圧方式の定着装置が広く知られている。
【0003】このような加熱加圧方式の定着装置におい
ては、通常、その圧接部から送り出される定着後の記録
シートを特に加熱用ロールの表面から確実に剥離させる
目的から、かかる圧接部のシート送り出し側の近傍位置
に、圧接部から送り出される定着後の記録シートの先端
部を加熱用ロールの表面から引き離す方向に誘導してそ
の記録シートの剥離を強制的に促すためのシート剥離部
材が設けられている。そして、このシート剥離部材とし
ては、主に、先端部がくさび状に尖った形状に形成され
て全体が爪状の形態からなる部材を、加熱用ロールの軸
方向に対し所定の間隔をあけて複数個そのロール表面に
当接させた状態又は微小な間隔をあけた状態で配設した
タイプのものが使用されており、また提案もされている
(特開平6−230699号公報等)。また、このよう
なシート剥離部材は、加熱用ロール側にのみ設ける場合
に限らず加圧用ロール側にも併設される場合がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな爪状タイプのシート剥離部材が設けられている定着
装置では、圧接部から送り出された定着後の記録シート
がシート剥離部材に接触しながら剥離されることがあ
り、この際、記録シートの画像領域がシート剥離部材に
触れた場合には、その接触した画像部分で像が乱れた
り、剥離部材と接触した画像部分と接触していない画像
部分との間で光沢度に差が生じる等の画質障害(いわゆ
るフィンガーマーク)が発生してしまうという問題があ
る。
【0005】このような部分的な画質障害は、圧接部か
ら送り出された定着直後の記録シート上の画像が十分に
定着されていない状態にあり、不要な外力が加わること
による影響を受け易いことが原因で発生しているもので
ある。そして、この画質障害は、シート剥離部材に接触
する画像領域がベタ画像やフルカラー画像である場合に
より顕著に発生する傾向にある。これは、かかるベタ画
像やフルカラー画像は、文字画像等の他の画像に比べて
記録シート上に担持されているトナー量が比較的多いた
め、定着直後においてはトナーが高温状態にあり、定着
がいまだ不十分で流動的な状態にあるために起こりやす
いものと推測される。また、ベタ画像やフルカラー画像
が形成された記録シートの定着がなされた場合には、そ
の定着後の記録シートが圧接部から送り出された後に定
着装置内部やその下流側外部に配設されている排出ロー
ル対によって挟持して搬送される際に、その排出ロール
の触れた画像部分と触れない画像部分との間で光沢度の
差が発生するという画質障害が発生することもある。
【0006】従って、本発明の目的は、このような従来
技術における各問題点を解消することにあり、より具体
的には、加熱加圧式の定着装置として、その加熱用ロー
ルと加圧用ロールとの間に形成される圧接部から送り出
された後の記録シート上の画像がシート剥離部材や排出
ロール対等に触れることにより発生し得る部分的な画質
障害(像乱れや光沢度の差等)を防止することができる
定着装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達し得る、本
発明の定着装置は、回転する加熱用ロールと、その加熱
用ロールに圧接されて当該加熱用ロールとの間で未定着
トナー像を担持した記録シートを挟持して搬送する圧接
部を形成する加圧用ロールと、その圧接部から送り出さ
れる定着後の記録シートを少なくとも加熱用ロールの表
面から剥離させるシート剥離部材とを備えた定着装置に
おいて、前記シート剥離部材が、前記加熱用ロールと平
行に配設される平板状の部材であり、かつ、その平板状
の部材を冷却する冷却手段を備えているものである。
【0008】ここで、上記加熱用ロールは、加熱するた
めのロールであり、通常、内部に加熱源が配設された金
属製の中空ロール芯材の表面に少なくとも弾性体層を形
成した形態のものが使用されるが、その弾性体層を形成
しない前記ロール芯材のみからなる形態のものであって
もよい。一方、上記加圧用ロールは、加圧するためのロ
ールであり、通常、金属製の中空ロール芯材の表面に少
なくとも弾性体層を形成した形態のものが使用される。
この加圧用ロールには、必要であれば、その中空ロール
芯材の内部に加熱源を配設してもよい。そして、このよ
うな加熱用ロールと加圧用ロールとの間で形成される圧
接部は、通常、回転駆動するように固定配置された加熱
用ロールに対して加圧用ロールを所定の押圧力で圧接さ
せることにより、加圧用ロール側の弾性体層が加熱用ロ
ールの表面形状に追従するようにした窪んだ形状に弾性
変形して加熱用ロール表面に密着する領域として形成さ
れる。
【0009】また、上記シート剥離部材である平板状の
部材は、全体がほぼ平板状(シート状も含む)の形態か
らなり、少なくとも圧接部から送り出される定着後の記
録シートと接触し得る部位が一様に平滑な面にて形成さ
れた形態の部材である。その材質については、少なくと
も耐熱性があるものであれば特に制約されず任意であ
る。
【0010】さらに、この平板状の部材からなるシート
剥離部材を冷却する上記冷却手段は、平板状の部材の剥
離性能を損ねることなく、その部材を所定の温度状態に
冷却できるものであればよく、例えば、冷却媒体を循環
供給させる冷却管を平板状部材に直接取り付けて冷却す
る冷却方式が採用される。この冷却手段によるシート剥
離部材(平板状部材)の冷却条件は、定着温度よりも約
20℃以上低く、定着後の画像が何かに接触しても乱れ
たり変化しにくい温度状態(定着安定状態)にする冷却
を行える条件であればよい。また、シ−ト剥離部材の冷
却効果をより高めるために、必要により、その平板状の
部材に放熱手段(例えば放熱フィン)を設けてもよい。
【0011】このような定着装置によれば、圧接部から
送り出された定着後の記録シートは、冷却手段により冷
却された状態にある平板状のシート剥離部材の近傍を接
触せずに通過するかあるいはシート剥離部材に接触した
状態で通過する。このため、定着後の記録シートひいて
は画像が上記シート剥離部材によって強制的にかつほぼ
均等に冷却される。この結果、定着直後の高温状態にあ
る画像(トナー)は、急速にしかも均等に冷やされて安
定した状態となり、その後においてシート剥離部材等に
接触しても画質障害等が発生しにくくなる。
【0012】また、定着後の記録シートにおける画像領
域がシート剥離部材に接触した状態で剥離されても、そ
の剥離部材が平板状であるため、記録シートとシート剥
離部材とがほぼ均等に触れる。このため、画像に対する
外力による影響が均等になるとともに分散される。この
結果、部分的な画質障害が発生しにくくなる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について説明する。
【0014】◎実施の形態1 図1は、本発明の一実施形態に係る定着装置を示すもの
である。この定着装置は、例えば電子写真式の複写機や
レーザプリンタに組み込まれて使用されるものであっ
て、加熱ロール1と加圧ロール2が、上下に対向した位
置で図示しない支持フレームにそれぞれの両端を回転自
在に軸受支持されている。
【0015】加熱ロール1は、アルミニウム、ステンレ
ス等の金属からなる円筒状のロールコア10の外周にシ
リコーンゴム等の弾性材料からなる弾性体層11を形成
したロール形状からなるものである。また、加熱ロール
1は、そのロールコア10の中空内部に加熱源となるヒ
ートランプ12が設置されており、ヒートランプ12に
よってそのロール1表面を所定の定着温度に加熱維持す
るようになっている。一方、加圧ロール2は、加熱ロー
ル1と同様の金属からなる円筒状のロールコア20の外
周に、加熱ロール1と同様の弾性材料からなる弾性体層
21を形成したロール形状からなるものである。加圧ロ
ール2側の弾性体層21は、加熱ロール1の弾性体層1
1の厚さよりも厚く形成されている。また、この加圧ロ
ール2では、そのロールコア20の中空内部にも加熱ロ
ール1と同様のヒートランプ22が設置されている。
【0016】また、この定着装置においては、定着装置
の上流側(図中左側)にある図示しない作像部において
転写形成された未定着のトナー像Tを担持する記録シー
トPを加熱ロール1に対し所定の圧力で押し付けるため
に、加圧ロール2がバネ等によって加熱ロール1側に付
勢されている。これにより、加熱ロール1と加圧ロール
2の間には、加圧ロール2の弾性体層21が加熱ロール
1の表面形状に追従した状態に弾性変形して加熱ロール
1表面と密着する領域からなる圧接部Nが形成されてい
る。さらに、加熱ロール1は、図示しない駆動源により
図中の矢印方向に回転駆動され、これにともない加圧ロ
ール2が図中の矢印方向に従動して回転するようになっ
ている。図1中において、符号3は未定着トナー像Tを
担持する記録シートPを定着装置の圧接部Nに案内して
導入させるために導入側シートガイド、4は定着後の記
録シートPを案内して排出させるための排出側シートガ
イド、5は定着後の記録シートPを定着装置の後工程に
送り出すための排出用ロール対である。
【0017】ちなみに、この定着装置には、図示しない
が、加熱ロール1側を覆う上部カバーと、加圧ロール2
側を覆う下部カバーなどが設けられている。一方、この
定着装置には、記録シートの加熱ロール1からの剥離を
容易にするための離型剤(オイル)をそのロール1表面
に塗布する離型剤塗布装置が設けられていない。
【0018】そして、この定着装置においては、圧接部
Nのシート排出側の近傍位置に、その圧接部Nから送り
出される定着後の記録シートPを加熱ロール1から剥離
するためのシート剥離部材6が配設されている。
【0019】このシート剥離部材6は、図1や図2に示
すように、例えば厚さ150μm、長さ320mmのポ
リイミドシートからなる平板状部材60と、この平板状
部材60を支持するためのアルミニウム製の支持部材6
5とでその主要部が構成されている。この平板状部材6
0は、その上面側に所定の間隔をあけてポリイミドから
なる放熱フィン62が複数枚立設されており、これによ
り平板状部材60の熱が放熱されやすいようになってい
る。この平板状部材60の厚さや材質等については、上
記の内容に限られるものではなく、記録シートPを加熱
ロール1から剥離する際に要する剥離力等に応じて適宜
設定される。一方、支持部材65は、固定フレーム66
に2つのブラケット67により取り付けられ加熱ロール
1と平行状態にある固定シャフト68に対して基端部側
が固定された支持アーム69からなるものであり、その
支持アーム69の加熱ロール1側にむけて延びる先端部
の下部に平板状部材60(の両端部)がその平板状態が
維持されるように取り付けられている。つまり、支持部
材65によって、平板状部材の先端部60aが加熱ロー
ル1と微小な間隙(2.0mm程度)をあけて平行な状
態となるように支持されている。
【0020】また、このシート剥離部材6には、その平
板状部材60を冷却するための冷却装置7が設けられて
いる。この冷却装置7は、水、冷却空気等の冷却媒体を
流通させる冷却用チューブ70と、この冷却用チューブ
70に冷却媒体を冷却して循環させる循環用ポンプ71
とでその主要部が構成されている。このうち、冷却用チ
ューブ70は、良好な熱伝導性を有するシリコンからな
る軽量な細い管であり、平板状部材60の上面(背面)
側に図2bに示すように平板状部材との接触面積を増や
すように蛇行した状態で接着して取り付けられていると
ともに、両端部が平板状部材60の端部から延ばされた
接続部分が適宜箇所に設置された循環用ポンプ71に接
続されている。この冷却装置7は、通常、少なくとも定
着を要する画像形成動作時に動作するように設定されて
いる。また、この冷却装置7による冷却温度は、定着温
度が140℃前後である場合には、例えば100℃前後
の温度になるように設定される。
【0021】次に、この定着装置の動作について説明す
る。
【0022】まず、画像形成動作が開始されると、この
定着装置の上流側において、図示しない電子写真方式の
複写機やプリンタ等の作像部(感光体等を中心とする画
像形成機器)でトナー像Tが形成された後に記録シート
Pに転写され、そのトナー像Tが転写された記録シート
Pが定着装置の圧接部Nにむけて送りこまれる。この
際、記録シートPは、そのトナー像担持面が加熱ロール
1に当接するような姿勢で送りこまれる。
【0023】一方、定着装置側では、加熱ロール1と加
圧ロール2が一定の速度で回転するとともに、加熱ロー
ル1がヒートランプ12により所定の定着温度に保たれ
るように加熱される。また、シート剥離部材6の平板状
部材60が、冷却装置7の動作により冷却媒体が循環供
給される冷却用チューブ70によって所定の温度に冷却
される。
【0024】このような状態にある定着装置に送り込ま
れた記録シートPは、ニップ部Nを形成する加熱ロール
1と加圧ロール2の間に挟持された状態で搬送された後
にその圧接部Nから送り出されるが、この圧接部Nを通
過する際に加熱ロール1と加圧ロール2によって加熱及
び加圧されることにより、そのトナー像Tが溶融されて
シート表面に融着される。
【0025】そして、圧接部Nから送り出される記録シ
ートPは、その圧接部Nが前述したように加圧ロール2
の弾性体層21が弾性変形した状態で形成されたもので
あるため、記録シートPの先端部が水平方向に対して上
向きの姿勢でもって送り出される。この上向き状態で送
り出される記録シートPは、圧接部Nを通過した後に加
熱ロール1から自力でわずかに分離し始めるとともに、
圧接部Nの下流側に配置されたシート剥離部材6によっ
て確実に剥離される。
【0026】すなわち、加熱ロール1表面からわずかに
分離した記録シートPの先端部が、シート剥離部材の平
板状部材60の下面に沿うような状態で下流側に送り出
される。これをきっかけとして圧接部Nから送り出され
た記録シートPは加熱ロール1の表面から確実に剥離さ
れる。そして、この定着直後の記録シートは、定着温度
に近い高温状態にあるものの、冷却されたシート剥離部
材6の平板状部材60の近傍を又はその下面に触れて通
過することにより冷却される。また、平板状部材60
は、放熱ファン62によって効率よく放熱されているた
め、画像の冷却をより確実に行うことができる。これに
より、定着後の記録シートP上にある溶融後のトナー画
像は、強制的に冷やされるため、そのトナーの凝集力が
急激に高められ、外力に対して影響のうけにくいきわめ
て安定した状態になる。
【0027】従って、圧接部Nから送り出された記録シ
ートPが、図1中の一点鎖線で例示すようにシート剥離
部材6である平板状部材60の下面に接触した状態で剥
離される場合であっても、その記録シート上の画像がシ
ート剥離部材6との接触時に発生する衝撃や押圧力等に
より乱されたりその光沢度に差が生じたりすることがほ
とんどない。しかも、記録シートPが接触するシート剥
離部材6は平板状であるため、記録シートPとシート剥
離部材6とが均等に触れるようになって部分的な画像障
害が発生することがなくなり、また、多少の画像障害が
発生してもほぼ均等に発生することになる結果、実用上
問題となるような目立った画像障害が発生することもな
い。
【0028】このようにしてシート剥離部材6により加
熱ロール2から剥離された記録シートPは、その後、排
出ロール対5により定着装置内から送り出され、後工程
に送られる。この際、記録シートP上の画像はシート剥
離部材6による冷却によりシート表面に十分に定着され
て安定した状態になっているため、排出ロール対5によ
り挟持して搬送されることがあっても、その画像に部分
的な光沢度の差が発生するということがない。
【0029】この定着装置によって得られた定着後の画
像は、シート剥離部材6や排出ロール対5等に接触して
排出されることがあっても、従来技術のように他の部材
に接触した画像部分と接触しない画像部分とで像乱れの
有無や光沢度に差がある等の部分的な画質障害がほとん
ど発生しない。また、この実施形態に係る定着装置のよ
うに、離型剤塗布装置が設けられていない場合には、圧
接部Nから送り出された記録シートPは加熱ロール1か
ら剥離しにくい状態にあるため、加熱ロール1からの剥
離はシート剥離部材6による補助が不可欠であり、しか
も、その剥離の際にはシート剥離部材6に接触した状態
で剥離されることが多くなるが、前記したような冷却装
置7を備えた平板状部材60にてシート剥離部材6が装
備されていることにより、画質障害のない良好な定着を
行うことができ、実益大である。さらに、このような定
着装置であれば、ベタ画像が多い画像の定着や、フルカ
ラー画像の定着を行う場合であっても、画質障害のない
良好な定着を行うことが可能である。
【0030】◎他の実施形態(変形例) なお、前記した実施形態1では、シート剥離部材6を常
に一定の位置に固定して支持する場合について例示した
が、シート剥離部材6を剥離動作位置と退避位置の双方
に移動できるように支持する構成を採用してもよい。
【0031】図3a,bは、シート剥離部材6を剥離動
作位置Aと退避位置Bの双方に移動できるように支持し
た構成の定着装置を概略的に示すものである。すなわ
ち、この定着装置は、シート剥離部材6を、図示しない
公知の変位手段(ソレノイド、クランクモータ機構な
ど)によって剥離動作位置A(同図a)と退避位置B
(同図b)という2つの位置を移動させるように構成
し、また、退避位置Bに移動させた際にシート剥離部材
6を冷却する冷却ファン72を配設した以外は前記実施
形態1と同じ構成からなるものである。そして、画像形
成動作信号が入力されると、シート剥離部材6を剥離動
作位置Aに移動させ、その画像形成動作が終了すると、
シート剥離部材6を退避位置Bに移動させるように設定
されている。
【0032】このような構成からなる定着装置において
は、画像形成動作が開始されて定着動作が必要な時期に
は、シート剥離部材6が加熱ロール1と近接する剥離動
作位置Aに移動する。これにより、実施形態1の場合と
同様にして良好な定着動作が行われるとともに、シート
剥離部材6による記録シートPの良好な剥離動作が行わ
れる。一方、定着動作が不要な時期には、シート剥離部
材6が加熱ロール1から遠ざけられた退避位置Bに移動
する。これにより、シート剥離部材6の平板状部材60
が加熱ロール1から放出される熱の影響を受けにくく状
態となり、不用意に加熱されることがない。また、この
退避位置Bにあるシート剥離部材(平板状部材60)を
冷却装置7により冷却した場合には、加熱ロール1から
の高熱の影響を受けることなく効率よく冷却することが
できる。しかも、この冷却に際して、退避時専用の冷却
ファン72を動作させた場合には、シート剥離部材(平
板状部材60)をより迅速にかつ効率よく冷却すること
ができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の定着装置
によれば、シート剥離部材が、加熱用ロールと平行に配
設される平板状の部材であり、かつ、その平板状の部材
を冷却する冷却手段を具備しているため、加熱用ロール
と加圧用ロールとの間に形成される圧接部から送り出さ
れた後の記録シートは、シート剥離部材を通過する際、
その剥離部材によってほぼ均等に冷却される。また、か
かる定着後の記録シートは、シート剥離部材と接触した
状態で送り出される場合であっても、その剥離部材とは
ほぼ均等に接触することとなる。この結果、定着後の記
録シートがシート剥離部材に接触したり排出ロール対等
に部分的に接触しても、その接触により像が乱れたり光
沢度に差がでる等の部分的な画質障害が発生することが
ほとんどない。従って、この定着装置による定着を行っ
た場合には、良好に定着された高画質な画像を確実にか
つ安定して得ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る定着装置を示す概
要図である。
【図2】 シート剥離部材の構成を拡大して示すもので
あり、(a)はその正面図、(b)はその平面(上面)
図である。
【図3】 本発明の他の実施形態に係る定着装置を示す
概要図であり、(a)はその装置におけるシート剥離部
材が剥離動作位置に移動しているときの状態を示し、
(b)はそのシート剥離部材が退避位置に移動している
ときの状態を示す。
【符号の説明】
1…加熱ロール(加熱用ロール)、2…加圧ロール(加
圧用ロール)、6…シート剥離部材、7…冷却装置(冷
却手段)、60…平板状の部材、N…圧接部、T…未定
着トナー像、P…記録シート。
フロントページの続き (72)発明者 稲宮 竜一 神奈川県海老名市本郷2274番地、富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 木島 勝 神奈川県海老名市本郷2274番地、富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 佐野 晴彦 神奈川県海老名市本郷2274番地、富士ゼロ ックス株式会社内 Fターム(参考) 2C061 AP04 CK03 CK08 CN07 2H033 AA10 AA11 BA16 BA20 BA29

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転する加熱用ロールと、その加熱用ロ
    ールに圧接されて当該加熱用ロールとの間で未定着トナ
    ー像を担持した記録シートを挟持して搬送する圧接部を
    形成する加圧用ロールと、その圧接部から送り出される
    定着後の記録シートを少なくとも加熱用ロールの表面か
    ら剥離させるシート剥離部材とを備えた定着装置におい
    て、 前記シート剥離部材が、前記加熱用ロールと平行に配設
    される平板状の部材であり、かつ、その平板状の部材を
    冷却する冷却手段を備えていることを特徴とする定着装
    置。
JP10211404A 1998-07-27 1998-07-27 定着装置 Pending JP2000047513A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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