JPH05201039A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH05201039A
JPH05201039A JP1107092A JP1107092A JPH05201039A JP H05201039 A JPH05201039 A JP H05201039A JP 1107092 A JP1107092 A JP 1107092A JP 1107092 A JP1107092 A JP 1107092A JP H05201039 A JPH05201039 A JP H05201039A
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JP
Japan
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ink
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ink image
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JP1107092A
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Noriyoshi Chiba
徳良 千葉
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 普通紙に高品質な画像を印字する。 【構成】 インクシート4と画像形成手段5を用いて中
間転写媒体3上にインク像8を形成する。ハロゲンラン
プ12とヒートローラ10とによりインク像8を軟化状
態とし、ヒートローラ10で加圧してインク像8を全て
記録媒体7に転写する。 【効果】 画像の滲みによるつぶれ、濃度低下を防止し
鮮明な画像を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンタ、ファクシミ
リ、複写機等の画像出力に用いられる画像形成装置に関
する。さらに詳しくは、熱溶融性インクを用いて普通紙
に印字可能な画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、熱溶融性インクを用いて普通紙に
印字可能な画像形成装置としては、特開平2−1873
67公報記載の装置、特開平2−265757公報記載
の装置が提案されている。特開平2−187367公報
記載の装置、特開平2−265757公報記載の装置は
中間転写媒体として離型性の良い弾性体を用い、中間転
写媒体上に形成されたインク像を溶融させた後冷却固化
させて、中間転写媒体から記録媒体にインク像を転写し
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
2−187367公報記載の装置、特開平2−2657
57公報記載の装置は、インクが溶融した状態で記録媒
体と接触するので、インクの記録媒体への染み込みによ
る濃度低下や像の広がりが生じ画質が劣化するという課
題を有していた。また、インク溶融時にインクの分離が
生じ、孤立した微小インクが転写されずに中間転写媒体
上に残留し、後のインク像転写時に微小インクが転写さ
れ、記録媒体に地汚れが生じるという課題を有してい
た。
【0004】そこで、本発明は従来のこのような課題を
解決するためのもので、その目的は、高濃度でつぶれの
無い鮮明な画像が得られる画像形成装置を提供すること
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の画像形成装置
は、画像形成手段により中間転写媒体上にインク像を形
成した後、前記中間転写媒体から記録媒体に前記インク
像を転写する画像形成装置において、インク像形成時に
は溶融状態のインクが前記中間転写媒体上に転写されて
インク像を形成し、インク像転写時には軟化状態もしく
は軟化後固形化した状態の前記インク像が前記中間転写
媒体から前記記録媒体に転写されることを特徴とする。
【0006】また、インク像形成時にインクを融点Mp
以上に加熱し、インク像転写時にはインクをガラス転移
点Tg以上、かつ、融点Mp未満に加熱することを特徴
とする。
【0007】また、インクの融点Mp以上ではインクの
粘度η≦104 cpであることを特徴とする。
【0008】また、インクのガラス転移点Tg以上、か
つ、融点Mp未満ではη≧103 cp、かつ、インクの
弾性率Gが103 dyn/cm2 ≦G≦105 dyn/
cm2 であることを特徴とする。
【0009】
【実施例】
(実施例1)図1は、本発明の実施例1の画像形成装置
の概略図である。図1において、支持体1上にシリコン
ゴム2を積層してなる中間転写媒体3上に、インクシー
ト4とサーマルヘッド等の画像形成手段5が当接された
状態で配置されいる。図には示してないが、インクシー
トはシート基材とインク層で構成されており、インク層
側が中間転写媒体3に接触した状態で配置されている。
【0010】画像信号に応じて画像形成手段5が発熱
し、その部分でインクシート4のインクは融点以上に加
熱され溶融し、中間転写媒体3上に付着する(インクの
溶融状態)。中間転写媒体3は矢印6方向に回転し、イ
ンクシート4は矢印7方向に搬送されている。中間転写
媒体3とインクシート4はインクが溶融状態の間に離れ
るので、インクの溶融している部分ではインク層は中間
転写媒体3に付着するインクとインクシート4のシート
基材上に残留するインクとに分かれる。そして、中間転
写媒体3に付着したインクによりインク像8が形成され
る。以下、中間転写媒体上にインク像を形成するために
構成されている部分をインク像形成部と呼称する。
【0011】中間転写媒体3上のインク像8は中間転写
媒体3の矢印6方向の回転に伴い、中間転写媒体上のイ
ンク像を記録媒体に転写する領域に搬送される。その間
にインク像8は冷却し固形化する。
【0012】中間転写媒体3上に普通紙等の記録媒体9
および第一の加熱手段であるヒートローラ10が当接さ
れた状態で配置されており、記録媒体9は矢印11方向
に搬送されている。図には示してないが、ヒートローラ
10と中間転写媒体3との間にはスプリング等の加圧手
段により所定の圧力が加えられている。また、中間転写
媒体3の内部で、かつ、ヒートローラ10とほぼ対向し
た位置に第二の加熱手段であるハロゲンランプ12を配
置する。ハロゲンランプ12の光が効率よく中間転写媒
体1表面に集光されるようにハロゲンランプ12を集光
器13で覆ってある。実施例1では、二つの加熱手段を
中間転写媒体および記録媒体を挟んで配置することによ
り、加熱手段近傍の中間転写媒体3上のインク像8の温
度を、インクのガラス転移点Tg以上、かつ、融点Mp
未満に一定に保っている。
【0013】ガラス転移点Tg以上、かつ、融点Mp未
満の温度に保たれたインクは粘着力が増大し、また、外
部から力を加えることにより変形する(インクの軟化状
態)。その特性を利用し、中間転写媒体上のインク像を
全て記録媒体に転写することができる。
【0014】図2は、中間転写媒体3とヒートローラ1
0間に圧力を加えた時の中間転写媒体表面とインク像と
記録媒体の状態を説明する図である。軟化状態のインク
およびシリコンゴムでできた中間転写媒体表面は圧力を
加えることにより記録媒体9の表面の凹凸に倣って変形
し、インク像8は記録媒体9表面に付着する。本発明で
は、中間転写媒体として離型性に優れた弾性体を用い、
インクが軟化状態の時に記録媒体を挟んで加圧している
ので、中間転写媒体3とインク像8と記録媒体9との間
には、次のような力関係が成立する。
【0015】Fmi<Fii<Fip (Fmiは中間転写媒体3とインク像8との付着力、Fii
はインク像8を形成しているインクの凝集力、Fipはイ
ンク像8と記録媒体9との付着力を示す)また、中間転
写媒体としてシリコンゴム等の弾性体を用いているの
で、加圧した時、中間転写媒体表面が記録媒体の凹凸に
倣って変形するため、インク像8と記録媒体9とを確実
に接触させている。
【0016】従って、記録媒体9を中間転写媒体3から
分離すれば、インク像8は全て記録媒体に転写される。
【0017】また、インクが軟化状態からガラス転移点
Tg以下に冷却固化した場合、軟化状態の時よりも更に
Fii、Fpiが大きくなり、Fmiが小さくなるので、中間
転写媒体3から記録媒体9を分離するタイミングとし
て、インクが軟化状態からガラス転移点Tg以下に冷却
固化した後に分離することにより、より確実に中間転写
媒体上のインク像を記録媒体側に全て転写することがで
きる。
【0018】それに対し、インクが軟化状態ではなく溶
融状態の場合、加圧することによりインク像が広がり、
画像のつぶれを引き起こす。また、FiiがFmiおよびF
ipに比べ小さいために、記録媒体9を中間転写媒体3か
ら分離すれば、インクは凝集破壊を起こし、中間転写媒
体上に多くのインクが残留しクリーニング機構が必要と
なる。
【0019】図1は、インクが軟化状態からガラス転移
点Tg以下に冷却固化した後に中間転写媒体3から記録
媒体9を分離する構成を取っている。ヒートローラ10
とガイドローラ14との間にガイドベルト15を掛けて
矢印16方向に搬送することにより、記録媒体9が中間
転写媒体3と接触している領域(以下、ニップと記述す
る)を長くしている。従って、インク像8はヒートロー
ラ10付近にある間は軟化状態であるが、記録媒体9が
ニップ通過中にインク像8はガラス転移点Tg以下に冷
却され、その後に記録媒体を中間転写媒体から分離して
いる。また必要に応じて、ヒートローラ10とガイドロ
ーラ14との間にインク像を冷却する冷却手段を設けて
も良い。そうすることにより、印字の高速化に対応でき
る。中間転写媒体上のインク像を記録媒体に転写するた
めに構成されている部分をインク像転写部と呼称する。
【0020】以上の工程を経て、記録媒体上に画像が形
成される。
【0021】尚、図1ではヒートローラ10の熱を記録
媒体9に効率よく伝えるために補助ローラ17により予
め記録媒体9を温める構成となっている。
【0022】また、図1ではガイドローラ14とガイド
ベルト15を用いて、加熱後しばらく記録媒体9を中間
転写媒体3に接触させた状態でインクが冷却固化するま
で搬送したが、ガイドローラ14とガイドベルト15を
配置せずにヒートローラ10による加熱・加圧後すぐに
記録媒体9を中間転写媒体3から分離させても良い。た
だし、加熱後しばらく記録媒体9を中間転写媒体3に接
触させた状態でインクが冷却固化するまで搬送した方
が、インク材料、中間転写媒体の弾性体材料、加熱温
度、圧力等の、中間転写媒体上のインク像を記録媒体に
全て転写させるための条件の選択自由度が広がるため好
ましい。
【0023】次に実験により、本発明の画像形成装置に
て良好に印字可能なインクの粘弾性について検討した。
まず、DSCにて、実験に用いるインクのガラス転移点
Tgおよび融点Mpを測定した。次に、それらのインク
について温度をパラメーラとして粘弾性の測定を行っ
た。インクの粘弾性の測定は、レオメトリクス社製のR
DS−IIにて行った。さらに、測定したインクについ
て、図1に示す本発明の画像形成装置にて印字を行った
ところ、インクの粘弾性と画像形成との間に以下に示す
関係が成り立つことがわかった。
【0024】1)インクを融点Mp以上に加熱した時の
インクの粘度η≦104 cpであれば中間転写媒体に鮮
明なインク像が形成できる。
【0025】2)1)の条件を満たすインクのうち、イ
ンクをガラス転移点Tg以上、かつ、融点Mp未満に加
熱した時のインクの粘度η≧103 cp、かつ、弾性率
Gが103 dyn/cm2 ≦G≦105 dyn/cm2
であれば、中間転写媒体上の全てのインクを記録媒体に
転写することができる。
【0026】1)について、インクの粘度η≧104
pでは、中間転写媒体上のインク像に抜けが観察され
た。高粘度になるに従いその傾向は顕著になった。
【0027】2)について、その条件を満たさないイン
クを用いた場合、転写後、中間転写媒体上に残留インク
が存在した。
【0028】図1で用いられる中間転写媒体としては、
支持体1として金属、樹脂、セラミック、ガラス等の強
度のある材質で形成された円筒体が挙げられ、その上に
積層する弾性体2としてシリコンゴム、フッ素ゴム、フ
ルオロシリコンゴム、あるいはクロロプレンゴム、ニト
リルゴム等の弾性体上にフッ素樹脂をコーティングした
もの等、離型性に優れたものが挙げられる。さらに、支
持体1として透明なガラスを用い、弾性体2として透明
なシリコンゴムを用いることにより、ハロゲンランプ1
2の熱を直接インク像に伝えることができ、省電力化お
よびウォームアップ時間の短縮化となる。また、中間転
写媒体表面を黒色に染めることにより、カラーインク
(イエロー、マセンタ、シアン等)についても対応でき
る。
【0029】(実施例2)図3は、本発明の実施例2の
画像形成装置の概略図である。実施例2では、中間転写
媒体31の支持体32を熱伝導率の高い材質で形成して
いる。インク像形成部の構成および中間転写媒体31上
にインク像8を形成する工程は実施例1と同じである。
【0030】インク像形成部にて中間転写媒体31上に
形成されたインク像8は中間転写媒体31の矢印6方向
の回転に伴い、インク像転写部に搬送される。実施例2
では、インク像形成部は中間転写媒体内部に配置された
加熱手段であるハロゲンランプ12と中間転写媒体31
を挟んでほぼ対向した位置に配置された加圧手段である
プレッシャーローラ33で構成される。記録媒体9は、
プレッシャーローラ33の矢印34方向の回転により、
中間転写媒体3とプレッシャーローラ間を矢印11方向
に搬送される。
【0031】中間転写媒体31の支持体32は熱伝導率
の高い材質で形成しているので、ハロゲンランプ12か
ら照射される熱は支持体32全体に伝わり、その結果、
中間転写媒体3はほぼ一様の温度に加熱されている。た
だし、ハロゲンランプ12は、中間転写媒体31の記録
媒体9を挟んでプレッシャーローラ33と当接している
部分を照射しているので、中間転写媒体31の温度につ
いて、インク像形成部の温度をTm、インク像転写部の
温度をTtとすると、Tm≦Ttという関係が成立して
いる。
【0032】インク像転写部での中間転写媒体3の温度
をインクのガラス転移点Tg以上、かつ、融点Mp未満
になるようにハロゲンランプ12の光量を調整すること
により、中間転写媒体上のインク像は軟化状態となる。
ここで、インク像形成部においてTm=Ttとなって
も、その温度はインクの融点Mpよりも低いので、イン
ク像形成部での中間転写媒体3上への像形成は可能であ
る。
【0033】中間転写媒体3上で軟化したインク像8
は、インク像転写部にて中間転写媒体31とプレッシャ
ーローラ33間に圧力を加えることにより記録媒体9に
全て転写される。そのメカニズムについては、実施例1
において図2を用いて説明した通りである。さらに、プ
レッシャーローラの熱容量、ニップ等を調整することに
より、記録媒体9が中間転写媒体31と接触している間
に軟化状態のインクをTg以下にさげて冷却固化させる
ことができる。そうすることにより、完全転写条件の選
択範囲が広がる。
【0034】実施例2における中間転写媒体31として
は、支持体1として熱伝導率の高いアルミ、銅等の金属
を用いることができ、その上に積層する弾性体2として
は実施例1で示した弾性体の他に、金属粉を混入した弾
性体を用いることができる。それにより、中間転写媒体
31の熱伝導率が向上し、中間転写媒体31上に形成さ
れたインク像8の温度を精度良く一定に保つことができ
る。
【0035】(実施例3)図4は、本発明の実施例3の
画像形成装置の概略図である。中間転写媒体3、インク
像形成部の構成および中間転写媒体3上にインク像8を
形成する工程は実施例1と同じである。
【0036】インク像形成部にて中間転写媒体3上に形
成されたインク像8は、中間転写媒体3の矢印6方向の
回転に伴いインク像転写部に搬送される。その間にイン
ク像8は冷却し固形化する。実施例3では、加熱手段と
してヒートローラ10とガイドローラ14との間に熱伝
導率の高いガイドベルト41を掛けたものを用いてい
る。ガイドベルト41は熱伝導率が高いので、ヒートロ
ーラ10の熱がガイドベルト41全体に伝わり一様の温
度となっている。
【0037】記録媒体9は、ガイドベルト41の矢印4
2方向の移動により、中間転写媒体3とガイドベルト4
1間を矢印11方向に搬送される。
【0038】ガイドベルト41の温度をインクのガラス
転移点Tg以上、かつ、融点Mp未満になるように、ヒ
ートローラ10の温度を調整する。中間転写媒体3上の
インク像8および記録媒体9はニップ通過中に暖めら
れ、やがてガイドベルト41とほぼ等しい温度に達す
る。その時、インク像8は軟化状態となっている。その
状態下で、プレッシャーローラ43にて加圧することに
より中間転写媒体3上のインク像8を記録媒体に全て転
写することができる。そのメカニズムについては、実施
例1において図2を用いて説明した通りである。さら
に、図4に示すように冷却ローラ44を配置し、インク
像8を冷却固化させた後に記録媒体9を中間転写媒体3
から分離するように構成することにより、完全転写条件
の選択範囲が広がる。
【0039】(実施例4)図5は、本発明の実施例5の
画像形成装置の概略図である。実施例5は中間転写媒体
としてエンドレスベルト51を用いている。エンドレス
ベルト51は、強度がありかつ熱伝導率の高い材質でで
きた支持層52と、シリコンゴム等の離型性に優れた弾
性層53との二層構造となっている。インク像形成部の
構成およびエンドレスベルト51上にインク像8を形成
する工程は実施例1と同じである。エンドレスベルト5
1はガイドローラ54および加熱手段であるヒートロー
ラ55の回転により矢印56方向に搬送されている。そ
れに伴い、インク像形成部にてエンドレスベルト51上
に形成されたインク像8はインク像転写部に搬送され
る。
【0040】実施例4では、インク像形成部はヒートロ
ーラ55と、エンドレスベルト51を挟んでヒートロー
ラ55と対向した位置に配置された加圧手段であるプレ
ッシャーローラ56で構成される。記録媒体9は、プレ
ッシャーローラ56の矢印57方向の回転により、エン
ドレスベルト51とプレッシャーローラ56間を矢印5
8方向に搬送される。
【0041】エンドレスベルト51の支持層52は熱伝
導率の高い材質で形成しているので、ヒートローラ55
から放出される熱は、支持層52全体に伝わり、その結
果エンドレスベルト51はほぼ一様の温度に加熱され
る。ただし、ヒートローラ55はエンドレスベルト51
と記録媒体9を挟んでプレッシャーローラ56と対向す
る位置に配置されているので、エンドレスベルトの温度
は、インク像形成部の温度をTm、インク像転写部の温
度をTtとすると、Tm≦Ttという関係が成立してい
る。
【0042】インク像転写部でのエンドレスベルト51
の温度をインクのガラス転移点Tg以上、かつ、融点M
p未満になるように、ヒートローラ55の温度を調整す
ることにより、エンドレスベルト51上のインク像8は
軟化状態となる。ここで、インク像形成部においてTm
=Ttとなっても、その温度はインクの融点Mpよりも
低いので、インク像形成部でのエンドレスベルト51上
へのインク像形成は可能である。
【0043】エンドレスベルト51上で軟化したインク
像8は、インク像転写部にてヒートローラ55とプレッ
シャーローラ56間に圧力を加えることにより記録媒体
9に全て転写される。そのメカニズムについては、実施
例1において図2を用いて説明した通りである。さら
に、プレッシャーローラの熱容量、ニップ等を調整する
ことにより、記録媒体9がエンドレスベルト51と接触
している間に軟化状態のインクをTg以下にさげて冷却
固化させることができる。そうすることにより、いっそ
う確実な転写が可能となる。
【0044】実施例4におけるエンドレスベルト51と
しては、支持層52として熱伝導率の高く、機械強度の
あるアルミ、銅等の金属を用いることができる。それに
より、エンドレスベルト51の搬送方向の伸びを抑制
し、画像のゆがみを防止できる。その上に積層する弾性
層2としては実施例1で示した弾性体の他に、金属粉を
混入した弾性層を用いることができる。それにより、エ
ンドレスベルト51の熱伝導率が向上し、エンドレスベ
ルト51上に形成されたインク像8の温度を一定に保つ
ことができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像形成
装置は、画像形成手段により中間転写媒体上にインク像
を形成した後、前記中間転写媒体から記録媒体に前記イ
ンク像を転写する画像形成装置において、インク像形成
時には溶融状態のインクが前記中間転写媒体上に転写さ
れてインク像を形成し、インク像転写時には軟化状態も
しくは軟化後固形化した状態の前記インク像が前記中間
転写媒体から前記記録媒体に転写されることを特徴とす
る。
【0046】また、インク像形成時にインクを融点Mp
以上に加熱し、インク像転写時にはインクをガラス転移
点Tg以上、かつ、融点Mp未満に加熱することを特徴
とする。
【0047】また、インクの融点Mp以上ではインクの
粘度η≦104 cpであることを特徴とする。
【0048】また、インクのガラス転移点Tg以上、か
つ、融点Mp未満ではη≧103 cp、かつ、インクの
弾性率Gが103 dyn/cm2 ≦G≦105 dyn/
cm2 であることを特徴とするので、インクが軟化状態
で記録媒体と接触するので、加圧時にインクは広がら
ず、つぶれの無い鮮明な画像が得られるという効果を有
する。また、インク像が分断せずに全て記録媒体に転写
するので、長期に渡って印字しても画像に地汚れが生じ
ないという効果を有する。
【0049】本発明の画像形成装置は、プリンター、複
写機、ファクシミリ等の画像出力装置に応用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の画像形成装置の概略図で
ある。
【図2】 中間転写媒体3とヒートローラ10間に圧力
を加えた時の中間転写媒体表面とインク像と記録媒体の
状態を説明する図。
【図3】 本発明の実施例2の画像形成装置の概略図で
ある。
【図4】 本発明の実施例3の画像形成装置の概略図で
ある。
【図5】 本発明の実施例4の画像形成装置の概略図で
ある。
【符号の説明】
3 中間転写媒体 4 インクシート 5 画像形成手段 8 インク像 9 記録媒体 10 ヒートローラ 12 ハロゲンランプ 13 集光器 14 ガイドローラ 15 ガイドベルト 17 補助ローラ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成手段により中間転写媒体上にイ
    ンク像を形成した後、前記中間転写媒体から記録媒体に
    前記インク像を転写する画像形成装置において、インク
    像形成時には溶融状態のインクが前記中間転写媒体上に
    転写されてインク像を形成し、インク像転写時には軟化
    状態もしくは軟化後固形化した状態の前記インク像が前
    記中間転写媒体から前記記録媒体に転写されることを特
    徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 インク像形成時にインクを融点Mp以上
    に加熱し、インク像転写時にはインクをガラス転移点T
    g以上、かつ、融点Mp未満に加熱することを特徴とす
    る請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 インクの融点Mp以上ではインクの粘度
    η≦104 cpであることを特徴とする請求項2記載の
    画像形成装置。
  4. 【請求項4】 インクのガラス転移点Tg以上、かつ、
    融点Mp未満ではη≧103 cp、かつ、インクの弾性
    率Gが103 dyn/cm2 ≦G≦105 dyn/cm
    2 であることを特徴とする請求項2記載の画像形成装
    置。
JP1107092A 1992-01-24 1992-01-24 画像形成装置 Pending JPH05201039A (ja)

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JP1107092A JPH05201039A (ja) 1992-01-24 1992-01-24 画像形成装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0768812A (ja) * 1993-09-01 1995-03-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 熱転写記録方法及び中間転写体
JP2006347612A (ja) * 2005-06-20 2006-12-28 General Technology Kk 包装装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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