JPH05201037A - 画像形成方法および画像形成装置 - Google Patents

画像形成方法および画像形成装置

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JPH05201037A
JPH05201037A JP1106892A JP1106892A JPH05201037A JP H05201037 A JPH05201037 A JP H05201037A JP 1106892 A JP1106892 A JP 1106892A JP 1106892 A JP1106892 A JP 1106892A JP H05201037 A JPH05201037 A JP H05201037A
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JP
Japan
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intermediate transfer
transfer medium
ink
image
sheet
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Pending
Application number
JP1106892A
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English (en)
Inventor
Noriyoshi Chiba
徳良 千葉
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱溶融性インクを用いて普通紙に濃度ムラの
ない鮮明な画像を印字する。 【構成】 画像形成手段7およびインクシート6を用い
て、シート上の中間転写媒体3上にインク像12を形成
する。その後、インク像12はセラミックヒータ18、
プレッシャーローラ19a、19bにより加熱・加圧さ
れ記録媒体16に付着する。中間転写媒体3から記録媒
体16を分離する際、ブレード20により中間転写媒体
3を屈曲させるので、中間転写媒体3上のインク像は記
録媒体16に全て転写される。 【効果】 色安定性および色再現性が優れたカラー画像
を印字できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンタ、ファクシミ
リ、複写機等の画像出力に用いられる画像形成装置に関
する。さらに詳しくは、熱溶融性インクを用いて普通紙
に印字可能な画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、熱溶融性インクを用いて普通紙に
印字可能な画像形成装置としては、特開平2−1873
67公報記載の方法および装置、特開平2−26575
7公報記載の装置が提案されている。特開平2−187
367公報記載の方法および装置、特開平2−2657
57公報記載の装置は中間転写媒体として離型性の良い
弾性体を用い、サーマルヘッドあるいは通電熱転写用の
電極ヘッド等の画像形成手段にて中間転写媒体上にイン
ク像を形成する工程で、インクシートのインクが溶融状
態である間にインクシートを中間転写媒体から分離し、
中間転写媒体上にインク像を形成していた。その後、中
間転写媒体上のインク像は全て記録媒体に転写され、画
像を形成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
2−187367公報記載の方法および装置、特開平2
−265757公報記載の装置は、中間転写媒体として
離型性の良い弾性体を用い、インク像を形成する工程
で、インクシートのインクが溶融状態である間にインク
シートを中間転写媒体から分離し、中間転写媒体上にイ
ンク像を形成していた。そのため、溶融したインクは全
て中間転写媒体上に移動せず、インク層の途中で分断さ
れて一部インクシート上に残留した。中間転写媒体上に
移動するインク量は一定ではないため、記録媒体上に形
成された画像の光学濃度にムラが生じるという課題を有
していた。特に、イエロー、マゼンタ、シアンで構成さ
れたのカラーインクシートを用いてフルカラー画像を印
字した場合、中間転写媒体上に移動するそれぞれのイン
ク量が一定でないため色再現性が悪いという課題を有し
ていた。
【0004】そこで、本発明は従来のこのような課題を
解決するためのもので、その目的は、画像の光学濃度が
一定で色再現性が良好な画像形成装置を提供することで
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の画像形成方法
は、熱溶融性インクをシート基材上に塗布してなるイン
クシートと、画像信号に応じて発熱する画像形成手段
と、シート状の中間転写媒体を用い、前記熱溶融性イン
クを前記シート基材との界面で分離することにより、前
記中間転写媒体上にインク像を形成するインク像形成工
程と、前記中間転写媒体を記録媒体と接触状態で搬送
後、前記中間転写媒体の搬送方向を急峻に変えて前記イ
ンク像を前記中間転写媒体との界面で分離することによ
り、前記記録媒体に前記インク像を転写するインク像転
写工程とにより前記記録媒体上に所望の画像を形成する
ことを特徴とする。
【0006】また、色の異なる複数の熱溶融性インクを
シート基材上に順次塗布してなるインクシートと、画像
信号に応じて発熱する画像形成手段と、シート状の中間
転写媒体を用い、前記熱溶融性インクを前記シート基材
との界面で分離して前記中間転写媒体上にインク像を形
成するインク像形成工程を複数回行うことにより、前記
中間転写媒体上に多色インク像を形成した後、前記中間
転写媒体の搬送方向を急峻に変えて、前記多色インク像
を前記中間転写媒体との界面で分離して前記記録媒体に
前記多色インク像を転写することにより、前記記録媒体
上に所望の多色画像を形成することを特徴とする。
【0007】本発明の画像形成装置は、熱溶融性インク
をシート基材上に塗布してなるインクシートと、画像信
号に応じて発熱する画像形成手段と、シート状の中間転
写媒体と、前記中間転写媒体を搬送する中間転写媒体搬
送手段と、前記インクシートを前記中間転写媒体と等速
で搬送するシート搬送手段と、インク像形成時に前記画
像形成手段の発熱により溶融した前記熱溶融性インクが
冷却固化した後に、前記インクシートを前記中間転写媒
体から分離するように分離位置を決める位置決め手段
と、前記中間転写媒体上のインク像を加熱する加熱手段
と、記録媒体を前記中間転写媒体と等速で搬送する記録
媒体搬送手段と、前記記録媒体を前記中間転写媒体に圧
接させる加圧手段と、前記記録媒体を前記中間転写媒体
から分離する時に前記中間転写媒体を急峻に屈曲させる
屈曲手段とを有することを特徴とする。
【0008】また、色の異なる複数の熱溶融性インクを
シート基材上に順次塗布してなるインクシートと、画像
信号に応じて発熱する画像形成手段と、シート状の中間
転写媒体と、前記中間転写媒体を搬送する中間転写媒体
搬送手段と、前記インクシートを前記中間転写媒体と等
速で搬送するシート搬送手段と、インク像形成時に前記
画像形成手段の発熱により溶融した前記熱溶融性インク
が冷却固化した後に、前記インクシートを前記中間転写
媒体から分離するように分離位置を決める位置決め手段
と、前記中間転写媒体上の多色インク像を加熱する加熱
手段と、記録媒体を前記中間転写媒体と等速で搬送する
記録媒体搬送手段と、前記記録媒体を前記中間転写媒体
に圧接させる圧接手段と、前記記録媒体を前記中間転写
媒体から分離する時に前記中間転写媒体を急峻に屈曲さ
せる屈曲手段とを有し、前記中間転写媒体上に所定の多
色インク像を形成するまでは前記加熱手段および前記加
圧手段を待機状態とし、前記中間転写媒体上に前記多色
インク像が形成された時に前記加熱手段および前記加圧
手段を動作させて、前記記録媒体搬送手段により前記記
録媒体を搬送させることを特徴とする。
【0009】
【実施例】
(実施例1)図1は、本発明の実施例1の画像形成装置
の概略図である。本発明の画像形成装置は、中間転写媒
体上にインク像を形成するインク像形成部1、および、
中間転写媒体上のインク像を記録媒体に転写するインク
像転写部2とで構成される。エンドレスシートである中
間転写媒体3がガイドローラ4a、4b、4cの回転に
より矢印5方向に搬送されている。
【0010】インク像形成部1では、インクシート6と
中間転写媒体3を挟んで、サーマルヘッド等の画像形成
手段7がプラテンローラ8と対向した位置に配置されて
いる。インクシート6は少なくともシート基材とインク
層で構成されており、プレテンローラ8およびインクシ
ートを巻き取るローラ等の回転により矢印9方向に中間
転写媒体3と等速で搬送されている。画像信号に応じて
画像形成手段7が発熱し、中間転写媒体3上にインクシ
ート6のインクが溶融付着する。その後、中間転写媒体
3とインクシート6は接触したまま位置決め手段である
剥離ローラ10で決められる剥離位置11まで搬送さ
れ、剥離位置11でインクシート6は中間転写媒体3か
ら分離される。画像形成手段7の発熱により溶融したイ
ンクは剥離位置11に搬送されるまでに冷却固化し、中
間転写媒体3表面に付着する。従って、溶融後冷却固化
したインクはインクシートの基材と中間転写媒体3の両
方に付着している。インクシート6が中間転写媒体3か
ら分離する際に、インクシート6の搬送方向がα度変化
し、剥離ローラ10の外周に沿ってインクシートは屈曲
するので、一旦溶融したインクは中間転写媒体3側に全
て移動する。
【0011】図2は、溶融後冷却固化したインクシート
のインクが中間転写媒体上に移動する様子を説明する図
である。インクシート6は少なくともシート基材6aと
インク層6bとで構成されている。インク層6bの溶融
後冷却固化した部分は、剥離ローラ10に搬送されるま
ではシート基材6aと中間転写媒体3の両方に付着して
いる。インクシート6は剥離ローラ10を境に搬送方向
が変わるので、インクシート6は剥離ローラ10の外周
に沿って屈曲する。その時、シート基材6aのインク層
側の面に伸びが生じる。一方、インク層6bの溶融後冷
却固化した部分は中間転写媒体にも付着しているので伸
びは生じにくく、そのためシート基材6aとインク層6
bとの界面でズレが生じ、インク層はシート基材から界
面で剥離され中間転写媒体3に移動する。インク層6b
の溶融しない部分(インク像形成に無関係な部分)はシ
ート基材6bにのみ付着しているだけなので、インクシ
ート屈曲時、インク層6bはシート基材6aの伸びに追
従し、シート基材6aに保持される。図中21は、イン
ク層6bの溶融しない部分である。以上の工程を経て、
中間転写媒体上3にはインク像12が形成される。
【0012】再び図1に戻り説明する。インク像形成部
1で形成されたインク像12は中間転写媒体3の矢印5
方向への搬送にともないインク像転写部2に搬送され
る。
【0013】インク像転写部2において、ガイドベルト
13は第1のベルトガイドローラ14aと第2のベルト
ガイドローラ14bにかけられており、矢印15方向に
搬送される。それにより、記録媒体16は中間転写媒体
3と当接した状態で、かつ、中間転写媒体3と等速で矢
印17方向に搬送される。実施例1では加熱手段として
セラミックヒータ18を中間転写媒体の内側に、かつ、
第1のベルトガイドローラ14aと対向した位置に配置
しており、中間転写媒体3上のインク像12を再び溶融
させている。その後、中間転写媒体3と記録媒体16は
加圧手段であるプレッシャーローラ19a、19bによ
り所定の圧力が加えられる。その時点ではインク像12
は溶融状態であり、加圧することによりインクは記録媒
体16の凹部に埋め込まれる。
【0014】図3は、プレッシャーローラ19a、19
b間の断面拡大図である。プレッシャーローラ19a、
19b間ではインク像12は溶融状態であるので、プレ
ッシャーローラ19a、19b間に適当な圧力を加える
ことにより、記録媒体16の凸部31がインク像12に
食い込むと同時に、記録媒体の凹部32がインク像12
側に持ち上げられて記録媒体16の凹部32にインクが
埋め込まれるため、インク像12と記録媒体16との接
触面積が増える。記録媒体16側のプレッシャーローラ
19bとして弾性体を用いると、圧力印加時に弾性体表
面が記録媒体表面の凹凸に倣うため、圧力が記録媒体1
6の凹部凸部ともほぼ均一に伝わり、インク像12と記
録媒体16との接触状態がいっそう良好になる。
【0015】インク像12は圧力印加直後に冷却固化し
記録媒体16に固着する。従って、インク像12は中間
転写媒体3と記録媒体16に付着した状態となってい
る。本発明では、中間転写媒体3と記録媒体16を分離
する際、中間転写媒体3を屈曲させているので、インク
像12は全て記録媒体16に転写される。実施例1で
は、第2のガイドローラ14bと対向した位置に屈曲手
段であるブレード20を配置し、中間転写媒体3の搬送
方向をβ度変えることにより中間転写媒体3を屈曲させ
ている。
【0016】図4は、インク像12が全て記録媒体16
に転写する様子を説明する図である。インク像12は、
ブレード20に搬送されるまでは中間転写媒体3と記録
媒体16の両方に付着している。中間転写媒体3はブレ
ード20を境に搬送方向が変わるので、中間転写媒体3
はブレード20の先端部20aの外周に沿って屈曲す
る。その時、中間転写媒体3のインク像側の面に伸びが
生じる。一方、インク像12は記録媒体16にも付着し
ているので伸びは生じにくく、そのため中間転写媒体3
とインク像12との界面でズレが生じ、インク像12は
中間転写媒体3から界面で剥離され記録媒体16に移動
する。以上の工程を経て、中間転写媒体上3のインク像
12はすべて記録媒体16に転写される。
【0017】本発明の画像形成装置の中間転写媒体3と
しては、可撓性、耐熱性に優れ、機械的強度があり、溶
融後冷却固化したインクが表面に付着する材質を用い
る。具体的には、溶解度パラメータが7以上の材質、例
えばポリエステル、ポリアミド、ポリイミド等からなる
シートを用いることができる。
【0018】中間転写媒体3として溶解度パラメータが
7以下の材質、例えばフッ素樹脂、シリコン樹脂を用い
た場合、溶融後冷却固化したインクは中間転写媒体表面
に付着せず、インクは全てシート基材上に保持されたま
まである。従って、中間転写媒体上にインク像が形成で
きないため、中間転写媒体には溶解度パラメータが7以
上の材質が適している。
【0019】図5は、本発明の中間転写媒体3の構造の
一例を示す図である。図5に示すように中間転写媒体3
を容易に弾性変形する弾性層51と変形しにくい保持層
52との二層構造にし、弾性層51上にインク像を形成
する。保持層52が中間転写媒体3の搬送方向の伸びを
抑制するため、画像のゆがみを防止し、また、複数の色
の異なるインクを重ねてカラー画像を形成する場合、各
々のインクの位置合わせを精度良く行うことができる。
弾性層51としては、ポリエチレン、アクリル等の弾性
率の小さい樹脂、ゴム、エラストマーが用いられる。ま
た、保持層52としては、ポリアミド、ポリイミド等の
機械強度のある樹脂、金属等が用いられる。特に、保持
層52として、アルミ、銅等の金属シート等を用いた場
合、中間転写媒体の耐久性が向上する。また、弾性層5
1として、クロロプレンゴム、ニトリルゴム等の弾性体
を用いれば、屈曲時の変形以外に、インク像転写部でプ
レッシャーローラにて加圧した際、中間転写媒体表面が
記録媒体の凹凸に倣って変形するため記録媒体とインク
像との接触面積が増え、インク像の記録媒体への定着が
向上する。
【0020】また、中間転写媒体を図5に示すように二
層構造とする場合、中間転写媒体をスムーズに搬送、屈
曲させるために、弾性層51の厚みDdと保持層52の
厚みDhとの関係を、Dd>Dhとすることが好まし
い。
【0021】また、必要に応じて、中間転写媒体のイン
ク像を形成する面に耐熱層を設けても良い。
【0022】中間転写媒体から記録媒体にインク像を良
好に転写するためには、中間転写媒体を屈曲させた時に
中間転写媒体のインク像が付着している面に伸びが生ず
るように、中間転写媒体の搬送方向の角度βおよびブレ
ード20先端部の曲率半径とを最適化すれば良く、角度
βは15度以上、かつ、曲率半径8mm以下が好まし
い。
【0023】ブレード20としては、アルミ、ステンレ
ス等の金属、フッ素樹脂、ポリエステル、ポリアラミド
等の樹脂、アルミナ、シリカ等のセラミック、ガラスを
用いることができる。中間転写媒体がスムーズに搬送さ
れるよう、中間転写媒体と接触する先端部を研磨し平滑
性を向上させた物、あるいはそれら材料表面をフッ素樹
脂等の摩擦係数が小さい材料でコートした物が好まし
い。また、ブレードとして、半径8mm以下のローラを
用いても良い。
【0024】インクシートとしては、汎用のモノクロイ
ンクシートあるいはイエロー、マゼンタ、シアン、ブラ
ック等のカラーインクが順次塗布されてなるカラーイン
クシートを用いることができる(本発明のカラー対応の
画像形成装置については実施例2で説明する)。また、
インクをシート基材の界面で剥離させるためには、剥離
ローラ10は半径5mm以下、かつ、インクシートの搬
送方向の角度αが20度以上が良い。剥離ローラ10の
代わりに先端部が曲率半径5mm以下のブレードを用い
ても良く、さらに、画像形成手段にブレードの機能を持
たせてインクシートの剥離タイミングを遅らせても良
い。
【0025】実施例1では、加熱手段としてセラミック
ヒータを、加圧手段として一組のプレッシャーローラを
用い、加熱手段と加圧手段とを別に構成したが、加熱手
段が加圧手段を兼ねるような構成、すなわち、加熱と加
圧を同時に行っても良い。例えば、加熱手段として圧力
に耐え得るヒートローラを用い、中間転写媒体と記録媒
体とを挟んでヒートローラと対向した位置にプレッシャ
ーローラを配置し、ヒートローラとプレッシャーローラ
間に圧力を加えるような構成が挙げられる。
【0026】加熱手段としてセラミックヒータを用いた
場合、装置のウォーミングアップを必要とせず、画像形
成装置の電源投入直後に印字することが可能となる。そ
の理由は、セラミックヒータの温度特性が、電源投入後
から設定温度に到達するまでの時間が短いことと、中間
転写媒体として熱容量の小さいシートを用いたためであ
る。
【0027】図1の構成をした画像形成装置にて印字を
行った。中間転写媒体3として、末端を張り合わせてエ
ンドレスとした50μmのポリアミドシートを用い、記
録媒体はベック平滑度4秒のボンド紙を用いたところ、
光学濃度が1.6で濃度ムラのない鮮明な画像が得られ
た。
【0028】(実施例2)図6は、本発明の実施例2の
画像形成装置の概略図である。実施例2では、インクシ
ート61としてシート基材上にイエロー、マゼンタ、シ
アン、ブラックのインクが順次繰り返し塗布されている
ものを用い、記録媒体上にフルカラー画像を印字する画
像形成装置の一実施例である。
【0029】インク像形成部1にて、実施例1で説明し
た手順で中間転写媒体3上にイエローのインク像12Y
を形成する。その後、中間転写媒体3の矢印5方向への
移動によりインク像12Yはインク像転写部2に搬送さ
れる。
【0030】図7(a)(b)は、実施例2の画像形成
装置のインク像転写部の概略図である。イエローのイン
ク像12Yがインク像転写部に搬送された時、インク像
転写部は図7(a)の状態となっている。すなわち、セ
ラミックヒータ18、プレッシャーローラ19a、ガイ
ドベルト13はいずれも中間転写媒体3から離れた位置
に配置されており、ブレード62は曲率半径が8mm以
上の部分が中間転写媒体3に当接している(待機状
態)。ブレード62の中間転写媒体3に当接している部
分の曲率半径が8mm以上なので、中間転写媒体3のイ
ンク像側の面の伸びは小さい。従って、中間転写媒体3
上に形成されているイエローのインク像12Yは中間転
写媒体3のインク像側の面の伸びに追従するので、中間
転写媒体3に付着したままインク像転写部を通過し、再
びインク像形成部に搬送される(以下、この工程を通過
工程と記述する)。
【0031】同様の手順で、イエローのインク像が形成
された中間転写媒体3上にマゼンタ、シアン、ブラック
のインク像を順次重ねて形成する。その後、中間転写媒
体3上のイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの多色
インク像はインク像転写部に搬送される。
【0032】インク像転写部で、中間転写媒体上に形成
された4色の多色インク像63は記録媒体に転写される
(以下、この工程を転写工程と記述する)。その時のイ
ンク像転写部の概略図を図7(b)に示す。転写工程で
は、セラミックヒータ18は中間転写媒体3に当接し、
中間転写媒体上の多色インク像63を加熱する。記録媒
体16が中間転写媒体3とガイドベルト13間に搬送さ
れる。プレッシャーローラ19a、19bにより中間転
写媒体3と記録媒体16とを加圧し、図3を用いて説明
したように記録媒体16の凹部にインクを埋め込んでい
る。転写工程では、ブレード62の曲率半径が8mm以
下の部分が中間転写媒体と接触しているので、中間転写
媒体3の多色インク像側の面に顕著な伸びが生じる。一
方、多色インク像63は記録媒体16にも付着している
ので伸びは生じにくく、そのため中間転写媒体3と多色
インク像63の界面でズレが生じ、多色インク像63は
中間転写媒体3から界面で剥離され、記録媒体16に移
動する。以上の工程を経て、中間転写媒体上3の多色イ
ンク像63はすべて記録媒体16に転写される。
【0033】実施例2では、インク像転写部において通
過工程(図7(a))と転写工呈(図7(b))とで、
ブレード62の中間転写媒体3に接触する部分の曲率半
径を変えたが、通過工程および転写工程ともに曲率半径
8mm以下の同一のブレードを用いても良い。その場
合、インクの組成、中間転写媒体3の材質および厚み、
中間転写媒体3の搬送角度βを調整することで、曲率半
径8mm以下のブレードを用いても、通過工程では中間
転写媒体3上にインク像を保持でき、転写工程で中間転
写媒体3上の多色インク像を全て記録媒体上に転写する
ことができる。
【0034】実際に実施例2で示した構成の画像形成装
置にて印字を行った。中間転写媒体として厚み4μmの
アルミのエンドレスシート上に厚み100μmのクロロ
プレンゴムを積層してなるものを用い、記録媒体はベッ
ク平滑度4秒のボンド紙を用いた。中間転写媒体3上に
インク像を形成する際、インクシートのインク層は常に
シート基材との界面で剥離されるため、記録媒体上には
色再現性、および、色安定性に優れた鮮明なフルカラー
画像が形成できた。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像形成
方法は、熱溶融性インクをシート基材上に塗布してなる
インクシートと、画像信号に応じて発熱する画像形成手
段と、シート状の中間転写媒体を用い、前記熱溶融性イ
ンクを前記シート基材との界面で分離することにより、
前記中間転写媒体上にインク像を形成するインク像形成
工程と、前記中間転写媒体を記録媒体と接触状態で搬送
後、前記中間転写媒体の搬送方向を急峻に変えて前記イ
ンク像を前記中間転写媒体との界面で分離することによ
り、前記記録媒体に前記インク像を転写するインク像転
写工程とにより前記記録媒体上に所望の画像を形成する
ことを特徴とする。
【0036】また、色の異なる複数の熱溶融性インクを
シート基材上に順次塗布してなるインクシートと、画像
信号に応じて発熱する画像形成手段と、シート状の中間
転写媒体を用い、前記熱溶融性インクを前記シート基材
との界面で分離して前記中間転写媒体上にインク像を形
成するインク像形成工程を複数回行うことにより、前記
中間転写媒体上に多色インク像を形成した後、前記中間
転写媒体の搬送方向を急峻に変えて、前記多色インク像
を前記中間転写媒体との界面で分離して前記記録媒体に
前記多色インク像を転写することにより、前記記録媒体
上に所望の多色画像を形成することを特徴とする。
【0037】また、本発明の画像形成装置は、熱溶融性
インクをシート基材上に塗布してなるインクシートと、
画像信号に応じて発熱する画像形成手段と、シート状の
中間転写媒体と、前記中間転写媒体を搬送する中間転写
媒体搬送手段と、前記インクシートを前記中間転写媒体
と等速で搬送するシート搬送手段と、インク像形成時に
前記画像形成手段の発熱により溶融した前記熱溶融性イ
ンクが冷却固化した後に、前記インクシートを前記中間
転写媒体から分離するように分離位置を決める位置決め
手段と、前記中間転写媒体上のインク像を加熱する加熱
手段と、記録媒体を前記中間転写媒体と等速で搬送する
記録媒体搬送手段と、前記記録媒体を前記中間転写媒体
に圧接させる加圧手段と、前記記録媒体を前記中間転写
媒体から分離する時に前記中間転写媒体を急峻に屈曲さ
せる屈曲手段とを有することを特徴とする。
【0038】また、色の異なる複数の熱溶融性インクを
シート基材上に順次塗布してなるインクシートと、画像
信号に応じて発熱する画像形成手段と、シート状の中間
転写媒体と、前記中間転写媒体を搬送する中間転写媒体
搬送手段と、前記インクシートを前記中間転写媒体と等
速で搬送するシート搬送手段と、インク像形成時に前記
画像形成手段の発熱により溶融した前記熱溶融性インク
が冷却固化した後に、前記インクシートを前記中間転写
媒体から分離するように分離位置を決める位置決め手段
と、前記中間転写媒体上の多色インク像を加熱する加熱
手段と、記録媒体を前記中間転写媒体と等速で搬送する
記録媒体搬送手段と、前記記録媒体を前記中間転写媒体
に圧接させる圧接手段と、前記記録媒体を前記中間転写
媒体から分離する時に前記中間転写媒体を急峻に屈曲さ
せる屈曲手段とを有し、前記中間転写媒体上に所定の多
色インク像を形成するまでは前記加熱手段および前記加
圧手段を待機状態とし、前記中間転写媒体上に前記多色
インク像が形成された時に前記加熱手段および前記加圧
手段を動作させて、前記記録媒体搬送手段により前記記
録媒体を搬送させることを特徴とするので、中間転写媒
体上にインク像を形成する際、インクシートのインク層
はシート基材とインク層との界面で剥離されるため、記
録媒体上に形成された画像は光学濃度は高く濃度ムラの
ない鮮明な画像であるという効果を有する。さらに、カ
ラーインクシートを用いてフルカラー画像を印字した場
合、色再現性、および、色安定性に優れた鮮明なフルカ
ラー画像が得られるという効果を有する。
【0039】本発明の画像形成装置は、プリンタ−、複
写機、ファクシミリ等の画像出力装置に応用できる。ま
た、本発明の画像形成装置は、インクシート上のインク
が、シート基材とインク層との界面で剥離されるため、
筆者ら考案の特開平1−295876公報、特願平2−
194242、特願平2−405283のインクシート
の再生装置に応用でき、それによるとインクシートを繰
り返し使用できるためランニングコストを大幅に小さく
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の画像形成装置の概略図であ
る。
【図2】溶融後冷却固化したインクシートのインクが中
間転写媒体上に移動する様子を説明する図である。
【図3】プレッシャーローラ19a、19b間の断面拡
大図である。
【図4】インク像12が全て記録媒体16に転写する様
子を説明する図である。
【図5】本発明の中間転写媒体の構造の一例を示す図で
ある。
【図6】本発明の実施例2の画像形成装置の概略図であ
る。
【図7】実施例2の画像形成装置のインク像転写部の概
略図である。
【符号の説明】
1 インク像形成部 2 インク像転写部 3 中間転写媒体 4a、4b、4c ガイドローラ 6 インクシート 7 画像形成手段 8 プラテンローラ 10 剥離ローラ 12 インク像 13 ガイドベルト 14 第1のベルトガイドローラ 15 第2のベルトガイドローラ 16 記録媒体 18 セラミックヒータ 19a、19b プレッシャーローラ 20 ブレード

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱溶融性インクをシート基材上に塗布し
    てなるインクシートと、画像信号に応じて発熱する画像
    形成手段と、シート状の中間転写媒体を用い、前記熱溶
    融性インクを前記シート基材との界面で分離することに
    より、前記中間転写媒体上にインク像を形成するインク
    像形成工程と、前記中間転写媒体を記録媒体と接触状態
    で搬送後、前記中間転写媒体の搬送方向を急峻に変えて
    前記インク像を前記中間転写媒体との界面で分離するこ
    とにより、前記記録媒体に前記インク像を転写するイン
    ク像転写工程とにより前記記録媒体上に所望の画像を形
    成することを特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】 色の異なる複数の熱溶融性インクをシー
    ト基材上に順次塗布してなるインクシートと、画像信号
    に応じて発熱する画像形成手段と、シート状の中間転写
    媒体を用い、前記熱溶融性インクを前記シート基材との
    界面で分離して前記中間転写媒体上にインク像を形成す
    るインク像形成工程を複数回行うことにより、前記中間
    転写媒体上に多色インク像を形成した後、前記中間転写
    媒体の搬送方向を急峻に変えて、前記多色インク像を前
    記中間転写媒体との界面で分離して前記記録媒体に前記
    多色インク像を転写することにより、前記記録媒体上に
    所望の多色画像を形成することを特徴とする画像形成方
    法。
  3. 【請求項3】 熱溶融性インクをシート基材上に塗布し
    てなるインクシートと、画像信号に応じて発熱する画像
    形成手段と、シート状の中間転写媒体と、前記中間転写
    媒体を搬送する中間転写媒体搬送手段と、前記インクシ
    ートを前記中間転写媒体と等速で搬送するシート搬送手
    段と、インク像形成時に前記画像形成手段の発熱により
    溶融した前記熱溶融性インクが冷却固化した後に、前記
    インクシートを前記中間転写媒体から分離するように分
    離位置を決める位置決め手段と、前記中間転写媒体上の
    インク像を加熱する加熱手段と、記録媒体を前記中間転
    写媒体と等速で搬送する記録媒体搬送手段と、前記記録
    媒体を前記中間転写媒体に圧接させる加圧手段と、前記
    記録媒体を前記中間転写媒体から分離する時に前記中間
    転写媒体を急峻に屈曲させる屈曲手段とを有することを
    特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 色の異なる複数の熱溶融性インクをシー
    ト基材上に順次塗布してなるインクシートと、画像信号
    に応じて発熱する画像形成手段と、シート状の中間転写
    媒体と、前記中間転写媒体を搬送する中間転写媒体搬送
    手段と、前記インクシートを前記中間転写媒体と等速で
    搬送するシート搬送手段と、インク像形成時に前記画像
    形成手段の発熱により溶融した前記熱溶融性インクが冷
    却固化した後に、前記インクシートを前記中間転写媒体
    から分離するように分離位置を決める位置決め手段と、
    前記中間転写媒体上の多色インク像を加熱する加熱手段
    と、記録媒体を前記中間転写媒体と等速で搬送する記録
    媒体搬送手段と、前記記録媒体を前記中間転写媒体に圧
    接させる圧接手段と、前記記録媒体を前記中間転写媒体
    から分離する時に前記中間転写媒体を急峻に屈曲させる
    屈曲手段とを有し、前記中間転写媒体上に所定の多色イ
    ンク像を形成するまでは前記加熱手段および前記加圧手
    段を待機状態とし、前記中間転写媒体上に前記多色イン
    ク像が形成された時に前記加熱手段および前記加圧手段
    を動作させて、前記記録媒体搬送手段により前記記録媒
    体を搬送させることを特徴とする画像形成装置。
JP1106892A 1992-01-24 1992-01-24 画像形成方法および画像形成装置 Pending JPH05201037A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003094705A (ja) * 2001-09-25 2003-04-03 Kyocera Corp サーマルヘッド

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JP2003094705A (ja) * 2001-09-25 2003-04-03 Kyocera Corp サーマルヘッド

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