JP2003095234A - 感熱性粘着ラベルの熱活性化方法及びその装置及びプリンタ - Google Patents

感熱性粘着ラベルの熱活性化方法及びその装置及びプリンタ

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JP2003095234A
JP2003095234A JP2002213083A JP2002213083A JP2003095234A JP 2003095234 A JP2003095234 A JP 2003095234A JP 2002213083 A JP2002213083 A JP 2002213083A JP 2002213083 A JP2002213083 A JP 2002213083A JP 2003095234 A JP2003095234 A JP 2003095234A
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heat
sensitive adhesive
layer
adhesive label
adhesive layer
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JP2002213083A
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English (en)
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Toshinobu Iwata
利延 岩田
Masanaka Nagamoto
正仲 長本
Yukinori Motosugi
享律 元杉
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感熱性粘着ラベルの感熱性粘着剤層の熱活性
化を、安全に、容易に、確実に、少ないエネルギー消費
量で行なえるようにする。 【解決手段】 感熱性粘着ラベル2の感熱性粘着剤層
に、発熱部14の表面及びその周囲に離型層18が形成
されたサーマルヘッド15の発熱部14を接触させ、こ
の発熱部14を発熱させることにより感熱性接着剤層を
熱活性化する。発熱部14が感熱性粘着剤層に接触して
いるため、発熱部14をオンデマンドで発熱制御するこ
とにより感熱性粘着剤層の熱活性化を確実に行なえる。
この際、離型層18によって、熱活性化された感熱性粘
着剤層の発熱部への転移を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感熱性粘着ラベル
の熱活性化方法及びその装置及びプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、記録用ラベル、特に、感熱記録用
ラベルはPOS分野などを含む広い分野で使用されてお
り、これらの記録用ラベルは、記録面の裏面側に感圧粘
着剤層を設け、この感圧粘着剤層を介して剥離紙に貼付
けて保管する方式のものが多い。
【0003】このような感熱記録用ラベルは使い勝手が
よく、非常に有用である。しかし、使用後に剥離紙がゴ
ミとなって残ること、剥離紙を必要とするために全体の
製造コストが高くなること等の欠点がある。
【0004】そこで、剥離紙を不要とした記録用ラベル
としては、粘着剤をマイクロカプセル化したもの、記録
面側に粘着剤に対する剥離剤層を設けたものなどが、実
開昭59−43979号公報、実開昭59−46265
号公報、特開昭60−54842号公報等に記載されて
いる。しかしこれらは、粘着力が弱いことや、剥離剤層
の上からは印刷ができない等の不具合がある。
【0005】剥離紙を不要とした他の方式の記録用ラベ
ルとしては、感熱性粘着剤層を用いたものが特開昭63
−303387号公報、実公平5−11573号公報等
に記載されている。これらの感熱性粘着剤層を用いた記
録用ラベルの場合、感熱性粘着剤層を熱活性化する必要
があり、その熱活性化の方法として、実公平5−115
73号公報には熱風や赤外線を用いる方法が記載され、
特開平5−127598号公報には電熱ヒータや誘電コ
イルを用いる方法が記載され、特開平6−8977号公
報にはマイクロ波を使用する方法が記載され、特開平7
−121108号公報にはキセノンフラッシュを用いる
方法が記載され、特開平7−164750号公報にはハ
ロゲンランプを用いる方法が記載されている。
【0006】また、加熱手段又は加熱遮断で加熱された
伝熱媒体を感熱性粘着剤層に接触させて熱活性化する方
法も知られている。例えば、特開昭57−37534号
公報には加熱手段である熱ヒータで加熱された伝熱媒体
であるベルトを感熱性粘着剤層に接触させる方法が記載
され、特開昭60−45132号公報には加熱手段であ
る加熱ドラムを接触させる方法が記載され、特開平6−
263128号公報には加熱手段である熱ロールを接触
させる方法が記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】電熱ヒータやハロゲン
ランプを用いて感熱性粘着剤層を熱活性化する場合に
は、熱を効率良く感熱性粘着剤層に与えることが困難で
あり、過熱状態に陥ることに対する安全性が低くなり、
また、熱エネルギーが有効に使われないことによりエネ
ルギーコストが高くなる。安全性、コストを考慮して加
熱部分をカバーで覆うことも考えられるが、その場合に
は装置全体のコンパクト性が損なわれる。
【0008】加熱ドラムや熱ロール等の加熱手段、及
び、加熱手段で加熱されたベルトなどの伝熱媒体を感熱
性粘着剤層に接触させて熱活性化する場合には、熱活性
化の迅速化を図るために加熱手段に熱を加えた状態で待
機しなければならず、安全性の点で問題がある。又、熱
活性化時に感熱性粘着剤層が加熱手段や伝熱媒体に転移
したり、このような転移が原因となって記録用ラベルが
加熱手段に巻き付いたりすることがある。
【0009】記録用ラベルが感熱発色層を有する場合に
は、上記の熱活性化方法では、熱活性化時の熱の影響で
感熱発色層が発色しやすくなるために、感熱発色層の耐
熱性を向上させなければならず、熱感度の点で不利とな
る。
【0010】尚、特開平7−258613号公報には、
加熱手段を記録用ラベルの基材側から押し当てて感熱性
粘着剤層を活性化する方法が記載されている。このよう
にすれば、感熱性粘着剤層の加熱手段への転移や、記録
用ラベルの加熱手段への巻き付きは防止できる。しか
し、感熱性粘着剤層の熱活性化に使用されずに無駄にな
る熱エネルギーが増え、及び、感熱性粘着剤層の熱活性
化が素早く行われないため、熱活性化の作業、及び、感
熱性粘着剤層を熱活性化させて行なう記録用ラベルの貼
付け作業の作業能率が低くなる。
【0011】そこで本発明は、感熱性粘着剤層の熱活性
化を容易に行なえ、熱活性化時のエネルギー消費量が少
なく、熱活性化時における過熱などに対する安全性が高
く、しかも、加熱手段の発熱部への感熱性粘着剤層の転
移を防止できる感熱性粘着ラベルの熱活性化方法及びそ
の装置及びプリンタを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
加熱されることにより粘着性を生じる感熱性粘着剤層を
支持体の片面に有する感熱性粘着ラベルの熱活性化方法
において、発熱部の表面及びその周囲に離型層が形成さ
れたサーマルヘッドの前記発熱部を前記感熱性粘着剤層
に接触させる工程と、前記サーマルヘッドの発熱部を発
熱させることにより前記感熱性粘着剤層を熱活性化する
工程と、を具備し、前記感熱性粘着剤層を熱活性化する
工程では、前記離型層によって、熱活性化された前記感
熱性粘着材層が前記サーマルヘッドの前記発熱部に転移
しにくくするようにした。
【0013】従って、サーマルヘッドの発熱部が感熱性
粘着剤層に接触しているため、この発熱部を発熱させる
ことにより感熱性粘着剤層の熱活性化が確実に行なわ
れ、しかも、発熱部からの熱が感熱性粘着剤層に効率良
く伝わる。そして、加熱手段の発熱部はオンデマンドで
発熱制御できるので、発熱部を熱活性化に必要な熱を加
えた状態で待機させておかなくても通電と同時に熱活性
化を行なえ、熱活性化のためのエネルギー消費量が少な
くなり、また、熱活性化時に感熱性粘着ラベルを過熱す
ることがなくなり、装置の安全性が高くなる。さらに、
発熱部からの熱が効率良く感熱性粘着剤層に伝わるた
め、感熱性粘着剤層を発熱部に接触させた感熱性粘着ラ
ベルを速い速度で移動させても熱活性化することができ
るとともに熱活性化された感熱性粘着剤層が発熱部に転
移することが防止され、かつ、熱活性化の作業及び熱活
性化した感熱性粘着ラベルの貼付作業の作業能率が高く
なる。しかも、サーマルヘッドで感熱性粘着ラベルを熱
活性化するため、熱活性化の条件が常に一定となるよう
にコントロールすることが容易となり、また、必要に応
じて部分的な熱活性化も容易となる。加えて、発熱部の
表面及びその周囲に形成された離型層によって、熱活性
化された感熱性粘着剤層が発熱部へ転移しにくくなる。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載の感
熱性粘着ラベルの熱活性化方法において、支持体の他方
の片面に感熱発色層を有する感熱性粘着ラベルが用いら
れる。
【0015】従って、発熱部をオンデマンドで発熱制御
することにより発熱部から発生する熱量を適量に抑える
ことができ、これにより、発熱部からの熱が支持体の他
方の片面に設けられている感熱発色層まで伝わることを
防止でき、熱活性化時における感熱発色層の発色が防止
される。
【0016】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の感熱性粘着ラベルの熱活性化方法において、支持体
と感熱発色層との間、支持体と感熱性粘着剤層との間の
少なくとも一方に断熱層を有する感熱性粘着ラベルが用
いられる。
【0017】従って、感熱性粘着剤層の熱活性化のため
に感熱性粘着剤層に与えた熱が感熱性粘着ラベルの他方
の片面に伝わることが断熱層によって防止され、与えた
熱が熱活性化のために効率良く利用される。このため、
感熱性粘着ラベルの他方の片面に感熱発色層を設けた場
合には、熱活性化時にこの感熱発色層が発色することが
防止される。
【0018】請求項4記載の発明は、請求項3記載の感
熱性粘着ラベルの熱活性化方法において、断熱層は、熱
可塑性樹脂を殻とする中空度30%以上の微小中空粒子
を主成分とする非発泡性断熱層である。
【0019】従って、この断熱層により断熱効果が十分
に発揮される。
【0020】請求項5記載の感熱性粘着ラベルの熱活性
化装置の発明は、加熱されることにより粘着性を生じる
感熱性粘着剤層を支持体の片面に有する感熱性粘着ラベ
ルを搬送する搬送手段と、前記搬送手段によって搬送さ
れる前記感熱性粘着ラベルに接触する発熱部を有し、こ
の発熱部の表面及びその周囲に離型層が形成されたサー
マルヘッドと、を具備し、前記サーマルヘッドの発熱部
を発熱させることにより前記感熱性粘着剤層を熱活性化
し、この際、前記離型層によって、熱活性化された前記
感熱性粘着材層が前記サーマルヘッドの前記発熱部に転
移しにくくするようにした。
【0021】従って、搬送手段で搬送される感熱性粘着
ラベルの感熱性粘着剤層にサーマルヘッドの発熱部を接
触させて発熱させることにより、感熱性粘着剤層の熱活
性化が確実に行なわれ、しかも、発熱部からの熱が感熱
性粘着剤層に効率良く伝わる。そして、サーマルヘッド
の発熱部はオンデマンドで発熱制御されるので、発熱部
を熱活性化に必要な熱を加えた状態で待機させておかな
くても通電と同時に熱活性化を行なえ、熱活性化のため
のエネルギー消費量が少なくなり、また、熱活性化時に
感熱性粘着ラベルを過熱することがなくなり、装置の安
全性が高くなる。さらに、発熱部からの熱が効率良く感
熱性粘着剤層に伝わるため、感熱性粘着剤層を発熱部に
接触させた感熱性粘着ラベルを速い速度で移動させても
熱活性化することができるとともに熱活性化された感熱
性粘着剤層が発熱部に転移することが防止され、かつ、
熱活性化の作業及び熱活性化した感熱性粘着ラベルの貼
付作業の作業能率が高くなる。しかも、サーマルヘッド
で感熱性粘着ラベルを熱活性化するため、熱活性化の条
件が常に一定となるようにコントロールすることが容易
となり、また、必要に応じて部分的な熱活性化も容易と
なる。加えて、発熱部の表面及びその周囲に形成された
離型層によって、熱活性化された感熱性粘着剤層が発熱
部へ転移しにくくなる。
【0022】請求項6記載の発明は、請求項5記載の感
熱性粘着ラベルの熱活性化装置において、前記発熱部に
対向する位置に、この発熱部とにより感熱性粘着ラベル
を挾む加圧体を設けた。
【0023】従って、発熱部からの熱がより一層効率良
く感熱性粘着ラベルに伝わり、感熱性粘着剤層の熱活性
化が促進される。
【0024】請求項7記載の発明は、請求項5又は6記
載の感熱性粘着ラベルの熱活性化装置において、前記サ
ーマルヘッドの発熱部を、このサーマルヘッドのニアエ
ッジ又はコーナーエッジ又は端面に設けた。
【0025】従って、熱活性化された感熱性粘着剤層が
サーマルヘッドに接触しにくくなり、熱活性化された感
熱性粘着剤層のサーマルヘッドへの転移が防止される。
【0026】請求項8記載のプリンタの発明は、加熱さ
れることにより粘着性を生じる感熱性粘着剤層を支持体
の片面に有する感熱性粘着ラベルを保持するラベル保持
部と、前記支持体の他方の片面に記録する記録手段と、
前記感熱性粘着ラベルを所定長さにカットするカッター
と、請求項5、6又は7記載の感熱性粘着ラベルの熱活
性化装置と、を具備する。なお、記録手段とカッターと
は、いずれが前でもよい。
【0027】従って、記録手段で所定事項が記録される
とともにカッターで所定長さにカットされた感熱性粘着
ラベルの感熱性粘着剤層の熱活性化が迅速にかつ確実に
行なわれ、感熱性粘着ラベルの被貼付物への貼付作業を
容易に行なえる。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の第一の参考例を図1及び
図2に基づいて説明する。図1は、本発明に係るプリン
タ1の概略構造を示す全体図であり、図2はこのプリン
タ1で使用する感熱性粘着ラベル2の構造を示す断面図
である。プリンタ1には、ロール状に巻回された感熱性
粘着ラベル2を保持するラベル保持部3が設けられてい
る。この感熱性粘着ラベル2は、図2に示すように、支
持体である上質紙4の片面に感熱性粘着剤層5を有し、
上質紙4の他方の片面に断熱層6と感熱発色層7とを有
する。
【0029】また、前記プリンタ1には、感熱性粘着ラ
ベル2の感熱発色層7に記録する記録手段8と、感熱性
粘着ラベル2を所定の長さにカットするカッター9と、
感熱性粘着ラベル2の感熱性粘着剤層5を熱活性化する
熱活性化装置10とが設けられている。記録手段8は、
記録用のサーマルヘッド11とプラテンロール12とに
より形成されている。熱活性化装置10は、感熱性粘着
ラベル2を搬送する搬送手段であるプラテンロール13
と発熱部14を有する加熱手段であるサーマルヘッド1
5とにより形成されている。発熱部14は、セラミック
基板の上に薄膜技術で発熱抵抗体を設け、この発熱抵抗
体の表面に結晶化ガラスからなる保護膜を設けることに
より形成されている。なお、プラテンロール13は、発
熱部14とにより感熱性粘着ラベル2を挾む加圧体とし
ても機能する。
【0030】ここで、前記感熱性粘着ラベル2の構造及
びその材質について詳しく説明する。なお、本参考例、
他の参考例及び本発明の実施の形態において示す“部”
及び“%”は、いずれも重量基準である。また、以下に
説明する各液はボールミルで粉砕分散し、含有粒子の平
均粒子径を2.0μm以下とした。 (A液)染料分散液 3−ジベンジルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 20部 ポリビニルアルコール10%水溶液 20部 水 60部 (B液)顕色剤分散液 4−ヒドロキシン−4'−イソプロポキシジフェニルスルホン 10部 ポリビニルアルコール10%水溶液 25部 炭酸カルシウム 15部 水 50部 上記A液とB液との重量比が1:8となるように混合撹拌して感熱塗布液(C液 )を得た。 (D液) 微小中空粒子分散体(固形分32%,平均粒子径5μm,中空度92%の塩化ビ ニリデン−アクリロニトリルを主体とする共重合体樹脂) 30部 スチレン/ブタジエン共重合体ラテックス(固形分47.5%) 5部 水 65部 上記構成からなる(D液)を撹拌分散して、非発泡性断
熱層液を調整し、これを上質紙4の表面に乾燥後重量が
5g/m2 となるように塗布乾燥して、非発泡性の断熱
層6を形成した。
【0031】上質紙4の表面に断熱層6を形成した後、
その断熱層6の上に(C液)を乾燥後重量が5g/m2
となるように塗布乾燥し、更に、ベック平滑度が600
〜700秒になるようにスーパーキャレンダー処理し
て、感熱発色層7を形成した。
【0032】上質紙4の表面に断熱層6と感熱発色層7
とを形成した後、上質紙4の裏面に感熱性粘着剤(レヂ
テックス製;DT−200固形分58%)を乾燥後重量
が25g/m2 となるように塗布乾燥して感熱性粘着剤
層5を形成し、感熱性粘着ラベル2を得た。
【0033】このような構成において、ロール状に巻回
した感熱性粘着ラベル2をラベル保持部3に取付け、ラ
ベル保持部3から引き出された感熱性粘着ラベル2の感
熱発色層7に対してサーマルヘッド11の発熱部11a
から熱を加えることにより感熱発色層7を発色させ、所
定事項の記録を行なう。
【0034】感熱発色層7への記録が終了して搬送され
る感熱性粘着ラベル2の感熱性粘着剤層5にはサーマル
ヘッド15の発熱部14が接触しており、この発熱部1
4を発熱させることにより感熱性粘着剤層5が熱活性化
される。
【0035】ここで、発熱部14が感熱性粘着剤層5に
接触しているため、発熱部14を発熱させることにより
感熱性粘着剤層5の熱活性化を確実に行なえる。しか
も、発熱部14からの熱が感熱性粘着剤層5に効率良く
伝わり、かつ、発熱部14を熱活性化に必要な熱を加え
た状態で待機させておかなくても通電と同時に熱活性化
を行なえ、熱活性化のためのエネルギー消費量が少なく
なり、また、熱活性化時に感熱性粘着ラベル2を過熱す
ることがなくなり、プリンタ1の安全性が高くなる。さ
らに、発熱部14からの熱が効率良く感熱性粘着剤層5
に伝わるため、感熱性粘着剤層5を発熱部14に接触さ
せた感熱性粘着ラベル2を速い速度で移動させても熱活
性化することができ、これにより、熱活性化された感熱
性粘着剤層5が発熱部14に転移することを防止でき、
かつ、熱活性化の作業及び熱活性化した感熱性粘着ラベ
ル2の被貼付体への貼付作業の作業能率が高くなる。
【0036】また、上質紙4と感熱発色層7との間に断
熱層6があるため、感熱性粘着剤層5の熱活性化のため
に感熱性粘着剤層5に与えた熱が感熱発色層7に伝わる
ことを断熱層6によって防止でき、与えた熱を熱活性化
のために効率良く利用でき、しかも、熱活性化時の熱が
感熱発色層7に伝わって感熱発色層7を発色させること
を防止できる。
【0037】つぎに、本発明の第二の参考例を説明す
る。なお、図1及び図2において説明した部分と同じ部
分は同じ符号を用いる(以下、同様)。また、本参考例
の外観上の構造は第一の参考例と同じであるので、図面
は図1及び図2を援用する。本参考例は、第一の参考例
において説明した(D液)を作成するとき、微小中空粒
子分散体に代えて、尿素ホルムアルデヒド樹脂(固形分
25%)を用いた点が異なるのみで、他の構成は第一の
参考例と同じである。
【0038】従って、本参考例では、第一の参考例の作
用及び効果と同じものが得られる。
【0039】つぎに、本発明の第三の参考例を図3に基
づいて説明する。本参考例は、上質紙4の表面に感熱発
色層7を形成し、上質紙4の裏面に感熱性粘着剤層5を
形成した感熱性粘着ラベル2aを用いたものである。即
ち、第一の参考例の感熱性粘着ラベル2から断熱層6を
除いたものであり、他の点は第一の参考例と同じであ
る。
【0040】従って、本参考例では、断熱層6を設けた
ことによる作用及び効果以外は、第一の参考例の作用及
び効果と同じものが得られる。
【0041】つぎに、本発明の第四の参考例を図4に基
づいて説明する。本参考例では、まず、以下に示す成分
の(E液)を作成した。 (E液) シリカ 10部 ポリビニルアルコール10%水溶液 50部 水 40部 そして、上質紙4の表面に断熱層6と感熱発色層7とを
形成した後、感熱発色層7の上に(E液)を乾燥後重量
が4g/m2 となるように塗布乾燥して、保護層16を
形成した。このため、本参考例の感熱性粘着ラベル2b
は、上質紙4と、感熱性粘着剤層5と、断熱層6と、感
熱発色層7と、保護層16との5層構造となり、他の点
は第一の参考例と同じである。
【0042】従って、本参考例では、第一の参考例の作
用及び効果と同じものが得られる。さらに、保護層16
を形成したことにより、感熱発色層7の保護を図ること
ができる。
【0043】つぎに、本発明の第五の参考例を図5に基
づいて説明する。本参考例は、図1に示した熱活性化装
置10におけるプラテンロール13に代えて圧着ベルト
17を用いたものである。他の点は第一の参考例と同じ
である。
【0044】従って、本参考例では、第一の参考例の作
用及び効果と同じものが得られ、かつ、感熱性粘着ラベ
ル2を圧着ベルト17で搬送することにより搬送性能が
高くなる。
【0045】つぎに、本発明の第六の参考例を説明す
る。本参考例は、発熱部14を薄膜技術で形成したサー
マルヘッド15に代えて発熱部を厚膜技術で形成したサ
ーマルヘッドを用いたものであり、その外観構造は図1
と同じである。
【0046】従って、本参考例では、第一の参考例の作
用及び効果と略同じものが得られる。
【0047】つぎに、本発明の第七の参考例を図6に基
づいて説明する。本参考例は、図1に示したサーマルヘ
ッド15に代えて、ニアエッジタイプのサーマルヘッド
15aを用いたものである。他の点は第一の参考例と同
じである。
【0048】従って、本参考例では、第一の参考例の作
用及び効果と同じものが得られる。かつ、熱活性化され
た感熱性粘着剤層5がサーマルヘッド15aに接触しに
くくなり、熱活性化された感熱性粘着剤層5のサーマル
ヘッド15aへの転移、及び、その転移が原因となる感
熱性粘着ラベル2のサーマルヘッド15aへの巻き付き
が防止される。
【0049】つぎに、本発明の第八の参考例を図7に基
づいて説明する。本参考例は、図1に示したサーマルヘ
ッド15に代えて、端面タイプのサーマルヘッド15b
を用いたものである。他の点は第一の参考例と同じであ
る。
【0050】従って、本参考例では、第一の参考例の作
用及び効果と同じものが得られる。かつ、熱活性化され
た感熱性粘着剤層5がサーマルヘッド15bに接触しに
くくなり、熱活性化された感熱性粘着剤層5のサーマル
ヘッド15bへの転移、及び、その転移が原因となる感
熱性粘着ラベル2のサーマルヘッド15bへの巻き付き
が防止される。
【0051】つぎに、本発明の第九の参考例を図8に基
づいて説明する。本参考例は、図1に示したサーマルヘ
ッド15に代えて、コーナーエッジタイプのサーマルヘ
ッド15cを用いたものである。他の点は第一の参考例
と同じである。
【0052】従って、本参考例では、第一の参考例の作
用及び効果と同じものが得られる。かつ、熱活性化され
た感熱性粘着剤層5がサーマルヘッド15cに接触しに
くくなり、熱活性化された感熱性粘着剤層5のサーマル
ヘッド15cへの転移、及び、その転移が原因となる感
熱性粘着ラベル2のサーマルヘッド15cへの巻き付き
が防止される。
【0053】つぎに、本発明の実施の一形態を図9に基
づいて説明する。本実施の形態は、サーマルヘッド15
の発熱部14の表面及びその周囲に、膜厚2μmのテフ
ロン(登録商標)コーティングにより離型層18を形成
したものである。他の点は第一の参考例と同じである。
【0054】従って、本実施の形態では、第一の参考例
の作用及び効果と同じものが得られる。かつ、熱活性化
された感熱性粘着剤層5がサーマルヘッド15の発熱部
14に転移しにくくなり、その転移が原因となる感熱性
粘着ラベル2のサーマルヘッド15への巻き付きが防止
される。
【0055】つぎに、本発明の第十の参考例を図10に
基づいて説明する。本参考例は、熱活性化装置10の加
熱手段として薄膜ヒータ19を用いたものである。この
薄膜ヒータ19には発熱部20が設けられ、この発熱部
20は、セラミック基板上に1mm幅の帯状の厚膜発熱
抵抗体を設け、この厚膜発熱抵抗体の表面に結晶化ガラ
スからなる保護膜を設けることにより形成されている。
他の点は、第一の参考例と同じである。
【0056】従って、本参考例では、第一の参考例の作
用及び効果と同じものが得られる。かつ、感熱性粘着ラ
ベル2の感熱性粘着剤層5との接触幅が1mmと広くな
るため、より効率的な熱活性化を行なえる。
【0057】なお、上述した各参考例及び実施の形態で
は、本発明の熱活性化方法及びその装置で熱活性化され
る感熱性粘着ラベル2,2a,2bとして、感熱発色層
7を有する感熱記録用ラベルを例に挙げて説明したが、
これに限定されるものではなく、有色印刷を施した印刷
ラベル又は感熱転写(溶融転写)リボン用受容ラベル、
インクジェット用受容ラベル、昇華転写リボン用受容ラ
ベル、及び、静電記録用ラベル等の印字ラベルであって
もよい。
【0058】ここで、上述した第一〜第十の参考例及び
実施の形態における感熱性粘着ラベル2,2a,2bに
おいて、発色開始エネルギー、感熱性粘着剤層5の熱活
性化開始エネルギー、熱活性化時における加熱手段(サ
ーマルヘッド15,15a,15b,15c,薄膜ヒー
タ19)の感熱性粘着剤層5による転移汚れ、熱活性化
時における感熱発色層7の地肌濃度についての試験を行
った。その試験結果を表1に示す。
【0059】なお、この試験に先立ち、熱活性化をサー
マルヘッド15,15a,15b,15c又は薄膜ヒー
タ19で行なう本発明と比較するため、以下に示す二つ
の比較例を試作して、同じように試験を行った。
【0060】第一の比較例は、ドライヤーを用いて13
0℃の熱風を感熱性粘着剤層5側に当てることにより熱
活性化させたものである。他の構造は、第一の参考例と
同じである。
【0061】第二の比較例は、130℃の熱ロールを感
熱性粘着剤層5に接触させることにより熱活性化させた
ものである。他の構造は、第一の参考例と同じである。
【0062】
【表1】
【0063】ここで、試験内容について詳しく説明す
る。
【0064】発色開始エネルギーの試験は、感熱性粘着
ラベル2,2a,2bの感熱発色層7側を、松下電子部
品(株)製の薄膜技術で形成したサーマルヘッドを有す
る感熱印字装置にて、ヘッド電圧0.45w/dot、
1ライン記録時間5msec、走査線密度8×7.7d
ot/mmの条件下で、パルス幅0.2〜1.2mse
cで印字した後、印字濃度をマクベス濃度計RD−91
4で測定し、濃度1.0となるときのエネルギ−を発色
開始エネルギ−とする。この発色開始エネルギーは、以
下の計算式により求まる。
【0065】発色開始エネルギ−(mj/dot)=
0.45(w/dot)×濃度1.0のパルス幅(ms
ec) 熱活性化開始エネルギーの試験は、感熱性粘着ラベル
2,2a,2bの感熱性粘着剤層5側を、松下電子部品
(株)製の薄膜技術で形成したサーマルヘッドを有する
感熱印刷装置にてヘッド電圧0.45w/dot、1ラ
イン記録時間5msec、走査線密度8×7.7dot
/mmの条件下で、パルス幅0.2〜1.2msecで
加熱した後、感熱性粘着剤の粘着力が発生したときのエ
ネルギ−を熱活性化開始エネルギ−とする。なお、第六
〜第九の参考例及び実施の形態では、サーマルヘッドを
それぞれの参考例及び実施の形態に対応するものに変更
する。更に、第十の参考例では、発熱部20の表面温度
が130℃となるように電圧を調整し、感熱性粘着ラベ
ル2を4inch/secで搬送した。また、比較例で
は、サーマルヘッドに代えてドライヤー、熱ロールを使
用する。
【0066】熱活性化時の加熱手段(サーマルヘッド1
5,15a,15b,15c,薄膜ヒータ19)の汚
れ、熱活性化時の地肌濃度は、感熱性粘着ラベル2,2
a,2bを各参考例、実施の形態及び比較例の加熱装置
及び加熱方法で活性化させたときにおける感熱性粘着剤
層5の転移による加熱手段(サーマルヘッド15,15
a,15b,15c,薄膜ヒータ19)の汚れランクで
示し、また、その時の感熱発色層7の地肌濃度をマクベ
ス社製の濃度計RD−914で測定した。
【0067】加熱手段(サーマルヘッド15,15a,
15b,15c,薄膜ヒータ19)の汚れランクは、
“5”は汚れなし、“4”は発熱部14,20以外の部
分に少し有り、“3”は発熱部14,20上に少し有
り、“2”は発熱部14,20上にたくさん有り、であ
る。
【0068】本発明の各参考例及び実施の形態を比較例
と比較すると、本発明の参考例及び実施の形態では、熱
活性化時の加熱手段(サーマルヘッド15,15a,1
5b,15c,セラミックヒータ19)の汚れが少な
く、熱活性化時における感熱発色層7の地肌濃度も低い
ことがわかる。
【0069】
【発明の効果】請求項1記載の発明の感熱性粘着ラベル
の熱活性化方法によれば、サーマルヘッドの発熱部が感
熱性粘着剤層に接触しているため、発熱部をオンデマン
ドで発熱させることができるので感熱性粘着剤の熱活性
化を確実に行なうことができる。しかも、発熱部からの
熱が感熱性粘着剤層に効率良く伝わり、かつ、発熱部を
熱活性化に必要な熱を加えた状態で待機させておかなく
ても通電と同時に熱活性化を行なえるため、熱活性化の
ためのエネルギー消費量を少なくでき、また、熱活性化
時に感熱性粘着ラベルを過熱することがなくなり、装置
の安全性を高めることができる。さらに、発熱部からの
熱が効率良く感熱性粘着剤層に伝わるため、感熱性粘着
剤層を発熱部に接触させた感熱性粘着ラベルを速い速度
で移動させても熱活性化することができ、これにより、
熱活性化された感熱性粘着剤層が発熱部に転移すること
を防止でき、かつ、熱活性化の作業及び熱活性化した感
熱性粘着ラベルの貼付作業の作業能率を高くすることが
できる。しかも、サーマルヘッドで感熱性粘着ラベルを
熱活性化するので、熱活性化条件のコントロールや部分
的な熱活性化を容易に行なうことができる。加えて、発
熱部の表面及びその周囲に形成された離型層によって、
熱活性化された感熱性粘着剤層の発熱部への転移をより
一層防止することができる。
【0070】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の感熱性粘着ラベルの熱活性化方法において、
支持体の他方の片面に感熱発色層を有する感熱性粘着ラ
ベルが用いられるので、発熱部をオンデマンドで発熱制
御することにより発熱部から発生する熱量を適量に抑え
ることができ、これにより、発熱部からの熱が支持体の
他方の片面に設けられている感熱発色層まで伝わること
を防止でき、熱活性化時における感熱発色層の発色を防
止できる。
【0071】請求項3記載の発明によれば、請求項1又
は2記載の発明の感熱性粘着ラベルの熱活性化方法にお
いて、支持体と感熱発色層との間、支持体と感熱性粘着
剤層との間の少なくとも一方に断熱層を有する感熱性粘
着ラベルが用いられるので、感熱性粘着剤層の熱活性化
のために感熱性粘着剤層に与えた熱が感熱性粘着ラベル
の他方の片面に伝わることを断熱層によって防止でき、
与えた熱を熱活性化のために効率良く利用でき、感熱性
粘着ラベルの他方の片面に感熱発色層を設けた場合には
熱活性化時にこの感熱発色層が発色することを防止でき
る。
【0072】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載の発明の感熱性粘着ラベルの熱活性化方法において、
断熱層が熱可塑性樹脂を殻とする中空度30%以上の微
小中空粒子を主成分とする非発泡性断熱層であるので、
この断熱層により断熱効果を十分に発揮することができ
る。
【0073】請求項5記載の発明の感熱性粘着ラベルの
熱活性化装置によれば、サーマルヘッドの発熱部を、搬
送手段で搬送される感熱性粘着ラベルの感熱性粘着剤層
に接触させることにより、感熱性粘着剤層の熱活性化を
確実に行なうことができる。しかも、発熱部からの熱が
感熱性粘着剤層に効率良く伝わり、かつ、サーマルヘッ
ドの発熱部はオンデマンドで発熱制御されるので、発熱
部を熱活性化に必要な熱を加えた状態で待機させておか
なくても通電と同時に熱活性化を行なえるため、熱活性
化のためのエネルギー消費量を少なくできる。また、熱
活性化時に感熱性粘着ラベルを過熱することがなくな
り、装置の安全性を高めることができる。さらに、発熱
部からの熱が効率良く感熱性粘着剤層に伝わるため、感
熱性粘着剤層を発熱部に接触させた感熱性粘着ラベルを
速い速度で移動させても熱活性化することができ、これ
により、熱活性化された感熱性粘着剤層が発熱部に転移
することを防止でき、かつ、熱活性化の作業及び熱活性
化した感熱性粘着ラベルの貼付作業の作業能率を高くす
ることができる。しかも、サーマルヘッドで感熱性粘着
ラベルを熱活性化するので、熱活性化条件のコントロー
ルや部分的な熱活性化を容易に行なうことができる。加
えて、発熱部の表面及びその周囲に形成された離型層に
よって、熱活性化された感熱性粘着剤層の発熱部への転
移をより一層防止することができる。
【0074】請求項6記載の発明によれば、請求項7記
載の発明の感熱性粘着ラベルの熱活性化装置において、
発熱部に対向する位置にこの発熱部とにより感熱性粘着
ラベルを挾む加圧体を設けたので、発熱部からの熱をよ
り一層効率良く感熱性粘着ラベルに伝えることができ、
感熱性粘着剤の熱活性化を促進できる。
【0075】請求項7記載の発明によれば、請求項5又
は6記載の発明の感熱性粘着ラベルの熱活性化装置にお
いて、サーマルヘッドの発熱部を、このサーマルヘッド
のニアエッジ又はコーナーエッジ又は端面に設けたの
で、熱活性化された感熱性粘着剤層がサーマルヘッドに
接触しにくくなり、熱活性化された感熱性粘着剤層のサ
ーマルヘッドへの転移を防止できる。
【0076】請求項8記載の発明のプリンタによれば、
このプリンタが請求項5、6又は7記載の熱活性化装置
を有するので、このプリンタにより感熱性粘着ラベルへ
の記録を行なってこの感熱性粘着ラベルの感熱性粘着剤
層を熱活性化する場合、熱活性化を迅速にかつ確実に行
なうことができ、さらに、感熱性粘着剤層を熱活性化し
た感熱性粘着ラベルの被貼付物への貼付作業の作業能率
を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の参考例におけるプリンタの概略
構造を示す全体図である。
【図2】感熱性粘着ラベルの構造を示す縦断正面図であ
る。
【図3】本発明の第三の参考例の感熱性粘着ラベルの構
造を示す縦断正面図である。
【図4】本発明の第四の参考例の感熱性粘着ラベルの構
造を示す縦断正面図である。
【図5】本発明の第五の参考例の熱活性化装置を示す側
面図である。
【図6】本発明の第七の参考例の熱活性化装置を示す側
面図である。
【図7】本発明の第八の参考例の熱活性化装置を示す側
面図である。
【図8】本発明の第九の参考例の熱活性化装置を示す側
面図である。
【図9】本発明の実施の一形態の熱活性化装置を示す側
面図である。
【図10】本発明の第十の参考例の熱活性化装置を示す
側面図である。
【符号の説明】
2,2a,2b 感熱性粘着ラベル 3 ラベル保持部 4 支持体 5 感熱性粘着剤層 6 断熱層 7 感熱発色層 8 記録手段 9 カッター 10 熱活性化装置 13 搬送手段,加圧体 14,20 発熱部 15,15a,15b,15c 加熱手段,サーマルヘ
ッド 18 離型層 19 加熱手段,薄膜ヒータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B41J 2/335 B41J 3/20 111B (72)発明者 元杉 享律 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2C058 AC06 AF51 2C065 AA01 AB01 AD02 AF01 HA01 HA29 3E095 AA20 BA02 CA02 DA03 DA24 DA62 EA02 EA22 FA06 FA29

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱されることにより粘着性を生じる感
    熱性粘着剤層を支持体の片面に有する感熱性粘着ラベル
    の熱活性化方法において、 発熱部の表面及びその周囲に離型層が形成されたサーマ
    ルヘッドの前記発熱部を前記感熱性粘着剤層に接触させ
    る工程と、 前記サーマルヘッドの発熱部を発熱させることにより前
    記感熱性粘着剤層を熱活性化する工程と、を具備し、前
    記感熱性粘着剤層を熱活性化する工程では、前記離型層
    によって、熱活性化された前記感熱性粘着材層が前記サ
    ーマルヘッドの前記発熱部に転移しにくくするようにし
    たことを特徴とする感熱性粘着ラベルの熱活性化方法。
  2. 【請求項2】 支持体の他方の片面に感熱発色層を有す
    る感熱性粘着ラベルが用いられることを特徴とする請求
    項1記載の感熱性粘着ラベルの熱活性化方法。
  3. 【請求項3】 支持体と感熱発色層との間、支持体と感
    熱性粘着剤層との間の少なくとも一方に断熱層を有する
    感熱性粘着ラベルが用いられることを特徴とする請求項
    1又は2記載の感熱性粘着ラベルの熱活性化方法。
  4. 【請求項4】 断熱層は、熱可塑性樹脂を殻とする中空
    度30%以上の微小中空粒子を主成分とする非発泡性断
    熱層であることを特徴とする請求項3記載の感熱性粘着
    ラベルの熱活性化方法。
  5. 【請求項5】 加熱されることにより粘着性を生じる感
    熱性粘着剤層を支持体の片面に有する感熱性粘着ラベル
    を搬送する搬送手段と、 前記搬送手段によって搬送される前記感熱性粘着ラベル
    に接触する発熱部を有し、この発熱部の表面及びその周
    囲に離型層が形成されたサーマルヘッドと、を具備し、
    前記サーマルヘッドの発熱部を発熱させることにより前
    記感熱性粘着剤層を熱活性化し、この際、前記離型層に
    よって、熱活性化された前記感熱性粘着材層が前記サー
    マルヘッドの前記発熱部に転移しにくくするようにした
    ことを特徴とする感熱性粘着ラベルの熱活性化装置。
  6. 【請求項6】 前記発熱部に対向する位置に、この発熱
    部とにより感熱性粘着ラベルを挾む加圧体を設けたこと
    を特徴とする請求項5記載の感熱性粘着ラベルの熱活性
    化装置。
  7. 【請求項7】 前記サーマルヘッドの発熱部を、このサ
    ーマルヘッドのニアエッジ又はコーナーエッジ又は端面
    に設けたことを特徴とする請求項5又は6記載の感熱性
    粘着ラベルの熱活性化装置。
  8. 【請求項8】 加熱されることにより粘着性を生じる感
    熱性粘着剤層を支持体の片面に有する感熱性粘着ラベル
    を保持するラベル保持部と、 前記支持体の他方の片面に記録する記録手段と、 前記感熱性粘着ラベルを所定長さにカットするカッター
    と、 請求項5、6又は7記載の感熱性粘着ラベルの熱活性化
    装置と、を具備することを特徴とするプリンタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007223158A (ja) * 2006-02-23 2007-09-06 Seiko Instruments Inc ヘッド支持構造体、印字装置、熱活性化装置、およびプリンタ
JP2009090561A (ja) * 2007-10-10 2009-04-30 Seiko Instruments Inc 発熱抵抗素子部品およびプリンタ

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