JPH10119945A - 感熱性粘着ラベルの剥離・分離方法及びその装置及びプリンタ - Google Patents

感熱性粘着ラベルの剥離・分離方法及びその装置及びプリンタ

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JPH10119945A
JPH10119945A JP8275979A JP27597996A JPH10119945A JP H10119945 A JPH10119945 A JP H10119945A JP 8275979 A JP8275979 A JP 8275979A JP 27597996 A JP27597996 A JP 27597996A JP H10119945 A JPH10119945 A JP H10119945A
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JP
Japan
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heat
sensitive adhesive
adhesive label
peeling
belt
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JP8275979A
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English (en)
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Masanaka Nagamoto
正仲 長本
Yukinori Motosugi
享律 元杉
Toshinobu Iwata
利延 岩田
Hiroyuki Idenawa
弘行 出縄
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱活性化した感熱性粘着ラベルの搬送ベルト
からの剥離・分離性を良くする。 【解決手段】 搬送ベルト14がその進行方向を変えて
感熱性粘着ラベル2を搬送ベルト14から剥離・分離さ
せる箇所の近傍で、感熱性粘着ラベル2の上から搬送ベ
ルト14を押え手段17で押えてこの搬送ベルト14に
角度を付けることにより、感熱性粘着ラベル2を搬送ベ
ルト14から離反する方向に反らせるようにした。従っ
て、粘着性を有する感熱性粘着ラベル2を搬送ベルト1
4から剥離・分離するとき、搬送ベルト14を剥離・分
離箇所において鋭角的に折り返さなくても剥離・分離性
が良くなり、搬送ベルト14が劣化しにくくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感熱性粘着ラベル
の剥離・分離方法及びその装置及びプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、記録用ラベル、特に、感熱記録用
ラベルはPOS分野などを含む広い分野で使用されてい
る。これらの記録用ラベルは、記録面の裏面側に感圧粘
着剤層を設け、この感圧粘着剤層を介して剥離紙に貼付
けて保管する方式のものが多い。このような記録用ラベ
ルは使い勝手がよく、非常に有用である。しかし、使用
後に剥離紙がゴミとなって残ること、剥離紙を必要とす
るために全体の製造コストが高くなること等の欠点があ
る。
【0003】そこで、剥離紙を使用しない記録用ラベル
としては、粘着剤をマイクロカプセル化したもの、記録
面側に粘着剤に対する剥離剤層を設けたものなどが、実
開昭59−43979号公報、実開昭59−46265
号公報、特開昭60−54842号公報等に記載されて
いる。しかしこれらは、粘着力が弱いことや、剥離剤層
の上からは印刷ができない等の不具合がある。
【0004】剥離紙を使用しない他の方式の記録用ラベ
ルとしては、感熱性粘着剤層を設けた感熱性粘着ラベル
が特公昭60−24011号公報、実公昭60−253
71号公報等に記載されている。このような感熱性粘着
ラベルでは、加熱して熱活性化するすることにより感熱
性粘着剤層に粘着性を生じさせる必要がある。この熱活
性化の方法として、特公昭60−24011号公報及び
実公昭60−25371号公報では、感熱性粘着剤層を
耐熱搬送ベルトの表面に接触させた状態で感熱性粘着ラ
ベルを搬送し、このときに、耐熱搬送ベルトや感熱性粘
着ラベルをヒーターや熱風発生器で加熱することにより
熱活性化する方法が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特公昭60−
24011号公報及び実公昭60−25371号公報に
記載された熱活性化方法では、熱活性化されて粘着性が
生じた感熱性粘着ラベルを耐熱搬送ベルトから剥離・分
離させるため、剥離・分離箇所において耐熱搬送ベルト
を鋭角的に折り返している。
【0006】このため、耐熱搬送ベルトが劣化し易い。
また、金属性の耐熱搬送ベルトはこのように鋭角的に折
り返して使用することができず、熱伝導性が良く熱活性
化に最も適している金属性の耐熱搬送ベルトを使用する
ことができない。
【0007】そこで本発明は、熱活性化された感熱性粘
着ラベルを搬送する搬送ベルトからこの感熱性粘着ラベ
ルを剥離・分離するとき、剥離・分離箇所において搬送
ベルトを鋭角的に折り返さなくても剥離・分離をスムー
ズに行える感熱性粘着ラベルの剥離・分離方法及びその
装置及びプリンタを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
支持体の片面に設けられた感熱性粘着剤層を熱活性化し
て粘着性を生じさせた感熱性粘着ラベルを前記感熱性粘
着剤層の面を搬送ベルトに接触させた状態で搬送される
感熱性粘着ラベルの剥離・分離方法において、前記搬送
ベルトがその進行方向を変えて前記感熱性粘着ラベルを
前記搬送ベルトから剥離・分離させる箇所の近傍で、前
記感熱性粘着ラベルの上から前記搬送ベルトを押え手段
で押えてこの搬送ベルトに角度を付けることにより感熱
性粘着ラベルを搬送ベルトから離反する方向に反らせる
ようにした。従って、粘着性を有する感熱性粘着ラベル
を搬送ベルトから剥離・分離するとき、搬送ベルトを剥
離・分離箇所において鋭角的に折り返さなくても剥離・
分離性が良くなり、搬送ベルトが劣化しにくくなる。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、搬送ベルトを加熱手段で加熱することによ
り感熱性粘着ラベルを熱活性化する。従って、搬送ベル
トとして熱伝導性の良い金属性の搬送ベルトを使用する
ことができ、熱活性化の効率が良くなる。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、押え手段が押えロール又は搬送ベル
ト側へ突出する凸状曲面を有する押え板である。従っ
て、感熱性粘着ラベルを剥離・分離する箇所において搬
送ベルトを鋭角的に折り返さずに行う感熱性粘着ラベル
の剥離・分離性の向上を、簡単な構造により達成でき
る。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項1、2又は
3記載の発明において、支持体の他方の片面に感熱発色
層を有する。従って、感熱発色層を加熱発色させて記録
を行う方式の感熱性粘着ラベルの場合にも、搬送ベルト
からの感熱性粘着ラベルの剥離・分離性が良くなる。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明において、感熱発色層の発色開始温度が感熱性粘着剤
層の熱活性化温度に比べて約10℃以上高い。従って、
熱活性化時の加熱による感熱発色層の発色が防止され、
感熱発色層の地肌汚れが防止される。
【0013】請求項6記載の発明は、請求項1、2、
3、4又は5記載の発明において、支持体と感熱発色層
との間、支持体と感熱性粘着剤層との間の少なくとも一
方に断熱層を有する。従って、感熱性粘着剤層側に与え
られた熱が感熱性粘着ラベルの他方の片面に伝わること
が断熱層によって防止され、与えた熱が熱活性化のため
に有効に用いられる。また、支持体の他方の片面に感熱
発色層を設けた場合には、断熱層の断熱効果により熱活
性化時の熱が感熱発色層に伝わらなくなり、熱活性時に
おける感熱発色層の発色が防止される。
【0014】請求項7記載の発明は、請求項6記載の発
明において、断熱層は、熱可塑性樹脂を殻とする中空度
30%以上の微小中空粒子を主成分とする非発泡性の断
熱層である。従って、この断熱層により断熱効果が十分
に発揮される。
【0015】請求項8記載の発明の感熱性粘着ラベルの
剥離・分離装置は、熱活性化された感熱性粘着剤層の面
に接触した状態で感熱性粘着ラベルを搬送する搬送ベル
トと、この搬送ベルトがその進行方向を変えて前記感熱
性粘着ラベルを前記搬送ベルトから剥離・分離させる箇
所の近傍に設けられて前記感熱性粘着ラベルの上から前
記搬送ベルトを角度が付くように押える押え手段とを有
する。従って、熱活性化されて搬送ベルトにより搬送さ
れた感熱性粘着ラベルは、搬送ベルトに角度が付くよう
に押え手段で押えられたとき、搬送ベルトから離反する
方向に反るため、剥離・分離箇所において搬送ベルトを
鋭角的に折り返さなくても搬送ベルトからの感熱性粘着
ラベルの剥離・分離性が良くなる。そして、搬送ベルト
を折り返さないために搬送ベルトが劣化しにくくなり、
また、熱伝導性の良い金属材料で形成した搬送ベルトを
使用できるようになる。
【0016】請求項9記載の発明は、請求項8記載の発
明において、搬送ベルトの表面が熱活性化された感熱性
粘着剤層に対して2g/mm以下の剥離力である。従っ
て、熱活性化された感熱性粘着ラベルの搬送ベルトから
の剥離・分離がスムーズに行われる。
【0017】請求項10記載の発明は、請求項8又は9
記載の発明において、搬送ベルトの表面がシリコーンゴ
ム又はシリコーン樹脂である。従って、熱活性化された
感熱性粘着ラベルの搬送ベルトからの剥離・分離がスム
ーズに行われる。
【0018】請求項11記載の発明のプリンタは、加熱
されることにより粘着性を生じる感熱性粘着剤層を支持
体の片面に有する感熱性粘着ラベルを供給するラベル供
給手段と、前記感熱性粘着ラベルにおける前記感熱性粘
着剤層の反対側の面に記録する記録手段と、前記感熱性
粘着ラベルを所定長さにカットするカッターと、前記感
熱性粘着ラベルを熱活性化する熱活性化手段と、請求項
8ないし10のいずれか一記載の感熱性粘着ラベルの剥
離・分離装置とを有する。従って、ラベル供給手段で供
給された感熱性粘着ラベルの片面への記録手段による記
録とカッターによる感熱性粘着ラベルの所定長さでのカ
ットを行い(記録手段による記録とカッターによるカッ
トとはいずれが先でもよい)、カットした感熱性粘着ラ
ベルを熱活性化手段で熱活性化して搬送ベルトで搬送す
る。搬送ベルトで搬送された感熱性粘着ラベルは、搬送
ベルトからの剥離・分離箇所の近傍で剥離・分離装置の
押え手段により押えられ、これにより搬送ベルトに角度
が付くとともに感熱性粘着ラベルが搬送ベルトから離反
する方向に反るので、この剥離・分離箇所において搬送
ベルトを鋭角的に折り返さなくても感熱性粘着ラベルの
剥離・分離性が良くなる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
ないし図3に基づいて説明する。図1は、本発明に係る
プリンタ1の概略構造を示す全体図であり、図2はこの
プリンタ1で使用する感熱性粘着ラベル2の構造を示す
断面図である。プリンタ1には、ロール状に巻回された
感熱性粘着ラベル2を保持するラベル保持部3が設けら
れている。この感熱性粘着ラベル2は、支持体である上
質紙4の片面に感熱性粘着剤層5を有し、上質紙4の他
方の片面に断熱層6と感熱発色層7とを有する。
【0020】また、前記プリンタ1には、感熱性粘着ラ
ベル2の感熱発色層7に記録する記録手段8と、感熱性
粘着ラベル2を所定の長さにカットするカッター9と、
感熱性粘着ラベル2の感熱性粘着剤層5を熱活性化する
熱活性化手段10と、熱活性化された感熱性粘着ラベル
2を後述する耐熱搬送ベルトから剥離・分離させるため
の剥離・分離装置11とが設けられている。前記記録手
段8は、サーマルヘッド12とプラテンロール13とに
より構成されている。
【0021】前記熱活性化手段10は、前記感熱性粘着
剤層5に接触した状態で前記感熱性粘着ラベル2を搬送
する搬送ベルトである耐熱搬送ベルト14と、この耐熱
搬送ベルト14をその裏面に接触して加熱する加熱手段
であるセラミックヒータ15と、耐熱搬送ベルト14で
搬送される感熱性粘着ラベル2を耐熱搬送ベルト14に
押付ける加圧ベルト16とにより構成されている。耐熱
搬送ベルト14と前記プラテンロール13とは駆動部に
連結されて回転駆動されており、前記感熱性粘着ラベル
2を供給するラベル供給手段として機能する。
【0022】耐熱搬送ベルト14の材質は、セラミック
ヒータ15で加熱した状態で回転駆動させたときに変形
や伸び等のトラブルが発生しないものであればよく、例
えば、テフロンやポリエステル等のプラスチックス、ニ
ッケルやアルミニウム等の金属を使用できる。その形状
は、平板状又はネット状とすることができる。
【0023】耐熱搬送ベルト14の表面は、熱活性化さ
れた感熱性粘着剤層5に対して離型性があればよく、熱
活性化された感熱性粘着剤層5に対する剥離力が2g/
mm以下、好ましくは、1g/mm以下となるような材
質を用い、及び、加工する。例えば、材質としてはシリ
コーンゴム、シリコーン樹脂が適し、加工法としてはサ
ンドブロストやプラズマ加工等により表面に微小凹凸を
付けることが好ましい。
【0024】上述した“剥離力”について説明する。粘
着剤層を有するラベルを90℃、1分間の活性化条件で
熱活性化した後、粘着剤層と表面材質のシートとを2k
gの荷重で貼り合わせたサンプルを設け、ラベルとシー
トとをT型剥離状態とした後に300mm/分の剥離速
度で引き剥がしたときに、粘着剤の転移がない状態を離
型性があるといい、“剥離力”とは、上記条件で引っ張
り強度試験機で測定したときの引っ張り強度をいう。
【0025】加圧ベルト16の材質としては、均一な加
圧が得られればよく、特に限定されるものではないが、
好ましくは耐熱搬送ベルト14と同じものがよい。加圧
ベルト16による加圧力としては、感熱性粘着剤層5と
耐熱搬送ベルト14との間の空気を追い出すことができ
る圧力以上であることが望ましい。
【0026】前記剥離・分離装置11は、前記耐熱搬送
ベルト14と、この耐熱搬送ベルト14がその進行方向
を変えて前記感熱性粘着ラベル2を前記耐熱搬送ベルト
14から剥離・分離させる箇所の近傍に設けられた押え
手段である押えロール17とにより構成されている。図
3は剥離・分離装置11を拡大して示すもので、押えロ
ール17は、耐熱搬送ベルト14をこの耐熱搬送ベルト
14で搬送している感熱性粘着ラベル2の上から押えて
おり、この押えにより耐熱搬送ベルト14には所定角度
“θ”が付けられている。
【0027】ここで、前記感熱性粘着ラベル2の構造及
びその材質について詳しく説明する。なお、本実施の形
態及び他の実施の形態において示す“部”及び“%”は
いずれも重量基準である。また、以下に説明する各液は
ボールミルで粉砕分散し、含有粒子の平均粒子径を2.
0μm以下とした。
【0028】 (A液)染料分散液 3−ジベンジルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 20部 ポリビニルアルコール10%水溶液 20部 水 60部 (B液)顕色剤分散液 4−ヒドロキシン−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン 10部 ポリビニルアルコール10%水溶液 25部 炭酸カルシウム 15部 水 50部 上記A液とB液との重量比が1:8となるように混合撹
拌して感熱塗布液(C液)を得た。
【0029】 (D液) 微小中空粒子分散体(固形分32%,平均粒子径5μm,中空度92%の塩化ビ ニリデン−アクリロニトリルを主体とする共重合体樹脂) 30部 スチレン/ブタジエン共重合体ラテックス(固形分47.5%) 5部 水 65部 上記構成からなる(D液)を撹拌分散して、非発泡性断
熱層液を調整し、これを上質紙4の表面に乾燥後重量が
5g/m2 となるように塗布乾燥して、非発泡性の断熱
層6を形成した。“中空度”とは、中空粒子の外径と内
径との比であり、中空度が30%以上のものは、十分な
断熱性を有する。
【0030】上質紙4の表面に断熱層6を形成した後、
その断熱層6の上に(C液)を乾燥後重量が5g/m2
となるように塗布乾燥し、更に、ベック平滑度が600
〜700秒になるようにスーパーキャレンダー処理し
て、感熱発色層7を形成した。感熱発色層7の発色開始
温度は、感熱性粘着剤層5の熱活性化温度より約45℃
高くなるように(C液)を作成した。
【0031】上質紙4の表面に断熱層6と感熱発色層7
とを形成した後、上質紙4の裏面に感熱性粘着剤(レデ
テックス製;DT−200,固形分58%)を乾燥後重
量が25g/m2 となるように塗布乾燥して感熱性粘着
剤層5を形成し、感熱性粘着ラベル2を得た。
【0032】このような構成において、ロール状に巻回
した感熱性粘着ラベル2をラベル保持部3に取付け、ラ
ベル保持部3から引き出された感熱性粘着ラベル2の感
熱発色層7に対してサーマルヘッド12で熱を加えるこ
とにより所望の記録を行う。所望の記録が行われた感熱
性粘着ラベル2は、カッター9で所望の長さにカットさ
れる。
【0033】所望の長さにカットされた感熱性粘着ラベ
ル2は、感熱性粘着剤層5を耐熱搬送ベルト14の表面
に接触させた状態で耐熱搬送ベルト14により搬送され
る。耐熱搬送ベルト14はセラミックヒータ15で加熱
されており、耐熱搬送ベルト14による搬送中に感熱性
粘着剤層5へ熱が伝わり、熱活性化により感熱性粘着剤
層5が粘着性を生ずる。
【0034】感熱性粘着ラベル2が耐熱搬送ベルト14
により搬送されているとき、この感熱性粘着ラベル2は
加圧ベルト16により耐熱搬送ベルト14に押付けら
れ、耐熱性粘着剤層5と耐熱搬送ベルト14の表面とは
その間に空気層がなくなっている。このため、耐熱搬送
ベルト14から感熱性粘着剤層5へ熱が良く伝わり、感
熱性粘着ラベル2の熱活性化の効率が高くなり、感熱性
粘着剤層5が十分な粘着性を生ずる。
【0035】熱活性化された感熱性粘着ラベル2が耐熱
搬送ベルト14により剥離・分離箇所の近傍まで搬送さ
れると、感熱性粘着ラベル2は図3(b)に示すように
押えロール17の下側に入り込み、押えロール17によ
り押えられる。そして、感熱性粘着ラベル2は図3
(c)に示すように耐熱搬送ベルト14から離反する方
向に反る。従って、感熱性粘着ベルト2の剥離・分離箇
所において耐熱搬送ベルト14を鋭角的に折り返さなく
ても、耐熱搬送ベルト14からの感熱性粘着ラベル2の
剥離・分離性が良くなる。そして、耐熱搬送ベルト14
を折り返さないために耐熱搬送ベルト14が劣化しにく
くなる。また、この耐熱搬送ベルト14を熱伝導性の良
い金属材料で形成することができ、金属材料で形成した
耐熱搬送ベルト14を用いることにより、感熱性粘着ラ
ベル2を効率良く熱活性化することができる。
【0036】上質紙4と感熱発色層7との間には断熱層
6があるため、耐熱搬送ベルト14から感熱性粘着剤層
5に伝わった熱が熱活性化に効率良く使用され、この点
からも感熱性粘着ラベル2の熱活性化の効率が高くな
る。
【0037】感熱性粘着ラベル2を加圧ベルト16で耐
熱搬送ベルト14に押付けることにより、耐熱搬送ベル
ト14からの熱が感熱発色層7にも伝わり易くなるが、
感熱発色層7の発色開始温度は、感熱性粘着剤層5の熱
活性化温度より約45℃高いことと、上質紙4と感熱発
色層7との間に断熱層6があることにより、熱活性化時
において感熱発色層7が発色することによる地肌汚れ
(地肌濃度のアップ)を防止できる。
【0038】つぎに、本発明の第二の実施の形態を説明
する。なお、図1ないし図3において説明した部分と同
じ部分は同じ符号を用いる(以下、同様)。また、本実
施の形態の外観上の構造は第一の実施の形態と同じであ
るので、図面は図1ないし図3を援用する。本実施の形
態は、第一の実施の形態において説明した(D液)を作
成するとき、微小中空粒子分散体に代えて、尿素ホルム
アルデヒド樹脂(固形分25%)を用いた点が異なるの
みで、他の構成は第一の実施の形態と同じである。
【0039】従って、本実施の形態では、第一の実施の
形態の作用及び効果と同じものが得られる。
【0040】つぎに、本発明の第三の実施の形態を図4
に基づいて説明する。本実施の形態は、上質紙4の表面
に感熱発色層7を形成し、上質紙4の裏面に感熱性粘着
剤層5を形成した感熱性粘着ラベル2aを用いたもので
ある。即ち、第一の実施の形態の感熱性粘着ラベル2か
ら断熱層6を除いたものであり、他の点は第一の実施の
形態と同じである。
【0041】従って、本実施の形態では、第一の実施の
形態で説明した作用及び効果のうち、断熱層6を設けた
ことによる作用及び効果、例えば、耐熱搬送ベルト14
から与えられた熱を断熱層6で逃げないようにし、熱活
性化の効率を高めるということや、耐熱搬送ベルト14
からの熱が感熱発色層7に伝わることを遮断するという
ことはなくなる。
【0042】しかし、加圧ベルト16で感熱性粘着ラベ
ル2aを耐熱搬送ベルト14に押付けているので、断熱
性6を設けなくても十分に熱活性化の効率が高くなる。
また、感熱発色層7の発色開始温度が感熱性粘着剤層5
の熱活性化温度より約45℃高いため、断熱層6を設け
なくても熱活性化時における感熱発色層7の発色を防止
できる。
【0043】つぎに、本発明の第四の実施の形態を説明
する。本実施の形態では、まず、以下に示す成分の(E
液)を作成した。
【0044】 (E液) 4−ヒドロキシン−4−イソプロボキシジフェニルスルホン 10部 シュウ酸ジ(p−メチルベンジル) 3部 ポリビニルアルコール10%水溶液 25部 炭酸カルシウム 15部 水 47部 そして、この(E液)を第一の実施の形態で説明した
(B液)に代えて使用した。他の点は第一の実施の形態
と同じである。
【0045】従って、本実施の形態では、第一の実施の
形態の作用及び効果と同じものが得られる。
【0046】つぎに、本発明の第五の実施の形態を説明
する。本実施の形態は、第四の実施の形態で使用した
(E液)中の成分の一つであるシュウ酸ジ(p−メチル
ベンジル)の代わりに、p−ベンジルビフェニルを用い
たものであり、他の点は第四の実施の形態と同じであ
る。
【0047】従って、本実施の形態では、第一の実施の
形態の作用及び効果と同じものが得られる。
【0048】つぎに、本発明の第六の実施の形態を図5
に基づいて説明する。本実施の形態は、第一の実施の形
態において説明した(D液)を撹拌分散して調整した非
発泡性断熱層液を上質紙4の表面に塗布して絶縁層6を
形成し、さらに、上質紙4の裏面にもこの(D液)を乾
燥後重量が3g/m2 となるように塗布乾燥して、非発
泡性の断熱層6aを形成したものである。このため、本
実施の形態の感熱性粘着ラベル2bは、感熱発色層7、
断熱層6、上質紙4、断熱層6a、感熱性粘着剤層5の
順に積層した5層構造となり、他の点は第一の実施の形
態と同じである。
【0049】従って、本実施の形態では、断熱層6aを
設けたことにより耐熱搬送ベルト13から感熱性粘着剤
層5に与えられた熱がさらに逃げにくくなり、熱活性化
の効率がさらに高くなる。また、耐熱搬送ベルト13か
らの熱がより一層感熱発色層7へ伝わりにくくなり、熱
活性化時における感熱発色層7の発色を防止できる。
【0050】つぎに、本発明の第七の実施の形態を説明
する。本実施の形態は、第一の実施の形態で用いた感熱
性粘着剤(レジデックス製;DT−200,固形分58
%)に代えて、大日本インキ化学工業製;DLA−1,
固形分50%を用いたものである。他の点は第一の実施
の形態と同じである。
【0051】従って、本実施の形態では、第一の実施の
形態の作用及び効果と同じものが得られる。
【0052】つぎに、本発明の第八の実施の形態を図6
に基づいて説明する。本実施の形態の熱活性化手段10
aは、第一の実施の形態において説明した加圧ベルト1
6に代えて加圧ロール18を用いたものである。他の点
は第一の実施の形態と同じである。加圧ロール18の材
質としては、金属、ゴム、プラスチック等を使用できる
が、好ましくは、均一な加圧を得るために、JIS−A
で80度以下のゴムやプラスチックで表面加工したもの
がよい。
【0053】従って、本実施の形態では、第一の実施の
形態の作用及び効果と同じものが得られる。また、加圧
ロール18が感熱性粘着ラベル2を加圧する範囲は加圧
ベルト15に比べて狭くなるが、押付けが確実に行わ
れ、感熱性粘着ラベル2の熱活性化の効率が高くなり、
感熱性粘着剤層5が十分な粘着性を生ずる。
【0054】つぎに、本発明の第九の実施の形態を図7
に基づいて説明する。本実施の形態の熱活性化手段10
bは、熱活性化時に感熱性粘着ラベル2を耐熱搬送ベル
ト14に押圧する手段(加圧ベルト16や加圧ローラ1
8)を省いたものである。他の点は第一の実施の形態と
同じである。
【0055】従って、本実施の形態では、第一の実施の
形態で説明した作用及び効果のうち、加圧ベルト16で
感熱性粘着ラベル2を押圧することにより熱活性化の効
率を高めるということはなくなるが、他の点については
第一実施の形態の作用及び効果と同じものが得られる。
【0056】つぎに、本発明の第十の実施の形態を図8
に基づいて説明する。本実施の形態の熱活性化手段10
cは、加熱手段としてハロゲンランプ19を用いたもの
である。耐熱搬送ベルト14における加圧ベルト16と
対向する箇所の裏面側には、加圧時における耐熱搬送ベ
ルト14の撓みを防止して熱活性化を助長するためのテ
フロン板20が支持体として配置されている。他の点
は、第一の実施の形態と同じである。
【0057】従って、第一の実施の形態と比較して耐熱
搬送ベルト13の加熱方式が異なるだけであり、第一の
実施の形態の作用及び効果と同じものが得られる。
【0058】つぎに、本発明の第十一の実施の形態を説
明する。本実施の形態は、第一の実施の形態で用いたセ
ラミックヒータ15に代えて、シリコーンラバーヒータ
を用いたものであり、他の点は第一の実施の形態と同じ
である。
【0059】従って、本実施の形態では、第一の実施の
形態の作用及び効果と同じものが得られる。
【0060】つぎに、本発明の第十二の実施の形態を説
明する。本実施の形態は、第一の実施の形態で用いたセ
ラミックヒータ15に代えて、ハロゲンランプを内蔵し
た加熱ロール(φ200mm,表面をテフロン加工)を
用いたものであり、他の点は第一の実施の形態と同じで
ある。
【0061】従って、本実施の形態では、第一の実施の
形態の作用及び効果と同じものが得られる。
【0062】つぎに、本発明の第十三の実施の形態を説
明する。本実施の形態は、第九の実施の形態(図7)で
説明した熱活性化手段10bにおいて、耐熱搬送ベルト
14の表面をシリコーンゴム(剥離力が0.5g/c
m)にしたものであり、他の点は第九の実施の形態と同
じである。
【0063】従って、本実施の形態では、第一の実施の
形態の作用及び効果と同じものが得られる。また、熱活
性化した感熱性粘着ラベル2の耐熱搬送ベルト14から
の剥離性能がよくなる。
【0064】つぎに、本発明の第十四の実施の形態を図
9に基づいて説明する。本実施の形態では、第八の実施
の形態(図6)で説明した熱活性化手段10cを用いて
いる。また、剥離・分離装置11aが、耐熱搬送ベルト
14と、この耐熱搬送ベルト14がその進行方向を変え
て感熱性粘着ラベル2を耐熱搬送ベルト14から剥離・
分離させる箇所の近傍に設けられた押え手段である押え
板21とにより構成されている。この押え板21は、耐
熱搬送ベルト14側へ突出する凸状曲面を有し、この凸
状曲面を耐熱搬送ベルト14の表面へ当接させている。
【0065】このような構成において、本実施の形態に
おいては、熱活性化された感熱性粘着ラベル2が耐熱搬
送ベルト14により剥離・分離箇所の近傍まで搬送され
ると、感熱性粘着ラベル2は押え板21の凸状曲面の下
側に入り込み、押え板21により押えられ、感熱性粘着
ラベル2は耐熱搬送ベルト14から離反する方向に反
る。従って、感熱性粘着ベルト2の剥離・分離箇所にお
いて耐熱性搬送ベルト14を鋭角的に折り返さなくて
も、耐熱搬送ベルト14からの感熱性粘着ラベル2の剥
離・分離性が良くなる。そして、耐熱搬送ベルト14を
折り返さないために耐熱搬送ベルト14が劣化しにくく
なる。また、この耐熱搬送ベルト14を熱伝導性の良い
金属材料で形成することができ、金属材料で形成した耐
熱搬送ベルト14を用いることにより、感熱性粘着ラベ
ル2を効率良く熱活性化することができる。 なお、上
述した各実施の形態では、耐熱搬送ベルト13をセラミ
ックヒータ15やハロゲンランプ19や熱ロール等の加
熱手段で加熱する場合を例に挙げて説明したが、耐熱搬
送ベルト14自体に加熱手段を設けてもよい。例えば、
耐熱搬送ベルト13にヒーターを貼り合わせる。
【0066】また、上述した各実施の形態では、本発明
の熱活性化方法及びその装置で活性化される感熱性粘着
ラベルとして、感熱発色層を有する感熱記録用ラベルを
例に挙げて説明したが、これに限定されるものではな
く、有色印刷を施した印刷ラベル又は感熱転写(溶融転
写)リボン用受容ラベル、インクジェット用受容ラベ
ル、昇華転写リボン用受容ラベル、及び、静電記録用ラ
ベル等の印字ラベルであってもよい。
【0067】ここで、上述した第一〜第十四の実施の形
態において、感熱性粘着ラベル2,2a,2bの熱活性
化時における粘着性や感熱性粘着剤の転移性、感熱発色
層7の地肌濃度や動的発色濃度についての試験を行っ
た。その試験結果を表1に示す。
【0068】
【表1】
【0069】ここで、試験内容について詳しく説明す
る。 (熱活性化時の感熱性粘着ラベルの粘着性及び感熱性粘
着剤の転移性)各実施の形態をそれぞれの方法・条件で
熱活性化させたときの、感熱性粘着ラベルの粘着性及び
感熱性粘着剤の転移性を、以下のランクで評価した。
【0070】 〈粘着性〉 〈転移性〉 ◎:強い粘着があった ◎:全く転移しなかった ○:粘着があった ○:殆ど転移しなかった △:弱い粘着があった △:部分的に転移した ×:粘着がなかった ×:全面的に転移した (活性化時の地肌発色)上記粘着性及び転移性と同一条
件下で熱活性化した時の感熱発色層の地肌濃度をマクベ
ス濃度計RD−914で測定した。
【0071】(動的発色濃度)松下電子部品(株)製の
薄膜技術で形成したサーマルヘッドを有する感熱印字装
置にて、ヘッド電力0.6w/dot、1ライン記録時
間10msec、走査線密度8×7.7dot/mmの
条件下で、パルス幅0.4msec,0.5msecで
印字し、その印字濃度をマクベス濃度計RD−914で
測定した。
【0072】(熱活性化した感熱性粘着ラベルの剥離・
分離性)各実施の形態をそれぞれの方法・条件で熱活性
化した後に剥離・分離させたときの、耐熱搬送ベルトか
らの剥離・分離状態を以下のランクで評価した。
【0073】 ◎:問題なく剥離・分離した ○:剥離は若干悪いが、分離した △:時折、剥離・分離不良が発生した ×:剥離・分離せず、耐熱搬送ベルトに貼付いた
【0074】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、熱活性化
されて搬送ベルトで搬送されている感熱性粘着ベルトを
搬送ベルトから剥離・分離するとき、剥離・分離箇所の
近傍で感熱性粘着ラベルの上から搬送ベルトを押え手段
で押えてこの搬送ベルトに角度を付けることにより感熱
性粘着ラベルを搬送ベルトから離反する方向に反らせる
ようにしたので、搬送ベルトを剥離・分離箇所において
鋭角的に折り返さなくても感熱性粘着ベルトの剥離・分
離性を向上させることができ、しかも、搬送ベルトを鋭
角的に折り返すということをしないため、搬送ベルトが
劣化しにくくなって耐久性が向上する。
【0075】請求項2記載の発明によれば、搬送ベルト
を加熱手段で加熱することにより感熱性粘着ラベルを熱
活性化するので、搬送ベルトとして熱伝導性の良い金属
性の搬送ベルトを使用することができ、熱活性化の効率
を高くすることができる。
【0076】請求項3記載の発明によれば、押え手段が
押えロール又は搬送ベルト側へ突出する凸状曲面を有す
る押え板であるので、感熱性粘着ラベルを剥離・分離す
る箇所において搬送ベルトを鋭角的に折り返さずに行う
感熱性粘着ラベルの剥離・分離性の向上を、簡単な構造
により達成できる。
【0077】請求項4記載の発明によれば、感熱発色層
を加熱発色させて記録を行う方式の感熱性粘着ラベルの
場合にも、搬送ベルトからの感熱性粘着ラベルの剥離・
分離性を良くすることができる。
【0078】請求項5記載の発明によれば、感熱発色層
の発色開始温度が感熱性粘着剤層の熱活性化温度に比べ
て約10℃以上高いので、熱活性化時の加熱による感熱
発色層の発色を防止でき、感熱発色層の地肌汚れを防止
できる。
【0079】請求項6記載の発明によれば、支持体と感
熱発色層との間、支持体と感熱性粘着剤層との間の少な
くとも一方に断熱層を有するので、感熱性粘着剤層側に
与えられた熱が感熱性粘着ラベルの他方の片面に伝わる
ことが断熱層によって防止され、与えた熱を熱活性化の
ために有効に用いることができる。また、支持体の他方
の片面に感熱発色層を設けた場合には、断熱層の断熱効
果により熱活性化時の熱が感熱発色層に伝わらなくな
り、熱活性時における感熱発色層の発色を防止できる。
【0080】請求項7記載の発明によれば、断熱層は、
熱可塑性樹脂を殻とする中空度30%以上の微小中空粒
子を主成分とする非発泡性の断熱層であるので、この断
熱層により断熱効果を十分に発揮できる。
【0081】請求項8記載の発明によれば、熱活性化さ
れて搬送ベルトにより搬送された感熱性粘着ラベルを剥
離・分離箇所の近傍において搬送ベルトに角度が付くよ
うに押え手段で押えたとき、感熱性粘着ラベルは搬送ベ
ルトから離反する方向に反るため、剥離・分離箇所にお
いて搬送ベルトを鋭角的に折り返さなくても搬送ベルト
からの感熱性粘着ラベルの剥離・分離性を良くすること
ができ、そして、搬送ベルトを折り返さないために搬送
ベルトが劣化しにくくなって耐久性を高くでき、また、
熱伝導性の良い金属材料で形成した搬送ベルトを使用で
きるようになる。
【0082】請求項9記載の発明によれば、搬送ベルト
の表面が熱活性化された感熱性粘着剤層に対して2g/
mm以下の剥離力であるので、熱活性化された感熱性粘
着ラベルの搬送ベルトからの剥離・分離をスムーズに行
わせることができる。
【0083】請求項10記載の発明によれば、搬送ベル
トの表面がシリコーンゴム又はシリコーン樹脂であるの
で、熱活性化された感熱性粘着ラベルの搬送ベルトから
の剥離・分離をスムーズに行わせることができる。
【0084】請求項11記載の発明のプリンタによれ
ば、搬送ベルトで搬送された記録済みの感熱性粘着ラベ
ルを搬送ベルトから容易に剥離・分離させることがで
き、このため、感熱性粘着ラベルの被貼付物への貼付作
業の作業能率を向上させることができ、また、感熱性粘
着ラベルの剥離・分離のための搬送ベルトを鋭角的に折
り返さないため、搬送ベルトの耐久性を高くすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態におけるプリンタの
概略構造を示す全体図である。
【図2】感熱性粘着ラベルの構造を示す縦断正面図であ
る。
【図3】剥離・分離装置による剥離・分離の様子を拡大
して示す説明図である。
【図4】本発明の第三の実施の形態の感熱性粘着ラベル
の構造を示す縦断正面図である。
【図5】本発明の第六の実施の形態の感熱性粘着ラベル
の構造を示す縦断正面図である。
【図6】本発明の第八の実施の形態の熱活性化手段と剥
離・分離装置とを示す側面図である。
【図7】本発明の第九の実施の形態の熱活性化手段と剥
離・分離装置とを示す側面図である。
【図8】本発明の第十の実施の形態の熱活性化手段と剥
離・分離装置とを示す側面図である。
【図9】本発明の第十四の実施の形態の熱活性化手段と
剥離・分離装置とを示す側面図である。
【符号の説明】
1 プリンタ 2,2a,2b 感熱性粘着ラベル 4 支持体 5 感熱性粘着剤層 6,6a 断熱層 7 感熱発色層 8 記録手段 9 カッター 10,10a,10b,10c 熱活性化手段 13,14 ラベル供給手段 14 搬送ベルト 15,19 加熱手段 15,16 押圧手段 17 押え手段,押えロール 21 押え手段,押え板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 出縄 弘行 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の片面に設けられた感熱性粘着剤
    層を熱活性化して粘着性を生じさせた感熱性粘着ラベル
    を前記感熱性粘着剤層の面を搬送ベルトに接触させた状
    態で搬送される感熱性粘着ラベルの剥離・分離方法にお
    いて、前記搬送ベルトがその進行方向を変えて前記感熱
    性粘着ラベルを前記搬送ベルトから剥離・分離させる箇
    所の近傍で、前記感熱性粘着ラベルの上から前記搬送ベ
    ルトを押え手段で押えてこの搬送ベルトに角度を付ける
    ことにより感熱性粘着ラベルを搬送ベルトから離反する
    方向に反らせるようにしたことを特徴とする感熱性粘着
    ラベルの剥離・分離方法。
  2. 【請求項2】 搬送ベルトを加熱手段で加熱することに
    より感熱性粘着ラベルを熱活性化することを特徴とする
    請求項1記載の感熱性粘着ラベルの剥離・分離方法。
  3. 【請求項3】 押え手段が押えロール又は搬送ベルト側
    へ突出する凸状曲面を有する押え板であることを特徴と
    する請求項1又は2記載の感熱性粘着ラベルの剥離・分
    離方法。
  4. 【請求項4】 支持体の他方の片面に感熱発色層を有す
    ることを特徴とする請求項1、2又は3記載の感熱性粘
    着ラベルの剥離・分離方法。
  5. 【請求項5】 感熱発色層の発色開始温度が感熱性粘着
    剤層の熱活性化温度に比べて約10℃以上高いことを特
    徴とする請求項4記載の感熱性粘着ラベルの剥離・分離
    方法。
  6. 【請求項6】 支持体と感熱発色層との間、支持体と感
    熱性粘着剤層との間の少なくとも一方に断熱層を有する
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の感
    熱性粘着ラベルの剥離・分離方法。
  7. 【請求項7】 断熱層は、熱可塑性樹脂を殻とする中空
    度30%以上の微小中空粒子を主成分とする非発泡性の
    断熱層であることを特徴とする請求項6記載の感熱性粘
    着ラベルの剥離・分離方法。
  8. 【請求項8】 熱活性化された感熱性粘着剤層の面に接
    触した状態で感熱性粘着ラベルを搬送する搬送ベルト
    と、この搬送ベルトがその進行方向を変えて前記感熱性
    粘着ラベルを前記搬送ベルトから剥離・分離させる箇所
    の近傍に設けられて前記感熱性粘着ラベルの上から前記
    搬送ベルトを角度が付くように押える押え手段とを有す
    ることを特徴とする感熱性粘着ラベルの剥離・分離装
    置。
  9. 【請求項9】 搬送ベルトの表面が熱活性化された感熱
    性粘着剤層に対して2g/mm以下の剥離力であること
    を特徴とする請求項8記載の感熱性粘着ラベルの剥離・
    分離装置。
  10. 【請求項10】 搬送ベルトの表面がシリコーンゴム又
    はシリコーン樹脂であることを特徴とする請求項8又は
    9記載の感熱性粘着ラベルの剥離・分離装置。
  11. 【請求項11】 加熱されることにより粘着性を生じる
    感熱性粘着剤層を支持体の片面に有する感熱性粘着ラベ
    ルを供給するラベル供給手段と、前記感熱性粘着ラベル
    における前記感熱性粘着剤層の反対側の面に記録する記
    録手段と、前記感熱性粘着ラベルを所定長さにカットす
    るカッターと、前記感熱性粘着ラベルを熱活性化する熱
    活性化手段と、請求項8ないし10のいずれか一記載の
    感熱性粘着ラベルの剥離・分離装置とを有することを特
    徴とするプリンタ。
JP8275979A 1996-10-18 1996-10-18 感熱性粘着ラベルの剥離・分離方法及びその装置及びプリンタ Pending JPH10119945A (ja)

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US08/953,862 US6031553A (en) 1996-10-18 1997-10-16 Heat activation method for thermosensitive adhesive label, and heat activation apparatus and label printer for the same
FR9713055A FR2754762B1 (fr) 1996-10-18 1997-10-17 Procede et appareil d'activation d'etiquettes thermosensibles et imprimante

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008195499A (ja) * 2007-02-14 2008-08-28 Seiko Instruments Inc 熱活性化装置、プリンタ、熱活性化方法、および粘着ラベルの製造方法
WO2011104769A1 (ja) * 2010-02-26 2011-09-01 株式会社サトー 台紙なしラベルの剥離装置
JP2020011519A (ja) * 2019-10-10 2020-01-23 東芝テック株式会社 プリンタ

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