JPH10123957A - 感熱性粘着ラベルの熱活性化方法及びその装置及びプリンタ - Google Patents

感熱性粘着ラベルの熱活性化方法及びその装置及びプリンタ

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JPH10123957A
JPH10123957A JP8275978A JP27597896A JPH10123957A JP H10123957 A JPH10123957 A JP H10123957A JP 8275978 A JP8275978 A JP 8275978A JP 27597896 A JP27597896 A JP 27597896A JP H10123957 A JPH10123957 A JP H10123957A
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Masanaka Nagamoto
正仲 長本
Yukinori Motosugi
享律 元杉
Toshinobu Iwata
利延 岩田
Hiroyuki Idenawa
弘行 出縄
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感熱性粘着ラベルの熱活性化の効率を高くす
る。 【解決手段】 加熱手段14により加熱された耐熱搬送
ベルト13に感熱性粘着剤層5を接触させた状態で感熱
性粘着ラベル2を搬送し、この搬送時に感熱性粘着ラベ
ル2を押圧手段15で耐熱搬送ベルト13に押付けなが
ら感熱性粘着ラベル2を熱活性化するようにした。従っ
て、加熱されている耐熱搬送ベルト13に対して感熱性
粘着剤層5が強く押付けられるため、耐熱搬送ベルト1
3から感熱性粘着剤層5へ熱が良く伝わり、感熱性粘着
ラベル2の熱活性化の効率が高くなり、感熱性粘着剤層
5が十分な粘着性を生ずる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感熱性粘着ラベル
の熱活性化方法及びその装置及びプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、記録用ラベル、特に、感熱記録用
ラベルはPOS分野などを含む広い分野で使用されてい
る。これらの記録用ラベルは、記録面の裏面側に感圧粘
着剤層を設け、この感圧粘着剤層を介して剥離紙に貼付
けて保管する方式のものが多い。このような記録用ラベ
ルは使い勝手がよく、非常に有用である。しかし、使用
後に剥離紙がゴミとなって残ること、剥離紙を必要とす
るために全体の製造コストが高くなること等の欠点があ
る。
【0003】そこで、剥離紙を使用しない記録用ラベル
としては、粘着剤をマイクロカプセル化したもの、記録
面側に粘着剤に対する剥離剤層を設けたものなどが、実
開昭59−43979号公報、実開昭59−46265
号公報、特開昭60−54842号公報等に記載されて
いる。しかしこれらは、粘着力が弱いことや、剥離剤層
の上からは印刷ができない等の不具合がある。
【0004】剥離紙を使用しない他の方式の記録用ラベ
ルとしては、感熱性粘着剤層を設けた感熱性粘着ラベル
が特公昭60−24011号公報、実公昭60−253
71号公報等に記載されている。このような感熱性粘着
ラベルでは、加熱することにより感熱性粘着剤層を熱活
性化させて粘着性を生じさせる必要がある。
【0005】この熱活性化の方法として、特公昭60−
24011号公報では、感熱性粘着剤層を耐熱搬送ベル
トの表面に接触させた状態で感熱性粘着ラベルを搬送
し、このときに、耐熱搬送ベルトをその裏面側からヒー
タなどで加熱する方法が記載されている。耐熱搬送ベル
トがヒータにより加熱され、その熱が感熱性粘着剤層に
伝わることにより感熱性粘着剤層が熱活性化される。
【0006】実公昭60−25371号公報では、耐熱
搬送ベルトの表面側に所定寸法離反させて熱風発生器を
配置し、この熱風発生器で発生させた熱風を耐熱搬送ベ
ルトとこの耐熱搬送ベルトで搬送される感熱性粘着ラベ
ルとに当てることにより、感熱性粘着剤層を熱活性化さ
せている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特公昭60−
24011号公報に記載された熱活性化方法では、感熱
性粘着ラベルは耐熱搬送ベルト上に載せられているだけ
であるため、耐熱搬送ベルトから部分的に浮き上がった
状態となりやすく、熱活性化の効率が悪い。
【0008】実公昭60−25371号公報に記載され
た熱活性化方法では、熱風を利用するために安全性が損
なわれる場合があり、また、送風機構を設けるために装
置全体の小型化を図ることが難しくなる。
【0009】そこで本発明は、感熱性粘着ラベルの熱活
性化を効率良く行え、しかも、装置全体の小型化を図る
ことができる感熱性粘着ラベルの熱活性化方法及びその
装置及びプリンタを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
加熱されることにより粘着性を生じる感熱性粘着剤層を
支持体の片面に有する感熱性粘着ラベルの熱活性化方法
において、加熱手段により加熱された耐熱搬送ベルトに
前記感熱性粘着剤層を接触させた状態で前記感熱性粘着
ラベルを搬送し、この搬送時に前記感熱性粘着ラベルを
押圧手段で前記耐熱搬送ベルトに押付けながら前記感熱
性粘着ラベルを熱活性化するようにした。従って、加熱
されている耐熱搬送ベルトに対して感熱性粘着剤層が強
く押付けられるため、耐熱搬送ベルトから感熱性粘着剤
層へ熱が良く伝わり、感熱性粘着ラベルの熱活性化の効
率が高くなり、感熱性粘着剤層が十分な粘着性を生ず
る。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、支持体の他方の片面に感熱発色層を有す
る。従って、感熱発色層を加熱発色させて記録を行う方
式の感熱性粘着ラベルの場合にも、熱活性化の効率が高
くなり、感熱性粘着剤層が十分な粘着性を生ずる。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、感熱発色層の発色開始温度が感熱性粘着剤
層の熱活性化温度に比べて約10℃以上高い。従って、
熱活性化時の加熱によっては、感熱発色層が発色しにく
く、感熱発色層の地肌汚れが防止される。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1、2又は
3記載の発明において、支持体と感熱発色層との間、支
持体と感熱性粘着剤層との間の少なくとも一方に断熱層
を有する。従って、耐熱搬送ベルトから感熱性粘着剤層
側に与えられた熱が感熱性粘着ラベルの他方の片面に伝
わることが断熱層によって防止され、与えた熱が熱活性
化のために有効に用いられる。また、支持体の他方の片
面に感熱発色層を設けた場合には、熱活性化時にこの感
熱発色層が発色することを防止できる。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明において、断熱層は、熱可塑性樹脂を殻とする中空度
30%以上の微小中空粒子を主成分とする非発泡性の断
熱層である。従って、この断熱層により断熱効果が十分
に発揮される。
【0015】請求項6記載の発明は、加熱されることに
より粘着性を生じる感熱性粘着剤層を支持体の片面に有
する感熱性粘着ラベルの熱活性化装置において、前記感
熱性粘着剤層に接触した状態で前記感熱性粘着ラベルを
搬送する耐熱搬送ベルトと、この耐熱搬送ベルトを加熱
する加熱手段と、前記感熱性粘着ラベルを前記耐熱搬送
ベルトに押付ける押圧手段とを有する。従って、耐熱搬
送ベルトを加熱手段で加熱し、この耐熱搬送ベルトに感
熱性粘着剤層を接触させて感熱性粘着ラベルを搬送する
とき、押圧手段で感熱性粘着ラベルを耐熱搬送ベルトに
押付けることにより、感熱性粘着剤層が耐熱搬送ベルト
に押付けられ、耐熱搬送ベルトから感熱性粘着剤層へ熱
が良く伝わり、感熱性粘着ラベルの熱活性化の効率が高
くなり、感熱性粘着剤層が十分な粘着性を生ずる。
【0016】請求項7記載の発明は、請求項6記載の発
明において、押圧手段が加圧ロールである。従って、感
熱性粘着ラベルを加圧ロールで耐熱搬送ベルトに押付け
た場合には、その押付けが確実に行われ、感熱性粘着ラ
ベルの熱活性化の効率が高くなり、感熱性粘着剤層が十
分な粘着性を生ずる。
【0017】請求項8記載の発明は、請求項6記載の発
明において、押圧手段が加圧ベルトである。従って、耐
熱搬送ベルトへの感熱性粘着ラベルの押付けが広い範囲
で行われ、感熱性粘着ラベルの熱活性化の効率が高くな
り、感熱性粘着剤層が十分な粘着性を生ずる。
【0018】請求項9記載の発明は、請求項6記載の発
明において、耐熱搬送ベルトの表面が熱活性化された感
熱性粘着剤層に対して2g/mm以下の剥離力である。
従って、熱活性化された感熱性粘着ラベルの耐熱搬送ベ
ルトからの剥離がスムーズに行われ、感熱性粘着剤の耐
熱搬送ベルトへの転移が起こらない。
【0019】請求項10記載の発明は、請求項6又は9
記載の発明において、耐熱搬送ベルトの表面がシリコー
ンゴム又はシリコーン樹脂である。従って、熱活性化さ
れた感熱性粘着ラベルの耐熱搬送ベルトからの剥離がス
ムーズに行われる。
【0020】請求項11記載の発明のプリンタは、加熱
されることにより粘着性を生じる感熱性粘着剤層を支持
体の片面に有する感熱性粘着ラベルを供給するラベル供
給手段と、前記感熱性粘着ラベルにおける前記感熱性粘
着剤層の反対側の面に記録する記録手段と、前記感熱性
粘着ラベルを所定長さにカットするカッターと、請求項
6ないし10のいずれか一記載の熱活性化装置とを有す
る。従って、ラベル供給手段で供給された感熱性粘着ラ
ベルの片面への記録手段による記録とカッターによる感
熱性粘着ラベルの所定長さでのカットとを行い(記録手
段による記録とカッターによるカットとはいずれが先で
もよい)、カットした感熱性粘着ラベルを熱活性化装置
で効率良く熱活性化することができ、感熱性粘着剤層が
十分な粘着性を生ずるために感熱性粘着ラベルの被貼付
物への貼付作業をスムーズに行える。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
及び図2に基づいて説明する。図1は、本発明に係るプ
リンタ1の概略構造を示す全体図であり、図2はこのプ
リンタ1で使用する感熱性粘着ラベル2の構造を示す断
面図である。プリンタ1には、ロール状に巻回された感
熱性粘着ラベル2を保持するラベル保持部3が設けられ
ている。この感熱性粘着ラベル2は、支持体である上質
紙4の片面に感熱性粘着剤層5を有し、上質紙4の他方
の片面に断熱層6と感熱発色層7とを有する。
【0022】また、前記プリンタ1には、感熱性粘着ラ
ベル2の感熱発色層7に記録する記録手段8と、感熱性
粘着ラベル2を所定の長さにカットするカッター9と、
感熱性粘着ラベル2の感熱性粘着剤層5を熱活性化する
熱活性化装置10とが設けられている。記録手段8は、
サーマルヘッド11とプラテンロール12とにより構成
されている。
【0023】前記熱活性化装置10は、前記感熱性粘着
剤層5に接触した状態で前記感熱性粘着ラベル2を搬送
する耐熱搬送ベルト13と、この耐熱搬送ベルト13を
その裏面に接触して加熱する加熱手段であるセラミック
ヒータ14と、耐熱搬送ベルト13で搬送される感熱性
粘着ラベル2を耐熱搬送ベルト13に押付ける押圧手段
である加圧ベルト15とにより構成されている。耐熱搬
送ベルト13と前記プラテンロール12とは駆動部に連
結されて回転駆動されており、前記感熱性粘着ラベル2
を供給するラベル供給手段として機能する。
【0024】耐熱搬送ベルト13の材質は、セラミック
ヒータ14で加熱した状態で回転駆動させたときに変形
や伸び等のトラブルが発生しないものであればよく、例
えば、テフロンやポリエステル等のプラスチックス、ニ
ッケルやアルミニウム等の金属を使用できる。
【0025】耐熱搬送ベルト13の表面は、活性化され
た感熱性粘着剤層5に対して離型性があればよく、活性
化された感熱性粘着剤層5に対する剥離力が2g/mm
以下、好ましくは、1g/mm以下となるような材質を
用い、及び、加工する。例えば、材質としてはシリコー
ンゴム、シリコーン樹脂が適し、加工法としてはサンド
ブロストやプラズマ加工等により表面に微小凹凸を付け
ることが好ましい。
【0026】上述した“剥離力”について説明する。粘
着剤層を有するラベルを90℃、1分間の活性化条件で
熱活性化した後、粘着剤層と表面材質のシートとを2k
gの荷重で貼り合わせたサンプルを設け、ラベルとシー
トとをT型剥離状態とした後に300mm/分の剥離速
度で引き剥がしたときに、粘着剤の転移がない状態を離
型性があるといい、“剥離力”とは、上記条件で引っ張
り強度試験機で測定したときの引っ張り強度をいう。
【0027】加圧ベルト15の材質としては、均一な加
圧が得られればよく、特に限定されるものではないが、
好ましくは耐熱搬送ベルト13と同じものがよい。加圧
ベルト15による加圧力としては、感熱性粘着剤層5と
耐熱搬送ベルト13との間の空気を追い出すことができ
る圧力以上であることが望ましい。
【0028】ここで、前記感熱性粘着ラベル2の構造及
びその材質について詳しく説明する。なお、本実施の形
態及び他の実施の形態において示す“部”及び“%”は
いずれも重量基準である。また、以下に説明する各液は
ボールミルで粉砕分散し、含有粒子の平均粒子径を2.
0μm以下とした。
【0029】 (A液)染料分散液 3−ジベンジルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 20部 ポリビニルアルコール10%水溶液 20部 水 60部 (B液)顕色剤分散液 4−ヒドロキシン−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン 10部 ポリビニルアルコール10%水溶液 25部 炭酸カルシウム 15部 水 50部 上記A液とB液との重量比が1:8となるように混合撹
拌して感熱塗布液(C液)を得た。
【0030】 (D液) 微小中空粒子分散体(固形分32%,平均粒子径5μm,中空度92%の塩化ビ ニリデン−アクリロニトリルを主体とする共重合体樹脂) 30部 スチレン/ブタジエン共重合体ラテックス(固形分47.5%) 5部 水 65部 上記構成からなる(D液)を撹拌分散して、非発泡性断
熱層液を調整し、これを上質紙4の表面に乾燥後重量が
5g/m2 となるように塗布乾燥して、非発泡性の断熱
層6を形成した。“中空度”とは、中空粒子の外径と内
径との比であり、中空度が30%以上のものは、十分な
断熱性を有する。
【0031】上質紙4の表面に断熱層6を形成した後、
その断熱層6の上に(C液)を乾燥後重量が5g/m2
となるように塗布乾燥し、更に、ベック平滑度が600
〜700秒になるようにスーパーキャレンダー処理し
て、感熱発色層7を形成した。
【0032】上質紙4の表面に断熱層6と感熱発色層7
とを形成した後、上質紙4の裏面に感熱性粘着剤(大日
本インキ化学工業製;DLA−1,固形分50%)を乾
燥後重量が25g/m2 となるように塗布乾燥して感熱
性粘着剤層5を形成し、感熱性粘着ラベル2を得た。
【0033】感熱発色層7の発色開始温度は、感熱性粘
着剤層5の熱活性化温度より約45℃高くなるように
(C液)を作成した。
【0034】このような構成において、ロール状に巻回
した感熱性粘着ラベル2をラベル保持部3に取付け、ラ
ベル保持部3から引き出された感熱性粘着ラベル2の感
熱発色層7に対してサーマルヘッド11で熱を加えるこ
とにより所望の記録を行う。所望の記録が行われた感熱
性粘着ラベル2は、カッター9で所望の長さにカットさ
れる。
【0035】所望の長さにカットされた感熱性粘着ラベ
ル2は、感熱性粘着剤層5を耐熱搬送ベルト13の表面
に接触させた状態で耐熱搬送ベルト13により搬送され
る。耐熱搬送ベルト13はセラミックヒータ14で加熱
されており、耐熱搬送ベルト13による搬送中に感熱性
粘着剤層5へ熱が伝わり、感熱性粘着剤層5が熱活性化
され、粘着性を生ずる。
【0036】ここで、感熱性粘着ラベル2が耐熱搬送ベ
ルト13により搬送されているとき、この感熱性粘着ラ
ベル2は加圧ベルト15により耐熱搬送ベルト13に押
付けられ、耐熱性粘着剤層5と耐熱搬送ベルト13の表
面とはその間に空気層がなくなっている。このため、耐
熱搬送ベルト13から感熱性粘着剤層5へ熱が良く伝わ
り、感熱性粘着ラベル2の熱活性化の効率が高くなり、
感熱性粘着剤層5が十分な粘着性を生ずる。従って、感
熱性粘着ラベル2の被貼付物への貼付作業をスムーズに
行える。
【0037】また、上質紙4と感熱発色層7との間に断
熱層6があるため、耐熱搬送ベルト13から感熱性粘着
剤層5に伝わった熱が熱活性化に効率良く使用され、こ
の点からも感熱性粘着ラベル2の熱活性化の効率が高く
なる。
【0038】感熱性粘着ラベル2を加圧ベルト15で耐
熱搬送ベルト13に押付けることにより、耐熱搬送ベル
ト13からの熱が感熱発色層7にも伝わり易くなるが、
感熱発色層7の発色開始温度は、感熱性粘着剤層5の熱
活性化温度より約45℃高いことと、上質紙4と感熱発
色層7との間に断熱層6があることにより、熱活性化時
において感熱発色層7が発色することによる地肌汚れ
(地肌濃度のアップ)を防止できる。
【0039】つぎに、本発明の第二の実施の形態を説明
する。なお、図1及び図2において説明した部分と同じ
部分は同じ符号を用いる(以下、同様)。また、本実施
の形態の外観上の構造は第一の実施の形態と同じである
ので、図面は図1及び図2を援用する。本実施の形態
は、第一の実施の形態において説明した(D液)を作成
するとき、微小中空粒子分散体に代えて、尿素ホルムア
ルデヒド樹脂(固形分25%)を用いた点が異なるのみ
で、他の構成は第一の実施の形態と同じである。
【0040】従って、本実施の形態では、第一の実施の
形態の作用及び効果と同じものが得られる。
【0041】つぎに、本発明の第三の実施の形態を図3
に基づいて説明する。本実施の形態は、上質紙4の表面
に感熱発色層7を形成し、上質紙4の裏面に感熱性粘着
剤層5を形成した感熱性粘着ラベル2aを用いたもので
ある。即ち、第一の実施の形態の感熱性粘着ラベル2か
ら断熱層6を除いたものであり、他の点は第一の実施の
形態と同じである。
【0042】従って、本実施の形態では、第一の実施の
形態で説明した作用及び効果のうち、断熱層6を設けた
ことによる作用及び効果、例えば、耐熱搬送ベルト13
から与えられた熱を断熱層6で逃げないようにし、熱活
性化の効率を高めるということや、耐熱搬送ベルト13
からの熱が感熱発色層7に伝わることを遮断するという
作用、効果はなくなる。
【0043】しかし、加圧ベルト15で感熱性粘着ラベ
ル2aを耐熱搬送ベルト13に押付けているので、断熱
性6を設けなくても十分に熱活性化の効率が高くなる。
また、感熱発色層7の発色開始温度が感熱性粘着剤層5
の熱活性化温度より約45℃高いため、断熱層6を設け
なくても熱活性化時における感熱発色層7の発色を防止
できる。
【0044】つぎに、本発明の第四の実施の形態を説明
する。本実施の形態では、まず、以下に示す成分の(E
液)を作成した。
【0045】 (E液) 4−ヒドロキシン−4−イソプロボキシジフェニルスルホン 10部 シュウ酸ジ(p−メチルベンジル) 3部 ポリビニルアルコール10%水溶液 25部 炭酸カルシウム 15部 水 47部 そして、この(E液)を第一の実施の形態で説明した
(B液)に代えて使用した。他の点は第一の実施の形態
と同じである。
【0046】従って、本実施の形態では、第一の実施の
形態の作用及び効果と同じものが得られる。
【0047】つぎに、本発明の第五の実施の形態を説明
する。本実施の形態は、第四の実施の形態で使用した
(E液)中の成分の一つであるシュウ酸ジ(p−メチル
ベンジル)の代わりに、p−ベンジルビフェニルを用い
たものであり、他の点は第四の実施の形態と同じであ
る。
【0048】従って、本実施の形態では、第一の実施の
形態の作用及び効果と同じものが得られる。
【0049】つぎに、本発明の第六の実施の形態を図4
に基づいて説明する。本実施の形態は、第一の実施の形
態において説明した(D液)を撹拌分散して調整した非
発泡性断熱層液を上質紙4の表面に塗布して絶縁層6を
形成し、さらに、上質紙4の裏面にもこの(D液)を乾
燥後重量が3g/m2 となるように塗布乾燥して、非発
泡性の断熱層6aを形成したものである。このため、本
実施の形態の感熱性粘着ラベル2bは、感熱発色層7、
断熱層6、上質紙4、断熱層6a、感熱性粘着剤層5の
順に積層した5層構造となり、他の点は第一の実施の形
態と同じである。
【0050】従って、本実施の形態では、断熱層6aを
設けたことにより耐熱搬送ベルト13から感熱性粘着剤
層5に与えられた熱がさらに逃げにくくなり、熱活性化
の効率がさらに高くなる。また、耐熱搬送ベルト13か
らの熱がより一層感熱発色層7へ伝わりにくくなり、熱
活性化時における感熱発色層7の発色を防止できる。
【0051】つぎに、本発明の第七の実施の形態を説明
する。本実施の形態は、第一の実施の形態で用いた感熱
性粘着剤(大日本インキ化学工業製;DLA−1,固形
分50%)に代えて、レジテックス製のDT−200,
固形分58%を用いたものである。他の点は第一の実施
の形態と同じである。
【0052】従って、本実施の形態では、第一の実施の
形態の作用及び効果と同じものが得られる。
【0053】つぎに、本発明の第八の実施の形態を図5
に基づいて説明する。本実施の形態の熱活性化装置10
aは、押圧手段として加圧ロール16を用いたものであ
る。他の点は第一の実施の形態と同じである。加圧ロー
ル16の材質としては、金属、ゴム、プラスチック等を
使用できるが、好ましくは、均一な加圧を得るために、
JIS−Aで80度以下のゴムやプラスチックで表面加
工したものがよい。
【0054】従って、本実施の形態では、第一の実施の
形態の作用及び効果と同じものが得られる。また、加圧
ロール16が感熱性粘着ラベル2を加圧する範囲は加圧
ベルト15に比べて狭くなるが、押付けが確実に行わ
れ、感熱性粘着ラベル2の熱活性化の効率が高くなり、
感熱性粘着剤層5が十分な粘着性を生ずる。
【0055】つぎに、本発明の第九の実施の形態を図6
に基づいて説明する。本実施の形態の熱活性化装置10
bは、加熱手段としてハロゲンランプ17を用いたもの
である。耐熱搬送ベルト13における加圧ベルト15と
対向する箇所の裏面側には、加圧時における耐熱搬送ベ
ルト13の撓みを防止して熱活性化を助長するためのテ
フロン板18が支持体として配置されている。他の点
は、第一の実施の形態と同じである。
【0056】従って、第一の実施の形態と比較して耐熱
搬送ベルト13の加熱方式が異なるだけであり、第一の
実施の形態の作用及び効果と同じものが得られる。
【0057】つぎに、本発明の第十の実施の形態を説明
する。本実施の形態は、第一の実施の形態で用いたセラ
ミックヒータ14に代えて、シリコーンラバーヒータを
用いたものであり、他の点は第一の実施の形態と同じで
ある。
【0058】従って、本実施の形態では、第一の実施の
形態の作用及び効果と同じものが得られる。
【0059】つぎに、本発明の第十一の実施の形態を説
明する。本実施の形態は、第一の実施の形態で用いたセ
ラミックヒータ14に代えて、ハロゲンランプを内蔵し
た加熱ロール(φ200mm,表面をテフロン加工)を
用いたものであり、他の点は第一の実施の形態と同じで
ある。
【0060】従って、本実施の形態では、第一の実施の
形態の作用及び効果と同じものが得られる。
【0061】つぎに、本発明の第十二の実施の形態を説
明する。本実施の形態は、第九の実施の形態(図6)で
説明した熱活性化装置10bにおいて、耐熱搬送ベルト
13の表面をシリコーンゴム(剥離力が0.5g/c
m)にしたものであり、他の点は第九の実施の形態と同
じである。
【0062】従って、本実施の形態では、第一の実施の
形態の作用及び効果と同じものが得られる。また、熱活
性化した感熱性粘着ラベル2の耐熱搬送ベルト13から
の剥離性能がよくなり、感熱性粘着剤の耐熱搬送ベルト
13への転移が防止される。
【0063】つぎに、本発明の第十三の実施の形態を図
7に基づいて説明する。本実施の形態の熱活性化装置1
0cは、耐熱搬送ベルト13からの感熱性粘着ラベル2
の剥離箇所において、耐熱搬送ベルト13を鋭角的に折
り返したものである。押圧手段としては、加圧ロール1
6を用いている。他の点は第一の実施の形態と同じであ
る。
【0064】従って、本実施の形態では、第一の実施の
形態の作用及び効果と同じものが得られる。また、熱活
性化した感熱性粘着ラベル2の耐熱搬送ベルト13から
の剥離性能がよくなり、感熱性粘着剤の耐熱搬送ベルト
13への転移が防止される。
【0065】つぎに、本発明の第十四の実施の形態を図
8に基づいて説明する。本実施の形態の熱活性化装置1
0dは、耐熱搬送ベルト13からの感熱性粘着ラベル2
の剥離箇所において、耐熱搬送ベルト13を鋭角的に折
り返したものである。他の点は第一の実施の形態と同じ
である。
【0066】従って、本実施の形態では、第一の実施の
形態の作用及び効果と同じものが得られる。また、熱活
性化した感熱性粘着ラベル2の耐熱搬送ベルト13から
の剥離性能がよくなり、感熱性粘着剤の耐熱搬送ベルト
13への転移が防止される。
【0067】つぎに、本発明の第十五の実施の形態を図
9に基づいて説明する。本実施の形態の熱活性化装置1
0eは、熱活性化した感熱性粘着ラベル2の耐熱搬送ベ
ルト13からの剥離箇所において、感熱性粘着ラベル2
に対し耐熱搬送ベルト13から剥がれる方向へ反らせる
ような力を加える押えロール19を取付けたものであ
る。他の点は第一の実施の形態と同じである。
【0068】従って、本実施の形態では、第一の実施の
形態の作用及び効果と同じものが得られる。また、熱活
性化した感熱性粘着ラベル2が耐熱搬送ベルト13から
の剥離箇所まで搬送されたとき、この感熱性粘着ラベル
2がその表面側(感熱発色層7側)を押えローラ19に
より押圧され、感熱性粘着ラベル2が耐熱搬送ベルト1
3から剥がれる方向へ反る。このため、熱活性化した感
熱性粘着ラベル2の耐熱搬送ベルト13からの剥離性能
がよくなり、感熱性粘着剤の耐熱搬送ベルト13への転
移が防止される。
【0069】なお、上述した各実施の形態では、耐熱搬
送ベルト13をセラミックヒータ14やハロゲンランプ
17等の加熱手段で加熱する場合を例に挙げて説明した
が、耐熱搬送ベルト13自体に加熱手段を設けてもよ
い。例えば、耐熱搬送ベルト13にヒーターを貼り合わ
せる。
【0070】また、上述した各実施の形態では、押圧手
段として加圧ベルト15と加圧ロール16とを例に挙げ
て説明したが、板状部材であってもよい。
【0071】また、上述した各実施の形態では、本発明
の熱活性化方法及びその装置で活性化される感熱性粘着
ラベルとして、感熱発色層を有する感熱記録用ラベルを
例に挙げて説明したが、これに限定されるものではな
く、有色印刷を施した印刷ラベル又は感熱転写(溶融転
写)リボン用受容ラベル、インクジェット用受容ラベ
ル、昇華転写リボン用受容ラベル、及び、静電記録用ラ
ベル等の印字ラベルであってもよい。
【0072】ここで、上述した第一〜第十五の実施の形
態において、感熱性粘着ラベル2,2a,2bの熱活性
化時における粘着性や感熱性粘着剤の転移性、感熱発色
層7の地肌濃度や動的発色濃度についての試験を行っ
た。その試験結果を表1に示す。
【0073】なお、この試験に際して、熱活性化時に押
圧手段(加圧ベルト15,加圧ロール16)による押付
けを行わない場合と比較するため、以下に示す二つの比
較例についても同様の試験を行った。
【0074】第一の比較例は図10に示すように、耐熱
搬送ベルト13とセラミックヒータ14とからなる熱活
性化装置を用いた。他の点は、第一の実施の形態と同じ
である。
【0075】第二の比較例は図11に示すように、耐熱
搬送ベルト13とセラミックヒータ14とからなる熱活
性化装置を用い、かつ、耐熱搬送ベルト13からの感熱
性粘着ラベル2の剥離箇所において、耐熱搬送ベルト1
3を鋭角的に折り返したものである。他の点は、第一の
実施の形態と同じである。
【0076】
【表1】
【0077】ここで、試験内容について詳しく説明す
る。 (熱活性化時の感熱性粘着ラベルの粘着性及び感熱性粘
着剤の転移性)各実施の形態、及び、比較例の方法・条
件で熱活性化させたときの、感熱性粘着ラベルの粘着性
及び感熱性粘着剤の転移性を、以下のランクで評価し
た。
【0078】 〈粘着性〉 〈転移性〉 ◎:強い粘着があった ◎:全く転移しなかった ○:粘着があった ○:殆ど転移しなかった △:弱い粘着があった △:部分的に転移した ×:粘着がなかった ×:全面的に転移した (活性化時の地肌発色)上記粘着性及び転移性と同一条
件下で熱活性化した時の感熱発色層の地肌濃度をマクベ
ス濃度計RD−914で測定した。
【0079】(動的発色濃度)松下電子部品(株)製の
薄膜技術で形成したサーマルヘッドを有する感熱印字装
置にて、ヘッド電力0.6w/dot、1ライン記録時
間10msec、走査線密度8×7.7dot/mmの
条件下で、パルス幅0.4msec,0.5msecで
印字し、その印字濃度をマクベス濃度計RD−914で
測定した。
【0080】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、加熱され
ている耐熱搬送ベルトで感熱性粘着ラベルが搬送される
とき、押圧手段により感熱性粘着ラベルの感熱性粘着剤
層が耐熱搬送ベルトに押付けられるため、耐熱搬送ベル
トから感熱性粘着剤層へ熱が良く伝わり、感熱性粘着ラ
ベルの熱活性化の効率を高くすることができ、感熱性粘
着剤層が十分な粘着性を生ずる。
【0081】請求項2記載の発明によれば、感熱発色層
を加熱発色させて記録を行う方式の感熱性粘着ラベルの
場合にも、押圧手段により感熱性粘着ラベルの感熱性粘
着剤層を耐熱搬送ベルトに押付けることにより熱活性化
の効率が高くなり、感熱性粘着剤層が十分な粘着性を生
ずる。
【0082】請求項3記載の発明によれば、感熱発色層
の発色開始温度を感熱性粘着剤層の熱活性化温度に比べ
て約10℃以上高くすることにより、熱活性化時の加熱
による感熱発色層の発色を防止でき、感熱発色層の地肌
汚れを防止できる。
【0083】請求項4記載の発明によれば、支持体と感
熱発色層との間、支持体と感熱性粘着剤層との間の少な
くとも一方に断熱層を有するので、耐熱搬送ベルトから
感熱性粘着剤層側に与えられた熱が感熱性粘着ラベルの
他方の片面に伝わることが断熱層によって防止でき、与
えた熱を熱活性化のために有効に用いることができ、ま
た、支持体の他方の片面に感熱発色層を設けた場合に
は、熱活性化時の熱が感熱発色層側に伝わることを断熱
層で阻止することができる。
【0084】請求項5記載の発明によれば、断熱層は、
熱可塑性樹脂を殻とする中空度30%以上の微小中空粒
子を主成分とする非発泡性の断熱層であるので、この断
熱層により断熱効果を十分に発揮させることができる。
【0085】請求項6記載の発明のよれば、耐熱搬送ベ
ルトで搬送されている感熱性粘着ラベルを耐熱搬送ベル
トに押付ける押圧手段を設けるという簡単な構造によ
り、耐熱搬送ベルトから感熱性粘着剤層への熱の伝わり
を良くし、感熱性粘着ラベルの熱活性化の効率を高くで
き、感熱性粘着剤層に十分な粘着性を生じさせることが
できる。さらに、この押圧手段を設けても装置が大型化
せず、熱活性化装置の小型化を図ることができる。
【0086】請求項7記載の発明によれば、押圧手段が
加圧ロールであるため、感熱性粘着ラベルを加圧ロール
で耐熱搬送ベルトに押付けた場合に確実に押付けること
ができ、これにより、感熱性粘着ラベルの熱活性化の効
率を高くでき、感熱性粘着剤層に十分な粘着性を生じさ
せることができる。
【0087】請求項9記載の発明によれば、押圧手段が
加圧ベルトであるため、耐熱搬送ベルトへの感熱性粘着
ラベルの押付けを広い範囲で行なうことができ、感熱性
粘着ラベルの熱活性化の効率を高くでき、感熱性粘着剤
層に十分な粘着性を生じさせることができる。
【0088】請求項9記載の発明によれば、耐熱搬送ベ
ルトの表面が熱活性化された感熱性粘着剤層に対して2
g/mm以下の剥離力であるので、熱活性化された感熱
性粘着ラベルの耐熱搬送ベルトからの剥離をスムーズに
行なうことができ、感熱性粘着剤の耐熱搬送ベルトへの
転移を防止できる。
【0089】請求項10記載の発明によれば、耐熱搬送
ベルトの表面がシリコーンゴム又はシリコーン樹脂であ
るので、熱活性化された感熱性粘着ラベルの耐熱搬送ベ
ルトからの剥離をスムーズに行わせることができる。
【0090】請求項11記載の発明のプリンタによれ
ば、感熱性粘着ラベルの熱活性化を効率よく行わせて感
熱性粘着剤層に十分な粘着性を生じさせることができ、
従って、記録面に所定事項を記録した感熱性粘着ラベル
の被貼付物への貼付作業をスムーズに行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態におけるプリンタの
概略構造を示す全体図である。
【図2】感熱性粘着ラベルの構造を示す縦断正面図であ
る。
【図3】本発明の第三の実施の形態の感熱性粘着ラベル
の構造を示す縦断正面図である。
【図4】本発明の第六の実施の形態の感熱性粘着ラベル
の構造を示す縦断正面図である。
【図5】本発明の第八の実施の形態の熱活性化装置を示
す側面図である。
【図6】本発明の第九の実施の形態の熱活性化装置を示
す側面図である。
【図7】本発明の第十三の実施の形態の熱活性化装置を
示す側面図である。
【図8】本発明の第十四の実施の形態の熱活性化装置を
示す側面図である。
【図9】本発明の第十五の実施の形態の熱活性化装置を
示す側面図である。
【図10】試験で用いた第一の比較例の熱活性化装置を
示す側面図である。
【図11】試験で用いた第二の比較例の熱活性化装置を
示す側面図である。
【符号の説明】
1 プリンタ 2,2a,2b 感熱性粘着ラベル 4 支持体 5 感熱性粘着剤層 6,6a 断熱層 7 感熱発色層 8 記録手段 9 カッター 10,10a,10b,10c,10d,10e 熱活
性化装置 12,13 ラベル供給手段 13 耐熱搬送ベルト 14,17 加熱手段 15,16 押圧手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 出縄 弘行 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱されることにより粘着性を生じる感
    熱性粘着剤層を支持体の片面に有する感熱性粘着ラベル
    の熱活性化方法において、加熱手段により加熱された耐
    熱搬送ベルトに前記感熱性粘着剤層を接触させた状態で
    前記感熱性粘着ラベルを搬送し、この搬送時に前記感熱
    性粘着ラベルを押圧手段で前記耐熱搬送ベルトに押付け
    ながら前記感熱性粘着ラベルを熱活性化するようにした
    ことを特徴とする感熱性粘着ラベルの熱活性化方法。
  2. 【請求項2】 支持体の他方の片面に感熱発色層を有す
    ることを特徴とする請求項1記載の感熱性粘着ラベルの
    熱活性化方法。
  3. 【請求項3】 感熱発色層の発色開始温度が感熱性粘着
    剤層の熱活性化温度に比べて約10℃以上高いことを特
    徴とする請求項2記載の感熱性粘着ラベルの熱活性化方
    法。
  4. 【請求項4】 支持体と感熱発色層との間、支持体と感
    熱性粘着剤層との間の少なくとも一方に断熱層を有する
    ことを特徴とする請求項1、2又は3記載の感熱性粘着
    ラベルの熱活性化方法。
  5. 【請求項5】 断熱層は、熱可塑性樹脂を殻とする中空
    度30%以上の微小中空粒子を主成分とする非発泡性の
    断熱層であることを特徴とする請求項4記載の感熱性粘
    着ラベルの熱活性化方法。
  6. 【請求項6】 加熱されることにより粘着性を生じる感
    熱性粘着剤層を支持体の片面に有する感熱性粘着ラベル
    の熱活性化装置において、前記感熱性粘着剤層に接触し
    た状態で前記感熱性粘着ラベルを搬送する耐熱搬送ベル
    トと、この耐熱搬送ベルトを加熱する加熱手段と、前記
    感熱性粘着ラベルを前記耐熱搬送ベルトに押付ける押圧
    手段とを有することを特徴とする感熱性粘着ラベルの熱
    活性化装置。
  7. 【請求項7】 押圧手段が加圧ロールであることを特徴
    とする請求項6記載の感熱性粘着ラベルの熱活性化装
    置。
  8. 【請求項8】 押圧手段が加圧ベルトであることを特徴
    とする請求項6記載の感熱性粘着ラベルの熱活性化装
    置。
  9. 【請求項9】 耐熱搬送ベルトの表面が熱活性化された
    感熱性粘着剤層に対して2g/mm以下の剥離力である
    ことを特徴とする請求項6記載の感熱性粘着ラベルの熱
    活性化装置。
  10. 【請求項10】 耐熱搬送ベルトの表面がシリコーンゴ
    ム又はシリコーン樹脂であることを特徴とする請求項6
    又は9記載の感熱性粘着ラベルの熱活性化装置。
  11. 【請求項11】 加熱されることにより粘着性を生じる
    感熱性粘着剤層を支持体の片面に有する感熱性粘着ラベ
    ルを供給するラベル供給手段と、前記感熱性粘着ラベル
    における前記感熱性粘着剤層の反対側の面に記録する記
    録手段と、前記感熱性粘着ラベルを所定長さにカットす
    るカッターと、請求項6ないし10のいずれか一記載の
    熱活性化装置とを有することを特徴とするプリンタ。
JP8275978A 1996-10-18 1996-10-18 感熱性粘着ラベルの熱活性化方法及びその装置及びプリンタ Pending JPH10123957A (ja)

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JP8275978A JPH10123957A (ja) 1996-10-18 1996-10-18 感熱性粘着ラベルの熱活性化方法及びその装置及びプリンタ
US08/953,862 US6031553A (en) 1996-10-18 1997-10-16 Heat activation method for thermosensitive adhesive label, and heat activation apparatus and label printer for the same
FR9713055A FR2754762B1 (fr) 1996-10-18 1997-10-17 Procede et appareil d'activation d'etiquettes thermosensibles et imprimante

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012201368A (ja) * 2011-03-23 2012-10-22 Seiko Instruments Inc 粘着ラベル発行装置、及びプリンタ
JP2021071506A (ja) * 2019-10-29 2021-05-06 凸版印刷株式会社 ラベル

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