JPH1178238A - 熱転写記録方法並びに同方法に用いる記録媒体および受像シート - Google Patents

熱転写記録方法並びに同方法に用いる記録媒体および受像シート

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JPH1178238A
JPH1178238A JP9252909A JP25290997A JPH1178238A JP H1178238 A JPH1178238 A JP H1178238A JP 9252909 A JP9252909 A JP 9252909A JP 25290997 A JP25290997 A JP 25290997A JP H1178238 A JPH1178238 A JP H1178238A
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Hiroshi Higashimatsu
宏 東松
Yoshihiko Hiyoshi
好彦 日吉
Keiichi Shiokawa
恵一 塩川
Kazuyoshi Inamura
和良 稲村
Masahiro Sato
昌弘 佐藤
Katsusato Shishido
克吏 宍戸
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受像シートへの定着性が良好で、耐スクラッ
チ性に強い熱転写画像を形成することが可能な記録方
法、記録媒体および受像シートを得る。 【解決手段】 支持体上に熱転写インク層を有する記録
媒体を受像シートに密着させ、前記熱転写インク層をサ
ーマルヘッドにより画像信号に応じて選択的に加熱した
後、前記記録媒体と受像シートを引き剥がし、画像状に
溶融あるいは軟化した熱転写インク層を受像シート上に
転写する熱転写記録方法において、熱転写インク層と受
像シートの70℃における接着強度が200g/cm以
上となる記録媒体と受像シートを用いる

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶融転写方式の熱
転写記録方法に関し、詳細には熱転写画像の定着性が良
好で、耐スクラッチ性に強い画像を形成することが可能
な熱転写記録方法並びに記録媒体および受像シートに関
する。
【0002】
【従来の技術】溶融転写方式の熱転写記録方法は、一般
に支持体上に熱転写インク層を有する熱転写記録媒体と
紙または樹脂フィルムからなる受像シートを密着させ、
熱転写インク層を画像信号に応じてサーマルヘッドによ
り選択的に加熱させた後、熱転写記録媒体と受像シート
を引き剥がし、画像状に溶融あるいは軟化した部分の熱
転写インク層を受像シート上に転写させ記録を得るもの
である。
【0003】このような熱転写記録方法における基本的
な問題の一つは、記録媒体の熱転写インク層には熱溶融
性インクが用いられるため受像シート上に転写した画像
は、指や消しゴムで擦ったとき、指が汚れたり画像が尾
を引いたように汚れることである。即ち転写画像の定着
性の問題である。近年、バーコード転写専用のラベルプ
リンタなどによりラベル上にバーコードを形成し、バー
コードの形成されたラベルを商品や商品の包装の外側に
つけて使用することが広く行われている。このような場
合、他の商品などと接触したりすることによってバーコ
ード部分が擦れてバーコードが形成されていない部分を
汚染したり、また、バーコードを読み取る際にセンサー
をバーコードに接触させた状態でスキャニングする場合
もあり、この読み取り操作の繰り返しによってもバーコ
ード部分が擦れて汚れを発生し読み取りエラーを招く。
さらに、バーコードを読み取る際に、鋭利なスキャナー
をバーコードに接触させた状態でスキャニングした場
合、画像がスキャナーに削り取られてしまうこともあ
る。
【0004】従来、上述した定着性の問題に関して、特
公平4−73390号公報では基材上に針入度5以下の
ワックスを主体とする無色の熱溶融層を設け、さらにそ
の熱溶融層上に熱溶融性インキ層を設けた熱転写記録媒
体が、特開昭64−63191号公報では支持体上に第
一熱軟化性層および色材を含む第二熱軟化性層を積層し
た感熱転写記録媒体であって、第一熱軟化性層に針入度
が3以下の熱溶融性物質を含有させた記録媒体が、ま
た、特開平1−290494号公報では上記第二熱軟化
性層に酢酸ビニルの含有量が28重量%以上であるエチ
レン−酢酸ビニル共重合体またはエチレン−アクリル酸
共重合体などを含有させることが提案されている。さら
に、特開昭53−144751号公報には基体上に離型
層を設け、該離型層上に着色された転写層を設けた感熱
性転写シートにおいて、転写層にワックス1重量部に対
して合成樹脂を0.2〜4.0重量部含有させることが
提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たいずれの従来技術も定着性に関して十分満足を与える
ものではない。本発明はこのような状況に鑑みてなされ
たもので、受像シートへの定着性が良好で、耐スクラッ
チ性、すなわち上述の画像がスキャナーに削り取られて
しまう問題に強い画像を形成することが可能な熱転写記
録方法並びに記録媒体および受像シートを提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、第一に
支持体上に熱転写インク層を有する記録媒体を、吸収係
数が0.1以下である紙受像シートまたは熱可塑性樹脂
を主体としてなる樹脂フィルム受像シートに密着させ、
前記熱転写インク層をサーマルヘッドにより画像信号に
応じて選択的に加熱した後、前記記録媒体と受像シート
を引き剥がし、画像状に溶融あるいは軟化した熱転写イ
ンク層を受像シート上に転写する熱転写記録方法におい
て、熱転写インク層と受像シートの70℃における接着
強度が200g/cm以上となる記録媒体と受像シート
を用いることを特徴とする熱転写記録方法が提供され
る。
【0007】第二に、上記第一に記載した熱転写記録方
法に用いられる記録媒体が、70℃における受像シート
との接着強度が200g/cm以上となる熱転写インク
層を有することを特徴とする熱転写記録媒体が提供され
る。
【0008】第三に、上記第二に記載した熱転写記録媒
体が、酢酸ビニル含有量が40%以上であるエチレン−
酢酸ビニル共重合体を含有する熱転写インク層を有する
ことを特徴とする熱転写記録媒体が提供される。
【0009】第四に、第一に記載した熱転写記録方法に
用いられる受像シートが、70℃における熱転写インク
層との接着強度が200g/cm以上となる受像シート
であることを特徴とする受像シートが提供される。
【0010】第五に、上記第四に記載した受像シート
が、SP値が8.5〜11.0の範囲にある表面を有す
ることを特徴とする樹脂フィルム受像シートが提供され
る。
【0011】第六に、上記第四に記載した受像シート
が、ぬれ指数が40dyn/cm以下である表面を有す
ることを特徴とする受像シートが提供される。
【0012】以下に本発明を詳細に説明する。上述のよ
うに本発明は溶融転写方式の熱転写記録方法において、
熱転写インク層と受像シートの70℃における接着強度
が200g/cm以上となる熱転写記録媒体と受像シー
トを用いることにより定着性が良好で、耐スクラッチ性
に強い転写画像が得られることを見出したものである。
ここで、熱転写インク層表面と受像シート表面の接着強
度とは図1に示す方法により測定されるものである。ま
た、70℃における接着強度が選択されたのは、熱転写
インク層を加熱した後、熱転写インク層と受像シートを
剥離するときの温度が70℃であることによる。
【0013】図1において、支持台7上に受像シート2
を載置し、その上に熱転写記録媒体3を熱転写インク層
1の表面を受像シート2の表面に接触させて載置し、7
0℃に加熱した加熱板9により加圧(29Kg、5se
c)し、次いで加圧を解除した後、受像シートの裏面を
粘着テープ4により恒温プレート5に固着させ、該恒温
プレートの温度を70℃に設定し、受像シート2から熱
転写インク層1を引張り方向6の方向へ測定条件の引張
り速度(本発明においては約30cm/sec)で引き
剥がし、引き剥がすのに要する力をテンションゲージで
測定する。
【0014】また、本発明において、受像シート表面の
吸収係数とは、Bristow method(J.T
APPI)により測定されるものである。
【0015】また、本発明において、受像シート表面の
ぬれ指数とは、JIS K6768のぬれ試験方法によ
り測定されるものである。
【0016】以下本発明の実施の形態について説明す
る。本発明における熱転写インク層は、着色剤、熱可塑
性樹脂、熱溶融性物質を主成分として含有する層1層以
上を順次積層したものである。着色剤としては、要求さ
れる色調などに応じ、カーボンブラック、有機顔料、無
機顔料または各種染料から適当なものを選択して用いる
ことができる。着色剤の添加量は特に限定されないが、
擦れに対し良好にするためには、インク層重量の10〜
50重量%が好ましく、また、せん断力を下げ過ぎない
ためには10〜20重量%にするのがよい。
【0017】熱可塑性樹脂はせん断力を上げるため、お
よび画像の擦れに対する強さを付与するために添加され
るものであり、受像シートへの接着力を発現するものが
良好に使用できる。このような熱可塑性樹脂としては、
エチレン/酢酸ビニル共重合体、エチレン/エチルアク
リレート共重合体、ポリアミド、ポリエステル、ポリウ
レタン、ポリ塩化ビニル、各種セルロース誘導体、ポリ
スチレン、ポリブチラール、フェノール樹脂、エポキシ
樹脂等が好ましく使用される。特に酢酸ビニル含有量が
40%以上であるエチレン−酢酸ビニル共重合体を用い
ることにより受像シートへの接着力が強化される。該酢
酸ビニル含有量は鮮明な画像を得る上から50%以下が
好ましい。熱可塑性樹脂の添加量は該樹脂の溶融特性に
より異なるが、熱転写インク層重量の20〜90重量
%、より好ましくは40〜70重量%である。
【0018】熱転写インク層に添加される熱溶融性物質
は、熱感度向上のため添加されるものであり、熱印加時
に溶融して受像シートへ移行するため、溶け始め温度4
0℃以上、好ましくは50〜120℃のワックス等を使
用するのがよい。このような熱溶融性物質を具体的に例
示すれば、カルナウバワックス、キャンデリラワック
ス、蜜ロウ、木ロウ、鯨ロウ、モンタンワックス等の天
然ワックス;パラフィンワックス、マイクロクリスタリ
ンワックス、酸化ワックス、ポリエチレンワックス等の
合成ワックス;マルガリン酸、ラウリン酸、ミリスチン
酸、パルミチン酸、ステアリン酸等の高級飽和脂肪酸;
ステアリルアルコール、ベへニルアルコール等の高級飽
和アルコール:ソルビタンの脂肪酸エステル等の高級エ
ステル;ステアリン酸アミド、オレイン酸アミド等の高
級脂肪酸アミド等が挙げられる。この中で、画像の擦れ
に対する強度を増すため、針入度の低いカルナバワック
ス、キャンデリラワックスが特に好ましい。熱溶融性物
質の添加量は、前記樹脂とのバランスにより任意である
が、インク層重量の10〜60重量%、より好ましくは
20〜50重量%である。
【0019】次に本発明において使用される受像シート
しては、吸収係数0.1以下の紙受像シートまたは熱可
塑性樹脂を主としてなる樹脂フィルム受像シートがよ
い。吸収係数0.1以下の紙受像シートとしては、アー
ト紙(吸収係数0.05)、キャストコート紙(吸収係
数0.03)等が挙げられる。また、熱可塑性樹脂を主
としてなる樹脂フィルム受像シートしてはポリエチレン
フィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリスチレンフィ
ルム、ポリ酢酸ビニルフィルム、ポリアクリレートフィ
ルム、ポリメタクリレートフィルム、ポリ塩化ビニルフ
ィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリエチレンテ
レフタレートフィルム等が挙げられる。
【0020】上述した受像シートの中でも表面のSP値
が8.5〜11.0である熱可塑性樹脂を主とした樹脂
フィルム受像シートが好ましく、ポリプロピレン(9.
0)、ポリ塩化ビニル(9.6)、ポリ酢酸ビニル
(9.4)、ポリエチレンテレフタレート(10.
7)、ポリスチレン(9.1)等が挙げられる。また、
表面のぬれ指数が40dyn/cm以下である受像シー
トが好ましく用いられる。
【0021】本発明の熱転写記録媒体は、必要に応じて
支持体と熱転写インク層との間に剥離層を設けてもよ
い。剥離層は熱印字の際に支持体と熱転写インク層との
剥離性を向上させるために設ける層であり、サーマルヘ
ッドによる熱印加で溶融して低粘度液体となり、加熱部
分と非加熱部分の界面近くで層が切れやすいように構成
されていればよい。従って、剥離層の主成分としては、
常温では硬く加熱時には溶融するワックス様物質との混
合物が好ましく用いられる。
【0022】このようなワックス様物質としては、蜜ロ
ウ、カルナウバワックス、鯨ロウ、木ロウ、キャンデリ
ラワックス、米ぬかロウ、モンタンワックス等の天然ワ
ックス;パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワ
ックス、酸化ワックス、オゾケライト、セレシン、エス
テルワックス、ポリエチレンワックス等の合成ワック
ス;マルガリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミ
チン酸、ステアリン酸、フロイン酸、べへニン酸等の高
級飽和脂肪酸;ステアリルアルコール、べへニルアルコ
ール等の高級アルコール;ソルビタンの脂肪酸エステル
等の高級飽和エステル類;ステアリン酸アミド、オレイ
ン酸アミド等の高級脂肪酸アミド類等が挙げられる。
【0023】また、ワックス様物質の他、層の柔軟性や
支持体への接着性を付与するために、イソプレンゴム、
ブタジエンゴム、エチレンプロピレンゴム、ブチルゴ
ム、ニトリルゴム等のゴム類を添加してもよいし、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体やエチレン−エチルアクリレ
ート共重合体等のポリオレフィン系樹脂、その他、ポリ
アミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアクリル系樹
脂、セルロース系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、
石油系樹脂、フェノール系樹脂、ポリスチレン系樹脂等
の樹脂を加えても良い。また、これらのものを、適宜組
合せて使月してもよい。
【0024】本発明の熱転写記録媒体において、前記諸
特性のものを得るには、剥離層中、ワックス様物質が5
0〜100重量%、より好ましくは30〜100重量%
とすればよい。また、インク層、剥離層の乾燥条件によ
ってもせん断強度、密着力、剥離強度が変化する場合が
あるので、所望のものとなるように調整を要する。
【0025】本発明の熱転写記録媒体に使用される支持
体としては、公知のフィルムや紙をそのまま使用すれば
よく、例えばポリエチレンテレフタレート等のポリエス
テル、ポリカーボネート、トリアセチルセルロース、ナ
イロン、ポリイミド等のように比較的耐熱性の良いプラ
スチックフィルム;セロハン;硫酸紙等が好ましく使用
される。
【0026】また、本発明の熱転写記録媒体は必要に応
じて支持体の裏面に保護層を設げてもよい。保護層は、
サーマルヘッドによる熱印加時に支持体を高温から保護
するための層であり、耐熱性の高い熱可塑性樹脂や熱硬
化性樹脂のほか、紫外線硬化性樹脂や電子線硬化性樹脂
も使用可能である。なお、保護層形成に好適な樹脂はフ
ッ素樹脂、シリコン樹脂、ポリイミド樹脂、エポキシ樹
脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂等であり、これらの
樹脂を薄膜状で使用すればよい。また、保護層の設置で
支持体の耐熱性を著しく向上させることができるため、
該層の設置によって従来は不適とされていた材料を支持
体にすることも可能である。
【0027】
【実施例】次に実施例をあげて、本発明をさらに具体的
に説明する。以下で示す部は重量基準である。なお、実
施例は本発明の一例に過ぎず、これに限定されるもので
はない。
【0028】〔実施例1〕支持体として4.5μm厚の
ポリエステルフィルムを用いた。この支持体から順に、
剥離層を1.5μmとなるよう下記組成物をトルエンを
溶剤とし塗布、乾燥して形成し、その上に熱転写インク
層を1.5μmとなるよう下記組成物をトルエンを溶剤
として塗布、乾燥し本発明の熱転写記録媒体を作製し
た。 《剥離層》 ワックス:カルナバワックス 95部 熱可塑性樹脂:ポリエステル樹脂 (Tg36℃、溶融粘度1500〜2000、 高化式フローテスター190℃、30Kg/cm2) 5部 《熱転写インク層》 着色剤:カーボンブラック 20部 熱可塑性樹脂:ポリエステル樹脂 (Tg36℃、溶融粘度1500〜2000、 高化式フローテスター190℃、30Kg/cm2) 40部 ワックス:カルナバワックス 40部 得られた熱転写記録媒体について熱転写インク層と下記
受像シートとの70℃における接着強度を前記した方法
により測定した。結果を表1に示す。
【0029】
【表1】 表中、PE :ポリエチレンフィルム PET:ポリエチレンテレフタレートフィルム
【0030】〔実施例2〕支持体として4.5μm厚の
ポリエステルフィルムを用いた。この支持体から順に、
剥離層を1.5μmとなるよう下記組成物をトルエンを
溶剤とし塗布、乾燥して形成し、その上に熱転写インク
層を1.5μmとなるよう下記組成物をトルエンを溶剤
とし塗布、乾燥し本発明の熱転写記録媒体を作製した。 《剥離層》 ワックス:カルナバワックス 95部 熱可塑性樹脂:ポリエステル樹脂(Tg36℃、 溶融粘度1500〜2000、高化式フローテスター 190℃、30Kg/cm2) 5部 《熱転写インク層》 着色剤:カーボンブラック 20部 熱可塑性樹脂:エチレン−酢酸ビニル共重合体 (VA%=28%、MI=15) 40部 ワックス=カルナバワックス 40部 得られた熱転写記録媒体について熱転写インク層と下記
受像シートとの70℃における接着力を前記した方法に
より測定した。結果を表2に示す。
【0031】
【表2】
【0032】〔実施例3〕支持体として4.5μm厚の
ポリエステルフィルムを用いた。この支持体から順に、
剥離層を1.5μmとなるよう下記組成物をトルエンを
溶剤とし塗布、乾燥して形成し、その上に熱転写インク
層を1.5μmとなるよう下記組成物をトルエンを溶剤
とし塗布、乾燥し本発明の熱転写記録媒体を作製した。 《剥離層》 ワックス:カルナバワックス 95部 熱可塑性樹脂:ポリエステル樹脂 (Tg36℃、溶融粘度1500〜2000、 高化式フローテスター190℃、30Kg/cm2) 5部 《熱転写インク層》 着色剤:カーボンブラック 20部 熱可塑性樹脂:エチレン−酢酸ビニル共重合体 (VA%=41% MI:15) 40部 ワックス:カルナバワックス 40部 得られた熱転写記録媒体について熱転写インク層と下記
受像シートとの70℃における接着力を前記した方法に
より測定した。結果を表3に示す。
【0033】
【表3】
【0034】〔比較例1〕支持体として4.5μm厚の
ポリエステルフィルムを用いた。この支持体から順に、
剥離層を1.5μmとなるよう下記組成物をトルエンを
溶剤とし塗布、乾燥して形成し、その上に熱転写インク
層を1.5μmとなるよう下記組成物をトルエンを溶剤
とし塗布、乾燥し本発明の熱転写記録媒体を作製した。 《剥離層》 ワックス:カルナバワックス 95部 熱可塑性樹脂:ポリエステル樹脂 (Tg36℃、溶融粘度1500〜2000、 高化式フローテスター190℃、30Kg/cm2) 5部 《熱転写インク層》 着色剤:カーボンブラック 20部 熱可塑性樹脂:エチレン−酢酸ビニル共重合体 (VA%=28%、MI=15) 10部 ワックス:カルナバワックス 70部 得られた熱転写記録媒体について熱転写インク層と下記
受像シートとの70℃における接着力を前記した方法に
より測定した。結果を表4に示す。
【0035】
【表4】
【0036】上記のようにして得られた熱転写記録媒体
と受像像シートとの組み合わせにより、次の条件で印字
を行ない、形成された画像の耐スクラッチ性について下
記の方法および基準により試験を行い評価した。 サーマルヘッド:端面ライン型サーマルヘッド(剥離距
離210μm) 印字速度 :250mm/sec 《耐スクラッチ性試験方法》約1t/cm2のステンレ
スエッジの対物で30cm/secのスピードで50往
復画像をラブテストした。 《評価基準》 ◎ 画像がまったく破壊されない ○ 画像がほとんど破壊されない。 △ 画像がやや破壊される × 画像が完全に破壊される 結果を表5に示す。
【0037】
【表5】
【0038】表1から明らかなように、実施例の熱転写
記録方法を用いた場合は受像シートへの定着性が良好
で、耐スクラッチ性に強い熱転写画像が得られることが
分かる。
【0039】
【発明の効果】以上のように、熱転写インク層と受像シ
ートの70℃における接着強度が200g/cm以上と
なる熱転写記録媒体と受像シートを用いて熱転写記録を
行うことにより、受像シートへの定着性が良好で耐スク
ラッチ性に強い熱転写画像を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における接着強度の測定方法を説明する
ための概略断面図である。
【符号の説明】
1 熱転写インク層 2 受像シート 3 熱転写記録媒体 4 粘着テープ 5 恒温プレート 6 引張り方向 7 支持台 9 加熱板 10 基材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲村 和良 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 佐藤 昌弘 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 宍戸 克吏 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に熱転写インク層を有する記録
    媒体を、吸収係数が0.1以下である紙受像シートまた
    は熱可塑性樹脂を主体としてなる樹脂フィルム受像シー
    トに密着させ、前記熱転写インク層をサーマルヘッドに
    より画像信号に応じて選択的に加熱した後、前記記録媒
    体と受像シートを引き剥がし、画像状に溶融あるいは軟
    化した熱転写インク層を受像シート上に転写する熱転写
    記録方法において、熱転写インク層と受像シートの70
    ℃における接着強度が200g/cm以上となる記録媒
    体と受像シートを用いることを特徴とする熱転写記録方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の熱転写記録方法に用いら
    れる記録媒体が、70℃における受像シートとの接着強
    度が200g/cm以上となる熱転写インク層を有する
    ことを特徴とする熱転写記録媒体。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の熱転写記録媒体が、酢酸
    ビニル含有量が40%以上であるエチレン−酢酸ビニル
    共重合体を含有する熱転写インク層を有することを特徴
    とする熱転写記録媒体。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の熱転写記録方法に用いら
    れる受像シートが、70℃における熱転写インク層との
    接着強度が200g/cm以上となる受像シートである
    ことを特徴とする受像シート。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の受像シートが、SP値が
    8.5〜11.0の範囲にある表面を有することを特徴
    とする樹脂フィルム受像シート。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の受像シートが、ぬれ指数
    が40dyn/cm以下である表面を有することを特徴
    とする受像シート。
JP9252909A 1997-09-02 1997-09-02 熱転写記録方法並びに同方法に用いる記録媒体および受像シート Pending JPH1178238A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011008089A (ja) * 2009-06-26 2011-01-13 Nippon Paper Industries Co Ltd 帯ラベル
JP2013509704A (ja) * 2009-10-28 2013-03-14 エルジー イノテック カンパニー リミテッド 太陽光発電装置

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