JP2762444B2 - 乾式転写材製造用インクリボン - Google Patents

乾式転写材製造用インクリボン

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Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、乾式転写材の製造に際して用いられる感熱
転写インクリボンに係り、特に感熱転写方式のプリン
タ、タイプライタ、ワードプロセッサ等を用いて、ぬれ
性の悪い、剥離性の強い面へも転写、印字可能と為すと
共に、感熱転写して得られる転写像(インク像)が、圧
力により、目的とする被転写物上へ効果的に感圧再転写
せしめられ得るようにした乾式転写材製造用インクリボ
ンに関するものである。 (従来技術とその問題点) 近年、感熱転写方式によるプリンタ、タイプライタ、
ワードプロセッサ等の印字装置が開発されて、小型のパ
ーソナルユースからビジネス用途にまで広く使用される
ようになってきている。この感熱転写方式による印字
は、サーマルヘッドにより熱転写インクリボンを所定の
印字用紙に密着させ、そしてそのサーマルヘッドが有す
る多数の発熱素子のうち、所要の発熱素子を発熱せしめ
ることにより、熱転写リボンの支持体を介して発熱素子
に接している熱溶融性インク部分を溶かして、印字用紙
に転写せしめることにより、行なわれるようになってい
る。 ところで、この種の熱転写リボンは、従来から、着色
剤とそのバインダ剤とからなる熱溶融性インクを所定の
支持体上に塗工しただけのものであって、かかるバイン
ダ剤はワックスを主成分とするものであった。しかも、
この種の熱転写リボンは被転写物として通常紙を対象と
するに過ぎないものであったのである。 一方、最近になって、感熱転写方式の普及と共に、ラ
フペーパー(平滑度の低い紙)への転写性の向上が要求
されるようになり、これに関連した種々の特許出願が為
されており、また同一インクリボンで何度も転写、印字
を可能とするマルチタイムリボンや、誤字を消去、修正
することの出来るコレクタブルリボン等の技術も、種々
提案されている。 例えば、本発明者らにあっても、ぬれ性が悪くて、離
型性・剥離性の良い面への転写、印字を可能とすること
を目的とした感熱転写インクリボンに関して、先に、特
願昭61−275538号、特願昭61−275539号及び特願昭62−
85350号として報告しており、また、熱感度向上を目指
したインクリボンについても、特願昭62−80126号とし
て報告している。 而して、これまでの感熱転写装置において、リボンの
巻取りは、リボンのインク面と被転写物である紙との摩
擦力により、ヘッドの移動に従ってリボンが引き出さ
れ、そしてそこで弛んで余ったリボンを巻き取ることに
より、行なわれている。しかしながら、ぬれ性が悪く、
離型性・剥離性の良い面というのは摩擦係数が小さいた
め、リボンを引き出す力が弱くなり、それ故に、カセッ
トからリボンを引き出すのに必要な力が大きい場合に
は、リボン送りが完全に為されず、リボンの同一箇所を
ヘッドが印字している状態(スリップ)が起こり、印字
不可能となってしまうのである。また、これを防ぐため
に、カセットからリボンを引き出すのに必要な力を小さ
くすると、今度はリボンの走行が不安定となり、リボン
蛇行が惹起されることとなる。更に、リボン引出力は、
インクの塗工直後と何日か経過してからとでは大きく異
なり、55℃で保存したりすると、また異なってしまうも
のであるため、保存性、経時変化を考慮に入れた上で、
蛇行、スリップのないリボン走行を達成するのは非常に
困難なのである。 しかしながら、このような保存性、リボン走行性の問
題を同時に解決するインクリボンに関しては、現在まで
のところ、何等の報告も為されていないのである。 (発明の目的) ここにおいて、本発明は、かかる事情を背景にして為
されたものであって、その第一の目的とするところは、
乾式転写材製造用の感熱転写インクリボンを提供するこ
とにある。 また、本発明の第二の目的は、ぬれ性の悪い面への感
熱転写性を向上せしめた乾式転写材製造用インクリボン
を提供することにあり、更に本発明の第三の目的は、感
熱により基本シート上に転写せしめたインクの像(転写
像)を、基本シートの背後からの圧力により、簡単に且
つ完全に、目的とする被転写物へ感圧再転写させること
の出来る感熱転写リボンを提供することにある。 そしてまた、本発明の第四の目的は、保存性の良好な
乾式転写材製造用インクリボンを提供することにあり、
更に本発明の第五の目的は、リボン走行性の良好な乾式
転写材製造用インクリボンを提供することにある。 (解決手段) そして、本発明は、かかる目的を達成するために、次
の如き特徴を有するように乾式転写材製造用インクリボ
ンを構成したのである。即ち、感熱転写方式により基本
シート上に熱転写されたインク像を、その基本シートの
インク像転写側とは反対側の面から加圧することによ
り、任意の被転写物に感圧再転写するための乾式転写材
を製造する際に用いられる乾式転写材製造用インクリボ
ンにおいて、所定のフィルム状リボン基材の片面に、着
色剤、バインダ剤及び感圧接着剤を含んで構成されるイ
ンク層を形成すると共に、かかるインク層上に、感熱接
着性の樹脂及び粘着附与性の樹脂を含み、更に、それら
両樹脂の合計量の100重量部に対して0.05〜10重量部の
割合において、インクリボン表面のべとつき、粘着性を
無くし、摩擦抵抗を小さくする高分子表面改質剤を含ん
で構成される、該インク層より粘度が高く、且つ感熱接
着性、硬度及び凝集力の大きな転写性調整層を形成する
ようにしたのである。 (具体的構成・作用) ところで、かくの如き本発明に従う感熱転写インクリ
ボンは、例えば、第1図に示されるように、フィルム状
のリボン基材(支持体)11の一方の表面上にインク層12
が形成され、更にその上に、転写性調整層13が所定厚さ
で形成されているのである。なお、リボン基材11の前記
インク層12の塗工面とは反対側の面には、シリコーン樹
脂のような耐熱性樹脂からなるスティッキング防止層14
が設けられることとなる。 そして、このような乾式転写材製造用熱転写インクリ
ボン10において、そのインク層12を支持するフィルム状
のリボン基材11としては、従来から感熱転写インクリボ
ンの基材として用いられている各種のものが何れも使用
可能であるが、特に感熱転写のためにインクリボンには
サーマルヘッド(印字装置)が接触せしめられるもので
あるところから、耐熱温度が150℃以上の、ポリエステ
ル、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリサルフォン、
ポリエーテルサルフォン、ポリフェニレンサルファイド
等からなる樹脂フィルム、またはコンデンサ紙、グラシ
ン紙等の紙が好適な材料として用いられ、またその厚さ
としても、材料の種類により適宜に決定されることとな
るが、一般に3〜20μmの範囲の厚さのものを用いるこ
とが望ましい。 また、インク層12は、着色剤、バインダ剤及び感圧接
着剤を含んで主として構成されている。そして、着色剤
としては、主としてカーボンブラック等の顔料が使用さ
れることとなるが、また色調調節のために、必要に応じ
て、適当な染料が加えられる場合がある。 そして、このインク層12を構成するバインダ剤として
は、主として、キャンデリラワックス、カルナバワック
ス、ライスワックス、木ろう等の植物系ワックス;蜜ろ
う、ラノリン、鯨ろう等の動物系ワックス;モンタンワ
ックス、セレシン等の鉱物系ワックス;パラフィンワッ
クス、マイクロクリスタリンワックス等の石油ワックス
の1種或いは2種以上からなるワックス類と、石油樹
脂、ロジン系樹脂、ケトン樹脂、ポリアミド樹脂、フェ
ノール樹脂等の粘着附与剤とからなるものが、用いられ
るのである。なお、上記のワックス類としては、α−オ
レフィン−無水マレイン酸共重合体等の樹脂系ワックス
も使用可能であり、また粘着附与剤は、インクの密着
性、硬度向上、凝集力附与、粘着力附与及び感圧接着剤
の粘着附与の働きを為すものである。また、このバイン
ダ剤を構成するワックスと粘着附与剤とは、一般に、重
量基準で15:1〜3:2程度の割合において配合せしめられ
ることとなる。 さらに、インク層12を構成する感圧接着剤としては、
ポリ塩化ビニル、ポリアクリル酸エステル、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチルアクリレート共
重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルエーテル、ポリビ
ニルアセタール、ポリイソブチレン等のビニル系高分
子;エチルセルロース、ニトロセルロース、酢酸セルロ
ース等の繊維系高分子;塩化ゴム、天然ゴム等のゴム系
高分子の1種或いは2種以上が組み合わせて用いられる
のである。 なお、インク層12を構成する上記の着色剤とバインダ
剤と感圧接着剤とは、一般に5〜30:40〜93:2〜30程度
の割合において配合せしめられ、好ましくは95℃の温度
下において、3000センチポイズ未満、特に200〜1000セ
ンチポイズ程度の粘度を与えるインク組成物とされるこ
ととなる。また、そのようなインク組成物は、適当な溶
媒に溶解若しくは分散せしめられてインク液とされ、或
いは加熱混合によりインクとなして、目的とするフィル
ム状のリボン基材11上に、公知の手法に従って塗工或い
はホットメルト塗工せしめられることとなる。 一方、かかるインク層12上に形成される、トップコー
ト層としての転写性調整層13は、かかるインク層12より
も、粘度が高く(熱転写条件下において)且つ感熱接着
性、硬度及び凝集力の大きな層として構成されていると
ころから、かかる転写性調整層13は、感熱転写時には、
その接着力が強くされていることによって、ぬれ性の悪
い表面への感熱転写性が向上され、そして凝集力、粘
度、硬度が大きくされているために、潰れ、広がり等の
転写不良が効果的に改善され、また印字装置のヘッドに
よるインクの掻き寄せも良好に防止せしめる働きを有し
ているのである。また、乾式転写材の基本シートの背後
から圧力を加えて、感熱転写により作製したインクの像
(転写像)を被転写物に転写せしめる感圧転写時には、
かかる転写性調整層13は、凝集力、硬度が大きくされて
いるために、基本シートから、残留インクなく、一体と
なって、所定のインク像を転写させることを可能ならし
め、その転写したインクも広がり、潰れのない美麗な像
を得ることを可能としているのであり、また同時に転写
像を保護して強固なものとしているのである。 ところで、かくの如き転写性調整層13は、膜形成性が
大きく、感熱接着性の大きな樹脂、例えばエチレン−酢
酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、アイオノマー、ア
クリル系重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合
体、エチレン−アクリル酸共重合体、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、ポリビニルピ
ロリドン、ポリビニルアルコール、ポリアミド、エチル
セルロース等の1種或いは2種以上と、凝集力が大き
く、粘着附与性の樹脂、例えば石油樹脂、ロジン、水添
ロジン、ロジンエステル、ケトン樹脂、フェノール樹脂
等の1種或いは2種以上と、更にフッ素系ポリマー、シ
リコーン系ポリマー等の高分子表面改質剤の1種或いは
2種以上との混合物から、主として構成されるものであ
る。そして、かくの如き感熱接着性の樹脂と粘着附与性
の樹脂とは、前者の1重量部に対して後者の0.5〜10重
量部、好ましくは0.8〜7重量部の割合において配合せ
しめられ、また高分子表面改質剤は、感熱接着性の樹脂
と粘着附与性の樹脂の合計量の100重量部に対して、0.0
5〜10重量部の割合において配合せしめられることとな
る。 なお、かかる転写性調整層13を構成する前記膜形成性
の大きい感熱接着性の樹脂は、インク層12と非相溶か、
相溶しても混じり難いものであって、インク層12の上に
感熱接着性の大きな膜を形成するものであり、粘着附与
性の樹脂は、上記膜形成性の大きな樹脂とインク層12と
の接着性を良好にして、凝集力、硬度、粘着性を増し、
感熱転写性を調整するために加えられるものである。ま
た、高分子表面改質剤は、インクリボン表面のべつと
き、粘着性を無くし、摩擦抵抗を小さくすることによっ
て、ブロッキング等の無い良好な保存性及び蛇行、スリ
ップの無い良好なリボン走行性を得ることを可能とする
ものである。 そして、かかる膜形成性の大きな感熱接着性の樹脂、
粘着附与性の樹脂及び高分子表面改質剤とからなる組成
物は、水溶液若しくは水分散液の形態において、或いは
インク層12を侵さないような汎用の有機溶剤の溶液乃至
は分散液の形態において、通常の塗工手法に従って、イ
ンク層12の上に所定厚さで塗工せしめられるものである
が、そのようにして形成される転写性調整層13は、感熱
転写条件下においてインク層12よりも粘度が高くされ、
一般に、95℃の温度下において3000センチポイズ以上、
好ましくは10000センチポイズ以上の粘度を有する層と
されるのである。 また、このようにして形成される転写性調整層13に
は、更に、その膜強度を調節し、切れの良いシャープな
印字像を得るために、また汚れやブロッキング防止のた
めに、カオリン、タルク、ベントナイト、酸化チタン等
の充填剤や、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニ
ウム等の金属石鹸の如き有機若しくは無機の粉末を、20
重量%を越えない割合において配合せしめ、転写性調整
層13内に存在せしめることも可能である。 そして、このようにして得られたインクリボン10を用
いて、それを、ヘッド発熱体形状、ヘッド発熱体位置、
ヘッド取付け角度、ヘッド押え圧力、巻取りトルク、ヘ
ッド印加エネルギー、印字スピード等を調節した熱転写
型プリンタ等の印字装置にセットして、印字、感熱転写
せしめることにより、目的とする乾式転写材が有利に製
造されることとなるのである。 すなわち、このようなインクリボン10を用いることに
より、ぬれ性の悪い表面を有するフィルム(基本シー
ト)上へ、所望の文字や図形等の転写像を感熱印字して
も、広がり、潰れ、濃淡、ヘッドによる掻き寄せ、糸引
き、柚子肌、転写不足等の問題を何等惹起することな
く、良好な印字像を実現することが出来るのである。 また、このようにして印字された像を、フィルム(基
本シート)の裏側から圧力を加えて、目的とする紙、プ
ラスチックス、金属等の被転写物上に感熱転写せしめて
も、かかるフィルム上には残留インクはなく、更に転写
した像も、潰れ、広がり、脆さのない、強固に接着した
良好な像と為すことが出来るのである。 そしてまた、このようなインクリボン10を、55℃の状
態下で24時間保存した場合であっても、ブロッキング、
巻き乱れ等の問題は全く起こらず、リボン走行性に関し
ても、リボン蛇行、スリップ等の問題は全く無く、リボ
ンの最後まで印字、熱転写することが出来るのである。 (実施例) 以下に、本発明の幾つかの実施例を示し、本発明を更
に具体的に明らかにすることとするが、本発明が、その
ような記載によって何等の制約をも受けるものではない
ことは、言うまでもないところである。 また、本発明には、以下の実施例の他にも、更には上
記の具体的記述以外にも、本発明の趣旨を逸脱しない限
りにおいて、当業者の知識に基づいて種々なる変更、修
正、改良等を加え得るものであることが、理解されるべ
きである。 実施例 1 インク層(12)及び転写性調整層(13)を形成するた
めに、下記の如き組成のインク及び転写性調整層形成用
塗工液をそれぞれ調製した。なお、このインクによって
形成されるインク層(12)の粘度は270センチポイズ(9
5℃)であり、またかかる塗工液にて形成される転写性
調整層(13)の粘度は5万〜7万センチポイズ(95℃)
であった。インク層(12)組成 重量部 α−オレフィン−無水マレイン酸共重合体 2 [三菱化成工業(株)製のダイヤカルナ30] キャンデリラワックス 3 [中京油脂(株)製のキャンデリラロウ2698] マイクロクリスタリンワックス 9 [日本精蝋(株)製のHi−MiC 1045] ロジンエステル 2 [荒川化学工業(株)製のスーパーエステルA−100] エチレン−酢酸ビニル共重合体 2 [三井デュポンポリケミカル(株)製のEVA210] カーボンブラック 2 [三菱化成工業(株)製のMA−7] メチルイソブチルケトン(溶剤) 100 転写性調整層(13)組成 重量部 エチレン−酢酸ビニル共重合体 1 [三井デュポンポリケミカル(株)製のEVA210] 石油樹脂 5 [東邦石油樹脂(株)製のハイレジン#90] 高分子表面改質剤 0.18 [フッ化アルキル基を一成分とする A−B型ブロックポリマ:日本油脂(株)製 モデイパーF−100] メチルイソブチルケトン(溶剤) 54 そして、リボン基材(11)として3.5μmのポリエチ
レンテレフタレート(PET)・フィルムを用い、かかる
フィルム上に、上記組成のインクを乾燥膜厚:6〜7μm
となるように塗工し、乾燥することにより、インク層
(12)を形成せしめた後、更にその上に、上記組成の転
写性調整層形成用塗工液を乾燥膜厚:1〜2μmとなるよ
うに塗工し、乾燥せしめることにより、目的とするイン
クリボン(10)を得た。 次いで、かくして得られたインクリボンを用いて、そ
れを、調節された感熱転写型のタイプライタ(ブラザー
工業株式会社製EP−43)にセットせしめ、シリコーン樹
脂を塗工したポリエチレンフィルム(厚さ:100μm)上
に印字したところ、充分に美麗な且つ良好な品質の印字
像を得ることが出来、そのような印字されたポリエチレ
ンフィルムを、その裏側から擦り、圧力を加えることに
より、かかる印字像を紙、プラスチックス或いは金属の
所望の表面上へ感圧転写せしめたところ、充分良好な品
質の像を完成することが出来た。 さらに、かかるインクリボンを用いて、次の諸条件に
おいて、リボン保存性、走行性の試験を行なった。即
ち、35℃で72時間保持したもの、55℃で24時間保持した
もの、35℃で72時間保持し、更に55℃で24時間保持した
もの、55℃で24時間保持し、更に35℃で72時間保持した
ものについて、その保存性を観察し、続いて、塗工直後
のものを加えて、リボン走行試験を行なった。 その結果、保存性に関しては、ブロッキング、巻き乱
れが無く、良好な結果が得られ、またリボン走行性に関
しても、蛇行、スリップが起こることなく、良好な結果
が得られた。 実施例 2 下記の如きインク層(12)組成及び転写性調整層(1
3)組成を与えるインク及び塗工液を用いて、実施例1
と同様にして、インクリボン(10)を作り、感熱転写、
感圧転写、リボン走行、保存の実験を行なった。その結
果、美麗で良好な品質の印字像を得ることが出来、また
そのような印字像を感圧転写により、所望の被転写物上
に良好な品質の像として転写せしめることが出来た。ま
た、リボン走行性、保存性も良好であった。なお、下記
の如き組成のインクにて形成されるインク層(12)の粘
度は、700センチポイズ(95℃)であり、また下記の塗
工液にて形成される転写性調整層(13)の粘度は5万〜
7万センチポイズ(95℃)であった。インク層(12)組成 重量部 α−オレフィン−無水マレイン酸共重合体 8 [三菱化成工業(株)製のダイヤカルナ30] キャンデリラワックス 5 [中京油脂(株)製のキャンデリラロウ2698] ロジンエステル 2 [荒川化学工業(株)製の スーパーエステルA−100] エチレン−酢酸ビニル共重合体 3 [三井デュポンポリケミカル(株)製のEVA210] カーボンブラック 2 [三菱化成工業(株)製のMA−7] メチルイソブチルケトン(溶剤) 100 転写性調整層(13)組成 重量部 エチルセルロース 1 [関東化学(株)製の試薬、10cps] 水添ロジン 5 [荒川化学工業(株)製のハイペール] 高分子表面改質剤 0.18 [フッ化アルキル基を一成分とする A−B型ブロックポリマ:日本油脂(株)製 モデイパーF−100] イソプロピルアルコール(溶媒) 54 実施例 3 インク層(12)を形成するためのインクとして、実施
例1と同一組成のものを用いる一方、転写性調整層形成
用塗工液としては、下記の如き組成のものを用いて、実
施例1と同様にしてインクリボンを作り、同様な感熱転
写試験、感圧転写試験、リボン走行試験及び保存試験を
行なった結果、良好な結果を得た。なお、下記組成の塗
工液にて形成された転写性調整層(13)は、5万〜7万
センチポイズ(95℃)の粘度を有するものであった。転写性調整層(13)組成 重量部 ポリアミド 1 [三和化学工業(株)製のサンマイド615A] ケトン樹脂 1 [荒川化学工業(株)製のケトンレジンK−90] 高分子表面改質剤 0.06 [フッ化アルキル基を一成分とする A−B型ブロックポリマ:日本油脂(株)製 モデイパーF−200] トルエン 38 比較例 1〜3 実施例1のインクを用いる一方、転写性調整層(13)
を形成しなかったインクリボン(比較例1)、実施例2
のインクを用いる一方、転写性調整層(13)を形成しな
かったインクリボン(比較例2)及び市販のワックスタ
イプの熱転写インクリボン[富士化学紙工業株式会社
製](比較例3)を用いて、実施例1と同様の転写試験
を行なったところ、感熱転写性も感圧転写性も不充分で
あった。具体的には、感圧転写性に関しては、接着力不
足による転写性不足、凝集力、粘度、硬度不足による転
写印字の広がり、潰れや、ヘッドによる印字の掻き寄
せ、そして印字の濃淡、柚子肌等の問題が発生すること
が認められた。また、感圧転写性に関しては、感圧接着
力不足による転写不足、固着力不足、凝集力や粘度、更
には硬度不足による最終転写印字像の潰れ、広がり、強
度不足、一体転写不良で、フィルム基本シート上への残
留インクが認められる等の問題を発生した。 比較例 4〜5 実施例2〜3の転写性調整層において高分子表面改質
剤を添加しなかったインクリボンを用いて、リボン走行
試験、保存試験を行なったところ、リボン方面のべとつ
き・粘着性により、リボン引き出し力が著しく上昇して
スリップしてしまい、印字不可能となった。また、ブロ
ッキングの問題も生じた。 (発明の効果) 以上の説明から明らかなように、本発明に従って、イ
ンクリボンのリボン基材(支持体)上に、インク層と共
に、そのトップコート層として感熱接着性、硬度、粘
度、凝集力の大きな転写性調整層を設けて二層構造と為
すと共に、かかるインク層に感圧接着性を持たせること
により、ぬれ性の悪い面への感熱転写性が著しく良好と
なり、その上、感熱転写により設けた印字像の圧力によ
る他物質への感圧再転写性も有利に向上せしめられ得た
のであり、またかかる転写性調整層に高分子表面改質剤
を所定割合において添加することにより、リボン走行
性、保存性を良好と為し得たのであり、以て優れた特性
を有する乾式転写材を有利に製造し得ることとなったと
ころに、本発明の大きな工業的意義が存するのである。
【図面の簡単な説明】 第1図は、本発明に従う乾式転写材製造用感熱転写イン
クリボンの一例を示す断面説明図である。 10:感熱転写インクリボン 11:リボン基材、12:インク層 13:転写性調整層 14:スティッキング防止層

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.感熱転写方式により基本シート上に熱転写されたイ
    ンク像を、その基本シートのインク像転写側とは反対側
    の面から加圧することにより、任意の被転写物に感圧再
    転写するための乾式転写材を製造する際に用いられる乾
    式転写材製造用インクリボンにして、所定のフィルム状
    リボン基材の片面に、着色剤、バインダ剤及び感圧接着
    剤を含んで構成されるインク層が形成されると共に、か
    かるインク層状に、感熱接着性の樹脂及び粘着附与性の
    樹脂を含み、更に、それら両樹脂の合計量の100重量部
    に対して0.05〜10重量部の割合において、インクリボン
    表面のべとつき、粘着性を無くし、摩擦抵抗を小さくす
    る高分子表面改質剤を含んで構成される、該インク層よ
    り粘度が高く、且つ感熱接着性、硬度及び凝集力の大き
    な転写性調整層が形成されてなることを特徴とする乾式
    転写材製造用インクリボン。
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