JP2605711B2 - 乾式転写材製造用インクリボン - Google Patents

乾式転写材製造用インクリボン

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JP2605711B2 JP62085350A JP8535087A JP2605711B2 JP 2605711 B2 JP2605711 B2 JP 2605711B2 JP 62085350 A JP62085350 A JP 62085350A JP 8535087 A JP8535087 A JP 8535087A JP 2605711 B2 JP2605711 B2 JP 2605711B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 [産業上の利用分野] 本発明は乾式転写材の製造に際して用いられる感熱転
写インクリボンに係り、特に感熱転写方式のプリンタ、
タイプライタ、ワードプロセッサ、等を用いて、ぬれ性
の悪い、剥離性の強い面へも転写、印字可能となすと共
に、被転写物に感熱転写して得られる転写像が、圧力に
より、目的とする第2の被転写物上へ効果的に感圧再転
写せしめられ得るようにした乾式転写材製造用インクリ
ボンに関するものである。
[従来の技術] 近年、感熱転写方式によるプリンタ、タイプライタ、
ワードプロセッサ等の印字装置が開発されて、小型のパ
ーソナルユースからビジネス用途にまで広く使用される
ようになってきている。この感熱転写方式による印字
は、サーマルヘッドにより熱転写インクリボンを所定の
印字用紙に密着させ、そしてそのサーマルヘッドが有す
る多数の発熱素子の内、所定の発熱素子を発熱せしめる
ことにより、熱転写リボンの支持体を介して発熱素子に
接している熱溶融性インク部分を溶かして、印字用紙に
転写せしめることにより、行われるようになっている。
ところで、この種の熱転写リボンは、従来から、着色
剤とそのバインダ剤とからなる熱溶融性インクを所定の
支持体上に塗工しただけのものであって、上記バインダ
剤はワックスを主成分とするものであった。しかも、こ
の種の熱転写リボンは被転写物として通常紙を対象とす
るに過ぎない。
一方、最近になって、感熱転写方式の普及と共に、ラ
フペーパー(平滑度の低い紙)への転写性の向上が要求
されるようになり、これに関連した種々の特許出願がな
されており、また同一インクリボンで何度も転写、印字
を可能とするマルチタイプリボンや、誤字を消去、修正
することのできるコレクタブルリボン等の技術も、種々
提案されている。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、本発明者らの知る限りにおいて、ぬれ
性が悪くて、離型性、剥離性の良い面への転写、印字を
可能とすることを目的とした感熱転写インクリボンに関
しては、現在までのところ、何等の報告もなされてはい
ない。しかも、インスタントレタリング用乾式転写材の
製造方法として、感熱転写方式はこれまでのところ全く
採用されていないために、インスタントレタリング用乾
式転写材を製造するのに用いられる感熱転写インクリボ
ンというものも、これまでに何等の提案もなされてはい
ない。
発明の構成 そこで、本発明は、上記問題点を解決することを目的
とし、次ような構成を採用した。
[問題点を解決するための手段] 即ち、本発明の要旨とするところは、基本シートとし
ての被転写物に熱転写することにより該被転写物を乾式
転写材に変える乾式転写材製造用インクリボンであっ
て、フィルム状リボン基材の片面上に設けられた感圧接
着剤層と、該感圧接着剤層上に設けられ、着色剤、感熱
接着性樹脂および粘着付与性樹脂を含んで構成されると
ともに、熱転写条件下において前記感圧接着剤層を伴っ
て前記被転写物に転写する熱転写性インク層と、 を備えたことを特徴とする乾式転写材製造用インクリボ
ンにある。
前記感圧接着剤層を伴ってなされる前記被転写物への
前記熱転写性インク層の転写は、例えば、前記熱転写性
インク層の粘度が熱転写条件下において前記感圧接着剤
層の粘度よりも高いことによりなされる。
ここで、第1図に例示するごとく、乾式転写材製造用
インクリボン10は、フィルム状のリボン基材(支持体)
11の一方の表面上に感圧接着剤層12が形成され、更にそ
の上に熱転写性インク層13が所定厚さで形成されている
のである。尚、リボン基材11の前記感圧接着剤層12の塗
工面とは反対側の面には、必要に応じてシリコン樹脂の
ような耐熱性樹脂からなるスティッキング防止層14が設
けられる。
そして、この様な乾式転写材製造用インクリボン10に
おいて、その感圧接着剤層12等を支持するフィルム状の
リボン基材11としては、従来から熱転写インクリボンの
基材として用いられている各種のものがいずれも使用可
能であるが、特に感熱転写のためにインクリボンにはサ
ーマルヘッド(印字装置)が接触するところから、耐熱
温度が150℃以上の、ポリエステル、ポリイミド、ポリ
カーボネート、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォ
ン、ポリフェニレンサルファイドからなるプラスチック
フィルム、またはコンデンサ紙、グラシン紙等の紙が好
適な材料として用いられ、特に、ポリエステル、ポリカ
ーボネート、ポリフェニレンサルファイドが耐熱性等の
点から好ましい。またその厚さも、材料の種類により適
宜に決定されることとなるが、一般に3〜20μmの範囲
の厚さのものを用いることがテープとしての各種必要性
状の点から望ましい。
また、熱転写時に前記熱転写性インク層13に付着して
被転写物側に移動する感圧接着材層12は、バインダ成分
および感圧接着成分を含んで主として構成されている。
感圧接着剤層12を構成するバインダ成分としては、例
えば、キャンデリラワックス、カルナバワックス、ラ
イスワックス、木ロウ等の植物系ワックス、蜜ろう、ラ
ノリン、鯨ろう等の動物系ワックス、モンタンワック
ス、セレシン等の鉱物系ワックス、パラフィンワック
ス、マイクロクリスタリンワックス等の石油系ワック
ス、ポリエチレンワックス等の合成ワックス、およびα
−オレフィン−無水マレイン酸共重合体等の樹脂系ワッ
クスの1種または2種以上からなるワックスと、石油
樹脂、ロジン、水添ロジン、ロジンエステル、ケトン樹
脂、フェノール樹脂等の1種または2種以上からなる粘
着付与剤と、からなるものが用いられる。
この粘着付与剤は感圧接着剤層12の密着性、硬度向
上、凝集力付与、粘着力付与および感圧接着成分の粘着
付与の働きをなすものである。特に、粘着付与剤として
は、石油樹脂、ロジン、水添ロジン、ロジンエステルが
粘着特性等の点から、好ましい。また、このバインダ成
分を構成するワックスと粘着付与剤とは、一般に、重量
基準で、15:1〜3:2程度の割合において配合される。
更に、感圧接着剤層12を構成する感圧接着成分として
は、ポリ塩化ビニル、ポリアクリル酸エステル、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチルアクリレー
ト共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルエーテル、ポ
リビニルアセタール、ポリイソブチレン等のビニル系高
分子、エチルセルロース、ニトロセルロース、酢酸セル
ロース等の繊維系高分子、塩化ゴム、天然ゴム等のゴム
系高分子等の1種または2種以上が組み合わされて用い
られる。特に、ポリアクリル酸エステル、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重
合体、ポリ酢酸ビニルが、接着性等の点から好ましい。
また、インク層13の色を補ったり、色調調節のため
に、必要に応じて、カーボンブラック等の顔料や染料の
1種又は2種以上を加えてもよい。
上記感圧接着剤層12を構成する上記バインダ成分と感
圧接着成分とは、一般に40〜93:2〜30程度の割合におい
て配合され、好ましくは95℃の温度下において、3000セ
ンチポイズ未満、特に100〜1000センチポイズ程度の粘
度を与える組成物とする。また、その様な組成物は、適
当な溶媒もしくは分散されて液状とされ、あるいは加熱
混合により、溶融状となして、目的とするフィルム状の
リボン基材11上に、公知の手法に従って塗工あるいはホ
ットメルト塗工される。
一方、上記感圧接着剤層12上に形成される、トップコ
ートとしての熱転写性インク層13は、上記感圧接着剤層
12よりも、熱転写条件下において粘度が高くかつ感熱接
着性、硬度および凝集力の大きな層として構成されてい
る。この熱転写性インク層13は、被転写物としての基本
シートに対する感熱転写時には、その接着力が強くされ
ていることによって、ぬれ性の悪い表面への感熱転写性
が向上され、凝集力、粘度、硬度が大きくされているた
めに、潰れ、広がり等の転写不良が効果的に改善され、
また印字装置のヘッドによるインクのかき寄せも良好に
防止する働きを有すると共に、熱転写時に感圧接着剤層
12を伴って被転写物(乾式転写材)に移ることができ
る。また、乾式転写材の基本シートの背後から圧力を加
えて、感熱転写により作製した熱転写性インク層13とそ
の上の感圧接着剤層12とからなるインク像(転写像)
を、インク像の表面の感圧接着剤層12により第2の被転
写物に転写する感圧転写時には、かかる熱転写性インク
層13は、凝集力、硬度が大きくされているために、基本
シートから、残留インクなく、一体となって、所定のイ
ンク像を転写させることを可能とし、転写したインクも
広がり、もれのない美麗な像を得ることを可能とし、ま
た同時に自身を保護して強固なものとしている。
上記熱転写性インク層13は、(1)膜形成性が大き
く、感熱接着性の大きな第1の樹脂、例えば、エチレン
酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、アイオノマーア
クリル系重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合
体、エチレン−アクリル酸共重合体、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、ポリビニルピ
ロリドン、ポリビニルアルコール、ポリアミド、エチル
セルロース等の1種または2種以上と、 (2)凝集力が大きく、粘着付与性の第2の樹脂、例え
ば、石油樹脂、ロジン、水添ロジン、ロジンエステル、
ケトン樹脂、フェノール樹脂等の1種または2種以上
と、 (3)着色剤、例えば、カーボンブラック等の顔料また
は染料の1種または2種以上と、 から主として構成される。
上記第1の樹脂の内でも、エチレン酢酸ビニル共重合
体、ポリアミド、エチルセルロースが造膜性、感熱接着
性等の点から、より好ましく、第2の樹脂の内でも、石
油樹脂、ロジン、水添ロジン、ロジンエステルが凝集
力、粘着付与性等の点から、より好ましい。
第1の樹脂と第2の樹脂と着色剤とは、重量基準で1:
0.5〜10:0.1〜5が好ましく、特に1:0.8〜7:0.2〜3が
性能のバランスから好ましい。
尚、上記第1の樹脂は、感圧接着剤層12と非相溶性
か、相溶しても混じりがたいものであって、感圧接着剤
層12の上に感熱接着性の大きな膜を形成するものであ
り、また他方の第2の樹脂は、上記第1の樹脂と感圧接
着剤層12との接着性を良好にして、凝集力、硬度、粘着
性を増し、感熱転写性を調整するために加えられるもの
である。
更に、これに加えて、融点、溶融粘度、膜強度等の調
節、熱感度の向上、および糸引きを防止して、きれを良
くするため、補助成分として、キャンデリラワック
ス、カルナバワックス、ライスワックス、木ロウ等の植
物系ワックス、蜜ろう、ラノリン、鯨ろう等の動物系ワ
ックス、モンタンワックス、セレシン等の鉱物系ワック
ス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワック
ス等の石油系ワックス、ポリエチレンワックス等の合成
ワックス、およびα−オレフィン−無水マレイン酸共重
合体等の樹脂系ワックス、の1種または2種以上からな
るワックス類、リン酸トリブチル、リン酸トリフェニ
ル等のリン酸エステル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジ
−n−オクチル等のフタル酸エステル、オレイン酸ブチ
ル等の脂肪族一塩基酸エステル、アジピン酸ジブチル等
の脂肪族二塩基酸エステル、ジエチレングリコールジベ
ンゾエート等の二価アルコールエステル等、の1種また
は2種以上からなる可塑剤類、アマニ油、キリ油等の
乾性油、大豆油、綿実油、ナタネ油等の半乾性油、落花
生油、オリーブ油、ツバキ油、ヒマシ油等の不乾性油等
の植物油や動物油、パルミチン酸、ステアリン酸、オレ
イン酸、ベヘン酸等の脂肪酸、高級アルコール、多価ア
ルコール等の1種または2種以上からなる油脂および/
または油剤類、陰イオン活性剤、陽イオン活性剤、非
イオン活性剤、両性イオン活性剤等の1種または2種以
上からなる界面活性剤類、から選択された1種または2
種以上を加えてもよい。
上記乃至の内でも、界面活性剤類は、ぬれ性を
向上させるので、被転写物への転写性が特に良好とな
る。
上記第1の樹脂と第2の樹脂と着色剤との配合量の和
と、ワックス類、油脂および/または油剤類、界
面活性剤類の配合量との比は、重量基準で、100:2〜40
が好ましい。後者が2未満では効果が低くなり、40を越
えると接着力が低下する。
上記第1の樹脂と第2の樹脂と着色剤との配合量の和
と、可塑剤類の配合量との比は、重量基準で、100:2
〜25が好ましい。後者が2未満では効果が低くなり、25
を越えると接着力が低下する。
この様に上記補助成分は、主に第1の樹脂と第2の樹
脂と着色剤との組成からなる熱転写性インク層13の融
点、溶融粘度を調節し、熱感度を向上させ、熱転写型プ
リンタによる転写性能を一層向上させる。
第1の樹脂、第2の樹脂および着色剤、所望により上
記補助成分も含めたものからなる組成物は、水溶液もし
くは水分散液の形態において、あるいは感圧接着剤層12
を侵さないような汎用の有機溶剤の溶液乃至分散液の形
態において、通常の塗工手法に従って、感圧接着剤層12
の上に所定厚さで塗工される。この様にして形成される
熱転写性インク層13は、感熱転写条件下において感圧接
着剤層12を伴って被転写物(乾式転写材)に移るため
に、感圧接着剤層12よりも粘度が高くされ、一般に、95
℃の温度下において3000センチポイズ以上、好ましくは
10000センチポイズ以上の粘度を有する層とされる。
またこの様にして形成される熱転写性インク層13に
は、更にその膜強度を調節し、切れの良いシャープな印
字像を得るために、また汚れやブロッキング防止等のた
めに、カオリン、タルク、ベンナイト、酸化チタン等の
充填材や、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウ
ム等の金属石鹸のごとき有機もしくは無機の粉末を、15
重量%を越えない割合において配合することも可能であ
る。
更に、必要に応じて感圧接着剤層12とリボン基材11と
の間に、感圧接着材層12の接着力を調節するために、リ
ボン基材11に固定された、離型剤からなる離型層を設け
てもよい。
このようにして得られたインクリボン10を用いて、ヘ
ッド発熱体形状、ヘッド発熱体位置、ヘッド取付角度、
ヘッド押え圧力、巻取りトルク、ヘッド印加エネルギ
ー、印字スピード等を調節した熱転写型プリンタにて、
ぬれ性の悪い表面を有するフィルム上へ、所望の文字や
図形等の転写像を感熱印字すると、広がり、潰れ、濃
淡、ヘッドによるかき寄せ、糸引き、柚子肌、転写不足
等の問題を惹起することなく、良好な印字像を実現する
ことができる。
また、このようにして印字された像を、フィルムシー
トの裏側から圧力を加えて目的とする紙、プラスチッ
ク、金属等の被転写物上に感圧転写しても、上記フィル
ム上には残留インクはなく、更に転写した像も、潰れ、
広がり、脆さのない、強固に接着した良好な像となすこ
とができる。
[実施例] 以下に本発明の実施例を示すが本発明はこれに限られ
るものではなく、要旨を逸脱しない限り種々の態様を採
り得る。
次のような感圧接着剤層用配合物と熱転写性インク層
用配合物とを調製した。
感圧接着層用配合−1 重量部 α−オレフィン−無水マレイン酸共重合体 2 [三菱化成工業(株)製のダイヤカルナ30] キャンデリラワックス 3 [中京油脂(株)製のキャンデリラロウ2698] マイクロクリスタリンワックス 10 [日本精蝋(株)製Hi−Mic1045] ロジンエステル 3 [荒川化学工業(株)製のスーパーエステルA−100] エチレン−酢酸ビニル共重合体 2 [三井デュポンポリケミカル(株)製のEVA210] メチルイソブチルケトン 100 感圧接着剤層用配合−2 重量部 α−オレフィン−無水マレイン酸共重合体 8 [三菱化成工業(株)製のダイヤカルナ30] キャンテリラワックス 5 [中京油脂(株)製のキャンデリラロウ2698] ロジンエステル 2 [荒川化学工業(株)製のスーパーエステルA−100] エチレン−酢酸ビニル共重合体 3 [三井デュポンポリケミカル(株)製のEVA210] カーボンブラック 2 [三菱化成工業(株)製のMA−7] メチルイソブチルケトン 100 熱転写性インク層用配合−1 重量部 エチレン−酢酸ビニル共重合体 1 [三井デュポンポリケミカル(株)製のEVA210] 石油樹脂 5 [東邦石油樹脂(株)製のハイレジン#90] カーボンブラック 1 [三菱化成工業(株)製のMA−7] メチルイソブチルケトン 53 熱転写性インク層用配合−2 重量部 エチルセルロース 1 [関東化学(株)製の試薬10cps] 水添ロジン 5 [荒川化学工業(株)製のハイペール] カーボンブラック 1 [三菱化成工業(株)製のMA−7] イソプロピルアルコール 53 熱転写性インク層用配合−3 重量部 ポリアミド 4 [三和化学工業(株)製のサンマイド615A] ケトン樹脂 4 [荒川化学工業(株)製のケトンレジンK−90] マイクロクリスタリンワックス 1 [日本精蝋(株)製Hi−Mic1045] カーボンブラック 1 [三菱化成工業(株)製のMA−7] イソプロピルアルコール 90 上記2例の感圧接着剤層用配合と上記3例の熱転写性
インク層用配合との6通りの組み合わせを用いて、3.5
μmのポリエチレンテレフタレートのフィルム上に、ま
ず感圧接着剤層を乾燥膜厚で2〜7μmとなるよう塗工
形成し、ついで熱転写性インク層を乾燥膜厚で1〜4μ
mとなるよう塗工形成して、インクリボンを得た。この
インクリボンを用いて調節した感熱転写型のタイプライ
タ(ブラザー工業(株)製EP43)で、シリコン樹脂を表
面に塗工した被転写物としてのポリエチレンフィルム10
0μmの表面に印字した。
すべての組合せについて、印字像は十分にきれいで良
好な品質の印字像であった。また、このポリエチレンフ
ィルムの裏から圧力を加えながら擦ることにより、ポリ
エチレンフィルム上の印字像は、第2の被転写物として
の紙、プラスチック、金属へ感圧転写し、十分良好な品
質の像が形成できた。
本発明の他の組合せも同様な良好な結果であった。
尚、各感圧接着剤層用配合および各熱転写性インク層
用配合の乾燥後95℃における粘度は、感圧接着剤層用配
合では100〜1000センチポイズ、熱転写性インク層用配
合では50000〜80000センチポイズであった。
比較例 熱転写性インク層用配合1,2のいずれかにて熱転写性
インク層を形成し、感圧接着剤層12は形成しなかったイ
ンクリボンおよび市販のワックスタイプの熱転写インク
リボンを用いて、実施例と同様の転写試験を行ったとこ
ろ、感熱転写性も感圧転写性も不十分であった。具体的
には、前二者は、感熱転写性に関しては、リボン基材11
への過剰接着力による転写性不足、印字の濃淡、柚子肌
等の問題が発生した。市販品は、接着力不足による転写
性不足、凝集力、粘度、硬度不足による転写印字の広が
り、潰れや、ヘッドによる印字のかき寄せ、印字の濃
淡、柚子肌等の問題が発生した。
また、感圧転写性に関しては、前二者は、感圧接着力
不足による転写不足、固着力不足による最終転写印字像
の強度不足、一体転写不良で、フィルム基本シート上へ
の残留インクが認められる等の問題が発生した。市販品
は、感圧接着力不足による転写不足、固着力不足、凝集
力や粘度、更には硬度不足による最終転写印字像の潰
れ、広がり、強度不足、一体転写不良で、フィルム基本
シート上への残留インクが認められる等の問題が発生し
た。
発明の効果 本発明は、トップコート層としての熱転写性インク層
とその下層としての感圧接着剤層とを設けて2層構造と
し、熱転写条件下において熱転写性インク層が下層の感
圧接着剤層を伴って被転写物側に転写するように構成さ
れていることにより、インスタントレタリング用乾式転
写材を熱転写で容易に製造することができる感熱転写イ
ンクリボンを実現することができる。しかも、ぬれ性の
悪い面への感熱転写性が著しく良好となるとともに、感
熱転写により設けた印字像の、圧力による第2の被転写
物への感圧転写性も良好となる利点がある。
更に熱転写性インク層にワックス等の熱感度向上成分
を加えれば、感熱度が向上し、低エネルギーでの熱転写
を可能とする。更に、エネルギーに応じた融点、溶融粘
度、膜強度等の調節を可能にし、糸引きを防止して、切
れをよくする効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例の乾式転写材製造用インク
リボンの一例を示す断面説明図である。 10……乾式転写材製造用インクリボン 11……リボン基材 12……感圧接着剤層 13……熱転写性インク層 14……スティッキング防止層

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基本シートとしての被転写物に熱転写する
    ことにより該被転写物を乾式転写材に変える乾式転写材
    製造用インクリボンであって、 フィルム状リボン基材の片面上に設けられた感圧接着剤
    層と、 該感圧接着剤層上に設けられ、着色剤、感熱接着性樹脂
    および粘着付与性樹脂を含んで構成されるとともに、熱
    転写条件下において前記感圧接着剤層を伴って前記被転
    写物に転写する熱転写性インク層と、 を備えたことを特徴とする乾式転写材製造用インクリボ
    ン。
  2. 【請求項2】前記熱転写性インク層の粘度が熱転写条件
    下において前記感圧接着剤層の粘度よりも高いことによ
    り、前記熱転写性インク層が前記感圧接着剤層を伴って
    前記被転写物に転写することを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載の乾式転写材製造用インクリボン。
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