JPH06102391B2 - 乾式転写材製造用インクリボン - Google Patents
乾式転写材製造用インクリボンInfo
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- JPH06102391B2 JPH06102391B2 JP62080126A JP8012687A JPH06102391B2 JP H06102391 B2 JPH06102391 B2 JP H06102391B2 JP 62080126 A JP62080126 A JP 62080126A JP 8012687 A JP8012687 A JP 8012687A JP H06102391 B2 JPH06102391 B2 JP H06102391B2
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- B41M5/00—Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
- B41M5/26—Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
- B41M5/382—Contact thermal transfer or sublimation processes
- B41M5/38278—Contact thermal transfer or sublimation processes using ink-containing structures, e.g. porous or microporous layers, alveoles or cellules
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Description
【発明の詳細な説明】 発明の目的 [産業上の利用分野] 本発明は乾式転写材の製造に際して用いられる感熱転写
インクリボンに係り、特に、まず感熱転写方式のプリン
タ、タイプライタ、ワードプロセッサ等を用いて、ぬれ
性が悪い、剥離性の強い面を有する基本シート上に感熱
転写して感圧転写性インク像を形成し、次いでその基本
シートの該インク像転写側とは反対側の面から加圧する
ことにより、任意の被転写物に該インク像を再転写する
という乾式転写材を製造する際に用いられる乾式転写材
製造用インクリボンに関するものである。
インクリボンに係り、特に、まず感熱転写方式のプリン
タ、タイプライタ、ワードプロセッサ等を用いて、ぬれ
性が悪い、剥離性の強い面を有する基本シート上に感熱
転写して感圧転写性インク像を形成し、次いでその基本
シートの該インク像転写側とは反対側の面から加圧する
ことにより、任意の被転写物に該インク像を再転写する
という乾式転写材を製造する際に用いられる乾式転写材
製造用インクリボンに関するものである。
[従来の技術] 近年、感熱転写方式によるプリンタ、タイプライタ、ワ
ードプロセッサ等の印字装置が開発されて、小型のパー
ソナルユースからビジネス用途にまで広く使用されるよ
うになってきている。この感熱転写方式による印字は、
サーマルヘッドにより感熱転写インクリボンを所定の印
字用紙に密着させ、そしてそのサーマルヘッドが有する
多数の発熱素子の内、所定の発熱素子を発熱せしめるこ
とにより、感熱転写インクリボンの支持体を介して発熱
素子に接している熱溶融性インク部分を溶かして、印字
用紙に転写せしめることにより、行われるようになって
いる。
ードプロセッサ等の印字装置が開発されて、小型のパー
ソナルユースからビジネス用途にまで広く使用されるよ
うになってきている。この感熱転写方式による印字は、
サーマルヘッドにより感熱転写インクリボンを所定の印
字用紙に密着させ、そしてそのサーマルヘッドが有する
多数の発熱素子の内、所定の発熱素子を発熱せしめるこ
とにより、感熱転写インクリボンの支持体を介して発熱
素子に接している熱溶融性インク部分を溶かして、印字
用紙に転写せしめることにより、行われるようになって
いる。
ところで、この種の感熱転写インクリボンは、従来か
ら、着色剤とそのバインダ剤とからなる熱溶融性インク
を所定の支持体上に塗工しただけのものであって、かか
るバインダ剤はワックスを主成分とするものであった。
しかも、この種の感熱転写インクリボンは被転写物とし
て通常紙を対象とするに過ぎない。
ら、着色剤とそのバインダ剤とからなる熱溶融性インク
を所定の支持体上に塗工しただけのものであって、かか
るバインダ剤はワックスを主成分とするものであった。
しかも、この種の感熱転写インクリボンは被転写物とし
て通常紙を対象とするに過ぎない。
一方、最近になって、感熱転写方式の普及と共に、ラフ
ペーパー(平滑度の低い紙)への転写性の向上が要求さ
れるようになり、これに関連した種々の特許出願がなさ
れており、また同一インクリボンで何度も転写、印字を
可能とするマルチタイプリボンや、誤字を消去、修正す
ることのできるコレクタブルリボン等の技術も、種々提
案されている。
ペーパー(平滑度の低い紙)への転写性の向上が要求さ
れるようになり、これに関連した種々の特許出願がなさ
れており、また同一インクリボンで何度も転写、印字を
可能とするマルチタイプリボンや、誤字を消去、修正す
ることのできるコレクタブルリボン等の技術も、種々提
案されている。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、本発明者らの知る限りにおいて、感熱転
写を行った後、その感熱転写した印字像を感圧転写する
ことを目的とした感熱転写インクリボンに関しては、現
在までのところ、何等の報告もなされてはいない。しか
も、インスタントレタリング用乾式転写材の製造方法と
して、感熱転写方式はこれまでのところ全く採用されて
いないために、インスタントレタリング用乾式転写材を
製造するのに用いられる感熱転写インクリボンというも
のも、これまでに何等の提案もなされてはいない。
写を行った後、その感熱転写した印字像を感圧転写する
ことを目的とした感熱転写インクリボンに関しては、現
在までのところ、何等の報告もなされてはいない。しか
も、インスタントレタリング用乾式転写材の製造方法と
して、感熱転写方式はこれまでのところ全く採用されて
いないために、インスタントレタリング用乾式転写材を
製造するのに用いられる感熱転写インクリボンというも
のも、これまでに何等の提案もなされてはいない。
発明の構成 そこで、本発明は、上記問題点を解決することを目的と
し、次のような構成を採用した。
し、次のような構成を採用した。
[問題点を解決するための手段] 即ち、感熱転写方式により基本シート上に感熱転写され
た感圧転写性インク像を、その基本シートの該インク像
転写側とは反対側の面から加圧することにより、任意の
被転写物に該インク像を再転写するための乾式転写材を
製造する際に用いられる乾式転写材製造用インクリボン
であって、 フィルム状リボン基材の片面上に設けられ、ビニル樹
脂、アクリル樹脂、ポリオレフィン、繊維系高分子及び
ゴム系高分子から選ばれた一種又は二種以上の感圧接着
剤と、石油樹脂、ロジン、水添ロジン、ロジンエステ
ル、ケトン樹脂及びフェノール樹脂から選ばれた一種又
は二種以上の粘着付与剤と、着色剤と、ワックスとを含
んで構成され、感圧接着性を有するインク層と、 該インク層上に設けられ、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、ポリ酢酸ビニル、アイオノマー、アクリル系重合
体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチレン
−アクリル酸共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、ポリビニルブチラール、ポリビニルピロリドン、ポ
リビニルアルコール、ポリアミド及びエチルセルロース
から選ばれた一種又は二種以上の感熱接着性樹脂と、石
油樹脂、ロジン、水添ロジン、ロジンエステル、ケトン
樹脂及びフェノール樹脂から選ばれた一種又は二種以上
の粘着付与剤と、ワックス、可塑剤、油脂、油剤及び界
面活性剤から選ばれた一種又は二種以上の熱感度向上剤
とを含んで構成された転写性調整層と、を備えたことを
特徴とする乾式転写材製造用インクリボンにある。
た感圧転写性インク像を、その基本シートの該インク像
転写側とは反対側の面から加圧することにより、任意の
被転写物に該インク像を再転写するための乾式転写材を
製造する際に用いられる乾式転写材製造用インクリボン
であって、 フィルム状リボン基材の片面上に設けられ、ビニル樹
脂、アクリル樹脂、ポリオレフィン、繊維系高分子及び
ゴム系高分子から選ばれた一種又は二種以上の感圧接着
剤と、石油樹脂、ロジン、水添ロジン、ロジンエステ
ル、ケトン樹脂及びフェノール樹脂から選ばれた一種又
は二種以上の粘着付与剤と、着色剤と、ワックスとを含
んで構成され、感圧接着性を有するインク層と、 該インク層上に設けられ、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、ポリ酢酸ビニル、アイオノマー、アクリル系重合
体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチレン
−アクリル酸共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、ポリビニルブチラール、ポリビニルピロリドン、ポ
リビニルアルコール、ポリアミド及びエチルセルロース
から選ばれた一種又は二種以上の感熱接着性樹脂と、石
油樹脂、ロジン、水添ロジン、ロジンエステル、ケトン
樹脂及びフェノール樹脂から選ばれた一種又は二種以上
の粘着付与剤と、ワックス、可塑剤、油脂、油剤及び界
面活性剤から選ばれた一種又は二種以上の熱感度向上剤
とを含んで構成された転写性調整層と、を備えたことを
特徴とする乾式転写材製造用インクリボンにある。
ここで、第1図に例示するごとく、乾式転写材製造用イ
ンクリボン10は、フィルム状のリボン基材(支持体)11
の一方の表面上にインク層12が形成され、更にその上
に、転写性調整層13が所定厚さで形成されているのであ
る。尚、リボン基材11の前記インク層12の塗工面とは反
対側の面には、必要に応じてシリコン樹脂のような耐熱
性樹脂からなるスティッキング防止層14が設けられる。
ンクリボン10は、フィルム状のリボン基材(支持体)11
の一方の表面上にインク層12が形成され、更にその上
に、転写性調整層13が所定厚さで形成されているのであ
る。尚、リボン基材11の前記インク層12の塗工面とは反
対側の面には、必要に応じてシリコン樹脂のような耐熱
性樹脂からなるスティッキング防止層14が設けられる。
そして、この様な乾式転写材製造用インクリボン10にお
いて、そのインク層12を支持するフィルム状のリボン基
材11としては、従来から感熱転写インクリボンの基材と
して用いられている各種のものがいずれも使用可能であ
るが、特に感熱転写のためにインクリボンにはサーマル
ヘッド(印字装置)が接触するところから、耐熱温度が
150℃以上の、ポリエステル、ポリイミド、ポリカーボ
ネート、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポ
リフェニレンサルファイドからなるプラスチックフィル
ム、またはコンデンサ紙、グラシン紙等の紙が好適な材
料として用いられ、特に、ポリエステル、ポリカーボネ
ート、ポリフェニレンサルファイドが耐熱性等の点から
好ましい。またその厚さも、材料の種類により適宜に決
定されることとなるが、一般に3〜20μmの範囲の厚さ
のものを用いることがテープとしての各種必要性状の点
から望ましい。
いて、そのインク層12を支持するフィルム状のリボン基
材11としては、従来から感熱転写インクリボンの基材と
して用いられている各種のものがいずれも使用可能であ
るが、特に感熱転写のためにインクリボンにはサーマル
ヘッド(印字装置)が接触するところから、耐熱温度が
150℃以上の、ポリエステル、ポリイミド、ポリカーボ
ネート、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポ
リフェニレンサルファイドからなるプラスチックフィル
ム、またはコンデンサ紙、グラシン紙等の紙が好適な材
料として用いられ、特に、ポリエステル、ポリカーボネ
ート、ポリフェニレンサルファイドが耐熱性等の点から
好ましい。またその厚さも、材料の種類により適宜に決
定されることとなるが、一般に3〜20μmの範囲の厚さ
のものを用いることがテープとしての各種必要性状の点
から望ましい。
また、インク層12は、着色剤、バインダ剤および感圧接
着剤を含んで主として構成されており、それにより感圧
接着性を有している。
着剤を含んで主として構成されており、それにより感圧
接着性を有している。
着色剤としては、主としてカーボンブラック等の顔料が
使用されるが、また色調調節のために、必要に応じて、
適当な染料が加えられる。
使用されるが、また色調調節のために、必要に応じて、
適当な染料が加えられる。
インク層12を構成するバインダ剤としては、キャンデ
リラワックス、カルナバワックス、ライスワックス、木
ロウ等の植物系ワックス、蜜ろう、ラノリン、鯨ろう等
の動物系ワックス、モンタンワックス、セレシン等の鉱
物系ワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタ
リンワックス等の石油系ワックス、ポリエチレンワック
ス等の合成ワックス、およびα−オレフィン−無水マレ
イン酸共重合体等の樹脂系ワックスの1種または2種以
上からなるワックスと、石油樹脂、ロジン、水添ロジ
ン、ロジンエステル、ケトン樹脂、フェノール樹脂等の
1種または2種以上からなる粘着付与剤とからなるもの
が用いられる。この粘着付与剤はインクの密着性、硬度
向上、凝集力付与、粘着力付与および感圧接着剤の粘着
付与の働きをなすものである。特に、粘着付与剤として
は、石油樹脂、ロジン、水添ロジン、ロジンエステルが
粘着性等の点から、好ましい。また、このバインダ剤を
構成するワックスと粘着付与剤とは、一般に、重量基準
で、15:1〜3:2程度の割合において配合される。
リラワックス、カルナバワックス、ライスワックス、木
ロウ等の植物系ワックス、蜜ろう、ラノリン、鯨ろう等
の動物系ワックス、モンタンワックス、セレシン等の鉱
物系ワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタ
リンワックス等の石油系ワックス、ポリエチレンワック
ス等の合成ワックス、およびα−オレフィン−無水マレ
イン酸共重合体等の樹脂系ワックスの1種または2種以
上からなるワックスと、石油樹脂、ロジン、水添ロジ
ン、ロジンエステル、ケトン樹脂、フェノール樹脂等の
1種または2種以上からなる粘着付与剤とからなるもの
が用いられる。この粘着付与剤はインクの密着性、硬度
向上、凝集力付与、粘着力付与および感圧接着剤の粘着
付与の働きをなすものである。特に、粘着付与剤として
は、石油樹脂、ロジン、水添ロジン、ロジンエステルが
粘着性等の点から、好ましい。また、このバインダ剤を
構成するワックスと粘着付与剤とは、一般に、重量基準
で、15:1〜3:2程度の割合において配合される。
更に、インク層12を構成する感圧接着剤としては、ポリ
塩化ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸
ビニル、ポリビニルエーテル、ポリビニルアセタール等
のビニル樹脂、ポリアクリル酸エステル、エチレン−エ
チルアクリレート共重合体等のアクリル樹脂、ポリイソ
ブチレン等のポリオレフィン、、エチルセルロース、ニ
トロセルロース、酢酸セルロース等の繊維系高分子、塩
化ゴム、天然ゴム等のゴム系高分子等の1種または2種
以上が組み合わされて用いられる。特に、ポリアクリル
酸エステル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン
−エチルアクリレート共重合体、ポリ酢酸ビニルが、接
着性等の点から好ましい。
塩化ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸
ビニル、ポリビニルエーテル、ポリビニルアセタール等
のビニル樹脂、ポリアクリル酸エステル、エチレン−エ
チルアクリレート共重合体等のアクリル樹脂、ポリイソ
ブチレン等のポリオレフィン、、エチルセルロース、ニ
トロセルロース、酢酸セルロース等の繊維系高分子、塩
化ゴム、天然ゴム等のゴム系高分子等の1種または2種
以上が組み合わされて用いられる。特に、ポリアクリル
酸エステル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン
−エチルアクリレート共重合体、ポリ酢酸ビニルが、接
着性等の点から好ましい。
上記インク層12を構成する上記着色剤、バインダ剤およ
び感圧接着剤は、一般に5〜30:40〜93:2〜30程度の割
合において配合され、好ましくは95℃の温度下におい
て、2500センチポイズ未満、特に100〜1000センチポイ
ズ程度の粘度を与えるインク組成物とする。また、その
様なインク組成物は、適当な溶媒に溶解もしくは分散さ
れてインク液とされ、あるいは加熱混合により、インク
となして、目的とするフィルム状のリボン基材11上に、
公知の手法に従って塗工あるいはホットメルト塗工され
る。
び感圧接着剤は、一般に5〜30:40〜93:2〜30程度の割
合において配合され、好ましくは95℃の温度下におい
て、2500センチポイズ未満、特に100〜1000センチポイ
ズ程度の粘度を与えるインク組成物とする。また、その
様なインク組成物は、適当な溶媒に溶解もしくは分散さ
れてインク液とされ、あるいは加熱混合により、インク
となして、目的とするフィルム状のリボン基材11上に、
公知の手法に従って塗工あるいはホットメルト塗工され
る。
一方、上記インク層12上に形成される、トップコートと
しての転写性調整層13は、上記インク層12よりも、感熱
転写条件下において粘度が高くかつ感熱接着性、硬度お
よび凝集力の大きな層として構成されている。この転写
性調整層13は、被転写物としての基本シートに対する感
熱転写時には、その接着力が強くされていることによっ
て、ぬれ性の悪い表面への感熱転写性が向上され、凝集
力、粘度、硬度が大きくされているために、潰れ、広が
り等の転写不良が効果的に改善され、また印字装置のヘ
ッドによるインクのかき寄せも良好に防止する働きを有
する。また、基本シート上に感熱転写された感圧転写性
インク像を、その基本シートの該インク像転写側とは反
対側から加圧することにより、任意の被転写物に該イン
ク像を再転写する感圧転写時には、かかる転写性調整層
13は、凝集力、硬度が大きくされているために、基本シ
ートから、残留インクなく、一体となって、所定のイン
ク像を転写させることを可能とし、転写したインクも広
がり、もれのない美麗な像を得ることを可能とし、また
同時に転写像を保護して強固なものとしている。
しての転写性調整層13は、上記インク層12よりも、感熱
転写条件下において粘度が高くかつ感熱接着性、硬度お
よび凝集力の大きな層として構成されている。この転写
性調整層13は、被転写物としての基本シートに対する感
熱転写時には、その接着力が強くされていることによっ
て、ぬれ性の悪い表面への感熱転写性が向上され、凝集
力、粘度、硬度が大きくされているために、潰れ、広が
り等の転写不良が効果的に改善され、また印字装置のヘ
ッドによるインクのかき寄せも良好に防止する働きを有
する。また、基本シート上に感熱転写された感圧転写性
インク像を、その基本シートの該インク像転写側とは反
対側から加圧することにより、任意の被転写物に該イン
ク像を再転写する感圧転写時には、かかる転写性調整層
13は、凝集力、硬度が大きくされているために、基本シ
ートから、残留インクなく、一体となって、所定のイン
ク像を転写させることを可能とし、転写したインクも広
がり、もれのない美麗な像を得ることを可能とし、また
同時に転写像を保護して強固なものとしている。
上記転写性調整層13は、(1)膜形成性が大きく、感熱
接着性の大きな感熱接着性樹脂、即ち、エチレン酢酸ビ
ニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、アイオノマー、アクリ
ル系重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、
エチレン−アクリル酸共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体、ポリビニルブチラール、ポリビニルピロリ
ドン、ポリビニルアルコール、ポリアミド、エチルセル
ロース等の1種または2種以上と、 (2)凝集力が大きく、粘着付与性の粘着付与剤、石油
樹脂、ロジン、水添ロジン、ロジンエステル、ケトン樹
脂、フェノール樹脂等の1種または2種以上と、 (3)融点、溶融粘度を調節し、熱感度を向上させる熱
感度向上剤として、キャンデリラワックス、カルナバ
ワックス、ライスワックス、木ロウ等の植物系ワック
ス、蜜ろう、ラノリン、鯨ろう等の動物系ワックス、モ
ンタンワックス、セレシン等の鉱物系ワックス、パラフ
ィンワックス、マイクロクリスタリンワックス等の石油
系ワックス、ポリエチレンワックス等の合成ワックス、
およびα−オレフィン−無水マレイン酸共重合体等の樹
脂系ワックス、の1種または2種以上からなるワックス
類、リン酸トリブチル、リン酸トリフェニル等のリン
酸エステル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジ−n−オク
チル等のフタル酸エステル、オレイン酸ブチル等の脂肪
族一塩基酸エステル、アジピン酸ジブチル等の脂肪族二
塩基酸エステル、ジエチレングリコールジベンゾエート
等の二価アルコールエステル等、の1種または2種以上
からなる可塑剤類、アマニ油、キリ油等の乾性油、大
豆油、綿実油、ナタネ油等の半乾性油、落花生油、オリ
ーブ油、ツバキ油、ヒマシ油等の不乾性油等の植物油や
動物油からなる油剤、及び、パルミチン酸、ステアリン
酸、オレイン酸、ベヘン酸等の脂肪酸、高級アルコー
ル、多価アルコール等からなる油脂から選ばれた1種又
は2種以上、、陰イオン活性剤、陽イオン活性剤、非
イオン活性剤、両性イオン活性剤等の1種または2種以
上からなる界面活性剤類、から選択された1種または2
種以上と、 から主として構成される。
接着性の大きな感熱接着性樹脂、即ち、エチレン酢酸ビ
ニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、アイオノマー、アクリ
ル系重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、
エチレン−アクリル酸共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体、ポリビニルブチラール、ポリビニルピロリ
ドン、ポリビニルアルコール、ポリアミド、エチルセル
ロース等の1種または2種以上と、 (2)凝集力が大きく、粘着付与性の粘着付与剤、石油
樹脂、ロジン、水添ロジン、ロジンエステル、ケトン樹
脂、フェノール樹脂等の1種または2種以上と、 (3)融点、溶融粘度を調節し、熱感度を向上させる熱
感度向上剤として、キャンデリラワックス、カルナバ
ワックス、ライスワックス、木ロウ等の植物系ワック
ス、蜜ろう、ラノリン、鯨ろう等の動物系ワックス、モ
ンタンワックス、セレシン等の鉱物系ワックス、パラフ
ィンワックス、マイクロクリスタリンワックス等の石油
系ワックス、ポリエチレンワックス等の合成ワックス、
およびα−オレフィン−無水マレイン酸共重合体等の樹
脂系ワックス、の1種または2種以上からなるワックス
類、リン酸トリブチル、リン酸トリフェニル等のリン
酸エステル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジ−n−オク
チル等のフタル酸エステル、オレイン酸ブチル等の脂肪
族一塩基酸エステル、アジピン酸ジブチル等の脂肪族二
塩基酸エステル、ジエチレングリコールジベンゾエート
等の二価アルコールエステル等、の1種または2種以上
からなる可塑剤類、アマニ油、キリ油等の乾性油、大
豆油、綿実油、ナタネ油等の半乾性油、落花生油、オリ
ーブ油、ツバキ油、ヒマシ油等の不乾性油等の植物油や
動物油からなる油剤、及び、パルミチン酸、ステアリン
酸、オレイン酸、ベヘン酸等の脂肪酸、高級アルコー
ル、多価アルコール等からなる油脂から選ばれた1種又
は2種以上、、陰イオン活性剤、陽イオン活性剤、非
イオン活性剤、両性イオン活性剤等の1種または2種以
上からなる界面活性剤類、から選択された1種または2
種以上と、 から主として構成される。
上記乃至の熱感度向上剤は、膜強度等の調節や糸ひ
き防止効果もある。中でも界面活性剤類は、ぬれ性を
向上させるので、被転写物への転写性が特に良好とな
る。
き防止効果もある。中でも界面活性剤類は、ぬれ性を
向上させるので、被転写物への転写性が特に良好とな
る。
上記感熱接着性樹脂としては、エチレン酢酸ビニル共重
合体、ポリアミド、エチルセルロースが造膜性、感熱接
着性等の点から、より好ましく、粘着付与剤としては、
石油樹脂、ロジン、水添ロジン、ロジンエステルが凝集
力、粘着付与性等の点から、より好ましい。
合体、ポリアミド、エチルセルロースが造膜性、感熱接
着性等の点から、より好ましく、粘着付与剤としては、
石油樹脂、ロジン、水添ロジン、ロジンエステルが凝集
力、粘着付与性等の点から、より好ましい。
上記感熱接着性樹脂と粘着付与剤との配合量の和と、
ワックス類、油脂・油剤類、界面活性剤類の配合量
との比は、重量基準で、100:2〜50が好ましい。後者が
2未満では効果が低くなり、50を越えると接着力が低下
する。
ワックス類、油脂・油剤類、界面活性剤類の配合量
との比は、重量基準で、100:2〜50が好ましい。後者が
2未満では効果が低くなり、50を越えると接着力が低下
する。
上記感熱接着性樹脂と粘着付与剤との配合量の和と、
可塑剤類の配合量との比は、重量基準で、100:2〜30が
好ましい。後者が2未満では効果が低くなり、30を越え
ると接着力が低下する。
可塑剤類の配合量との比は、重量基準で、100:2〜30が
好ましい。後者が2未満では効果が低くなり、30を越え
ると接着力が低下する。
この中で、感熱接着性樹脂と粘着付与剤とは、重量基準
で1:0.5〜10が好ましく、特に1:0.8〜7が性能のバラン
スから好ましい。
で1:0.5〜10が好ましく、特に1:0.8〜7が性能のバラン
スから好ましい。
尚、上記感熱接着性樹脂は、インク層12と非相溶性か、
相溶しても混じりがたいものであって、インク層12の上
に感熱接着性の大きな膜を形成するものであり、また他
方の粘着付与剤は、上記感熱接着性樹脂とインク層12と
の接着性を良好にして、凝集力、硬度、粘着性を増し、
感熱転写性を調整するために加えられるものである。更
に熱感度向上剤は、主に感熱接着性樹脂と粘着付与剤と
の組成からなる転写性調整層13の融点、溶融粘度を調節
し、熱感度を向上させ、熱転写型プリンタによる転写性
能を向上させる。
相溶しても混じりがたいものであって、インク層12の上
に感熱接着性の大きな膜を形成するものであり、また他
方の粘着付与剤は、上記感熱接着性樹脂とインク層12と
の接着性を良好にして、凝集力、硬度、粘着性を増し、
感熱転写性を調整するために加えられるものである。更
に熱感度向上剤は、主に感熱接着性樹脂と粘着付与剤と
の組成からなる転写性調整層13の融点、溶融粘度を調節
し、熱感度を向上させ、熱転写型プリンタによる転写性
能を向上させる。
感熱接着性樹脂、粘着付与剤および熱感度向上剤からな
る組成物は、水溶液もしくは水分散液の形態において、
あるいはインク層12を侵さないような汎用の有機溶剤の
溶液乃至分散液の形態において、通常の塗工手法に従っ
て、インク層12の上に所定厚さで塗工される。この様に
して形成される転写性調整層13は、感熱転写条件下にお
いてインク層12よりも粘度が高くされ、一般に、95℃の
温度下において2500センチポイズ以上、好ましくは8000
センチポイズ以上の粘度を有する層とされる。
る組成物は、水溶液もしくは水分散液の形態において、
あるいはインク層12を侵さないような汎用の有機溶剤の
溶液乃至分散液の形態において、通常の塗工手法に従っ
て、インク層12の上に所定厚さで塗工される。この様に
して形成される転写性調整層13は、感熱転写条件下にお
いてインク層12よりも粘度が高くされ、一般に、95℃の
温度下において2500センチポイズ以上、好ましくは8000
センチポイズ以上の粘度を有する層とされる。
またこの様にして形成される転写性調整層13には、更に
その膜強度を調節し、切れの良いシャープな印字像を得
るために、また汚れやブロッキング防止等のために、カ
オリン、タルク、ベントナイト、酸化チタン等の充填剤
や、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム等の
金属石鹸のごとき有機もしくは無機の粉末を、20重量%
を越えない割合において配合することも可能である。
その膜強度を調節し、切れの良いシャープな印字像を得
るために、また汚れやブロッキング防止等のために、カ
オリン、タルク、ベントナイト、酸化チタン等の充填剤
や、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム等の
金属石鹸のごとき有機もしくは無機の粉末を、20重量%
を越えない割合において配合することも可能である。
このようにして得られたインクリボン10を用いて、ヘッ
ド発熱体形状、ヘッド発熱体位置、ヘッド取付角度、ヘ
ッド押え圧力、巻取りトルク、ヘッド印加エネルギー、
印字スピード等を調節した感熱転写型プリンタにて、ぬ
れ性の悪い表面を有する基本シート上へ、所望の文字や
図形等の転写像を感熱印字すると、広がり、潰れ、濃
淡、ヘッドによるかき寄せ、糸引き、柚子肌、転写不足
等の問題を惹起することなく、良好な印字像を実現する
ことができる。
ド発熱体形状、ヘッド発熱体位置、ヘッド取付角度、ヘ
ッド押え圧力、巻取りトルク、ヘッド印加エネルギー、
印字スピード等を調節した感熱転写型プリンタにて、ぬ
れ性の悪い表面を有する基本シート上へ、所望の文字や
図形等の転写像を感熱印字すると、広がり、潰れ、濃
淡、ヘッドによるかき寄せ、糸引き、柚子肌、転写不足
等の問題を惹起することなく、良好な印字像を実現する
ことができる。
またこのようにして基本シート上に感熱転写された感圧
転写性インク像を、その基本シートの該インク像転写側
とは反対側から加圧することにより、目的とする紙、プ
ラスチック、金属等の被転写物上に感圧転写しても、上
記基本シート上には残留インクはなく、更に転写した像
も、潰れ、広がり、脆さのない、強固に接着した良好な
像となすことができる。
転写性インク像を、その基本シートの該インク像転写側
とは反対側から加圧することにより、目的とする紙、プ
ラスチック、金属等の被転写物上に感圧転写しても、上
記基本シート上には残留インクはなく、更に転写した像
も、潰れ、広がり、脆さのない、強固に接着した良好な
像となすことができる。
[実施例] 以下に本発明の実施例を示すが本発明はこれに限られる
ものではなく、要旨を逸脱しない限り種々の態様を採り
得る。
ものではなく、要旨を逸脱しない限り種々の態様を採り
得る。
次のようなインク層用配合物と転写性調整層用配合物と
を調製した。インク層配合−1 重量部 α−オレフィン−無水マレイン酸 2 共重合体 [三菱化成工業(株)製のダイヤカルナ30] キャンデリラワックス 3 [中京油脂(株)製のキャンデリラロウ2698] マイクロクリスタリンワックス 9 [日本精蝋(株)製Hi−Mic1045] ロジンエステル 2 [荒川化学工業(株)製のスーパーエステルA−100] エチレン−酢酸ビニル共重合体 2 [三井デュポンポリケミカル(株)製のEVA210] カーボンブラック 2 [三菱化成工業(株)製のMA−7] メチルイソブチルケトン 100インク層配合−2 重量部 α−オレフィン−無水マレイン酸 8 共重合体 [三菱化成工業(株)製のダイヤカルナ30] キャンデリラワックス 5 [中京油脂(株)製のキャンデリラロウ2698] ロジンエステル 2 [荒川化学工業(株)製のスーパーエステルA−100] エチレン−酢酸ビニル共重合体 3 [三井デュポンポリケミカル(株)製のEVA210] カーボンブラック 2 [三菱化成工業(株)製のMA−7] メチルイソブチルケトン 100転写性調整層配合−1 重量部 エチレン−酢酸ビニル共重合体 1 [三井デュポンポリケミカル(株)製のEVA210] 石油樹脂 4 [東邦石油樹脂(株)製のハイレジン#90] パラフィンワックス 1 [日本精蝋(株)製バイセン15] メチルイソブチルケトン 54転写性調整層配合−2 重量部 エチルセルロース 1 [関東化学(株)製の試薬10cps] 水添ロジン 4 [荒川化学工業(株)製のハイペール] マイクロクリスタリンワックス 1 [日本精蝋(株)製Hi−Mic1045] イソプロピルアルコール 54転写性調整層配合−3 重量部 ポリアミド 5 [ヘンケル白水(株)製のVersamid940] 水添ロジン 5 [荒川化学工業(株)製のハイペール] ポリエチレンワックス 1 [三井石油化学工業(株)製の 三井ハイワックス4202E] イソプロピルアルコール 99転写性調整層配合−4 重量部 エチレン−酢酸ビニル共重合体 10 [三井デュポンポリケミカル(株)製 のEVA210] 石油樹脂 47 [東邦石油樹脂(株)製のハイレジン♯90] リン酸トリクレジル(リン酸エステル) 3 [協和醗酵(株)製] メチルイソブチルケトン 540転写性調整層配合−5 重量部 エチルセルロース 10 [関東化学(株)製の試薬10cps] 水添ロジン 47 [荒川化学工業(株)製のハイペール] ジ−2−エチルヘキシルマレート 3 (脂肪酸二塩基酸エステル) [協和醗酵(株)製] イソプロピルアルコール 540転写性調整層配合−6 重量部 ポリアミド 11 [ヘンケル白水(株)製のVersamid940] 水添ロジン 10 [荒川化学工業(株)製のハイペール] フラル酸ジブチル 1 [大日本インキ化学(株)製] イソプロピルアルコール 99転写性調整層配合−7 重量部 エチレン−酢酸ビニル共重合体 5 [三井デュポンポリケミカル(株)製のEVA210] 石油樹脂 14 [東邦石油樹脂(株)製のハイレジン#90] グリセリンモノステアレート 1 (非イオン界面活性剤) [花王(株)製のレオドールMS−60] メチルイソブチンケトン 180転写性調整層配合−8 重量部 エチルセルロース 4 [関東化学(株)製の試薬10cps] 水添ロジン 15 [荒川化学工業(株)製のハイペール] ステアリン酸 1 イソプロピルアルコール 180転写性調整層配合−9 重量部 ポリアミド 9 [ヘンケル白水(株)製のVersamid940] 水添ロジン 10 [荒川化学工業(株)製のハイペール] ナタネ油 1 [関東化学(株)製の試薬] イソプロピルアルコール 180 上記2例のインク層配合と上記9例の転写性調整層配合
との18通りの組み合わせを用いて、3.5μmのポリエチ
レンテレフタレートのフィルムをリボン基材とし、この
リボン基材上に、まずインク層を乾燥膜厚で6〜7μm
となるよう塗工形成し、ついで転写性調整層を乾燥膜厚
で1〜2μmとなるよう塗工形成して、インクリボンを
得た。このインクリボンを用いて調節した感熱転写型の
タイプライタ(ブラザー工業(株)製EP43)により、シ
リコン樹脂を塗工したポリエチレンフィルム(膜厚100
μm)を基本シートとして使用し、この基本シート上に
感熱転写した。
を調製した。インク層配合−1 重量部 α−オレフィン−無水マレイン酸 2 共重合体 [三菱化成工業(株)製のダイヤカルナ30] キャンデリラワックス 3 [中京油脂(株)製のキャンデリラロウ2698] マイクロクリスタリンワックス 9 [日本精蝋(株)製Hi−Mic1045] ロジンエステル 2 [荒川化学工業(株)製のスーパーエステルA−100] エチレン−酢酸ビニル共重合体 2 [三井デュポンポリケミカル(株)製のEVA210] カーボンブラック 2 [三菱化成工業(株)製のMA−7] メチルイソブチルケトン 100インク層配合−2 重量部 α−オレフィン−無水マレイン酸 8 共重合体 [三菱化成工業(株)製のダイヤカルナ30] キャンデリラワックス 5 [中京油脂(株)製のキャンデリラロウ2698] ロジンエステル 2 [荒川化学工業(株)製のスーパーエステルA−100] エチレン−酢酸ビニル共重合体 3 [三井デュポンポリケミカル(株)製のEVA210] カーボンブラック 2 [三菱化成工業(株)製のMA−7] メチルイソブチルケトン 100転写性調整層配合−1 重量部 エチレン−酢酸ビニル共重合体 1 [三井デュポンポリケミカル(株)製のEVA210] 石油樹脂 4 [東邦石油樹脂(株)製のハイレジン#90] パラフィンワックス 1 [日本精蝋(株)製バイセン15] メチルイソブチルケトン 54転写性調整層配合−2 重量部 エチルセルロース 1 [関東化学(株)製の試薬10cps] 水添ロジン 4 [荒川化学工業(株)製のハイペール] マイクロクリスタリンワックス 1 [日本精蝋(株)製Hi−Mic1045] イソプロピルアルコール 54転写性調整層配合−3 重量部 ポリアミド 5 [ヘンケル白水(株)製のVersamid940] 水添ロジン 5 [荒川化学工業(株)製のハイペール] ポリエチレンワックス 1 [三井石油化学工業(株)製の 三井ハイワックス4202E] イソプロピルアルコール 99転写性調整層配合−4 重量部 エチレン−酢酸ビニル共重合体 10 [三井デュポンポリケミカル(株)製 のEVA210] 石油樹脂 47 [東邦石油樹脂(株)製のハイレジン♯90] リン酸トリクレジル(リン酸エステル) 3 [協和醗酵(株)製] メチルイソブチルケトン 540転写性調整層配合−5 重量部 エチルセルロース 10 [関東化学(株)製の試薬10cps] 水添ロジン 47 [荒川化学工業(株)製のハイペール] ジ−2−エチルヘキシルマレート 3 (脂肪酸二塩基酸エステル) [協和醗酵(株)製] イソプロピルアルコール 540転写性調整層配合−6 重量部 ポリアミド 11 [ヘンケル白水(株)製のVersamid940] 水添ロジン 10 [荒川化学工業(株)製のハイペール] フラル酸ジブチル 1 [大日本インキ化学(株)製] イソプロピルアルコール 99転写性調整層配合−7 重量部 エチレン−酢酸ビニル共重合体 5 [三井デュポンポリケミカル(株)製のEVA210] 石油樹脂 14 [東邦石油樹脂(株)製のハイレジン#90] グリセリンモノステアレート 1 (非イオン界面活性剤) [花王(株)製のレオドールMS−60] メチルイソブチンケトン 180転写性調整層配合−8 重量部 エチルセルロース 4 [関東化学(株)製の試薬10cps] 水添ロジン 15 [荒川化学工業(株)製のハイペール] ステアリン酸 1 イソプロピルアルコール 180転写性調整層配合−9 重量部 ポリアミド 9 [ヘンケル白水(株)製のVersamid940] 水添ロジン 10 [荒川化学工業(株)製のハイペール] ナタネ油 1 [関東化学(株)製の試薬] イソプロピルアルコール 180 上記2例のインク層配合と上記9例の転写性調整層配合
との18通りの組み合わせを用いて、3.5μmのポリエチ
レンテレフタレートのフィルムをリボン基材とし、この
リボン基材上に、まずインク層を乾燥膜厚で6〜7μm
となるよう塗工形成し、ついで転写性調整層を乾燥膜厚
で1〜2μmとなるよう塗工形成して、インクリボンを
得た。このインクリボンを用いて調節した感熱転写型の
タイプライタ(ブラザー工業(株)製EP43)により、シ
リコン樹脂を塗工したポリエチレンフィルム(膜厚100
μm)を基本シートとして使用し、この基本シート上に
感熱転写した。
すべての組合せについて、感熱転写された感圧転写性イ
ンク像は十分にきれいで良好な品質の印字像であった。
また、このポリエチレンフィルムの裏即ち該インク像転
写側とは反対側から、圧力を加えながら擦ることによ
り、ポリエチレンフィルム上の感圧転写インク像は、目
的とする紙、プラスチック、金属等の被転写物上へ感圧
転写し、十分良好な品質の像が形成できた。また、本発
明の他の組合せも同様な良好な結果であった。
ンク像は十分にきれいで良好な品質の印字像であった。
また、このポリエチレンフィルムの裏即ち該インク像転
写側とは反対側から、圧力を加えながら擦ることによ
り、ポリエチレンフィルム上の感圧転写インク像は、目
的とする紙、プラスチック、金属等の被転写物上へ感圧
転写し、十分良好な品質の像が形成できた。また、本発
明の他の組合せも同様な良好な結果であった。
尚、各インク層配合および各転写性調整層配合の乾燥後
95℃における粘度は、インク層配合では200〜1000セン
チポイズ、転写性調整層配合では30000〜70000センチポ
イズであった。
95℃における粘度は、インク層配合では200〜1000セン
チポイズ、転写性調整層配合では30000〜70000センチポ
イズであった。
比較例 インク層配合1,2のいずれかにてインク層を形成し、転
写性調整層は形成しなかったインクリボンおよび市販の
ワックスタイプの感熱転写インクリボンを用いて、実施
例と同様の転写試験を行ったところ、感熱転写性も感圧
転写性も不十分であった。具体的には、感熱転写性に関
しては、接着力不足による転写性不足、凝集力、粘度、
硬度不足による転写印字の広がり、潰れや、ヘッドによ
る印字のかき寄せ、印字の濃淡、柚子肌等の問題が発生
した。また、感圧転写性に関しては、感圧接着力不足に
よる転写不足、固着力不足、凝集力や粘度、更には硬度
不足による最終転写印字像の潰れ、広がり、強度不足、
一体転写不良で、基本シート上への残留インクが認めら
れる等の問題が発生した。
写性調整層は形成しなかったインクリボンおよび市販の
ワックスタイプの感熱転写インクリボンを用いて、実施
例と同様の転写試験を行ったところ、感熱転写性も感圧
転写性も不十分であった。具体的には、感熱転写性に関
しては、接着力不足による転写性不足、凝集力、粘度、
硬度不足による転写印字の広がり、潰れや、ヘッドによ
る印字のかき寄せ、印字の濃淡、柚子肌等の問題が発生
した。また、感圧転写性に関しては、感圧接着力不足に
よる転写不足、固着力不足、凝集力や粘度、更には硬度
不足による最終転写印字像の潰れ、広がり、強度不足、
一体転写不良で、基本シート上への残留インクが認めら
れる等の問題が発生した。
発明の効果 本発明は、上述のごとく感圧接着性を有するインク層の
上にトップコート層として、感熱接着性、硬度、粘度、
凝集力の大きい転写性調整層を設けて2層構造とするこ
とにより、ぬれ性の悪い面への感熱転写性が著しく良好
となり、その上感熱転写により設けた印字像の圧力によ
る他物質への感圧転写性も良好となる利点があるととも
に、前記転写性調整層にワックス等の熱感度向上剤を加
えたことにより、熱感度が向上し、低エネルギーでの転
写を可能とする。更に、エネルギーに応じて融点、溶融
粘度、膜強度等の調節を可能にし、糸引きを防止して、
切れを良くする効果もある。また、基本シート上に感熱
転写された感圧転写性インク像を任意の被転写物に感圧
転写する際、基本シート上に該インク像を残留させるこ
とがないという効果も有する。
上にトップコート層として、感熱接着性、硬度、粘度、
凝集力の大きい転写性調整層を設けて2層構造とするこ
とにより、ぬれ性の悪い面への感熱転写性が著しく良好
となり、その上感熱転写により設けた印字像の圧力によ
る他物質への感圧転写性も良好となる利点があるととも
に、前記転写性調整層にワックス等の熱感度向上剤を加
えたことにより、熱感度が向上し、低エネルギーでの転
写を可能とする。更に、エネルギーに応じて融点、溶融
粘度、膜強度等の調節を可能にし、糸引きを防止して、
切れを良くする効果もある。また、基本シート上に感熱
転写された感圧転写性インク像を任意の被転写物に感圧
転写する際、基本シート上に該インク像を残留させるこ
とがないという効果も有する。
更に本発明によれば、従来、特別な印刷技術を施すこと
により製造していたインスタントレタリング用乾式転写
材を、通常の感熱転写型プリンタ等により、簡便に製造
することが可能となった。
により製造していたインスタントレタリング用乾式転写
材を、通常の感熱転写型プリンタ等により、簡便に製造
することが可能となった。
第1図は、本発明の一実施例の乾式転写材製造用インク
リボンの一例を示す断面説明図である。 10…乾式転写材製造用インクリボン 11…リボン基材 12…インク層 13…転写性調整層 14…スティッキング防止層
リボンの一例を示す断面説明図である。 10…乾式転写材製造用インクリボン 11…リボン基材 12…インク層 13…転写性調整層 14…スティッキング防止層
Claims (5)
- 【請求項1】感熱転写方式により基本シート上に感熱転
写された感圧転写性インク像を、その基本シートの該イ
ンク像転写側とは反対側の面から加圧することにより、
任意の被転写物に該インク像を再転写するための乾式転
写材を製造する際に用いられる乾式転写材製造用インク
リボンであって、 フィルム状リボン基材の片面上に設けられ、ビニル樹
脂、アクリル樹脂、ポリオレフィン、繊維系高分子及び
ゴム系高分子から選ばれた一種又は二種以上の感圧接着
剤と、石油樹脂、ロジン、水添ロジン、ロジンエステ
ル、ケトン樹脂及びフェノール樹脂から選ばれた一種又
は二種以上の粘着付与剤と、着色剤と、ワックスとを含
んで構成され、感圧接着性を有するインク層と、 該インク層上に設けられ、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、ポリ酢酸ビニル、アイオノマー、アクリル系重合
体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチレン
−アクリル酸共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、ポリビニルブチラール、ポリビニルピロリドン、ポ
リビニルアルコール、ポリアミド及びエチルセルロース
から選ばれた一種又は二種以上の感熱接着性樹脂と、石
油樹脂、ロジン、水添ロジン、ロジンエステル、ケトン
樹脂及びフェノール樹脂から選ばれた一種又は二種以上
の粘着付与剤と、ワックス、可塑剤、油脂、油剤及び界
面活性剤から選ばれた一種又は二種以上の熱感度向上剤
とを含んで構成された転写性調整層と、 を備えたことを特徴とする乾式転写材製造用インクリボ
ン。 - 【請求項2】上記熱感度向上剤が、植物系ワックス、動
物系ワックス、鉱物系ワックス、石油系ワックス、合成
ワックス及び樹脂系ワックスから選ばれた一種又は二種
以上のワックスからなる特許請求の範囲第1項記載の乾
式転写材製造用インクリボン。 - 【請求項3】上記熱感度向上剤が、リン酸エステル、フ
タル酸エステル、脂肪族二塩基酸エステル及び二価アル
コールエステルから選ばれた一種又は二種以上の可塑剤
からなる特許請求の範囲第1項記載の乾式転写材製造用
インクリボン。 - 【請求項4】上記熱感度向上剤が、動植物油からなる油
剤及び油脂から選ばれた一種又は二種以上からなる特許
請求の範囲第1項記載の乾式転写材製造用インクリボ
ン。 - 【請求項5】上記熱感度向上剤が、陰イオン界面活性
剤、陽イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤及び両性
界面活性剤から選ばれた一種又は二種以上の界面活性剤
からなる特許請求の範囲第1項記載の乾式転写材製造用
インクリボン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62080126A JPH06102391B2 (ja) | 1987-04-01 | 1987-04-01 | 乾式転写材製造用インクリボン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62080126A JPH06102391B2 (ja) | 1987-04-01 | 1987-04-01 | 乾式転写材製造用インクリボン |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4139165A Division JPH05294078A (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | 乾式転写材製造用インクリボン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63246280A JPS63246280A (ja) | 1988-10-13 |
JPH06102391B2 true JPH06102391B2 (ja) | 1994-12-14 |
Family
ID=13709524
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62080126A Expired - Fee Related JPH06102391B2 (ja) | 1987-04-01 | 1987-04-01 | 乾式転写材製造用インクリボン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06102391B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5326622A (en) * | 1989-10-27 | 1994-07-05 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Heat transferable inked ribbon |
JP2596875B2 (ja) * | 1992-05-06 | 1997-04-02 | 株式会社三輝 | 溶接用安全器 |
-
1987
- 1987-04-01 JP JP62080126A patent/JPH06102391B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63246280A (ja) | 1988-10-13 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |