JP3642455B2 - 鋼管杭 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物用の地盤中に貫入して建物を支持する鋼管杭に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、特開昭59−109616号の鋼管杭が知られている。
【0003】
この従来例発明は、鋼管杭の杭本体の下端に掘削刃を突設すると共に、該下端から所要距離隔てた上方位置の外周面に、一巻き又は数巻きにわたり螺旋翼を突設した鋼管杭である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この従来例発明の鋼管杭は、杭本体の下端に底板が設けられている。このため、最初の貫入性がよくないという問題があった。こういう問題を解決するため、底板を環状に形成し,杭本体内への通孔を形成し,掘削刃により掘られた土砂が貫入にともないこの通孔から杭本体内へ逃入することができるようになされ、杭本体の貫入性を良好になす工夫がこの従来例発明の鋼管杭でなされている。しかし、このように土砂が杭本体内に逃入することができるようになすと、貫入性はよくなるが、支持力が低下する問題があった。
【0005】
本発明の鋼管杭の先端金具は、従来例発明の鋼管杭が有する上記の問題点を解決することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の鋼管杭は、短管状の先端金具は、鋼管杭と同径となされ、先端金具の短管の下端には少くとも、下端面より下方へ突出するとともに下端外周よりも外方へ突出した一または複数個の掘削爪を設け、この短管内の上下方向のほぼ中程に中仕切り板を設け、この短管の外周面には下端が前記した中仕切り板のほぼ外位置からはじまる一巻きまたは数巻きの螺旋翼を突設したものであり、このようになした先端金具の上端部を鋼管杭の先端に溶接によって連結したものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0008】
図1は、本発明の請求項1に記載する鋼管杭の一部破断側面図である。
鋼管杭の先端に連結する先端金具1は、鋼管杭2の先端に取り付ける短管11からなる。この短管11は鋼管杭2と同径となされている。短管11の下端外周には少くとも、下端面より下方へ突出するとともに下端外周よりも外方へ突出した一または複数個の掘削爪13を設けている。短管11の下端にはこの掘削爪13に加えて掘削刃を設けていてもよい。もしくは、掘削爪13に替えて掘削刃のみを設けていてもよい。また、短管11内には上下方向のほぼ中程に中仕切り板12を設けるとともに、短管11の外周面には下端14aがこの中仕切り板12のほぼ外位置からはじまる一巻き又は数巻きの螺旋翼14を突設してなる。このように形成した先端金具1は鋼管杭2の先端に取り付ける。この取付手段は溶接3である。短管11の上端外周縁は面取り15がなされ、同じく鋼管杭2の先端外周縁も面取り21がなされている。これら面取り同士間を溶接3することにより先端金具1が鋼管杭2の先端に取り付けられるのである。
【0011】
図2は請求項2に記載の、鋼管杭の実施の形態を示す要部断面図である。
【0012】
請求項2に記載の本発明の鋼管杭は、鋼管杭2の先端に連結する先端金具1の短管11とこの鋼管杭2の連結部内に、短管11の上端部と鋼管杭2の先端に渡る連結用内筒体4をはめ入れる。この連結用内筒体4と短管11の上端部及び鋼管杭2の先端部にそれぞれボルト5を貫通させ、この貫通突出したボルト5の先端にナット6をねじ入れて締め付ける。このナット6の締め付けにより、先端金具1を鋼管杭2の先端に連結する。
【0013】
この場合、先端金具1の短管11の上端部と鋼管杭2の先端は溶接3により連結されていてもよい。つまり、溶接3の連結と連結用内筒体4、ボルト5、ナット6を介しての連結とを併用してもよいのである。
【0015】
図3は、請求項3に記載の鋼管杭の実施の形態を示す要部断面図である。なお、請求項10に記載の鋼管杭の場合、鋼管杭本体の先端を底板で閉じているが、図3はこの底板を現していない。
【0016】
請求項3に記載の本発明の鋼管杭は、鋼管杭2の先端に連結する先端金具の短管11とこの鋼管杭2の連結部外周に、短管11の上端部と鋼管杭2の先端に渡る連結用外筒体41をはめ入れる。この連結用外筒体41と短管11の上端部及び鋼管杭2の先端部にそれぞれボルト5を貫通させ、この貫通突出したボルト5の先端にナット6をねじ入れて締め付ける。このナット6の締め付けにより、先端金具を鋼管杭2の先端に連結する。
【0017】
この場合、先端金具の短管11の上端部と鋼管杭2の先端は溶接3により連結されていてもよい。つまり、溶接3の連結と連結用外筒体41、ボルト5、ナット6を介しての連結とを併用してもよいのである。
【0019】
このように、先端金具を取付けた鋼管杭は、図示しない回転装置を用いて地中に回転圧入される。鋼管杭を地中に回転圧入するに際して、鋼管杭を地面に立てると、鋼管杭等の荷重により先端金具のほぼ下半部が地中に貫入される。つまり、先端金具は短管の下端開口から中仕切り板までの間は中空であるため、先端金具の下半部は容易に地中に貫入できる。中仕切り板に空気抜き用の孔を形成しておくと、この貫入はより容易である。
【0020】
【発明の効果】
先端金具の短管の下端開口から中仕切り板までの間は中空であるため、鋼管杭を地面に立てると先端金具は容易に地中に貫入できる。このようにまず先端金具を地中に貫入させると、鋼管杭を回転圧入させるための準備が完了する。つまり、貫入用の位置決めが容易にできる。このように準備ができると、回転装置によって鋼管杭を地中に回転圧入させるのである。あらかじめ、先端金具が地中に貫入しているため、この回転圧入は正確な位置に迅速に行えるのである。また、中仕切り板があるため、鋼管杭の支持力は大となる。
【0021】
また、先端金具の短管は鋼管杭の先端に溶接によって連結するが、連結用内筒体及び連結用外筒体を介してのボルト、ナット締めによる連結手段を用いてもよい。さらに、溶接による連結手段と、連結用内筒体及び連結用外筒体を介してのボルト、ナット締めによる連結手段とを併用すると、先端金具と鋼管杭もしくは鋼管杭本体とのより強固な連結が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の鋼管杭の一部破断側面図である。
【図2】本発明の他の実施形態の鋼管杭を示す要部断面図である。
【図3】本発明の他の実施形態の鋼管杭を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 先端金具
11 短管
11a 下端開口
12 中仕切り板
13 掘削爪
14 螺旋翼
2 鋼管杭
23 底板
3 溶接
4 連結用内筒体
41 連結用外筒体
5 ボルト
6 ナット
Claims (4)
- 短管状の先端金具は、鋼管杭と同径となされ、先端金具の短管の下端には少くとも、下端面より下方へ突出するとともに下端外周よりも外方へ突出した一または複数個の掘削爪を設け、この短管内の上下方向のほぼ中程に中仕切り板を設け、この短管の外周面には下端が前記した中仕切り板のほぼ外位置からはじまる一巻きまたは数巻きの螺旋翼を突設したものであり、このようになした先端金具の上端部を鋼管杭の先端に溶接によって連結したことを特徴とする鋼管杭。
- 短管状の先端金具は、鋼管杭と同径となされ、先端金具の短管の下端には少なくとも、下端面より下方へ突出するとともに下端外周よりも外方へ突出した一または複数個の掘削爪を設け、この短管内の上下方向のほぼ中程に中仕切り板を設け、この短管の外周面には下端が前記した中仕切り板のほぼ外位置からはじまる一巻きまたは数巻きの螺旋翼を突設したものであり、このようになした先端金具の上端部を鋼管杭の先端に連結したものであり、先端金具の短管とこの鋼管杭の連結部内に、短管の上端部と鋼管杭の先端に渡る連結用内筒体をはめ入れ、この連結用内筒体と短管の上端部および鋼管杭の先端部にそれぞれボルトを貫通させ、この貫通突出したボルトの先端にナットをねじ入れて締め付けることにより先端金具を連結したことを特徴とする鋼管杭。
- 短管状の先端金具は、鋼管杭と同径となされ、先端金具の短管の下端には少なくとも、下端面より下方へ突出するとともに下端外周よりも外方へ突出した一または複数個の掘削爪を設け、この短管内の上下方向のほぼ中程に中仕切り板を設け、この短管の外周面には下端が前記した中仕切り板のほぼ外位置からはじまる一巻きまたは数巻きの螺旋翼を突設したものであり、このようになした先端金具の上端部を鋼管杭の先端に連結したものであり、先端金具の短管とこの鋼管杭の連結部外周に、短管の上端部と鋼管杭の先端に渡る連結用外筒体をはめ入れ、この連結用外筒体と短管の上端部及び鋼管杭の先端部にそれぞれボルトを貫通させ、この貫通突出したボルトの先端にナットをねじ入れて締め付けることにより、先端金具を連結したことを特徴とする鋼管杭。
- ボルトとナットの締め付けに加えて、鋼管杭の先端と先端金具の上端部とを溶接してなる請求項2または3に記載の鋼管杭。
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JP35539897A JP3642455B2 (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 鋼管杭 |
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- 1997-12-24 JP JP35539897A patent/JP3642455B2/ja not_active Expired - Fee Related
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