JP3641179B2 - プリント基板の固定方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はプリント基板の固定方法に関する。詳しくは、車両用の空調コントロールパネル等における出力用のプリント基板をクリップ等を使用せずに構成部品を少なくして、組み付けを簡略化可能としたプリント基板の固定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図2は、従来の車両用の空調コントロールパネルを示す図で(a)は全体図、(b)は分解斜視図である。この空調コントロールパネルを説明すると、(a)図において符号1は出力用プリント基板を収容したケース、2は操作パネルである。また(b)図において、3はコネクタ4を有する出力用のプリント基板、5,5′はクリップ、6はプリント基板3をケース1に最終的に固定するねじである。なお、プリント基板3には図示しないもう1つのコネクタが有り、操作パネル2とハーネスで接続されている。
【0003】
そして、プリント基板3はケース1の内面両側に形成されたガイド溝7,7′に沿って挿入され、ケース1の後部に設けられた爪8にノッチ3aを係合されて仮固定され、次いでケース1の前部に設けられた孔部9にスナップフィットにより固定されたクリップ5,5′により前部を固定され、最終的にねじ6により孔3bを挿通してケース1に本固定される。その後プリント基板3と操作パネル2とがハーネスにより接続される。
【0004】
なお、前記、ケース1の内面両側に形成されたガイド溝7,7′は(c)図に示すようにプリント基板3を挿入し易くするためと、金型に必然的に設けられる抜き勾配によりテーパーが付けられ、入口で約1mm大きくなっている。また、クリップ5,5′はテーパーの付いたガイド溝7,7′に挿入されたプリント基板3の上下方向のガタを防止するためのガタ防止機能を持っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の車両用の空調コントロールパネルにおけるプリント基板の固定方法では、
▲1▼ プリント基板固定用のクリップ5,5′が必要である。
▲2▼ ケース1に前記クリップ5,5′を組付けるための孔部9が必要になるため、金型構造が複雑になる。
▲3▼ クリップ5,5′の組付けの工程が必要となる。
▲4▼ プリント基板3をクリップ止めするまでの仮止めが必要となるが、そのために設ける爪8の形状が複雑なため、金型費が増加する。
等の問題があった。
【0006】
本発明は上記従来の問題点に鑑み、車両用の空調コントロールパネル等におけるプリント基板をクリップ等を使用せずに構成部品を少なくして、組み付けを簡略化可能としたプリント基板の固定方法を実現することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1の発明は、出力用プリント基板10を、ケース12に設けられたガイド溝14,14′に沿って挿入し固定するプリント基板の固定方法であって、前記プリント基板10には、挿入方向に対して後部の左右に該プリント基板10の厚さの儘の突部10aを形成し、前記ケース12には前記ガイド溝14,14′の入口に前記プリント基板10の突部10aが挿入可能な凹部15を設けると共に、該凹部15の上下に2個の突起16,16′を対向して設け、該2個の突起16,16′間の間隔Dを前記プリント基板10の厚さEより狭く形成し、プリント基板10を挿入するときは前記突起16,16′を押し潰しながら挿入することを特徴とする。
【0008】
また、それに加えて、前記ガイド溝14,14′にはプリント基板挿入方向に向かって狭くなる緩やかな傾斜が付されていることを特徴とする。また、それに加えて、前記プリント基板10は、前記ガイド溝14,14′に挿入された後、ねじ13にてケース12に固定されることを特徴とする。
【0009】
この構成を採ることにより、突起16,16′によりプリント基板を固定することができるため、クリップ等を使用せずに構成部品を少なくして、組み付けを簡略化したプリント基板の固定方法を実現することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の形態のプリント基板の固定方法を説明するための図で、(a)は分解斜視図、(b)は(a)図のB部拡大図、(c)は(a)図のC部拡大図である。(a)図において、10はコネクタ11及び図示なき電子回路を有する出力用のプリント基板、12は前記プリント基板10を収容するケース、13はプリント基板10をケース12に固定するためのねじ、14,14′はプリント基板10を矢印A方向から挿入し保持するためのガイド溝である。なおこのガイド溝14,14′には従来と同様にテーパーが付されている。
【0011】
そして、プリント基板10には、図1(b)に示すように、ケースへの挿入方向に対して後部の左右に、矩形状で且つ該プリント基板10の厚さの儘の突部10aが形成されている。
【0012】
また、前記ケース12には、図1(c)に示すように、ガイド溝14,14′の入口に前記プリント基板10に設けられた突部10aが挿入可能な凹部15が設けられると共に、該凹部15の上下に2個の突起16,16′が対向して設けられている。そして、該2個の突起16,16′間の間隔Dはプリント基板10の厚さEより狭く形成されている。なお、2個の突起16,16′間の間隔DはE−0.3mm程度が良い。
【0013】
そして、プリント基板10をガイド溝14,14′に挿入する場合、プリント基板10の凸部10aがケース12に設けられた凹部15に挿入される際は、凸部10aは2つの突起16,16′間を該突起16,16′の先端を潰しながら無理に挿入されることになる。従ってプリント基板10はケース12の前部にガタなく固定される。このようにケース12に仮固定されたプリント基板10は、次いで、ねじ13によりケース12の後部において本固定される。
【0014】
このように構成された本実施の形態は、プリント基板10がガタなくケース12に固定されるが、この際従来の如きクリップを必要とせず、且つ、組み立ても簡単となる。また従来のケースに設けたクリップ止め用の孔及びプリント基板仮止め用の爪を廃止することができ、且つ突起16,16′の形成には中子を要しないためケース成形用の金型も簡単となる。
【0015】
【発明の効果】
本発明のプリント基板の固定方法に依れば、ケースのガイド溝の入口にプリント基板を固定する突起を設けたことにより、従来の如きクリップを必要とせずにケースにプリント基板を固定できるため、組み立て作業は極めて簡単になる。また、ケース成形用の金型も従来に比し簡単となり、安価となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプリント基板の固定方法を説明するための図で、(a)はコントロールパネルの分解斜視図、(b)は(a)図のB部拡大図、(c)は(a)図のC部拡大図である。
【図2】従来のプリント基板の固定方法を説明するための図で、(a)は空調コントロールパネルの全体図、(b)はその分解斜視図、(c)は(b)図のC矢視図である。
【符号の説明】
10…プリント基板
10a…突部
11…コネクタ
12…ケース
13…ねじ
14,14′…ガイド溝
15…凹部
16,16′…突起
Claims (3)
- 出力用プリント基板(10)を、ケース(12)に設けられたガイド溝(14,14′)に沿って挿入し固定するプリント基板の固定方法であって、
前記プリント基板(10)には、挿入方向に対して後部の左右に該プリント基板(10)の厚さの儘の突部(10a)を形成し、
前記ケース(12)には前記ガイド溝(14,14′)の入口に前記プリント基板(10)の突部(10a)が挿入可能な凹部(15)を設けると共に、該凹部(15)の上下に2個の突起(16,16′)を対向して設け、該2個の突起(16,16′)間の間隔(D)を前記プリント基板(10)の厚さ(E)より狭く形成し、プリント基板(10)を挿入するときは前記突起(16,16′)を押し潰しながら挿入することを特徴とするプリント基板の固定方法。 - 前記ガイド溝(14,14′)にはプリント基板挿入方向に向かって狭くなる緩やかな傾斜が付されていることを特徴とする請求項1記載のプリント基板の固定方法。
- 前記プリント基板(10)は、前記ガイド溝(14,14′)に挿入された後、ねじ(13)にてケース(12)に固定されることを特徴とする請求項1記載のプリント基板の固定方法。
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