JP3088160U - 樹脂成型体の取付構造 - Google Patents

樹脂成型体の取付構造

Info

Publication number
JP3088160U
JP3088160U JP2002000888U JP2002000888U JP3088160U JP 3088160 U JP3088160 U JP 3088160U JP 2002000888 U JP2002000888 U JP 2002000888U JP 2002000888 U JP2002000888 U JP 2002000888U JP 3088160 U JP3088160 U JP 3088160U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin molded
molded body
rib piece
component
fitting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002000888U
Other languages
English (en)
Inventor
佳史 前山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Funai Electric Co Ltd
Original Assignee
Funai Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Funai Electric Co Ltd filed Critical Funai Electric Co Ltd
Priority to JP2002000888U priority Critical patent/JP3088160U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3088160U publication Critical patent/JP3088160U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mounting Components In General For Electric Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外観表面にひけが無く、かつ他の部品を配置
する配置スペースも考慮した樹脂成型体の取付構造を提
供する。 【解決手段】 外観用樹脂成型体1には、部品を挿通し
て表面側1bに露出させるための挿通穴2が形成される
とともに、挿通穴2の左右両側に一対の突起部3,3が
形成されており、部品用樹脂成型体21は、その中央部
に挿通穴2に挿通される部品11が装着された部品装着
本体部22と、この部品装着本体部22の左右両側にそ
れぞれ形成された嵌合穴24を有する嵌合保持部23と
からなり、突起部3が薄肉で縦長のリブ片に形成される
とともに、横方向に湾曲した形状に形成されており、嵌
合穴24が、このリブ片の側面に圧接される形状の縦長
の貫通穴に形成されており、嵌合穴24をリブ片3に嵌
合したとき、湾曲しているリブ片3が真っ直ぐに矯正さ
れるように弾性変形して嵌合穴24に圧入される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、外観用樹脂成型体の裏面側に、部品を装着した部品用樹脂成型体を 取り付ける樹脂成型体の取付構造に係り、より詳細には、ビデオカセットレコー ダやCD・DVDプレーヤ等の電子機器の樹脂筐体表面にひけが無い樹脂成型体 の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図10は、電子機器の樹脂筐体である外観用樹脂成型体(例えば、各種操作ボ タンや液晶表示部、リモコン受光部などが設けられる化粧用樹脂パネル)に、リ モコン受光用のレンズ部品(受光素子)を装着した部品用樹脂成型体を取り付け る取付構造の一例を示している。
【0003】 すなわち、外観用樹脂成型体71の裏面側71aに、レンズ部品81を装着し た部品用樹脂成型体91を取り付ける構造であって、外観用樹脂成型体71には 、レンズ部品81を挿通して成型体71の表面側71bに露出させるための挿通 穴72が形成されるとともに、成型体71の裏面側71aであって挿通穴72の 左右両側に一対の突起部73,73が形成されている。この突起部73,73は 、突起部自体の強度及び部品用樹脂成型体91の取付強度を確保するため、丸ボ ス形状となっている。
【0004】 一方、部品用樹脂成型体91は、略直方体形状であって、その中央部に、外観 用樹脂成型体71の挿通穴72に挿通されるレンズ部品81が装着されている。 そして、その装着されたレンズ部品81の左右両側に、外観用樹脂成型体71の 突起部73,73にそれぞれ嵌合される嵌合穴93,93を有する円筒形状の嵌 合保持部92,92が形成されている。
【0005】 このような構造において、部品用樹脂成型体91を外観用樹脂成型体71に取 り付けるには、まず、部品用樹脂成型体91を外観用樹脂成型体71の裏面側に 配置する。次に、部品用樹脂成型体91の左右の嵌合穴93,93を、外観用樹 脂成型体71の左右の突起部73,73にそれぞれ対向させた状態で、図10中 矢符X方向に押し込む。
【0006】 これにより、嵌合保持部92,92の嵌合穴93,93が突起部73,73に 強制的に嵌合されることにより、レンズ部品81が外観用樹脂成型体71の挿通 穴72に挿通されて、外観用樹脂成型体71の表面側71bに露出した状態で取 り付けられる。
【0007】 このとき、部品用樹脂成型体91は、突起部73と嵌合穴93との接触圧(摩 擦力)によって保持されることになる。因みに、図11は、突起部73が嵌合穴 93に嵌合された状態を示している。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
このような従来の取付構造では、丸ボス形状に形成された突起部73の径(ボ ス径)を太くすることで、突起部73自体の強度を保つとともに、嵌合穴93と の接触面積を大きくし、突起部73と嵌合穴93との十分な接触圧(摩擦力)を 得る必要があった。
【0009】 しかしながら、突起部73の径を太くすると、突起部73の基部に応力が集中 し、外観用樹脂成型体71の表面側71bにひけ74が生じるといった問題があ った。
【0010】 また、突起部73の径を太くすることで、突起部73に嵌合する嵌合穴93の 径も広くする必要があり、その結果、部品用樹脂成型体91の横幅もその分広く する必要がある。部品用樹脂成型体91の横幅が広くなるということは、図示は 省略しているが、液晶表示パネルや各種操作ボタンを設けるスペースがその分制 限されることになり、ひいては外観用樹脂成型体71の小型化にも影響するとい った問題もあった。
【0011】 ところで、ひけの問題に関しては、樹脂成型の分野では従来より種々の技術が 提案されており、例えば特開2001−237562号公報にも開示されている 。
【0012】 この特開2001−237562号公報に開示された技術は、樹脂成型筐体に 略コ字型のリブ部を一体形成し、このリブ部の上にボス部を一体形成した構造と なっている。
【0013】 しかしながら、この従来技術を、外観用樹脂成型体71の裏面側71aに、レ ンズ部品81を装着した部品用樹脂成型体91を取り付ける構造にそのまま適用 した場合には、嵌合する嵌合穴93を突起部(すなわち、コ字型のリブ部の上に 形成されたボス部に相当)73に圧入したとき、部品用樹脂成型体91がコ字型 のリブ部の分だけ外観用樹脂成型体71の裏面側71aから浮いた(離れた)状 態となるため、レンズ部品81と外観用樹脂成型体71の挿通穴72との位置を 調整するために、部品用樹脂成型体91を屈曲形成する等、複雑な構造とする必 要があるといった問題が発生する。
【0014】 また、ボス部を形成するために、外観用樹脂成型体71の裏面側71aに略コ 字型のリブ部を設ける必要があり、ボス部を直接形成する場合に比べて、逆に広 い形成スペースが必要となる。つまり、液晶表示パネルや各種操作ボタンといっ た他の部品の配置を考えた場合に、スペース的に有利になるわけではないといっ た問題が発生する。
【0015】 本考案はかかる問題点を解決すべく創案されたもので、その目的は、外観表面 にひけが無く、かつ他の部品を配置する配置スペースも考慮した樹脂成型体の取 付構造を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る樹脂成型体の取付構造は、外観用樹脂成型体の裏面側に、部品を 装着した部品用樹脂成型体を取り付ける樹脂成型体の取付構造において、前記外 観用樹脂成型体には、前記部品を挿通して成型体表面側に露出させるための挿通 穴が形成されるとともに、成型体の裏面側であって前記挿通穴の左右両側に一対 の突起部が形成されており、前記部品用樹脂成型体は、その中央部に前記挿通穴 に挿通される部品が装着された部品装着本体部と、この部品装着本体部の左右両 側にそれぞれ形成された嵌合穴を有する嵌合保持部とからなり、前記突起部が薄 肉で縦長のリブ片に形成されるとともに、横方向に湾曲した形状に形成されてお り、前記嵌合穴が、このリブ片の側面に圧接される形状の縦長の貫通穴に形成さ れており、前記嵌合穴を前記リブ片に嵌合したとき、湾曲されている前記リブ片 が真っ直ぐに矯正されるように弾性変形して前記嵌合穴に圧入されることを特徴 とする。
【0017】 このような特徴を有する本考案によれば、突起部が薄肉で縦長のリブ片に形成 されるとともに、横方向に湾曲した形状に形成されている。一方、嵌合穴は、縦 長の貫通穴に形成されている。そのため、嵌合穴をリブ片に挿入するとき、湾曲 しているリブ片が真っ直ぐに矯正されるように弾性変形して、嵌合穴に圧入され ることになる。つまり、リブ片の弾性変形によって十分な保持力が得られるもの である。
【0018】 また、リブ片の弾性変形によって保持力を得る構造であるため、リブ片の形成 位置(正確には、一対のリブ片の間隔)と嵌合穴の形成位置(正確には、一対の 嵌合穴の間隔)との位置精度が若干悪くても、十分な保持力を得ることができる 。そのため、金型の設計等においてシビアな精度を必要とせず、金型の設計が容 易となる。
【0019】 また、突起部を薄肉で縦長のリブ片としたことで、外観用樹脂成型体の表面側 にひけが発生することもなく、良好な外観を得ることができる。
【0020】 さらに、リブ片は薄肉で縦長に形成されているので、従来のように突起部を丸 ボス形状に形成する場合に比べて、横方向の形成スペースを小さくすることがで きる。これにより、外観用樹脂成型体に液晶表示パネルや各種操作ボタンといっ た他の部品を配置する場合の配置スペースをより広く確保することができるとと もに、外観用樹脂成型体の小型化も可能となる。
【0021】 また、本考案の樹脂成型体の取付構造は、外観用樹脂成型体の裏面側に形成さ れた突起部に、部品を装着した部品用樹脂成型体に形成された嵌合穴を圧入して 嵌合する構造の樹脂成型体の取付構造において、前記突起部が薄肉で縦長のリブ 片に形成されており、前記嵌合穴が、このリブ片の側面に圧接される形状の縦長 の貫通穴に形成されていることを特徴とする。
【0022】 このような特徴を有する本考案によれば、突起部を薄肉で縦長のリブ片とした ことで、外観用樹脂成型体の表面側にひけが発生することもなく、良好な外観を 得ることができる。また、リブ片は薄肉で縦長に形成されているので、従来のよ うに突起部を丸ボス形状に形成する場合に比べて、幅方向の形成スペースを小さ くすることができる。これにより、外観用樹脂成型体に液晶表示パネルや各種操 作ボタンといった他の部品を配置する場合の配置スペースをより広く確保するこ とができるとともに、外観用樹脂成型体の小型化も可能となる。
【0023】 この場合、リブ片の形状を、横方向に湾曲した形状に形成してもよい。この場 合には、嵌合穴をリブ片に挿入するとき、湾曲しているリブ片が真っ直ぐに矯正 されるように弾性変形して、嵌合穴に圧入されることになる。つまり、リブ片の 弾性変形によって十分な保持力が得られるものである。また、リブ片の弾性変形 によって保持力を得る構造であるため、リブ片の形成位置(正確には、一対のリ ブ片の間隔)と嵌合穴の形成位置(正確には、一対の嵌合穴の間隔)との位置精 度が若干悪くても、十分な保持力を得ることができる。そのため、金型の設計等 においてシビアな精度を必要とせず、金型の設計が容易となる。
【0024】 また、リブ片の形状として、リブ片の先端部に係止部が形成されたものでもよ い。この場合には、部品用樹脂成型体の嵌合穴をリブ片に嵌合したとき、係止部 が嵌合穴の後端縁部に係止することで、リブ片が嵌合穴内に確実に嵌合保持され ることになる。
【0025】 また、リブ片の形状として、縦方向の中央部が両外側に湾曲状に膨出した形状 に形成されていてもよい。この場合には、部品用樹脂成型体の嵌合穴をリブ片に 嵌合したとき、嵌合保持部がリブ片の膨出部によって押し広げられるように弾性 変形して、リブ片に圧入されることになる。つまり、嵌合保持部の弾性変形によ って十分な保持力を得ることができる。また、嵌合保持部の弾性変形によって保 持力を得る構造であるため、リブ片の形成位置(正確には、一対のリブ片の間隔 )と嵌合穴の形成位置(正確には、一対の嵌合穴の間隔)との位置精度が若干悪 くても、十分な保持力を得ることができる。そのため、金型の設計等においてシ ビアな精度を必要とせず、金型の設計が容易となる。
【0026】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態について、図面を参照して説明する。 図1は、本実施の形態に係る樹脂成型体の取付構造の一例を示している。本実 施の形態は、電子機器の樹脂筐体である外観用樹脂成型体(例えば、各種操作ボ タンや液晶表示部、リモコン受光部などが設けられる化粧用樹脂パネル)に、リ モコン受光用のレンズ部品(受光素子)を装着した部品用樹脂成型体を取り付け る取付構造の一例を示している。
【0027】 すなわち、外観用樹脂成型体1の裏面側1aに、レンズ部品11を装着した部 品用樹脂成型体21を取り付ける構造であって、外観用樹脂成型体1には、レン ズ部品11を挿通して成型体1の表面側1bに露出させるための挿通穴2が形成 されるとともに、成型体1の裏面側1aであって挿通穴2の左右両側に一対の突 起部3,3が形成されている。
【0028】 この突起部3,3は、本実施の形態では、外観用樹脂成型体1の厚みt2より 薄肉(厚み=t1)で、かつ縦長に形成された薄板状のリブ片となっている。ま た、突起部(以下、リブ片ともいう。)3は、それぞれ挿通穴2とは反対方向に 向かって横方向に湾曲した形状に形成されている。ただし、湾曲方向は、挿通穴 2側でもよい。
【0029】 一方、部品用樹脂成型体21は、略直方体形状に形成された部品装着本体部2 2と、この部品装着本体部22の左右両側にそれぞれ形成された縦長の嵌合穴2 4を有する嵌合保持部23とからなっている。また、部品装着本体部22には、 その中央部に、外観用樹脂成型体1の挿通穴2に挿通されるレンズ部品11が装 着されている。
【0030】 図2は、リブ片3と嵌合穴24との関係を示している。すなわち、湾曲してい るリブ片3を外観用樹脂成型体1の裏面側1aから見た全体の幅t4は、嵌合穴 24の幅t3より幅広(t4>t3)に形成されており、かつ、嵌合穴24の幅 t3は、リブ片3自体の厚みt2より幅広(t3>t2)に形成されている。
【0031】 このような構造において、部品用樹脂成型体21を外観用樹脂成型体1に取り 付けるには、まず、部品用樹脂成型体21を外観用樹脂成型体1の裏面側1aに 配置し、次に、部品用樹脂成型体21の左右の嵌合穴24,24を、外観用樹脂 成型体1の左右のリブ片3,3にそれぞれ対向させた状態で、図1中矢符X方向 に押し込む。
【0032】 これにより、嵌合穴24,24がリブ片3,3に強制的に嵌合されることによ り、レンズ部品11が外観用樹脂成型体1の挿通穴2に挿通されて、外観用樹脂 成型体1の表面側1bに露出した状態で取り付けられる。すなわち、嵌合穴24 をリブ片3に挿入するとき、湾曲しているリブ片3が、嵌合穴24によって真っ 直ぐに矯正されるように弾性変形して、嵌合穴24に圧入嵌合されることになる 。つまり、リブ片3の弾性変形によって、嵌合穴24の内面とリブ片3の外側面 とが圧接されることにより、十分な保持力が得られるようになっている。
【0033】 図3は、部品用樹脂成型体21を外観用樹脂成型体1に取り付けた状態を示す 縦断面図である。ただし、図2は、リブ片3部分の縦断面図である。
【0034】 このように、本実施の形態では、リブ片3の弾性変形によって保持力を得る構 造であるため、リブ片3の形成位置(正確には、一対のリブ片の間隔)と嵌合穴 24の形成位置(正確には、一対の嵌合穴の間隔)との位置精度が若干悪くても 、十分な保持力を得ることができる。そのため、部品用樹脂成型体21及び外観 用樹脂成型体1の成型金型の設計等においてシビアな精度を必要とせず、金型の 設計が容易となる。また、突起部3を薄肉で縦長のリブ片としたことで、外観用 樹脂成型体1の表面側1aにひけが発生することもなく、良好な外観を得ること ができる。さらに、リブ片3は薄肉で縦長に形成されているので、従来のように 突起部を丸ボス形状に形成する場合に比べて、横方向の形成スペースを小さくす ることができる。これにより、外観用樹脂成型体1に図示しない液晶表示パネル や各種操作ボタンといった他の部品を配置する場合の配置スペースをより広く確 保することができるとともに、外観用樹脂成型体1の小型化も可能となる。
【0035】 なお、上記実施の形態では、リブ片3全体の幅t4が、嵌合穴24の幅t3よ り幅広(t4>t3)に形成されているため、リブ片3を嵌合穴24に嵌合する とき、リブ片3の上端部31が嵌合穴24の周縁に当たって嵌合しにくい場合も 考えられる。そこで、例えば図4に示すように、リブ片3の先端部31の湾曲外 面側に、リブ片3の厚みが先端に向かって薄くなるようなテーパ面31aを形成 しておく。このようなテーパ面31aを形成しておくことで、湾曲しているリブ 片3に嵌合穴24を嵌合するとき、スムーズに嵌合することができるものである 。
【0036】 図5は、リブ片3の他の実施例(実施例2)を示している。 このリブ片3は、図1に示したリブ片3(以下、実施例1のリブ片という)の ように全体を湾曲させることなく、薄肉で縦長の平板状に形成し、その先端部3 1の一側面に係止部32を形成したものである。これにより、図6に示すように 、部品用樹脂成型体21の嵌合穴24をリブ片3に圧入嵌合したとき、係止部3 2が嵌合穴24の後端縁部24aに係止することで、嵌合保持部23の抜けを防 止している。
【0037】 図7は、リブ片3のさらに他の実施例(実施例3)を示している。 このリブ片3は、薄肉で縦長の平板状に形成されているとともに、その縦方向 の中央部が両外側に湾曲状に膨出した形状に形成されたものである。
【0038】 図8は、図7に示す形状のリブ片3と、部品用樹脂成型体21の嵌合保持部2 3に形成された嵌合穴24との関係を示している。すなわち、リブ片3の中央部 (膨出部)34の厚みt6は、嵌合穴24の幅t5より幅広(t6>t5)に形 成されている。
【0039】 このような構造において、部品用樹脂成型体21を外観用樹脂成型体1に取り 付けるには、まず、部品用樹脂成型体21を外観用樹脂成型体1の裏面側1aに 配置し、次に、部品用樹脂成型体21の左右の嵌合穴24,24を、外観用樹脂 成型体1の左右のリブ片3,3にそれぞれ対向させた状態で、図7中矢符X方向 に押し込む。
【0040】 これにより、嵌合穴24,24がリブ片3,3に強制的に嵌合されることによ り、レンズ部品11が外観用樹脂成型体1の挿通穴2に挿通されて、外観用樹脂 成型体1の表面側1bに露出した状態で取り付けられる。すなわち、嵌合穴24 をリブ片3に挿入するとき、リブ片3の膨出部34によって、嵌合保持部23の 外側の片23aが外方向に押し広げられるように弾性変形して、圧入嵌合される ことになる。つまり、嵌合保持部23の外側の片23aの弾性変形によって、嵌 合穴24の内面とリブ片3の外側面とが圧接されることにより、十分な保持力が 得られるようになっている。
【0041】 なお、リブ片3の形状については、上記実施例1〜実施例3の他にも、単に薄 肉で縦長の平板状に形成されているだけのもの(実施例4)であってもよい。こ の場合、図9に示すように、リブ片3の厚みt8を、嵌合穴24の幅t7より若 干幅広(t8>t7)に形成しておくことで、リブ片3に嵌合穴24を嵌合した とき、嵌合穴24がリブ片3によって若干押し広げられることになる。これによ り、嵌合穴24の内面とリブ片3の外側面とが圧接して、十分な保持力が得られ るものである。
【0042】 ただし、リブ片3の厚みt8が、嵌合穴24の幅t7より若干幅広(t8>t 7)に形成されているため、リブ片3を嵌合穴24に嵌合するとき、リブ片3の 先端部が嵌合穴24の周縁に当たって嵌合しにくい場合も考えられる。そこで、 リブ片3の先端部を湾曲形状に形成しておくことで、リブ片3を嵌合穴24にス ムーズに嵌合することができる。
【0043】
【考案の効果】
本考案に係る樹脂成型体の取付構造によれば、突起部が薄肉で縦長のリブ片に 形成されるとともに、横方向に湾曲した形状に形成されている。一方、嵌合穴は 、縦長の貫通穴に形成されている。そのため、嵌合穴をリブ片に挿入するとき、 湾曲しているリブ片が真っ直ぐに矯正されるように弾性変形して、嵌合穴に圧入 されることになる。つまり、リブ片の弾性変形によって十分な保持力が得られる ものである。また、リブ片の弾性変形によって保持力を得る構造であるため、リ ブ片の形成位置と嵌合穴の形成位置との位置精度が若干悪くても、十分な保持力 を得ることができる。そのため、金型の設計等においてシビアな精度を必要とせ ず、金型の設計が容易となる。 また、突起部を薄肉で縦長のリブ片としたことで、外観用樹脂成型体の表面側 にひけが発生することもなく、良好な外観を得ることができる。 さらに、リブ片は薄肉で縦長に形成されているので、従来のように突起部を丸 ボス形状に形成する場合に比べて、横方向の形成スペースを小さくすることがで きる。これにより、外観用樹脂成型体に液晶表示パネルや各種操作ボタンといっ た他の部品を配置する場合の配置スペースをより広く確保することができるとと もに、外観用樹脂成型体の小型化も可能となる。 さらにまた、リブ片の形状として、リブ片の先端部に係止部を形成した場合に は、部品用樹脂成型体の嵌合穴をリブ片に圧入嵌合したとき、係止部が嵌合穴の 後端縁部に係止することで、リブ片と嵌合穴との確実な嵌合状態を得ることがで きる。 さらにまた、リブ片の形状として、縦方向の中央部を両外側に湾曲状に膨出し た形状に形成した場合には、部品用樹脂成型体の嵌合穴をリブ片に嵌合したとき 、嵌合保持部が弾性変形してリブ片に圧入されることになる。つまり、嵌合保持 部の弾性変形によって十分な保持力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る樹脂成型体の取付構造の一例を示
す斜視図である。
【図2】リブ片と嵌合穴との関係を示す説明図である。
【図3】部品用樹脂成型体を外観用樹脂成型体に取り付
けた状態を示す縦断面図である。
【図4】実施例1のリブ片の改良例を示す一部拡大断面
図である。
【図5】リブ片の他の実施例(実施例2)を示す一部拡
大斜視図である。
【図6】実施例2のリブ片の取付構造を示す横断面図で
ある。
【図7】リブ片のさらに他の実施例(実施例3)を示す
一部拡大斜視図である。
【図8】実施例3のリブ片と嵌合穴との関係を示す説明
図である。
【図9】実施例4のリブ片と嵌合穴との関係を示す説明
図である。
【図10】電子機器の樹脂筐体である外観用樹脂成型体
に部品を装着した部品用樹脂成型体を取り付ける従来の
取付構造の一例を示す斜視図である。
【図11】図10に示す構造の部品用樹脂成型体を外観
用樹脂成型体に取り付けた状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 外観用樹脂成型体 1a 裏面側 1b 表面側 2 挿通穴 3 リブ片 11 レンズ部品 21 部品用樹脂成型体 22 部品装着本体部 23 嵌合保持部 24 嵌合穴 31 上端部 31a テーパ面 32 係止部 34 膨出部

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外観用樹脂成型体の裏面側に、部品を装
    着した部品用樹脂成型体を取り付ける樹脂成型体の取付
    構造において、 前記外観用樹脂成型体には、前記部品を挿通して成型体
    表面側に露出させるための挿通穴が形成されるととも
    に、成型体の裏面側であって前記挿通穴の左右両側に一
    対の突起部が形成されており、 前記部品用樹脂成型体は、その中央部に前記挿通穴に挿
    通される部品が装着された部品装着本体部と、この部品
    装着本体部の左右両側にそれぞれ形成された嵌合穴を有
    する嵌合保持部とからなり、 前記突起部が薄肉で縦長のリブ片に形成されるととも
    に、横方向に湾曲した形状に形成されており、前記嵌合
    穴が、このリブ片の側面に圧接される形状の縦長の貫通
    穴に形成されており、前記嵌合穴を前記リブ片に嵌合し
    たとき、湾曲している前記リブ片が真っ直ぐに矯正され
    るように弾性変形して前記嵌合穴に圧入されることを特
    徴とする樹脂成型体の取付構造。
  2. 【請求項2】 外観用樹脂成型体の裏面側に形成された
    突起部に、部品を装着した部品用樹脂成型体に形成され
    た嵌合穴を圧入して嵌合する構造の樹脂成型体の取付構
    造において、 前記突起部が薄肉で縦長のリブ片に形成されており、前
    記嵌合穴が、このリブ片の側面に圧接される形状の縦長
    の貫通穴に形成されていることを特徴とする樹脂成型体
    の取付構造。
  3. 【請求項3】 前記突起部が、前記外観用樹脂成型体に
    形成された部品を挿通するための挿通穴の左右両側に一
    対形成されており、前記部品用樹脂成型体は、その中央
    部に前記挿通穴に挿通される部品が装着された部品装着
    本体部と、この部品装着本体部の左右両側にそれぞれ形
    成された前記嵌合穴を有する筒形状の嵌合保持部とから
    なることを特徴とする請求項2に記載の樹脂成型体の取
    付構造。
  4. 【請求項4】 前記リブ片が横方向に湾曲した形状に形
    成されており、部品用樹脂成型体の嵌合穴を前記リブ片
    に嵌合したとき、湾曲している前記リブ片が真っ直ぐに
    矯正されるように弾性変形して前記嵌合穴に圧入される
    ことを特徴とする請求項2に記載の樹脂成型体の取付構
    造。
  5. 【請求項5】 前記リブ片の先端部に係止部が形成され
    ており、部品用樹脂成型体の嵌合穴を前記リブ片に嵌合
    したとき、前記係止部が嵌合穴の後端縁部に係止するこ
    とを特徴とする請求項2または請求項3に記載の樹脂成
    型体の取付構造。
  6. 【請求項6】 前記リブ片は、縦方向の中央部が両外側
    に湾曲状に膨出した形状に形成されており、前記部品用
    樹脂成型体の嵌合穴を前記リブ片に嵌合したとき、前記
    嵌合保持部が前記リブ片の膨出部によって押し広げられ
    るように弾性変形して前記リブ片に圧入されることを特
    徴とする請求項3に記載の樹脂成型体の取付構造。
JP2002000888U 2002-02-25 2002-02-25 樹脂成型体の取付構造 Expired - Fee Related JP3088160U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002000888U JP3088160U (ja) 2002-02-25 2002-02-25 樹脂成型体の取付構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002000888U JP3088160U (ja) 2002-02-25 2002-02-25 樹脂成型体の取付構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3088160U true JP3088160U (ja) 2002-08-30

Family

ID=43239482

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002000888U Expired - Fee Related JP3088160U (ja) 2002-02-25 2002-02-25 樹脂成型体の取付構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3088160U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015193128A (ja) * 2014-03-31 2015-11-05 ダイハツ工業株式会社 成形金型

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015193128A (ja) * 2014-03-31 2015-11-05 ダイハツ工業株式会社 成形金型

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000100521A (ja) カード用コネクタのイジェクト機構
JP3771399B2 (ja) 部品の取付構造
JP3088160U (ja) 樹脂成型体の取付構造
JP2791295B2 (ja) 基板保持構造
JP3965671B2 (ja) 装飾部品の取付構造
JP2009123358A (ja) 薄型電子機器
JP2002286004A (ja) 合成樹脂部材と板金部材との圧入固定構造
JP2002367696A (ja) カードエッジコネクタ
JP2002368513A (ja) アンテナ保持装置
JP2000013477A (ja) 透明カバーの取り付け構造
JPH11126986A (ja) 回路基板の取付装置
JP2589228Y2 (ja) ロッキングアームの変形防止構造
JP3953778B2 (ja) 基板保持装置及び電子機器
JP2577764Y2 (ja) ケース結合構造
JPS6211057Y2 (ja)
JP2002352885A (ja) Fpc接続用シールド機能付きプラグコネクタ及びfpc接続用シールド機能付きプラグコネクタのfpc嵌合方法
JP2512360Y2 (ja) 板状物の係合具
JP2001300048A (ja) 遊技部品
JP2002271053A (ja) 部品の取付構造
JPS5846443Y2 (ja) 螢光表示管取付装置
JP2564981Y2 (ja) 液晶表示素子用ホルダ
JP3073214U (ja) 前面キャビネットおよびテレビジョン装置
JP2553883Y2 (ja) シャーシ構造
JPH0680906U (ja) 圧入固定構造
JPS605466Y2 (ja) 押釦装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees