JP2000100521A - カード用コネクタのイジェクト機構 - Google Patents
カード用コネクタのイジェクト機構Info
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Abstract
た、また、第二に、イジェクトロッドのガイド部におけ
るガタがほとんど無いようにしたカード用コネクタのイ
ジェクト機構を提供すること。 【解決手段】 コネクタ本体に取付けられる金属シェル
2と、この金属シェル2の側縁に沿って設置されたガイ
ド部3に摺動可能に装着されたイジェクトロッド4と、
金属シェル2の内側に重ねて回動可能に設けられたイジ
ェクトレバー5とを備えている。イジェクトロッド4が
短冊板状に形成されていると共に、ガイド部3が、イジ
ェクトロッド4の内面と対向する内側壁9とイジェクト
ロッド4の外面と対向する外側壁10a、10b、10
cがイジェクトロッド4の厚さに略等しい間隔で対向さ
せた形状とされて、ガイド部3の外側壁側に設けた弾性
片14を介して形成されたイジェクトロッド4がガイド
部3の内側壁9側に付勢されている。
Description
で用いられるコンパクトフラッシュカード(CFカー
ド)などのカードを接続するコネクタのイジェクト機構
に関する。
クタに対して挿抜されるカードの少なくとも一部を覆う
ようにコネクタ本体に取付けられる金属シェルと、この
金属シェルの側縁に沿って設置されたガイド部に摺動可
能に装着されたイジェクトロッドと、金属シェルの内側
に重ねて回動可能に設けられたイジェクトレバーとを備
え、イジェクトロッドとイジェクトレバーが連結され
て、イジェクトロッドの摺動を介してイジェクトレバー
が回動するように構成されている。イジェクトレバーの
一端には、カードの一側と係合できるようにした係合突
片が形成され、イジェクトレバーの回動によって、コネ
クタに接続されたカードが係合突片を介して抜去の方向
に付勢されるものである。
ている従来のイジェクト機構において、イジェクトロッ
ドは、通常、プラスチックスのモールド品が使用されて
いた。この為、イジェクトロッドとして必要な強度を得
る為にイジェクトロッド自体が比較的太いものとなると
共に、イジェクトロッドのモールド精度を考慮して、前
記ガイド部には比較的大きなクリアランスを確保してい
る。この結果、ガイド部の幅方向の寸法も大きくなり、
イジェクト機構付のコネクタとしての全幅も大きくなっ
て、電子機器の小型高密度化を妨げる問題点があった。
更に、イジェクトロッドとガイド部に比較的大きなクリ
アランスを確保する為に、イジェクトロッドのガタが大
きく、イジェクトロッドの操作の際には、大きなガタが
原因となって、金属シェルに対して変形を誘引するよう
な力がかかり易いという問題点もあった。
もので、ガイド部の幅を狭くできるようにしたカード用
コネクタのイジェクト機構を提供することを第一の目的
としている。また、イジェクトロッドのガイド部におけ
るガタがほとんど無いようにしたカード用コネクタのイ
ジェクト機構を提供することを第二の目的としている。
れたこの発明は、イジェクト機構を構成するイジェクト
ロッドを金属板を打ち抜いて成形した短冊板状のものと
し、これをガイド部に摺動可能に装着した構成を備えて
いる。
を覆うようにコネクタ本体に取付けられる金属シェル
と、この金属シェルの側縁に沿って設置されたガイド部
に摺動可能に装着されたイジェクトロッドと、金属シェ
ルの内側に重ねて回動可能に設けられたイジェクトレバ
ーとを備え、イジェクトロッドとイジェクトレバーが連
結されて、イジェクトロッドの摺動を介してイジェクト
レバーが回動するように構成されたカード用コネクタの
イジェクト機構において、前記イジェクトロッドが、金
属板から打ち抜き成形された短冊板状に形成されている
と共に、前記ガイド部が、イジェクトロッドの内面と対
向する内側壁とイジェクトロッドの外面と対向する外側
壁が短冊状のイジェクトロッドの厚さに略等しい間隔で
対向させた形状とされて、ガイド部の外側壁側に設けた
弾性片を介して短冊板状に形成されたイジェクトロッド
がガイド部の内側壁側に付勢されていることを特徴とす
るカード用コネクタのイジェクト機構である。
構のイジェクトレバーとイジェクトロッドは、イジェク
トレバーの一端に形成した断面U字状の連結部で、イジ
ェクトロッドとガイド部の内側壁を挟むようにして連結
されているカード用コネクタのイジェクト機構である。
ェクト機構によれば、イジェクトロッドを金属板を打ち
抜いて成形した短冊板状としたので、イジェクトロッド
自体を薄くすることができる。また、イジェクトロッド
の製造上の寸法精度のばらつきも少ない。従って、ガイ
ド部は小さいクリアランスで構成でき、しかも、薄いイ
ジェクトロッドに対応して幅狭に構成することができ
る。この為、コネクタとしての全幅も狭くすることが可
能である。
側壁側に設けた弾性片で内側壁側に付勢されているの
で、イジェクトロッドは前記内側壁に常時密着した状態
にでき、イジェクトロッドのガタをほとんど無いように
することもできる。イジェクトレバーの一端に形成した
断面U字状の連結部でイジェクトロッドとガイド部の内
側壁を挟むようにすると、弾性片の付勢と共同して、イ
ジェクトロッドと内側壁の一体性を更に強化することが
でき、ガタの抑制を一層確実にすることができる。
の図を参照して説明する。
カード用コネクタのイジェクト機構(以下、単に「イジ
ェクト機構」とも言う。)1の要部を分解して示してい
る。このイジェクト機構1は、金属シェル2と、この金
属シェル2の一側に設置されたガイド部3に摺動可能に
装着された短冊板状のイジェクトロッド4と、金属シェ
ル2の内側に重ねて回動可能に設けられたイジェクトレ
バー5とを備えている。
するコネクタ本体(図示せず)の幅に略対応させた本体
部2aの前端部(図2において下端)をコネクタ本体に
被せるようにして、前端部両側に形成した連結片6など
を介して取付けられるようになっている。カード(図示
せず)のコネクタ本体に対する挿抜は、金属シェル2の
後端縁(図2において上端)側から行われるもので、金
属シェル2の本体部2aはカードの少なくとも一部を覆
うようになっている。
て、イジェクトレバー5に係合する溝7が屈曲成形され
ており、また、前端部中央には、イジェクトレバー5を
回動可能に係合する為の係合突片8が打ち抜き成形され
ている。後に説明するイジェクトレバー5は、この溝7
と係合突片8に係合するようにして、金属シェル2の本
体部2aの内側に重ねた状態で設置される。
において右側縁)に沿って前記ガイド部3が連設してあ
る。このガイド部3は図1、6、7に表れているよう
に、内側壁9と外側壁10a、10b、10cを短冊板
状とした前記イジェクトロッド4の厚さに略等しい間隔
で対向させた構成を備えている。内側壁9は金属シェル
2の本体部2aの側縁から連続して垂下させたものであ
る。外側壁10a、10bは、本体部2aから外向きに
突出させた突片11a、11bの先端から垂下させたも
のである。また、外側壁10cは、前記内側壁9の下端
に連続させた底壁12の一側から立設したものである。
12の他側から立ち上げた支持片13の上端に、ガイド
部3の方向で片持状に連続させた弾性片14が設けてあ
る。また、前記内側壁9の略中央レベルに沿って、前端
方向に開放した連結用溝15が形成してある。弾性片1
4は、図6に表れているように、先端側をガイド部3の
内側に向かってやや傾斜させてある。
示したように、金属板から打ち抜いた短冊板状の形状を
しており、一端(図8において上端)に、ボタン連結部
16がL字状に連続成形されている。短冊板状部4aの
厚さに対応して、前記ガイド部3の内側壁9と外側壁1
0a、10b、10cの対向間隔が定められている。短
冊板状部4aの中央外面には、長手方向に沿って、ビー
ド17a、17b、17cが断続して成形してあり、更
に、先端側のビード17aに隣接して短冊板状部4aの
内外面に貫通する連結用溝18が形成してある。前記ボ
タン連結部16は、図2及び図5に表れているように、
屈曲自在の樹脂製ボタン19が取付けられる。
び図12に示したような独特の形状をしている。このイ
ジェクトレバー5も金属板を打ち抜き成形したものであ
る。中央部一側縁には、前記金属シェル2の本体部2a
に形成した係合突片8と係合できるように膨出部20が
形成されている。膨出部20を金属シェル2の係合突片
8に係合させると共に、膨出部20と反対の側縁を金属
シェル2の溝7に係合させて、イジェクトレバー5が金
属シェル2の本体部2aの内側に重ねられ、しかも、本
体部2aと平行な面内で係合突片8と膨出部20の係合
部を中心として回動できるようにされる。このイジェク
トレバー5の回動の範囲は、図5の実線と点線で示した
範囲である。
ネクタ本体に挿抜されるカードと係合可能とした係合突
片21が形成されている。更に、他方の端部には、断面
U字状の連結部22が形成されている。断面U字状の連
結部22は、図1に最も良く表れているように、外側の
短壁22aと内側の長壁22bが底壁22cを介して略
U字形に対向させて構成されている。短壁22aと長壁
22bの間隔の狭い方が前記ガイド部3の内側壁9とイ
ジェクトロッド4の短冊板状部4aの厚さを合計した距
離と略等しくしてある。また、短壁22aの高さは、前
記内側壁9に形成した連結用溝15及び短冊板状部4a
に形成した連結用溝18の幅より低くしてあり、組立に
際してこれらの連結用溝15、18を通して短冊板状部
4aの外面側に位置させて、短冊板状部4aの外面に係
合できるようにしてある。
対して、イジェクトロッド4の短冊板状部4aを矢示2
3のように挿入すると共に、イジェクトレバー5の連結
部22を矢示24のようにガイド部3とイジェクトロッ
ド4の短冊板状部4aに組み付けてこのイジェクト機構
1が組み立てられている。イジェクトロッド4の短冊板
状部4aの内面がガイド部3の内側壁9と対向し、外面
が外側壁10a、10b、10cに対向することにな
る。
短冊板状に形成した為に、イジェクトロッド4自体を薄
くできると共に、製造上の寸法精度のばらつきを少なく
することができる。この結果、ガイド部3は、薄い短冊
板状部4aに対応して幅狭に構成できるばかりでなく、
短冊板状部4aに対して大きなクリアランスを確保する
ことなく構成することができるものである。
すイジェクト機構1のイジェクトロッド4及びガイド部
3の部分を幅狭にすることが可能で、イジェクト機構1
付きのコネクタ全体の幅方向の寸法を可及的に狭くする
ことができる。
ッド4は、ガイド部3の外側に設けた弾性片14で常
時、内側壁9側に付勢される。従って、短冊板状部4a
は内側壁9に、常時密着した状態に維持されて、イジェ
クトロッド4のガタツキを防止することができる。この
為、イジェクトロッド4は常時、内側壁に沿って摺動す
ることになり、摺動の際に加えられる力が全て、イジェ
クトレバー5に的確に伝達され、金属シェル2に対し
て、その変形を招くような力が伝達されることを防止で
きる。
外面側に対向するように設けて内側壁9側に付勢するよ
うにしたので、内側壁9側に弾性片14を設けてイジェ
クトロッド4を外側壁10a、10b、10c側に付勢
するのに比べて、ガイド部3を幅狭にすることができ
る。更に、イジェクトロッド4の短冊板状部4aに形成
したビード17a、17b、17cは外面側としたの
で、短冊板状部4aの厚さ方向の寸法増加を外側壁10
a、10b、10cの設置位置によって逃げることが可
能で、ガイド部3の幅方向の寸法増加を避けることがで
きる。
冊板状部4aの剛性を強化することは言うまでもない。
ビード17a、17b、17cを断続させて設けたこと
によって、イジェクトロッド4の摺動操作に際して、操
作者にクリック感を与えることができる。弾性片14と
ビード17a、17b、17cの位置関係が図13に示
してある。ビード17aとビード17bの間の平端部2
5aと、ビード17bとビード17cの間の平端部25
bの距離を、図5の実線と点線で示したイジェクトレバ
ー5の回動に必要なイジェクトロッド4のストローク距
離としてある。図13において、イジェクトロッド4を
矢示26の方向に摺動させて、平端部25bに弾性片1
4の先端部が落ち込んでクリック感が得られると、イジ
ェクトレバー5は図5の点線の位置に回動している。
作において、イジェクトレバー5の連結部22とガイド
部3の内側壁9及び短冊板状部4aの位置関係が図1
4、15のように変化する。これらの図から判るよう
に、内側壁9と短冊板状部4aは、連結部22の短壁2
2aと長壁22bで常時挟まれた状態に置かれる。この
結果、弾性片14による内側壁9側への付勢と共同し
て、短冊板状部4aと内側壁9の一体化が、短冊板状部
4aの長手方向で二つの箇所で図られることになり、短
冊板状部4a、即ちイジェクトロッド4のガタツキを確
実に無くすることができる。
イジェクトロッドを金属板から打ち抜いた短冊板状のも
のとし、このイジェクトロッドをガイド部の外側壁側に
設けた弾性片で内側壁側に付勢した構成であるので、ガ
イド部の幅方向の寸法を可及的に小さくすることができ
ると共に、ガイド部におけるイジェクトロッドのガタを
少なくすることができる。この結果、イジェクト機構と
しても幅狭に構成することができ、カード用コネクタの
小型化を可能とし、電子機器の小型高密度に寄与するこ
とができる。また、イジェクトロッドのガタが少ないの
で、イジェクトロッドに加えられる力をイジェクトレバ
ーに的確に伝達することができ、円滑な操作が可能であ
ると共に、金属シェルの変形を招くような不都合をなく
することができる。
ドの短冊板状部の外面にビードを断続して形成した構成
であるので、ガイド部の幅方向寸法を増加させることな
く、イジェクトロッドの剛性を強化することができると
共に、イジェクトロッドの操作に際してはクリック感を
与えることができ、操作を軽快にし、しかも確実にする
ことができる。
ーの連結部によってもイジェクトレバーとガイド部の内
側壁の一体化が図られる構成であるので、イジェクトロ
ッドのガタの低減とイジェクトレバーへの的確な力の伝
達を一層確実にすることができる。
図である。
ある。
る。
る。
関係を説明する図である。
ジェクトロッド及びガイド部の内側壁の位置関係を説明
する図である。
クトロッド及びガイド部の内側壁の位置関係を説明する
別の図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 カードの少なくとも一部を覆うように
コネクタ本体に取付けられる金属シェル2と、この金属
シェル2の側縁に沿って設置されたガイド部3に摺動可
能に装着されたイジェクトロッド4と、金属シェル2の
内側に重ねて回動可能に設けられたイジェクトレバー5
とを備え、イジェクトロッド4とイジェクトレバー5が
連結されて、イジェクトロッド4の摺動を介してイジェ
クトレバー5が回動するように構成されたカード用コネ
クタのイジェクト機構1において、 前記イジェクトロッド4が、金属板から打ち抜き成形さ
れた短冊板状に形成されていると共に、前記ガイド部3
が、イジェクトロッド4の内面と対向する内側壁9とイ
ジェクトロッド4の外面と対向する外側壁10a、10
b、10cが短冊状のイジェクトロッド4の厚さに略等
しい間隔で対向させた形状とされて、ガイド部3の外側
壁10a、10b、10c側に設けた弾性片14を介し
て短冊板状に形成されたイジェクトロッド4がガイド部
3の内側壁9側に付勢されていることを特徴とするカー
ド用コネクタのイジェクト機構。 - 【請求項2】 短冊板状のイジェクトロッド4は、外
面に長手方向に沿ってビード17a、17b、17cが
断続して形成してあり、ガイド部3の弾性片14がビー
ド17a、17b、17cに当接するようにした請求項
1に記載のカード用コネクタのイジェクト機構。 - 【請求項3】 イジェクトレバー5とイジェクトロッ
ド4は、イジェクトレバー5の一端に形成した断面U字
状の連結部22で、イジェクトロッド4とガイド部3の
内側壁9を挟むようにして連結されている請求項1に記
載のカード用コネクタのイジェクト機構。
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