JP2001037038A - 配線器具の取付枠 - Google Patents

配線器具の取付枠

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JP2001037038A JP11211004A JP21100499A JP2001037038A JP 2001037038 A JP2001037038 A JP 2001037038A JP 11211004 A JP11211004 A JP 11211004A JP 21100499 A JP21100499 A JP 21100499A JP 2001037038 A JP2001037038 A JP 2001037038A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配線器具を取付枠にがたなく取り付けること
ができ、かつ、その着脱作業が容易である配線器具の取
付枠を得る。 【解決手段】 配線器具102の表面に突出形成された
作用部103が挿入される開口部2とこの開口部2を挟
んで対向する一対の器具支持部3とを有する枠体4を設
け、一方の器具支持部3aに設けられた固定係止部5で
配線器具102の一側部を係止し、他方の器具支持部3
bに設けられた可動係止部6で配線器具102の他側部
を係止する。可動係止部6は、配線器具102の係止爪
を器具支持部3bの裏面との間で挟持する。そして、器
具支持部3bの外端面8と可動係止部6との間へのマイ
ナスドライバ様工具の挿入を許容する挿入許容部14に
マイナスドライバ様工具を挿入し、可動係止部6を係止
爪の延出方向に弾性変形させることで係止爪の挟持を解
放し、配線器具102を取付枠から取り外す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチやコンセ
ント等のような配線器具を取り付けるための配線器具の
取付枠に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スイッチやコンセント等のような
配線器具を備えた配線装置は、配線器具を取付枠に取り
付け、営造物である壁面に埋め込まれた配線ボックスか
ら引き出された配線を接続器具に接続した上で取付枠を
配線ボックスにねじ止めし、配線器具の作用部を露出さ
せた状態で取付枠等を覆う化粧プレートを取り付けるこ
とで壁面に設置されている。ここで、配線器具の「作用
部」というのは、その配線器具の作用を奏する部分を意
味し、例えば、スイッチの場合であればスイッチ操作
部、コンセントの場合であればプラグ挿入部が「作用
部」に該当する。
【0003】図8は従来の取付枠の一例を示す正面図、
図9は図8の取付枠に取り付けられる配線器具としてス
イッチの一例を示す斜視図である。図8に例示する取付
枠101は、配線器具としてのスイッチ102を3個並
列に取り付けることができる構造となっている。このよ
うな取付枠101は、スイッチ102の表面に突出形成
された作用部103が挿入される開口部104と、この
開口部104を挟んで対向する一対の器具支持部105
とを有する枠体106を基本構造として構成されてい
る。そして、一方の器具支持部105aに設けられた固
定係止部107をスイッチ102の一方の係止孔108
に挿入して係止した上で、スイッチ102の他方の係止
孔(図示せず)に他方の器具支持部105bのかしめ係
止部109を挿入して係止することで、スイッチ102
を取付枠101に取り付けることができる。ここで、か
しめ係止部109は、開口部104に面した雲形部11
0と、この雲形部110に沿って器具支持部105bに
形成された切欠部111とによって形成されている。そ
こで、スイッチ102の図示しない方の係止孔を雲形部
110に対面させた状態で切欠部111にマイナスドラ
イバ等を挿入して雲形部110を係止孔に向けて変形さ
せることでかしめ係止部109が開口部に104に突出
するよう変形し、このかしめ係止部109がスイッチ1
02の図示しない方の係止孔に挿入される。これによ
り、スイッチ102が取付枠101にかしめられた状態
で取り付けられる。
【0004】図8に例示したような配線器具の取付枠1
01は、一枚の板金にプレス加工、押し抜き加工、曲げ
加工等を施すことで容易に作成することができる反面、
配線器具の取り付けや取り外しに際してかしめ係止部1
09の部分でのかしめ作業が必要であることから、配線
器具の着脱作業が煩雑である。そこで、配線器具に設け
られた係止爪(例えば、図9に示すようなスイッチ10
2の係止爪112)を器具支持部の外端面との間で挟持
する可動係止部を設けることで、ワンタッチで配線器具
を取り付けることができるようにした取付枠が考えら
れ、広く普及している。このような取付枠では、可動係
止部が係止爪の延出方向に弾性変形可能となっている。
そこで、配線器具を一方の器具支持部に係止した上で配
線器具の作用部を取付枠の開口部に挿入すると、配線器
具の係止爪が可動係止部を弾性変形させつつこの可動係
止部を乗り越える。これにより、その係止爪が器具支持
部の外端面と可動係止部との間に挟持される。そして、
一旦取り付けた配線器具を取付枠から取り外す場合に
は、器具支持部の外端面と可動係止部との間の僅かな隙
間にマイナスドライバ等を差し込み、可動係止部を弾性
変形させて配線器具の係止爪を脱落させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図8に例示したような
取付枠101は、配線器具(例えばスイッチ102)が
かしめられた状態で取付枠101に取り付けられること
から、取り付け後の配線器具にがたが生じにくいという
利点を有する。その反面、前述したように、配線器具の
取り付けや取り外しに際してかしめ係止部109の部分
でのかしめ作業が必要であることから、配線器具の着脱
作業が煩雑であるという問題がある。
【0006】これに対し、ワンタッチで配線器具を取り
付けることができるようにした取付枠は、配線器具の着
脱作業が容易であるという利点を有する。その反面、取
付枠と配線器具とは同時に製造するわけではない等の理
由により、取付枠に取り付けられた後の配線器具にがた
が生ずることがあるという問題がある。
【0007】本発明の目的は、配線器具を取付枠にがた
なく取り付けることができ、かつ、その着脱作業が容易
である配線器具の取付枠を得ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の配線器具
の取付枠の発明は、配線器具の表面に突出形成された作
用部が挿入される開口部とこの開口部を挟んで対向する
一対の器具支持部とを有し、前記開口部に前記作用部を
挿入させた前記配線器具の表面を一対の前記器具支持部
の裏面で当接支持する枠体と;前記枠体における一方の
前記器具支持部において前記開口部に突出させて形成さ
れ、この器具支持部の裏面に当接支持される前記配線器
具の一側部に設けられた係止孔に嵌合する固定係止部
と;前記固定係止部の近傍に位置させてこの固定係止部
に沿う方向に長く前記一方の前記器具支持部に形成さ
れ、マイナスドライバ様工具の挿入を許容するかしめ孔
と;前記枠体における他方の前記器具支持部に設けら
れ、この器具支持部の裏面に当接支持された前記配線器
具の他側部から側方に向けて延出する係止爪をその器具
支持部の裏面との間で挟持し、挟持する前記係止爪の延
出方向に弾性変形することによって前記係止爪の挟持を
解放する可動係止部と;前記他方の前記器具支持部の外
端面と前記可動係止部との間への工具の挿入を許容する
挿入許容部と;を具備する。
【0009】「枠体」は、例えば、一枚の板金にプレス
加工、押し抜き加工、曲げ加工等を施すことによって形
成される。その材料としては、例えば、亜鉛クロマイト
メッキを施した鉄(SPCC)等が用いられる。もっと
も、「枠体」は、これに限定されるわけではない。
【0010】このような「枠体」が有する「器具支持
部」は、開口部に作用部を挿入させた配線器具の表面を
当接支持するが、この場合の支持は、固定的な支持を意
味しない。開口部に作用部を挿入させた配線器具は、
「固定係止部」および「可動係止部」によって枠体に固
定される。
【0011】「配線器具」の「作用部」は、その配線器
具の作用を奏する部分を意味し、例えば、スイッチの場
合であればスイッチ操作部、コンセントの場合であれば
プラグ挿入部が「作用部」に該当する。
【0012】「固定係止部」は、枠体と一体で形成する
ことが可能である。もっとも、「固定係止部」は、これ
に限定されるわけではない。
【0013】「マイナスドライバ様工具」というのは、
マイナスドライバそのものや、マイナスドライバのよう
な形状を持つ工具を意味する。
【0014】「かしめ孔」は、固定係止部に沿う方向に
長く形成されていることから、このかしめ孔にマイナス
ドライバ様工具を挿入した状態でこのマイナスドライバ
様工具を捻じる等することで、一方の器具支持部が変形
してそのかしめ孔が対応する固定係止部が枠体の開口部
に突出する。したがって、「かしめ孔」が位置付けられ
る「固定係止部の近傍」というのは、かしめ孔に挿入さ
れたマイナスドライバ様工具の捻じり動作等によって固
定係止部が開口部に突出するように一方の器具支持部を
変形させうる程度に近傍であることを意味する。このた
め、その「近傍」の程度は、枠体の強度等によって異な
ることになる。
【0015】「可動係止部」は、例えば、弾性を有する
金属片等によって形成される。その材料としては、例え
ば、厚さ0.3mm程度のステンレス(SUS)等が用
いられる。もっとも、「可動係止部」は、このようなも
のに限定されるわけではない。
【0016】「挿入許容部」が挿入を許容する工具は、
例えば、マイナスドライバ様工具やプラスドライバ様工
具等、各種の工具が許容される。ここでのプラスドライ
バ様工具というのは、プラスドライバそのものや、プラ
スドライバのような形状を持つ工具を意味する。もっと
も、「挿入許容部」は、これらに限定されるわけではな
い。
【0017】したがって、請求項1記載の発明によれ
ば、配線器具の一側部を固定係止部に係止させた状態で
枠体の開口部に配線器具の作用部を挿入すると、その挿
入動作に伴い配線器具の他側部から側方に向けて延出す
る係止爪が可動係止部を弾性変形させつつ最終的に可動
係止部を乗り越える。これにより、係止爪が枠体におけ
る他方の器具支持部の裏面と可動係止部との間に挟持さ
れて係止される。この状態において、配線器具は、その
表面が一対の器具支持部の裏面に当接支持された状態で
その両側部が固定係止部と可動係止部とに係止され、作
用部を枠体の開口部から挿通させた状態で取付枠に取り
付けられる。このとき、取り付けられた配線器具ががた
つくことがある。このような場合には、一方の器具支持
部に形成されたかしめ孔にマイナスドライバ様工具を挿
入し、この状態でマイナスドライバ様工具を捻じる等す
ることで、一方の器具支持部が変形して固定係止部が枠
体の開口部に突出する。これにより、固定係止部が配線
器具の係止孔により深く嵌合して配線器具をかしめ、枠
体に対する配線器具のがたつきをなくす。そして、取付
枠に取り付けられた配線器具を取り外す場合には、挿入
許容部に工具を挿入し、係止爪の延出方向に可動係止部
を弾性変形させる。これにより、器具支持部の裏面と可
動係止部との間での係止爪の挟持が解放され、配線器具
の取り外しが可能となる。
【0018】請求項2記載の発明は、請求項1記載の配
線器具の取付枠において、前記可動係止部は、前記配線
器具の他側部から側方に向けて延出する一対の前記係止
爪をそれぞれ前記器具支持部の裏面との間で挟持する一
対の係止作用部を有し、前記挿入許容部は、それらの一
対の係止作用部の間に設けられている。
【0019】したがって、可動係止部における一対の係
止作用部によって、配線器具は安定して可動係止部に係
止される。このため、一方の器具支持部に形成されたか
しめ孔にマイナスドライバ様工具を挿入してのかしめ作
業に際して、配線器具のずれが防止される。
【0020】請求項3記載の発明は、請求項2記載の配
線器具の取付枠において、前記可動係止部における前記
挿入許容部を形成する部分の幅は、前記配線器具におけ
る前記一対の前記係止爪の間の間隔と略同一であり、前
記可動係止部における前記挿入許容部を形成する部分
は、前記係止作用部よりも高く形成されている。
【0021】したがって、器具支持部の裏面と可動係止
部との間に挟持された配線器具の一対の係止爪は、可動
係止部における挿入許容部を形成する部分によって位置
固定され、配線器具はより安定して可動係止部に係止さ
れる。このため、一方の器具支持部に形成されたかしめ
孔にマイナスドライバ様工具を挿入してのかしめ作業に
際して、配線器具のずれがより確実に防止される。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図1ない
し図7に基づいて説明する。図1は配線器具の取付枠の
正面図、図2はその側面図、図3は固定係止部を拡大し
て示す縦断側面図、図4は可動係止部を拡大して示す斜
視図、図5は固定係止部および可動係止部に対する配線
器具の係止構造および係止手順を説明するための取付枠
を断面にして示す側面図、図6は固定係止部に対する配
線器具の係止構造を説明するための斜視図、図7は可動
係止部に対する配線器具の係止構造を説明するための斜
視図である。
【0023】本実施の形態は、配線器具としてスイッチ
102を用いた図示しない配線装置に用いられる取付枠
1の一例である。そのスイッチ102は、図9に示すス
イッチ102と同一の構造のものである。そこで、本実
施の形態の説明には、図9も適宜用いる。図9は、配線
器具としてスイッチ102の一例を示す斜視図である。
【0024】まず、スイッチ102をより詳しく説明す
る。このスイッチ102は、内部に構造物を収納する下
部ケース121と上部ケース122との両側部が一対の
係止金具123によってかしめ固定された構造のもので
ある。作用部103は上部ケース122側に設けられて
いる。そして、それぞれの係止金具123には、側方に
向けて延出する一対の係止爪112が一体形成されてい
る。これらの係止爪112は、所定の間隔を開けて配置
されている。
【0025】次いで、取付枠1について説明する。取付
枠1は、例えば、亜鉛クロマイトメッキを施した鉄(S
PCC)にプレス加工、押し抜き加工、曲げ加工等を施
すことによって形成され、3つのスイッチ102を並列
に取り付けることができる構造となっている。このよう
な取付枠1は、開口部2と一対の器具支持部3とを有す
る枠体4を基本的構造物として備える。開口部2は、ス
イッチ102の表面に突出形成された作用部103の挿
入を許容する。一対の器具支持部3は、開口部2を挟ん
で対向配置された2辺である。これらの器具支持部3
は、開口部2に作用部103を挿入させたスイッチ10
2の表面側の一部、ここでは係止金具123の一部を裏
面側で当接支持する構造となっている。そして、取付枠
1は、一方の器具支持部3aに固定係止部5を備え、他
方の器具支持部3bに可動係止部6を備え、これらの固
定係止部5と可動係止部6とにスイッチ102を係止さ
せて固定する。
【0026】固定係止部5は、枠体4における一方の器
具支持部3aに設けられ、この器具支持部3aの裏面に
当接支持されるスイッチ102の一側部に設けられた係
止孔108を係止する(図5および図6参照)。つま
り、器具支持部3aには、開口部2に突出し、スイッチ
102の係止孔108に挿入される3つの凸部が形成さ
れ、これらの凸部が固定係止部5となっている。したが
って、これらの固定係止部5は、3つのスイッチ102
の作用部103が開口部2の内部で並列配置された場
合、それらのスイッチ102の各々の係止孔108に挿
入され得る位置に形成されている。
【0027】また、図3に示すように、器具支持部3a
は、固定係止部5から離反するにつれて枠体4の表面側
に向うように僅かに折り曲げられている。これにより、
器具支持部3aは、枠体4の裏面を含む平面に対し、θ
分の角度をもって傾斜した状態となっている。このよう
な器具支持部3aの傾斜は、図5(a)に示すように、
取付枠1に対するスイッチ102の取り付けに際し、ス
イッチ102の一方の係止金具123が枠体4の裏面を
含む平面に対してある程度進入しなければならないの
で、このような進入を許容するために設けられている。
これにより、取付枠1に対するスイッチ102の取り付
けに際し、取付枠1に対してスイッチ102をθ分の傾
斜角を持って傾斜させることができる。
【0028】さらに、図1に示すように、器具支持部3
aには、3つの固定係止部5の近傍に位置させて、固定
係止部5に沿って長い長孔状のかしめ孔7が3個形成さ
れている。これらのかしめ孔7は、マイナスドライバや
マイナスドライバ様の工具の挿入を許容する。そして、
器具支持部3aは、かしめ孔7に挿入されたマイナスド
ライバ等の工具を捻ることで固定係止部5が開口部2の
側に侵入するように変形するよう構成されている。
【0029】可動係止部6は、器具支持部3bにおける
開口部2を介して固定係止部5と対向する3箇所にそれ
ぞれ設けられ、器具支持部3bの外端面8との間に僅か
な隙間を開けて取り付けられ、その器具支持部3bの裏
面に当接支持されたスイッチ102の係止爪112を器
具支持部3bの裏面との間で挟持し、弾性変形すること
によって係止爪112の挟持を解放する構造のものであ
る(図5および図7参照)。つまり、器具支持部3bに
は、その外端面8よりも外方に位置させて、器具支持部
3bの端部から枠体4の裏面側に向けて延出する可動係
止部取付片9が設けられている。この可動係止部取付片
9は、図2に示すように、可動係止部6が設けられる3
箇所の位置に空間部10を有する。そして、このような
可動係止部取付片9には、可動係止部6を形成する金属
弾性片11が取り付けられている。この金属弾性片11
は、例えば、厚さ0.3mm程度のステンレス(SU
S)を用いた金属部材であり、一端が折り曲げ加工され
て可動係止部取付片9に巻き付き、他端が直角に曲げ加
工されて器具支持部3bの裏面に固定されている。その
固定は、金属弾性片11に形成された図示しない孔に対
し、器具支持部3bの表面側からのパンチ加工によって
その裏面側に突出形成された複数個のピン12が圧入さ
れ、これらのピン12の頭が潰されることによる。そし
て、金属弾性片11には、可動係止部取付片9の3つの
空間部10に独立して位置付けられる切欠部分が形成さ
れ、これらの切欠部分が可動係止部6として形成されて
いる。このような可動係止部6は、空間部10に位置す
ることから、何れの方向にも弾性変形が可能である。
【0030】ここで、可動係止部6には、中央部分が上
方に突出する高い部分となり、その両側に中央部よりも
低い一対の係止作用部13が形成されている。これらの
係止作用部13が、スイッチ102の係止爪112を器
具支持部3bの裏面との間で挟持する作用をもたらす。
【0031】次いで、本実施の形態の取付枠1には、器
具支持部3bの外端面8と可動係止部6との間への図示
しないプラスドライバなどのプラスドライバ様工具の挿
入を許容する3つの挿入許容部14が設けられている。
これらの挿入許容部14は、それぞれ、一対の係止作用
部13の間に位置付けられている。また、それらの挿入
許容部14は、可動係止部6に対面する器具支持部3b
の外端面8に形成された円弧状の凹部14aと、可動係
止部6の係止作用部13よりも高い中央部分に形成され
た円弧状の凹部14bとによって形成されている。可動
係止部6に形成された凹部14bは、半すり鉢形状をし
ており、金属弾性片11のプレス加工によって形成され
ている。このようなプレス加工に際し、凹部14bは半
すり鉢形状をしているので、金属弾性片11に無理がか
からない。そして、可動係止部6における挿入許容部1
4を形成する凹部14aが形成された部分、つまり、可
動係止部6の係止作用部13よりも高い中央部分の幅
は、スイッチ102の一対の係止爪112の間の間隔と
略同一に形成されている。
【0032】さらに、本実施の形態の取付枠1は、図示
しない配線ボックスへのねじ止めのために用いられるね
じ孔15等の各部を備えるが、これらの各部については
その説明を省略する。
【0033】このような構成において、取付枠1にスイ
ッチ102を取り付けるには、スイッチ102の一側方
に設けられた係止孔108に器具支持部3の固定係止部
5を挿入させて係止した状態で(図5(a)参照)、枠
体4の開口部2にスイッチ102の作用部103を挿入
する。すると、その挿入動作に伴い、スイッチ102の
他側部から側方に向けて延出する係止爪112が可動係
止部6を弾性変形させつつ可動係止部6の係止作用部1
3を乗り越える。これにより、スイッチ102の係止爪
112が器具支持部3bの裏面と可動係止部6との間に
挟持されて係止される。この状態において、スイッチ1
02は、その表面が一方の器具支持部3aの裏面に当接
支持されると共に他方の器具支持部3bの裏面に金属弾
性片11を介して当接支持された状態でその両側部が固
定係止部5と可動係止部6とに係止され、作用部103
を枠体4の開口部2から挿通させた状態で取付枠1に取
り付けられる(図5(b)参照)。つまり、スイッチ1
02の一側部を固定係止部5に係止させた状態で枠体4
の開口部2にスイッチ102の作用部103を挿入する
だけという簡単な作業によって、スイッチ102を取付
枠1に容易に取り付けることができる。
【0034】もっとも、取付枠1に対するスイッチ10
2の取り付け状態にがたが生ずることがある。このよう
な場合には、一方の器具支持部3aに形成されたかしめ
孔7にマイナスドライバ等を挿入し、この状態でマイナ
スドライバを捻じる。すると、一方の器具支持部3aが
変形して固定係止部5が枠体4の開口部2に突出し、固
定係止部が配線器具の係止孔により深く嵌合する。これ
により、スイッチ102がかしめられ、枠体4に対する
スイッチ102のがたつきをなくすことができる。
【0035】ここで、取付枠1にスイッチ102が取り
付けられた状態では、スイッチ102における一対の係
止爪112の間に、可動係止部6における挿入許容部1
4を形成する凹部14aが形成された部分、つまり、可
動係止部6の係止作用部13よりも高い中央部分が挟ま
れた状態となる。このため、可動係止部6によるスイッ
チ102の係止が固定的となって安定した状態となり、
かしめ孔7にマイナスドライバ等を挿入してのかしめ作
業に際して、スイッチ102のずれが確実に防止され
る。
【0036】そして、取付枠1に取り付けられたスイッ
チ102を取り外す場合には、挿入許容部14にプラス
ドライバなどのプラスドライバ様工具を挿入し、係止爪
112の延出方向に可動係止部6の係止作用部13を弾
性変形させる。これにより、器具支持部3bの裏面と可
動係止部6の係止作用部13との間での係止爪112の
挟持が解放され、スイッチ102が容易に取り外しが可
能となる。
【0037】
【発明の効果】請求項1記載の配線器具の取付枠の発明
は、上述のように構成したので、配線器具の一側部を固
定係止部に係止させた状態で枠体の開口部に配線器具の
作用部を挿入するだけという簡単な作業によって、配線
器具を取付枠に容易に取り付けることができる。また、
他方の器具支持部の外端面と可動係止部との間へ工具を
挿入し、取り付けられている配線器具の係止爪の延出方
向に可動係止部を弾性変形させて係止爪の挟持を解放す
るだけという簡単な作業によって、配線器具を取付枠か
ら容易に取り外すことができる。そして、取付枠に取り
付けられた配線器具ががたつく場合には、一方の器具支
持部に形成されたかしめ孔を利用してその器具支持部を
変形させ、これによって配線器具の係止孔に対する固定
係止部の嵌合を深めて配線器具をかしめることで、枠体
に対する配線器具のがたつきをなくすことができる。
【0038】請求項2記載の発明は、請求項1記載の配
線器具の取付枠において、前記可動係止部は、前記配線
器具の他側部から側方に向けて延出する一対の前記係止
爪をそれぞれ前記器具支持部の裏面との間で挟持する一
対の係止作用部を有し、前記挿入許容部は、それらの一
対の係止作用部の間に設けられているので、可動係止部
における一対の係止作用部によって、配線器具を安定し
て可動係止部に係止させることができる。これにより、
一方の器具支持部に形成されたかしめ孔にマイナスドラ
イバ様工具を挿入してのかしめ作業に際して、配線器具
のずれを防止することができる。
【0039】請求項3記載の発明は、請求項2記載の配
線器具の取付枠において、前記可動係止部における前記
挿入許容部を形成する部分の幅は、前記配線器具におけ
る前記一対の前記係止爪の間の間隔と略同一であり、前
記可動係止部における前記挿入許容部を形成する部分
は、前記係止作用部よりも高く形成されているので、配
線器具の一対の係止爪を可動係止部における挿入許容部
を形成する部分によって位置固定することができ、配線
器具をより一層安定して可動係止部に係止させることが
できる。これにより、一方の器具支持部に形成されたか
しめ孔にマイナスドライバ様工具を挿入してのかしめ作
業に際して、配線器具のずれを確実に防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す配線器具の取付枠
の正面図である。
【図2】その側面図である。
【図3】固定係止部を拡大して示す縦断側面図である。
【図4】可動係止部を拡大して示す斜視図である。
【図5】固定係止部および可動係止部に対する配線器具
の係止構造および係止手順を説明するための取付枠を断
面にして示す側面図である。
【図6】固定係止部に対する配線器具の係止構造を説明
するための斜視図である。
【図7】可動係止部に対する配線器具の係止構造を説明
するための斜視図である。
【図8】従来の取付枠の一例を示す正面図である。
【図9】図8の取付枠に取り付けられる配線器具として
スイッチの一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
2:開口部 3:器具支持部 4:枠体 5:固定係止部 6:可動係止部 7:かしめ孔 13:係止作用部 14:挿入許容部 102:配線器具(スイッチ) 103:作用部 112:係止爪

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配線器具の表面に突出形成された作用部
    が挿入される開口部とこの開口部を挟んで対向する一対
    の器具支持部とを有し、前記開口部に前記作用部を挿入
    させた前記配線器具の表面を一対の前記器具支持部の裏
    面で当接支持する枠体と;前記枠体における一方の前記
    器具支持部において前記開口部に突出させて形成され、
    この器具支持部の裏面に当接支持される前記配線器具の
    一側部に設けられた係止孔に嵌合する固定係止部と;前
    記固定係止部の近傍に位置させてこの固定係止部に沿う
    方向に長く前記一方の前記器具支持部に形成され、マイ
    ナスドライバ様工具の挿入を許容するかしめ孔と;前記
    枠体における他方の前記器具支持部に設けられ、この器
    具支持部の裏面に当接支持された前記配線器具の他側部
    から側方に向けて延出する係止爪をその器具支持部の裏
    面との間で挟持し、挟持する前記係止爪の延出方向に弾
    性変形することによって前記係止爪の挟持を解放する可
    動係止部と;前記他方の前記器具支持部の外端面と前記
    可動係止部との間への工具の挿入を許容する挿入許容部
    と;を具備することを特徴とする配線器具の取付枠。
  2. 【請求項2】 前記可動係止部は、前記配線器具の他側
    部から側方に向けて延出する一対の前記係止爪をそれぞ
    れ前記器具支持部の裏面との間で挟持する一対の係止作
    用部を有し、前記挿入許容部は、それらの一対の係止作
    用部の間に設けられていることを特徴とする請求項1記
    載の配線器具の取付枠。
  3. 【請求項3】 前記可動係止部における前記挿入許容部
    を形成する部分の幅は、前記配線器具における前記一対
    の前記係止爪の間の間隔と略同一であり、前記可動係止
    部における前記挿入許容部を形成する部分は、前記係止
    作用部よりも高く形成されていることを特徴とする請求
    項2記載の配線器具の取付枠。
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JP2004032888A (ja) * 2002-06-25 2004-01-29 Matsushita Electric Works Ltd 配線器具用プレート
JP2004153878A (ja) * 2002-10-28 2004-05-27 Matsushita Electric Works Ltd 配線器具の取付枠

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