JP3637115B2 - 車両用サンバイザの保持構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用サンンバイザの保持構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両内のフロントガラスの上部近傍の天井面には、サンバイザが回動可能に取付けられる。該サンバイザの前縁部の一側部にはホルダーが内装され、一端が天井面に取付けられたステーの他端部分が上記ホルダーに回転可能に嵌装され、又サンバイザ前縁の他側部には該前縁とほぼ平行な回動軸部が設けられ、該回動軸部がフロントガラス上部近傍の天井面に設けたフックに取り外し可能に嵌挿されることにより、サンバイザは上記ステーとフックとで回動可能に支持された構造になっているのが普通である。
【0003】
上記サンバイザの取付支持部には、サンバイザを格納位置に節度をもって保持する節度付与機構を設ける必要があり、従来は一般に、ステーの一部を面取りして平面部を形成し、上記ホルダーのステー嵌装部に板ばねを設け、サンバイザの格納位置にて、ステーの平面部に板ばねの平面部が弾接して節度が与えられる構造となっている。
【0004】
この従来構成は、丸棒材よりなるステーの一部に平面部を形成するという厄介な加工工程が必要であり、又ホルダーのステー嵌装部に上記ステーを挟み付ける板ばねを組み込まなくてはならないので、部品数が多く組付け作業が面倒で且つ高価であるばかりか、ステーと板ばねとの間にがたつきが生じ易い、という課題を有している。
【0005】
上記に対し、サンバイザの回動軸部の外周面とその回動軸部が嵌挿されるフックの嵌挿穴部の内周面とにそれぞれ平面部を形成し、サンバイザの格納位置にて上記回動軸部の平面部と嵌挿穴部の平面部とが一致することにより、節度が与えられるようにしたものが開発され、実開昭58−25715号公報にて公開されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようにサンバイザの回動軸部の外周面とその軸部が回動可能に嵌挿されるフックの嵌挿穴部の内周面との間に節度付与機構を設ける構造は、合成樹脂製のフック自体の弾性にてサンバイザを格納位置に保持するための節度が付与される構造であるので、部品数が少なく構造が簡単で、作業工程やコストを抑えることができるという利点はあるが、サンバイザ格納位置での保持能力が弱い、という課題を有しており、特にサンバイザを回動させるときフック自体の弾性変形を伴うので、長期使用によりフックの嵌挿穴部内周面が摩耗したり或はフック自体の弾性復元力が低下したりすると、回動軸部とフックの嵌挿穴部との間にがたつきが生じ、格納されているサンバイザが車体の振動等により下方に回動してしまう虞れがある、という課題を有している。
【0007】
本発明は上記のような従来の課題を解決することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、一側部側の前縁部が車体に取付けられたステーに回動可能に支持され、他側部側近傍の前縁部の切欠部に該前縁部にほぼ沿うよう設けられた回動軸部がフロントガラス上方近傍の車体に取付けられたフックの嵌挿穴部に回動可能に嵌挿支持され、上方へ回動された格納状態と下方へ回動された使用状態とを得るようになっている車両のサンバイザにおいて、上記サンバイザの切欠部と上記フックの外面部の何れか一方に係合部を,他方に係合凹部を設け、サンバイザの格納状態にて係合部が係合凹部に嵌入係合してサンバイザの格納状態を節度をもって保持するよう構成したことを特徴とするものであり、この構成によって、サンバイザの格納状態の保持能力が向上すると共に、この高い保持能力を長期にわたり維持することができる。
【0009】
又、上記構成に加え、フックの外面部に、サンバイザの使用状態位置にて、サンバイザの切欠部に設けた係合部又は係合凹部に嵌入係合しサンバイザの使用状態位置を節度をもって保持する凹溝部又は凸条を設けたことを特徴とするものであり、この簡単な構成によってサンバイザの使用状態での安定保持機能を得ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の態様を図1を参照して説明する。
【0011】
図1(A)において、1はサンバイザであり、該サンバイザ1は、その前縁部の一側部にステー3の先端部が回動可能に嵌装され、前縁部の他側部近傍に設けた回動軸部1aがフック2の嵌挿穴部2aに取り外し可能に嵌挿されることにより、上記ステー3とフック2との2箇所で上下回動可能に支持されている。
【0012】
フック2とステー3とは、従来と同様に、フロントガラス上縁近傍の天井面に取付けられる。
【0013】
回動軸部1aは、図1(B)に示すように、サンバイザ1の前縁に形成した切欠部11の前端付近を跨ぐように該前縁とほぼ平行に設けられる。この回動軸部1aの後部には、回動軸部1aと平行な軸状の係合部1bが該回動軸部1aと所定の間隔をもって切欠部11内に位置するよう設けられている。
【0014】
フック2は、上記回動軸部1a嵌挿用の後向きの開放部2a′をもった嵌挿穴部2aを有し且つ該開放部2a′の上縁近傍の後面部に上記係合部1bが嵌入係合する係合凹部2bを有する構造に合成樹脂にて一体に形成される。上記嵌挿穴部2aは円形断面の回動軸部1aの外周面が所定の締代にて嵌挿される円形断面に形成される。
【0015】
そして、図1(C),(D)に示すように、サンバイザ1を上向きに回動させ天井面4に沿う格納状態としたとき、回動軸部1a後方の係合部1bがフック2の係合凹部2bにその下縁部2b′を乗り越えて嵌入係合し、サンバイザ1を格納状態に節度をもって保持し、この格納状態からサンバイザ1を下方に回動させると、係合部1bが係合凹部2bの下縁部2b′を乗り越えて下方にはずれ、係合部1bがフック2に干渉することなく、サンバイザ1を図1(C)の鎖線示のような使用位置とすることができる。
【0016】
この図1に示す実施形態では、回動軸部1aと嵌挿穴部2aとの間のフリクション及びステー3先端嵌装部のフリクションとで、サンバイザ1は任意の使用位置に保持される。
【0017】
上記のように、サンバイザ1の格納状態保持は、回動軸部1aから後方に所定距離はなれた係合部1bとフック2の後面部に形成した係合凹部2bとの係合によって行なわれるので、格納状態保持能力は従来構造に比べて非常に高く、且つ回動軸部1aの回動によってフック2の嵌挿穴部2aがこじられて変形するということが一切ないので、がたつきのない確実な格納状態保持機能を長期にわたり維持することができるものである。
【0018】
尚、図1では回動軸部1aに軸状の係合部1bを設けた例を示しているが、図2に示すように軸状の係合部1bを切欠部11の左右の側縁を跨ぐように設けてもよく、又図3に示すように係合部2bを切欠部11の後端縁より前方へ突出形成した構造としてもよい。
【0019】
更に、図4に示すように、サンバイザ1の切欠部11の後縁部に係合凹部1cを形成し、フック2の開放部2a′の上縁近傍の後面部に係合部2cを突設し、サンバイザ1の格納状態にてフック2の係合部2cがサンバイザ1側に設けた係合凹部1cに嵌入係合して、サンバイザ1を格納状態に節度をもって保持するようにしても良い。
【0020】
図5乃至図7は、上記のようにサンバイザ1に形成した係合部1b又は係合凹部1cを利用して、サンバイザ1の格納状態保持だけでなく、使用位置での保持能力をも向上させるようにしたものである。
【0021】
図5は、図1及び図2に示す軸状の係合部1bを有するサンバイザにおいて、フック2の開放部2a′より下方の円弧面をなす外周面に、上記係合部1bが嵌入係合してサンバイザ1に回動方向の節度を与える複数の凹溝部2dを形成し、格納状態からサンバイザ1を下方へ回動させ適当な使用角度としたとき、係合部1bがフック2の複数の凹溝部2dのうちの1つに嵌入係合して、この使用角度を節度をもって安定に保持しするものである。
【0022】
図6は、図3に示す係合部1bを有するサンバイザにおいて、フック2の円弧状をなす外周面に、該係合部1bが嵌入係合する複数の凹溝部2dを形成したものであり、図5の実施例と同じ作用,効果を奏するものである。
【0023】
図7は、図4に示すようにサンバイザ1側に係合凹部1cを設けたものにおいて、フック2の円弧状をなす外周面に、上記サンバイザ側の係合凹部1cに嵌入係合する複数の凸条2eを突出形成し、サンバイザ1の任意の使用角度位置において、複数の凸条2eのうちの1つがサンバイザ1側の係合凹部1cに嵌入係合し、この使用角度を節度をもって安定に保持するものである。
【0024】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、サンバイザの回動軸部の後方に所定間隔をもって平行に配設した係合部又は係合凹部が、フックの外周面に形成した係合凹部又は係合部に嵌入係合することにより、サンバイザを格納状態に節度をもって保持する構成としたもので、この構成によって、節度付与専用の部品を必要とせず且つ極めて安価なコストにて、サンバイザ格納状態の確実な保持能力を長期にわたり保持することができ、又上記フックの円弧状の外周面に凹溝部又は凸条を追加形成するだけで、格納状態保持に加えサンバイザの使用位置での安定保持機能をも得ることができるもので、実用上多大の効果をもたらし得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すもので、(A)はサンバイザ取付部の外観斜視図、(B)は(A)のB部の分解斜視図、(C)は(A)のC−C断面図、(D)は(C)のD部の拡大図である。
【図2】サンバイザに設けられる係合部の他の構造例を示す斜視図である。
【図3】サンバイザに設けられる係合部の更に他の構造例を示す斜視図である。
【図4】サンバイザ格納状態保持機構の他の構造例を示す分解斜視図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態を示す断面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態を示す断面図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 サンバイザ
1a 回動軸部
1b 係合部
1c 係合凹部
2 フック
2a 嵌挿穴部
2b 係合凹部
2c 係合部
2d 凹溝部
2e 凸条
3 ステー
11 切欠部
Claims (4)
- 一側部の前縁部が車体に取付けられたステーに回動可能に支持され、他側部近傍の前縁部の切欠部に該前縁部にほぼ沿うよう設けられた回動軸部がフロントガラス上縁近傍の天井面に取付けられたフックの嵌挿穴部に回動可能に嵌挿支持され、上方へ回動された格納状態と下方へ回動された使用状態とを得るようになっている車両のサンバイザにおいて、上記サンバイザの切欠部に上記回動軸部とほぼ平行な係合部を配設し、上記フックの外面部に、サンバイザの格納状態にてサンバイザの切欠部に配設した係合部が嵌入係合しサンバイザの格納状態を節度をもって保持する係合凹部を形成したことを特徴とする車両用サンバイザの保持構造。
- 請求項1に記載の車両用サンバイザの保持構造において、フックの外面部には、サンバイザの使用状態位置にてサンバイザの切欠部に配設した係合部が嵌入係合してサンバイザの使用状態位置を節度をもって保持する凹溝部が形成されていることを特徴とする車両用サンバイザの保持構造。
- 一側部の前縁部が車体に取付けられたステーに回動可能に支持され、他側部近傍の前縁部の切欠部に該前縁部にほぼ沿うよう設けられた回動軸部がフロントガラス上縁近傍の天井面に取付けられたフックの嵌挿穴部に回動可能に嵌挿支持され、上方へ回動された格納状態と下方へ回動された使用状態とを得るようになっている車両のサンバイザにおいて、上記サンバイザの切欠部に係合凹部を形成し、上記フックの外面部に、サンバイザの格納状態にてサンバイザの切欠部に形成した係合凹溝に嵌入係合しサンバイザの格納状態を節度をもって保持する係合部を突出形成したことを特徴とする車両用サンバイザの保持構造。
- 請求項3に記載の車両用サンバイザの保持構造において、フックの外面部には、サンバイザの使用状態位置にてサンバイザの切欠部に形成した係合凹部に嵌入係合してサンバイザの使用状態位置を節度をもって保持する凸条が突出形成されていることを特徴とする車両用サンバイザの保持構造。
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1995
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